JP2573124B2 - 短炭素繊維の低含有率を有する合成樹脂塊体 - Google Patents
短炭素繊維の低含有率を有する合成樹脂塊体Info
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- JP2573124B2 JP2573124B2 JP4121184A JP12118492A JP2573124B2 JP 2573124 B2 JP2573124 B2 JP 2573124B2 JP 4121184 A JP4121184 A JP 4121184A JP 12118492 A JP12118492 A JP 12118492A JP 2573124 B2 JP2573124 B2 JP 2573124B2
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- synthetic resin
- resin mass
- carbon fibers
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K7/00—Use of ingredients characterised by shape
- C08K7/02—Fibres or whiskers
- C08K7/04—Fibres or whiskers inorganic
- C08K7/06—Elements
Description
【０００１】本発明は炭素繊維を含有し、パステルカラ
ーを有する熱可塑性合成樹脂塊体に関する。樹脂から成
形した物品は或る種の天然石に似た一定の表面を有す
る。特に本発明による合成樹脂塊体から射出成形した物
品は非常に微細な綿状（flocculent）構造を示す。
ーを有する熱可塑性合成樹脂塊体に関する。樹脂から成
形した物品は或る種の天然石に似た一定の表面を有す
る。特に本発明による合成樹脂塊体から射出成形した物
品は非常に微細な綿状（flocculent）構造を示す。
【０００２】特別の表面構造を有する合成樹脂塊体は市
場で入手できる。研究調査では既知の塊体は黒化したア
ルミニウムフロックを含有することが証明されている。
場で入手できる。研究調査では既知の塊体は黒化したア
ルミニウムフロックを含有することが証明されている。
【０００３】しかしながら既知合成樹脂塊体は加工する
ことが困難であり、射出成形中に１種の黒色の筋が発生
する。更に既知の合成樹脂塊体の溶融物の不安定性の結
果として何度も射出成形条件を適用しなければならな
い。
ことが困難であり、射出成形中に１種の黒色の筋が発生
する。更に既知の合成樹脂塊体の溶融物の不安定性の結
果として何度も射出成形条件を適用しなければならな
い。
【０００４】長い間の研究の後、所望の結果、即ち形成
した物品の綿状表面構造を有する良好な加工性の熱可塑
性合成樹脂塊体が、非常に低濃度で、短炭素繊維を使用
することによって得ることができることを見出した。
した物品の綿状表面構造を有する良好な加工性の熱可塑
性合成樹脂塊体が、非常に低濃度で、短炭素繊維を使用
することによって得ることができることを見出した。
【０００５】本発明による合成樹脂塊体は、それが１〜
６ｍｍの長さを有する炭素繊維０．３〜０．７重量％、
及び染料及び顔料それに加えて安定剤、離型剤、強化繊
維、難燃剤及び充填剤を最大で５重量％含有することを
特徴とする。
６ｍｍの長さを有する炭素繊維０．３〜０．７重量％、
及び染料及び顔料それに加えて安定剤、離型剤、強化繊
維、難燃剤及び充填剤を最大で５重量％含有することを
特徴とする。
【０００６】炭素繊維の含有率は０．３〜０．７重量％
であり、０．４〜０．６重量％が好ましい。繊維の長さ
は３〜６ｍｍであるのが好ましい。
であり、０．４〜０．６重量％が好ましい。繊維の長さ
は３〜６ｍｍであるのが好ましい。
【０００７】合成樹脂塊体は熱可塑性合成樹脂を含有す
る。
る。
【０００８】合成樹脂塊体はポリフェニレンエーテル、
ポリスチレン、ポリプロピレン、アクリロニトリル−ブ
タジエン−スチレンターポリマー、芳香族ポリカーボネ
ート、ポリアルキレンテレフタレート、ポリアミド、ポ
リフエニレンサルファイド、ポリエーテルイミド又はこ
れらの重合体の２種以上の混合物を含有するのが好まし
い。
ポリスチレン、ポリプロピレン、アクリロニトリル−ブ
タジエン−スチレンターポリマー、芳香族ポリカーボネ
ート、ポリアルキレンテレフタレート、ポリアミド、ポ
リフエニレンサルファイド、ポリエーテルイミド又はこ
れらの重合体の２種以上の混合物を含有するのが好まし
い。
【０００９】更に好ましくは合成樹脂塊体はアクリロニ
トリル−ブタジエン−スチレンターポリマー又はポリア
ルキレンテレフタレート例えばポリブチレンテレフタレ
ートを含む。
トリル−ブタジエン−スチレンターポリマー又はポリア
ルキレンテレフタレート例えばポリブチレンテレフタレ
ートを含む。
【００１０】炭素繊維及び合成樹脂に加えて、合成樹脂
塊体は、最大で５重量％までの別の通常使用される添加
