JP2572683Y2 - 溶鋼処理用浸漬管 - Google Patents
溶鋼処理用浸漬管Info
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- JP2572683Y2 JP2572683Y2 JP1992048139U JP4813992U JP2572683Y2 JP 2572683 Y2 JP2572683 Y2 JP 2572683Y2 JP 1992048139 U JP1992048139 U JP 1992048139U JP 4813992 U JP4813992 U JP 4813992U JP 2572683 Y2 JP2572683 Y2 JP 2572683Y2
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- hanging
- molten steel
- refractory
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- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、溶鋼の脱ガス処理用あ
るいはガスバブリング処理のために溶鋼中に浸漬する浸
漬管の耐火物ライニング構造に関する。
るいはガスバブリング処理のために溶鋼中に浸漬する浸
漬管の耐火物ライニング構造に関する。
【0002】
【従来の技術】浸漬管の例としては実開昭63−983
60号公報があり、図5はこれに近い例の浸漬管構造を
溶鋼流路の軸方向断面を示し、図6は図5のB−B線に
よる切断平面の一部を示す。同図において、フランジ1
に一体的に取付けられた円筒状芯金2の内面に内面れん
が3を設け、これをれんが受け金具4によって支持し、
さらに外側面と下端面にスタッド5を介して不定形耐火
物6を施した構造を有する。
60号公報があり、図5はこれに近い例の浸漬管構造を
溶鋼流路の軸方向断面を示し、図6は図5のB−B線に
よる切断平面の一部を示す。同図において、フランジ1
に一体的に取付けられた円筒状芯金2の内面に内面れん
が3を設け、これをれんが受け金具4によって支持し、
さらに外側面と下端面にスタッド5を介して不定形耐火
物6を施した構造を有する。
【0003】また、浸漬管の下部れんがの受金具の例と
しては、実開昭62−106954号公報がある。
しては、実開昭62−106954号公報がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】このような構造を有す
る浸漬管は、浸漬部である先端部はとくに溶鋼流による
摩耗と、下端面と内孔側の二面加熱冷却で熱歪みが大き
くなることによる熱スポーリングとによって損耗し短く
なり、これによって廃却となっている。
る浸漬管は、浸漬部である先端部はとくに溶鋼流による
摩耗と、下端面と内孔側の二面加熱冷却で熱歪みが大き
くなることによる熱スポーリングとによって損耗し短く
なり、これによって廃却となっている。
【0005】本考案の目的は、かかる溶鋼処理用浸漬管
の先端部の損耗を少なくして耐用性を改善するための耐
火物ライニング構造を提供することにある。
の先端部の損耗を少なくして耐用性を改善するための耐
火物ライニング構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、フランジに一
体的に取り付けられた円筒状芯金の外面に不定形耐火物
の施工層を形成し、前記円筒状芯金の内面に内面れんが
を有し、この内面れんがを前記円筒状芯金の内面に取り
付けたれんが受けによって支持し、さらに、前記円筒状
芯金の下端に取り付けられた吊り金具に吊り下げられた
耐火物ブロックを有する溶鋼処理用浸漬管において、前
記吊り金具の下端をフック状または逆T形に形成した吊
り下げ部を設け、前記耐火物ブロックの上面、側面にそ
の吊り下げ部に対応する係止部を設けたことによって上
記目的を達成した。
体的に取り付けられた円筒状芯金の外面に不定形耐火物
の施工層を形成し、前記円筒状芯金の内面に内面れんが
を有し、この内面れんがを前記円筒状芯金の内面に取り
付けたれんが受けによって支持し、さらに、前記円筒状
芯金の下端に取り付けられた吊り金具に吊り下げられた
耐火物ブロックを有する溶鋼処理用浸漬管において、前
記吊り金具の下端をフック状または逆T形に形成した吊
り下げ部を設け、前記耐火物ブロックの上面、側面にそ
の吊り下げ部に対応する係止部を設けたことによって上
記目的を達成した。
【0007】
【作用】最も溶損の激しい浸漬管の下端面を、吊構造に
より別の成形体で形成したので、溶鋼流による溶損の程
度を軽減でき、その分、浸漬管の寿命を延ばすことがで
きるとともに築造が容易となる。
より別の成形体で形成したので、溶鋼流による溶損の程
度を軽減でき、その分、浸漬管の寿命を延ばすことがで
きるとともに築造が容易となる。
【0008】
【実施例】図1は本考案に係る実施例を溶鋼流路の軸S
に沿っての断面を示す縦断面であり、図2は図1のA−
A線から見た水平断面の1/4面を示す。
に沿っての断面を示す縦断面であり、図2は図1のA−
A線から見た水平断面の1/4面を示す。
【0009】特にこの場合、下の耐火材ブロック7が落
下しても、この落下に関係なく上部の耐火ライニングは
受け金具4により支持されているので、支持金具より上
方の耐火ライニングは落下することがない。
下しても、この落下に関係なく上部の耐火ライニングは
受け金具4により支持されているので、支持金具より上
方の耐火ライニングは落下することがない。
【0010】同図において、図5に示す従来例と同様
