JP4112302B2 - 増毛用かつら地 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、頭部に当接するかつら地が非伸縮性で編み目を持った扁平な細糸状部材を主材料とし且つ適宜の剛性により頭部の形状に合わせたドーム形を維持する増毛用かつら地に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、人の頭部に装着するかつらがある。かつらは着用する人の頭に残っている自毛(本人の頭部に成育している自然の頭髪)の状態に応じて、かつら地に人工毛(合成繊維のフィラメント等からなる人造の毛又は自然の毛髪を加工したもの)を密に又は粗く植設して作成する。かつら地としては、頭部の通気性を保つため、一般的には網地が用いられる。もっとも、分け目やつむじの部分の自毛が薄くなった人用のかつらの場合は、分け目又はつむじ部分に、シリコン樹脂又はポリウレタンから成る擬似皮膚に人工毛を植設したものが用いられる。
【0003】
また、上記の網地は、自毛の少ない人用のかつらでは、人口毛を出来るだけ多く植設することが出来るように細かい目の網地が用いられる。他方、比較的自毛の残っている人用のかつらでは、糸状の人工毛植設部材を用いて大きな間隙を形成し、その間隙から自毛を引き出せるようにして、糸状の人工毛植設部材に植設された人口毛と自毛とが渾然一体となって見た目に自毛が増えたかの如くに形成する増毛用のかつらもある。
【0004】
ところで、一般に、そのような増毛用のかつらに使用される糸状の人工毛植設部材は、単に一本の線状のものが多く、これでは植設した人口毛が定位置に固定されず線に沿って移動し易いという欠点がある。したがって、植設する人口毛の位置を固定して上記のような植設後の人口毛の位置移動を防止する方法として、糸状の人工毛植設部材として、撚り糸や、組み紐、あるいは編み糸を用いたものもある。これであると単なる一本の線状部材ではないので、植設された人口毛は、撚り合わされた、又は組み合わされた、あるいは編み合わされた隣接の糸に押えられるから、植設された位置から移動することは無い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、撚り糸や、組み紐、あるいは編み糸は、一般に伸縮性を有しており且つ柔軟である。一見このように伸縮性が有って且つ柔軟であるほうが、かつら地として適切であるように思われてきたが、顧客からの要望に種々対応しているうちに、伸縮性が有って且つ柔軟なかつら地が、必ずしも適切なかつら地でなないということが判明した。
【0006】
例えば、形状記憶合金等で顧客の頭部の装着位置の形状に合うように形成されたかつら地は、使用中に形状の変化がなく伸縮性もないので、装着位置からずれることも伸びることもなく、良く頭に適合するということが判明した。
【0007】
しかし、形状記憶合金等の剛性部材は、そのまま使用したのでは頭部の皮膚を損傷する虞が多分にあるから、他の柔軟部材で被覆してからでないと使用できないという不便がある。また、たとえ柔軟部材で被覆したとしても、全体としては前述した単なる一本の線状部材と同様であるから人工毛の固定方法に苦慮することになって不満の残るものであった。
【0008】
本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、非伸縮性で適宜の剛性を持ち型崩れが起きず且つ植設した人工毛に位置移動を生じない増毛用かつら地を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以下に、本発明に係わる増毛用かつら地の構成を述べる。
先ず、請求項1記載の増毛用かつら地は、大枠の構成する支持部分と、該支持部分の前頭部分から内側に張出して配設された前部網地部分と、上記支持部分の後頭部分から内側に張出して配設された後部網地部分と、上記前部網地部分、上記後部網地部分、上記支持部分との間に配置された非伸縮性で編み目を持った扁平な細糸状部材と、を有し、上記細糸状部材は、上記前部網地部分と上記後部網地部分との間に差し渡され並行して複数本を配置されて構成される前後並行部分と、該前後並行部分に一端を支持され該前後並行部分に対し90度以外の所定の角度で上記前後並行部分の両側に対称形に延び出しそれぞれ他端を上記支持部分に支持され並行して複数本を配置されて構成される斜行部分と、を形成し、全体として浅いドーム状を成すように構成される。
