JP5460391B2 - 保持具の保持構造および保持具 - Google Patents

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本発明は、工作機械の主軸に対して、工具を取り付けるための保持具を装着する場合の保持構造および保持具に関するものである。
従来より、工作機械の主軸に対して保持具を装着する手段は、例えば特許文献1に示される保持具等を含めて広く知られている。
上記特許文献1の図1〜図3に示されている保持具の保持構造は、工作機における主軸の先端部に、軸線方向に深いテーパ状の装着穴を備え、
一方、主体部の軸線方向の一端には被保持物保持用の保持部を備え、他端には、該主体部を工作機の主軸の装着穴に対して軸線が一致する状態に取付ける為に上記主軸の端部に備わっている装着穴に嵌合させるようにした対応テーパ形状のシャンク部を備えている保持具を備え、
上記テーパ状の装着穴に上記のシャンク部を挿入し、上記装着穴内に備える引具によって、上記シャンク部を装着穴に引込むことにより一体化させるようにしてある。
上記保持具の保持構造にあっては、工作機の主軸に対して、保持具が不測的に回動することを防止する為に、主軸の側からシャンク部の元部側に向けて駆動片を突設させ、一方、シャンク部の元部側においては、シャンク部の元部の径よりも大きい径の鍔部を備えさせ、そこには上記駆動片を嵌合させるようにした凹部を形成し、上記テーパ状の装着穴に上記のシャンク部を挿入し一体化させた状態では上記駆動片が凹部に嵌合して不測的な回動は防止されるようにしてある。
特開平7−96435号公報 特開2001−239406号公報
しかしながら、この従来の保持具の保持構造では、上記駆動片と、駆動片を嵌合させる凹部との嵌合、離脱の操作を容易化するために回動方向に僅かながら寸法の余裕(遊び)を形成しているため、主軸の回動動作に対しては、保持具の追従動作の精度が劣る問題点があった。
本件出願の目的は、主軸の構造も、保持具におけるシャンク部の元部の構成も簡易にできる保持具の保持構造を提供しようとするものである。
他の目的は、主軸の回動動作に対して、保持具の追従動作が忠実となり、回動精度の高い保持具の保持構造及び保持具を提供しようとするものである。
他の目的及び利点は図面及びそれに関連した以下の説明により容易に明らかになるであろう。
本発明における保持具の保持構造および保持具は、
工作機における主軸1の先端部には、軸線方向に深いテーパ状の装着穴2を備え、
一方、主体部21の軸線方向の一端には被保持物保持用の保持部21bを備え、他端には、該主体部21を工作機の主軸1の装着穴2に対して軸線が一致する状態に取付ける為に上記主軸1の端部に備わっている装着穴2に嵌合させるようにした対応テーパ形状のシャンク部22を備えている保持具20を備え、
上記テーパ状の装着穴2に上記のシャンク部22を挿入し、上記装着穴2の後部に備える引具によって、上記シャンク部を装着穴2に引込むことにより主軸1と一体化させるようにしてある保持具の保持構造において、
上記主軸1の先端部における装着穴2の周囲の前端面3には、周方向に1又は複数の嵌合用凹部17を備えさせ、
一方、上記保持具の主体部21の他端に備えるシャンク部22の元部側においては、上記装着穴2の周囲の前端面3に対向させて、シャンク部22の元部の径よりも大きい径の対向面30を備える張出部材21aを備えさせ、その張出部材21aにおける対向面30には、上記嵌合用凹部17に対向する位置に、1又は複数の弾性円状体37を収納する為の収納室31を備え、その収納室31の大きさは、弾性円状体37を収納した状態において、弾性円状体37の一部が対向面30から上記前端面3に向けて表出する状態で納まる大きさに形成してあり、
上記張出部材21aにおける対向面30から表出する弾性円状体37の一部43の表出寸法L4は、 装着穴2にシャンク部22を引込んだ状態において、上記前端面3に備えさせた嵌合用凹部17に 上記対向面30から表出する弾性円状体37の一部が弾力的に挿入され、嵌合用凹部17の内面に圧接して変形し、上記前端面3に対する上記対向面30の面方向への移動を阻止できる寸法に設定したものである。