剤、例えば染料及び／又は顔料、安定剤、離型剤、強化
繊維及び難燃剤を含有できる。パステルカラーを有せし
めるため全部ではなく、殆どの合成樹脂組成物はいくら
かの染料及び／又は顔料を含有すべきである。添加剤の
含有率が５重量％を越えると、炭素繊維の表面外観での
効果がマスクされる、即ち添加剤によって見えなくな
る。
塊体は、最大で５重量％までの別の通常使用される添加
剤、例えば染料及び／又は顔料、安定剤、離型剤、強化
繊維及び難燃剤を含有できる。パステルカラーを有せし
めるため全部ではなく、殆どの合成樹脂組成物はいくら
かの染料及び／又は顔料を含有すべきである。添加剤の
含有率が５重量％を越えると、炭素繊維の表面外観での
効果がマスクされる、即ち添加剤によって見えなくな
る。
【００１１】合成樹脂塊体中での炭素繊維の使用それ自
体は知られている。ＧＢ−Ａ−１４８６０３３には、多
充填量の充填剤及び炭素繊維を含有する液体被覆組成物
が記載されている。多充填量の充填剤によって、本発明
の塊体で得られる特殊な外観を得ることができない。
体は知られている。ＧＢ−Ａ−１４８６０３３には、多
充填量の充填剤及び炭素繊維を含有する液体被覆組成物
が記載されている。多充填量の充填剤によって、本発明
の塊体で得られる特殊な外観を得ることができない。
【００１２】ＧＢ−Ａ−１５７０２４０には炭素繊維及
び紡織繊維を含有する熱硬化性樹脂組成物が記載されて
いる。紡織繊維の存在によって本発明による塊体を用い
て得られる特殊な外観を得ることができない。
び紡織繊維を含有する熱硬化性樹脂組成物が記載されて
いる。紡織繊維の存在によって本発明による塊体を用い
て得られる特殊な外観を得ることができない。
【００１３】ＧＢ−Ａ−１４３７３１４には高含有率の
ガラス繊維を用いた熱硬化性樹脂組成物が記載されてい
る。この組成物から形成された物体は高いガラス繊維含
有率のための所望される表面外観を示さない。
ガラス繊維を用いた熱硬化性樹脂組成物が記載されてい
る。この組成物から形成された物体は高いガラス繊維含
有率のための所望される表面外観を示さない。
【００１４】ＥＰ−Ａ−００３２３７９には、炭素繊維
を含有するポリカーボネートからのフィルムの製造が記
載されている。ポリカーボネートは無色透明の重合体で
ある。かかる重合体への炭素繊維の添加は、染料及び／
又は顔料も加えないと、所望の表面外観をもたらさな
い。
を含有するポリカーボネートからのフィルムの製造が記
載されている。ポリカーボネートは無色透明の重合体で
ある。かかる重合体への炭素繊維の添加は、染料及び／
又は顔料も加えないと、所望の表面外観をもたらさな
い。
【００１５】本発明による合成樹脂塊体は、初めに合成
樹脂及び他の全ての構成成分を配合し、続いて溶融状態
で炭素繊維を混合することによって作る。これは、例え
ば合成樹脂及び安定剤をバンバリーミキサー又は押出機
中で完全に混合し、塊体がバンバリーミキサーから取り
出される直ぐ前に又はそれが押出機を出る前に炭素繊維
を加えることによって行うことができる。
樹脂及び他の全ての構成成分を配合し、続いて溶融状態
で炭素繊維を混合することによって作る。これは、例え
ば合成樹脂及び安定剤をバンバリーミキサー又は押出機
中で完全に混合し、塊体がバンバリーミキサーから取り
出される直ぐ前に又はそれが押出機を出る前に炭素繊維
を加えることによって行うことができる。
【００１６】綿状構造の細度は炭素繊維の量を選択する
ことにより、そして合成樹脂塊体の製造中炭素繊維を加
える正確な時を選ぶことによって制御できる。選択した
配合法により、配合工程中、溶融温度に到達したら直ぐ
に加えることが、例えば射出成形により、合成樹脂塊体
から得られる最終製品中の微細綿状構造を生ぜしめる。
ことにより、そして合成樹脂塊体の製造中炭素繊維を加
える正確な時を選ぶことによって制御できる。選択した
配合法により、配合工程中、溶融温度に到達したら直ぐ
に加えることが、例えば射出成形により、合成樹脂塊体
から得られる最終製品中の微細綿状構造を生ぜしめる。
【００１７】良好な結果は、アクリロニトリル−ブタジ
エン−スチレンターポリマー及び顔料を基にした粉末構
成成分を、バンバリーミキサー中で、約１９０℃の温度
に達するまで混合し、次いで長さ２ｍｍ又は４．５ｍｍ
又は６ｍｍを有する炭素繊維０．５重量％を加え、混合
物を完全に混合することによって得られた。射出成形に
よりかくして得られた合成樹脂塊体から、美しい綿状構
造を有する物品を得ることができた。
エン−スチレンターポリマー及び顔料を基にした粉末構
成成分を、バンバリーミキサー中で、約１９０℃の温度
に達するまで混合し、次いで長さ２ｍｍ又は４．５ｍｍ
又は６ｍｍを有する炭素繊維０．５重量％を加え、混合
物を完全に混合することによって得られた。射出成形に
よりかくして得られた合成樹脂塊体から、美しい綿状構
造を有する物品を得ることができた。
【００１８】合成樹脂塊体の機械的性質及び合成樹脂塊
体の加工可能性（例えば射出成形による）は炭素繊維の