【0010】
上記細糸状部材は、例えば請求項2記載のように、合成樹脂フィラメントを用い単環網目を連続して編成して成る鎖状の細糸部材を、加熱と加圧により、又は乾燥硬化型樹脂液を塗布し押圧して乾燥させることにより、編成後の伸縮性を止めると共に扁平な細糸状に整形して成るように構成される。
【0011】
上記前後並行部分は、例えば請求項3記載のように、全部又は一部分を擬似皮膚部材で置き換えられて成るように構成してもよい。
上記擬似皮膚は、例えば請求項4記載のように、分け目部分又はつむじ部分に対応する擬似皮膚である。
【0012】
上記前部網地部分は、例えば請求項5記載のように、擬似皮膚部材で置き換えられて成るようにしてもよい。
また、この増毛用かつら地は、例えば請求項6記載のように、上記前後並行部分の両側に延び出すいずれか一方の上記斜行部分は、並行して配置された間隔が、他方の上記斜行部分の並行して配置された間隔よりも狭い又は広くなるように構成してもよい。
【0013】
また、例えば請求項7記載のように、上記前部網地部分又は上記後部網地部分のいずれか一方又は両方が、上記前後並行部分及び上記斜行部分と置き換えられて成るように構成してもよい。
【0014】
次に、請求項8記載の発明の増毛用かつら地は、大枠の縁を構成する支持部分と、該支持部分の前頭部分から内側に張出して配設された前部網地部分と、上記支持部分の後頭部分から内側に張出して配設された後部網地部分と、上記前部網地部分、上記後部網地部分、上記支持部分との間に配置された非伸縮性で編み目を持った扁平な細糸状部材と、を有し、上記細糸状部材は、上記前部網地部分と上記後部網地部分との間に複数本を並行して差し渡されて配置された前後差し渡し糸状部分と、該前後差し渡し糸状部分に一端を支持され該前後差し渡し糸状部分に対し90度以外の所定の角度で両側に対称形に延び出しそれぞれ他端を隣接の上記前後差し渡し糸状部分又は上記支持部分に支持され並行して複数本を配置されて構成される斜行部分と、を形成し、全体として浅いドーム状を成すように構成される。
【0015】
上記細糸状部材は、例えば請求項9記載のように、合成樹脂フィラメントを用い単環網目を連続して編成して成る鎖状の細糸部材を、加熱と加圧により、又は乾燥硬化型樹脂液を塗布し押圧して乾燥させることにより、編成後の伸縮性を止めると共に扁平な細糸状に整形して成るように構成される。
【0016】
上記前後差し渡し糸状部分及びその近傍の斜行部分の一部は、例えば請求項10記載のように、全部又は一部分を擬似皮膚部材で置き換えられて成るように構成してもよい。
【0017】
上記擬似皮膚は、例えば請求項11記載のように、分け目部分又はつむじ部分に対応する擬似皮膚である。
上記前部網地部分は、例えば請求項12記載のように、擬似皮膚部材で置き換えられて成るように構成してもよい。
【0018】
この増毛用かつら地は、例えば請求項13記載のように、上記前部網地部分又は上記後部網地部分のいずれか一方又は両方が、上記前後差し渡し糸状部分及び上記斜行部分と置き換えられて成るように構成してもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1(a) は、第1の実施の形態としての増毛用かつら地の平面図であり、同図(b)は、その同図(a) の矢印A方向に見た側面図である。
【0020】
同図(a),(b)に示すように、本例の増毛用かつら地1は、円形又は楕円形の大枠の縁を構成する支持部分2と、この支持部分2の前頭部分2−1から内側に張出して配設された前部網地部分3と、支持部分2の後頭部分2−2から内側に張出して配設された後部網地部分4と、前部網地部分3、後部網地部分4、及び支持部分2との間に配置された非伸縮性で編み目を持った扁平な細糸状部材5(5a、5b、5c)とから構成されている。
【0021】
そして、上記の細糸状部材5は、一方では、前部網地部分3と後部網地部分4との間に上に凸状に(同図(b) 参照)差し渡され並行して配置された複数本(本例では3本)の細糸状部材5aで構成される前後並行部分6を形成しており、他方では、その前後並行部分6に一端を支持され、この前後並行部分6に対して90度以外の所定の角度(本例では約60度の角度)で前後並行部分6の両側に上に凸状の円弧を描きながら延び出し、それぞれ他端を支持部分2に支持されて並行して配置された複数本の細糸状部材5b又は5cで構成される斜行部分7(7−1、7−2)を形成している。