また好ましくは、工作機における主軸1の先端部には、軸線方向に深いテーパ状の装着穴2を備え、 一方、主体部21の軸線方向の一端には被保持物保持用の保持部21bを備え、他端には、該主体部21を工作機の主軸1の装着穴2に対して軸線が一致する状態に取付ける為に上記主軸1の端部に備わっている装着穴2に嵌合させるようにした対応テーパ形状のシャンク部22を備えている保持具20を備え、
上記テーパ状の装着穴2に上記のシャンク部22を挿入し、上記装着穴2の後部に備える引具によって、上記シャンク部を装着穴2に引込むことにより主軸1と一体化させるようにしてある保持具の保持構造において、
上記主軸1の先端部における装着穴2の周囲の前端面3には、周方向に1又は複数の弾性円状体37を収納する為の収納室31を備え、その収納室31の大きさは、弾性円状体37を収納した状態において、弾性円状体37の一部が前端面3から対向面30に向けて表出する状態で納まる大きさに形成してあり、
一方、上記保持具の主体部21の他端に備えるシャンク部22の元部側においては、上記装着穴2の周囲の前端面3に対向させて、シャンク部22の元部の径よりも大きい径の対向面30を備える張出部材21aを備えさせ、その張出部材21aにおける対向面30には、上記弾性円状体37に対向する位置に、1又は複数の嵌合用凹部17を備えさせ、
上記前端面3から表出する弾性円状体37の一部43の表出寸法は、 装着穴2にシャンク部22を引込んだ状態において、上記対向面30に備えさせた嵌合用凹部17に、上記前端面3から表出する弾性円状体37の一部43が弾力的に挿入され、嵌合用凹部17の内面に圧接して変形し、上記前端面3に対する上記対向面30の面方向への移動を阻止できる寸法に設定したものであればよい。
また好ましくは、主体部21の軸線方向の一端には被保持物保持用の保持部21bを備え、他端には、該主体部21を工作機の主軸1の装着穴2に対して軸線が一致する状態に取付ける為に、主軸1の端部に備わっている装着穴2に嵌合させるようにした対応テーパ形状のシャンク部22を備えている保持具20であって、
上記テーパ状の装着穴2に上記のシャンク部22を挿入し、上記装着穴2の後部に備える引具によって、上記シャンク部を装着穴2に引込むことにより主軸1と一体化させるようにしてある保持具において、
上記保持具の主体部21の他端に備えるシャンク部22の元部側においては、工作機の主軸1の装着穴2の周囲の前端面3に対向させ得るように、シャンク部22の元部の径よりも大きい径の対向面30を備える張出部材21aを備えさせ、その張出部材21aにおける対向面30には、工作機の主軸1の装着穴2の周囲の前端面3に備えさせる嵌合用凹部17に対向する位置に、1又は複数の弾性円状体37を収納する為の収納室31を備え、その収納室31の大きさは、弾性円状体37を収納した状態において、弾性円状体37の一部が対向面30から上記前端面3に向けて表出する状態で納まる大きさに形成してあり、
上記張出部材21aにおける対向面30から表出する弾性円状体37の一部43の表出寸法L4は、 工作機の主軸1の装着穴2にシャンク部22を引込んだ状態において、上記工作機の主軸1の前端面3に備えさせた嵌合用凹部17に、上記対向面30から表出する弾性円状体37の一部が弾力的に挿入され、嵌合用凹部17の内面に圧接して変形し、上記前端面3に対する上記対向面30の面方向への移動を阻止できる寸法に設定したものであればよい。
以上のように本発明は、主軸1に対して、保持具20の主体部21を装着する場合、主軸の装着穴2に保持具主体部21のシャンク部22を差し込み、シャンク部22を装着穴2の内に引込むだけの操作でもって、主軸の前端面3に備えさせた嵌合用凹部17に対して、保持具20の主体部21の対向面30に備えさせた弾性円状体37の一部43を弾力的に変形させた状態で密接に嵌合させることが出来る特長がある。このことにより、主軸の前端面3に対して保持具20の主体部21の対向面30は、回転方向に完全に一体化し、主軸1の回動に対して、保持具の追従動作の精度は著しく向上するという加工どきの効果がある。
