JP2000061619A - 鋳造用ノズル - Google Patents
鋳造用ノズルInfo
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Abstract
ても長期間安定して使用することができる鋳造用ノズル
を提供する。 【解決手段】 耐火材により形成されたノズル本体11
の上部大径部11aの下端の顎部11bを下向きのテー
パー面11cとするとともに、このノズル本体の外周に
モルタル13等の接着材を介して嵌着されるメタルケー
ス12の前記顎部11bに対応する部位をノズル本体1
1の軸線に対し直角な下向きの水平面をなす懸吊部14
に形成し、前記ノズル本体11の顎部11bのテーパー
面11cと前記メタルケース12の懸吊部14との間の
断面三角形状の間隙内に金属製リング16を介在させた
ものである。
Description
れるノズルに関する。
ュに溶鋼を注入するコレクタノズルやロングノズル、あ
るいはタンディッシュからモールドに溶鋼を注入する浸
漬ノズル等の鋳造用ノズルは、ノズル本体を構成する耐
火物に亀裂が発生することを抑制するため耐火物製ノズ
ル本体の外周面に鋼板等からなるメタルケースをモルタ
ルを介して嵌着したものが一般に用いられている。また
上記の亀裂発生の抑制効果を一層高める意味で、ノズル
本体の外周に金属製フープを焼ばめしたうえメタルケー
スにセットするようになされたもの(特開昭57−19
9550号公報)がある。
ルの場合を例示するように、図示しない取鍋の下部に取
付けられるスライドバルブ装置1の下プレート2の下部
にコレクタノズル3が金属製のノズルケース4により支
えられてコレクタノズル3の上面を下プレート2の下面
に図示しない支持手段により支持して密接させるように
なされている。
3の支持は、そのコレクタノズル3の上部大径部3aの
下端の顎部3bの下面がノズルケース4の内周の周方向
に形成されたショルダ部4aに圧接することにより支持
されるようになっている。
ためこの部分がコレクタノズル3の亀裂発生の起点とな
っており、集中荷重による亀裂の拡大を抑制するために
前記顎部3bおよびショルダ部4aが所要角度のテーパ
ー面3c、4b(角度θ)やアールが付されている。な
お図6では分かりやすくするためテーパー3c、4b間
を離して画かれている。
コレクタノズル3の顎部3bおよびショルダ部4aにテ
ーパー面3c、4bが付されているため、使用中に溶鋼
からの受熱によって金属製のノズルケース4が膨張し、
それに伴ってコレクタノズル3がテーパー面3c、4b
にそって下方へずれてしまうことが起こる。このコレク
タノズル3の下方へのずれにより下プレート2とコレク
タノズル3の上端との接合面の目地部にゆるみが生じ、
ここから溶鋼中に空気が混入するという問題が発生す
る。
にテーパー面同士が接触しているため滑りが生じやすい
ことからもずれの原因となっている。
返されると、加熱時にノズルケース4内に深く入り込ん
だコレクタノズル3が、冷却時にはノズルケース4の収
縮により強く締付けられることになり、それに伴いコレ
クタノズル3に亀裂を発生させる一因となっている。
る耐火材として耐用性に優れたアルミナ・カーボン質の
ノズルが主流となっており、そのため熱伝導率が従来の
ジルコニア質やハイアルミナ質に較べてかなり高く、こ
のこともメタルケースやノズルケースが熱変形を生じや
すい原因となっている。
耐食性、耐スポーリング性に優れかつ熱伝導率の高い材
質からなるノズルであっても、これを長期間安定して使
用することができる鋳造用ノズルを提供することを課題
とする。
の手段として本発明は、耐火材により形成されたノズル
本体の上部大径部の下端の顎部を下向きのテーパー面と
するとともに、このノズル本体の外周にモルタル等の接
着材を介して嵌着されるメタルケースの前記顎部に対応
する部位をノズル本体の軸線に対し直角な下向きの水平
面をなす懸吊部に形成し、前記ノズル本体の顎部のテー
パー面と前記メタルケースの懸吊部との間の断面三角形
状の間隙内に金属製リングを介在させたことを特徴とす
る。
ルダ部を水平な面構造とすることにより、加熱・冷却の
繰返しによりノズルとノズルケースとが相対的に膨張収
縮してもノズルのメタルケースとノズルケースとの水平
面同士の滑りにより吸収され、ノズルを軸方向にずらす
力が作用することがなく、目地部がゆるむことがない。
面三角形状とするのがよく、またその傾斜面部は表面粗
さRが5μm以上の粗面とすることがノズル本体のずれ
を防ぐうえで好ましい。
断面略台形状とし、切除により形成された上辺の水平部
の幅を少なくとも1mm以上とすることにより、金属製リ
ングが水平方向に膨張しても上記水平部がセットモルタ
ルにかかるため垂直方向へのノズル本体のずれを防ぐこ
とができるので好ましい。
形態を参照して説明する。
実施形態の断面を示し、図2は図1のA部を拡大して示
している。
成されるノズル本体11はその上部に大径部11aを有
し、その大径部11aの下端の顎部11bの下面は下向
きのテーパー面11cとされている。そのテーパー角は
30°〜60°の範囲がよく、好ましくは45°乃至そ
の前後の角度を選択するのがよい。
に倣う形状を有する鋼材製のメタルケース12が接着材
としてモルタル13を介在して嵌着されている。前記メ
タルケース12の前記ノズル本体11の顎部11bと対
応する部位は、ノズル本体11の軸線に対し直角な下向
きの水平面をなす懸吊部14が形成されており、前記ノ
ズル本体11の顎部11bのテーパー面11cと前記懸
吊部14の内面との間に形成される断面三角形状の間隙
