JP2556810Y2 - 内張りれんが - Google Patents

内張りれんが

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JP2556810Y2
JP2556810Y2 JP2923891U JP2923891U JP2556810Y2 JP 2556810 Y2 JP2556810 Y2 JP 2556810Y2 JP 2923891 U JP2923891 U JP 2923891U JP 2923891 U JP2923891 U JP 2923891U JP 2556810 Y2 JP2556810 Y2 JP 2556810Y2
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lining
brick
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孝雄 岡本
憲生 児島
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川崎炉材株式会社
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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば取鍋等の溶融金
属容器の内張り耐火面を構成する内張りれんがに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に例えば取鍋等の溶融金属容器の内
張り耐火面を構成する耐火れんがとしては、ろう石質、
ジルコン質、ハイアルミナ質、マグネシア−クロム質、
ドロマイト質、マグネシア−カーボン質等の材質が採用
されている。その中でも不純物の溶出が少なく、また耐
用性に優れたマグネシア・カーボン質れんがが多用さ
れ、特にLF法に代表されるような精錬が行われる取鍋
の耐火ライニング全面をマグネシア−カーボン質れんが
で被覆することも行われている。
【0003】このような取鍋の耐火ライニングとして
は、例えば図3に示すように、取鍋の鉄皮30の内側壁
及び内底面をそれぞれ永久張り側壁れんが40及び永久
張り底面れんが50で被覆し、さらにその内側を耐火モ
ルタル20を使用して内張りれんが10及び内張り底面
れんが60で被覆した構造とするのが一般的である。多
くの場合、平面視において円形もしくは楕円形をなす取
鍋の内側壁の耐火ライニングを構成する上記内張りれん
が10は、複数の該内張りれんが10を並置した場合に
鉄皮30側に面する外形形状は平面視において正多角形
をなすように、底面11及び頂面12が台形をなすよう
に成形されている。
【0004】すなわち、図4に示すように内張りれんが
10は、上辺11aの長さをa1 、下辺11bの長さを
1 、該上辺、下辺間の距離をDとした台形をなす底面
11及び、上辺12aの長さをa2 、下辺12bの長さ
をb2 、該上辺、下辺間の距離をDとした台形をなす頂
面12と、該底面11と頂面12とにいずれも直角で、
矩形をなした背面13、側面14・15、及び稼働面1
6とで構成され、上記底面11と頂面12、及び背面1
3と稼働面16は互いに平行である。また、この内張り
れんが10においては上記各部の長さ寸法の大小関係
は、数式a1 =a2 <b1 =b2 を満たし、上記底面1
1と頂面12との距離、すなわち高さをHとしている。
【0005】このような内張りれんが10の築炉にあた
っては、まず一段目に上記内張りれんが10の背面13
を永久張り側壁れんが40(鉄皮30)側に向けて、該
永久張り側壁れんが40に上記下辺11bの両端に位置
する頂点を接するように並置される。このとき、各側面
14・15間には耐火モルタル20を充填しないで、空
隙のない縦目地を形成し、永久張り側壁れんが40を全
内周にわたって被覆する耐火ライニングを形成する。一
般に、上記鉄皮30の断面形状は上方に向かって広がっ
ているため、上記内張りれんが10の背面13と永久張
り側壁れんが40との間にできる空隙が、耐火モルタル
20で充填される。このようにして完了した一段目の内
張りれんが10の頂面12にも所定厚さ(通常2mm程
度) の耐火モルタル20を介して2段目を積み上げ、以
下同様の作業を繰り返し、永久張り側壁れんが40全面
を被覆する。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記図3に
示すような構造の耐火ライニングにおいて、内張りれん
が10の背面側に生じる永久張り側壁れんが40との空
隙を耐火モルタル20で、完全に充填することは難しい
ことに加えて、耐火モルタル20自身も熱により収縮す
る。従って、このような取鍋の操業時には、内張りれん
が10は溶鋼の圧力を受けて、上記底面11の下辺11
bを傾動軸として永久張り側壁れんが40側に向かって
傾動することとなる。
【0007】このような場合には施工直後には図5(a)
に示すように閉まった状態の内張りれんが10、10′
の間の縦目地Vが、両内張りれんが10、10′が方向
の異なる上記下辺11b、11b′を傾動軸として図
中、紙背方向(鉄皮30側)へそれぞれ所定角度だけ傾
動して、図5(b) に示すように上方に広がった形状で目
地開きを生じることとなる。
【0008】尚、図5では説明のために、内張りれんが
10の各部分の寸法や傾動角度などはやや誇張し、さら
に内張りれんが10、10′自体の熱による膨張も考慮
せずに描いており、実際の目地の開き量は図示したより
も小さくなるものの、頂面12付近の縦目地では溶鋼の
侵入を受けるに充分な目地開きが生じる。そしてこのよ
うな状態の内張りれんが10の縦目地Vから側面14・
15に向けて溶鋼およびスラグが集中的に侵入し、該内
