JP2002002657A - 紙カップ容器 - Google Patents

紙カップ容器

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JP2002002657A
JP2002002657A JP2000183591A JP2000183591A JP2002002657A JP 2002002657 A JP2002002657 A JP 2002002657A JP 2000183591 A JP2000183591 A JP 2000183591A JP 2000183591 A JP2000183591 A JP 2000183591A JP 2002002657 A JP2002002657 A JP 2002002657A
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paper
cup
container
paper cup
cup container
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JP2000183591A
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Takeo Oishi
丈夫 大石
Hiroaki Mikamo
弘明 三鴨
Takeshige Otsuka
雄重 大塚
Yoriyuki Taguchi
頼幸 田口
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New Oji Paper Co Ltd
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カップを手で持つときカップが潰れない剛性
をもつ角型紙カップ容器を提供する。 【解決手段】 内面若しくは内外両面に合成樹脂をラミ
ネートした紙又は板紙からなる紙カップ容器において、
その胴部全域又は一部に、カップの上部から下部にのび
る押し罫を刻設して、該押し罫により折版部を胴部に形
成して強度向上させたことを特徴とする紙カップ容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、罫線加工された容
器胴部を有する紙カップ容器に関する。特に、多角形状
をした紙カップ容器において、容器胴部の隅角部を円弧
状に湾曲させ、その湾曲面にカップ胴部上下方向に複数
本の罫線を入れ、該罫線により折版部を胴部に形成して
胴部の強度を向上させた紙カップ容器に関する。
【0002】
【従来技術】従来から、主にジュースなどの飲料やアイ
スクリーム、ジャム、ヨーグルト等の食品を収容する軽
便な容器として紙カップ容器が用いられている。紙カッ
プ容器は素材が紙であるが、その多くが紙基材の内面若
しくは内面と外面の両方にポリエチレン等樹脂加工を施
したものが主流となっている。カップ形状は丸形のもの
が多いが、4角形のものやそれ以外の多角形状のものも
知られている。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】従来の紙カップ容器
のうち特に角形カップ容器では、カップの中に500g
前後の比較的重量の大きな内容物(コーヒーカップで約
2〜3杯分の容量の内容物)を入れると、そのカップ容
器を片手で握り保持しようとするとき、カップ胴部がつ
ぶれて変形し、保持が不安定になり、容器上下方向に抵
抗がないと手から滑り落とし易いという問題があること
が指摘されている。そのために上記のような重い物を入
れたカップ容器を手で握るときは、両手で慎重に支持す
ることが多かった。
【0004】ところで、カップ胴部の変形を抑制するた
めには紙の剛性を高めたり、トップカールをタイトに巻
締めることによりカップの強度を向上させる試みがあ
る。一般に紙の剛性を高めるためには紙の坪量を上げる
方策がある。この紙の坪量を上げる方策ではカップの省
資源の目的が達成できない。
【0005】紙の重量を上げずに剛性を発揮させる手段
としては古紙の配合量を減らすか配合せずに強度の高い
未晒クラフトパルプ(UKP)などのパルプを使用する
ことが考えられるが、紙強度を上げると紙が硬すぎて成
形がしにくくなるいう問題を生ずる。
【0006】従って、カップを手で持つときカップが潰
れない剛性をもつ胴紙の選定には、腰の強い剛度の高い
特別の紙を使用せざるを得なくなることになり、剛度の
低い一般の紙、板紙を使用するには問題があった。
【0007】このようなことから一般的な紙、板紙を使
用して成形しやすく、かつ手で持つとき変形しない剛性
を有した角型紙カップ容器の開発が望まれていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決することを目的としてなされたものであって、下記の
ような構成を採用したものである。 (1)本発明は、内面若しくは内外両面に合成樹脂をラ
ミネートした紙又は板紙からなる紙カップ容器におい
て、その胴部全域又は一部に、カップの上下方向に連続
してのびる押し罫を刻設して、該押し罫により折版部を
胴部に形成して強度向上させたことを特徴とする紙カッ
プ容器を提供する。 (2)本発明は、内面若しくは内外両面に合成樹脂をラ
ミネートした紙又は板紙からなる角型紙カップ容器にお
いて、その容器胴部の隅角部相当位置にカップ上下方向
に連続してのびる複数の押し罫を刻設して、該押し罫に
より前記隅角部に折版部を形成して胴部の強度を向上さ
