JP2573005B2 - 低温ショーケースの運転方法 - Google Patents

低温ショーケースの運転方法

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JP2573005B2
JP2573005B2 JP62289715A JP28971587A JP2573005B2 JP 2573005 B2 JP2573005 B2 JP 2573005B2 JP 62289715 A JP62289715 A JP 62289715A JP 28971587 A JP28971587 A JP 28971587A JP 2573005 B2 JP2573005 B2 JP 2573005B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は内層、外層に夫々蒸発器を配置した低温ショ
ーケースの運転方法に関する。
(ロ)従来の技術 デューティサイクルタイマを用いて冷凍機の強制間欠
運転停止を行なうものとしては実公昭58−3029号公報に
示された冷凍装置と、特公昭62−24712号公報に示され
た冷凍冷蔵ショーケースとがある。
前者は蒸発器の除霜を行なう除霜回路と、前記蒸発器
の設けられた庫内の温度を検知して前記庫内の温度調節
を行なう温度調節器と、圧縮機の駆動回路を一定周期で
一定時間駆動させるタイマー回路と、前記除霜回路の駆
動終了後前記庫内が所定の温度に低下するまで前記タイ
マー回路の前記圧縮機の駆動回路への影響をなくする制
御回路とを備えた冷凍装置として知られ、 又後者はケース本体内にエバポレータを設置し、冷凍
機の運転によりエバポレータと熱交換させて得た冷気を
循環通風させて庫内陳列商品を保冷する冷凍冷蔵ショー
ケースにおいて、冷凍機運転制御回路に、庫内冷気温度
を感知して設定温度で接点を切換えるよう動作する庫内
温度調節用サーモスタット、及び該サーモスタットの動
作で通電制御され、且つその通電動作によりタイマ接点
を所定の周期で交互に開閉するデューティサイクルタイ
マを備え、庫内冷気温度が設定温度以下であれば庫内温
度調節用サーモスタットの動作で冷凍機を停止制御し、
庫内冷気温度が設定温度より高い運転領域ではデューテ
ィサイクルタイマの通電動作により冷凍機を所定の周期
で交互に運転、停止するデューティサイクル運転に切換
えて運転制御するようにしたことを特徴とする冷凍冷蔵
ショーケースとして知られている。
(ハ)発明が解決しようとする問題点 上記従来の技術は共にデューティオンのときに冷凍機
を運転、デューティオフのときに冷凍機を停止するため
に、冷凍機の発停回数が多く冷凍機の故障率が高くなる
上、節電を図り且つオフサイクル除霜を行なうためのデ
ューティオフ時間には蒸発器への減圧液冷媒が供給され
ない関係上、庫内温度の上昇が激しく近年話題となって
いる制御温度範囲の狭い氷温貯蔵に適用できない問題点
が生じた。
又、電気ヒータやホットガスを用いる強制除霜時間に
はデューティサイクルによる影響を排除して強制除霜を
行なっている訳であるが、強制除霜時にはオフサイクル
除霜に比べ除霜熱源の量が多くなる関係上、庫内温度の
上昇幅が大きく、従って強制除霜後のプルダウンに時間
がかゝるという問題点があり、氷温貯蔵にはこの点から
しても不向きであった。
(ニ)問題点を解決するための手段 本発明は上記問題点を解決することを目的とするもの
で、その手段として仕切板により仕切られた内層及び外
層に夫々蒸発器を備え、内層の蒸発器に減圧液冷媒が供
給され、且つ外層の蒸発器に減圧液冷媒の供給が停止さ
れるサーモオン及びデューティオンから内層の蒸発器に
減圧液冷媒の供給が停止され、且つ外層の蒸発器に減圧
液冷媒が供給されるサーモオフ又は及びデューティオフ