さらに本発明にあっては、主軸1と保持具20との関係構造において、主軸1の側には、前端面3に嵌合用凹部17を備えさせ、上記保持具20の側においては張出部材21aにおける対向面30に、弾性円状体37の収納室31を備え、その収納室31に弾性円状体37を存置させるという簡易な構成で、上記のように「主軸と保持具20とを回転方向に密に一体化」させ得るようにできるという構成上の優れた効果がある。
主軸と、保持具との関係を説明する為の一部を破断した(主軸に関しては図2(B)のI−I線位置で破断した)分解正面図。 (A)は、図1のII-1−II-1線位置から見た底面図。(B)は、図1のII-2−II-2線位置から見た平面図。 (A)は、図1における保持具主体部21と、収納室31と、弾性円状体37との関係を説明する為の部分断面図、(B)は、 (A)図の保持具主体部と、収納室と、弾性円状体との関係を説明する為の部分断面分解図、(C)は、弾性円状体の斜視図。 主軸に保持具の主体部を装着する場合における主軸前端面の嵌合用凹部と、弾性円状体との関係を説明する為の図で、(A)は、合着寸前の状態を表す正面図、(B)は、主軸と保持具とが合着完了状態において主軸の側の前端面3と保持具の対向面30とが密着している状態の合着状態を表す正面図、(C)は、合着状態を表す一部破断拡大図。 図4(B)とは主軸と保持具とが合着完了状態において異なる例(図5の場合は、主軸の側の前端面3と保持具の対向面30とは間隙G1が残っている)を示す正面図。 図1の保持具とはシャンク部22の形状と、鍔部21aの外径が異なる例を示す正面図。
以下本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1によく表れている1は、工作機における周知の主軸1を示し、その先端部には、軸線方向に深いテーパ状の装着穴(テーパ孔)2を備えている。3は、前端面を示し、周知のように保持具主体部21の対向面30に対して、図4に表れているように当接させて2面拘束ツ−リングを構成したり、図5に表れているように間隙G1をあけて対向させたりする。4はプルスタッド挿入孔で、ここには周知のようにプルスタッド23を深部へ向けて引込む為の引具7が配置される。
引具7としては周知のものでよい。例えば特許文献1、或は特許文献2に紹介されているものでよい。特許文献2に紹介されている例としては、図1に模式図的に示してある。
図において、8は進退させるドローバー、9は3個のボールを回動自在に保持する為の保持枠、10は保持枠9に設けたボール収容孔、11は係合用のボール、13は保持枠9が前進した状態においてのボール11の退避場所(ボール11が退避場所に移動するとプルスタッド23の膨出部24は進退自由になる)、14は保持枠9が後退した状態においてボール11を移動させるための拘束場所で、周知のようにボール11を拘束場所に移動させる過程において、ボール11はプルスタッド23の膨出部24の係合用の前部側斜面25に係合し、保持具主体部21のシャンク部22を図4(B)、図5の状態に、テーパ状の装着穴(テーパ孔)2の内に完全に引き込む。
次に、保持具20は、主体部21の軸線方向の一端には、任意の被保持物(例えば任意のチャック、ドリル等の刃物)を保持する為の周知の構成(例えば特許文献1参照)に係わる保持部21bを備え、他端には、周知のように該主体部21を工作機の主軸1の装着穴2に対して軸線が一致する状態に取付ける為に上記主軸1の端部に備わっている装着穴2に嵌合させるようにした対応テーパ形状のシャンク部22を備えている。21aは必要に応じて備えさせる鍔部材、22aはテーパ部、23はその後部に存在するプルスタッド、24は膨出部、25は係合用の前部側斜面を示す。30は主体部21のシャンク部22の側に備えさせた上記前端面3に対向させる為の対向面を示す。
上記構成においては、上記テーパ状の装着穴2に上記のシャンク部22を挿入し、上記装着穴2の後部に備える引具7によって、上記シャンク部22を装着穴2に引込むことにより主軸1と保持具20は一体化出来る。
