JP2571651B2 - 反対方向に走行するかごへ呼びを割当てにくくする方法 - Google Patents

反対方向に走行するかごへ呼びを割当てにくくする方法

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JP2571651B2 JP3256043A JP25604391A JP2571651B2 JP 2571651 B2 JP2571651 B2 JP 2571651B2 JP 3256043 A JP3256043 A JP 3256043A JP 25604391 A JP25604391 A JP 25604391A JP 2571651 B2 JP2571651 B2 JP 2571651B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【技術分野】本発明はエレベータシステムに関し、より
特定的には絶えず更新される情報を用いて建物内の乗場
で利用できる一群のエレベータから1台のエレベータを
乗場呼びに応答せしめる装置に関する。
【背景技術】エレベータシステムがより複雑巧妙にな
り、多数のエレベータを群として運転して多数の階床に
サービスさせるようになって来るにつれて、建物内の乗
場において登録された上昇または下降呼びに対してエレ
ベータかごをどのように応答させるかを決定する方法の
開発が必要になって来た。エレベータシステムの群制御
を行う最も一般的な方法は建物の階床を複数のゾーンに
分けることである。各ゾーンには1つまたは多数の階床
が含まれ、ゾーンの数は乗場呼びにサービスするエレベ
ータシステムのかごの台数とほぼ同じ数にされる。この
ようなシステムの典型的な運転においては、エレベータ
かごの存在しないゾーンへかごが強制的に送られそして
そのかごがそのゾーン内で登録された全ての乗場呼びに
応答する。然し乍ら、乗場呼びに応答したかごに乗込ん
だ乗客が行ったかご呼びによって、そのかごがそのゾー
ン外へ走行してしまうことが多い。またかごが呼びに応
答するために上方へ走行し始めると、そのかごは下降呼
びに応答できなくなる。このためゾーン制御運転モード
で作動されるシステムは多様な付加的機能を必要とす
る。例えば、あるゾーン内の呼びにそのゾーン内のかご
が応答できない場合には、呼びのない別のゾーンからか
ごを借用する。つまり、あるゾーンにかごがなく、且
つ、そのゾーンに割当てできるかごがない場合には、当
該ゾーンを優先するために重要度の低いゾーンのかごが
奪われる。ゾーン制御システムでは、呼びへの応答が許
容できない程遅れることが屡々であり、それ故1つまた
は2つのバックアップ運転モードによって長待ち呼びに
かごを応答させる非ゾーン型の変則的指令を発生させる
ことが屡々である。最近の考案では、未割当ての登録済
み乗場呼びの位置及び方向と、(各かごの位置、走行方
向及び現在位置から呼び位置まで走行する間に停止する
回数を含む)各かごの状態とを比較し、停止回数、走行
方向、通過する階床の数、所定の最大許容時間内にサー
ビスを行うことができるか否か、一致する階へのまたは
隣接する階へのかご呼びがなされているか否か、及びそ
のかごの電動発電機がオンであるかオフであるかを考慮
した運転計画に基いてその乗場呼びに最も早く到達する
と予想されるかごに無条件にその乗場呼びを割当てる。
または例えば別の瞬時割当て型のシステムの場合には、
特許公報61−266号(特願昭54−29680号及
び特開昭55−123863号)に開示されているよう
に、登録された直後に乗場呼び割当てがなされ、乗場に
居る乗客に直ちに告知が行われる。もし割当てられたか
ごが乗客を降ろす前に他のかごがその階床に到着すれ
ば、予め告知されていた昇降路の前で待って居る乗客は
いらいらすることになるから、その階床に到着する割当
てられていないかごの数がある限度を越えるようになれ
ば、予測できなかった遅れを生じた最初のかごへの割当
ては取り消され、早く到着するかごがサービスするかご
に切り替えられることが告知される。また例えば、特開
昭54−18566号公報には、共通の乗場呼びに応え
る適格性を有する各かごに関して評価値を計算し、最良
の値を有するかごに絶対的に割当てを行う型のエレベー
タ群急派システムが示されている。換言すれば、1回の
みの評価によって最初に割当てを行った後は、この割当
てはそのかごによって保持されたままとなり、規則的な
