JPH0731964U - ショベル系建設機械におけるバンダリズムガードの収納構造 - Google Patents

ショベル系建設機械におけるバンダリズムガードの収納構造

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JPH0731964U
JPH0731964U JP6594193U JP6594193U JPH0731964U JP H0731964 U JPH0731964 U JP H0731964U JP 6594193 U JP6594193 U JP 6594193U JP 6594193 U JP6594193 U JP 6594193U JP H0731964 U JPH0731964 U JP H0731964U
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秀之 泉
啓治 沼田
和昭 高野
憲治 荒井
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新キャタピラー三菱株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バンダリズムガードを出し入れする際の作業
性および安全性を著しく向上させると共に、キャブにお
けるエンジンの騒音レベルを低減して居住性も大いに向
上させる。 【構成】 キャブ5の窓部5a、5bを覆うバンダリズ
ムガードV1〜V5を、キャブ5とエンジンとの間に立
設した隔壁11に沿って立姿状に収納すべく構成したシ
ョベル系建設機械におけるバンダリズムガードの収納構
造。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、油圧ショベル等のショベル系建設機械におけるバンダリズムガード の収納構造に関するものである。
【0002】
【従来技術及び考案が解決しようとする課題】
一般に、キャブを備えるショベル系建設機械のなかには、駐車中の破壊行為や 窃盗行為を防止する目的で、前記キャブの窓部に所謂バンダリズムガード(破壊 行為防止板)を装着できるようにしたものがあるが、前記バンダリズムガードは 作業中は不要なものであるため、機体の適所にバンダリズムガードの収納スペー スを設けることが提唱され、また、収納時の作業性を考慮すれば、前記収納スペ ースをキャブの近傍に確保することが望ましい。そこで従来では、図12に示す 如く、空きスペースである作業機突出部の左右側部に、バンダリズムガードVを スライド状に収納可能な収納ケースCを配設することが提案されている。しかる にこのものでは、バンダリズムガードVを出し入れする際に、作業機突出部に設 けられる油圧シリンダSが邪魔になって作業性に劣る許りでなく、高温状態の油 圧シリンダSに接触して火傷をする惧れもあり問題となっていた。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記の如き実情に鑑みこれらの欠点を一掃することができるショベ ル系建設機械におけるバンダリズムガードの収納構造を提供することを目的とし て創案されたものであって、作業機突出部の後方もしくは側方に位置し、かつエ ンジンの前方に位置するキャブの窓部に、バンダリズムガードを着脱可能に構成 してなるショベル系建設機械において、前記窓部から外したバンダリズムガード を、キャブとエンジンとの間に立設した防音壁に沿って立姿状に収納することを 特徴とするものである。 そして本考案は、この構成によって、バンダリズムガードを出し入れする際の 作業性および安全性を著しく向上させると共に、キャブにおけるエンジンの騒音 レベルを低減して居住性も大いに向上させることができるようにしたものである 。
【0004】
【実施例】
次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。図面において、1は油圧 ショベルであって、該油圧ショベル1は、クローラ式の下部走行体2、該下部走 行体2の上部に旋回自在に支持される上部旋回体3、該上部旋回体3の前端部か ら突出する作業機4等で構成されており、そして前記各部は、上部旋回体3の後 部に搭載されるエンジン(図示せず)の動力で油圧作動せしめられるが、これら の基本構成は何れも従来通りである。
