JP2573192Y2 - 建築構造 - Google Patents

建築構造

Info

Publication number
JP2573192Y2
JP2573192Y2 JP1992070586U JP7058692U JP2573192Y2 JP 2573192 Y2 JP2573192 Y2 JP 2573192Y2 JP 1992070586 U JP1992070586 U JP 1992070586U JP 7058692 U JP7058692 U JP 7058692U JP 2573192 Y2 JP2573192 Y2 JP 2573192Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floor
space
mezzanine
living space
north
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1992070586U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0676552U (ja
Inventor
雅裕 鈴木
Original Assignee
雅裕 鈴木
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 雅裕 鈴木 filed Critical 雅裕 鈴木
Priority to JP1992070586U priority Critical patent/JP2573192Y2/ja
Publication of JPH0676552U publication Critical patent/JPH0676552U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2573192Y2 publication Critical patent/JP2573192Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Residential Or Office Buildings (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、太陽光を居住空間の
奥まで取り込むと共に、プロジェクターを設置して大画
面の投影を可能になす建築構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の典型的な二階建住居を示し
ている。この住居は、二階床面103により建築躯体1
00の内部を上下に仕切ることにより一階空間101と
二階空間102を構成し、南に面する壁面に各々開口窓
104,105を設けることにより、一階空間101と
二階空間102に太陽光を取り入れている。しかし、上
記したような建築物にあっては、南側に面する部屋10
1a,102aには開口窓104,105から太陽光を
取り入れることができるが、北側の部屋101b,10
2bには日光が直接届かない状態となる。また、図6に
て示すように、上記建築物の南側に他の建築物106が
隣接して建っている場合には、二階の南側に面する部屋
102aにしか太陽光が入らず、北側の部屋101b,
102bは勿論、南に面している一階の部屋101aに
も日がし込まなくなる場合がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来、上記したような
一般的な間取りでは、太陽光が取り入れられない部屋が
出来ても仕方がないと考えられている。無論、建築物の
あらゆる壁面に多数の窓を設ければ、各部屋に必要な太
陽光を取り入れることも可能であるが、あまり多くの窓
を設けると、外から部屋の中が良く見えるようになって
しまうので、プライバシーの点で不都合である。
【0004】一方、最近においてはビデオプロジェクタ
ーが急速に普及しつつあり、テレビやビデオの画像を室
内の壁面に投影して大画面を楽しむ家庭が増加してい
る。しかし、前記したような従来の建築物にあっては、
図4にて示すように天井高さhや投影距離gが小さいの
で、プロジェクターによって投影できる画像の大きさも
限られていた。
【0005】本考案は、必要最小限の窓を設けること
で、建築物内の居住空間における出来るだけ多くの空間
に太陽光を取り入れると同時に、プロジェクターにより
大画面の投影を可能とする建築構造を提供し、快適な居
住空間を実現することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
為に本考案の建築物構造は、建築躯体の内部に仕切りの
ない居住空間を構成し、上記建築躯体の南側壁面の上方
に開口窓を設けると共に、居住空間内における上記開口
の下方に、該開口窓から入射する太陽光を居住空間の
北側に対して遮断しない高さ位置と北側方向への長さ寸
法とに二階の床面を設け、且つ住居空間内における北側
に中二階の床面を北側壁面に寄せて設け、中二階、二階
の床面間に一階、中二階、二階の各空間を連通可能に
る吹抜けを形成し、開口窓から入射する太陽光を上記居
住空間に取り込み可能に構成し、居住空間内における南
側上方部にプロジェクターを設置すると共に、中二階の
床面と接する北側の壁面に上記プロジェクターのスクリ
ーン面を設けたものである。
【0007】
【作用】以上の手段によれば、居住空間内には一階、中
二階、二階の床が設けられ、これらは吹抜けによってつ
ながりを持った一つの空間となる。そして、太陽光は建
築躯体南側壁面の上方部に設けた開口窓から入射して上
記居住空間内に射し込む。例えば、南中高度の低い冬場
には上記した開口窓から入射した太陽光は、居住空間内
部の二階と吹抜けを斜めに通過して北側壁面に寄せて
けた中二階の床面にまで広く取り入れられる。尚、中二
階の床面を設ける高さは冬場において開口窓から入射す
る太陽光が当る高さに設定する。また、南中高度の高い
夏場においては、開口窓から入射する太陽光の角度が大
きくなり、日しは中二階部分までは至らない。よって
夏場の中二階部分は比較的涼しい空間となる。一階の空
間には直接太陽光が射し込まないが、吹抜けを通過する
太陽光のエネルギーが吹抜け空間全体に蓄積され、この
エネルギーが一階の空間に間接的に取り込まれる。
【0008】また、居住空間内の二階空間と中二階の空
間とは吹抜けを介して奥行き方向へ連続し、居住空間一
杯の水平距離と中二階の床面から天井面までの高さを提
供する。そして、上記居住空間内の南側上方部に設置さ
れるプロジェクターからの投影光は、二階の空間、吹抜