せたことを特徴とする紙カップ容器を提供する。 (3)本発明は、角型紙カップ容器における容器胴部の
隅角部を円弧状に湾曲させ、かつその湾曲面に対しカッ
プ上下方向にのびる複数の押し罫を平行に刻設し、該押
し罫により隅角部に折版部を形成して胴部強度を向上さ
せた角型紙カップ容器を提供する。 (4)本発明は、上記熱可塑性樹脂がポリオレフィン系
樹脂であることを特徴とする紙カップ容器を提供する。 (5)本発明は、折版部が胴部ブランクの上縁の上蓋シ
ール部位及び/又は下縁の底材シール部位を除いて形成
されている紙カップ容器を提供する。 (6)本発明は、胴部ブランクの下縁に切欠部を備えた
底シール片が連設されている紙カップ容器を提供する。 (7)本発明は、紙カップ容器の胴ブランクを構成する
紙基材が、坪量が200から400g/m2の範囲の板
紙である紙カップ状容器を提供する。
【0009】
【作用】本発明の容器によれば、カップ胴部の上下方向
に連続してのびる複数の押し罫を刻設し、該押し罫によ
りカップ胴部に折版部を形成したので、この折版部によ
ってカップ胴部が高い剛度を持つため使用者が本発明の
カップ容器を手で保持する際にカップ胴部がつぶれて変
形することがなくなる。すなわちカップの胴面に図3、
図4に拡大して示したように折版部7が形成されると、
この折版部は胴面の断面2次モーメントを大きくするこ
ととなり、軸方向曲げ強度を向上させることとなる。よ
って、カップを手で握ったとき容器胴面が突張って胴面
の抵抗が増して胴部が撓むことなくなるのである。この
ため、容器の中に重い物を入れて片手で保持するとき、
カップ胴部が変形して手からカップを滑り落とすという
問題がなくなり、カップ容器を片手で保持することが容
易となる。
【0010】また本発明によれば、角型紙カップ容器の
隅角部を円弧状に湾曲させ、かつその湾曲面に対しカッ
プ上下方向にのびる複数本の押し罫を平行に刻設したの
で、手で容器を握った際、手に角が当る不快感が軽減さ
れ、手に柔かな触感が得られ、容器の外観上も良好とな
る。
【0011】
【発明の実施形態】以下、図面に基づき本発明の実施の
形態を説明する。
【0012】図1は本発明の一実施の形態である密封シ
ールタイプの角カップ容器の外観を示した斜視図であ
る。この密封角カップ容器1は内容物として調味料や塩
のような顆粒状のものや粉体を収容して使用する振出し
容器として好適なものであり、容器本体を構成する胴部
ブランク2と底材3と蓋材4とからなる。因みに符号5
はカップ胴面上部に設けたスパウトとよばれる注出部で
あり、必要に応じて設ける。
【0013】胴部ブランク2と底材3及び蓋材4は何れ
も紙又は板紙から形成されるが、カップ容器の内部に液
体や湿気を嫌う内容物を収納するので、胴部ブランク
2、底材3及び蓋材4とも、その内面若しくは内外両面
にポリオレフィン系樹脂(例えばポリエチレン、ポリプ
ロピレン)が14〜20μの厚さにラミネートされてい
る。胴部ブランクは、200から400g/m2の範囲
内の坪量を有したものが好適に使用できる。また密度の
低い、多少やわらかめの、のびの良い紙を使用すること
が可能となる。また底材及び蓋材には胴部と同じ紙が使
用できるが、異なる紙であってもよい。
【0014】この実施例の容器本体を形成する胴部ブラ
ンク2は、図2に示したように上縁a1が下縁a2より
も若干広がった扇形の紙または板紙より構成されてい
る。また該ブランク2の上縁a1と下縁a2との間に
は、上下方向に縦罫線6Lを設け、角型のカップ胴を構
成する単位面2a〜2eを連設する。また前記単位面の
下部には、横罫線6wを介して底シール片7をそれぞれ
連設するとともに、各シール片間に切欠き部8を形成す
る。
【0015】また、胴部ブランク2のカップの隅角部相
当位置(各単位面の境界部分)にはカップ上下方向に連
続してのびるように複数本の罫線9が平行に刻設されて
いる。この罫線9により、図3に拡大して示したよう
に、カップの胴面には断面波形又は山形状をした折版部
10が形成されることとなる。この折版部10はカップ
の軸方向曲げ強度を向上することとなる。なお罫線9は
罫線6L、6Wと共にブランク2を打ち抜く時に同時に
形成することができる。以下、本明細書ではこの罫線9
を特に「押し罫」と称する。
【0016】図4はカップ成形後の胴面の状態を示した
部分断面図である。同図に示したように、カップの隅角
部となる胴面に断面波形又は山形状をした折版部10が
形成されている。この折版部10は前述したように胴部
を構成する紙の断面2次モーメントを大きくして、胴面
の軸方向曲げ強度を向上させることとなる。従って、カ
ップ容器を片手で握り保持しようとするとき、カップ胴
部がつぶれて変形することを防止する。
【0017】押し罫の刻設方法や罫幅は紙器カートンに
常用されている一般的な罫線と同じであるが、押し罫相
互の間隔は2〜3mm程度、押し罫の本数は半径10m
mの円弧状隅角部を基準として5〜9本程度が適当であ
る。この基準を越えて過度の押し罫を入れるとカップ成
形に支障が出てくる場合がある。
【0018】また押し罫9はブランク全長にわたって刻
設することも可能であるが、胴部ブランク上縁の上蓋の
シール部位又は下縁の底材シール部位を除いて形成する
のがよい。カップトップ部に図1のように蓋4を嵌め込
む場合、図2にも示したように蓋のシール部には押し罫
は刻設しない方がよい。シール部に押し罫を刻設してお
くと、シール部位に皺を生じたり、シール部が内側に膨
