JP2571867Y2 - 魚釣用リールのハンドル装着機構 - Google Patents

魚釣用リールのハンドル装着機構

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JP2571867Y2
JP2571867Y2 JP1993036779U JP3677993U JP2571867Y2 JP 2571867 Y2 JP2571867 Y2 JP 2571867Y2 JP 1993036779 U JP1993036779 U JP 1993036779U JP 3677993 U JP3677993 U JP 3677993U JP 2571867 Y2 JP2571867 Y2 JP 2571867Y2
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JP
Japan
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handle
drive shaft
shaft
mounting mechanism
fishing reel
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JP1993036779U
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JPH071762U (ja
Inventor
晋二 竹内
Original Assignee
ダイワ精工株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、スピニングリールやク
ローズドフェイスリールのハンドル装着機構に関する。
【0002】
【従来の技術】上記の各リールにおいて、ハンドルの基
部から突出したハンドル軸の、ハンドル回転時のガタつ
きを抑制する機構が本出願人による実公昭60−777
号公報に開示されている。即ち、雌ねじ部を形成したハ
ンドル軸先端部に割溝を形成し、この雌ねじ部にテーパ
部を有する雄ねじ部材を螺合させてこのハンドル軸先端
部を拡開変形させる。こうしてハンドル軸を駆動軸の内
面に圧接させてハンドル軸のガタつきを抑制している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】然しながら、駆動軸と
ハンドル軸との締結は、割溝の形成されたハンドル軸先
端部の雌ねじ部と雄ねじ部材との螺合を介して行われて
いるため、このハンドル軸先端部の拡開によって前記螺
合が緩くなり、ねじばかを生ずる虞が有る。また、ハン
ドルを取り付けるリールの左右位置の頻繁の変更によっ
てハンドル軸先端部に拡開した永久変形状態が残り、螺
合が緩くなる。
【0004】更に、ハンドル軸先端部を雄ねじ部材のテ
ーパ部で拡開させるため、このテーパ部に傷が付き、ハ
ンドルの着脱を繰り返せば、テーパ部による安定した拡
開作用が得られなくなる。また、ハンドル軸の先端部を
拡開させて駆動軸の内面に圧接させる作用のために、雄
ねじ部材の頭部は駆動軸の先端面から離れている。この
ためハンドル軸は駆動軸内における軸方向ガタを生じ易
く、安定し難い。
【0005】依って本考案は、駆動軸に対するハンドル
軸のガタを安定かつ確実に防止することのできる魚釣用
リールのハンドル装着機構の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑みて本考案
は、ハンドルの回転を受けて回転し、ローターを回転駆
動させる駆動歯車を装着した筒状の駆動軸内に、前記ハ
ンドルの基部から突出したハンドル軸を回り止め挿通さ
せ、該ハンドル軸の先端部をねじ部材で螺合して前記駆
動軸に締結する魚釣用リールのハンドル装着機構であっ
て、前記先端部とは反対側の駆動軸の一端部に概ね軸長
方向に形成した割溝と、該割溝の形成された前記一端部
を受け入れ前記基部に形成したテーパ係合孔とを具備
し、前記ねじ部材はハンドル軸に対して螺合進行すると
共に駆動軸を軸長方向に押し付けつつ締結することを特
徴とする魚釣用リールのハンドル装着機構を提供する。
【0007】
【作用】割溝を形成した駆動軸の一端部ハンドルの基
部に形成したテーパ係合孔に挿入、該駆動軸内に挿通
させたハンドル軸の先端部にねじ部材を螺合進行させる
と共に該駆動軸を軸長方向に押し付けつつ締結すれば、
駆動軸はテーパ係合孔に侵入する方向に押され、割溝の
存在のためにその径を縮めながら孔の奥方向に移動しよ
うとし、しかも該テーパ係合孔はハンドル軸を介してね
じ部材の方向に引き上げられるため、結局、ねじ部材の
螺合によって駆動軸の割溝のある端部をテーパ係合孔に
押込みつつ、ハンドル軸と駆動軸に対し、夫々軸長方向
に引張力と押圧力を作用させつつ拘束し合って締結す
る。従って、ハンドルはガタが防止された安定した状態
で駆動軸に対して装着される。
【0008】
【実施例】以下、本考案を添付図面に示す実施例に基づ
き、更に詳細に説明する。図1は本考案に係る魚釣用リ
ールのハンドル装着部の断面図であり、軸方向の6角形
貫通孔18Hを有する駆動軸18が、リール本体10に
軸受20を介して回転可能に軸承されている。この駆動
軸18には図示しないローターを回転させるべくピニオ
ンに噛合する駆動歯車21が該駆動軸18と共に回転す
るように一体化されている。
【0009】上記駆動軸18はその両端部18A,18
Bがリール本体10の外部に突出しており、この一端部
18Aの側から6角形のハンドル軸16が挿入されてお
り、6角形同士なので回り止め挿通関係となっている。
このハンドル軸16は、その後端部がハンドル12の基
部14に一体的に埋め込まれて該基部14から突出して
いる。このハンドル12を回転させると、ハンドル軸1