再評価の対象にはならない。この割当て方法は、乗場に
居る乗客が、どのかごが自分の要求にサービスしてくれ
るのかを直に知りたい、及びその後に割当てを別のかご
に変えて欲しくないという心理的な要望を満足させるた
めに考えられたものである。このことは登録した各乗場
呼びを直ちに割当て、その呼びに応えようとしている特
定のかごを直ちにその階床に表示することを意味する。
同様に特開昭52−47249号公報に“瞬時割当て”
が示されている。さらにその明細書によれば、先行乗場
呼びが変更不能なようにあるかごに割当てられるため、
即ちサービスを行ってしまうまではその乗場呼びを他の
かごに再割当てできないことから、その特定のかごの適
切さを評価するに当たって、既にそのかごに変更不変な
ように割当て済の乗場呼びの今までの経緯を考慮させる
“サービス状態”と呼ぶある量を想定する必要があるこ
とが分かっている。もしあるかごがそれに割当て済の何
れかの乗場呼びに応えるための時間の長さが、新しい乗
場呼びをそのかごに割当てられるためにある限度を越え
るようになれば、そのかごはこの新しい乗場呼びに応え
させるための検討から積極的に除外される。以上のよう
に瞬時割当て方式が効率の低下をもたらすため、バック
アップモードが必然的に必要になる。別の例として、合
衆国特許3,511,342号は、評価中の各かごへの
先行割当てから考えて最適のサービス能力を有するかご
へ新しい乗場呼びを割当てるための評価方法を示してい
る。また別の例は、特開昭50−136857号公報に
示されているシステムであって、このシステムでは新し
い乗場呼びの発生と、既に発生し割当て済の乗場呼びと
に応答してサービスに適するかごが選択され、そのかご
はサービスが完了するまでこの新しく割当てられた乗場
呼びを保持し続ける。従来から広く知られているこれら
のシステムでは、呼びが極度に長待ち(例えば2分間)
にならない限り呼びの再割当てはなされない。このよう
になってから緊急基準等を適用してあるかごを割当てる
ような例外的な動作を行う別のバックアップモードが必
要になる。これらのシステムの基本的な欠陥は、先に割
当て済の乗場呼びは、再割当てに当っては適格とは考え
ないこと、及び割当てられたかごがその呼びに応答する
までに呼びを行った状態が大きく変化し得ることであ
る。例えば配達人が荷物を降す間ドアを開け放しにした
ためにかごが過度に遅れたり、また中間の乗場において
最初の割当ての時には考えも及ばなかったような多数の
乗場呼びを登録して大勢の乗客が乗込むかも知れない。
このような場合、ゾーンに分割する群システムのよう
に、何段階かのバックアップ運転モードを準備する必要
がある。特開昭52−11554号に示されているよう
に、第1の所定時間内に呼びに応答がない場合にはその
呼びを再割当てするために第1段のバックアップモード
に入る。またそれにも失敗し、第2の所定時間が経過し
ても呼びに応答がない場合には、その呼びに応答させる
ためにかごの無条件優先割当てが必要となろう。つま
り、割当てられた呼びを他のかごへ再割当てするための
再評価はなされるるが(例えば、特許公報50−136
857号(特願昭49−44507号)では、あるかご
に変更不能なように割当て済の乗場呼びの今までの経緯
を表す“サービス状態”を、そのかごを特定の乗場呼び
に応えさせるかどうか、そのかごの適切さを決定するに
当たって考慮する)、この再評価は呼びが割当てられて
いる第1のかごの既に決定された応答時間を用いてい
る。この応答時間はそのかごの現在の状態を反映するも
のではない。これらの従来の計画は何れも、交通の流れ
の理想的パターン以外では主運転モード(ゾーンまたは
呼び割当て)が乱れてしまうため必然的にバックアップ
モードが必要となり、主運転モードからバックアップ運
転モードに切換わるとシステムは更に乱れ、それが更に
別のバックアップモードを必要とする等望ましいサービ
スを提供できなくなる。ゾーン型の動作はどの時点にお
いても建物内の状態を考慮することがない。呼びをかご
へ割当てる従来から知られている瞬時割当て技術を使用
するモードは諸状態を予測してそれに基いて呼びを割当
てるが、呼びをかごに割当てる時に建物の実際の状態に
真に応答することはできない。またどちらの型のシステ
ムも何か悪くなる(例えば呼びへの応答が過度に遅れ
る)までダイナミックではなく、このようになってから