らんでくるので、蓋材や底材の挿入が困難になることが
あるからである。
【0019】図7は、本発明容器の製造工程を示す流れ
線図である。胴部2と底材3及び蓋材4をそれぞれの原
紙から打ち抜いてカップ形状にするには、ブランクと呼
ばれる胴部材2を図2に示すように扇形に打ち抜き、そ
の左右両端を貼り合わせてカップの胴部を形成する。ま
た底材3及び蓋材4を容器の使用形状に合わせて例えば
角形など(図5参照)に成形金型で打ち抜き、その後、
常用のカップ成形機でブランクのラミネート面が容器の
内側を向くようにしてカップ成形し、充填後、蓋材4を
シールして容器を組み立てる。
【0020】図6(a)は胴部2の底に底材3を熱接着
した例を示す。図6(b)は胴部2の上部に密封のため
に嵌込んだ蓋4を熱接着させた例を示す。このほか図示
は省略したが従来の紙カップ容器と同様に、胴部2の下
縁に底材を巻き締めるとともに上縁に外向きのカール部
を形成することも可能である。
【0021】
【発明の効果】以上に詳しく述べた通り、本発明の角形
カップ容器は、カップの胴面に折版部が形成され、この
折版部は胴面の断面2次モーメントを大きくすることと
なり、軸方向曲げ強度を向上させることとなるので、カ
ップ胴部が変形して手からカップを滑り落とすという問
題がなくなり、カップ容器を片手で保持することが容易
となる。
【0022】また本発明によれば、角型紙カップ容器の
隅角部を円弧状に湾曲させ、かつその湾曲面に対しカッ
プ上下方向にのびる複数本の押し罫を平行に刻設したの
で、手で容器を握った際、手に角が当る不快感が軽減さ
れ、手に柔かな触感が得られ、容器の外観上も良好とな
る等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である密封シールタイプ
の角カップ容器の外観を示した斜視図である。
【図2】胴部ブランクの展開図である。
【図3】図3は図2のA部におけるX−X線断面略図で
ある。
【図4】カップ成形後の図3に対応した部分の断面略図
である。
【図5】底材と蓋材との展開図である。
【図6】(a)は胴部の底に底材を熱接着した例、
(b)は胴部の上部に密封のために嵌込んだ蓋材を熱接
着させた例を示す。
【図7】本発明容器の製造工程を示す流れ線図である。
【符号の説明】
1 紙カップ容器 2 胴部ブランク 3 底材 4 蓋材 5 注出部 6L 縦罫線 6W 横罫線 7 底シール片 8 切欠き部 9 押し罫(罫線) 10 折版部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 雄重 東京都中央区銀座四丁目7番5号 王子製 紙株式会社内 (72)発明者 田口 頼幸 東京都中央区銀座四丁目7番5号 王子製 紙株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面若しくは内外両面に合成樹脂をラミ
    ネートした紙又は板紙からなる紙カップ容器において、
    その胴部全域または一部に、カップの上下方向に連続し
    てのびる押し罫を刻設し、該押し罫により折版部を胴部
    に形成して強度を向上させたことを特徴とする紙カップ
    容器。
  2. 【請求項2】 内面若しくは内外両面に合成樹脂をラミ
    ネートした紙又は板紙からなる角型紙カップ容器におい
    て、容器胴部の隅角部相当位置にカップ上下方向に連続
    してのびる複数の押し罫を刻設して該押し罫により前記
    隅角部に折版部を形成して胴部の強度を向上させたこと
    を特徴とする紙カップ容器。
  3. 【請求項3】 角型紙カップ容器において、容器胴部の
    隅角部を円弧状に湾曲させ、かつその湾曲面に対しカッ
    プ上下方向に連続してのびる複数の押し罫を平行に刻設
    し、該押し罫により前記隅角部に折版部を形成して胴部
    の強度を向上させた請求項2に記載の紙カップ容器。
  4. 【請求項4】 上記熱可塑性樹脂がポリオレフィン系樹
    脂であることを特徴とする請求項1〜3記載の紙カップ
    容器。
  5. 【請求項5】 折版部は、胴部ブランクの上縁の上蓋シ
    ール部位及び/又は下縁の底材シール部位を除いて形成
    されている請求項1〜4記載の紙カップ容器。
  6. 【請求項6】 胴部ブランクの下縁に、切欠部を備えた
    底シール片が連設されている請求項1〜5記載の紙カッ
    プ容器。
  7. 【請求項7】 紙カップ容器の胴ブランクを構成する紙
    基材は、坪量が200から400g/m2の範囲の板紙
    である請求項1〜6記載の紙カップ状容器。
JP2000183591A 2000-06-19 2000-06-19 紙カップ容器 Pending JP2002002657A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017013860A (ja) * 2015-07-01 2017-01-19 大日本印刷株式会社 ブランク板および容器
JP2017013861A (ja) * 2015-07-01 2017-01-19 大日本印刷株式会社 ブランク板および容器
JP2019018533A (ja) * 2017-07-21 2019-02-07 大日本印刷株式会社 ブランク板の製造方法、容器の製造方法およびブランク板

Cited By (3)

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