JP2008266877A5 - - Google Patents

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カツラ
本発明は、カツラに関するものであり、特に、前髪の生えぎわに違和感がなく、カツラの装着がわからないように改良を施したものに関する。
従来、種々のカツラが提供されており、本出願人においても提案したところであるが、近年は、着用者の頭部に残存する生存中の頭髪(地毛)と、カツラに植毛された頭髪(疑似毛、但し天然毛又は人工毛を問わない)とを混然一体化させるために、種々の工夫がなされている。
カツラの着用者は、通常、額の眉間の上方部分から頭頂部に向けて高く禿げ上がっているが、その両側には地毛が残存しており、地毛の生えぎわが概ねM形を描いている。
そこで、カツラの疑似毛は、着用者の残存する地毛との境界部分では、疑似毛と地毛が混然一体化するので、外部から見てもカツラの着用を識別できない。しかしながら、前述のように禿げ上がった眉間の上方部位においては、地毛が存在しないため、カツラの疑似毛により構成された前髪が独立状態で視認され、そのため、カツラベースのうち、前髪を植毛した部分をどのようにして目立たないようにするかが大きな課題となる。
特開平9−228129公報 特開2004−197268公報 特開2004−228129公報
疑似毛からなる前髪の生えぎわ部分を目立たないように構成するためには、例えば、図7ないし図8に示すような比較例を考えることができる。
(第1比較例)
図7は、疑似毛からなる頭髪1を植毛したネットシート本体3からなるベース2の前縁部2aに前髪1aを植毛する際に、前髪1aの毛根近傍部を前縁部2aの内側(裏側)に植設した構成とされ、該前髪1aを前縁部2aに対して折返し、後向きに延びるように癖付けしている。従って、この比較例によれば、外部からベース2の前縁部2aを視認し得ないように隠蔽できる利点がある。しかしながら、この場合、図示の矢印X1で示すような前髪1aの折返し部が額に沿ってライン状に現われるので目立ち不自然なばかりか、前髪1aの毛根近傍部が前縁部2aの裏側に位置し、生えぎわが見えないため、自然の頭髪には到底見えないという問題がある。
(第2比較例)
そこで、図8は、ネットシート本体3からなるベース2の前縁部2aの外側(表側)に前髪1aを植毛している。これにより前髪1aの生えぎわ部分が視認されるので、第1比較例で説明したような問題は解消される。しかしながら、前縁部2aは、ベース2のネットシート本体3を延設したものであるため、これを肌色に着色することで着用者の皮膚と色調をあわせても、完璧な錯視効果(看者の肉眼による目の錯覚により、その存在が気づかないようにすることの意味である。以下同じ。)を期待できない。一般的に、ネット状のシートは、網目の大きさを粗くすると線条の太さが増すため網目が目立ち易いので、網目の大きさを細かくすることにより線条を細くすれば目立たないと考える傾向があるが、本発明者の知見によれば、網目を細かくすると、肌色に着色していても、光の反射により白く見えてしまい、錯視効果を奏し得ないからである。
更に、ベース2のネットシート本体3は、着用者の頭部にフィットさせる関係上、平織その他の編織シートからなり、ある程度の伸縮性を有する。従って、ベース2のネットシート本体3から延設したり、あるいは、その他の伸縮性を有する別体の網目シートをネットシート本体3に固着することにより前縁部2aを形成した図8の比較例の場合には、カツラの着用によりベース2のネットシート本体3が伸長すると、前縁部2aも同様に、図8(B)のネット形状から網目の変形を介して図8(C)に示すように伸長し、収縮力を蓄積する。このため、図8(A)に矢印X2で示すように、額に沿って湾曲した前縁部2aの収縮力が反転すると、前縁部2aが着用者の額から捲れ上がり、額との間に隙間を生じるという致命的な問題を含んでいる。