次に、図1、図2に良く表れているように、上記主軸1の先端部における装着穴2の周囲の前端面3には、周方向に1又は複数(図においては周方向に等分に3個所設けてあるが、増減は任意である)の嵌合用凹部17、17・・・17を備えさせてある。
一方、上記保持具の主体部21の他端に備えるシャンク部22の元部側においては、上記装着穴2の周囲の前端面3に対向させて、シャンク部の元部の径よりも大きい径の対向面30を備える張出部材21aを備えさせる。張出部材21aとしては周知のように鍔部材を利用してもよい。
その張出部材21aにおける対向面30には、上記嵌合用凹部17に対向する対応位置に、1又は複数の弾性円状体37を収納する為の収納室(弾性円状体37の収容凹部)31を備えさせる。
収納室31の大きさは、図3(C)に表れている弾性円状体37を収納した状態において、弾性円状体37の一部が対向面30から上記前端面に向けて表出する状態で納まる大きさに形成してある。32は、収納室31の収容主体部で、内周の円弧の曲面は、弾性円状体37の外周の円弧の曲面に対応させ、シャンク部22を図4(B)、図5の状態に、テーパ状の装着穴(テーパ孔)2の内に完全に引き込んで、弾性円状体37の外周の接合部43(嵌合部)が図4(C)の状態に変形した場合には、収容主体部32の内周の円弧の曲面32aは、弾性円状体37の外周の円弧の曲面37aに沿って馴染み、両者は圧着するような形状にしてある。図3(B)に表れている33は、弾性円状体37の外周の直径D6よりも小さい寸法D9に形成して、弾性円状体37が脱出しないようにしてある脱落止狭部である(収容主体部32の内に弾性円状体37を挿着するときには張出部材21aの半径方向から挿入するとよい)。
34は、図3(A)に表れているように、収容主体部32の内に装着した弾性円状体37の一部43を、対向面30から上記前端面3に向けて表出させる為の表出窓を示す。弾性円状体37の一部43の表出させる寸法は、図4(C)にL5として表れているように、嵌合用凹部17の深さ寸法に対応させて、弾性円状体37の一部43が弾力的に変形して、嵌合用凹部17の底に密着し、「主軸1と保持具20とを回転方向に一体化」させ得るように嵌合用凹部17の深さよりも大きい寸法に定める。即ち、シャンク部22を装着穴2に完全に引込むことにより主軸1の前端面3と、保持具20の対向面30の距離は決定され(図4(B)の合着状態になるか、又は図5の離れた状態になる)、そして両者は一体化するのであるから、弾性円状体37の一部43が図4(C)、又は図5の状態に弾力的に変形して、嵌合用凹部17の底に密着するように決定すればよい。
主軸の前端面3に形成されている嵌合用凹部17は、上記脱落止狭部33に対して、図4(C)の深さL5と図示のような相対的な幅を備える。この深さL5は、前述したように弾性円状体37の一部43を弾力的に変形する状態で押込むことが出来るように凹状(底面は、円弧面、又は多角の凹面)に形成したものであり、この凹部17に弾性円状体37の一部43が圧接した状態では、弾性円状体37の一部43がアンカーとなって、主軸の前端面3に対して保持具20の主体部21の対向面30は、回転方向に完全に一体化して回動する。
なお、嵌合用凹部17は、図2(B)に表れているように、図2(A)に表れている保持具20の収容凹部31の長さL1に比較して、放射方向に長い寸法L2に形成してある。この事情は、主軸1の直径(外径)D2に対して、保持具20の直径(外径)D1が相対的に大小変化しても、対応できるように備えてある。
さらに、上記弾性円状体37の外形形状は、図3(C)のような中空管状体のものを用いて説明したが、嵌合用凹部17の深さ寸法に対応させて、弾性円状体37の一部43が弾力的に変形して、嵌合用凹部17の底に密着する弾力を有するものであれば、内部が中空で、収縮部38を備えたものであれば球体(ボール状)でもよい。
