JP2571993Y2 - 建設機械のクローラカバー - Google Patents
建設機械のクローラカバーInfo
- Publication number
- JP2571993Y2 JP2571993Y2 JP1991045852U JP4585291U JP2571993Y2 JP 2571993 Y2 JP2571993 Y2 JP 2571993Y2 JP 1991045852 U JP1991045852 U JP 1991045852U JP 4585291 U JP4585291 U JP 4585291U JP 2571993 Y2 JP2571993 Y2 JP 2571993Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- crawler
- cover
- earth
- construction machine
- respect
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、走行装置にクローラ
を備えた建設機械に関するものであり、特に、クローラ
を被蔽するカバーに関するものである。
を備えた建設機械に関するものであり、特に、クローラ
を被蔽するカバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】パワーショベルやブルドーザ等の建設機
械は、走行装置にクローラを備えたものが多い。此種ク
ローラは機体に露出して設けられている。
械は、走行装置にクローラを備えたものが多い。此種ク
ローラは機体に露出して設けられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の建設機械はクロ
ーラが露出した状態で取り付けてあり、土砂に汚損した
クローラは美観を損ねて外部に悪印象を与えるととも
に、クローラの回動によって土砂等がフレームやローラ
部へ侵入し、故障の原因となることがある。又、キャビ
ンへ乗降する際に、オペレータが該クローラに足を掛け
ることもあり、足を踏み外した場合には、クローラの鋭
利な端部で負傷する危険性がある。
ーラが露出した状態で取り付けてあり、土砂に汚損した
クローラは美観を損ねて外部に悪印象を与えるととも
に、クローラの回動によって土砂等がフレームやローラ
部へ侵入し、故障の原因となることがある。又、キャビ
ンへ乗降する際に、オペレータが該クローラに足を掛け
ることもあり、足を踏み外した場合には、クローラの鋭
利な端部で負傷する危険性がある。
【0004】そこで、建設機械の美観を向上するととも
に土砂の巻き込みによる故障を防止し、オペレータのキ
ャビンへの乗降時における安全性を確保するために解決
すべき技術的課題が生じてくるのであり、本考案はこの
課題を解決することを目的とする。
に土砂の巻き込みによる故障を防止し、オペレータのキ
ャビンへの乗降時における安全性を確保するために解決
すべき技術的課題が生じてくるのであり、本考案はこの
課題を解決することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案は上記目的を達
成するために提案されたものであり、走行装置にクロー
ラを備え、該クローラはその上部側の上面及び側面がク
ローラカバーにて被蔽されると共に、該クローラの進行
方向に対して傾斜した排土板が設けられて成る建設機械
に於て、前記クローラカバーはクローラの中央部の上部
及び側部を被蔽するように形成され、且つ、該クローラ
カバーにはキャビンへの乗降用ステップが設けられ、更
に、前記排土板はクローラの上部側の上面を被蔽してい
るクローラカバーの水平部位の前後端縁部に該クローラ
の進行方向に対して傾斜して設けられて成る建設機械の
下部走行体を提供するものである。
成するために提案されたものであり、走行装置にクロー
ラを備え、該クローラはその上部側の上面及び側面がク
ローラカバーにて被蔽されると共に、該クローラの進行
方向に対して傾斜した排土板が設けられて成る建設機械
に於て、前記クローラカバーはクローラの中央部の上部
及び側部を被蔽するように形成され、且つ、該クローラ
カバーにはキャビンへの乗降用ステップが設けられ、更
に、前記排土板はクローラの上部側の上面を被蔽してい
るクローラカバーの水平部位の前後端縁部に該クローラ
