JP2573100B2 - ロボットにおける基準位置データの作成方法 - Google Patents

ロボットにおける基準位置データの作成方法

Info

Publication number
JP2573100B2
JP2573100B2 JP2408638A JP40863890A JP2573100B2 JP 2573100 B2 JP2573100 B2 JP 2573100B2 JP 2408638 A JP2408638 A JP 2408638A JP 40863890 A JP40863890 A JP 40863890A JP 2573100 B2 JP2573100 B2 JP 2573100B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
point
auxiliary
position data
work
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2408638A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04232507A (ja
Inventor
木 澤 正 史 八
枝 政 昭 安
内 克 也 長
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Seiko Co Ltd
Original Assignee
Nitto Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Seiko Co Ltd filed Critical Nitto Seiko Co Ltd
Priority to JP2408638A priority Critical patent/JP2573100B2/ja
Publication of JPH04232507A publication Critical patent/JPH04232507A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2573100B2 publication Critical patent/JP2573100B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Numerical Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はロボットにおける基準位
置データの作成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のロボットの制御装置では、ワーク
をある位置に置いて作業ポイントをティーチングした後
にワークの位置を変えようとすると、最初からティーチ
ングし直さなければならないものが多く、作業能率が悪
かった。そこで、ワーク上の作業位置をワーク固有の座
標系で表現し、ワークを置く位置および姿勢をロボット
固有の座標系上でのワーク座標系の位置および姿勢であ
ると考え、ワーク固有の座標系で表現された作業位置を
ロボット固有の座標系上に座標変換し、その変換された
位置データを目標としてロボットが位置決めを行うとい
う考えが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の考えで
はワーク上にワーク固有の座標系の基準位置があって、
この基準位置をロボット固有の座標系で認識できる場合
は問題ないが、ワークの外形が複雑な形状をしている場
合のようにワークの図面からワーク外の点を基準位置と
して作業ポイントの位置データを得ている場合には、ロ
ボット固有の座標系でワーク固有の基準位置を認識する
ことができず、この種のワークではすべての作業ポイン
トをティーチングし直さなければならなかった。
【0004】本発明はかかる事情に鑑みて成されたもの
であり、ワークの形状が複雑でワーク外を基準点とする
場合においてもワーク座標系のロボット固有の座標系に
対する位置および姿勢をティーチングによって入力でき
る、ロボットにおける基準位置データの作成方法を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ワー
ク上の基準位置からの位置データとして各作業ポイント
が記憶されたワークをロボットの可動範囲内の3次元空
間上に位置させ、この作業ポイントに対してロボットの
先端を位置決めするための3つ以上の自由度を持ち、ロ
