JP2573020Y2 - 断熱紙カップ - Google Patents

断熱紙カップ

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JP2573020Y2
JP2573020Y2 JP1990119673U JP11967390U JP2573020Y2 JP 2573020 Y2 JP2573020 Y2 JP 2573020Y2 JP 1990119673 U JP1990119673 U JP 1990119673U JP 11967390 U JP11967390 U JP 11967390U JP 2573020 Y2 JP2573020 Y2 JP 2573020Y2
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JP
Japan
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paper cup
outer cylinder
cup body
outer periphery
heat insulating
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JP1990119673U
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JPH0478115U (ja
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勝弘 山縣
良隆 浅井
和弘 日高
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、主として即席食品の容器として用いられる
断熱性容器に係るものであり、詳しくは、紙カップを利
用して形成された断熱紙カップに関するものである。
[従来の技術] 従来、インスタントラーメンの如き熱湯を注ぐのみで
食用に供せられる即席食品の断熱性容器として、製作が
簡単で且つ安価であることからプラスチック製の断熱カ
ップが広く用いられている。例えば、代表的なものとし
ては、発砲性のプラスチックを素材としたものやプラス
チック製の二重カップなどがある。しかしながら、最近
ではプラスチック製品の不燃ゴミ公害が大きな社会問題
となっており、プラスチック製の断熱カップはその使用
を控える傾向にある。
このようなことから、廃棄処分の容易な紙カップを使
用することが好ましいが、紙カップは断熱効果が充分で
はないために、上記のように熱湯を注ぐ即席食品の容器
としては不適切である。そこで、断熱性を高めるために
コルゲート式の外筒を紙カップ本体の外周を覆うように
取り付けてなる断熱紙カップが従来より知られている。
[考案が解決しようとする課題] 従来の技術で述べたコルゲート式の外筒を備えた断熱
紙カップは、製造に際して、紙製の円筒形状をした外筒
に波形状の凹凸を形成し、これを紙カップ本体の外周に
沿うように周囲から押圧して接着剤により紙カップ本体
に取り付けるという工程を経るので、手間を要してコス
トが高くなるという問題点があった。
本考案は、上記のような問題点を解決するために創案
されたものであり、簡単に製造できて断熱効果にも優れ
た断熱紙カップを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案の断熱紙カップ
は、紙カップ本体と、上下共に開口しており紙カップ本
体における胴部外周に押し込まれて嵌挿された板紙製の
外筒とからなり、外筒は上部が円形状であると共に下部
が多角形状をした折畳み式のものであって、紙カップ本
体に嵌挿された時にその上端近傍において紙カップ本体
における胴部外周の上部に密着していると共に下端近傍
においては多角形の各辺の中心部で紙カップ本体におけ
る胴部外周の下部に密着しており、外筒の下部における
多角形の角部により断熱空間が形成されていることを特
徴としている。
[作用] 上記構成の断熱紙カップにおいては、嵌挿された外筒
の上端近傍及び下端近傍がそれぞれ紙カップ本体におけ
る胴部外周の上部及び下部に密着しているので、外筒が
紙カップ本体から外れるのが防止される。
また、外筒の下部における多角形の角部により外筒と
紙カップ本体との間に空間が形成されるので、紙カップ
本体の胴部と外筒による断熱作用に加えてこの空間によ
り断熱作用が行われる。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図に示される断熱紙カップ1は、紙カップ本体2
とその胴部外周に押し込まれて嵌挿された外筒3とから
構成されている。
紙カップ本体2は、第2図に示すように従来の紙カッ
プと同様のものであり、内面若しくは内外両面にポリエ
チレン等の合成樹脂をコーティングした紙からなるブラ
ンク板を巻回しその両端を貼合部4で貼り合わせて胴部
5を構成した後、該胴部5の下方に同じ紙からなる底板
6を巻き締めると共に、上方開口縁に外向きカール部7
が形成されたものである。
一方、外筒3は板紙で構成されるもので、第3図に示
すように、上下が共に開口しており上部が円形で下部が
多角形となっている。この外筒3は、第4図に示す横に
長い扇状のブランク板8を罫線a及び罫線bで折り曲げ
その両端を貼り合わせることにより第5図に示すように
サック貼りして折り畳んだ状態とし、紙カップ本体2に
嵌挿するに際してこれを筒状に起こして第3図の状態と
されるもので、筒状に起こす時に、ブランク板8に形成
された複数の罫線cを折ってその下部が多角形とされ
る。そして、外筒3の高さは紙カップ本体2と略同じと
されている。また、外筒3における上部の開口は紙カッ
プ本体2における胴部5外周の上端、すなわちカール部
7直下の径より僅かに小さくなるように、かつ、外筒3
における下部の開口はその多角形の各辺の中心部を結ぶ
円が紙カップ本体2における胴部5外周の下端の径より
僅かに小さくなるようにそれぞれその寸法が決められて
いる。
第1図に示す断熱紙カップ1は紙カップ本体2に外筒