に切り換わるときに圧縮機を連続運転してなる低温ショ
ーケースの運転方法を提供する。
(ホ)作用 低温ショーケースの運転方法では、内層に配置された
蒸発器に減圧液冷媒が供給され、且つ外層の蒸発器に減
圧液冷媒が供給されないサーモオン及びデューティオン
から外層の蒸発器に減圧液冷媒が供給され、且つ内層の
蒸発器に減圧液冷媒が供給されないサーモオフ又は及び
デューティオフにかけて圧縮機を連続運転することによ
り、内層、外層を夫々強制循環される空気流のうち少な
くとも一方を冷却して開口に形成される2層のエアーカ
ーテンのうち何れか一方を冷気流にて形成している関係
上、サーモオフ又は及びデューティオフ時間においても
貯蔵室の冷却が図れ、又圧縮機の発停回数が少なくな
る。
(ヘ)実施例 以下図面に基づいて本発明の実施例を説明すると、第
2図に示す(1)は前面に商品収納及び取出用の開口
(2)を形成した断熱壁(3)にて本体を構成してなる
低温ショーケースで、前記断熱壁(3)の内壁より適当
間隔を存して第1,第2両仕切板(4)(5)を順次配設
することにより、冷気流循環用の内層(6)と、保護気
流循環用の外層(7)と、複数枚の棚(8)を備えた貯
蔵室(9)と、前記開口(2)の上縁長手方向に沿う前
記内外両層(6)(7)の吹出口(10)(11)と、前記
開口(2)の下縁長手方向に沿い前記吹出口(10)(1
1)に相対する前記内外両層(6)(7)の吸込口(1
2)(13)とが形成される。
前記内層(6)にはプレートフィン形をなし熱交換容
量が共に同じ第1,第2両蒸発器(14)(15)と、この両
蒸発器の空気入口側の面となる下面に設けられ、対応す
る蒸発器(14)(15)の除霜時に通電される第1,第2電
気ヒータ(16)(17)と、第2図実線矢印の如く内層
(6)の冷気流を強制循環する軸流形の第1送風ファン
(18)とが配置され、又前記外層(7)にはプレートフ
ィン形をなす第3蒸発器(19)と、第2図1点鎖線矢印
の如く外層(7)の保護気流を強制循環する軸流形の第
2送風ファン(20)とが配置されている。前記第1,第2
両送風ファン(18)(20)は常時運転され、第2送風フ
ァン(20)よりも第1送風ファン(18)の送風量を多
く、且つ風速を速くするために、第1送風ファン(18)
の個数を第2送風ファン(20)よりも多くしている。
前記第1仕切板(4)の背部部分には後下がりに傾斜
する傾斜部(21)が形成され、又底壁部分には垂直な立
上部(22)が形成されている関係上、前記内外両層
(6)(7)内の背部区域及び底部区域には通路幅が広
くなる拡路(23)(24)(25)(26)が形成され、前記
内層(6)の背部区域の拡路(23)には第1,第2両蒸発
器(14)(15)、前記外層(7)の背部区域の拡路(2
4)には第3蒸発器(19)、前記内層(6)の底部区域
の拡路(25)には第1送風ファン(18)、前記外層
(7)の底部区域の拡路(26)には第2送風ファン(2
0)が夫々配置されている。
(27)は前記内層(6)の拡路(23)内に配置され、
この拡路(23)を内側路(28)と外側路(29)とに内外
2分するステンレス等金属製の分割板で、その中央には
後下がりに傾斜する傾斜部(30)が形成され、又前記第
1電気ヒータ(16)よりも下方に延びる下部には、前記
第1蒸発器(14)の下面と相対するフランジ(31)を有
する延出部(32)が形成されている。この分割板(27)
が傾斜部(30)を形成したことにより、内側路(28)の
下部及び外側路(29)の上部は前記第1,第2両蒸発器
(14)(15)を配置するための拡幅路(33)(34)とな
る一方で、内側路(28)の上部及び外側路(29)の下部
は冷気流を絞るための狭幅路(35)(36)となる。又前
記分割板(27)により内側路(28)の入口幅は外側路