【0005】 5は油圧ショベル1の運転スペースを覆うキャブであって、該キャブ5は、作 業機4の突出部左側方に位置し、かつエンジンの前方に位置すべく上部旋回体3 に配設されるものであるが、少なくとも正面および左側面に窓部5a、5bを有 し、さらに左側面には開閉自在な乗降用ドア5cが設けられている。
【0006】 さらに、Vは前記キャブ5の窓部5a、5bを覆うためのバンダリズムガード であって、該バンダリズムガードVは、正面窓部5aの上部、下部、中間部をそ れぞれ覆う第1〜第3のバンダリズムガードV1〜V3と、側面窓部5bの上部 、下部をそれぞれ覆う第4、第5のバンダリズムガードV4、V5とで構成され ている。そして、各バンダリズムガードV1〜V5は、四隅に形成される瓢箪形 状の長孔Vaを、窓部5a、5bの周縁部に突設されるピン6もしくはボルト7 の頭部6a、7aに係止させることによって窓部5a、5bに装着されるが、装 着作業は、各バンダリズムガードV1〜V5に附される番号順に行い、しかる後 、他のバンダリズムガードV1、V2、V4に対して上方から重合する第3およ び第5のバンダリズムガードV3、V5を前記ボルト7の締付けにより固定して 全てのバンダリズムガードV1〜V5を固定するようになっている。尚、第5バ ンダリズムガードV5以外のバンダリズムガードV1〜V4は、蝶番Vbを介し て連結される上下一対の板部材で構成されるため、収納時に折畳み可能であり、 また、各バンダリズムガードV1〜V5の一端部には、収納時に固定ピン8を挿 通するための挿通孔Vcが形成されている。
【0007】 一方、9は前記キャブ5とエンジンとの間、つまり上部旋回体3の左側部に設 けられる収納ボックスであって、該収納ボックス9の左側面には、両開き式の開 閉カバー9aが設けられるが、収納ボックス9の上面前半部は、無孔の固定カバ ー9bによって覆われる一方、上面後半部は、多数の通気孔を有する通気カバー 9cによって覆われている。即ち、収納ボックス9の前側は、図示しない電装品 やエアクリーナの収容スペースとして機能する一方、収納ボックス9の後側は、 図示しない冷却ファンの回転に伴って通気カバー9cから冷却風を吸入し、該吸 入した冷却風をラジエータ10に導く冷却風通気経路として機能するようになっ ている。
【0008】 さらに、11は前記収納ボックス9の前後中間位置に左右を向いて立設される 隔壁であって、該隔壁11は、キャブ5とエンジンとの間に位置してキャブ5に おけるエンジンの騒音レベルを低減するが、隔壁11の前面部には、L字状に形 成される複数のサポート12が前記バンダリズムガードV1〜V5の上下幅(折 畳幅)に対応する間隔を存して上下に対設されている。即ち、上下両端部がサポ ート12に係合する状態で順次バンダリズムガードV1〜V5をスライド状に差 し込むことによって、全てのバンダリズムガードV1〜V5を隔壁11に沿って 立姿状に収納することができるようになっている。また、隔壁11の上端部には 、前傾状に折曲した折曲部11aが形成されているが、該折曲部11aは、収納 されたバンダリズムガードV1〜V5を上方から覆うことによって、前記通気カ バー9cから侵入する雨水等からバンダリズムガードV1〜V5を保護するよう になっている。
【0009】 また、13は前記冷却ファンを覆うためのファンガードであって、該ファンガ ード13は、冷却ファンの回転域に指や物が進入することを防止する目的で設け られるものであるが、冷却効率を考慮すれば、開口率を可及的に大きくすること が望ましい。しかるに従来のファンガードは、加工誤差が生じ易く、しかも曲げ 変形し易いワイヤ溶接構造品(曲げ成形したワイヤを所定の間隔を存して溶接し たもの)であったため、予めワイヤ間隔を狭く設定する必要があって開口率アツ プを望めないのが実状であった。そこで本実施例では、加工精度が高く、しかも 曲げ変形しにくい所謂パンチングメタル(薄板鋼板の打ち抜き成形品)を組み合 せた板金溶接構造のファンガード13を採用している。即ち、本実施例のファン ガード13では、開口寸法を可及的に大きく設定できるため、指や物の進入を確 実に防止するものでありながら、ファン風量を多くして冷却効率の向上を計れる ようになっている。