3を嵌挿することにより形成されるが、外筒3における
上下開口の寸法が上記のようになっているので、外筒3
は紙カップ本体2の胴部5外周に押し込むようにして嵌
挿される。したがって、外筒3はその上端近傍において
紙カップ本体2における胴部5外周の上部に密着すると
共に下端近傍においては多角形の各辺の中心部で紙カッ
プ本体2における胴部5外周の下部に密着した状態でし
っかりと固定されることになる。なお、内容物を食べる
場合などの使用時には外筒3の外側を手で持つことにな
るが、中身の重量により紙カップ本体2と外筒3が嵌入
する方向に力が働くので、使用中に外れることがない。
上記の構成からなる断熱紙カップ1では、外筒3にお
ける多角形の角部により紙カップ本体2と外筒3との間
に空間が形成される。したがって、紙カップ本体2の胴
部5と板紙製の外筒3による断熱作用に加えてこの空間
により断熱作用が行われることになり、紙カップ本体2
の中に注がれた熱湯の熱が外筒3の外側面にまで伝わる
のが防止される。
第6図は外筒3を形成するブランク板の別の例を示し
ている。このブランク板9は第4図に示すブランク板8
の下方に折返し部10を設けた形態のものであり、この折
返し部10は罫線a、罫線b及び複数の罫線cの延長線に
沿って切り離されて複数の折返し片11を形成している。
そして、この各折返し片11を第7図に示すように罫線d
で内側に折り曲げて接着した状態とし、次いで第5図に
示したのと同様にサック貼りして折り畳んだ状態とした
後、これを起こして第3図に示すのと同様な形状とする
ものである。このような外筒3を用いた断熱紙カップ1
においては、折返し片11があることにより、紙カップ本
体2と外筒3との間の空間が先の実施例のものに比べて
広くなる。また、折返し片11が在る部分では板紙が一枚
増えるので断熱効果が一層高くなる。
なお、上記の各実施例では、外筒3の高さを紙カップ
本体2と略同じ高さとし、外筒3が紙カップ本体2の胴
部5外周を全て覆うようにした例を示したが、少なくと
も手で持つ部分に外筒3があれば上記したのと同様に断
熱作用を奏するので、外筒3を短くして外筒3より上側
及び下側或いはそのどちらか一方に紙カップ本体2の胴
部5外周が露出している形態としても構わないものであ
る。ただし、この場合においても、外筒3を紙カップ本
体2に嵌挿した時に外筒3がその上端近傍において紙カ
ップ本体2における胴部5外周に密着すると共に下端近
傍においては多角形の各辺の中心部で紙カップ本体2に
おける胴部5外周に密着するように、外筒3の寸法が決
められる。
[考案の効果] 本考案の断熱紙カップは上述のように構成されている
ので、紙カップ本体に折畳み式の外筒を嵌挿するという
簡単な工程で製造することができ、しかも、それぞれが
低い熱伝導率であることに加えて紙カップ本体と外筒の
間には空間が存在しているので、高い断熱効果を有する
ことができる。
また、紙カップ本体に外筒を押し込んで嵌挿すること
により両者を密着させるようにしたので、接着剤を用い
た場合のようにその臭いが内容物に移るということがな
い。
また、紙カップ本体及び外筒は共に紙でできており焼
却が可能なことから、本考案の断熱紙カップは廃棄処分
が容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る断熱紙カップの一実施例を示す斜
視図、第2図は紙カップ本体の斜視図、第3図は外筒の
斜視図、第4図は外筒を形成するブランク板を示す平面
図、第5図は第4図に示すブランク板をサック貼りした
状態を示す平面図、第6図は外筒を形成するブランク板
の別の例を示す平面図、第7図は第6図に示すブランク
板の折返し片を折り曲げて接着した状態を示す平面図で
ある。 1…断熱紙カップ、2…紙カップ本体、3…外筒、4…
貼合部、5…胴部、6…底板、7…カール部、8,9…ブ
ランク板、10…折返し部、11…折返し片、a,b,c…罫線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 日高 和弘 東京都新宿区市谷加賀町1丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (56)参考文献 実公 昭54−3390(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙カップ本体と、上下共に開口しており紙
    カップ本体における胴部外周に押し込まれて嵌挿された
    板紙製の外筒とからなり、外筒は上部が円形状であると
    共に下部が多角形状をした折畳み式のものであって、紙
    カップ本体に嵌挿された時にその上端近傍において紙カ
    ップ本体における胴部外周の上部に密着していると共に
    下端近傍においては多角形の各辺の中心部で紙カップ本
    体における胴部外周の下部に密着しており、外筒の下部
    における多角形の角部により断熱空間が形成されている
    ことを特徴とする断熱紙カップ。
JP1990119673U 1990-11-15 1990-11-15 断熱紙カップ Expired - Lifetime JP2573020Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1990119673U JP2573020Y2 (ja) 1990-11-15 1990-11-15 断熱紙カップ

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JPH0478115U JPH0478115U (ja) 1992-07-08
JP2573020Y2 true JP2573020Y2 (ja) 1998-05-28

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5256709B2 (ja) * 2007-11-28 2013-08-07 凸版印刷株式会社 断熱容器
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