(29)の入口幅の約2倍となる一方で、外側路(29)の
出口幅は内側路(28)の出口幅の約2倍となおり、着霜
のない状態における両蒸発器(14)(15)の通風量を一
定としている。
前記第1仕切板(4)及び分割板(27)には共に同じ
方向に傾斜部(21)(30)が形成されている関係上、第
1乃至第3各蒸発器(14)(15)(19)の配置状態を平
面的に見ると、第3蒸発器(19)の前半分に第2蒸発器
(15)の後半分が重なり、第2蒸発器(15)の前半分に
第1蒸発器(14)の後半分が重なることになり、3個の
蒸発器(14)(15)(19)が配置されているにもかゝわ
らず、実質上2個の蒸発器(14)(19)の配置スペース
で3個の蒸発器(14)(15)(19)を配置できる構成と
なっている。
(37)は前記第1蒸発器(14)の前面に配置されたス
テンレス等金属製の第3仕切板で、この仕切板の配置に
伴ない、前記第2仕切板(5)の背壁(38)下部との間
に上部が開口し、下部が閉塞された側路(39)が形成さ
れる。(40)は前記背壁(38)下部に形成され、前記側
路(39)と貯蔵室(9)の下部区域とを連通させる多数
の通孔である。
第3図は前記低温ショーケース(1)を冷却するため
の冷凍装置を示し、この冷凍装置は冷媒圧縮機(41)、
空冷式凝縮器(42)、受液器(43)、乾燥器(44)、サ
イトグラス(45)、第1乃至第3各電磁弁(46)(47)
(48)、減圧装置である第1乃至第3各膨張弁(49)
(50)(51)、前記第1乃至第3各蒸発器(14)(15)
(19)、気液分離器(52)を高圧ガス管(53)、高圧液
管(54)、この高圧液管に入口が接続される3本の高圧
液枝管(55)(56)(57)、3本の低圧液管(58)(5
9)(60)、3本の低圧ガス枝管(61)(62)(63)、
この各低圧ガス枝管の出口が接続される低圧ガス管(6
4)を環状に接続することにより、前記第1乃至第3各
蒸発器(14)(15)(19)が対応する第1乃至第3各電
磁弁(46)(47)(48)及び膨張弁(49)(50)(51)
と直列関係をなし、且つ相互に並列関係をなす閉回路と
して構成されている。
第4図は冷凍装置の他の実施例を示し、上記第3図で
示した第1乃至第3各電磁弁(46)(47)(48)及び第
1乃至第3各膨張弁(49)(50)(51)の代わりに開閉
機能及び減圧機能を備えステッピングモータにより弁軸
を上下方向進退自在となす第1乃至第3各電子膨張弁
(65)(66)(67)を用いてもよい。
第1図は前記冷凍装置を作動させるための電気回路
で、3相200V電源のR,S,T各相には後述する圧縮機用電
磁接触器(52C)の接点(52Ca)を介して圧縮機モータ
(CM)が接続されている。前記S相には運転スイッチ
(SW)が接続され、又R,S両相間にはデューティサイク
ル用(以下D用という)タイマ(T)が接続されてい
る。このD用タイマ(T)は例えば30分用のサイクルタ
イマであって、駆動開始から25分間その接点(Ta)を閉
じ、残りの5分間前記接点(Ta)を開き、この5分が経
過すると初期状態にリセットされる機構となっている。
尚、前記接点(Ta)の閉,開両時間は制御対象となる貯
蔵室(9)の設定温度に応じてその長さを任意に変更で
きる。(TH)は前記貯蔵室(9)の温度を制御するサー
モスタット等の温度スイッチで、前記接点(Ta)及びリ
レー(X)と直列回路を構成する一方、前記D用タイマ
(T)に並列接続されている。この温度スイッチ(TH)
は例えば一6℃〜+5℃の範囲で±0.5℃のディファレ
ンシャルをもって開閉される機構となっているが、温度
スイッチ(TH)の特性から冷気温度の変化に即座に追従
できない関係上、設定温度を−3℃(下限設定温度−3.