これもダイナミックではない他のモードに移る。これら
の他のモードも建物内の実際の現状を考慮するものでは
なく、主運転モードから見れば例外的で許容できないよ
うな方法によって状態に対応するため更に乱れて行くの
である。これら何れの型のシステムも登録された呼びと
かごとの関係、即ち応答に要する推定時間またはそれぞ
れが位置しているゾーンに基礎を置いているが、未応答
乗場呼びをも含めたシステムの実際の現状を絶えず再評
価してはいない。さらに、新しい乗場呼びを瞬時に且つ
変更不能なようにあるかごへ割当てること、その結果現
在の実際の状態の追随に失敗することから、これらのシ
ステムはその時点にある位置にある最良のかごをその乗
場呼びに応えさせるような例外的な計画によって、この
ような失敗を償う。この計画は、その新らしい乗場呼び
に応えることができるようになる前に方向を反転しなけ
ればならないようなかごの通過すべき階数をも計算する
という極端さに頼っている。この計画は、下降乗場呼び
を過ぎて上昇中の、または上昇乗場呼びを過ぎて下降中
のかごの応答時間を考慮することにさえ及んでいる。こ
のようなやり過ぎは、割当て後の挙動を充分に予測でき
ることを仮定する瞬時割当てシステムの本質上必要とな
るのである。
【発明の開示】本発明の目的は、割当てを検討中の乗場
呼びに対して悪い方向に向っているエレベータかごを考
慮に入れてかごを割当てる方法を提供することである。
本発明によれば、未応答乗場呼びの階床または方向に対
して悪い方向に向っているかごは、その乗場呼びへの応
答に対して極めて不都合なかごと見做される。また本発
明によれば、割当てに当ってそのかごが割当てを検討中
の乗場呼びから遠去かっていると考えられれば、または
その乗場呼びが上昇であってそのかごがその呼びを過ぎ
て下降中であれば、もしくはそのかごが下降乗場呼びを
過ぎて上昇中であれば、そのかごはその呼びに対して極
めて不都合なかごと見做される。本発明は特に、割当て
を検討中の乗場呼びの階床または方向に対するかごの方
向を含む現在の状態に基いて動的に呼びをかごに割当て
るシステムに使用される。従来の瞬時割当て方法からの
脱却を表す本発明の動的再割当て方法は、現在は方向的
に不適当と考えられるかごも、当該乗場呼びに応える資
格があることを考えるべきであってそれをどの程度考慮
すればよいのかを考える新しい方策を提供する。即ち、
特願昭56−500261号にも開示されているよう
に、乗場呼びが登録された時点でどのかごが最適である
のかを決定するのではなく、常に変化している現在の状
態を斟酌できるようにこの決定を遅らせるのである。こ
れらの考え方の重要なアスペクトとして含まれているの
は、かごが走行している、または走行しようとしている
現在の方向である。勿論これは巡回毎に変化し得るもの
である。従って、最初の検討巡回においては極めて不都
合と見做し得るかごもその後に停止して方向を反転させ
るかも知れず、検討中の元の乗場呼びが実際にサービス
を受ける前にでも、次の巡回中に最早不都合ではないと
見做されることになろう。しかし明らかに当該乗場呼び
から遠去かるか、または上昇乗場呼びを過ぎて下降中で
あるか、または下降乗場呼びを過ぎて上昇中のかごはそ
の乗場呼びに応えるには(このかごが方向を反転するま
では)不都合であると考えるべきであるという本発明の
考え方は、呼びを処理する上で大きい経済性と、かご派
遣の高効率化をもたらす。実際の割当て時間を遅らせる
から、初めはその乗場呼びに応えるには極めて不都合と
されたかごであっても、その後にそのかごが方向を変え
て同じ乗場呼びに対して不都合ではないと見做されるこ
とも充分に可能となるのである。本発明の上述の及び他
の目的、特色及び長所は、添附図面に基く以下の説明か
らより一層明白となるであろう。
【実施例】第1図は本発明を実現できる型の多かご式エ
レベータシステムの概要図である。第1図にはエレベー
タ昇降路“A”1及び“F”2だけを示し、他の昇降路
は省略してある。エレベータかご3、4はレール(図示
してない)によって案内されながらそれぞれの昇降路内
を垂直に運動する。各かごは、通常は複数の鋼索からな
る綱5、6によって吊下げられ、昇降路縦穴内の遊び滑
車9、10によって案内されながら駆動滑車/電動機/
ブレーキ組立体7、8によって両方向へ駆動され、また
は固定位置に保持される。また通常は、綱5、6は釣合
いおもり11、12をも吊下げている。典型的にはこれ