本発明は、上記課題を解決したカツラを提供するものであり、その手段として構成したところは、着用者の頭部に被冠される下向き皿状のベース(2)に疑似毛からなる頭髪(1)を植毛し、着用者の少なくとも眉間の上方部位に位置する生えぎわ部(4)に臨むベース(2)の前部(3a)から該生えぎわ部(4)に向けて生えぎわシート(10)を連設し、該生えぎわシート(10)に前髪(1a)を植毛するカツラにおいて、前記生えぎわシート(10)は、柔軟なフィルム状シートにより形成され、該シート(10)の前記生えぎわ部(4)に臨む前縁にほぼ波形状に連続して延びるように円弧状の凸部(11a)と円弧状の凹部(11b)を交互に連続して形成しており、前記生えぎわシート(10)の両端が相互に引っ張られる方向の張力を受けたとき、前記凹凸部(11a)(11b)の円弧縁により形成される波形の振幅を減じるように構成して成る点にある。
この際、前記生えぎわシート(10)は、エラストマーにより形成された透明又は半透明のフィルム状シートを構成するのが好ましい。
本発明の好ましい実施形態は、前記生えぎわ部に臨むベース(2)の前部(3a)から頭髪の分け目(5)に対応する長窓部(9)を形成し、前記生えぎわシート(10)を連続して一体に延長することにより前記長窓部(9)を被う分け目ベース(10a)を形成している。
請求項1に記載の本発明によれば、生えぎわシート10が柔軟なフィルム状シートにより形成されているので、着用者の生えぎわ部4に好適に密着する。特に、生えぎわシート10は、生えぎわ部4に臨む前縁にほぼ波形状に連続して延びる円弧状の凸部11aと凹部11bを交互に連続して形成しているので、着用者の生えぎわ部4の皮膚に好適に密着する
カツラの着用時、ベース2は、着用者の頭部に適合するように引っ張られ、両側部3b、3bを頭部の残存する地毛に混然・一体化させるように下方に引っ張られた状態で固定される。従って、張力を受ける下向き皿状のベース2の周方向に関して、生えぎわシート10の両端を引っ張る方向に張力を生じる。この点に関して、本発明によれば、生えぎわシート10は、柔軟なフィルム状シートにより形成され、生えぎわ部4に臨む前縁にほぼ波形状に連続して延びる円弧状の凸部11aと凹部11bを交互に連続して形成しているので、前記張力を受けたとき、凹凸部11a、11bの円弧縁により形成される波形の振幅を減じることにより該前縁を伸長させるように構成されている。従って、生えぎわシート10の前縁は、張力が直線的方向ではなく、凹凸部11a、11bを連続する波形状の円弧縁に沿って多方向に分散されながら伸長するので、着用者の皮膚に食い込んだり、あるいは収縮力を反転することにより捲れ上がるようなことはなく、着用者の皮膚に良好に密着するという効果がある
また、請求項2に記載の本発明によれば、生えぎわシート10は、エラストマーにより形成された透明又は半透明のフィルム状シートを構成しているので、柔軟性と粘着性に優れたものとなり、着用者の生えぎわ部4に好適に密着する。この際、生えぎわシート10は、外部から前髪1aの間を透視することにより視認可能であるが、透明又は半透明のため、密着状態で頭部の頭皮と一体化した外観を呈し、従って、識別不能であり、あたかも生えぎわシート10が存在しないような錯視効果がある。
そして、請求項3に記載の本発明によれば、頭髪の分け目5に対応してベース2の前部3aから切欠状に形成した長窓部9に対して、前記生えぎわシート10を連続して一体に延長するだけで該長窓部9を被う分け目ベース10aを好適に形成することができる。これにより、外部から視認される分け目5と生えぎわ部4が一体のフィルム状シートとして着用者の皮膚に好適に密着するので、前述のような錯視効果を向上するという効果がある。
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
図1は、本発明に係るカツラの概略全体図を示し、カツラは、着用者の頭部に被冠される下向き皿状のネットシート本体3からなるベース2に疑似毛からなる頭髪1を植毛し、着用者の少なくとも眉間の上方部位に位置する生えぎわ部4に疑似毛からなる前髪1aを植毛している。頭髪1は、その植毛密度を矢印Bで示すように、前髪1aから頂部の髪1bに向けて、次第に疎から密となるように植設されるのが好ましい。即ち、前髪1aは単位面積あたりの植毛本数が少なく、自然な生えぎわ状態を形成しており、従って、生えぎわシート10に植毛された前髪1aの植毛密度D1とベース2に植毛された頭髪1bの植毛密度D2をD1<D2となるように構成されている。図示実施形態において、カツラは、前髪1aを含む頭髪1を生えぎわ部4から後向きに延びる分け目5を構成するように植毛しているが、頭髪1を後向きに癖付けしたバックスタイルのカツラを構成しても良い。
