JP2571940Y2 - かつらベース用帯状体とかつらベース - Google Patents

かつらベース用帯状体とかつらベース

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JP2571940Y2
JP2571940Y2 JP1991003281U JP328191U JP2571940Y2 JP 2571940 Y2 JP2571940 Y2 JP 2571940Y2 JP 1991003281 U JP1991003281 U JP 1991003281U JP 328191 U JP328191 U JP 328191U JP 2571940 Y2 JP2571940 Y2 JP 2571940Y2
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wig
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邦彦 平川
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Aderans Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は毛の利用を可能にする
かつらに使用されるかつらベース用帯状体とかつらベー
スに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のかつらとして、人工皮膚
からなるかつらベースの後頭部対応箇所に複数のスリッ
トを設け、このスリットより毛を引き出すことにより
毛の利用を可能にしたものが実開昭60−13633
0号公報等で提案され、また糸状部材を格子状に配設し
たネット部材によりかつらベースを形成し、前記糸状部
材間の隙間から毛を引き出すことにより毛の利用を
可能にしたものが特開昭61−97411号公報で提案
されている。
【0003】一方、かつらベースの構成にほぼ帯状のも
のを用いる従来技術として、ネットなどからなるベース
の内部に芯材を設け、複数の前記ベースを帽状に形成す
るかつらベースが実公昭48−6954号公報で提案さ
れ、また、伸縮するテープを格子状に形成するかつらベ
ースが実開昭49−39691号公報で提案され、さ
に、弾性繊維からなるリボンを用いるかつらベースが実
開昭49−32884号公報で提案されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記実開昭60−13
6330号公報及び特開昭61−97411号公報等の
従来技術においては、かつらベースを使用者の頭形状に
合わせてかつらを製造しているので、かつらベースは各
使用者の頭形状にそれぞれ合わせながら1つ1つ製作し
なければならず生産性が低いという問題があった。さら
に上記実開昭60−136330号公報等のように、人
工皮膚からなるかつらベースに毛を引き出すスリット
を設けるタイプのものは、通常柔軟で弾性を有するプラ
スチックで人工皮膚を形成しているので、スリットから
毛を引き出す力によってスリット周縁部分の人工皮膚
が引き裂かれ易いとともに、スリット周縁部分に反り返
りの癖がついてしまう上、かつらの毛と毛とが分離し
易く自然感に欠けるという問題がある。また、上記特開
昭61−97411号公報のように糸状部材からなるネ
ット部材を用いるタイプのものは、糸状であるので植毛
できる部分が少なく、かつ植毛された毛が線状になるの
でかつらの毛と毛とが分離し易く自然感に欠けるとい
う問題がある。
【0005】一方、実公昭48−6954号公報のかつ
らベースでは、ネットからなるベースを用いることによ
り植毛できる部分が多くなるが、このかつらベースで
は、それぞれ使用者の頭部形状に合わせた芯材を用いる
必要があり、また、伸縮するテープを用いる実開昭49
−39691号公報では、テープが変形するものの、変
形状態で形状保持することができず、さらに、実開昭4
9−32884号公報のリボンも弾性は有するものの、
変形状態で形状保持することができないから、これらを
用いたかつらベースは、いずれも使用者の頭部形状に合
わせながら1つ1つ生産しなければ頭部にフィットする
ものが得られず生産性が低いという問題があった。
【0006】そこで本考案は生産性の向上を図るととも
に、かつらの毛と毛との分離を抑制して自然感を高め