らの釣合いおもりの重さは、かごがその許容荷重の半分
を積載している時のかごの重さにほぼ等しい。各かご
3、4は、移動ケーブル13、14を介して、昇降路の
頂部にある機械室内に位置するそれぞれのかご制御装置
15、16に接続されている。かご制御装置15、16
は周知のようにかごの運転及び運動を制御する。従来か
ら多かご式エレベータシステムには、建物の階床に設け
られた乗場呼び釦18〜20によって登録された上昇ま
たは下降乗場呼びを受信し、数種類の群運転モードの1
つに従ってこれらの呼びに応答させるようにこれらの呼
びを種々のかごに割当て、かごを建物の諸階床に分散さ
せる群制御装置17が設置されている。群運転モードの
一部は、通常は適当な建物配線22によって多かご式エ
レベータシステムの群制御装置に接続されているロビー
パネル21によって制御することができる。かご制御装
置15、16は上昇及び下降標示灯23、24の点灯の
ようなかごに関係する若干の昇降路機能をも制御する。
標示灯はかご3に対して上昇及び下降の一組が割当てら
れ、同様にかご4に対しても上昇及び下降の一組が割当
てられていて、乗場呼びに応答して上昇方向にまたは下
降方向に走行するかごが到着する昇降路ドアを標示す
る。以上がエレベータシステムの概要説明であるがここ
までの説明は従来のエレベータシステムにも、また本発
明を組入れるエレベータシステムにも等しく適用され
る。本発明を実施する場合に必須ではないが、本発明が
適用されるエレベータシステムは一次位置変換器(PP
T)25、26によって昇降路内のかごの位置を知るこ
とができる。変換器は、1978年7月21日付で関連
出願されたMarvin Maselらの合衆国特許出
願一連番号927,242号(1975年12月18日
付出願の一連番号641,798号の続き)、名称“高
分解能及び広範囲軸位置変換器システム”に記載されて
いる型の準絶対増分符号器及び計数及び方向性インタフ
ェース回路からなることができる。この変換器は、両端
がかごに固定され昇降路壁に取付けられた遊び鎖歯車3
1、32を回っている鋼テープ29、30の動きに応答
する鎖歯車27、28によって駆動される。同様に、本
発明を実現するためのエレベータシステムに必ずしも必
要とするものではないが、ドア制御をより精密に行うた
めに、またPPT25、26から入手する階床位置情報
を検証するために、1979年11月13日付でFai
rbrotherによって合衆国に関連出願された一連
番号093,475号に記載されている型の二次位置変
換器(SPT)を使用して各階床における詳細な位置情
報を入手することができる。また、もし望むならば、本
発明を実現するエレベータシステムは、周知の型の内部
ドアゾーン昇降路スイッチ及び外部ドアゾーン昇降路ス
イッチを使用することもできる。第1図に関する以上の
説明は極めて概括的であり、周知の、例えばエレベータ
通路安全スイッチのような他のシステム機能は簡略化の
ために図示してない。かご自体の全ての機能は、本発明
によるかご内制御装置33、34による直列時分割多重
化方式と移動ケーブル13、14による直接配線方式と
によってかご制御装置と通信する。例えば、かご内制御
装置はかご内のかご呼び釦、開扉釦及び閉扉釦その他の
釦及びスイッチを監視し、かご呼びを指示する釦の点灯
を制御し、接近しつつある階床をかごの内部に表示する
階床表示器の制御も行う。かご内制御装置は荷重計量変
換器にも接続されていて、かごの運動、運転及びドア機
能の制御に使用される重量情報を供給する。本発明にお
ける荷重計量は、1979年11月27日付関連出願、
Donofrioによる(Otis Docket N
o.OT−368)及びGamesによる(Otis
Docket No.OT−369)に記載の荷重計量
装置によることができる。かご内制御装置33、34の
最も重要な仕事は、安全を確認した後に要求に従ってド
アの開閉を制御することである。かご制御装置15、1
6、群制御装置17、及びかご内制御装置33、34を
実現するために使用できるマイクロコンピュータシステ
ムは、種々の商業及び技術刊行物に記載されている周知
技術に従って、容易に入手可能な部品または部品群から
選択して構成することができる。これらの刊行物には、
合衆国カリフォルニア州バークレイの Adam Os
borne and Associates,Inc.