張りれんが10の中央部では充分な残厚であるにもかか
わらず、稼働面16の縦目地部周縁及び側面14・15
の損耗により、該耐火ライニングの補修を余儀無くさ
れ、該取鍋の稼働効率が低下するとともに、維持・管理
に要するコストが嵩むこととなる。
【0009】本考案は上記従来の事情に鑑みて提案され
たものであって、上記取鍋等の溶融金属容器の使用時に
必然的に生じる縦目地の開きを低減し、以て耐火ライニ
ングの寿命を向上させることを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本考案は、図1に示すように、頂面11及び底面1
2が台形をなす内張りれんがを前提として、以下の手段
を採用する。すなわち a1 :底面11の上辺11aの長さ b1 :底面11の下辺11bの長さ a2 :頂面12の上辺12aの長さ b2 :頂面12の下辺12bの長さ としたとき、 a1 <a2 、かつ、b1 <b2 なる関係を満たす構成するマグネシア−カーボン質内張
りれんがである。
【0011】
【作 用】上記構成の内張りれんがを2片、図2(a) に
示すように、左右の側面13、14と頂面12との境界
となる稜線同士を密着させて並置した上記2片の内張り
れんが10、10′間の縦目地Vaは下端の開き幅ta
の下に開いた楔形をなすが、上記両内張りれんが10、
10′の各底面11、11′の下辺11b、11b′を
それぞれ傾動軸として、図中紙背方向に所定角度だけ傾
動させると、図2(b) に示すように、2片の内張りれん
が10、10′間の縦目地Vbは上下にわたって図2
(a) に示す縦目地Vaの下端の開き幅taよりも小さい
開き幅tbとなる。
【0012】すなわち、このことは、築炉時には各段の
各々の内張りれんがの下端面の縦目地は開いているもの
の、予め予測しうる傾動角度に基づいてa1 とa2 、及
び、b1 とb2 の寸法差を見込んで成形すれば、築炉完
了後、最初の受鋼に先立つ乾燥のための熱上げ時、内張
りれんが10は熱膨張に伴って所定角度だけ鉄皮30側
へ傾動して縦目地は略矩形状となるとともに、熱膨張に
伴って該内張りれんが10自体が膨張して、該縦目地を
閉じることになる。
【0013】
【実施例】以下、図面をもとに本考案にかかる取鍋用内
張りれんがの一実施例に関して、説明する。図1に示す
ように、本実施例にかかる内張りれんが10は、底面1
1及び頂面12が台形をなし、さらに上辺11aの長さ
をa1 、下辺11bの長さをb1 、該上辺、下辺間の距
離をDとした台形をなす底面11及び、上辺12aの長
さをa2 、下辺12bの長さをb2 、該上辺、下辺間の
距離をDとした台形をなす頂面12と、該底面11と頂
面12の四辺に連続する、矩形をなした背面13、側面
14・15、及び稼働面16とで構成される。該底面1
1の上辺11a及び下辺11bの各長さ寸法をそれぞれ
1 、b1 とし、該頂面12の上辺12a及び下辺12
bの各長さ寸法をそれぞれa2 、b2 とする。本実施例
においては、上記a1 、b1 、a2 、b2 の大小関係
を、a1 <a2 、かつb1 <b2 を満たすように、上記
1 、b1 、a2 、b2 及びH、Dの各長さ寸法を表1
上欄に示すような値となるように成形した。
【0014】尚、比較例として、上記実施例の各部に対
応する長さ寸法を表1の下欄に示す値とした従来形状の
内張りれんがも同一の原料を用いて成形した。上記本実
施例と比較例の内張りれんがを、ともに250t溶鋼鍋
のスラグライン3段分にテスト張りしたところ、本実施
例にかかる内張りれんがで築炉した場合には、53ヒー
トの寿命であったのに対し、比較例にかかる内張りれん
がで築炉した場合では42〜47ヒートの寿命に過ぎな
かった。以上の試験結果から、本実施例によると約20
%の寿命の延びをしたこととなる。また、補修作業後に
回収した内張りれんがを観察すると、本考案にかかる実
施例では稼働面の中央と周縁での損耗量の差に比べて、
比較例では該周縁が集中的に損耗されることにより、上
記損耗量の差が大きく、内張りれんが表面がカマボコ状
となったことが明らかに観察できた。
【0015】このことにより、本実施例による内張りれ
んがでは縦目地が締まり、該縦目地を中心とする損耗が
軽減されたことが確認できる。
【0016】
【表1】
【0017】
【考案の効果】以上のように、本考案によると、内張り
れんがの簡単な形状変更で、従来見られた目地部への集
中的な損耗が軽減され、ひいては炉寿命の延長に寄与す
るものであり、補修に要するコストの低減に大きく貢献
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の斜視図である。
【図2】本考案の作用の説明図である。
【図3】取鍋の縦断側面図である。
【図4】従来例の斜視図である。
【図5】従来例の説明図である。
【符号の説明】
11 底面 11a 底面11の上辺 11b 底面11の下辺 12 頂面 12a 頂面12の上辺 12b 頂面12の下辺 a1 上辺11aの長さ b1 下辺11bの長さ a2 上辺12aの長さ b2 下辺12bの長さ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面(11)、及び頂面(12)が台形をなす内
    張りれんがにおいて、a1 :底面(11)の上辺(11a) の長
    さ b1 :底面(11)の下辺(11b) の長さa2 :頂面(1
    2)の上辺(12a) の長さ b2 :頂面(12)の下辺(12b) の
    長さとしたとき、a1 <a2 、かつ、b1 <b2 なる関
    係を満たすことを特徴とするマグネシア−カーボン質内
    張りれんが。
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