5℃、上限設定温度−2.5℃)としても実際は−4℃で開
動作、−1℃で閉動作を行ない、貯蔵室(9)を約−3
℃の平均温度に制御する。(52C)は圧縮機モータ(C
M)を駆動させるための電磁接触器で、前記冷凍装置の
高圧、低圧両スイッチ(63H)(63L)と直列回路を構成
する一方、前記D用タイマ(T)に対して並列接続され
ている。(ST)は霜取用(以下S用という)タイマで、
第1乃至第4各常開接点(STa1)(STa2)(STa3)(ST
a4)と、第1,第2両常閉接点(STb1)(STb2)とを備え
ている。このS用タイマ(ST)は例えば6時間タイマか
らなるもので、駆動開始から2時間45分経過すると、15
分間第1常閉接点(STb1)を開、第1,,第3両常開接点
(STa1)(STa3)を閉とする第1出力を出し、駆動開始
から5時間45分経過すると、15分間第2常閉接点(ST
b2)を開、第2,第4両常開接点(STa2)(STa4)を閉と
する第2出力を出し、6時間経過すると初期状態にリセ
ットされ、以降同様に第1,第2両出力を出す機構となっ
ている。前記第1電磁弁(46)は前記S用タイマ(ST)
の第1常閉接点(STb1)及び前記リレー(X)の常閉接
点(Xa)と直列回路を構成しており、又前記第2電磁弁
(47)は前記S用タイマ(ST)の第2常閉接点(STb2
と直列接続されると共に、前記第1常閉接点(STb1)及
び第1電磁弁(46)に対して並列接続されている。又、
前記第3電磁弁(48)は前記リレー(X)の常閉接点
(Xb)と直列接続されている。この常閉接点(Xb)には
前記S用タイマ(ST)の第3,第4両常開接点(STa3
(STa4)が並列接続されている。又、前記第1電気ヒー
タ(16)は前記S用タイマ(ST)の第1常開接点(ST
a1)及び第1蒸発器(14)の温度乃至はこの蒸発器(1
4)を通過した空気の温度に基づいて開閉される第1高
温復帰サーモスイッチ(DT1)と直列接続され、又前記
第2電気ヒータ(17)は前記S用タイマ(ST)の第2常
開接点(STa2)及び第2蒸発器(15)の温度乃至はこの
蒸発器を通過した空気の温度に基づいて開閉される第2
高温復帰サーモスイッチ(DT2)と直列接続されてい
る。前記第1,第2両高温サーモスイッチ(DT1)(DT2
は5℃以上で開となって第1,第2両電気ヒータ(16)
(17)を遮断状態とし、又5℃未満で閉となって第1,第
2両電気ヒータ(16)(17)を通電可能状態となすもの
である。尚、前記第1,第2両送風ファン(18)(20)運
転スイッチ(SW)の投入に伴ない連続運転されるように
接続されている。
次に第1図乃至第4図を参照して低温ショーケース
(1)の運転について説明する。
運転スイッチ(SW)を閉じると、D用タイマ(T)及
びS用タイマ(ST)が駆動されることに伴わせ、電磁接
触器(52C)が励磁され、更に第1,第2両送風ファン(1
8)(20)が運転される。前記電磁接触器(52C)の励磁
に伴ない接点(52Ca)が閉じて圧縮機モータ(CM)が駆
動されて圧縮機(41)が運転され、冷媒循環が開始され
る。又、前記Dタイマ(T)への通電と同時に接点(T
a)が閉じ、この接点(Ta)及び温度スイッチ(TH)を
通してリレー(X)が励磁されて常開接点(Xa)が閉じ
ると共に、常閉接点(Xb)が開き、第1,第2両電磁弁
(46)(47)は第1,第2両常閉接点(STb1)(STb2)及
び常開接点(Xa)を通して通電開放されると共に、第3
電磁弁(48)は非通電となって閉鎖される。前記第1,第
2両電磁弁(46)(47)の開放に伴ない第1,第2両蒸発
器(14)(15)の冷却運転即ち第1モードが開始され、
第1,第2両膨張弁(49)(50)を夫々通して第1,第2両
蒸発器(14)(15)に減圧液冷媒が供給されて内層
(6)を強制循環されている冷気流と熱交換される。こ
の熱交換を繰り返すことにより冷気流の温度は徐々に下
がり、この冷気流により第2図に示す如く開口(2)に