15内には図2に示すように該間隙15を充足する断面
三角形状の鋼材等からなる金属製リング16が介在され
ている。
ルケース17のショルダ部17aは、図3に前記図6と
対応した図としてこれと共通する部材には同一符号を付
して嵌合完了直前の状態を、図4に図3のB部を拡大し
て嵌合状態時の断面を示すように、前記懸吊部14と平
面接触する棚状の平坦面17bとされ、ノズル本体11
およびノズルケース17の膨張収縮時には図4の矢印B
で示す水平方向へのみずれ動くようになされている。
示すようにその傾斜面部の角部は前記ノズル本体11の
テーパー面11cと対応する角度(30°〜60°、好
ましくは45°)とされる。またこの傾斜面部の表面粗
さRがR≧5μmの粗面16aとされ、ノズル本体11
に対しずれが生じにくくされている。
平に削落され、この削落されて形成された上辺16bの
幅Lは少なくとも1mm以上とされており、金属製リング
16の水平方向への膨張時の逃げをとっている。
によれば、加熱冷却の繰返しによりノズル本体11とノ
ズルケース17とが相対的に水平方向に膨張収縮して
も、ノズル本体11はそのメタルケース12の水平な懸
吊部14部分で水平方向の滑りにより吸収されるので、
ノズル本体11をその軸線方向にずり動かす力が発生せ
ず、ノズル本体11の上端の目地部にゆるみを生じさせ
ることがなく、空気の吸込み等の不具合の発生がない。
ケース12の懸吊部14の内面との間に金属製リング1
6が介挿されているので、懸吊部14の熱変形が抑えら
れ、ノズルケース17による支持の安定性が保たれる。
ズルケースの水平方向の熱変形の影響が水平な懸吊部の
水平方向への動きにより吸収されるので、ノズル本体を
軸線方向にずらすことがなく、そのためノズル上端の目
地部にゆるみを生じることがなく、空気の流入を防ぐこ
とができる。またノズルケースの冷却時における収縮に
よるノズル本体への影響も緩和され、ノズル本体の折損
も解消することができる。
してあることにより応力の集中がなく、この部分からの
亀裂の発生を減少させることができる。
とメタルケースの懸吊部の内面との間の断面三角形状の
間隙内に請求項2のように断面三角形状の金属製リング
を介在させることにより、メタルケースの懸吊部の熱変
形が抑制され、鋳造用ノズルの支持の安定性を維持する
ことができる。
をR≧5μmの粗面とすればノズル本体のずれ動きを防
ぐうえで有効であり、また請求項4のように金属製リン
グの上端角部を切除して平坦な上辺を形成することによ
り、金属製リングが水平方向に熱膨張した際にその上端
部分のモルタルを介してノズル本体が水平方向に動かさ
れることを防ぐことができる。
断面図。
示す嵌合途中の状態の略示断面図。
図。
の断面図。
Claims (4)
- 【請求項1】耐火材により形成されたノズル本体の上部
大径部の下端の顎部を下向きのテーパー面とするととも
に、このノズル本体の外周にモルタル等の接着材を介し
て嵌着されるメタルケースの前記顎部に対応する部位を
ノズル本体の軸線に対し直角な下向きの水平面をなす懸
吊部に形成し、前記ノズル本体の顎部のテーパー面と前
記メタルケースの懸吊部との間の断面三角形状の間隙内
に金属製リングを介在させたことを特徴とする鋳造用ノ
ズル。 - 【請求項2】前記金属製リングは前記間隙を充足する断
面三角形状とされている請求項1記載の鋳造用ノズル。 - 【請求項3】前記金属製リングの傾斜面部は表面粗さR
が5μm以上の粗面とされている請求項2記載の鋳造用
ノズル。 - 【請求項4】前記金属製リングの上端角部を切除して断
面略台形状とされ、切除により形成された上辺の水平部
の幅が少なくとも1mm以上とされている請求項2または
3記載の鋳造用ノズル。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP23445398A JP4097795B2 (ja) | 1998-08-20 | 1998-08-20 | 鋳造用ノズル |
Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002011566A (ja) * | 2000-06-29 | 2002-01-15 | Kawasaki Refract Co Ltd | 溶融金属注入用ノズル |
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-
1998
- 1998-08-20 JP JP23445398A patent/JP4097795B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR101714808B1 (ko) | 2009-07-01 | 2017-03-09 | 스토핑크 아크티엔게젤샤프트 | 야금 용기의 스파우트에서의 캐스팅 파이프용 압축 장치 |
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CN106457377A (zh) * | 2014-05-05 | 2017-02-22 | 里弗雷克特里知识产权两合公司 | 耐火陶瓷铸造喷嘴 |
JP2017514692A (ja) * | 2014-05-05 | 2017-06-08 | リフラクトリー・インテレクチュアル・プロパティー・ゲー・エム・ベー・ハー・ウント・コ・カーゲー | 耐火性セラミック鋳造ノズル |
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