JP4097795B2 - 鋳造用ノズル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は鋳造において用いられるノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】
連続鋳造において取鍋からタンディッシュに溶鋼を注入するコレクタノズルやロングノズル、あるいはタンディッシュからモールドに溶鋼を注入する浸漬ノズル等の鋳造用ノズルは、ノズル本体を構成する耐火物に亀裂が発生することを抑制するため耐火物製ノズル本体の外周面に鋼板等からなるメタルケースをモルタルを介して嵌着したものが一般に用いられている。また上記の亀裂発生の抑制効果を一層高める意味で、ノズル本体の外周に金属製フープを焼ばめしたうえメタルケースにセットするようになされたもの(特開昭57−199550号公報)がある。
【0003】
上記鋳造用ノズルは、図6にコレクタノズルの場合を例示するように、図示しない取鍋の下部に取付けられるスライドバルブ装置1の下プレート2の下部にコレクタノズル3が金属製のノズルケース4により支えられてコレクタノズル3の上面を下プレート2の下面に図示しない支持手段により支持して密接させるようになされている。
【0004】
上記ノズルケース4によるコレクタノズル3の支持は、そのコレクタノズル3の上部大径部3aの下端の顎部3bの下面がノズルケース4の内周の周方向に形成されたショルダ部4aに圧接することにより支持されるようになっている。
【0005】
上記ショルダ部4aには大きな荷重が掛るためこの部分がコレクタノズル3の亀裂発生の起点となっており、集中荷重による亀裂の拡大を抑制するために前記顎部3bおよびショルダ部4aが所要角度のテーパー面3c、4b(角度θ)やアールが付されている。なお図6では分かりやすくするためテーパー3c、4b間を離して画かれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに上記のようにコレクタノズル3の顎部3bおよびショルダ部4aにテーパー面3c、4bが付されているため、使用中に溶鋼からの受熱によって金属製のノズルケース4が膨張し、それに伴ってコレクタノズル3がテーパー面3c、4bにそって下方へずれてしまうことが起こる。このコレクタノズル3の下方へのずれにより下プレート2とコレクタノズル3の上端との接合面の目地部にゆるみが生じ、ここから溶鋼中に空気が混入するという問題が発生する。
【0007】
また前記ショルダ部4aでは、前述のようにテーパー面同士が接触しているため滑りが生じやすいことからもずれの原因となっている。
【0008】
一方、多数回の使用により加熱・冷却が繰返されると、加熱時にノズルケース4内に深く入り込んだコレクタノズル3が、冷却時にはノズルケース4の収縮により強く締付けられることになり、それに伴いコレクタノズル3に亀裂を発生させる一因となっている。
【0009】
最近では、前記コレクタノズル3を構成する耐火材として耐用性に優れたアルミナ・カーボン質のノズルが主流となっており、そのため熱伝導率が従来のジルコニア質やハイアルミナ質に較べてかなり高く、このこともメタルケースやノズルケースが熱変形を生じやすい原因となっている。
【0010】
本発明は、アルミナ・カーボン質のような耐食性、耐スポーリング性に優れかつ熱伝導率の高い材質からなるノズルであっても、これを長期間安定して使用することができる鋳造用ノズルを提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための手段として本発明は、耐火材により形成されたノズル本体の上部大径部の下端の顎部を下向きのテーパー面とするとともに、このノズル本体の外周にモルタル等の接着材を介して嵌着されるメタルケースの前記顎部に対応する部位をノズル本体の軸線に対し直角な下向きの水平面をなす懸吊部に形成し、前記ノズル本体の顎部のテーパー面と前記メタルケースの懸吊部との間の断面三角形状の間隙内に金属製リングを介在させたことを特徴とする。
【0012】
上記ノズルを支持するノズルケースのショルダ部を水平な面構造とすることにより、加熱・冷却の繰返しによりノズルとノズルケースとが相対的に膨張収縮してもノズルのメタルケースとノズルケースとの水平面同士の滑りにより吸収され、ノズルを軸方向にずらす力が作用することがなく、目地部がゆるむことがない。
【0013】
前記金属製リングは前記間隙を充足する断面三角形状とするのがよく、またその傾斜面部は表面粗さRが5μm以上の粗面とすることがノズル本体のずれを防ぐうえで好ましい。
【0014】
さらに金属製リングの上端角部を切除して断面略台形状とし、切除により形成された上辺の水平部の幅を少なくとも1mm以上とすることにより、金属製リングが水平方向に膨張しても上記水平部がセットモルタルにかかるため垂直方向へのノズル本体のずれを防ぐことができるので好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施の形態を参照して説明する。
【0016】
図1は本発明による鋳造用ノズル10の一実施形態の断面を示し、図2は図1のA部を拡大して示している。
【0017】
アルミナ・カーボン系等の耐火材により形成されるノズル本体11はその上部に大径部11aを有し、その大径部11aの下端の顎部11bの下面は下向きのテーパー面11cとされている。そのテーパー角は30°〜60°の範囲がよく、好ましくは45°乃至その前後の角度を選択するのがよい。