形成されるエアーカーテン(CA)も冷たくなる。尚、第
3蒸発器(19)には減圧液冷媒が供給されていないの
で、外層(7)を強制循環されている保護気流は、前記
エアーカーテン(CA)の外側にガードエアーカーテン
(GA)として形成されたときに前記冷気流の影響により
若干温度を引き下げられることになる。前記第1,第2両
蒸発器(14)(15)の冷却運転中、冷気温度が温度スイ
ッチ(TH)の下限設定値に達して温度スイッチ(TH)が
開となるサーモオフ時間のとき、又はD用タイマ(T)
のデューティオフ時間となって接点(Ta)が開となった
第2モードのときには、リレー(X)が非励磁となって
常開接点(Xa)が開、常閉接点(Xb)が閉となり、この
開閉動作に伴ない第1,第2両電磁弁(46)(47)が非通
電となって共に閉鎖される一方、第3電磁弁(48)は常
閉接点(Xb)を通して通電開放される。前記第1,第2両
電磁弁(46)(47)の閉鎖に伴ない第1,第2両蒸発器
(14)(15)への減圧液冷媒の供給が中断され、代わり
に第3蒸発器(19)に減圧液冷媒が供給されて外層
(7)を強制循環されている保護気流と熱交換される。
この熱交換をサーモオフ時間又はデューティオフ時間の
間、繰り返すことにより保護気流の温度は徐々に下が
り、この保護気流でもって形成されるガードエアーカー
テン(GA)も冷たくなり、冷気流によるエアーカーテン
(CA)の温度に近づくことになる。この間、第1,第2両
蒸発器(14)(15)は第1送風ファン(18)によって強
制循環される冷気流でもってオフサイクル除霜される。
尚、第3蒸発器(19)に付着した霜はサーモオン時間及
びデューティオン時間に保護気流によってオフサイクル
除霜される。
そして冷気温度が温度スイッチ(TH)の上限設定値に
達して温度スイッチ(TH)が閉となり、且つデューティ
オン時間となって接点(Ta)が閉となったときには、リ
レー(X)が励磁され常開接点(Xa)が閉、常閉接点
(Xb)が開となって第1,第2両電磁弁(46)(47)が通
電開放される一方、第3電磁弁(48)が非通電閉鎖さ
れ、上述した第1,第2両蒸発器(14)(15)による冷却
運転即ち第1モードに復帰する。尚、この冷却運転中に
も上述した第2モード即ちサーモオフ時間又はデューテ
ィオフ時間が数回とられる。
冷却運転が進行して第1,第2両蒸発器(14)(15)の
冷却運転の開始、即ち前記S用タイマ(ST)の駆動から
2時間45分経過すると、S用タイマ(ST)から15分間第
1,第3両常開接点(STa1)(STa3)を閉、第1常閉接点
(STb1)を開とする第1出力が出され、第1電気ヒータ
(16)が通電されると共に、第3常開接点(STa3)を通
して第3電磁弁(48)が通電開放される反面、第1電磁
弁(46)が非通電閉鎖となって第1蒸発器(14)への減
圧液冷媒の供給が中断され、第1蒸発器(14)の除霜運
転即ち第3モードとなる。この除霜運転の間、D用タイ
マ(T)の動作に関係なく第3電磁弁(48)が開放され
て第3蒸発器(19)が冷却運転されると共に、引き続き
第2蒸発器(15)も冷却運転され、外層(7)を強制循
環されている保護気流と、内層(6)の外側路(29)を
通過中の冷気流とが冷却され、又、第1蒸発器(14)の
配置された内層(6)の内側路(28)を通過中の冷気流
は第1電気ヒータ(16)の加熱によって徐々に昇温す
る。即ち第1蒸発器(14)の除霜運転に伴ない、第2,第
3両蒸発器(15)(19)が冷却運転されることになり、
この間、D用タイマ(T)の開動作は有効に作用しな
い。
この第1蒸発器(14)の除霜運転が進行して第1蒸発
器(14)を通過した冷気流の温度が5℃に達すると、第
1高温復帰サーモスイッチ(DT1)が開となって第1電
気ヒータ(16)が非通電となり、この後の除霜終了時刻
迄はドレンを排出するための水切り時間となる。設定さ
れた除霜時間が過ぎると、第1蒸発器(14)に減圧液冷