ボットに対して固定されたXYZ座標系でのワークの基
準位置の位置データとワークの傾斜角度とからワークの
基準位置からの位置データを前記XYZ座標系を用いて
表現された位置データに変換してこれに基づいて位置決
めを行うロボットにおいて、ワーク上の位置データを備
えた3点の作業ポイントにロボットの先端部を位置さ
せ、補助第1ポイント入力指令が入力するとその一つの
作業ポイントの位置データを補助第1ポイントデータと
して記憶し、この時のZ成分データをロボットに対して
固定されたXYZ座標系の原点位置のZ成分データとし
て記憶し、さらに補助第2ポイント入力指令が入力する
と、別の作業ポイントの位置データを補助第2ポイント
データとして記憶し、さらに補助第3ポイント入力指令
が入力すると、残りの作業ポイントの位置データを補助
第3ポイントデータとして記憶し、前記補助第1ポイン
トと補助第2ポイントとを通る直線とこれに対する前記
補助第3ポイントからの垂線との交点のX成分データお
よびY成分データをそれぞれワーク上の新たな基準位置
のX成分データ、Y成分データとするとともに、前記補
助第1ポイントデータと補助第2ポイントデータとから
前記直線とのなす角度を計算し、その計算した角度をワ
ーク上の位置データの角度成分データとし、ワーク上の
位置データを新たな基準位置からの位置データに変換
し、ロボットに対して固定されたXYZ座標系の位置デ
ータを得ることを特徴としている。
【0006】請求項2の発明は、ワーク上の基準位置か
らの位置データとして各作業ポイントが記憶されたワー
クをロボットの可動範囲内の3次元空間上に位置させ、
この作業ポイントに対してロボットの先端を位置決めす
るための3つ以上の自由度を持ち、ロボットに対して固
定されたXYZ座標系でのワークの基準位置の位置デー
タとワークの傾斜角度とからワークの基準位置からの位
置データを前記XYZ座標系を用いて表現された位置デ
ータに変換してこれに基づいて位置決めを行うロボット
において、基準位置データの作成時に、補助第1ポイン
ト入力指令が入力されるとその時のロボットの先端部の
位置データを補助第1ポイントデータとして記憶し、補
助第2ポイント入力指令が入力されるとその時のロボッ
トの先端部の位置データを補助第2ポイントデータとし
て記憶し、予め指定された第1ポイント位置と第2ポイ
ント位置とをその位置データの座標系の原点回りに角度
θA だけ回転変換し、その回転変換されたそれぞれの位
置データのx成分にxAを、y成分にyA を、z成分に
A を加算した位置データがそれぞれ前記補助第1ポイ
ントデータと前記補助第2ポイントデータとに等しくな
るようにxA ,yA ,zA ,θA を決定し、それらを基
準位置データのx,y,zおよび角度の各成分として記
憶することを特徴とする。
【0007】
【作用】請求項1の発明においては、ワーク上の位置デ
ータを備えた位置にロボット先端部を位置させて補助第
1ポイント入力指令が入力されると、その時のロボット
の先端部の位置データが補助第1ポイントデータとして
記憶される。そして別の位置にロボット先端部を位置さ
せ補助第2ポイント入力指令が入力されると、その時の
ロボットの先端部の位置データが補助第2ポイントデー
タとして記憶される。更に別の位置にロボット先端部を
位置させ補助第3ポイント入力指令が入力されると、そ
の時のロボットの先端部の位置データが補助第3ポイン
トデータとして記憶される。このとき補助第1ポイント
データのz成分データが基準位置データ(即ちロボット
に対して固定されたXYZ座標系の原点位置)のz成分
データとして記憶される。補助第1ポイントデータの
x,y各成分データと前記補助第2ポイントデータの
x,y各成分データと補助第3ポイントデータのx,y
各成分データとから、補助第3ポイントから補助第1ポ
イントと補助第2ポイントとを通る直線に垂線を引いた
ときの交点の位置のx,y各成分データが計算されて、
基準位置データのx,y各成分データとして記憶され
る。補助第1ポイントデータのx,y各成分データと補
助第2ポイントデータのx,y各成分データとから、補
助第1ポイントと補助第2ポイントとを結ぶ直線がX座
標軸となす角度が計算され、基準位置データの角度成分
データとして記憶される。また、同時にワーク上の3点
の作業ポイントの位置データから、ワークの新たな基準
位置を算出してこの新たな基準位置を原点に前記作業ポ
イントの位置データを新たな位置データに換算する。こ
の新たな位置データと、前記新たな基準位置のロボット
固有の座標系の位置データと、前記直線とロボット固有