【0022】
尚、同図に示す例では、複数本(図に示す例では8本)の細糸状部材5b又は5cのうち、最上部の1本は一端が前部網地部分3に支持され、最下部の1本は他端が後部網地部分4に支持されており、かならずしも、上記の表現とは一致しない。上記の表現は、あくまでも大部分の細糸状部材5b又は5cに対して述べたものである。
【0023】
また、支持部分2、前部網地部分3、及び後部網地部分4を白地で図示しているが、実際は、例えば1mm径程度の細かい蜂巣状の網目を有する網地を二枚折り又は三枚折以上に適宜に折り重ねて形成したものである。
【0024】
また、前後並行部分6と細糸状部材5b又は5cとの連結及び支持部分2と細糸状部材5b又は5cとの連結は、最初に例えば高周波接着装置を用いて軽く接着させて位置決めした後、その接着部近傍で双方を細糸でくくり付けて連結を強化させる方法を採用している。高周波接着装置だけの連結方法であると、連結部が溶融によって潰れて網目形状を失い人口毛の植設が出来なくなると共に、連結部が溶融して固化することにより頭部の地肌への当りが硬くなって好ましくないという経験上の理由による。
【0025】
そして、この増毛用かつら地1は、同図(b) に示すように、全体として浅いドーム状を成すように構成されている。
図2(a) は、上記の細糸状部材5の構成を示す拡大平面図であり、同図(b)は、そのB−B′矢視断面図である。同図(a) に示すように、この細糸状部材5は例えばポリエステル等からなる合成樹脂のフィラメント8を用い、この合成樹脂フィラメント8により単環網目を連続して編成して成る鎖状の細糸を形成している。色は原液染めで黒その他の適宜の色に予め染め上げてある。
【0026】
そして、この状態から、加熱と加圧によってヒートセットし、又は乾燥硬化型樹脂液を塗布し押圧しながら乾燥させることにより、編成後の伸縮性をほぼ止めると共に、同図(b) に示すように、扁平な細糸状に整形して構成する。
【0027】
図3(a),(b),(c)は、それぞれ上記増毛用かつら地1に分け目用擬似皮膚を配置した変形例を示す図である。同図(a) に示す増毛用かつら地9は、前後並行部分6を形成すべき部分を図の左側に片寄らせて全体が構成されており、且つその形成すべき前後並行部分6全体が、擬似皮膚部材11で置き換えられて構成されている。この擬似皮膚部材11は、分け目部分に対応する擬似皮膚である。
【0028】
上記の擬似皮膚部材11には、例えばシリコン樹脂又はポリウレタン樹脂の薄膜ゴムシートが用いられる。ポリウレタン樹脂は、これを適宜に彩色すると色合い等が自然の皮膚と良く似た感じとなることから、かつらの生え際、分け目、つむじ等の部分に擬似皮膚として広く用いられている。またシリコン樹脂は人の肉体組織に良く馴染む性質があるといわれており、ポリウレタン樹脂と同様にかつらの擬似皮膚として多用される。
【0029】
また、擬似皮膚部材11には、周囲に、支持部分2(前部網地部分3又は後部網地部分4も同様)と同一素材からなる補強用と他部材との連結用とを兼ねる縁取りが施されている。これは、以下に述べる他の変形例でも同様である。
【0030】
図3(b) に示す増毛用かつら地12の場合は、3本の細糸状部材5aで形成されるべき前後並行部分6の一部分(図の例では全長の約2/3)が、これも分け目部分に対応する擬似皮膚部材11で置き換えられて構成されている。
【0031】
また、図3(c) に示す増毛用かつら地13の場合は、分け目部分に位置する3本の細糸状部材5aで形成される前後並行部分6の一部と、前部網地部分3に対応する部分全体が擬似皮膚11で置き換えられて構成されている。擬似皮膚11の、前後並行部分6に対応する部分は分け目の部分であり、前部網地部分3に対応する部分は額の禿げ上がった部分に適用される部分である。
【0032】
また、同図(c) の形状は、同図(a),(b)に示す後部網地部分4の部分が、前後並行部分6及び斜行部分7(7−1、7−2)と置き換えられている。このように後部網地部分4を構成から除外する場合は、この増毛用かつら地13を後頭部の自毛が多い人に使用する(勿論、人工毛を植設してかつらとして完成したもの、以下同様)の場合である。