存在によって殆ど影響を受けなかったことが判った。
体の加工可能性（例えば射出成形による）は炭素繊維の
存在によって殆ど影響を受けなかったことが判った。
フロントページの続き (72)発明者 テオドリュ・ジョアンヌ・マリア・ティ メルマン オランダ国2037 エルエール、アールラ ン、エルザ、ヴァン、ブランドストラン ストラート ８ (72)発明者 コルネリ・アンドリキュ・ジャコビュ・ ヴォルオフ オランダ国1871 セエス、スクール、イ ダンスラーン １ (56)参考文献 特開 昭60−144367（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−8225（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−129341（ＪＰ，Ａ) 英国特許1486033（ＧＢ，Ｂ)
Claims (5)
- 【請求項１】 炭素繊維を含有し、パステルカラーを有
する熱可塑性合成樹脂塊体であり、合成樹脂塊体が、長
さ１〜６ｍｍを有する炭素繊維０．３〜０．７重量％、
及び染料及び顔料、それに加えて安定剤、離型剤、強化
繊維、難燃剤及び充填剤を最大で５重量％含有すること
を特徴とする合成樹脂塊体。 - 【請求項２】 合成樹脂塊体が炭素繊維０．４〜０．６
重量％含有することを特徴とする請求項１の合成樹脂塊
体。 - 【請求項３】 合成樹脂塊体が３〜６ｍｍの長さを有す
る炭素繊維を含有することを特徴とする請求項１の合成
樹脂塊体。 - 【請求項４】 合成樹脂塊体が、ポリフェニレンエーテ
ル、ポリスチレン、ポリプロピレン、アクリロニトリル
−ブタジエン−スチレンターポリマー、芳香族ポリカー
ボネート、ポリアルキレンテレフタレート、ポリアミ
ド、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルイミ
ド、又は前記重合体の２種以上の混合物を含有すること
を特徴とする請求項１の合成樹脂塊体。 - 【請求項５】 全構成成分と共に熱可塑性樹脂塊体のほ
ぼ融点の温度で熱可塑性合成樹脂を最初に配合し、続い
て長さ１〜６ｍｍを有する炭素繊維を０．３〜０．７重
量％、及び染料、顔料、安定剤、離型剤、強化繊維、難
燃剤及び充填剤を最大で５重量％混合することを特徴と
するパステルカラーを有する熱可塑性合成樹脂塊体の製
造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4121184A JP2573124B2 (ja) | 1991-02-18 | 1992-04-14 | 短炭素繊維の低含有率を有する合成樹脂塊体 |
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| NL9100276A NL9100276A (nl) | 1991-02-18 | 1991-02-18 | Kunststofmassa met laag gehalte, korte koolstofvezels. |
| JP4121184A JP2573124B2 (ja) | 1991-02-18 | 1992-04-14 | 短炭素繊維の低含有率を有する合成樹脂塊体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05295165A JPH05295165A (ja) | 1993-11-09 |
| JP2573124B2 true JP2573124B2 (ja) | 1997-01-22 |
Family
ID=19858890
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4121184A Expired - Fee Related JP2573124B2 (ja) | 1991-02-18 | 1992-04-14 | 短炭素繊維の低含有率を有する合成樹脂塊体 |
Country Status (6)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0499723B1 (ja) |
| JP (1) | JP2573124B2 (ja) |
| CA (1) | CA2066923C (ja) |
| DE (1) | DE69126858T2 (ja) |
| ES (1) | ES2103771T3 (ja) |
| NL (1) | NL9100276A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2261277B1 (en) | 2003-12-26 | 2016-07-13 | Japan Polypropylene Corporation | Polypropylene-based resin composition and molded article thereof |