の座標系のX座標軸とのなす角度成分データとから、ワ
ーク上の作業ポイントの残りの位置データをロボット固
有の座標系の位置データに換算することができる。
【0008】請求項2の発明においては、ワーク位置デ
ータを備えた位置にロボットの先端部を位置させて補助
第1ポイント入力指令が入力されると、その時のロボッ
トの先端部の位置データが補助第1ポイントデータとし
て記憶される。そして前記ロボットの先端部を別の位置
に位置させて補助第2ポイント入力指令が入力される
と、その時のロボットの先端部の位置データが補助第2
ポイントデータとして記憶される。予め指定された第1
ポイント位置と第2ポイント位置とをその位置データの
座標系の原点回りに角度θA だけ回転変換し、その回転
変換されたそれぞれの位置データのx成分にxA を、y
成分にyA を、z成分にzA を加算した位置データがそ
れぞれ補助第1ポイントデータと補助第2ポイントデー
タとに等しくなるようにxA ,yA ,zA ,θA が決定
され、基準位置データのx,y,zおよび角度の各成分
として記憶される。これら値からワーク上の作業ポイン
トの位置データが(XA,YA,ZA )で求められるワーク
の新たな基準位置からの座標として変換され、さらに、
この新たな基準位置のロボット固有の座標系の位置デー
タから各作業ポイントの位置データがロボット固有の座
標系の位置データに換算される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。 (実施例1) 図2は本発明の一実施例におけるロボットの制御装置の
構成図で、命令の処理等の各種の演算処理を行うCPU
1には、電源バックアップされた半導体メモリ等からな
る記憶装置2と、CPU1への信号の入出力のためのI
/Oインターフェイス3とが接続されており、I/Oイ
ンターフェイス3には、ロボットを駆動するための複数
の電動機等を備えたロボット駆動部4と、ティーチング
を行うためのティーチングペンダント5とが接続されて
いる。ロボット駆動部4は、CPU1からの位置データ
に応じて、ロボットの作業部である先端部を、ロボット
に対して固定されたXYZ座標系の任意の位置に移動さ
せると共に、Z軸に平行な手首軸の回りに回転させる。
なお、ロボット自体あるいはロボット駆動部4の構成は
周知であるので説明を省略する。
【0010】記憶装置2には、図1のように、位置デー
タ記憶領域8と、補助第1ポイント位置データレジスタ
9と、補助第2ポイント位置データレジスタ10と、作
業位置データレジスタ11と、基準位置データレジスタ
12と、位置決め位置データレジスタ13と、ポイント
番号レジスタ14と、補助ポイント位置データレジスタ
17とが設けられている。位置データ記憶領域8はアド
レスApから始まる32×Npバイトのメモリ領域で、
XYZ座標系のx,y,zの各成分データと手首軸回り
の回転角度データ1軸分とを各8バイトづつ合計32バ
イトのデータを1つの作業ポイントの位置データとし
て、その位置データを最大Np個記憶する。補助第1ポ
イント位置データレジスタ9と補助第2ポイント位置デ
ータレジスタ10と作業位置データレジスタ11と基準
位置データレジスタ12と位置決め位置データレジスタ
13と、補助ポイント位置データレジスタ17とは各々
32バイトのメモリ領域であり、ポイント番号レジスタ
14は2バイトのメモリ領域である。位置データ記憶領
域8には、ワーク上の作業位置がワーク固有の座標系で
表現された位置データとして記憶されている。
【0011】次に動作を説明する。基準位置データのテ
ィーチング時には、先ずティーチングペンダント5から
補助第1ポイント入力指令がCPU1に供給される。C
PU1はこの指令を受け、その時のロボットの先端部の
位置データを補助第1ポイント位置データとして補助第
1ポイント位置データレジスタ9に格納し、さらにその
位置データのz成分データを基準位置データのz成分デ
ータとして基準位置データレジスタ12のz成分データ
の記憶位置に格納する。このとき、ロボットの先端部を
補助第1ポイント上に位置させておくことは勿論であ
る。なお補助第1ポイントは、作業位置等、ワーク上の
特定可能な位置である。次にティーチングペンダント5
から補助第2ポイント入力指令がCPU1に供給される
と、CPU1はこの指令を受け、その時のロボットの先
端部の位置データを補助第2ポイント位置データとして
補助第2ポイント位置データレジスタ10に格納する。
このとき、ロボットの先端部を補助第2ポイント上に位