【0033】
図4(a),(b)は、それぞれ増毛用かつら地1に、つむじ用擬似皮膚を配置した変形例を示す図である。同図(a) に示す増毛用かつら地14は、前後並行部分6が、かつら地の図の左側に片寄らせて形成されており、前後並行部分6の一部(下端部)と、これに近接する後部網地部分4の一部が擬似皮膚部材11′で置き換えられて構成されている。この擬似皮膚部材11′は、つむじ部分に対応する擬似皮膚である。
【0034】
また、図4(b) に示す増毛用かつら地15は、前後並行部分6の下から1/4程度の位置の一部が、つむじ用の擬似皮膚部材11′で置き換えられている。
図5(a),(b)は、それぞれ増毛用かつら地1の更なる変形例を示す図である。同図(a) は、前後並行部分6の両側に延び出す斜行部分7(7−1、7−2)のいずれか一方の斜行部分7−1(又は7−2)が、その斜行部分7−1(又は7−2)を構成する細糸状部材5b(又は5c)の並行して配置された間隔が、他方の斜行部分7−2(又は7−1)の並行して配置された間隔よりも狭い(又は広く)なるように構成されている。この増毛用かつら地16は、頭部左側の自毛が右側よりも多い人に使用される増毛用かつら地である。
【0035】
また、同図(b) に示す増毛用かつら地17は、同図(a)に示す前部網地部分3に対応する部分、及び後部網地部分4に対応する部分が、両方ともに、前後並行部分6及び斜行部分7(7−1、7−2)と置き換えられている。この増毛用かつら地17は、頭部全体にわたって平均して自毛が比較的ある人に使用される増毛用かつら地である。
【0036】
図6は、第2の実施の形態としての増毛用かつら地の平面図である。尚、この図に示す増毛用かつら地20も、図1(b) に示した増毛用かつら地1の場合と同様に、ドーム状に形成されている。
【0037】
図6に示す増毛用かつら地20は、円形又は楕円形の大枠の縁を構成する支持部分21と、この支持部分21の前頭部分21−1から内側に張出して配設された前部網地部分22と、支持部分21の後頭部分21−2から内側に張出して配設された後部網地部分23と、上記の前部網地部分22と後部網地部分23と支持部分21との間に配置された細糸状部材24(24a、24b、24c)とで構成されている。
【0038】
そして、上記の細糸状部材24は、一方では、前部網地部分22と後部網地部分23との間に並行して差し渡されて配置された複数本(図の例では3本)の細糸状部材24aから成る前後差し渡し糸状部分25を形成しており、他方では、前後差し渡し糸状部分25に一端を支持され、この前後差し渡し糸状部分25に対し90度以外の所定の角度で両側に延び出し、それぞれ他端を隣接の前後差し渡し糸状部分25又は支持部分21に支持され、並行して配置された複数本(図の例ではそれぞれ6本)の細糸状部材24(24b、24c)から構成される斜行部分26(26−1、26−2)を形成している。
【0039】
上記の支持部分21、前部網地部分22、後部網地部分23、及び細糸状部材24の素材構成は、それぞれ、図1に示した増毛用かつら地1の支持部分2、前部網地部分3、後部網地部分4、及び細糸状部材5の素材構成と同一である。
【0040】
図7(a),(b),(c)は、それぞれ上記増毛用かつら地20に、分け目用擬似皮膚を配置した変形例を示す図である。同図(a) に示す増毛用かつら地27は、図6に示した3本の前後差し渡し糸状部分25のうち右側の前後差し渡し糸状部分25全部とその近傍の斜行部分26−1及び26−2の一部が擬似皮膚部材11で置き換えられて構成されている。
【0041】
また、同図(b) に示す増毛用かつら地28は、図6に示した3本の前後差し渡し糸状部分25のうち左側の前後差し渡し糸状部分25全部と中央の前後差し渡し糸状部分25の下端部一部及びそれらの近傍の斜行部分26−1及び26−2の一部が擬似皮膚部材11で置き換えられて構成されている。
【0042】
また、同図(c) に示す増毛用かつら地29は、同図(a),(b)に示す後部網地部分23の部分が、前後差し渡し糸状部分25及び斜行部分26(26−1、26−2)と置き換えられている。つまり後部網地部分23が全体の構成から削除されている。また、同図(c)では、分け目部分に位置する前後差し渡し糸状部分25の一部及びその近傍の斜行部分26(26−1、26−2)が擬似皮膚11で置き換えられて構成されている。