に、フランジ1に一体的に取付けられた円筒状芯金2の
内面にMgO−Cr2 O3 系れんが3を設け、これを円
筒状芯金2の下方内面に設けられたれんが受け金具4に
よって支持し、さらに外側面にスタッド5を介してAl
2 O3 −MgO系不定形耐火物6の施工層を形成してい
る。7は円筒状芯金2の下端に取付けられた吊り金具8
に吊り下げられた耐摩耗性と耐スポール性に優れたMg
O−Cからなる耐火材ブロックを示す。
に、フランジ1に一体的に取付けられた円筒状芯金2の
内面にMgO−Cr2 O3 系れんが3を設け、これを円
筒状芯金2の下方内面に設けられたれんが受け金具4に
よって支持し、さらに外側面にスタッド5を介してAl
2 O3 −MgO系不定形耐火物6の施工層を形成してい
る。7は円筒状芯金2の下端に取付けられた吊り金具8
に吊り下げられた耐摩耗性と耐スポール性に優れたMg
O−Cからなる耐火材ブロックを示す。
【0011】なお、芯金2を中空状とし、空冷室を設け
てもよい。
てもよい。
【0012】図3(a)、(b)は上記吊り金具8の例
を示し、(a)の場合、その上端には芯金との係止部8
1が形成され、その下端の吊り下げ部82は逆T形に形
成されている。また(a)の場合は、係止部81が芯金
に設けた孔に嵌入係合される。(b)の場合は、先端は
芯金2に溶接され、その下端の吊り下げ部82はフック
状に形成されている。
を示し、(a)の場合、その上端には芯金との係止部8
1が形成され、その下端の吊り下げ部82は逆T形に形
成されている。また(a)の場合は、係止部81が芯金
に設けた孔に嵌入係合される。(b)の場合は、先端は
芯金2に溶接され、その下端の吊り下げ部82はフック
状に形成されている。
【0013】また、図4(a)、(b)、(c)、
(d)、(e)は上記吊り金具8の形状に応じて、その
係止部71を変え、また先端面72を円形と角形に形成
した耐火材ブロック7の例を示す。これらのブロック7
を円筒状に配列固定して先端部を図2に示す形態で配列
して浸漬管の先端部を形成する。
(d)、(e)は上記吊り金具8の形状に応じて、その
係止部71を変え、また先端面72を円形と角形に形成
した耐火材ブロック7の例を示す。これらのブロック7
を円筒状に配列固定して先端部を図2に示す形態で配列
して浸漬管の先端部を形成する。
【0014】なお、図4(a)、(b)、(c)、
(d)、(e)のそれぞれの係止態様は以下のとおりで
ある。
(d)、(e)のそれぞれの係止態様は以下のとおりで
ある。
【0015】(a)は係止部71を耐火材ブロック7を
横断する溝で形成したもの。
横断する溝で形成したもの。
【0016】(b)は係止部71を耐火材ブロック7の
一面にL字型の孔を設け、係止部81を挿入してL字型
に引掛けた状態とし、余った空白には不定型耐火物を充
填するか、鉄筋などを嵌入して固定するもの。
一面にL字型の孔を設け、係止部81を挿入してL字型
に引掛けた状態とし、余った空白には不定型耐火物を充
填するか、鉄筋などを嵌入して固定するもの。
【0017】(c)は成形体の隣接する面に凹部を設
け、該凹部に係止部81、吊り下げ部82を挟み固定す
るもの。
け、該凹部に係止部81、吊り下げ部82を挟み固定す
るもの。
【0018】(d)は係止部81、吊り下げ部82を耐
火材ブロック7に一体的に設け、該係止部81のように
吊るようにしたもの。
火材ブロック7に一体的に設け、該係止部81のように
吊るようにしたもの。
【0019】(e)は円筒状芯金の下端部全部を覆うこ
となく、該芯金付近までの内側半分において、成形体を
吊る構造としたもの。
となく、該芯金付近までの内側半分において、成形体を
吊る構造としたもの。
【0020】このように、先端部は別の成形であるた
め、成形体として緻密にできる。従って、溶鋼流による
溶損が少なく、また、溶損後の補修も比較的簡単に行な
うことができる。
め、成形体として緻密にできる。従って、溶鋼流による
溶損が少なく、また、溶損後の補修も比較的簡単に行な
うことができる。
【0021】
【考案の効果】本考案によって以下の効果を奏すること
ができる。
ができる。
【0022】(1) 浸漬管の基本構造を何等変更する
ことなく耐用性を増すことができ、操業度の向上と安定
操業が達成される。
ことなく耐用性を増すことができ、操業度の向上と安定
操業が達成される。
【0023】(2) 溶損後の補修も先端ブロックのみ
を交換することによって簡単にでき、浸漬管に使用する
耐火物量も低減できる。
を交換することによって簡単にでき、浸漬管に使用する
耐火物量も低減できる。
【0024】(3) 下端部の築造が容易となり、かつ
下端部上方ライニング部を支持するため強い構造とな
る。
下端部上方ライニング部を支持するため強い構造とな
る。
【図1】 本考案の実施例を縦断面によって示す。
【図2】 図1のA−A線から見た平面構造を示す。
【図3】 本考案の浸漬管に使用する吊り金具の構造例
を示す。
を示す。
【図4】 本考案の浸漬管に使用する先端の耐火物ブロ
ックの例を示す。
ックの例を示す。
【図5】 従来の浸漬管構造を示す。
【図6】 図5のB−B線による切断平面図を示す。
10 本考案に係る浸漬管 1 フランジ 2 円筒状芯金 3 内面れんが 4 受け金具 5 スタッド 6 不定形耐火物 7 耐火材ブロック 71 係止部 72 先端面 8 吊り金具 81 係止部 82 吊り下げ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 倉田 浩輔 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新日本製鐵株式会社 八幡製鐵所内 (72)考案者 松尾 三郎 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新日本製鐵株式会社 八幡製鐵所内 (56)参考文献 実開 平3−85451(JP,U)