け空間、中二階の空間を合わせた水平距離を通過しなが
ら拡大し、中二階と接する北側壁面に設けたスクリーン
に投影される。
【0009】
【考案の効果】本考案は以上のように構成したものであ
るから、特に日しの欲しい冬場において開口窓から取
り入れた太陽光を二階及び吹抜けの空間を通して居住空
間の北側に設けられる中二階まで奥深く取り入れること
ができるようになり、従来の建築物と比較すると、一つ
の窓から得られる太陽光の入射容積を居住空間内におい
て大幅に拡大させることができる。そして、夏場の日
しのきつい時には日しを居住空間の南側にとどめ、吹
抜けより奥に設けられる中二階に比較的涼しい空間を作
ることができる。また、吹抜けは太陽光エネルギーを蓄
積する空間として利用することができるので、この吹抜
けに蓄積される太陽光のエネルギーを日しの入らない
一階の空間に対して間接的に取り入れることができる。
【0010】同時に、吹き気抜け空間を介して奥行き方
向へ連絡する二階と中二階の空間と北側壁面とは、居住
空間内一杯の水平距離と、中二階の床面から天井までの
高さの垂直面を提供し、この水平距離と垂直面を利用す
ることによれば、居住空間内南側上方に設置したプロシ
ェクターからの投影光を十分に拡大して中二階と接する
北側壁面に大画面として投影することができる。
【0011】
【実施例】以下、本考案の一実施を図面に基づいて説明
する。図1にて示す建築物は、略直方形の建築躯体1の
内部に居住空間2を構成し、同建築躯体1の南側壁面
に設けた開口窓3から上記居住空間2内に太陽光fを
取り入れている。尚、図1にて示すように上記した建築
物の建築場所としては、冬至における南中高度aと、南
側に高さcの他の建築物eが距離bをおいて隣接する条
件で設定してある。
【0012】上記した開口窓3は、一年中で最も南中高
度aの低い冬至の時の入射角度と南側に隣接する建築物
eを考慮して、建築躯体1南側壁面における最上部付近
に開設してある。建築躯体1内部に構成される居住空間
2は仕切りのない空間であり、その床面全面を一階
床面として構成してある。そして、居住空間2の北側半
部における所定高さに中二階の床面を北側側面に寄せ
設け、さらに同居住空間の南側における開口窓3の
、該開口窓から入射する太陽光を遮断しない高さ
位置 と北側方向への長さ寸法とに二階の床面を南側壁
面に寄せて設け、これら一階4、中二階5、二階6の各
空間を居住空間2の中央に設けた吹抜け7によってつな
がりを持った一つの空間として構成している。
【0013】上記したように構成した建築構造において
は、開口窓3から入射した太陽光fは二階6及び吹抜け
空間7を斜めに通過して中二階5に取り入れられる。よ
って、中二階5を設ける高さは、冬至の際の南中高度a
にて開口窓3から入射する太陽光fが居住空間2内の北
側に到達する高さdに設定する。
【0014】図1は冬至における太陽光の入射状態を示
しており、開口窓3から入射した太陽光fは二階6と吹
抜け7の空間を斜めに通過して中二階5まで奥深く取り
入れられる。従って、従来の建築物と比較すると、一つ
の窓から得られる太陽光の入射容積を居住空間2内にお
いて大幅に拡大することができる。また、最小限の開口
窓3によって居住空間2内に十分な太陽光を取り入れる
ことがてきることから、建築躯体1壁面に占める窓の割
合を低減し、外から見える室内の割合を減少させること
ができる。このことは居住者のプライバシーを守る点で
も好都合である。また、一階4の南側部分の空間は開口
窓3からの太陽光fが直接当らないが、吹抜け7は太陽
光エネルギーを蓄積する空間として機能するので、吹抜
け7の空間に蓄積される太陽光のエネルギーを日しの
入らない一階4の空間に対して間接的に取り入れること
ができる。尚、図1にて示す実施例は一階4の南側の壁
面に窓8を設けて外の光を間接的に取り入れることによ
り一階4南側空間における日しの不足を補ってい
る。
【0015】図2は夏至における太陽光の入射状態を示
している。このように、夏場の南中高度の高い時には、
開口窓3から入射する太陽光が居住空間2の南側にとど
まるので、吹抜け7より奥の中二階を比較的涼しく保
つことができる。
【0016】上記した居住空間2内における南側の最上
部にはプロジェクター10を設置してあり、また、同居
住空間2内北側壁面には上記したプロジェクター10か
ら投影される映像を写すスクリーン11を設けてある。
プロジェクター10は、ビデオブロジェクターや8ミ
リ、16ミリの映画フィルムを映写するプロジェクター
であり、図3にて示すように中二階の床面5と接する北
側の壁面に沿って張られるスクリーン11に向けて投影
光iが当てられるように設置してある。また、スクリー
ン11は中二階の床面から天井面至る北側壁面を利
用して展開及び収納自在に設置されている。尚、上記し
たスクリーン11は中二階の北側壁面を直接利用して
映像を投影することもできる。上記したプロジェクター
10から放たれる投影光iは、吹抜け7を通過し、北側
壁面のスクリーン11に投影されるが、上記したように
居住空間2は吹抜け7を介してつながりを持つ一つの空
間として構成されるので、奥行きgが広く、また、中二
の床面と接する北側壁面の高さhも高くなる。よっ
て、上記した奥行きgと壁面の高さhを利用すれば、プ
ロジェクター10からスクリーン11までの投影距離
と、スクリーン10の面積を十分に確保することがで
き、これによりプロジェクター10からの映像をスクリ
ーン11に大画面として投影することが出来るようにな
り、例えは200インチ以上の大画面ホームシアターを
楽しむことができる。また、上記したように吹抜け7よ
って一つに連絡する大きな居住空間2内においては、プ
ロジェクター10に付随する音響装置から発せられる音
を効果的に響かせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案を実施した建築構造を示す縦断面
図。
【図2】 同建築構造における夏至時の入射状態を示
す縦断面図。
【図3】 プロジエクターにより映写を行なっている
状態を示す建築構造の縦断面図。
【図4】 プロジェクターにより映写している状態を
示す従来の建築構造を示す縦断面図。
【図5】 従来の建築構造を示す縦断面図。
【図6】 従来の建築構造において、他の建築物との
距離が小さな場合を示す縦断面図。
【符号の説明】
1・・・建築躯体 2・・・居住空間 3・・・開口窓 4・・・一階 5・・・中二階 6・・・二階 7・・・吹抜け 10・・・プロジェクター 11・・・スクリーン f・・・太陽光

