JP2573012B2 - 移植苗の植付け装置 - Google Patents
移植苗の植付け装置Info
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- Japan
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- seedlings
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- planted
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、テープ状苗を用いて藺草苗等の移植苗を圃
場に植付ける移植苗の植付け装置に関するものである。
場に植付ける移植苗の植付け装置に関するものである。
[従来技術及び発明が解決しようとする問題点] 従来、この種藺草苗等の移植苗(植付け苗)を圃場に
植付けるに際し、例えばこれが藺草苗である場合に苗床
で養成した苗株を掘り取り、ここから新芽が3〜10本程
度付いた植付け苗に株分け選別したものをいちいち手植
えしていたが作業に手間がかかり、また重労働を強いら
れるものであつた。
植付けるに際し、例えばこれが藺草苗である場合に苗床
で養成した苗株を掘り取り、ここから新芽が3〜10本程
度付いた植付け苗に株分け選別したものをいちいち手植
えしていたが作業に手間がかかり、また重労働を強いら
れるものであつた。
ところでこの様な植付け苗において、新芽が全くない
ものやあっても僅かしかないもの、あるいは新芽が何ら
かの原因で障害を受けたとき、植付け苗は枯死して欠株
となる。そこで適正本数の新芽を持つ植付け苗となるよ
う細心の注意を払つて植付け苗を株分けする作業が特に
大切である。そしてこの植付苗の株分け作業は、収量、
品質に密接な関係があるので、新芽を基準として丁寧に
しかも合理的に株分けすることが良質な藺草栽培に必要
で増収につながる第一歩であり極めて重要である。
ものやあっても僅かしかないもの、あるいは新芽が何ら
かの原因で障害を受けたとき、植付け苗は枯死して欠株
となる。そこで適正本数の新芽を持つ植付け苗となるよ
う細心の注意を払つて植付け苗を株分けする作業が特に
大切である。そしてこの植付苗の株分け作業は、収量、
品質に密接な関係があるので、新芽を基準として丁寧に
しかも合理的に株分けすることが良質な藺草栽培に必要
で増収につながる第一歩であり極めて重要である。
一方従来、この植付け苗の株分け作業も含めた作業を
機械的に行おうとしたものが例えば特開昭61−15610号
公報において知られている。このものは、苗タンクに載
置した苗株から分離爪によつて植付け苗を強制的に裂き
取り、これを植付爪に移し変えて圃場に植付けるように
している。しかしながらこのものは、新芽が発芽してい
る塊状の苗株から分離爪によつて植付苗を強制的に裂き
取るものであるから、裂き取る際に新芽が損傷を受けて
しまつたり、新芽の全くない部分を裂き取つてしまうよ
うなことがしばしばあり、そしてこのようなものは前述
した如く活着するものではなく、実質的にはそのまま欠
株となつて著しい減収を招来するという欠点があり問題
となる。
機械的に行おうとしたものが例えば特開昭61−15610号
公報において知られている。このものは、苗タンクに載
置した苗株から分離爪によつて植付け苗を強制的に裂き
取り、これを植付爪に移し変えて圃場に植付けるように
している。しかしながらこのものは、新芽が発芽してい
る塊状の苗株から分離爪によつて植付苗を強制的に裂き
取るものであるから、裂き取る際に新芽が損傷を受けて
しまつたり、新芽の全くない部分を裂き取つてしまうよ
うなことがしばしばあり、そしてこのようなものは前述
した如く活着するものではなく、実質的にはそのまま欠
株となつて著しい減収を招来するという欠点があり問題
となる。
[問題を解決する手段] 本発明は、上記の如き実情に鑑み、これらの欠点を一
掃することができる移植苗の植付け装置を提供すること
を目的として創案されたものであり、植付け苗が連続状
に配されたテープ状苗を苗掻取り部側に順次送る苗送り
手段と、該送られた最先の植付け苗と次の植付け苗の間
のテープをカットするテープカット手段と、テープカツ
トされた最先の植付け苗を掻取つて植付ける植付け手段
とを設けて構成したことを特徴とするものである。
掃することができる移植苗の植付け装置を提供すること
を目的として創案されたものであり、植付け苗が連続状
に配されたテープ状苗を苗掻取り部側に順次送る苗送り
手段と、該送られた最先の植付け苗と次の植付け苗の間