かつ毛の引き出しによるかつらベースの引き裂きや反
り帰りを防止し、さらに、安価で着用感に優れたかつら
ベース用帯状体とかつらベースを提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案のかつらベース用
帯状体は、針金をプラスチックにより被覆して可撓性を
すると共に変形状態の形状保持が可能な芯材を筒状ネ
ット内に配設して変形可能な帯状体を構成するものであ
る。
【0008】また本考案のかつらベースは、前記帯状体
を複数の網目状に接続してかつらベースの少なくとも一
部を構成するものである。
【0009】さらに本考案のかつらベースは、前記帯状
体からなるかつらベースと、人工皮膚とネットの少なく
とも一方からなるかつらベースとを組み合わせてなるも
のである。
【0010】
【作用】上記構成によって、帯状体を用いたかつらベー
スを任意形状に製作し、このかつらベースに植毛してな
るかつらを使用者の頭に押し当てることにより、芯材が
頭形状に合わせて変形しかつ形状保持して頭形状に一致
したかつらることができ、さらに、針金をプラスチ
ックで被覆した芯材を用いることにより安価で着用感の
良いものになる。また、筒状ネットに植毛されたかつら
の毛は幅広く分布して自由に動くので網目状の隙間から
引き出された毛と良くなじみ、毛とかつらの毛との
分離が抑制され、自然感が高められる。また、帯状体に
は芯材が配設されているので、かつらベースの隙間から
毛を引き出す力によってその隙間周縁部分が引き裂か
れたり反り返ったりする心配が無い。
【0011】
【実施例】以下、本考案の実施例を添付図面を参照して
説明する。
【0012】図1及びはかつらベース用帯状体1を
示しており、これは可撓性を有し変形状態の形状保持が
可能な芯材2を筒状ネット3内に配設して構成される。
芯材2としては図2に示すように針金4をプラスチック
5により被覆したもの等が用いられる。筒状ネット3は
ナイロン,ポリエステルまたは綿等の材料からなるネッ
ト素材を使用し、幅が6mm乃至40mmのネット素材を筒状
にして5乃至15mm程度の幅又は径を有するように構成さ
れる。また筒状ネットは図2に示すように長さ方向の
一縁部を縫着部7により止着したり、または長さ方向の
両縁端を縫着部7により止着したり、筒状ネットの一
縁又は両縁部を接着部又は溶着部により固着して形成さ
れる。この場合、芯材2が筒状ネット内で動かないよ
うに、芯材2を筒状ネットに縫着等の手段で固定する
のが好ましい。
【0013】図乃至図10は前述したかつらベース用
帯状体1を用いて構成されるかつらベース9を示してお
り、図,図においては周縁用のかつらベース用帯状
体1A内に複数の彎曲状かつらベース用帯状体1Bの両
端を縫着又は接着等の手段により網目状に接続して部分
かつら用のかつらベースを構成している。図は図
で示したかつらベース9のネット部分に毛10を植毛した
状態を示しており、この状態で図に示すように頭部11
に押し当てることによりかつらベース9は頭部11の形状
に合致した状態に変形しかつ形状保持され、図示しない
ピン等止着具により頭部11に固定され、毛10Aを網目
状の隙間12から外方に引き出して使用されるものであ
る。この場合かつらを頭部に押し当てることにより網目
形状は変形する。図は図乃至図で示したかつらベ
ース9の前頭部対応箇所にネットと人工皮膚の少なくと
も一方からなるかつらベース13を接着又は縫着等の手段
により接続したものであり、図の使用状態図で判る通
りかつらの前頭部が薄いかつらベース13によって迷彩さ
れるとともに後頭部がかつらの毛10と毛10Aを組み合
わせて使用される。かつらベース用帯状体1の網目は図
に示す四角形、あるいは図10に示す三角形等任意に
選定することができる。また隙間12の周囲は40mm以上で
あることが好ましい。
【0014】以上の通り、上記実施例においては、針金
4をプラスチック5により被覆して可撓性を有すると共
変形状態の形状保持が可能な芯材2を筒状ネット3内
に配設して変形可能なかつらベース用帯状体1を構成し
ているから、この帯状体1を用いてかつらベース9を一
種類大量に生産し、これに植毛して各使用者の頭部に押
し当てることにより、それぞれの使用者の頭部形状に合
致したかつらを得ることができ、これによって生産性の
向上を図ることができる。また、かつらベース用帯状体
1は筒状ネット3を有するため、このネット部分にかつ