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築躯体の内部に居住空間を構成し、
    上記建築躯体の南側壁面の上方部に開口窓を設けると共
    に、居住空間内における上記開口窓の下方に、該開口窓
    から入射する太陽光を住居空間の北側に対して遮断しな
    い高さ位置と北側方向への長さ寸法とに二階の床面を設
    け、且つ住居空間内における北側に中二階の床面を北側
    壁面に寄せて設け、中二階、二階の床面間に一階、中二
    階、二階の各空間を連通可能にする吹抜けを形成し、
    口窓から入射する太陽光を上記居住空間に取り込み可能
    に構成し、居住空間内における南側上方部にプロジェク
    ターを設置すると共に、中二階の床面と接する北側の壁
    面に上記プロジェクターのスクリーン面を設けた建築構
    造。
JP1992070586U 1992-10-09 1992-10-09 建築構造 Expired - Fee Related JP2573192Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992070586U JP2573192Y2 (ja) 1992-10-09 1992-10-09 建築構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992070586U JP2573192Y2 (ja) 1992-10-09 1992-10-09 建築構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0676552U JPH0676552U (ja) 1994-10-28
JP2573192Y2 true JP2573192Y2 (ja) 1998-05-28

Family

ID=13435817

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992070586U Expired - Fee Related JP2573192Y2 (ja) 1992-10-09 1992-10-09 建築構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2573192Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5554462B2 (ja) * 2005-05-30 2014-07-23 ミサワホーム株式会社 建物
JP2014062418A (ja) * 2012-09-21 2014-04-10 Sekisui House Ltd 居室空間、住宅、及び住宅展示物

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0676552U (ja) 1994-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Gratia et al. How to use natural ventilation to cool narrow office buildings
US20170298615A1 (en) Reproducible building structure with integrated solar energy system
JPH09205602A (ja) 疑似窓
US10633852B2 (en) Reproducible building structure
CN109518854B (zh) 多功能单元式玻璃幕墙
JP2573192Y2 (ja) 建築構造
JP2008208650A (ja) 建物
KR102312383B1 (ko) 차양방충망 내재형 고효율 커튼 월
JP2566236Y2 (ja) 建築構造
KR102507325B1 (ko) 에너지 절약형 커튼 월
KR102216414B1 (ko) 에너지 절약형 커튼 월
JP3242770U (ja) カーテンレス建築物
JPS58181203A (ja) 採光用エアダクト
JP2019199786A (ja) 建物
KR102216412B1 (ko) 에너지 절약형 커튼 월
JP2682901B2 (ja) ユニット住宅の採光構造
JP3450802B2 (ja) 換気装置
JP5133615B2 (ja) 建物
JP4034083B2 (ja) 集合住宅
JP2022143932A (ja) 建物
JPH0145318Y2 (ja)
Takkanon Design guidelines for thermal comfort in row houses in Bangkok
JPH0376987A (ja) スクリーンシェイド装置及び該装置装着の出窓
JP2603242B2 (ja) 建築架構
JPS589717Y2 (ja) 間仕切装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees