JPH0376987A - スクリーンシェイド装置及び該装置装着の出窓 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、窓部にガラス材などからなる外窓部と内窓部
とを隔設して層構造とし、この層間にスクリーンシェイ
ドを内挿させるべく巻送して、そのパターンを任意に選
択できるようにしたスクリーンシェイド装置並びに該装
置を装着した換気部のある出窓に間する。

〔従来の技術〕

従来の出窓においては、カー千ン、ブラインド障子等の
遮蔽部材を出窓と併用して、太陽光等の入射・遮光調整
、あるいはブライバシイの保護を行っていた。

また室内の換気を行うために、換気部を出窓とは別に新
たに設けるか、あるいは第７図の従来例に示すように、
窓部１０の側面にある開閉窓１１を開閉するなどしてい
た。

〔発明が解決しようとする課題〕

カーテン等の遮蔽部材を利用して入射・遮光調整を行う
ことは、出窓の特徴であるパノラマ的眺望を減殺するに
等しく、例えば、せいぜい２種類からなる単調な組み合
わせカーテン等による調整からだけでは、出窓内外の住
環境を調和させて住生活を積極的に楽しむには不満があ
った。

出窓とは別な場所に換気部を設けたとすると、出窓内の
空気は自ずと滞留して湿気が高くなりやすく、そのうえ
窓部が外気中に突出している構造ゆえに、寒暖の差が室
内以上に大きくなり、窓部に結露を生じカビが発生し易
かった。

これを防止するため、出窓そのものを開閉出来るように
するとか、あるいは第７図に示すとおり窓部１０の側面
部に換気用の開閉窓１１を設けるなどしていたが、防犯
上に問題があった。

これら従来の出窓においては、従前の平面窓と比較して
特段に機能的に優れたところはなく、室内空間の一部を
室外に張り出すことから幾らか室内空間を広くとれるこ
と、装着した壁面に凹凸の変化が生じる結果、外部から
見た美観構成に優れていることなどにおいてのみ、僅か
に平面窓に比べて出窓の利点を見い出すに過ぎず、顕著
な効果を期待することはできなかった。

むしろ従前の平面窓に付設している雨戸の機能−すなわ
ち防犯、夜間等におけるブライバシイの保護と完全遮光
の維持などにおいて、日本の居住環境によく整合してき
た優れた機能−を喪失することによるマイナス面の方が
大きかった。

すなわち、窓外景色を眺めて楽しむのを犠牲にしても窓
外から覗かれるのを嫌い、ブラインド、障子、カーテン
等を用いてブライバシイの保護や遮光を優先させる結果
となり、生活環境において出窓をいまだ十分に活用でき
ない恨みがあった。

本発明は、窓部の外窓部とこれに隔設した内窓部との層
間にスクリーンシェイドを内挿させるべく巻送して、こ
のスクリーンシェイドのパターンを自由に選択し設定で
きるようにしたスクリーンシェイド装置を提供すること
を第一の目的とする。

ざらに窓部に前記スクリーンシェイド装置を装着し、か
つ出窓内に換気部を付設することにより、従来の出窓の
持っていた多くの欠点を解決すると共に、新たに積極的
な機能を付加した出窓を提供することを第二の目的とす
る。

〔課題を解決するための手段〕

上記第一の目的を達成するため、本発明のスクリーンシ
ェイド装置においては、出窓部のガラス材などの外窓部
とこの外窓部に隔設したガラス材などの内窓部とからな
る層構造とし、この層構造間にスクリーンシェイドの多
様なパターンを選択して内挿させ解決しようとするもの
である。

スクリーンシェイド装置の取付は、スクリーンシェイド
を水平方向に滑走駆動させる場合、出窓を構成する壁面
開口端の左右壁部内に水平駆動のスクリーンシェイド装
置を一対設けることで実現できる。

あるいは、スクリーンシェイドを垂直方向に滑走駆動さ
せる場合、出窓の天井部と床部の内部に垂直駆動のスク
リーンシェイド装置を一対設けることで実現できる。

これらにより、スクリーンシェイドの連続した多様なパ
ターンの中から最適なパターンを状況に応じて任意に選
択し設定することができる。

上記第二の目的のために、出窓の床部と天井部とに換気
部を設けかつスクリーンシェイド装置を出窓に装着する
ことにより解決することができる。

この換気部は、スクリーンシェイド装置とは独立して設
けることができるから、従来出窓にある上記課題をすべ
て解決することができる。

〔作用〕

上記のように構成された本発明のスクリーンシェイド装
置において、スクリーンシェイドの連続した多数のパタ
ーンの中から最適なものを任意に選ぶことができるから
、例えば、透明、曇り、透かし、各種カラー　各種模様
、完全遮光等の中から好みのパターンを選択することに
より、出窓外の景色や環境によく整合した室内の居住環
境を任意にかつ自由に設定できるばかりでなく、ブライ
バシイの保護が特に必要な夜間等において、居住者の環
境保護や防犯機能を少しも損なうことなく、かつ換気機
能を独立して機能させた状態のまま、はぼ完全に最適な
環境を提供することができる。