の進行方向に対して傾斜して設けられて成る建設機械の
下部走行体を提供するものである。
【0006】
【作用】この考案は、クローラの中央部の上部及び側部
をクローラカバーで被蔽してあるので、クローラの露出
部分が減少して美観が向上する。又、クローラカバーの
前後端部に排土板を設けてあり、該排土板はクローラの
進行方向に対して斜設されているので、クローラに付着
した土砂等は該排土板によって機体の外側方向へ排出さ
れ、土砂等の巻き込みを防止できる。又、該クローラカ
バーにはキャビンへの乗降用ステップが設けられている
ので、オペレータは該ステップを用いてキャビンへ乗降
することが可能となり、依って、従来のようにオペレー
タがクローラに直接足を掛ける必要がなくなり、鋭利な
クローラの端部によって負傷する等の危険から免れるこ
とができる。
をクローラカバーで被蔽してあるので、クローラの露出
部分が減少して美観が向上する。又、クローラカバーの
前後端部に排土板を設けてあり、該排土板はクローラの
進行方向に対して斜設されているので、クローラに付着
した土砂等は該排土板によって機体の外側方向へ排出さ
れ、土砂等の巻き込みを防止できる。又、該クローラカ
バーにはキャビンへの乗降用ステップが設けられている
ので、オペレータは該ステップを用いてキャビンへ乗降
することが可能となり、依って、従来のようにオペレー
タがクローラに直接足を掛ける必要がなくなり、鋭利な
クローラの端部によって負傷する等の危険から免れるこ
とができる。
【0007】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図面に従って詳
述する。図1及び図2は、建設機械の一例としてパワー
ショベルを示したものであり、機体1の下部にロワーフ
レーム2を設け、その左右両側にサイドフレーム3,3
を固設して駆動輪4及び従動輪5を取り付け、クローラ
6を巻装して走行装置を形成してある。
述する。図1及び図2は、建設機械の一例としてパワー
ショベルを示したものであり、機体1の下部にロワーフ
レーム2を設け、その左右両側にサイドフレーム3,3
を固設して駆動輪4及び従動輪5を取り付け、クローラ
6を巻装して走行装置を形成してある。
【0008】更に、前記サイドフレーム3へクローラカ
バー7を固着する。該クローラカバー7はクローラの中
央部の上部側のクローラ6aの上部並びに側部を被蔽
し、クローラ6の露出部分を少なくしている。図3も参
照してクローラカバー7について説明すれば、該クロー
ラカバー7の上面及び側面の前後端部に夫々排土板8,
8及び9,9を固設する。
バー7を固着する。該クローラカバー7はクローラの中
央部の上部側のクローラ6aの上部並びに側部を被蔽
し、クローラ6の露出部分を少なくしている。図3も参
照してクローラカバー7について説明すれば、該クロー
ラカバー7の上面及び側面の前後端部に夫々排土板8,
8及び9,9を固設する。
【0009】排土板8は上部側のクローラ6aの進行方
向に対して斜設されており、前後の排土板8,8間の距
離が機体1の外側へ向けて漸減するように傾斜してい
る。又、該排土板8の上縁部は適宜寸法のアール形状に
してある。一方、排土板9は上部側のクローラ6aの下
面に挿入され、該クローラ6aの進行方向に対して前記
排土板8と略同角度に傾斜している。即ち、上部側のク
ローラ6aは、排土板8と排土板9との間に一定の間隙
をもって狭挿された状態になっている。
向に対して斜設されており、前後の排土板8,8間の距
離が機体1の外側へ向けて漸減するように傾斜してい
る。又、該排土板8の上縁部は適宜寸法のアール形状に
してある。一方、排土板9は上部側のクローラ6aの下
面に挿入され、該クローラ6aの進行方向に対して前記
排土板8と略同角度に傾斜している。即ち、上部側のク
ローラ6aは、排土板8と排土板9との間に一定の間隙
をもって狭挿された状態になっている。
【0010】而して、走行装置を駆動して機体1を走行
させるとき、クローラ6が回動して地面の土砂や小石等
が付着したまま上部側のクローラ6aへ移動するが、該
クローラ6aの上面に付着した土砂等は前記排土板8に
よって掻き落とされる。前述したように、排土板8の上
縁部はアール形状にしてあり、且つ、該クローラ6aの
進行方向に対して傾斜しているので、掻き落とされた土