6が回転するが、回り止め挿通とは言っても該ハンドル
軸16の外形寸法と駆動軸18の貫通孔18Hの寸法と
は一致しておらず、隙間がある。従って、ハンドル回転
時にガタを生ずる。
【0010】以下にこのガタを抑制する工夫を説明す
る。前記駆動軸18の一端部18Aの外周はテーパ係合
面である円錐面18tに形成されており、一方、ハンド
ル12の基部14には、前記円錐面18tを受け入れる
ことのできるテーパ係合孔である円錐孔14Tが形成さ
れている。更には、該一端部18Aには縦方向に割溝1
8aが図3に明瞭に示されているように2箇所形成され
ている。
【0011】ハンドル軸16の先端部内周には雌ねじ1
6Mが形成されており、前記駆動軸18の端部18Bの
端面18bの外径程度の大きさの頭部を有するねじ部材
22が前記雌ねじ16Mに螺合するよう構成されてい
る。従って、ねじ部材22をハンドル軸16に螺合さ
せ、ねじ部材22の頭部の下面22Bを駆動軸18の端
面18bに当接させ、その後更に螺合作動させると、図
2の1点鎖線で示すようにハンドル12が駆動軸18に
対して締結される。
【0012】即ち図2は、ねじ部材22の頭部下面22
Bが駆動軸18の端面18bに当接した際のリール本体
10や駆動軸18に対するハンドル12の位置を実線で
示しており、この状態からねじ部材22を更に螺合作動
させると、図2においてハンドル軸16を駆動軸18に
対して引き上げるように作用し、駆動軸18の端部18
Aは割溝18aの存在によって半径方向に収縮可能であ
るので、外形が円錐面18tである駆動軸の一端部18
Aがハンドル基部14の円錐孔14Tに引き込まれ、円
錐面18tが円錐孔14Tの壁面に押されつつ、駆動軸
18の端部18Aの内面がハンドル軸16の表面に押し
付けられる。
【0013】従って、ハンドル12の回転に対してハン
ドル軸16と駆動軸18とがガタを生ずることなく、回
転を駆動軸18に円滑に伝達することができる。また、
ハンドル軸16と螺合しているねじ部材22の頭部下面
22Bが駆動軸18の端面18bに押圧しているため、
ハンドル軸16が駆動軸18から抜け出ることがないこ
とは勿論、軸方向に緩むことも防止できる。
【0014】上記実施例では、テーパ係合面とテーパ係
合孔とを円錐形としたが、本考案はこれに限らず、ハン
ドル軸16の先端部のねじ部材22の螺合作動によって
駆動軸18の一端部18Aがハンドル基部14に侵入し
つつ一端部18Aが基部14に接触する形態であればよ
い。従って、駆動軸18の端部18Aの外周面は球面の
一部等であってもよい。また、駆動軸18の端部18B
の外周形状を他端部18Aの円錐面18tと同様に形成
し、割溝も形成すれば、ハンドル12を左右何れの側に
も取付、交換できる。なお、図1の部品24はキャップ
である。
【0015】また、図4は図1から図3に示す実施例の
変形例を示す。駆動軸18’の端部18A’はその円錐
面18t’が長く形成され、割溝18a’も長く、しか
も4箇所に形成されている。これによってハンドル軸表
面と駆動軸18’の端部18A’の内面との圧接量を増
加させ、ガタ防止効果の向上を図ることができる。
【0016】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように本考案に
よれば、駆動軸に対するハンドル軸のガタを安定かつ確
実に防止することのできる魚釣用リールのハンドル装着
機構の提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る第1実施例としての魚釣用リール
のハンドル装着部の断面図である。
【図2】図1の要部の拡大図である。
【図3】図1の駆動軸部分の斜視図である。
【図4】本考案に係る第2実施例の駆動軸部分の斜視図
である。
【符号の説明】
10 リール本体 12 ハンドル 14 ハンドル基部 14T テーパ係合孔(円錐孔) 16 ハンドル軸 18 駆動軸 18A,18B 端部 18a 割溝 18t 係合面(円錐面) 21 駆動歯車 22 ねじ部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドルの回転を受けて回転し、ロータ
    ーを回転駆動させる駆動歯車を装着した筒状の駆動軸内
    に、前記ハンドルの基部から突出したハンドル軸を回り
    止め挿通させ、該ハンドル軸の先端部をねじ部材で螺合
    して前記駆動軸に締結する魚釣用リールのハンドル装着
    機構であって、 前記先端部とは反対側の駆動軸の一端部に概ね軸長方向
    に形成した割溝と、 該割溝の形成された前記一端部を受け入れ前記基部に
    形成したテーパ係合孔とを具備し、 前記ねじ部材はハンドル軸に対して螺合進行すると共に
    駆動軸を軸長方向に押し付けつつ締結する ことを特徴と
    する魚釣用リールのハンドル装着機構。
JP1993036779U 1993-06-11 1993-06-11 魚釣用リールのハンドル装着機構 Expired - Lifetime JP2571867Y2 (ja)

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JPH071762U JPH071762U (ja) 1995-01-13
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JPS613323Y2 (ja) * 1980-09-22 1986-02-01
JPS60777U (ja) * 1983-02-25 1985-01-07 株式会社音研 音声・コンピユ−タ−両信号用テ−プレコ−ダ−

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