媒が供給され、第1,第2両蒸発器(14)(15)双方の冷
却運転即ち第1モードとなる一方で、第3蒸発器(19)
は減圧液冷媒の供給を中断されることになり、第3蒸発
器(19)に付着した霜はサーモオン及びデューティオン
時間中に保護気流によってオフサイクル除霜されること
になる。尚、この冷却運転中にも上述した第2モード即
ちサーモオフ又はデューティオフ時間が数回とられるこ
とになる。
更に冷却運転が進行して第1,第2両蒸発器(14)(1
5)の冷却運転の開始、即ち前記S用タイマ(ST)の駆
動から5時間45分経過すると、S用タイマ(ST)から15
分間第2,第4両常開接点(STa2)(STa4)を閉、第2常
閉接点(STb2)を開とする第2出力が出力され、第2電
気ヒータ(17)が通電されると共に、第4常開接点(ST
a4)を通して第3電磁弁(48)が通電開放される反面、
第2電磁弁(47)が非通電閉鎖となって第2蒸発器(1
5)への減圧液冷媒の供給が中断され、第2蒸発器(1
5)の除霜運転即ち第4モードとなる。この除霜運転の
間、D用タイマ(T)の動作に関係なく第3電磁弁(4
8)が開放されて第3蒸発器(19)が冷却運転されると
共に、引き続き第1蒸発器(14)も冷却運転され、外層
(7)を強制循環されている保護気流と、内層(6)の
内側路(28)を通過中の冷気流とが冷却され、又、第2
蒸発器(15)の配置された内層(6)の外側路(29)を
通過中の冷気流は第2電気ヒータ(17)の加熱によって
徐々に昇温する。即ち第2蒸発器(15)の除霜運転に伴
ない、第1,第3両蒸発器(14)(19)が冷却運転される
ことになり、この間、D用タイマ(T)の開動作は有効
に作用しない。
この第2蒸発器(15)の除霜運転が進行して第2蒸発
器(15)を通過した冷気流の温度が5℃に達すると、第
2高温復帰サーモスイッチ(DT2)が開となって第2電
気ヒータ(17)が非通電となり、この後の除霜終了時刻
迄はドレンを排出するための水切り時間となる。設定さ
れた除霜時間が過ぎると、第2蒸発器(15)に減圧液冷
媒が供給され、第1,第2両蒸発器(14)(15)双方の冷
却運転即ち第1モードとなる一方で、第3蒸発器(19)
は減圧液冷媒の供給を中断されることになり、第3蒸発
器(19)に付着した霜はサーモオン及びデューティオン
時間中に保護気流によってオフサイクル除霜されること
になる。尚、この冷却運転中にも上述した第2モード即
ちサーモオフ又はデューティオフ時間が数回とられるこ
とになる。
第2蒸発器(15)の除霜時間が終了すると、S用タイ
マ(ST)が初期状態にリセットされ、上述した第1モー
ド、第3モード、第1モード、第4モードの繰り返しが
行なわれ、第1モードの中で第2モードが行なわれ、第
5図に示すタイムチャートとなる。
前記低温ショーケース(1)の周囲温度27℃、周囲湿
度70%の条件下で、第1,第2両蒸発器(14)(15)の冷
媒蒸発温度を−13℃、第3蒸発器(19)の冷媒蒸発温度
を−8℃、貯蔵室(9)の設定温度を−3℃(上限設定
温度−2.5℃、下限設定温度−3.5℃)として運転する
と、第1モードでは各蒸発器(15)(15)(19)の蒸発
温度は第6図に示す特性となる。即ち、第1,第2両蒸発
器(14)(15)は減圧液冷媒が供給されているサーモオ
ン及びデューティオン時間には−13℃迄引き下げられる
反面、減圧液冷媒の供給が中断されるサーモオフ又はデ
ューティオン時間には−2℃迄上昇する。一方、第3蒸
発器(19)は減圧液冷媒が供給されているサーモオフ及
びデューティオフ時間には−8℃迄引き下げられる反
面、減圧液冷媒の供給が中断されるサーモオン及びデュ
ーティオン時間には+1.5℃迄上昇する。
前記第3蒸発器(19)は第1,第2両蒸発器(14)(1
5)に比べ蒸発温度を高く設定されることに伴わせ、第
3蒸発器(19)への減圧液冷媒の供給時間が第1,第2両
蒸発器(14)(15)への減圧液冷媒の供給時間よりも短