【0018】
上記ノズル本体11の外周にはその外形状に倣う形状を有する鋼材製のメタルケース12が接着材としてモルタル13を介在して嵌着されている。前記メタルケース12の前記ノズル本体11の顎部11bと対応する部位は、ノズル本体11の軸線に対し直角な下向きの水平面をなす懸吊部14が形成されており、前記ノズル本体11の顎部11bのテーパー面11cと前記懸吊部14の内面との間に形成される断面三角形状の間隙15内には図2に示すように該間隙15を充足する断面三角形状の鋼材等からなる金属製リング16が介在されている。
【0019】
上記鋳造用ノズルを嵌挿して支持するノズルケース17のショルダ部17aは、図3に前記図6と対応した図としてこれと共通する部材には同一符号を付して嵌合完了直前の状態を、図4に図3のB部を拡大して嵌合状態時の断面を示すように、前記懸吊部14と平面接触する棚状の平坦面17bとされ、ノズル本体11およびノズルケース17の膨張収縮時には図4の矢印Bで示す水平方向へのみずれ動くようになされている。
【0020】
前記金属製リング16は、図5に拡大して示すようにその傾斜面部の角部は前記ノズル本体11のテーパー面11cと対応する角度(30°〜60°、好ましくは45°)とされる。またこの傾斜面部の表面粗さRがR≧5μmの粗面16aとされ、ノズル本体11に対しずれが生じにくくされている。
【0021】
また前記金属製リング16の上端角部は水平に削落され、この削落されて形成された上辺16bの幅Lは少なくとも1mm以上とされており、金属製リング16の水平方向への膨張時の逃げをとっている。
【0022】
したがって本発明による鋳造用ノズル10によれば、加熱冷却の繰返しによりノズル本体11とノズルケース17とが相対的に水平方向に膨張収縮しても、ノズル本体11はそのメタルケース12の水平な懸吊部14部分で水平方向の滑りにより吸収されるので、ノズル本体11をその軸線方向にずり動かす力が発生せず、ノズル本体11の上端の目地部にゆるみを生じさせることがなく、空気の吸込み等の不具合の発生がない。
【0023】
またノズル本体11の顎部11bとメタルケース12の懸吊部14の内面との間に金属製リング16が介挿されているので、懸吊部14の熱変形が抑えられ、ノズルケース17による支持の安定性が保たれる。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ノズルケースの水平方向の熱変形の影響が水平な懸吊部の水平方向への動きにより吸収されるので、ノズル本体を軸線方向にずらすことがなく、そのためノズル上端の目地部にゆるみを生じることがなく、空気の流入を防ぐことができる。またノズルケースの冷却時における収縮によるノズル本体への影響も緩和され、ノズル本体の折損も解消することができる。
【0025】
またノズル本体の顎部下面はテーパー面としてあることにより応力の集中がなく、この部分からの亀裂の発生を減少させることができる。
【0026】
そして上記ノズル本体の顎部のテーパー面とメタルケースの懸吊部の内面との間の断面三角形状の間隙内に請求項2のように断面三角形状の金属製リングを介在させることにより、メタルケースの懸吊部の熱変形が抑制され、鋳造用ノズルの支持の安定性を維持することができる。
【0027】
請求項3のように金属製リングの傾斜面部をR≧5μmの粗面とすればノズル本体のずれ動きを防ぐうえで有効であり、また請求項4のように金属製リングの上端角部を切除して平坦な上辺を形成することにより、金属製リングが水平方向に熱膨張した際にその上端部分のモルタルを介してノズル本体が水平方向に動かされることを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による鋳造用ノズルの一実施形態を示す断面図。
【図2】図1のA部の拡大図。
【図3】図1の鋳造用ノズルとノズルケースとの関係を示す嵌合途中の状態の略示断面図。
【図4】同、嵌合完了時の状態を示す図3のB部の拡大図。
【図5】図4における金属製リングの変形例を示す一部の断面図。
【図6】従来の技術を示す略示断面図。
【符号の説明】
1 スライドバルブ装置
3 コレクタノズル
4、17 ノズルケース
10 本発明の鋳造用ノズル
11 ノズル本体
11a 大径部
11b 顎部
11c テーパー面
12 メタルケース
14 懸吊部
15 間隙
16 金属製リング
17a ショルダ部
Claims (4)
- 耐火材により形成されたノズル本体の上部大径部の下端の顎部を下向きのテーパー面とするとともに、このノズル本体の外周にモルタル等の接着材を介して嵌着されるメタルケースの前記顎部に対応する部位をノズル本体の軸線に対し直角な下向きの水平面をなす懸吊部に形成し、前記ノズル本体の顎部のテーパー面と前記メタルケースの懸吊部との間の断面三角形状の間隙内に金属製リングを介在させたことを特徴とする鋳造用ノズル。
- 前記金属製リングは前記間隙を充足する断面三角形状とされている請求項1記載の鋳造用ノズル。
- 前記金属製リングの傾斜面部は表面粗さRが5μm以上の粗面とされている請求項2記載の鋳造用ノズル。
- 前記金属製リングの上端角部を切除して断面略台形状とされ、切除により形成された上辺の水平部の幅が少なくとも1mm以上とされている請求項2または3記載の鋳造用ノズル。
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