さらに、上記説明においては嵌合用凹部17を前端面3に備えさせ、弾性円状体37の一部である接合部43を、対向面30に備えさせた表出窓34から表出させるように構成したが、これらは一方の嵌合用凹部17の溝に、他方の弾性円状体37の一部43が相対的に接合すればよいので、嵌合用凹部17を対向面30の側に備えさせ、前端面3の側における対向位置に収容凹部31を備えさせ、表出窓34から弾性円状体37の一部である嵌合する部分(突出部)43が表出して前述のように、主軸1と保持具20を一体化させた場合(図4(B)又は図5参照)、弾性円状体37の一部43が、図4(C)、又は図5の状態に弾力的に変形して、嵌合用凹部17の底に合着するようにしても良いよい。
上記構成のものを用いて主軸1に対して保持具20を装着する場合について説明する。周知のように、主軸1に対して、保持具20の主体部21を装着する場合、主軸の装着穴2に保持具主体部21のシャンク部22を差し込み、シャンク部22を装着穴2の内に引込む。
上記構成のものにあっては、引具7で上記シャンク部22を装着穴2の内に引込むだけの操作でもって、主軸1の前端面3に備えさせた嵌合用凹部17に対して、保持具20の主体部21の対向面30に備えさせた弾性円状体37の一部43を弾力的に変形させた状態で嵌合させることが出来る。このことにより、主軸の前端面3に対して保持具20の主体部21の対向面30は、回転方向に完全に一体化する。
また上記の場合、張出部材21aにおける対向面30から表出する弾性円状体37の一部の寸法L4(図4(A)参照)は、装着穴2にシャンク部22を完全に引込み、完了状態において、図4(B))の例においても、図5の例においても、上記前端面3に備えさせた嵌合用凹部17に、上記対向面30から表出する弾性円状体37の一部43が弾力的に挿入され、嵌合用凹部17の底面17aに圧接して変形し、上記前端面3に対する上記対向面30の面方向への移動を阻止できる寸法に設定してある。言葉を換えると、嵌合用凹部17の深さ寸法L5よりも弾性円状体37の一部43の突出寸法L4を大きくしているので、その嵌合(係合)状態は、弾力的に一体化し、回転方向における噛合いに隙間は無く、共に回る精度はよい。
さらに、嵌合用凹部17の形状が図4(A)のように周方向に舟底状になっていると、これに弾性円状体37の円弧状の一部43を合着させるとき、周方向に僅かなずれがあっても、両者の斜面の滑りにより、修正され、最も深部となっている位置を中心にした正しい合着が可能になるという作用が期待できる。
1・・・主軸、2・・・テーパ孔(装着穴)、3・・・前端面、4・・・プルスタッド挿入孔、7・・・引具、8・・・ドローバー、10・・・ボール収容孔、11・・・ボール、13・・・退避場所、14・・・拘束場所、17・・・嵌合用凹部、20・・・保持具、21・・・主体部、21a・・・張出部材・鍔、21b・・・工具保持部、22・・・シャンク部、22a・・・テーパ面、23・・・プルスタッド、24・・・膨出部、25・・・係合用の前部側斜面、30・・・対向面、31・・・収容凹部、32・・・収容主体部、33・・・脱落止狭部、34・・・表出窓、37・・・弾性円状体、(中空管状体、中空球体)、38・・・収縮部(中空部)、40・・・間隙、41・・・密着面、43・・・嵌合部(突出部)、E・・・矢印。

Claims (3)

  1. 工作機における主軸の先端部には、軸線方向に深いテーパ状の装着穴を備え、
    一方、主体部の軸線方向の一端には被保持物保持用の保持部を備え、他端には、該主体部を工作機の主軸の装着穴に対して軸線が一致する状態に取付ける為に上記主軸の端部に備わっている装着穴に嵌合させるようにした対応テーパ形状のシャンク部を備えている保持具を備え、
    上記テーパ状の装着穴に上記のシャンク部を挿入し、上記装着穴の後部に備える引具によって、上記シャンク部を装着穴に引込むことにより主軸と一体化させるようにしてある保持具の保持構造において、
    上記主軸の先端部における装着穴の周囲の前端面には、周方向に1又は複数の嵌合用凹部を備えさせ、