らの毛10を幅広く分布して多量に植毛することができ、
かつこの毛10の動きが自由であり、隙間12から引き出さ
れる毛10Aと良くなじみ、毛10Aとかつらの毛10と
の分離が抑制されて自然感が高められ、通気性も良好で
ある。また、かつらベース用帯状体1は針金4をプラス
チック5により被覆した芯材2を有するため、毛10A
を隙間12から引き出す力によって隙間12の周縁が切り裂
かれたり反り返ったりする心配がなく耐久性も良好であ
る。また、針金4をプラスチックテープ等のプラスチッ
ク5で被覆した芯材2を用いることにより安価で着用感
の良いものになる。さらに、プラスチックテープで被
することによりさらにソフト感の向上も図られる。
【0015】なお本考案は上記実施例に限定されるもの
ではなく本考案の要旨の範囲内において種々の変形実施
が可能である。例えば上記各実施例では男性用かつらお
よび女性用かつらに適用することができ、また全体かつ
らあるいは部分かつらにも適用することができる。
【0016】
【考案の効果】本考案は針金をプラスチックにより被覆
して可撓性を有すると共に変形状態の形状保持が可能な
芯材を筒状ネット内に配設して変形可能な帯状体を構成
することにより、生産性の向上を図るとともに、かつら
の毛と毛との分離を抑制して自然感を高めかつ毛の
引き出しによるかつらベースの引き裂きや反り返りを防
し、さらに、安価で着用感に優れたかつらベース用帯
体を提供できる。
【0017】また本考案は前記帯状体を複数網目状に接
続してかつらベースの少なくとも一部を構成することに
より、生産性の向上を図るとともに、かつらの毛と
との分離を抑制して自然感を高めかつ毛の引き出しに
よるかつらベースの引き裂きや反り返りを防止し、さら
に、安価で着用感に優れたかつらベースを提供できる。
【0018】さらに本考案は前記帯状体からなるかつら
ベースと、人工皮膚とネットの少なくとも一方からなる
かつらベースとを組み合わせたことにより、生産性の向
上を図るとともに、かつらの毛と毛との分離を抑制し
て自然感を高めかつ毛の引き出しによるかつらベース
の引き裂きや反り返りを防止し、さらに、安価で着用感
に優れたかつらベースを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示すかつらベース用帯状体の
一部切欠平面図である。
【図2】図1のA−A線拡大断面図である。
【図3】かつらベースを示す一部を拡大した平面図であ
る。
【図4】図のB−B線断面図である。
【図5】かつらベースに植毛した状態を示す断面図であ
る。
【図6】かつら装着状態を示す断面図である。
【図7】かつらベースの他の実施例を示す平面図であ
る。
【図8】図のかつらベースの装着状態を示す断面図で
ある。
【図9】かつらベースの他の実施例を示す説明図であ
る。
【図10】かつらベースの他の実施例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 かつらベース用帯状体 2 芯材 3 筒状ネット 9 かつらベース 13 かつらベース

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 針金をプラスチックにより被覆して可撓
    性を有すると共に変形状態の形状保持が可能な芯材を筒
    状ネット内に配設して変形可能な帯状体を構成すること
    を特徴とするかつらベース用帯状体。
  2. 【請求項2】 前記帯状体を複数網目状に接続してかつ
    らベースの少なくとも一部を構成することを特徴とする
    請求項1記載のかつらベース。
  3. 【請求項3】 前記帯状体からなるかつらベースと、人
    工皮膚とネットの少なくとも一方からなるかつらベース
    とを組み合わせたことを特徴とする請求項2記載のかつ
    らベース。
JP1991003281U 1991-02-01 1991-02-01 かつらベース用帯状体とかつらベース Expired - Lifetime JP2571940Y2 (ja)

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JPH04100219U JPH04100219U (ja) 1992-08-31
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