この点に関し、本発明において「疑似毛」とは、着用者の頭部に残存する生存中の地毛に対する意味であり、天然毛又は人工毛を問わないことを諒解されたい。また、「生えぎわ部」とは、カツラの装着を必要としない通常の人体の頭部で地毛としての前髪が生えている部分のことであり、上述のようにカツラを必要とする着用者の額における地毛の生えぎわが概ねM形等を描くように眉間の上方で禿げ上がった部分を意味している。従って、その幅寸法wは、少なくとも眉間の上方部位を含むが、禿げ上がった部分が幅広いときは、その幅広の部分を包含する意味であることを諒解されたい。更に、図示していないが、前述の「バックスタイル」とは、少なくとも前髪1aの生えぎわを外部から視認できるように、前髪1aを前下がりでなく頭部の上部に向けて後向きに癖付けしたヘアースタイルを意味し、必ずしもオールバックに限定されないことを理解されたい。
(第1実施形態)
図2は、本発明の第1実施形態としてのカツラの内側(着用者の頭部に面する裏側)を示しており、ベース2を構成するネットシート本体3は、着用者の頭部の生えぎわ部4に臨む前部3aから、着用者の地毛が残存する頭部両側に臨む両側部3b、3bと、着用者の地毛が残存する後頭部に臨む後部3cを含んで底面視ほぼ楕円状で、着用者の頭部に沿うような球面状に形成されており、少なくとも、伸縮性と通気性を有している。この伸縮性は、顕著なものである必要はなく、僅かな伸縮性でも足りるが、要するに着用者の頭部にフィットできるものであれば良く、図1に示すように、ネットシート本体3には、外側に起立するように多数の髪1bが植設される。
図示実施形態の場合、ネットシート本体3の内側には、球面のほぼ中央部を残して、前部3a、両側部3b、3b、後部3cに沿う周縁部に非伸縮性の保形部6が形成されている。この保形部6は、図例の場合、ネットシート本体3の内側面にウレタン樹脂系やシリコン樹脂系等のエラストマーその他の合成樹脂液を塗布した後、硬化させることにより、適度の弾性を有するフィルム状又はシート状に形成されている。しかしながら、保形部6は、予めエラストマーシート又は別体の網目シートを裁断したものをネットシート本体3の内側面に接着又は溶着することにより形成しても良く、要するに、ネットシート本体3を球面状に保形すると共に、該保形部6の部分でネットシート本体3の伸縮性を阻害して非伸縮状態に保持するものであれば良い。尚、図例の場合、ベース2の球面状の頂部に位置するネットシート本体3の内側にも保形部6と同様の素材で同様の方法により形成されたシート層7が形成され、カツラを着用した際にベース2を頭部に固定するための接着テープ等の固定手段を設けることができるように構成されている。
ネットシート本体3の前部3aに位置して設けられた前記保形部6のフロント部6aには、生えぎわ部4に位置して、該フロント部6aを含んでネットシート本体3を切欠した凹形部8が形成されている。また、前述のような分け目5を構成するため、前記フロント部6aを含んでネットシート本体3を前記凹形部8の一部分から後方向に延びるように切欠した長窓部9が形成されている。尚、長窓部9を縁取るように保形部6の延長縁部6bが形成されている。
前記凹形部8及び長窓部9を被うように、好ましくは透明又は半透明としたフィルム状の生えぎわシート10が配置されており、該生えぎわシート11は、フロント部6aを含むネットシート本体3から前記生えぎわ部4に臨んで連設されており、生えぎわ部4に臨む前縁にほぼ波形状に連続して延びるように、それぞれ円弧状の凸部11aと凹部11bを交互に配置した暖簾部11が形成されている。また、凹形部8のみならず長窓部9を被うことにより、分け目ベース10aを連続して一体に延長形成する。本発明は、生えぎわシート11の製造方法を問うものではないが、好ましくは、エラストマーの塗膜により形成され、該塗膜に前髪1aの毛根部を埋設することにより植毛する。この際、エラストマー素材は、例えば、医用ゴムとして知られているポリウレタンやシリコンゴムが好ましく、その塗膜により形成された生えぎわシート11は、柔軟性に優れると共に、人体の皮膚にかぶれ等を生じさせず適合性が高く、しかも、表面に微弱な粘着性を有しており皮膚に対する密着性に優れている。
