JP6014921B2 - つけ毛付き帽子 - Google Patents
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Description
たとえば、裏面に係着体を設けた帽子と、この係着体に係着するような係着体を有し、つけ毛をつけたつけ毛バンドとからなるつけ毛バンド付き帽子が開示されている(特許文献1参照)。また、帽子やバンダナの内側に装着する部分かつらで、ヘアバンド等の周囲の一部につけ毛をつけたものも開示されている(特許文献2参照)。さらに、布材を用いた頭部を被覆する帽子につけ毛をつけた構成も開示されている(特許文献3参照)。
このような構造とすることにより、帽子部は伸縮性を有するために脱毛して敏感になっている頭皮に対しても刺激を与えることがない。また、つけ毛部はつけ毛が植毛されたつけ毛取付部材が後頭部と両耳部分に分割され、それらをゴム弾性部材で結合しているので頭をきつく縛り付けることがなく長時間の着用によってもストレスを感じる割合を大きく減らすことができる。
つけ毛付き帽子の裏地は頭皮に直接触れるので、オーガニックコットンなど肌あたりを重視する素材で製作することが好ましい。このように本発明のつけ毛付き帽子では、表地と裏地とを分け、縁取部において裏地の縫い代を内側になるようにしているので、頭皮に裏地の縫い代が直接接触しないようにすることもできる。また、帽子部の縁取部には、つけ毛取付部材に取り付けられた第2の係着体と係着する第1の係着体が設けられており、これらによりつけ毛部は帽子部に固定されるが、これらの装着部分は頭皮に直接接触しないように、裏地に折り返しを付けることによって回避することもできる。なお、縁取部は表地と裏地とをつなげる役割をするのみでなく、装着部分が表から見えないように隠す作用や縁取部を帽子部に加えることによってアクセントになりデザイン性を改善する作用も果たす。
以下、図1から図4を用いて、本実施例のつけ毛付き帽子20の構造について詳細に説明する。図1は、帽子部1とつけ毛部10を一体化したつけ毛付き帽子20の形状を示す外観斜視図である。その帽子部1の詳細構造を図2(a)に示すが、図2(a)からわかるように、帽子部1は表地2と裏地3ともに伸縮性のある生地で作製している。本実施例では、頭全体を包み込めるような形状に作製しているので、ヘアーバンドやゴムバンドのような一部分で締め付けることがない。このため着用時にも圧迫感がなく長時間使用することができる。つけ毛部10を帽子部1に係着して固定するために、帽子部1の裏地3をポケット状に折り返すことができるようにしてあり、縁取部4の後頭部になる位置と両耳部分に当たる位置に第1の係着体5a、5b、5c(図示せず)が縫い付けられている。裏地3をポケット状に折り返すことができるようにしてあることから、ポケット状に入れ込むことでつけ毛がこすれてからまるのを防ぐ効果も得られる。
本実施例では、表地2、裏地3および表地2と裏地3とをつなげる縁取部4は、それぞれ1枚布で形成されている。したがって、表地2と裏地3は、帽子部1の縁取部4によって一面体で作製することができる。これによって帽子部1のすべての縫い代が表地2と裏地3との間である内面に隠され、凹凸のない帽子部1が得られる。これによりかぶり心地がよい。
つけ毛取付部材11aとつけ毛取付部材11b、11cとを一体化するためのゴム弾性部材14、15は、本実施例では平板状のゴムシートを用いている。ゴムシートは、その伸縮性によって帽子部1と頭部をあわせる役目をしているが、ゴムシートの長さは人の耳部分に当たる領域のみであるので、あまり強く締め付ける力はなく頭部に圧迫感を与えることが少ない。また、ゴムシートの領域についてはつけ毛は設けていないが、このようにつけ毛を3箇所の領域に分けることで、人間の頭皮の生え方に近い毛の流れを表現でき、違和感のない状態が得られる。なお、本実施例では、ゴム弾性部材14、15として平板状のゴムシートを用いたが、弾性力を有する樹脂をシート状にして用いてもよい。
次に、図2および図3を用いてつけ毛部10を帽子部1に取り付ける方法を説明する。つけ毛取付部11a、11b、11cの第2の係着体12a、12b、12cと、帽子部1の第1の係着体5a、5b、5c(図示せず)とを合わせて押し付ければ、それぞれが係着固定される。なお、係着体とは、例えば面ファスナーや複数のスナップボタンを取り付けて面状で両者を固定する構造をいう。このようにしてつけ毛部10を帽子部1に取り付けた後、裏地3がよれないようにしながら、スナップボタン6a、6bにより固定する。なお、スナップボタンは、図2に示す位置のスナップボタン6a、6bとほぼ対称の位置にも設けられているが、裏地3が折り曲げられていないので図示されていない。
図4は、本実施例のつけ毛付き帽子20を用いて着用者25にかぶせた場合の状態を示す図で、(a)は帽子部1のみの着用状態、(b)はつけ毛付き帽子20を着用した状態である。図4から分かるように、つけ毛10があることで自然な状態とすることができ、他人に違和感を与えることがない。
図5は、本実施例のつけ毛部10に比べて、付け毛取付部材11b、11cのつけ毛13b、13cの毛の量と長さを増やした付け毛部16を用いたつけ毛付き帽子21を着用者25が着用した場合である。なお、その他の構成は本実施例と同じである。脱毛する前に長い髪であった着用者25に適する。図6は、本実施例のつけ毛部10に比べて、付け毛取付部材11a、11b、11cのつけ毛13a、13b、13cの毛の量と長さを増やした付け毛部17を用いたつけ毛付き帽子22を着用者25が着用した場合である。なお、その他の構成は本実施例と同じである。脱毛する前に相当長い髪であった着用者25に適する。このように、本発明のつけ毛付き帽子においては、つけ毛部のつけ毛の長さや量を適当に変えたものを使うことで、雰囲気に合わせた髪形を得ることができる。このように色々なつけ毛部を取り付け、取り外しできることから、脱毛の程度にあわせて毛量を調節できるし、洗濯も容易になる。さらに、つけ毛が必要ないときは外したり、髪型を変えたい時につけ毛部だけを交換できるし、手入れがしやすいという効果が得られる。
2 表地
3 裏地
4 縁取部材
5a、5b、5c 第1の係着体
6a、6b 固定部材
10、16、17 つけ毛部
11a、11b、11c つけ毛取付部材
12a、12b、12c 第2の係着体
13a、13b、13c つけ毛
14、15 ゴム弾性部材
20、21、22 つけ毛付き帽子
25 着用者
Claims (1)
- 伸縮性を有する表地と、前記表地の内部に設けられ頭皮に対して柔らかで、かつ伸縮性を有する生地からなる裏地と、前記表地と前記裏地とをつなげる縁取部と、前記縁取部の前記表地と前記裏地との間であって着用したときに後頭部になる位置と側頭部になる位置に設けた第1の係着体とを有する帽子部と、前記縁取部の隣接する前記第1の係着体の間に設けられて、前記縁取部と前記裏地とを固定する固定部材とを備え、
着用したときに後頭部となる位置と側頭部になる位置に設けたつけ毛取付部材とがゴム弾性部材で結合されて一体化され、前記つけ毛取付部材に第2の係着体とつけ毛が設けられたつけ毛部とからなり、
前記つけ毛部の前記第2の係着体と前記帽子部の前記第1の係着体により係着されており、着用時に前記ゴム弾性部材が前記固定部材の上方に配置されることを特徴とするつけ毛付き帽子。
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