から1977年に出版され、パリ(フランス)のSyd
ex、東京(日本)のArrow Internati
onal、バンクーバ(カナダ)のL.A.Varah
Ltd.及び台北(台湾)のTaiwan Fore
ign Language Book Publish
ers Councilから入手可能な“An Int
roduction to Microcompute
rs,Vol.II,Some Real Produ
cts”が含まれる。また合衆国マサチュセッチ州メイ
ナードのDigital EquipmentCorp
oration から出版された“Digital M
icrocomputer Handbook”197
7−1978第2編、及び、1978年に合衆国テキサ
ス州ヒューストンのTexas Instrument
s,Inc.から出版されたSimpson,Luec
ke,Cannon及びClemens著“9900F
amily Systems Design andD
ate Book”(合衆国国会図書館カタログNo.
78−058005)も含まれる。同様にこれらのコン
ピュータを動作させるためのソフトウエアの構成方法も
多種の刊行物に記述されている周知原理に基いて種々の
形を取り得る。1つの基本的論文は、合衆国マサチュセ
ッツ州リーディング及びカリフォルニア州メンロパー
ク、ロンドン(イングランド)、カナダ・オンタリオ州
ドンミルズの Addison−Wesley Pub
lishing Company,Inc.から7巻に
分けて出版された“The Art of Compu
ter Programming”(合衆国国会図書館
カタログNo.67−26020)である。より好評で
話題の刊行物は、合衆国マサチュセッツ州ボストンのK
ahners Publishing Company
(Electronic Division New
s)から1975年に出版された“EDM Micro
processor Design Series”で
ある。また有用な図書として1977年にMc Gra
w Hill Book Company(世界中にあ
り)から出版された Peatman 著“Micro
−computer−Based Design”(合
衆国国会図書館カタロNo.76−29345)があ
る。本発明を実現するためのソフトウエア構造、及び以
下に説明する周辺機能は多種多様に編成可能である。実
施例においてはテキサスインスツルメンツの9900群
をそれらの適当なインタフェースモジュールと共に用い
てかご内制御装置、かご制御装置、及び群制御装置に分
離した第1図に示す型のエレベータ制御システムを構成
して実時間割込み方式で動作させ、電源投入時にはシス
テム初期化を行う最優先割込み(上記制御装置の1つの
所定の機能が必要とする始動よりも上位)を与えてい
る。また実時間割込みに応答して内部プログラム機能を
遂行し、且つ他の制御装置との直列通信を処理するため
にプロセッサの制御レジスタ装置によって他の制御装置
からの通信始動割込みに応答する監視プログラムを使用
している。種々のルーチンが時間決めされ交互配置の形
で呼び出される。臨界度、またはルーチンが遂行する機
能を更新する必要性に依存して、あるルーチンは他のル
ーチンよりも屡々呼び出される。以下に、エレベータ技
術者が完全に理解し容易に実現できるようにエレベータ
機能を余すところなく説明し、またプロセッサ技術者が
周知の技術を用いて実現できるようにプロセッサ機能を
余すところなく説明する。本発明はディジタル処理装置
の特性に関するものではなく、またこのようなプロセッ
サ装置のプログラミングに関するものでもない。以下
に、エレベータシステムのハードウエアと適切にプログ
ラムされたプロセッサとを組合せて今までに遂行された
ことがないエレベータ機能を遂行する装置に関して本発
明を説明する。本発明は、従来は伝統的な継電器/スイ
ッチ回路で遂行されて来たことをマイクロプロセッサを
用いて、または配線されたディジタルモジュールを用い
て遂行するのではなく、新規なエレベータ機能に関す
る。以下の説明は本発明を実施するために企図された最
良モードの単なる例に過ぎず、本発明は、実施上望まし
ければ、他のハードウエアとソフトウエアとの組合せを
用いて、またはハードウエアだけによって遂行させるこ
とが可能である。第1図のかご内制御装置33、34と
かご制御装置15、16との間の通信は周知の移動ケー
ブルによっている。しかし、両者を直列データリンクで