砂は該クローラ6aの進行により徐々に機体1の外側へ
移動し、該クローラ6aの外端部から地上へ排出され
る。
させるとき、クローラ6が回動して地面の土砂や小石等
が付着したまま上部側のクローラ6aへ移動するが、該
クローラ6aの上面に付着した土砂等は前記排土板8に
よって掻き落とされる。前述したように、排土板8の上
縁部はアール形状にしてあり、且つ、該クローラ6aの
進行方向に対して傾斜しているので、掻き落とされた土
砂は該クローラ6aの進行により徐々に機体1の外側へ
移動し、該クローラ6aの外端部から地上へ排出され
る。
【0011】一方、上部側のクローラ6aの下面に付着
した土砂等は排土板9によって掻き落とされる。排土板
9も該クローラ6aの進行方向に対して傾斜しているの
で、掻き落とされた土砂はクローラカバー7から地上へ
排出される。又、クローラカバー7により上部側のクロ
ーラ6aの上部並びに側部を被蔽してあり、且つ、前記
排土板8,9により該クローラ6aが狭挿された状態で
あるので、クローラ6に巻き上げられた土砂や小石等が
サイドフレーム3の内部へ侵入するのを防止できる。
尚、前記排土板8,9にラバー製のスクレイパーを取り
付ければ、該クローラ6aに対する排土性を更に向上さ
せることができる。
した土砂等は排土板9によって掻き落とされる。排土板
9も該クローラ6aの進行方向に対して傾斜しているの
で、掻き落とされた土砂はクローラカバー7から地上へ
排出される。又、クローラカバー7により上部側のクロ
ーラ6aの上部並びに側部を被蔽してあり、且つ、前記
排土板8,9により該クローラ6aが狭挿された状態で
あるので、クローラ6に巻き上げられた土砂や小石等が
サイドフレーム3の内部へ侵入するのを防止できる。
尚、前記排土板8,9にラバー製のスクレイパーを取り
付ければ、該クローラ6aに対する排土性を更に向上さ
せることができる。
【0012】ここで、図1及び図3に示すように、クロ
ーラカバー7の側面に可倒式のステップ10,10を設
けることもできる。このステップ10は、通常はクロー
ラカバー7の側面から外側へ突出せず、側面と同一平面
に保持される。そして、オペレータが乗降時に足で押し
込むことにより、足の荷重で内側へ倒回し、昇降用のス
テップとして作用する。オペレータの足が離れたとき
は、スプリング等の付勢手段により該ステップ10は元
の状態に復帰する。
ーラカバー7の側面に可倒式のステップ10,10を設
けることもできる。このステップ10は、通常はクロー
ラカバー7の側面から外側へ突出せず、側面と同一平面
に保持される。そして、オペレータが乗降時に足で押し
込むことにより、足の荷重で内側へ倒回し、昇降用のス
テップとして作用する。オペレータの足が離れたとき
は、スプリング等の付勢手段により該ステップ10は元
の状態に復帰する。
【0013】尚、図示はしないが、クローラカバー7の
上部を外側方向へスライド自在にし、幅広のクローラを
取り付けた場合にも対応可能にすることもできる。更
に、クローラカバー7の側部を開閉自在にし、クローラ
カバー7の内部の整備性を向上させる等種々の改変を為
すことができ、この考案が該改変されたものにも及ぶこ
とは当然である。
上部を外側方向へスライド自在にし、幅広のクローラを
取り付けた場合にも対応可能にすることもできる。更
に、クローラカバー7の側部を開閉自在にし、クローラ
カバー7の内部の整備性を向上させる等種々の改変を為
すことができ、この考案が該改変されたものにも及ぶこ
とは当然である。
【0014】
【考案の効果】この考案は上記一実施例に詳述したよう
に、クローラの中央部の上部及び側部をクローラカバー
で被蔽しているので、クローラの露出部分が減少し、外
部の美観が向上する。更に、該クローラの上部側の上面
を被蔽しているクローラカバーの水平部位の前後端部
に、該クローラの進行方向に対して排土板が傾斜して取
付けられているので、該クローラが回動して地面を走行
しているとき、地面の土砂や小石等が該クローラに付着
したまま上部側へ移動する際、この上部側に於て該クロ
ーラの面に付着した土砂等は該排土板によって掻き落さ
れ、そして、掻き落された土砂は該クローラの進行によ
り徐々に機体の外側へ移動して該クローラの外端部から
地上へ排出され、従って、該クローラにて巻き上げられ
た土砂や小石等がサイドフレームの内部へ侵入するのを
