JP2573545Y2 - ショベル系建設機械におけるバンダリズムガードの収納構造 - Google Patents

ショベル系建設機械におけるバンダリズムガードの収納構造

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JP2573545Y2
JP2573545Y2 JP1993065941U JP6594193U JP2573545Y2 JP 2573545 Y2 JP2573545 Y2 JP 2573545Y2 JP 1993065941 U JP1993065941 U JP 1993065941U JP 6594193 U JP6594193 U JP 6594193U JP 2573545 Y2 JP2573545 Y2 JP 2573545Y2
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秀之 泉
啓治 沼田
和昭 高野
憲治 荒井
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新キャタピラー三菱株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、油圧ショベル等のショ
ベル系建設機械におけるバンダリズムガードの収納構造
に関するものである。
【0002】
【従来技術及び考案が解決しようとする課題】一般に、
キャブを備えるショベル系建設機械のなかには、駐車中
の破壊行為や窃盗行為を防止する目的で、前記キャブの
窓部に所謂バンダリズムガード(破壊行為防止板)を装
着できるようにしたものがあるが、前記バンダリズムガ
ードは作業中は不要なものであるため、機体の適所にバ
ンダリズムガードの収納スペースを設けることが提唱さ
れ、また、収納時の作業性を考慮すれば、前記収納スペ
ースをキャブの近傍に確保することが望ましい。そこで
従来では、図12に示す如く、空きスペースである作業
機突出部の左右側部に、バンダリズムガードVをスライ
ド状に収納可能な収納ケースCを配設することが提案さ
れている。しかるにこのものでは、バンダリズムガード
Vを出し入れする際に、作業機突出部に設けられる油圧
シリンダSが邪魔になって作業性に劣る許りでなく、高
温状態の油圧シリンダSに接触して火傷をする惧れもあ
り問題となっていた。
【0003】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記の如き実
情に鑑みこれらの欠点を一掃することができるショベル
系建設機械におけるバンダリズムガードの収納構造を提
供することを目的として創案されたものであって、作業
機突出部の後方もしくは側方に位置し、かつエンジンの
前方に位置するキャブの窓部に、バンダリズムガードを
着脱可能に構成してなるショベル系建設機械において、
前記窓部から外したバンダリズムガードを、キャブとエ
ンジンとの間に立設した防音壁に沿って立姿状に収納す
ることを特徴とするものである。そして本考案は、この
構成によって、バンダリズムガードを出し入れする際の
作業性および安全性を著しく向上させると共に、キャブ
におけるエンジンの騒音レベルを低減して居住性も大い
に向上させることができるようにしたものである。
【0004】
【実施例】次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図面において、1は油圧ショベルであって、該
油圧ショベル1は、クローラ式の下部走行体2、該下部
走行体2の上部に旋回自在に支持される上部旋回体3、
該上部旋回体3の前端部から突出する作業機4等で構成
されており、そして前記各部は、上部旋回体3の後部に
搭載されるエンジン(図示せず)の動力で油圧作動せし
められるが、これらの基本構成は何れも従来通りであ
る。
【0005】5は油圧ショベル1の運転スペースを覆う
キャブであって、該キャブ5は、作業機4の突出部左側
方に位置し、かつエンジンの前方に位置すべく上部旋回
体3に配設されるものであるが、少なくとも正面および
左側面に窓部5a、5bを有し、さらに左側面には開閉
自在な乗降用ドア5cが設けられている。
【0006】さらに、Vは前記キャブ5の窓部5a、5
bを覆うためのバンダリズムガードであって、該バンダ
リズムガードVは、正面窓部5aの上部、下部、中間部
をそれぞれ覆う第1〜第3のバンダリズムガードV1〜
V3と、側面窓部5bの上部、下部をそれぞれ覆う第
4、第5のバンダリズムガードV4、V5とで構成され
ている。そして、各バンダリズムガードV1〜V5は、