結ぶためのかご内制御装置及びかご制御装置の能力を考
慮して、周知の型の直列時分割多重化通信方式を使用す
ることとした。この場合、かご内制御装置33、34と
かご制御装置15、16との間の直列通信は、TMS−
9900マイクロプロセッサ集積回路チップ群または同
等品の通信レジスタ装置を通して行うことができる。し
かし、かご内制御装置とかご制御装置との間の直列通信
は、もし望むのであれば、周知の他の技術に従って多重
化することができる。第2図は群制御装置17を極めて
概括的なブロックの形で示す。群制御装置はマイクロコ
ンピュータ1を中枢とする。例えば、テキサスインスル
メンツ9900群のように、種々の製造業者から関連集
積回路チップ群として入手可能な集積回路チップから選
択して構成することができる。このようなマイクロコン
ピュータ1は、典型的には、TIM9904クロックを
組合せたTMS9900のようなマイクロプロセッサ
(中央制御及び演算及び論理装置)2、ランダムアクセ
ス記憶素子(RAM)3、読出し専用記憶素子(RO
M)4、割込み優先及び/または復号回路5、及びアド
レス/命令解読器等のような制御回路6を含む。マイク
ロコンピュータ1は一般に、充分なアドレスバス、デー
タバス及び制御バス7を提供できるような適当なめっき
または他の配線を有する基板上にチップ2〜6を実装し
て形成されている。これらのバスはチップ2〜6を相互
接続すると共に、複数の適当な種類の入力/出力(I/
O)モジュール8〜11をも相互接続している。I/O
モジュール8〜11の性質は、それらが制御する機能に
依存する。また各I/Oモジュール8〜11の性質は、
各I/Oが接続されるエレベータ装置を制御または監視
するために基板の外部で使用するインタフェース回路の
型にも依存する。例えば、乗場呼び釦及び電球と、スイ
ッチ及び標示灯とに接続されているI/O8〜10は単
に緩衝入力及び緩衝出力及びマルチプレクサ及びデマル
チプレクサを具備するだけであり、乗場釦またはロビー
パネル釦またはスイッチ類が閉じたことを検知して電力
がI/Oまたは外部の何れから供給されていようとも、
適当な電力で電球を駆動できるように電圧及び/または
電力の変換、及び/または一次・二次絶縁を行う。I/
Oモジュール11は電流ループ線13、14(第2図)
を介してかご制御装置15、16(第1図及び第2図)
との直列通信を行う。これらの通信は群制御装置からか
ごへの指令、例えば上方及び下方要求、停止指令、乗場
呼び取消し、ロビー急発進の防止、その他特別擾先順位
等のような任意選択機能に関する指令を含む。群制御装
置は各かご制御装置と順次に通信する。各通信動作は周
知の“ハンドシェーク”方式のようにかご制御装置から
の応答の受信を含む。またこの応答は、そのかごがその
群内にあるか、そのかごが上方向または下方向に前進中
であるか、その荷重状態、その位置、そのかごが発進指
令の下にあるのかまたは走行中であるのか、そのかごの
ドアは完全に開いているかまたは閉じているか、その他
のかごの状態及び運転情報を含む。以下に特に説明を行
わない信号の意味、以下に完全に説明しない信号の機
能、及び完全に記述しない信号の転送及び使用法は、エ
レベータ及び信号処理技術者であれば全て容易に理解で
きる筈である。それ故、これらの目的を達成するための
特定装置またはそれらの動作モードの詳細説明は不要で
あり、省略する。データ処理システムを基本として本発
明を実施することができる群制御装置の総合プログラム
構造を第3図に示す。第3図のプログラム入口点1には
通常行われているように、最優先割込みをもたらす「電
源投入」によって到達する。次で「始動ルーチン」2が
走って全てのRAMメモリをクリアし、全ての群出力を
0にリセットし、建物パラメタ(これらは特定システム
をその建物に適合させるものであり、階床の高さ等を含
む)を読出して必要書式に書式化する。次にプログラム
はその繰返し部分に進む。本実施例によればこの繰返し
部分は200ミリ秒程度毎に走ることができる。プログ
ラムのこの部分は「初期化」ルーチン3から開始され、
全ての強制機能及び全ての禁止または取消し機能を記憶
装置からクリアし、欄可調変数を読出して必要書式に書
式化し、各かごの状態を読出して必要書式に書式化し、
全ての乗場呼びを走査して検知した乗場呼びに対応する
釦灯を点灯させる。次で「かご入力の分配」ルーチン4
において、かごとの通信によって入手した全ての入力を
種々の写像(マップ)及びそれに関連する他の記憶した