置させておくことは勿論である。なお補助第2ポイント
は、作業位置等、ワーク上の特定可能な位置である。次
にティーチングペンダント5から補助第3ポイント入力
指令がCPU1に供給されると、CPU1はこの指令を
受け、その時のロボットの先端部の位置データを補助第
3ポイント位置データとして補助第3ポイント位置デー
タレジスタ17に格納する。このとき、ロボットの先端
部を補助第3ポイント上に位置させておくことは勿論で
ある。なお補助第3ポイントは、作業位置等、ワーク上
の特定可能な位置である。次にCPU1は補助第1ポイ
ント位置データレジスタ9と補助第2ポイント位置デー
タレジスタ10と補助第3ポイント位置データレジスタ
17との3つのレジスタに記憶しているx,y各成分デ
ータを用いて、XY平面上において補助第1ポイントと
補助第2ポイントとを通る直線に補助第3ポイントから
垂線を引いたときの交点の位置のx,y各成分データを
計算し、その計算したx,y各成分データを基準位置デ
ータのx,y各成分データとして基準位置データレジス
タ12のx,y各成分データの記憶位置に格納する。次
にCPU1は補助第1ポイント位置データレジスタ9に
記憶しているx,y各成分データと補助第2ポイント位
置データレジスタ10に記憶しているx,y各成分デー
タとから、補助第1ポイントと補助第2ポイントとを結
ぶ直線がXY平面上でX座標軸となす角度を計算し、そ
の計算した角度を基準位置データの角度成分データとし
て基準位置データレジスタ12の角度成分データの記憶
位置に格納する。さらにティーチングペンダント5から
オフセットデータの入力指令がCPU1に供給された場
合には、CPU1はオフセット入力モードに入り、ティ
ーチングペンダント5から供給されるx,y,z各成分
と角度成分とからなるオフセットデータを受け取り、基
準位置データレジスタ12に記憶している各成分データ
に加算する。
【0012】この基準位置データレジスタ12に格納さ
れたx,y,z各成分データがロボットに対して固定さ
れたXYZ座標系におけるワーク座標の原点の位置を表
し、角度成分データがワーク座標系の姿勢を表す。ティ
ーチングの終了後、作業ポイント番号を指定した移動時
には、実施例1と同様の動作を行う。 (実施例2) この実施例では、図4のように、記憶装置2に位置デー
タ記憶領域8と補助第1ポイント位置データレジスタ9
と補助第2ポイント位置データレジスタ10と作業位置
データレジスタ11と基準位置データレジスタ12と位
置決め位置データレジスタ13と第1ポイント位置デー
タレジスタ20と第2ポイント位置データレジスタ21
と目標ポイント番号レジスタ22とが設けられている。
第1ポイント位置データレジスタ20と第2ポイント位
置データレジスタ21とは32バイトのメモリ領域であ
り、目標ポイント番号レジスタ22は2バイトのメモリ
領域である。その他の構成は実施例1と同様である。
【0013】次に動作を説明する。基準位置データのテ
ィーチング時には、先ずティーチングペンダント5から
第1ポイント位置を指定する第1ポイント番号がCPU
1に供給され、CPU1はその値に32を乗じてApを
加えた値のアドレスから始まる位置データ記憶領域8の
メモリから位置データを読み出して第1ポイント位置デ
ータレジスタ20に格納する。次にティーチングペンダ
ント5から第2ポイント位置を指定する第2ポイント番
号がCPU1に供給され、CPU1はその値に32を乗
じてApを加えた値のアドレスから始まる位置データ記
憶領域8のメモリから位置データを読み出して第2ポイ
ント位置データレジスタ21に格納する。次にティーチ
ングペンダント5から補助第1ポイント入力指令がCP
U1に供給される。CPU1はこの指令を受け、その時
のロボットの先端部の位置データを補助第1ポイント位
置データとして補助第1ポイント位置データレジスタ9
に格納する。このとき、ロボットの先端部を第1ポイン
ト上に位置させておくことは勿論である。次にティーチ
ングペンダント5から補助第2ポイント入力指令がCP
U1に供給されると、CPU1はこの指令を受け、その
時のロボットの先端部の位置データを補助第2ポイント
位置データとして補助第2ポイント位置データレジスタ
10に格納する。このとき、ロボットの先端部を第2ポ
イント上に位置させておくことは勿論である。
【0014】次に、第1ポイント位置データレジスタ2
0に記憶している位置データおよび第2ポイント位置デ
ータレジスタ21に記憶している位置データをそれぞれ