四隅に形成される瓢箪形状の長孔Vaを、窓部5a、5
bの周縁部に突設されるピン6もしくはボルト7の頭部
6a、7aに係止させることによって窓部5a、5bに
装着されるが、装着作業は、各バンダリズムガードV1
〜V5に附される番号順に行い、しかる後、他のバンダ
リズムガードV1、V2、V4に対して上方から重合す
る第3および第5のバンダリズムガードV3、V5を前
記ボルト7の締付けにより固定して全てのバンダリズム
ガードV1〜V5を固定するようになっている。尚、第
5バンダリズムガードV5以外のバンダリズムガードV
1〜V4は、蝶番Vbを介して連結される上下一対の板
部材で構成されるため、収納時に折畳み可能であり、ま
た、各バンダリズムガードV1〜V5の一端部には、収
納時に固定ピン8を挿通するための挿通孔Vcが形成さ
れている。
【0007】一方、9は前記キャブ5とエンジンとの
間、つまり上部旋回体3の左側部に設けられる収納ボッ
クスであって、該収納ボックス9の左側面には、両開き
式の開閉カバー9aが設けられるが、収納ボックス9の
上面前半部は、無孔の固定カバー9bによって覆われる
一方、上面後半部は、多数の通気孔を有する通気カバー
9cによって覆われている。即ち、収納ボックス9の前
側は、図示しない電装品やエアクリーナの収容スペース
として機能する一方、収納ボックス9の後側は、図示し
ない冷却ファンの回転に伴って通気カバー9cから冷却
風を吸入し、該吸入した冷却風をラジエータ10に導く
冷却風通気経路として機能するようになっている。
【0008】さらに、11は前記収納ボックス9の前後
中間位置に左右を向いて立設される隔壁であって、該隔
壁11は、キャブ5とエンジンとの間に位置してキャブ
5におけるエンジンの騒音レベルを低減するが、隔壁1
1の前面部には、L字状に形成される複数のサポート1
2が前記バンダリズムガードV1〜V5の上下幅(折畳
幅)に対応する間隔を存して上下に対設されている。即
ち、上下両端部がサポート12に係合する状態で順次バ
ンダリズムガードV1〜V5をスライド状に差し込むこ
とによって、全てのバンダリズムガードV1〜V5を隔
壁11に沿って立姿状に収納することができるようにな
っている。また、隔壁11の上端部には、前傾状に折曲
した折曲部11aが形成されているが、該折曲部11a
は、収納されたバンダリズムガードV1〜V5を上方か
ら覆うことによって、前記通気カバー9cから侵入する
雨水等からバンダリズムガードV1〜V5を保護するよ
うになっている。
【0009】また、13は前記冷却ファンを覆うための
ファンガードであって、該ファンガード13は、冷却フ
ァンの回転域に指や物が進入することを防止する目的で
設けられるものであるが、冷却効率を考慮すれば、開口
率を可及的に大きくすることが望ましい。しかるに従来
のファンガードは、加工誤差が生じ易く、しかも曲げ変
形し易いワイヤ溶接構造品(曲げ成形したワイヤを所定
の間隔を存して溶接したもの)であったため、予めワイ
ヤ間隔を狭く設定する必要があって開口率アツプを望め
ないのが実状であった。そこで本実施例では、加工精度
が高く、しかも曲げ変形しにくい所謂パンチングメタル
(薄板鋼板の打ち抜き成形品)を組み合せた板金溶接構
造のファンガード13を採用している。即ち、本実施例
のファンガード13では、開口寸法を可及的に大きく設
定できるため、指や物の進入を確実に防止するものであ
りながら、ファン風量を多くして冷却効率の向上を計れ
るようになっている。
【0010】叙述の如く構成された本考案の実施例にお
いて、作業開始時には、キャブ5の窓部5a、5bから
バンダリズムガードV1〜V5を外して収納することに
なるが、その収納スペースは、キャブ5とエンジンとの
間に設けられる収納ボックス9の内部に確保されてい
る。即ち、収納作業が容易なキャブ5近傍でありなが
ら、油圧シリンダSが設けられる作業機4の突出部から
は離間した位置にバンダリズムガードV1〜V5の収納
スペースが確保されており、従って、バンダリズムガー
ドV1〜V5の出し入れに際して油圧シリンダSが邪魔
になる不都合を解消して作業性を著しく向上させること
ができる許りか、油圧シリンダSに接触する不都合も回
避して安全性を大いに向上させることができる。
【0011】しかも、バンダリズムガードV1〜V5を
立姿状に支持すべく収納ボックス9内に設けられる隔壁
11は、防音壁として機能するため、キャブ5における
エンジンの騒音レベルを低減させることができ、この結
果、キャブ5の居住性を大幅に向上させることができ
る。
【0012】さらに、バンダリズムガードV1〜V5
は、極めて簡略に形成されるL字状のサポート12によ
って倒れ規制されるため、従来の如く殊更箱状の収納ケ
ースを設ける必要がなく、この結果、バンダリズムガー
ド収納部の構造を大いに簡略化することができる。
【0013】またさらに、前記隔壁11の上端部は、収
納されたバンダリズムガードV1〜V5の上方を覆う折
曲部11aに形成されるため、通気カバー9cから侵入
する雨水等からバンダリズムガードV1〜V5を保護し
て、バンダリズムガードV1〜V5の腐蝕等を防止する
ことができる。
【0014】
【作用効果】以上要するに、本考案は叙述の如く構成さ
れたものであるから、キャブの窓部に、バンダリズムガ
ードを着脱可能に構成したものでありながら、窓部から
外したバンダリズムガードは、キャブとエンジンとの間
に立設した防音壁に沿って立姿状に収納されることにな
る。即ち、前記収納位置は、油圧シリンダが設けられる
作業機突出部から離間しているため、バンダリズムガー
ドの出し入れに際して油圧シリンダが邪魔になることが
なく、この結果、作業性を著しく向上させることができ
る許りでなく、高温状態の油圧シリンダに接触する危険
を確実に回避して安全性も向上させることができる。し
かも、バンダリズムガードを立姿状に収納すべく設けら
れ防音壁は、キャブとエンジンとの間に位置してキャブ
におけるエンジンの騒音レベルを低減させることにな
り、故に、キャブの居住性も大幅に向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】油圧ショベルの斜視図である。
【図2】キャブの要部正面図である。
【図3】同上側面図である。
【図4】(A)は図2のA−A断面図、(B)は図2の
B−B断面図、(C)は図2のC−C断面図、(D)は
図3のD−D断面図、(E)は図3のE−E断面図であ
る。
【図5】第1バンダリズムガードの正面図である。
【図6】第4バンダリズムガードの正面図である。
【図7】第5バンダリズムガードの正面図である。
【図8】油圧ショベルの要部斜視図である。
【図9】バンダリズムガードの収納状態を示す斜視図で
ある。
【図10】ファンガードの上半部を示す正面図である。
【図11】同上平面図である。
【図12】従来におけるバンダリズムガードの収納構造
を示す要部斜視図である。
【符号の説明】
1 油圧ショベル 3 上部旋回体 4 作業機 5 キャブ 5a 前面窓部 5b 側面窓部 9 収納ボックス 11 隔壁 12 サポート V バンダリズムガード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 荒井 憲治 東京都世田谷区用賀四丁目10番1号 新 キャタピラー三菱株式会社内 (56)参考文献 実開 昭58−75179(JP,U) 実開 昭63−50958(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業機突出部の後方もしくは側方に位置
    し、かつエンジンの前方に位置するキャブの窓部に、バ
    ンダリズムガードを着脱可能に構成してなるショベル系
    建設機械において、前記窓部から外したバンダリズムガ
    ードを、キャブとエンジンとの間に立設した防音壁に沿
    って立姿状に収納することを特徴とするショベル系建設
    機械におけるバンダリズムガードの収納構造。
JP1993065941U 1993-11-16 1993-11-16 ショベル系建設機械におけるバンダリズムガードの収納構造 Expired - Lifetime JP2573545Y2 (ja)

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KR100464735B1 (ko) * 2001-12-18 2005-01-05 볼보 컨스트럭션 이키프먼트 홀딩 스웨덴 에이비 중장비 운전실 창문보호커버 보관장치
JP3980912B2 (ja) * 2002-03-12 2007-09-26 新キャタピラー三菱株式会社 旋回型作業機械
DE202017104434U1 (de) 2017-07-25 2018-10-26 Joseph Vögele AG Container für eine Straßenfertigerbaugruppe
JP7313974B2 (ja) * 2019-08-23 2023-07-25 日本車輌製造株式会社 杭打機

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