さらに、遮光機能のあるスクリーンシェイドパターンに
、例えば、投射ＶＴＲスクリーン面を設けるなどするこ
とにより、空間の有効利用のみならず、積極的に新しい
生活環境を創出し楽しむことができる。

あるいはまた、スクリーンシェイドパターンの窓外側面
に、例えば、採色壁画等を描いておけば、外観の美的構
成において一層優れた居住環境を表現することができる
。

さらに、上記スクリーンシェイド装置を装着した出窓に
おいて、換気を行わせる目的で天井部と床部に換気部を
設けることにより、換気機能を何ら損なうことなくスク
リーンシェイド装置を独立に機能させることができ、室
内の換気を自由かつ任意に制御することができる。

さらにまた、天井部に排熱交換装置を設けることにより
、空調エネルギーの散逸が最も大きいとされる窓部の熱
遮断を改善し、優れた省エネルギー効果をもたらすこと
ができる。

あるいはまた、出窓内部で得られた太陽輻射熱を積極的
に利用するために、スクリーンシェイドを熱交換器とし
て吸気と排気の間で熱交換に利用すれば、暖房効率をさ
らに高めることができる。

特に、スクリーンシェイド装置の装着された窓部は、外
窓部と内窓部とスクリーンシヱイドとからなる三層構造
であるから、断熱効果のみならず外部から到来する雑音
を効果的かつ顕著に遮断しあるいは減衰させることがで
きる。

〔実施例〕

本発明の実施例を図面を参照して説明する。

第１図は本発明のスクリーンシェイド装置のスクリーン
シェイドとその巻送り機構の一実施例を示す斜視図であ
る。スクリーンシェイド３は両壁面内にある巻送り用の
ローラー４ａ、４ｂに接続されており、このローラー４
ａ、４ｂにはそれぞれ巻送り用の駆動モータ５ａ、５ｂ
及び５Ｃ９５ｄが接続されていて、スクリーンシェイド
３のパターンを巻送りして任意に選択できるようになっ
ている。スクリーンシェイドのパターンは、透明、スモ
ーク、曇、カラー　各種の幾何模様、造形シルエット、
完全遮光幕あるいはＶＴＲ／映画用スクリーン等を自由
に組み合わせ接続して構成することができる。ざらに、
スクリーンシェイドの窓外に面したパターンを環境と整
合させるよう、例えば、完全遮光幕の窓外面に彩色画な
どを描いておくと、住環境を一層楽しいものに演出する
ことができる。

第２図は、スクリーンシェイド装置とした実施例の水平
断面図であり、第３図はスクリーンシェイド装置を装着
した出窓の正面図である。ガラスの外窓部１とこの室内
側に隔設したガラスの内窓部２との間に挿入させたスク
リーンシェイド３は巻送用のローラーに接続され、これ
に一対の駆動モータが接続されてローラーが回転し左右
水平方向に巻送する。外窓部１と内窓部２との間隔はス
クリーンシェイドの滑走に支障を来さないのみならず、
その他の機能に対して十分な幅に保持されている。特に
密閉構造を必要としない場合、内窓部２を着脱して内部
を清掃することができ便利である。この場合、内窓部２
に透明度の高い、例えば、アクリル樹脂等を用いると、
ガラス材等の無機材と比較して断熱並びに防音効果を一
層高めることができて都合がよい。

第４図は、自然対流を利用して簡単に換気を行う出窓の
例である。出窓の床部にある換気口６ａからの新鮮な吸
気ｌは、床部上部の吸気口６ｂから室内に吸気２となっ
て導入される。天井部にある排気ロアｂからは排気１が
抜けて、排気ロアａより外部に排気２となって排出され
る。内窓部２は、室内側より着脱出来るようになってお
り、スクリーンシェイドの保守や清掃などを容易に行う
ことができる。

第５図は、出窓の天井部内に熱交換器８を装着し、かつ
スクリーンシェイド３のある窓部層構造を吸気導入路と
した換気部の出窓の例である。換負目６ａから入った吸
気１は、スクリーンシェイド３のある窓部の層構造で暖
められてかつ熱交換器８の吸入力により上昇して熱交換
器８に入る。