かくなっている関係上、第1,第2両蒸発器(14)(15)
の蒸発温度よりも第3蒸発器(19)の蒸発温度が低くな
ることはないが、仮に第3蒸発器(19)の蒸発温度が第
1,第2両蒸発器(14)(15)の蒸発温度よりも低くなっ
たとしても第3蒸発器(19)が外層(7)に配置されて
おり、外層(7)を通過する保護気流の温度を引き下げ
る点から見れば好ましい状態となる。
第7図は前述した周囲温度27℃、周囲湿度70%の条件
下における第3モード、即ち第1蒸発器(14)の除霜時
の空気温度特性を示し、(A)は貯蔵室(9)の空気温
度、(B)は第1蒸発器(14)を通過直後の空気温度、
(C)は第2蒸発器(15)を通過直後の空気温度、
(D)は第3蒸発器(19)を通過して開口(2)に吹き
出された空気温度である。図によれば空気温度(A)及
び(B)は第3モードの開始前には第1,第2両蒸発器
(14)(15)が冷却作用をなす第1モードであるため−
5℃であるが、第3モードの開始に伴ない第1電気ヒー
タ(16)の加熱によって空気温度(A)のみが急激に上
昇するが、内側路(28)を通過することにより第1電気
ヒータ(16)で加熱され温度上昇した空気と、外側路
(29)を通過することにより第2蒸発器(15)で冷却さ
れ温度低下した空気とが内層(6)内で合流する関係
上、エアーカーテン(CA)として開口(2)に吹き出さ
れる冷気流の温度は第3モードの初期から中期にかけて
0℃以上に抑制されるので空気温度(A)も0℃以下に
抑制される。又、第3モードの中期から後期にかけて第
3蒸発器(19)を通過した空気が0℃以下の冷気流とし
て開口(2)に吹き出されてエアーカーテン(CA)の温
度を引き下げるガードエアーカーテン(GA)として作用
する関係上、空気温度(A)の上昇を0℃を跨がる温度
−1℃〜1℃に抑制できる。
即ち、第1電気ヒータ(16)の潜熱は第3モードの初
期から中期にかけて第1蒸発器(14)の霜を解かすため
に多く費やされる反面、内側路(28)を通過する空気を
加熱するための量は僅かであることに加え、霜が流路抵
抗となるために内側路(28)を通過する空気の量は外側
路(29)を通過する空気の量に比べて少ない関係上、内
側路(28)を通過した空気と、外側路(29)を通過した
空気とを内層(6)で合流させることにより、0℃以下
の冷気流とできるので、空気温度(A)を0℃以下に抑
制できる。又、第1電気ヒータ(16)の潜熱は第3モー
ドの中期から後期にかけて第1蒸発器(14)の霜を解か
す量よりも第1蒸発器(14)を通過する空気を暖める量
の方が徐々に多くなることに伴わせ、霜が徐々に解ける
ことに伴ない内側路(28)を通過する空気の量が徐々に
増す関係上、外側路(29)を通過した空気を合流させる
ことにより、内層(6)を通過する冷気流の温度の上昇
を初期から中期程に抑制できないが、外層(7)から開
口(2)に吹き出されガードエアーカーテン(GA)を形
成する保護気流が0℃以下であるために開口(2)にお
いてエアーカーテン(CA)を冷却できるためにエアーカ
ーテン(CA)で冷却される貯蔵室(9)の空気温度
(A)の上昇を抑制することができる。
又、内層(6)内に内側路(28)と外側路(29)とが
夫々独立して形成され、この内側路、外側路を通過した
空気の合流区域の上流側に第1,第2両高温復帰サーモス
イッチ(DT1)(DT2)が設けられている関係上、第3モ
ードの後期において第1高温復帰サーモスイッチ(D
T1)が5℃に達して開となり第1電気ヒータ(16)の通
電を遮断した時には、内層(6)から吹き出される冷気
流の温度は第1高温復帰サーモスイッチ(DT1)の温度
より低く、従って第1モードに復帰した場合には、貯蔵
室(9)の温度を設定温度に引き下げる迄の時間が早く
なる。
尚、第2蒸発器(15)が除霜される第4モードの際も
第7図で示す温度特性と同様の特性が得られる。
上述した低温ショーケース(1)の運転方法では、内
層(6)に配置された第1,第2両蒸発器(14)(15)に