ワーク座標系の原点回りに角度θA だけ回転変換し、さ
らにその回転変換されたそれぞれの位置データのx成分
にxA を、y成分にyA を、z成分にzA を各々加算し
た位置データが、それぞれ補助第1ポイントデータと補
助第2ポイントデータとに等しくなるように、xA ,y
A ,zA ,θA を決定し、それらを基準位置データの
x,y,zおよび角度の各成分として記憶する。
【0015】具体的には、第1ポイント位置データレジ
スタ20に記憶している位置データのx,y,z各成分
をx1,y1,z1、第2ポイント位置データレジスタ
21に記憶している位置データのx,y,z各成分をx
2,y2,z2、補助第1ポイントデータのx,y,z
各成分をx1a,y1a,z1a、補助第2ポイントデ
ータのx,y,z各成分をx2a,y2a,z2aと
し、求めるべき基準位置データのx,y,z各成分をx
A ,yA ,zA 、角度成分をθA としたとき、ワーク座
標平面上で第1ポイント位置と第2ポイント位置とを通
る直線がワーク座標系のX座標軸となす角度θW は下記
数1のようになり、ロボットに対して固定されたXYZ
座標平面上で補助第1ポイントと補助第2ポイントとを
通る直線がその座標系のX座標軸となす角度θR は下記
数2のようになり、基準位置データの角度成分θA は下
記数3で求められる。さらに、基準位置データのx,
y,z各成分は下記数4で求められる。
【0016】
【数1】 θW =tan-1((y2−y1)/(x2−x1))
【0017】
【数2】 θr =tan-1((y2a−y1a)/(x2a−x1a))
【0018】
【数3】 θA =θr −θw
【0019】
【数4】 xA =x1a−x1×cos(θA )+y1×sin(θA ) yA =x1a−x1×sin(θA )−y1×cos(θA ) zA =z1a−z1
【0020】この基準位置データレジスタ12に格納さ
れたx,y,z各成分データがロボットに対して固定さ
れたXYZ座標系におけるワーク座標の原点の位置を表
し、角度成分データがワーク座標系の姿勢を表す。この
基準位置データを用いて作業位置データをワーク座標系
からロボットに対して固定されたXYZ座標系に座標変
換すると、第1ポイント位置が補助第1ポイントに重な
り、第2ポイント位置が補助第2ポイントに重なる。
【0021】ティーチングの終了後、作業ポイント番号
を指定した移動時には、実施例1,2と同様の動作を行
う。なお、上記各実施例においては基準位置データを基
準位置データレジスタ12に格納したが、例えば複数の
基準位置データを作成するような場合、記憶装置2に基
準位置データ記憶領域を設けて、基準位置データを基準
位置データレジスタ12から基準位置データ記憶領域に
転送して記憶させればよい。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明はワーク上
の3点の作業ポイントをロボットの固有の座標系でティ
ーチングし、これら2点を結ぶ直線とこれに対する残り
の作業ポイントの垂線との交点をワーク固有の座標の新
たな基準位置とし、この新たな基準位置と前記直線の傾
きとからワーク上の位置データをロボット固有の座標系
の位置データに変換するように構成しているため、ワー
クの外形が複雑な形状をしてる場合のようにワークの図
面からワーク外の点を基準位置として作業ポイントの位
置データを得ている場合で、ロボット固有の座標系でワ
ーク固有の基準位置を認識することができないような場
合であっても、ワーク上の3点のティーチングのみです
べての作業ポイントの位置データを変換することができ
る。
【0023】また、ロボットの可動範囲内の3次元空間
上の任意の作業ポイントに対してロボットの先端部を位
置決めするための3つ以上の自由度を持ち、ロボットに
対して固定されたXYZ座標系を用いて表現された位置
データに基づいて位置決めを行うロボットにおいて、基
準位置データの作成時に、補助第1ポイント入力指令が
入力されるとその時のロボットの先端部の位置データを
補助第1ポイントデータとして記憶し、補助第2ポイン
ト入力指令が入力されるとその時のロボットの先端部の
位置データを補助第2ポイントデータとして記憶し、予
め指定された第1ポイント位置と第2ポイント位置とを
その位置データの座標系の原点回りに角度θA だけ回転
変換し、その回転変換されたそれぞれの位置データのx
成分にxA を、y成分にyA を、z成分にzA を加算し
た位置データがそれぞれ補助第1ポイントデータと補助