図3は、生えぎわシート10の製造方法の第1実施例を示しており、ネットシート本体3の保形部6(フロント部6a)と生えぎわシート10が一体的に形成されている。即ち、所定形状に裁断されたネットシート本体3に対して裏面(内面)側からエラストマーの樹脂液を塗布することにより延長部6aを含む保形部6を形成し、その塗布と同時に、該樹脂液を保形部6からはみ出すように進展させることにより前記凹形部8と長窓部9を被うように生えぎわシート10を形成する。塗膜は、完全に固化するまで暫くの時間を要するので、その間に前髪1aの毛根部を埋設する。塗膜がフィルム状に固化することにより生えぎわシート10が形成された後、前縁を波形状に裁断することにより暖簾部11を形成する。
図4は、生えぎわシート10の製造方法の第2実施例を示しており、ネットシート本体3の裏面からエラストマーその他の樹脂液を塗布し又は別体のシートを重ねて接着もしくは溶着することにより保形部6を形成し、その後、保形部6を含んでネットシート本体3を所定形状に裁断することにより、前記凹形部8及び長窓部9を切欠形成する。その後、前記保形部6の表面(ベース2の裏面側ないし内面側)に重ねてエラストマーの樹脂液を塗布すると共に、塗布と同時に保形部6からはみ出すように進展させることにより前記凹形部8と長窓部9を被うように生えぎわシート10を形成する。尚、第1実施例と同様に、塗膜が完全固化するまでの間に前髪1aの毛根部を埋設し、フィルム状に固化した後、生えぎわシート10の前縁を波形状に裁断することにより暖簾部11を形成する。
図5は、生えぎわシート10の製造方法の第3実施例を示しており、ネットシート本体3の裏面からエラストマーその他の樹脂液を塗布し又は別体のシートを重ねて接着もしくは溶着することにより保形部6を形成し、その後、保形部6を含んでネットシート本体3を所定形状に裁断することにより、前記凹形部8及び長窓部9を切欠形成する。その後、前記保形部6に連なるようにエラストマーの樹脂液を塗布すると共に進展させることにより前記凹形部8と長窓部9を被うように生えぎわシート10を形成する。尚、第1実施例と同様に、塗膜が完全固化するまでの間に前髪1aの毛根部を埋設し、フィルム状に固化した後、生えぎわシート10の前縁を波形状に裁断することにより暖簾部11を形成する。
(第2実施形態)
図6は、本発明の第2実施形態としてのカツラの内側(着用者の頭部に面する裏側)を示している。ベース2を構成するネットシート本体3は、着用者の頭部の生えぎわ部4に臨む前部3a、着用者の地毛が残存する頭部両側に臨む両側部3b、3b、着用者の地毛が残存する後頭部に臨む後部3cのそれぞれに沿って延びる保形部6を形成しており、この点は、上述した第1実施形態と同様である。
ネットシート本体3の前部3aには、保形部6のフロント部6aを含んでネットシート本体3を後方向に延びるように切欠した長窓部9が形成されている。尚、長窓部9を縁取るように保形部6の延長縁部6bが形成されている。
生えぎわシート10は、フロント部6aを含むネットシート本体3から前記生えぎわ部4に臨んで連設されており、生えぎわ部4に臨む前縁にほぼ波形状に連続して延びるように、それぞれ円弧状の凸部11aと凹部11bを交互に配置した暖簾部11が形成されている。また、同時に長窓部9を被うことにより、分け目ベース10aを連続して一体に形成する。図示のように、生えぎわシート10は、図2に示した第1実施形態の場合よりも、生えぎわ部4に臨んで大きく進展するように形成されている。その他の構成は、上記第1実施形態と同様であるので、上述した説明を援用する。
上述した第1実施形態及び第2実施形態の何れの場合においても、カツラを着用者の頭部に装着するに際しては、ベース2を頭部に被冠せしめると共に、保形部6を利用して頭部に固定する。例えば、両面接着テープにより保形部6の任意の個所を頭部の頭皮に接着したり、クリップその他の治具により保形部6の任意の個所を頭部に残存する地毛に固着すれば良い。