【0043】
図8(a),(b),(c)は、それぞれ図6の増毛用かつら地20に、つむじ用擬似皮膚を配置した変形例を示す図である。同図(a) に示す増毛用かつら地31は、3本の前後差し渡し糸状部分25のうち左側の前後差し渡し糸状部分25の下端の一部とその近傍の後部網地部分23の一部が、丸形のつむじ用の擬似皮膚部材11で置き換えられて構成されている。
【0044】
同図(b) に示す増毛用かつら地32も、上記と同様であるが、更に同図(a)に示す前部網地部分22が無く、これに代わって、延長された3本の前後差し渡し糸状部分25とこれに付随する斜行部分26−1及び26−2に置き換えられている。
【0045】
同図(c) に示す増毛用かつら地33は、同図(a),(b)に示す後部網地部分23が無く、代わって、延長された3本の前後差し渡し糸状部分25とこれに付随する斜行部分26−1及び26−2に置き換えられており、更に右側の前後差し渡し糸状部分25の一部とその近傍の斜行部分26−1及び26−2の一部が、やや長めに形成されたつむじ用の擬似皮膚部材11で置き換えられて構成されている。
【0046】
尚、上記の実施の形態では、いずれも細糸状部材5又は24は、1本単独で用いるように説明しているが、これに限ることなく、2本以上の適宜の本数の細糸状部材5又は24を並行に隣接させ密着させて、より幅広のテープ又はリボンのような扁平形状の平打ちの紐状に構成してもよい。
【0047】
また、支持部分で構成される大枠の縁の形状を円形または楕円形として説明しているが、これに限ることなく、例えば達磨を縦割りにした断面のような形状としてもよく、また、角部が丸みを帯びた三角形のような形状など、種々の形状が適用できる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、主材料として非伸縮性で且つ適宜の剛性を有し編み目を持った扁平な平打ちの紐状の糸状部材を用いてかつら地を構成するので、頭部の形状に合わせた後に型崩れの起きない増毛用かつらを提供することが可能となる。
【0049】
また、人工毛の植設を、編み目を持った扁平な平打ちの紐状の糸状部材に施すことができるので、植設する人工毛の位置固定が容易であると共に、植設する人工毛の数の増減が容易であって、自毛の多少に容易に対応することができる増毛用かつらを提供することが可能となる。
【0050】
また、前後に差し渡された糸状部材から90度以外の角度で毛流れ方向に分岐して並行して斜行する複数本の糸状部材から成る斜行部を有するので、自毛を人工毛の植設部と植設部の間から容易に引き出して人工毛と渾然一体に混在させて自然な頭髪を形成する増毛用かつらを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a) は第1の実施の形態としての増毛用かつら地の平面図であり、(b)はその同図(a) の矢印A方向に見た側面図である。
【図2】 (a) は第1の実施の形態の増毛用かつら地の細糸状部材の構成を示す拡大平面図、(b)はそのB−B′矢視断面図である。
【図3】 (a),(b),(c)はそれぞれ第1の実施の形態の増毛用かつら地に分け目用擬似皮膚を配置した変形例を示す図である。
【図4】 (a),(b) はそれぞれ第1の実施の形態の増毛用かつら地につむじ用擬似皮膚を配置した変形例を示す図である。
【図5】 (a),(b) はそれぞれ第1の実施の形態の増毛用かつら地の更なる変形例を示す図である。
【図6】第2の実施の形態としての増毛用かつら地の平面図である。
【図7】 (a),(b),(c)はそれぞれ第2の実施の形態の増毛用かつら地に分け目用擬似皮膚を配置した変形例を示す図である。
【図8】 (a),(b),(c)はそれぞれ第2の実施の形態の増毛用かつら地につむじ用擬似皮膚を配置した変形例を示す図である。
【符号の説明】
1 増毛用かつら地
2 支持部分
2−1 前頭部分
2−2 後頭部分
3 前部網地部分
4 後部網地部分
5(5a、5b、5c) 細糸状部材
6 前後並行部分
7(7−1、7−2) 斜行部分
8 合成樹脂フィラメント
9、12、13、14,15、16、17 増毛用かつら地
11、11′ 擬似皮膚部材
20 増毛用かつら地