第2ポイントデータとに等しくなるようにxA ,yA
A ,θA を決定し、それらを基準位置データのx,
y,zおよび角度の各成分として記憶することによって
も、同様に、ワーク座標原点の位置を直接ティーチング
できない場合にも、ワーク上の作業位置等のティーチン
グ可能な位置を利用して容易にティーチングによりワー
ク座標原点の位置を入力でき、しかもワーク座標系のロ
ボット固有の座標系に対する姿勢も、ワーク上の作業位
置等のティーチング可能な位置を利用して容易にティー
チングにより入力できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における基準位置データの作
成方法に用いたロボットの制御装置に含まれる記憶装置
の記憶内容の説明図である。
【図2】同制御装置の構成図である。
【図3】本発明の別の実施例における基準位置データの
作成方法に用いたロボットの制御装置に含まれる記憶装
置の記憶内容の説明図である。
【符号の説明】 2 記憶装置 9 補助第1ポイント位置データレジスタ 10 補助第2ポイント位置データレジスタ 12 基準位置データレジスタ 17 補助第3ポイント位置データレジスタ 20 第1ポイント位置データレジスタ 21 第2ポイント位置データレジスタ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワーク上の基準位置からの位置データと
    して各作業ポイントが記憶されたワークをロボットの可
    動範囲内の3次元空間上に位置させ、この作業ポイント
    に対してロボットの先端を位置決めするための3つ以上
    の自由度を持ち、ロボットに対して固定されたXYZ座
    標系でのワークの基準位置の位置データとワークの傾斜
    角度とからワークの基準位置からの位置データを前記X
    YZ座標系を用いて表現された位置データに変換してこ
    れに基づいて位置決めを行うロボットにおいて、ワーク
    上の位置データを備えた3点の作業ポイントにロボット
    の先端部を順次位置させ、補助第1ポイント入力指令が
    入力するとその一つの作業ポイントの位置データを補助
    第1ポイントデータとして記憶し、この時のZ成分デー
    タをロボットに対して固定されたXYZ座標系の原点位
    置のZ成分データとして記憶し、さらに補助第2ポイン
    ト入力指令が入力すると、別の作業ポイントの位置デー
    タを補助第2ポイントデータとして記憶し、さらに補助
    第3ポイント入力指令が入力すると、残りの作業ポイン
    トの位置データを補助第3ポイントデータとして記憶
    し、前記補助第1ポイントと補助第2ポイントとを通る
    直線とこれに対する前記補助第3ポイントからの垂線と
    の交点のX成分データおよびY成分データをそれぞれワ
    ーク上の新たな基準位置のX成分データ、Y成分データ
    とするとともに、前記補助第1ポイントデータと補助第
    2ポイントデータとから前記直線とのなす角度を計算
    し、その計算した角度をワーク上の位置データの角度成
    分データとし、ワーク上の位置データを新たな基準位置
    からの位置データに変換し、ロボットに対して固定され
    たXYZ座標系の位置データを得ることを特徴とするロ
    ボットにおける基準位置のデータ作成方法。
  2. 【請求項2】 ワーク上の基準位置からの位置データと
    して各作業ポイントが記憶されたワークをロボットの可
    動範囲内の3次元空間上に位置させ、この作業ポイント
    に対してロボットの先端を位置決めするための3つ以上
    の自由度を持ち、ロボットに対して固定されたXYZ座
    標系でのワークの基準位置の位置データとワークの傾斜
    角度とからワークの基準位置からの位置データを前記X
    YZ座 標系を用いて表現された位置データに変換してこ
    れに基づいて位置決めを行うロボットにおいて、基準位
    置データの作成時に、補助第1ポイント入力指令が入力
    されるとその時のロボットの先端部の位置データを補助
    第1ポイントデータとして記憶し、補助第2ポイント入
    力指令が入力されるとその時のロボットの先端部の位置
    データを補助第2ポイントデータとして記憶し、予め指
    定された第1ポイント位置と第2ポイント位置とをその
    位置データの座標系の原点回りに角度θ A だけ回転変換
    し、その回転変換されたそれぞれの位置データのx成分