【0010】 叙述の如く構成された本考案の実施例において、作業開始時には、キャブ5の 窓部5a、5bからバンダリズムガードV1〜V5を外して収納することになる が、その収納スペースは、キャブ5とエンジンとの間に設けられる収納ボックス 9の内部に確保されている。即ち、収納作業が容易なキャブ5近傍でありながら 、油圧シリンダSが設けられる作業機4の突出部からは離間した位置にバンダリ ズムガードV1〜V5の収納スペースが確保されており、従って、バンダリズム ガードV1〜V5の出し入れに際して油圧シリンダSが邪魔になる不都合を解消 して作業性を著しく向上させることができる許りか、油圧シリンダSに接触する 不都合も回避して安全性を大いに向上させることができる。
【0011】 しかも、バンダリズムガードV1〜V5を立姿状に支持すべく収納ボックス9 内に設けられる隔壁11は、防音壁として機能するため、キャブ5におけるエン ジンの騒音レベルを低減させることができ、この結果、キャブ5の居住性を大幅 に向上させることができる。
【0012】 さらに、バンダリズムガードV1〜V5は、極めて簡略に形成されるL字状の サポート12によって倒れ規制されるため、従来の如く殊更箱状の収納ケースを 設ける必要がなく、この結果、バンダリズムガード収納部の構造を大いに簡略化 することができる。
【0013】 またさらに、前記隔壁11の上端部は、収納されたバンダリズムガードV1〜 V5の上方を覆う折曲部11aに形成されるため、通気カバー9cから侵入する 雨水等からバンダリズムガードV1〜V5を保護して、バンダリズムガードV1 〜V5の腐蝕等を防止することができる。
【0014】
【作用効果】
以上要するに、本考案は叙述の如く構成されたものであるから、キャブの窓部 に、バンダリズムガードを着脱可能に構成したものでありながら、窓部から外し たバンダリズムガードは、キャブとエンジンとの間に立設した防音壁に沿って立 姿状に収納されることになる。即ち、前記収納位置は、油圧シリンダが設けられ る作業機突出部から離間しているため、バンダリズムガードの出し入れに際して 油圧シリンダが邪魔になることがなく、この結果、作業性を著しく向上させるこ とができる許りでなく、高温状態の油圧シリンダに接触する危険を確実に回避し て安全性も向上させることができる。しかも、バンダリズムガードを立姿状に収 納すべく設けられ防音壁は、キャブとエンジンとの間に位置してキャブにおける エンジンの騒音レベルを低減させることになり、故に、キャブの居住性も大幅に 向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】油圧ショベルの斜視図である。
【図2】キャブの要部正面図である。
【図3】同上側面図である。
【図4】(A)は図2のA−A断面図、(B)は図2の
B−B断面図、(C)は図2のC−C断面図、(D)は
図3のD−D断面図、(E)は図3のE−E断面図であ
る。
【図5】第1バンダリズムガードの正面図である。
【図6】第4バンダリズムガードの正面図である。
【図7】第5バンダリズムガードの正面図である。
【図8】油圧ショベルの要部斜視図である。
【図9】バンダリズムガードの収納状態を示す斜視図で
ある。
【図10】ファンガードの上半部を示す正面図である。
【図11】同上平面図である。
【図12】従来におけるバンダリズムガードの収納構造
を示す要部斜視図である。
【符号の説明】
1 油圧ショベル 3 上部旋回体 4 作業機 5 キャブ 5a 前面窓部 5b 側面窓部 9 収納ボックス 11 隔壁 12 サポート V バンダリズムガード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 荒井 憲治 東京都世田谷区用賀四丁目10番1号 新キ ャタピラー三菱株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業機突出部の後方もしくは側方に位置
    し、かつエンジンの前方に位置するキャブの窓部に、バ
    ンダリズムガードを着脱可能に構成してなるショベル系
    建設機械において、前記窓部から外したバンダリズムガ
    ードを、キャブとエンジンとの間に立設した防音壁に沿
    って立姿状に収納することを特徴とするショベル系建設
    機械におけるバンダリズムガードの収納構造。
JP1993065941U 1993-11-16 1993-11-16 ショベル系建設機械におけるバンダリズムガードの収納構造 Expired - Lifetime JP2573545Y2 (ja)

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