のテープをカットするテープカット手段と、テープカツ
トされた最先の植付け苗を掻取つて植付ける植付け手段
とを設けて構成したことを特徴とするものである。
そして本発明は、この構成によつて、効率良く、しか
も活着率の優れた移植苗の植付けを行うことができるよ
うにしたものである。
も活着率の優れた移植苗の植付けを行うことができるよ
うにしたものである。
[実施例] 次に、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
図面において、1は水田走行用の乗用型移動機体であつ
て、該移動機体1の後方に本発明が実施された移植部2
が上下昇降動自在に取付けられている。この移植部2
は、六条植えのものであるが、その移植部フレームから
後方に延びる三組のギアケース3には左右両側に植付け
爪4が設けられている。一方、移植部フレームには苗載
台5が設けられているが、該苗載台5には各植付け爪4
に対応して支軸6が互い違いに上下位置ずれした状態で
突出しており、ここに後述するテープ状苗10が巻装され
た巻取りドラム7が回動自在に軸支できるようになつて
いる。この場合に、巻取りドラム7と苗載台5との接触
部にはゴム等の部材によつて形成される摩擦板8がそれ
ぞれ設けられていて、巻取りドラム7の不用意な回動を
規制してテープ状苗10が無駄に繰出されて弛んでしまう
のを防止するようになつている。
図面において、1は水田走行用の乗用型移動機体であつ
て、該移動機体1の後方に本発明が実施された移植部2
が上下昇降動自在に取付けられている。この移植部2
は、六条植えのものであるが、その移植部フレームから
後方に延びる三組のギアケース3には左右両側に植付け
爪4が設けられている。一方、移植部フレームには苗載
台5が設けられているが、該苗載台5には各植付け爪4
に対応して支軸6が互い違いに上下位置ずれした状態で
突出しており、ここに後述するテープ状苗10が巻装され
た巻取りドラム7が回動自在に軸支できるようになつて
いる。この場合に、巻取りドラム7と苗載台5との接触
部にはゴム等の部材によつて形成される摩擦板8がそれ
ぞれ設けられていて、巻取りドラム7の不用意な回動を
規制してテープ状苗10が無駄に繰出されて弛んでしまう
のを防止するようになつている。
ここで前記テープ状苗10は次のように形成されたもの
である。つまり苗床から所定の大きさに切り出し、根洗
いをすると共に根部と茎部とを必要な長さに裁断処理し
た塊状の苗株から適宜摘み取つた新芽の有る単位植付け
株宛の苗Pが所定の苗ピツチを存して連続するよう植付
け苗Pの略中央部を左右両側から粘着テープ等のテープ
10aで挟持保持させて一連状に形成されるものである。
そしてこのものは手作業でも良いが、機械的に製造でき
るものである。
である。つまり苗床から所定の大きさに切り出し、根洗
いをすると共に根部と茎部とを必要な長さに裁断処理し
た塊状の苗株から適宜摘み取つた新芽の有る単位植付け
株宛の苗Pが所定の苗ピツチを存して連続するよう植付
け苗Pの略中央部を左右両側から粘着テープ等のテープ
10aで挟持保持させて一連状に形成されるものである。
そしてこのものは手作業でも良いが、機械的に製造でき
るものである。
11は植付け爪4に対応するよう苗載台5の下部位に設
けたテープガイドであつて、該テープガイド11は、前記
取付けられた巻取りドラム7からガイドローラ11aを経
由して引出されたテープ状苗のテープ10aを左右から挾
む状態で苗載台5の傾斜下方の苗掻取り側に向けてガイ
ドするものであるが、このテープガイド11の一側(実施
例では何れも左側)に苗送り装置が設けられている。つ
まりテープガイド11の一側には一対のカムローラ12が上
下に配されているが、該カムローラ12の回転軸12bから
偏心した位置にクランクアーム13の基端ボス部13aが自
由回動自在に設けられている。この上下クランクアーム
13の先端部にブラケツト14aが一体的に固着されている
が、ブラケツト14aには、テープ10aを上下から挾む位置
に、テープ状苗10の苗ピツチに略合わせて櫛歯状となる
よう複数(実施例では都合6本)の送り爪14がそれぞれ
突出している。しかも送り爪14は、先端側ほど上下対向
間隔が広くなるよう外側に向けて折曲されていてテープ
10aの入り込みを確実にするよう配慮されている。そし
て後述するようにカムローラ12が回動することにより送
り爪14は弧状のクランク揺動をして植付け苗Pを順次苗
ピツチ分ずつ縦送りするようになつている。
けたテープガイドであつて、該テープガイド11は、前記
取付けられた巻取りドラム7からガイドローラ11aを経
由して引出されたテープ状苗のテープ10aを左右から挾
む状態で苗載台5の傾斜下方の苗掻取り側に向けてガイ
ドするものであるが、このテープガイド11の一側(実施
例では何れも左側)に苗送り装置が設けられている。つ
まりテープガイド11の一側には一対のカムローラ12が上
下に配されているが、該カムローラ12の回転軸12bから
偏心した位置にクランクアーム13の基端ボス部13aが自
由回動自在に設けられている。この上下クランクアーム
13の先端部にブラケツト14aが一体的に固着されている
が、ブラケツト14aには、テープ10aを上下から挾む位置
に、テープ状苗10の苗ピツチに略合わせて櫛歯状となる
よう複数(実施例では都合6本)の送り爪14がそれぞれ
突出している。しかも送り爪14は、先端側ほど上下対向
間隔が広くなるよう外側に向けて折曲されていてテープ
10aの入り込みを確実にするよう配慮されている。そし
て後述するようにカムローラ12が回動することにより送
り爪14は弧状のクランク揺動をして植付け苗Pを順次苗
ピツチ分ずつ縦送りするようになつている。
一方、15はカツターであつて、該カツター15は送り爪
14によつて送られたテープ状苗10のうち最先の植え爪苗
Pと次の植付け苗Pとの間のテープ10aを切断するもの
である。つまりカツター15の基部に設けたピン15aは苗
載台5に支軸16cに揺動自在に枢支した作動腕16の先端
部に形成の係合溝16aに係合している。また前記カムロ
ーラ12のうち下側のものの外周面にカム12aが突設され
ている。そしてこのカム12aが作動腕16に設けたピン16b
に接当するカム作動によつてカツター15は右方向に移動
し、テープ10aを切断するようになつている。
14によつて送られたテープ状苗10のうち最先の植え爪苗
Pと次の植付け苗Pとの間のテープ10aを切断するもの
である。つまりカツター15の基部に設けたピン15aは苗
載台5に支軸16cに揺動自在に枢支した作動腕16の先端
部に形成の係合溝16aに係合している。また前記カムロ
ーラ12のうち下側のものの外周面にカム12aが突設され
ている。そしてこのカム12aが作動腕16に設けたピン16b
に接当するカム作動によつてカツター15は右方向に移動
し、テープ10aを切断するようになつている。
次に植付け爪4、送り爪14、カツター15の作動タイミ
ングについて説明するが、これらの伝動経路は、機体エ
ンジンE側から入力した動力がチエン伝動による手段で
第7図、第8図に示す如く各植付け条に応じて上下に配
した伝動軸23、24に動力伝動されるようになつており、
そして上側の伝動軸23は上側のカムローラ12を回動させ
て送り爪14の作動をし、また下側の伝動軸24は下側のカ
ムローラ12を回動させて送り爪14、カツター15の作動を
行うための伝動軸になつている。そしてその作動タイミ
ングの設定は第10図から第14図に示す如く構成されてい
る。つまり第10図に示す如く植付け爪4が上死点に近い
位置を上昇する行程では後述するよう既に最先(下)端
とそのすぐ上の植付け苗P間のテープ10aは切断されて
いるが、この状態で植付け爪4が上死点に移動してから
少し下降する段階で、植付け爪4は前記カツト分離され
た植付け苗Pを掻取り保持する(第11図)。一方このと
き送り爪14はテープ状苗10の移動軌跡から退避しながら
上昇する。そして植付け爪4が下死点近くまで下降して
前記掻取つた植付け苗Pを圃場に植付ける一方、送り爪
14は各植付け苗Pの間に侵入する(第12図)。ついで植
付け爪4が下死点を越え、上方に移動することにタイミ
ングを合わせるようにして送り爪14が下降することにな
るが、このとき送り爪14が植付け苗Pのテープ10aを挾
んだ上下両側に接当して植付け苗Pを苗ピツチ分に応じ
て下降させて最先の植付け苗Pが前記掻取り位置に位置
するよう強制移送せしめる(第13図)。しかる後、植付
け爪4が上昇することになるが、その上昇行程にタイミ
ングを合わせてカム作動を受けたカツター15が横方向に
移動して最先端とその上の植付け苗P間のテープ10aを
切断する(第14図)ことになり、この様なタイミングに
より苗送り、テープカツト、苗掻取りが成されてタイミ
ングの採れた連続的な植付けを行うようになつている。
ングについて説明するが、これらの伝動経路は、機体エ
ンジンE側から入力した動力がチエン伝動による手段で
第7図、第8図に示す如く各植付け条に応じて上下に配
した伝動軸23、24に動力伝動されるようになつており、
そして上側の伝動軸23は上側のカムローラ12を回動させ
て送り爪14の作動をし、また下側の伝動軸24は下側のカ
ムローラ12を回動させて送り爪14、カツター15の作動を
行うための伝動軸になつている。そしてその作動タイミ
ングの設定は第10図から第14図に示す如く構成されてい
る。つまり第10図に示す如く植付け爪4が上死点に近い
位置を上昇する行程では後述するよう既に最先(下)端
とそのすぐ上の植付け苗P間のテープ10aは切断されて
いるが、この状態で植付け爪4が上死点に移動してから
少し下降する段階で、植付け爪4は前記カツト分離され
た植付け苗Pを掻取り保持する(第11図)。一方このと
き送り爪14はテープ状苗10の移動軌跡から退避しながら
上昇する。そして植付け爪4が下死点近くまで下降して
前記掻取つた植付け苗Pを圃場に植付ける一方、送り爪
14は各植付け苗Pの間に侵入する(第12図)。ついで植
付け爪4が下死点を越え、上方に移動することにタイミ
ングを合わせるようにして送り爪14が下降することにな
るが、このとき送り爪14が植付け苗Pのテープ10aを挾
んだ上下両側に接当して植付け苗Pを苗ピツチ分に応じ
て下降させて最先の植付け苗Pが前記掻取り位置に位置
するよう強制移送せしめる(第13図)。しかる後、植付
け爪4が上昇することになるが、その上昇行程にタイミ
ングを合わせてカム作動を受けたカツター15が横方向に
移動して最先端とその上の植付け苗P間のテープ10aを
切断する(第14図)ことになり、この様なタイミングに
より苗送り、テープカツト、苗掻取りが成されてタイミ
ングの採れた連続的な植付けを行うようになつている。
尚、図中、17は植付け爪4による植付け苗の掻取り部
に設けた弾性板材によつて形成される苗ガイドであつ
て、前記テープカツトされた植付け苗Pが植付け爪4に
掻取られるまでの間に不用意に落下するのを規制し、そ
してこのものが植付け爪4に掻取られて下方に押圧され
ることに応じて弾性変形して観音開き状に開口し、植付
け苗Pの姿勢を整えながら下方に送り出すものである。
また18は安全用のカツターカバー、19、20は株元ガイ
ド、21は苗押さえガイドであり、これらによつてテープ
状苗の倒れ防止と苗保護を成すものであり、また22はカ
ツター15の復帰弾機である。
に設けた弾性板材によつて形成される苗ガイドであつ
て、前記テープカツトされた植付け苗Pが植付け爪4に
掻取られるまでの間に不用意に落下するのを規制し、そ
してこのものが植付け爪4に掻取られて下方に押圧され
ることに応じて弾性変形して観音開き状に開口し、植付
け苗Pの姿勢を整えながら下方に送り出すものである。
また18は安全用のカツターカバー、19、20は株元ガイ
ド、21は苗押さえガイドであり、これらによつてテープ
状苗の倒れ防止と苗保護を成すものであり、また22はカ
ツター15の復帰弾機である。
叙述の如く構成された本発明の実施例において、適当
量のテープ状苗が巻装された巻取りドラム7を苗載台5
に組付け、そしてテープ状苗10を、テープ部10aがテー
プガイド11に挟持されるよう通して苗セツトする。この
様にしてセツトされた状態で機体走行をすると共に植付
けクラツチ(図示せず)を続状態にすると、前述したよ
うに送り爪14による苗ピツチ毎の送り作動、カツター15
によるテープカツト作動、さらにテープカツトされた植
付け苗Pを掻取つて植付ける植付け爪4の植付け作動が
タイミング良く行われ、而して藺草苗の連続的な植付け
作業が自動的に成されることになる。
量のテープ状苗が巻装された巻取りドラム7を苗載台5
に組付け、そしてテープ状苗10を、テープ部10aがテー
プガイド11に挟持されるよう通して苗セツトする。この
様にしてセツトされた状態で機体走行をすると共に植付
けクラツチ(図示せず)を続状態にすると、前述したよ
うに送り爪14による苗ピツチ毎の送り作動、カツター15
によるテープカツト作動、さらにテープカツトされた植
付け苗Pを掻取つて植付ける植付け爪4の植付け作動が
タイミング良く行われ、而して藺草苗の連続的な植付け
作業が自動的に成されることになる。
この様に本発明においては、藺草苗を機械的に植付け
るものであるが、藺草苗は従来のように塊状の苗株から
直接植付け苗を裂き取つて植付けるものではなく、予め
製造されたテープ状苗を用いて連続的な植付けができる
ことになる。従つて新芽の無いものや痛め付けられて活
着力のないものが植付けられてしまうような不具合を未
然に防止できて、活着性に優れ、整然とした藺草苗の植
付けを効率良く行うことができる。この結果、作業性が
著しく向上し、従来、新芽の善し悪しによつて活着率が
左右されてしまうという問題から機械植えはどうしても
無理であると考えられていた藺草苗の植付け作業が機械
植えで可能となり、作業の大幅な改善が計れることにな
ると共に増収に結び付くことになる。
るものであるが、藺草苗は従来のように塊状の苗株から
直接植付け苗を裂き取つて植付けるものではなく、予め
製造されたテープ状苗を用いて連続的な植付けができる
ことになる。従つて新芽の無いものや痛め付けられて活
着力のないものが植付けられてしまうような不具合を未
然に防止できて、活着性に優れ、整然とした藺草苗の植
付けを効率良く行うことができる。この結果、作業性が
著しく向上し、従来、新芽の善し悪しによつて活着率が
左右されてしまうという問題から機械植えはどうしても
無理であると考えられていた藺草苗の植付け作業が機械
植えで可能となり、作業の大幅な改善が計れることにな
ると共に増収に結び付くことになる。
しかもこのものは、送り爪14による苗送り作用が、一
本の植付け苗Pの送りでなく、実施例の如く六本という
複数本の櫛歯状となつたものにより都合五本の植付け苗
を同時に送るものであるため、苗送りする際の負荷が分
散され、これによつて植付け苗Pが曲がつて傷んでしま
う不具合を効果的に防止できることになる。しかも左右
対向する送り爪14は、先端側が広く開いているため、左
右送り爪14の間へのテープ10aの所定姿勢での進入が確
実化され、この結果、植付け苗Pの掻取り姿勢を整える
ことができ、掻取り、および植付け性の向上が計れるこ
とになる。
本の植付け苗Pの送りでなく、実施例の如く六本という
複数本の櫛歯状となつたものにより都合五本の植付け苗
を同時に送るものであるため、苗送りする際の負荷が分
散され、これによつて植付け苗Pが曲がつて傷んでしま
う不具合を効果的に防止できることになる。しかも左右
対向する送り爪14は、先端側が広く開いているため、左
右送り爪14の間へのテープ10aの所定姿勢での進入が確
実化され、この結果、植付け苗Pの掻取り姿勢を整える
ことができ、掻取り、および植付け性の向上が計れるこ
とになる。
また植付け苗の植付けタイミングが、テープ状苗のテ
ープカツトした直後に、該テープカツトされた植付け苗
を掻取つて圃場に植付けるタイミングとなつているた
め、テープカツトされた植付け苗がそのまま暫く放置さ
れて倒れたりして姿勢が乱れ、掻取りミスや植付けミス
が生じる不具合を確実に防止できることになる。しかも
このものはテープカツトされた植付け苗Pは、苗ガイド
17によつて不用意な落下が防止されているので都合が良
い。そのうえ植付け爪4の苗掻取り位置がテープ部のや
や下方でかつ根側の新芽部の上方となつているので、新
芽が傷ついてしまうことを防止できて活着性の良いもの
となる。
ープカツトした直後に、該テープカツトされた植付け苗
を掻取つて圃場に植付けるタイミングとなつているた
め、テープカツトされた植付け苗がそのまま暫く放置さ
れて倒れたりして姿勢が乱れ、掻取りミスや植付けミス
が生じる不具合を確実に防止できることになる。しかも
このものはテープカツトされた植付け苗Pは、苗ガイド
17によつて不用意な落下が防止されているので都合が良
い。そのうえ植付け爪4の苗掻取り位置がテープ部のや
や下方でかつ根側の新芽部の上方となつているので、新
芽が傷ついてしまうことを防止できて活着性の良いもの
となる。
また巻取りドラム7は摩擦板8によつて不用意な回転
が規制されているので、テープ状苗が必要以上に送出さ
れて弛んでしまう不具合を有効に防止できる。因に本発
明においては、巻取りドラムを用いないで、テープ状苗
を苗載台5にジグザグ状に収容したものを用いても良い
ものである。さらに苗載台5は、各パイプの如き部材を
用いて枠組みし、表面にプラスチクス製の板材を取付け
る簡便なものとすることも出来るので、低コスト化に寄
与できることになる。
が規制されているので、テープ状苗が必要以上に送出さ
れて弛んでしまう不具合を有効に防止できる。因に本発
明においては、巻取りドラムを用いないで、テープ状苗
を苗載台5にジグザグ状に収容したものを用いても良い
ものである。さらに苗載台5は、各パイプの如き部材を
用いて枠組みし、表面にプラスチクス製の板材を取付け
る簡便なものとすることも出来るので、低コスト化に寄
与できることになる。
[作用効果] 以上要するに、本発明は叙述の如く構成されたもので
あるから、藺草苗を機械的に植付けるものであるが、藺
草苗は従来のように塊状の苗株から直接植付け苗を裂き
取つて植付けるものではなく、予め製造されたテープ状
苗を用いて連続的な植付けができることになる。従つて