    にx A を、y成分にy A を、z成分にz A を加算した位
    置データがそれぞれ前記補助第1ポイントデータと前記
    補助第2ポイントデータとに等しくなるようにx A ,y
    A ,z A ,θ A を決定し、それらを基準位置データの
    x,y,zおよび角度の各成分として記憶することを特
    徴とするロボットにおける基準位置データの作成方法。
JP2408638A 1990-12-28 1990-12-28 ロボットにおける基準位置データの作成方法 Expired - Lifetime JP2573100B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2408638A JP2573100B2 (ja) 1990-12-28 1990-12-28 ロボットにおける基準位置データの作成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2408638A JP2573100B2 (ja) 1990-12-28 1990-12-28 ロボットにおける基準位置データの作成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04232507A JPH04232507A (ja) 1992-08-20
JP2573100B2 true JP2573100B2 (ja) 1997-01-16

Family

ID=18518069

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2408638A Expired - Lifetime JP2573100B2 (ja) 1990-12-28 1990-12-28 ロボットにおける基準位置データの作成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2573100B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5082488A (ja) * 1973-11-26 1975-07-03

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04232507A (ja) 1992-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3207409B2 (ja) ロボットのツール姿勢制御方法
JP2759324B2 (ja) ロボットのミラーイメージ方法
JP2005128686A (ja) 数値制御装置
JPH054181A (ja) ロボツト制御装置
JPS60252914A (ja) 視覚センサ座標情報とロボツト基準座標情報の換算方式
JP2573100B2 (ja) ロボットにおける基準位置データの作成方法
US5920679A (en) Apparatus and method for computer-aided low-harmonic trajectory planning for computer-controlled machinery
JP2979552B2 (ja) ロボットの制御方法
JPS62251901A (ja) 多軸ロボツトの経路制御装置
JP2576176B2 (ja) ロボットの制御方法
JPS62199383A (ja) ロボツトの制御方式
JPH0326482A (ja) 産業用ロボットの制御装置
JPH1190868A (ja) ロボット制御装置
JP2656180B2 (ja) ツール先端位置調整方法
JPH07200018A (ja) ロボットの制御装置
JPS62154006A (ja) ロボツト制御装置
JPH05282029A (ja) ツール座標定義方式
JP2004148448A (ja) 位置決め演算方法および位置決め演算装置ならびに多関節マニピュレータ
JPS6145306A (ja) 多関節型ロボツトの制御システム
JP7462046B2 (ja) ロボットシステム
JP3576421B2 (ja) 工作機のワーク姿勢制御方法
JPH0724762A (ja) ロボット制御装置
JP2000153482A (ja) 位置決めデータ生成装置およびこれを用いたロボットシステム、並びにこれらの位置決めデータ生成方法
JPH01196506A (ja) ロボット用ティーチング装置
JPH04232508A (ja) ロボットの制御装置