| KR101629091B1 (ko) * | 2014-09-30 | 2016-06-09 | 신인학 | 자동차 트렁크 덮개용 회동축 고정핀 및 그 제조방법 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB1486033A (en) | 1976-02-25 | 1977-09-14 | Keenan H | Flooring or coating compositions |
Family Cites Families (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB1437314A (en) * | 1974-01-25 | 1976-05-26 | Btr Industries Ltd | Anti-static electrically-insulating resinous compositions 'pparatus for purifying exhaust gases from combustion engines |
| GB1570240A (en) * | 1978-05-30 | 1980-06-25 | Btr Industries Ltd | Electrically conducting resinous composition |
| DE3001204A1 (de) * | 1980-01-15 | 1981-07-30 | Bayer Ag, 5090 Leverkusen | Elektrisch leitfaehiges polycarbonat |
| JPS60144367A (ja) * | 1984-01-05 | 1985-07-30 | Dainichi Seika Kogyo Kk | 導電性樹脂組成物の製造方法 |
| JPH028225A (ja) * | 1987-11-16 | 1990-01-11 | Osaka Gas Co Ltd | 炭素繊維強化着色樹脂製造用の塊状の樹脂組成物及び樹脂組成物の製造方法 |
| JP2731972B2 (ja) * | 1989-07-31 | 1998-03-25 | 富士写真フイルム株式会社 | 写真感光材料用包装部材及びこれを用いた包装体 |
| DE3926904A1 (de) * | 1989-08-16 | 1991-02-21 | Basf Ag | Verfahren zur herstellung von verstaerkten, zaehmodifizierten thermoplastischen formmassen |
-
1991
- 1991-02-18 NL NL9100276A patent/NL9100276A/nl not_active Application Discontinuation
- 1991-12-30 ES ES91203434T patent/ES2103771T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1991-12-30 DE DE1991626858 patent/DE69126858T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1991-12-30 EP EP91203434A patent/EP0499723B1/en not_active Expired - Lifetime
-
1992
- 1992-04-14 JP JP4121184A patent/JP2573124B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1992-04-23 CA CA 2066923 patent/CA2066923C/en not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB1486033A (en) | 1976-02-25 | 1977-09-14 | Keenan H | Flooring or coating compositions |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| CA2066923C (en) | 2002-10-29 |
| EP0499723B1 (en) | 1997-07-16 |
| EP0499723A1 (en) | 1992-08-26 |
| ES2103771T3 (es) | 1997-10-01 |
| CA2066923A1 (en) | 1992-08-19 |
| DE69126858D1 (de) | 1997-08-21 |
| DE69126858T2 (de) | 1997-12-18 |
| NL9100276A (nl) | 1992-09-16 |
| JPH05295165A (ja) | 1993-11-09 |
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