新芽の無いものや痛め付けられて活着力のないものが植
付けられてしまうような不具合を未然に防止できて、活
着性に優れ、整然とした藺草苗の植付けを効率良く行う
ことができる。この結果、作業性が著しく向上し、従
来、新芽の善し悪しによつて活着率が左右されてしまう
という問題から機械植えはどうしても無理であると考え
られていた藺草苗の植付け作業が機械植えで可能とな
り、作業の大幅な改善が計れることになると共に増収に
結び付くことになる。
あるから、藺草苗を機械的に植付けるものであるが、藺
草苗は従来のように塊状の苗株から直接植付け苗を裂き
取つて植付けるものではなく、予め製造されたテープ状
苗を用いて連続的な植付けができることになる。従つて
新芽の無いものや痛め付けられて活着力のないものが植
付けられてしまうような不具合を未然に防止できて、活
着性に優れ、整然とした藺草苗の植付けを効率良く行う
ことができる。この結果、作業性が著しく向上し、従
来、新芽の善し悪しによつて活着率が左右されてしまう
という問題から機械植えはどうしても無理であると考え
られていた藺草苗の植付け作業が機械植えで可能とな
り、作業の大幅な改善が計れることになると共に増収に
結び付くことになる。
図面は、本発明に係る移植苗の植付け装置の実施例を示
したものであつて、第1図は植付け機の全体側面図、第
2図は植付け部の正面図、第3図は植付け作動部の正面
図、第4図は同上底面図、第5図は同上側面図、第6図
は同上斜視図、第7図は動力伝動機構の概略図、第8図
は同上配置図、第9図は苗ガイド部の作用説明図、第10
図A,Bから第14図A,Bは植付けタイミングを経時的に示し
た作用説明図である。 図中、2は植付け部、4は植付け爪、5は苗載台、10は
テープ状苗、10aはテープ、14は送り爪、15はカツター
である。
したものであつて、第1図は植付け機の全体側面図、第
2図は植付け部の正面図、第3図は植付け作動部の正面
図、第4図は同上底面図、第5図は同上側面図、第6図
は同上斜視図、第7図は動力伝動機構の概略図、第8図
は同上配置図、第9図は苗ガイド部の作用説明図、第10
図A,Bから第14図A,Bは植付けタイミングを経時的に示し
た作用説明図である。 図中、2は植付け部、4は植付け爪、5は苗載台、10は
テープ状苗、10aはテープ、14は送り爪、15はカツター
である。
Claims (1)
- 【請求項1】植付け苗が連続状に配されたテープ状苗を
苗掻取り部側に順次送る苗送り手段と、該送られた最先
の植付け苗と次の植付け苗の間のテープをカットするテ
ープカット手段と、テープカットされた最先の植付け苗
を掻取って植付ける植付け手段とを設けて構成したこと
を特徴とする移植苗の植付け装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1862888A JP2573012B2 (ja) | 1988-01-29 | 1988-01-29 | 移植苗の植付け装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1862888A JP2573012B2 (ja) | 1988-01-29 | 1988-01-29 | 移植苗の植付け装置 |
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JP21224188A Division JPH01196212A (ja) | 1988-01-29 | 1988-08-26 | 移植苗の植付け装置 |
Publications (2)
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Family
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Family Applications (1)
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Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1988
- 1988-01-29 JP JP1862888A patent/JP2573012B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH01196211A (ja) | 1989-08-08 |
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