カツラ着用状態において、生えぎわシート10がエラストマーの塗膜により形成されたフィルムを構成しているので、着用者の生えぎわ部4に好適に密着する。この際、前髪1bは、密度を疎として植毛されているので、外部から前髪1bの間を透視して生えぎわシート10を視認することが可能であるが、透明又は半透明のため、密着状態で頭部の頭皮と一体化した外観を呈し、従って、識別不能であり、あたかも生えぎわシート10が存在しておらず、生えぎわシート10から起立する前髪1bの毛根近傍部が本当の地毛の生えぎわを表しているような錯視効果がある。
特に、生えぎわシート10は、生えぎわ部4に臨む前縁にほぼ波形状に連続して延びるように凸部11aと凹部11bを交互に配置した暖簾部11を形成しているので、着用者の生えぎわ部4の皮膚に好適に密着する。
この点に関して、カツラは、着用時、ネットシート本体3が伸縮等を介して着用者の頭部に適合され、保形部6が頭部に固着される。殊に、ネットシート本体3の両側部3b、3bは、着用者の残存する地毛に混然一体化せしめるため下方に強く引っ張られた状態で固定される。従って、ベース2の全体が張力を受け、下向き皿状に形成されたベース2の周縁の周方向に関して生えぎわシート10の両端を引っ張る方向に張力を生じる。この点について、生えぎわシート10は、僅かながら弾性を有するので伸長傾向を示し、暖簾部11を僅かに伸長する。この張力は、暖簾部11の部分では直線的方向ではなく、交互に配置された凸部11aと凹部11bの円弧縁に沿って多方向に分散される。即ち、サイン波形を表して連続する波形の振幅(凸と凹の差)を減じるように暖簾部11が伸長されるので、着用者の額に食い込んだり、あるいは収縮力を反転することにより捲れ上がるようなことはなく、着用者の皮膚に極めて良好に密着する。
そして、エラストマーの塗膜により形成された透明又は半透明の生えぎわシート10を延長することにより分け目ベース10aを形成すれば、外部から視認される分け目5と生えぎわ部4が一体のフィルム状シートとして着用者の皮膚に好適に密着し、皮膚を透視せしめるので、前述のような錯視効果を向上する。
本発明の実施形態を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態を内側から示す底面図である。 生えぎわシートの製造方法の第1実施例を示す断面図である。 生えぎわシートの製造方法の第2実施例を示す断面図である。 生えぎわシートの製造方法の第3実施例を示す断面図である。 本発明の第2実施形態を内側から示す底面図である。 本発明に対する第1比較例を示す説明図である。 本発明に対する第2比較例を示す説明図である。
1 頭髪
1a 前髪
2 ベース
3 ネットシート本体
3a 前部
3b 両側部
3c 後部
4 生えぎわ部
5 保形部
9 長窓部
10 生えぎわシート
10a 分け目ベース
11 暖簾部
11a 凸部
11b 凹部

Claims (3)

  1. 着用者の頭部に被冠される下向き皿状のベース(2)に疑似毛からなる頭髪(1)を植毛し、着用者の少なくとも眉間の上方部位に位置する生えぎわ部(4)に臨むベース(2)の前部(3a)から該生えぎわ部(4)に向けて生えぎわシート(10)を連設し、該生えぎわシート(10)に前髪(1a)を植毛するカツラにおいて
    前記生えぎわシート(10)は、柔軟なフィルム状シートにより形成され、該シート(10)の前記生えぎわ部(4)に臨む前縁にほぼ波形状に連続して延びるように円弧状の凸部(11a)と円弧状の凹部(11b)を交互に連続して形成しており
    前記生えぎわシート(10)の両端が相互に引っ張られる方向の張力を受けたとき、前記凹凸部(11a)(11b)の円弧縁により形成される波形の振幅を減じるように構成して成ることを特徴とするカツラ。
  2. 前記生えぎわシート(10)は、エラストマーにより形成された透明又は半透明のフィルム状シートを構成して成ることを特徴とする請求項1に記載のカツラ。
  3. 前記生えぎわ部に臨むベース(2)の前部(3a)から頭髪の分け目(5)に対応する長窓部(9)を形成し、前記生えぎわシート(10)を連続して一体に延長することにより前記長窓部(9)を被う分け目ベース(10a)を形成して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載のカツラ。
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