    一方、上記保持具の主体部の他端に備えるシャンク部の元部側においては、上記装着穴の周囲の前端面に対向させて、シャンク部の元部の径よりも大きい径の対向面を備える張出部材を備えさせ、その張出部材における対向面には、上記嵌合用凹部に対向する位置に、1又は複数の弾性円状体を収納する為の収納室を備え、その収納室の大きさは、弾性円状体を収納した状態において、弾性円状体の一部が対向面から上記前端面に向けて表出する状態で納まる大きさに形成してあり、
    上記張出部材における対向面から表出する弾性円状体の一部の表出寸法は、 装着穴にシャンク部を引込んだ状態において、上記前端面に備えさせた嵌合用凹部に 上記対向面から表出する弾性円状体の一部が弾力的に挿入され、嵌合用凹部の内面に圧接して変形し、上記前端面に対する上記対向面の面方向への移動を阻止できる寸法に設定したことを特徴とする保持具の保持構造。
  2. 工作機における主軸の先端部には、軸線方向に深いテーパ状の装着穴を備え、 一方、主体部の軸線方向の一端には被保持物保持用の保持部を備え、他端には、該主体部を工作機の主軸の装着穴に対して軸線が一致する状態に取付ける為に上記主軸の端部に備わっている装着穴に嵌合させるようにした対応テーパ形状のシャンク部を備えている保持具を備え、
    上記テーパ状の装着穴に上記のシャンク部を挿入し、上記装着穴の後部に備える引具によって、上記シャンク部を装着穴に引込むことにより主軸と一体化させるようにしてある保持具の保持構造において、
    上記主軸の先端部における装着穴の周囲の前端面には、周方向に1又は複数の弾性円状体を収納する為の収納室を備え、その収納室の大きさは、弾性円状体を収納した状態において、弾性円状体の一部が前端面から対向面に向けて表出する状態で納まる大きさに形成してあり、
    一方、上記保持具の主体部の他端に備えるシャンク部の元部側においては、上記装着穴の周囲の前端面に対向させて、シャンク部の元部の径よりも大きい径の対向面を備える張出部材を備えさせ、その張出部材における対向面には、上記弾性円状体に対向する位置に、1又は複数の嵌合用凹部を備えさせ、
    上記前端面から表出する弾性円状体の一部の表出寸法は、 装着穴にシャンク部を引込んだ状態において、上記対向面に備えさせた嵌合用凹部に、上記前端面から表出する弾性円状体の一部が弾力的に挿入され、嵌合用凹部の内面に圧接して変形し、上記前端面に対する上記対向面の面方向への移動を阻止できる寸法に設定したことを特徴とする保持具の保持構造。
  3. 主体部の軸線方向の一端には被保持物保持用の保持部を備え、他端には、該主体部を工作機の主軸の装着穴に対して軸線が一致する状態に取付ける為に、主軸の端部に備わっている装着穴に嵌合させるようにした対応テーパ形状のシャンク部を備えている保持具であって、
    上記テーパ状の装着穴に上記のシャンク部を挿入し、上記装着穴の後部に備える引具によって、上記シャンク部を装着穴に引込むことにより主軸と一体化させるようにしてある保持具において、
    上記保持具の主体部の他端に備えるシャンク部の元部側においては、工作機の主軸の装着穴の周囲の前端面に対向させ得るように、シャンク部の元部の径よりも大きい径の対向面を備える張出部材を備えさせ、その張出部材における対向面には、工作機の主軸の装着穴の周囲の前端面に備えさせる嵌合用凹部に対向する位置に、1又は複数の弾性円状体を収納する為の収納室を備え、その収納室の大きさは、弾性円状体を収納した状態において、弾性円状体の一部が対向面から上記前端面に向けて表出する状態で納まる大きさに形成してあり、
    上記張出部材における対向面から表出する弾性円状体の一部の表出寸法は、 工作機の主軸の装着穴にシャンク部を引込んだ状態において、上記工作機の主軸の前端面に備えさせた嵌合用凹部に、上記対向面から表出する弾性円状体の一部が弾力的に挿入され、嵌合用凹部の内面に圧接して変形し、上記前端面に対する上記対向面の面方向への移動を阻止できる寸法に設定したことを特徴とする保持具。
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