Claims (3)
- 【請求項1】 フランジ(1)に一体的に取り付けられ
た円筒状芯金(2)の外面に不定形耐火物の施工層
(6)を形成し、前記円筒状芯金(2)の内面に内面れ
んが(3)を有し、この内面れんが(3)を前記円筒状
芯金(2)の内面に取り付けたれんが受け(4)によっ
て支持し、さらに、前記円筒状芯金(2)の下端に取り
付けられた吊り金具(8)に吊り下げられた耐火物ブロ
ック(7)を有する溶鋼処理用浸漬管において、 前記吊り金具(8)には、その下端をフック状または逆
T形に形成した吊り下げ部(82)を設け、 前記耐火物ブロック(7)には、その上面を横断した溝
状の係止部(71)を設け、 前記吊り下げ部(82)を溝状の係止部(71)に係止
した 溶鋼処理用浸漬管。 - 【請求項2】 フランジ(1)に一体的に取り付けられ
た円筒状芯金(2)の外面に不定形耐火物の施工層
(6)を形成し、前記円筒状芯金(2)の内面に内面れ
んが(3)を有し、この内面れんが(3)を前記円筒状
芯金(2)の内面に取り付けたれんが受け(4)によっ
て支持し、さらに、前記円筒状芯金(2)の下端に取り
付けられた吊り金具(8)に吊り下げられた耐火物ブロ
ック(7)を有する溶鋼処理用浸漬管において、 前記吊り金具(8)には、その下端をフック状または逆
T形に形成した吊り下げ部(82)を設け、 前記耐火物ブロック(7)には、その上面または側面に
前記吊り下げ部(82)の形状に合った係止部(71)
を設け、 前記吊り下げ部(82)を溝状の係止部(71)に係止
した 溶鋼処理用浸漬管。 - 【請求項3】 フランジ(1)に一体的に取り付けられ
た円筒状芯金(2)の外面に不定形耐火物の施工層
(6)を形成し、前記円筒状芯金(2)の内面に内面れ
んが(3)を有し、この内面れんが(3)を前記円筒状
芯金(2)の内面に取り付けたれんが受け(4)によっ
て支持し、さらに、前記円筒状芯金(2) の下端に取り
付けられた吊り金具(8)に吊り下げられた耐火物ブロ
ック(7)を有する溶鋼処理用浸漬管において、 前記吊り金具(8)には、その下端をフック状に形成し
た吊り下げ部(82)を設け、 前記耐火物ブロック(7)には、その相隣合う面に凹部
を設けて、そこに係止部(71)を形成し、 前記吊り下げ部(82)を溝状の係止部(71)に係止
した 溶鋼処理用浸漬管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992048139U JP2572683Y2 (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | 溶鋼処理用浸漬管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992048139U JP2572683Y2 (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | 溶鋼処理用浸漬管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0610355U JPH0610355U (ja) | 1994-02-08 |
JP2572683Y2 true JP2572683Y2 (ja) | 1998-05-25 |
Family
ID=12795015
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992048139U Expired - Fee Related JP2572683Y2 (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | 溶鋼処理用浸漬管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2572683Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5433339B2 (ja) * | 2009-07-31 | 2014-03-05 | 東京窯業株式会社 | 真空脱ガス炉の浸漬管 |
JP5491815B2 (ja) * | 2009-09-30 | 2014-05-14 | 東京窯業株式会社 | 精錬装置用浸漬管 |
JP5740226B2 (ja) * | 2011-06-30 | 2015-06-24 | 東京窯業株式会社 | 真空脱ガス装置の浸漬管 |
JP5725656B2 (ja) * | 2011-06-30 | 2015-05-27 | 東京窯業株式会社 | 真空脱ガス装置の浸漬管 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3085451U (ja) * | 2001-09-18 | 2002-05-10 | 光雄 芳澤 | 置換の合成を表現する球面体 |
-
1992
- 1992-07-09 JP JP1992048139U patent/JP2572683Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0610355U (ja) | 1994-02-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19970905 |
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