ここで排気ロアｂからの暖かい排気ｌと熱交換されて、
吸気２となって天井部にある吸気口６ｂより室内に導入
される。熱交換された排気ｌは排気２となって排気ロア
ａから室外に排出される。室内側からみて吸気と排気が
ともに天井部に集められており、床部の利用にとって都
合がよい。また、窓部の吸気導入路としての利用により
太陽光の吸収熱を有効利用でき、熱交換器利用と相まっ
て特に冬季において省エネルギーは効果的である。

第６図は、スクリーンシェイド３を熱交換器として利用
する例である。排気専用のファン装置９が床部に設けら
れており、排気ｌが排気ロアｂからスクリーンシェイド
３と内窓部２との間を通って床部の排気ロアａから強制
排気される。このとき強制排気の負圧により、同時に室
外の吸気１が床部の吸気口６ａから導入されてスクリー
ンシェイド３と外窓部ｌとの間を上昇し、この間にスク
リーンシェイド３を介して排気ｌと熱交換が行われる。

太陽輻射熱の吸収を同時に行わせることもできる。その
結果、熱交換された吸気２は天井部の吸気口６ｂから室
内に導入される。強制排気は簡単なファン装置で行うこ
とができるので制御がし易く、流量調整なども極めて容
易で自動調整することができる。強制排気装置を出窓の
天井部に設けることができることは言うまでもない。

水平駆動のスクリーンシェイド装置とそれを装着した換
気部のある出窓の実施例について説明したが、垂直駆動
のスクリーンシェイド装置についても同様に実現できる
ことは言うまでもない。

（発明の効果） 本発明は下記のような優れた効果を有する。

窓部の外窓部とスクリーンシェイドと内窓部との三層構
造により、断熱効果及び遮音効果が非常に大きい。従っ
て、省エネルギー効果が大きく空調エネルギーの節約が
図れると共に静寂な優れた環境を得ることができる。さ
らに、輻射熱等を再利用することができるので、熱交換
利用と相まつて一層の省エネルギー効果が期待できる。

多数のスクリーンシェイドのパターンを自由に選択でき
、居住環境を快適なものに整合させることができる。投
射型ＶＴＲのスクリーンとすることもでき、新しい快適
な居住環境を実現できる。

出窓に間開する部分がなく、２重窓部と相まって防犯上
非常に優れている。同時にプライバシーの保護がほぼ完
全に保証される。

換気機能は、スクリーンシェイド機能と独立して単独機
能させることができるので、室内換気の最適な制御が極
めて容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明のスクリーンシェイド装置の駆動部分
の実施例を示す斜視図である。第２図は、本発明のスク
リーンシェイド装置の実施例を示す水平断面図である。 第３図は、本発明のスクリーンシェイド装置を装着した
出窓の実施例を示す正面図である。第４図、第５図及び
第６図は、いずれも本発明のスクリーンシェイド装置を
装着した出窓の実施例を示す横断面図である。 従来の実施例の出窓を示す正面図で 第７図は、 ある。 １　・　◆　・　・　・ ２　・　・　・　・　・ ３　・　・　・　◆　・ ４ａ、４ｂ　　・ ５ａ、５ｂ。 ６ａ、６ｂ　・ ７ａ、７ｂ　　・ ８　◆　■　・　・ ９　■　・　◆　・ １０　◆　◆　◆　・　・ １　ｌ　・　◆　・　・　・

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　窓外方向に拡設してなる出窓の窓部において、該窓
   部の外窓部（１）と、該外窓部（１）の室内側に隔設し
   た内窓部（２）と、該外窓部（１）と該内窓部（２）の
   間隔内に内挿させるスクリーンシェイド（３）と、該ス
   クリーンシェイドを該間隔内に巻送させる一対のローラ
   （４ａ、４ｂ）とからなり、該スクリーンシェイド（３
   ）を任意に選択できるようにしたことを特徴とするスク
   リーンシェイド装置。 ２　上記出窓の床部及び天井部に吸気口（６ａ、６ｂ）
   及び排気口（７ａ、７ｂ）からなる換気部を備え、かつ
   該出窓の窓部に請求項１記載のスクリーンシェイド装置
   を装着したことを特徴とする出窓。 ３　上記出窓の床部または天井部において、該換気部に
   さらに熱交換式換気装置（８）を付設して換気部とした
   ことを特徴とする請求項２記載の出窓。 ４　上記出窓の床部または天井部において該換気部にさ
   らに強制排気装置（９）を付設し、かつ該スクリーンシ
   ェイド（３）を熱交換幕とする換気部としたことを特徴
   とする請求項２記載の出窓。