パラメタ位置に分配する。次に「ゾーン位置」ルーチン
5(詳細に関しては本出願と同時に出願されたBitt
ar及びMendelsohnの合衆国特許出願(Ot
is Docket No.OT−374の第4図を参
照されたい)が遂行され、各ゾーン内に存在するかごを
識別し、各かごが存在しているゾーンを識別する。次
で、前記Bittar及びMendelsohnの出願
の第5図〜第9図に詳細に記載されている「平均間隔」
サブルーチン7及び「計算された間隔」サブルーチン8
を含む「上昇ピーク」ルーチン6が遂行され、上昇交通
量がピークであるか否かが決定される。もしピークであ
ればその交通量のレベルに依存して各種の必要機能が遂
行される。次に「下降ピーク」ルーチン9が遂行され、
連続する2台のかごが少なくとも半分の荷重でロビーに
到着したか否かを決定する。もし肯定であれば下降ピー
クかご写像を全て1に設定セットすることによって下降
ピークゾーン動作を確立してロビーに存在しているかご
をロビーから退去させ、より多くの乗客を下方へ輸送す
るためにゾーン群上方要求によってかごを建物の最上階
に向けて上方に分散せしめる。これは本発明の一部を形
成するものではなく、本発明を実現する総合環境の一部
にしか過ぎないのでこれ以上の説明は省略する。第3図
の「かご可用性」ルーチン10は、群内の要求を満足さ
せるために使用可能で、ゾーンに割当てるために使用可
能で、且つゾーンを占有するために使用可能なかごの状
態を更新する(第11図を参照して後述する「かごをゾ
ーンへ割当て」ルーチン11を遂行する準備として、前
記Bittar及びMendelsohnの出願の第1
0図を詳細に検討されたい)。次に「呼びをかごへ(以
下に呼び→かごと略記する)またはかごを呼びへ(同様
に、かご→呼びと略記)」ルーチン12(第4図に基い
て後述)において、呼び→かご割当てするべきか、また
はかご→呼び割当てするべきかの動作モードが確立され
る。もし判断段階13において呼び→かご割当てすると
判定されれば呼び→かご割当ての基準として相対システ
ムレスポンス(以下にRSRと略記)が使用されること
になり、ルーチンは割当てに対するかごの応答を創成す
る複数のルーチンに進む。一方もしかご→呼び割当てす
るのであれば判断段階13の結果は否定となり、周知の
ように建物を、従ってその中の呼びを複数のゾーンに分
割するエレベータ群制御方式によってかご→呼び割当て
する複数のルーチンが遂行される。かごをゾーンに割当
てた結果としてかご→呼びの割当て、及びそれらの呼び
に対するゾーン応答(例えば上昇または下降交通量がピ
ークにあることの応答)は、かごがないゾーンに対して
かごを割当てる要求を作成し(但し上昇ピーク時に全て
のかごが強制的に割当て状態になる場合を除く)、その
ゾーン内の最高呼及び最低呼びを決定し、群上方及び下
方要求信号を発生することによって遂行させる。これら
の信号はかごをゾーン内の呼びに到達させるか、もしあ
るかごがどのゾーンにも割当てられていなければそのか
ごをかごがないゾーンへ到達させるか、または(上昇交
通量がピークの時のロビー呼びのような)強制された呼
びに応答させるように働らく。これらの機能は周知であ
り、また本発明の一部の形成するものではないからこれ
らを達成するための流れ図は図示しないが、これらの概
要を説明しておく。即ち第3図において、「ゾーン乗場
停止」ルーチン14は、裁定待ち位置(かごが減速して
停止するために必要とする距離だけ前方の位置もしくは
階床)において上昇乗場停止または下降乗場停止を要求
しているかごの現在の写像を更新し、かごが応答したこ
とを指示した乗場呼び(及び対応する釦灯)をリセット
する。「ゾーン高/低呼び」ルーチン15は、建物の各
ゾーン毎に、現時点において乗場呼びを登録している最
高及び最低階床を決定する。「ゾーン要求」ルーチン1
6は、最高の空ゾーンより下方の全てのかごを決定し、
そのゾーンを埋めるように上方へ移動可能な1台のかご
を駆動する上方要求を作成する。また同様に、「ゾーン
要求」ルーチン16は、最低の空ゾーンより上方の全て
のかごを決定し、移動可能な1台のかごをこの最低の空
ゾーン内に進入させるように下方へ駆動するゾーン要求
を作成する。また、「ゾーン高/低要求」ルーチン17
はかごが最高及び最低乗場呼びに到達するように上方及
び下方ゾーン要求を関連ゾーン内に作成し、次でこれら
のゾーン内にあるかごに対してはこれらの呼びに応答さ