減圧液冷媒が供給され、且つ第3蒸発器(19)に減圧液
冷媒が供給されないサーモオン及びデューティオンから
外層(7)に配置された第3蒸発器(19)に減圧液冷媒
が供給され、且つ第1,第2両蒸発器(14)(15)に減圧
液冷媒が供給されないサーモオフ又は及びデューティオ
フにかけて圧縮機(14)を連続運転することにより、内
層(6)、外層(7)を夫々強制循環される空気流のう
ち少なくとも一方を冷却して開口(2)に形成される2
層のエアーカーテ(CA)(GA)のうち何れか一方を冷気
流にて形成している関係上、サーモオフ又は及びデュー
ティオフ時間においても貯蔵室(9)の冷却が図れ、又
連続運転に伴ない圧縮機(41)の発停回数が少なくな
る。
従って、内層(6)の第1,第2両蒸発器(14)(15)
への減圧液冷媒の供給が中断されるサーモオフ又は及び
デューティオフ時間には冷凍装置が稼働して外層(7)
の第3蒸発器(19)に冷却作用を付与することにより、
外層(7)の第3蒸発器(19)で熱交換される冷気流に
よって貯蔵室(9)の温度上昇を抑制できることにな
り、この結果、圧縮機(41)の発停回数を軽減して故障
率を下げることができ、又デューティオフ時間そのもの
を長くして液冷媒を第1乃至第3各蒸発器(14)(15)
(19)に供給する第1乃至第3各電磁弁(46)(47)
(48)の開閉回数の軽減が図れると共に、オフサイクル
除霜の除霜時間を長くとれ内層(7)の第1,第2両蒸発
器(14)(15)の除霜効果が向上できる。
(ト)発明の効果 上述した本発明によれば仕切板により仕切られた内層
及び外層に夫々設けられた蒸発器のうち、内層の蒸発器
への減圧液冷媒の供給が中断されるサーモオフ又は及び
デューティオフ時間には冷凍装置が連続稼働して外層の
蒸発器に冷却作用を付与することにより、外層の蒸発器
で熱交換される冷気流によって貯蔵室の温度上昇を抑制
できることになり、この結果、圧縮機の発停回数を低減
して故障率を下げることができ、又デューディオフ時間
そのものを長くして液冷媒を蒸発器に供給する電磁弁の
開閉回数の低減が図れると共に、オフサイクル除霜の除
霜時間を長くとれ、且つ内層と外層に夫々設けられた蒸
発器を仕切板で仕切ってお互いに熱影響を及ぼさないよ
うにしているので、一方の蒸発器の除霜中に他方の蒸発
器により冷却されることがなくなり除霜時間を短くする
ことができ、内層の蒸発器の除霜効果が向上できる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第7図は本発明にかゝる実施例を示し、第1
図は電気回路図、第2図は低温ショーケースの縦断面
図、第3図は冷凍装置の冷媒回路図、第4図は他の実施
例を示す冷媒回路図、第5図は運転タイムチャート、第
6図は冷媒蒸発温度を示す特性図、第7図は1個の蒸発
器を除霜、2個の蒸発器を冷却としたときにおける低温
ショーケースの空気温度を示す特性図である。 (6)……内層、(7)……外層、(14)……第1蒸発
器、(15)……第2蒸発器、(18)……第1送風ファ
ン、(19)……第3蒸発器、(20)……第2送風ファ
ン、(27)……分割板、(28)……中側路、(29)……
外側路、(41)……圧縮機。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】仕切板により仕切られた内層及び外層に夫
    々蒸発器を備え、内層の蒸発器に減圧液冷媒が供給さ
    れ、且つ外層の蒸発器に減圧液冷媒の供給が停止される
    サーモオン及びデューティオンから内層の蒸発器に減圧
    液冷媒の供給が停止され、且つ外層の蒸発器に減圧液冷
    媒が供給されるサーモオフ又は及びデューティオフに切
    り換わるときに圧縮機を連続運転してなる低温ショーケ
    ースの運転方法。
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