防止できる。更に又、クローラカバーにはキャビンへの
乗降用ステップが設けられているので、オペレータは該
ステップを用いてキャビンへ乗降することが可能とな
り、依って、従来のように、オペレータがクローラに直
接足を掛ける必要がなくなり、鋭利なクローラの端部に
よって負傷する危険から免れることができる。
に、クローラの中央部の上部及び側部をクローラカバー
で被蔽しているので、クローラの露出部分が減少し、外
部の美観が向上する。更に、該クローラの上部側の上面
を被蔽しているクローラカバーの水平部位の前後端部
に、該クローラの進行方向に対して排土板が傾斜して取
付けられているので、該クローラが回動して地面を走行
しているとき、地面の土砂や小石等が該クローラに付着
したまま上部側へ移動する際、この上部側に於て該クロ
ーラの面に付着した土砂等は該排土板によって掻き落さ
れ、そして、掻き落された土砂は該クローラの進行によ
り徐々に機体の外側へ移動して該クローラの外端部から
地上へ排出され、従って、該クローラにて巻き上げられ
た土砂や小石等がサイドフレームの内部へ侵入するのを
防止できる。更に又、クローラカバーにはキャビンへの
乗降用ステップが設けられているので、オペレータは該
ステップを用いてキャビンへ乗降することが可能とな
り、依って、従来のように、オペレータがクローラに直
接足を掛ける必要がなくなり、鋭利なクローラの端部に
よって負傷する危険から免れることができる。
【図1】本考案の建設機械の側面図。
【図2】本考案の建設機械の平面図。
【図3】図1のA−A線断面図。
6 クローラ 7 クローラカバー 8,9 排土板
Claims (1)
- 【請求項1】 走行装置にクローラを備え、該クローラ
はその上部側の上面及び側面がクローラカバーにて被蔽
されると共に、該クローラの進行方向に対して傾斜した
排土板が設けられて成る建設機械に於て、前記クローラ
カバーはクローラの中央部の上部及び側部を被蔽するよ
うに形成され、且つ、該クローラカバーにはキャビンへ
の乗降用ステップが設けられ、更に、前記排土板はクロ
ーラの上部側の上面を被蔽しているクローラカバーの水
平部位の前後端縁部に該クローラの進行方向に対して傾
斜して設けられて成る建設機械の下部走行体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991045852U JP2571993Y2 (ja) | 1991-06-18 | 1991-06-18 | 建設機械のクローラカバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991045852U JP2571993Y2 (ja) | 1991-06-18 | 1991-06-18 | 建設機械のクローラカバー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04137984U JPH04137984U (ja) | 1992-12-22 |
JP2571993Y2 true JP2571993Y2 (ja) | 1998-05-20 |
Family
ID=31925599
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991045852U Expired - Lifetime JP2571993Y2 (ja) | 1991-06-18 | 1991-06-18 | 建設機械のクローラカバー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2571993Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4736932B2 (ja) * | 2006-04-27 | 2011-07-27 | コベルコ建機株式会社 | クローラ及びこれを備えた作業機械 |
-
1991
- 1991-06-18 JP JP1991045852U patent/JP2571993Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04137984U (ja) | 1992-12-22 |
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