21 支持部分
22 前部網地部分
23 後部網地部分
24 細糸状部材
25 前後差し渡し糸状部分
26(26−1、26−2) 斜行部分
27、28、29、31、32、33 増毛用かつら地

Claims (13)

  1. 大枠の縁を構成する支持部分と、
    該支持部分の前頭部分から内側に張出して配設された前部網地部分と、
    前記支持部分の後頭部分から内側に張出して配設された後部網地部分と、
    前記前部網地部分、前記後部網地部分、前記支持部分との間に配置された非伸縮性で編み目を持った扁平な細糸状部材と、
    を有し、
    前記細糸状部材は、
    前記前部網地部分と前記後部網地部分との間に差し渡され並行して複数本を配置されて構成される前後並行部分と、
    該前後並行部分に一端を支持され該前後並行部分に対し90度以外の所定の角度で前記前後並行部分の両側に対称形に延び出しそれぞれ他端を前記支持部分に支持され並行して複数本を配置されて構成される斜行部分と、
    を形成し、
    全体として浅いドーム状を成すことを特徴とする増毛用かつら地。
  2. 前記細糸状部材は、合成樹脂フィラメントを用い単環網目を連続して編成して成る鎖状の細糸部材を、加熱と加圧により、又は乾燥硬化型樹脂液を塗布し押圧して乾燥させることにより、編成後の伸縮性を止めると共に扁平な細糸状に整形して成ることを特徴とする請求項1記載の増毛用かつら地。
  3. 前記前後並行部分は、全部又は一部分を擬似皮膚部材で置き換えられて成ることを特徴とする請求項1記載の増毛用かつら地。
  4. 前記擬似皮膚は、分け目部分又はつむじ部分に対応する擬似皮膚であることを特徴とする請求項3記載の増毛用かつら地。
  5. 前記前部網地部分は、擬似皮膚部材で置き換えられて成ることを特徴とする請求項1記載の増毛用かつら地。
  6. 前記前後並行部分の両側に延び出すいずれか一方の前記斜行部分は、並行して配置された間隔が、他方の前記斜行部分の並行して配置された間隔よりも狭い又は広いことを特徴とする請求項1記載の増毛用かつら地。
  7. 前記前部網地部分又は前記後部網地部分のいずれか一方又は両方が、前記前後並行部分及び前記斜行部分と置き換えられて成ることを特徴とする請求項1記載の増毛用かつら地。
  8. 大枠の構成する支持部分と、
    該支持部分の前頭部分から内側に張出して配設された前部網地部分と、
    前記支持部分の後頭部分から内側に張出して配設された後部網地部分と、
    前記前部網地部分、前記後部網地部分、前記支持部分との間に配置された非伸縮性で編み目を持った扁平な細糸状部材と、
    を有し、
    前記細糸状部材は、
    前記前部網地部分と前記後部網地部分との間に複数本を並行して差し渡されて配置された前後差し渡し糸状部分と、
    該前後差し渡し糸状部分に一端を支持され該前後差し渡し糸状部分に対し90度以外の所定の角度で両側に対称形に延び出しそれぞれ他端を隣接の前記前後差し渡し糸状部分又は前記支持部分に支持され並行して複数本を配置されて構成される斜行部分と、
    を形成し、
    全体として浅いドーム状を成すことを特徴とする増毛用かつら地。
  9. 前記細糸状部材は、合成樹脂フィラメントを用い単環網目を連続して編成して成る鎖状の細糸部材を、加熱と加圧により、又は乾燥硬化型樹脂液を塗布し押圧して乾燥させることにより、編成後の伸縮性を止めると共に扁平な細糸状に整形して成ることを特徴とする請求項8記載の増毛用かつら地。
  10. 前記前後差し渡し糸状部分及びその近傍の斜行部分の一部は、全部又は一部分を擬似皮膚部材で置き換えられて成ることを特徴とする請求項8記載の増毛用かつら地。
  11. 前記擬似皮膚は、分け目部分又はつむじ部分に対応する擬似皮膚であることを特徴とする請求項10記載の増毛用かつら地。
  12. 前記前部網地部分は、擬似皮膚部材で置き換えられて成ることを特徴とする請求項8記載の増毛用かつら地。
  13. 前記前部網地部分又は前記後部網地部分のいずれか一方又は両方が、前記前後差し渡し糸状部分及び前記斜行部分と置き換えられて成ることを特徴とする請求項8記載の増毛用かつら地。
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