せるために、またゾーンが割当てられていないかごに対
してはゾーン要求に応答せしめて空ゾーンを埋めさせ要
求の強制またはロビー呼びの強制に応答させるように上
方及び下方要求の写像を作成する。これらのルーチンは
新規ではなく、以下に説明する類似ルーチンを考えれば
これ以上の説明は必要ないであろう。因みに、以上のル
ーチンの説明は本発明の環境をより完全に述べるために
なされたものである。第3図において、もし判断段階1
3の結果が肯定であれば、建物全体の最高及び最低かご
呼び、上昇乗場呼び、及び下降乗場呼びの全部または何
れかを見出す「高/低呼び」ルーチン18(第5図に基
いて後述)を先ず遂行することによって呼びをかごに割
当てる。次に「乗場呼び割当て」ルーチン19(第6図
〜第12図)が、複数の変数に依存して、また本発明の
関連出願(Otis Docket No.OT−37
0)に記載のRSR値を使用して、全ての上昇乗場呼び
及び全ての下降乗場呼びをかごに割当てる。ルーチン1
9においては各呼びを特定のかごに割当てて応答させる
が、上記関連出願によれば呼びは第3図のルーチンが遂
行される度に更新されるので状態の変化に応じて改善さ
れた割当てが可能である。本実施例においては第3図の
ルーチンが200ミリ秒または同程度毎に遂行される
が、これはかごがある階床に停止することなく高速走行
してその階床を通過するのに要する時間よりも遥かに短
い時間内に変化する状態を、特定かごへの呼びの割当て
のために使用し得ることを意味する。これは本発明の重
要な一面であり、乗場呼び割当ては毎秒数回更新される
情報に基いて毎秒数回更新されるのである。ルーチン1
9において行われた呼び→かご割当ての結果は、「呼び
→かご乗場停止要求」ルーチン20(第13図に基いて
後述)において使用される。また呼びが割当てられた全
てのかごの走行は「呼び→かご群要求」ルーチン21
(第14図に基いて後述)によって制御される。第3図
における割当てが呼び→かごであろうとかご→呼びであ
ろうと、第3図)全ルーチンの結果は各巡回毎に1回出
力される。例えば、「乗場及びロビーパルへの出力」ル
ーチン22は出力を供給し、種々の玄関乗場の適切と考
えられる個所やロビーパネルの電球等を動作させる。
「累積かご出力」ルーチン23は、「かごとの通信」ル
ーチン24を遂行する備としてそれぞれのかごに関する
情報をかご書式にまとめる。「かごとの通信ルーチン2
4は、更新した情報を直列(通信レジスタ装置)方式
で、また望むらば並列データバスを通して供給する。次
でルーチンは前記「初期化」ルーチ3から始まるルーチ
ンを繰返す第4図に示す「呼び→かごまたはかご→呼
び」サブルーチンは入口点1から始る。判断段階2は、
上昇ピークかご写像の全ビットを調べることによって上
昇ーク時ビットを含むか否かを判定する。もし全てのビ
ットがOであれば判断段2の結果は肯定となり、かごを
呼びに割当てる上昇ピーク動作が始動しなかっことにな
る。一方もし判断段階2の結果が否定であれば、かごを
呼びに割当てる上昇ピークモードが必要となり、段階3
が「呼び→かご」フラグを0にリセットするのでルーチ
ン14〜17(第3図)のゾーン動作が指令されて上昇
ピークが処理される。同様に、もし判断段階4において
下降ピークかごの写像の全てが0でないと決定されれ
ば、動作は下降ピーク動作モードを処理するために第3
図のゾーンルーチン14〜17に進められる。しかし、
もし判断段階2及び4の結果が肯定であればピーク動作
は不要である。第4図の判断段階5は、ロビーかごの写
像が全て0であるか否かを検出することによってロビー
にかごが存在するか否かを判定する。もし全て0でなけ
れば少なくとも1台のかごがロビーに存在する筈であ
る。判断段階6は乗場呼びが存在するか否かを判定す
る。これは全ての乗場呼びの写像を調べてそれが0であ
るか否かによって行われる。もし0であれば乗場呼びは
存在せず、従ってかごを呼びに割当てるために段階3に
おいて「呼び→かご」フラグをリセットする。これによ
ってゾーンルーチン14〜17(第3図)が始動せしめ
られ、全てのかごを建物の種々のゾーンに分散した形に
駐止させるゾーン要求が作成される。しかしもし判断段
階5が肯定であれば、ロビーにかごは存在しない。そこ
で判断段階7は、あるかごをロビーへ呼び寄せるような
乗場呼びが存在するか否かを決定する。もし存在しなけ
れば、判断段階8はかご呼びの中にロビー行きを指示し
ているものがあるか否かを決定する。判断段階5〜8が
ロビーにかごが存在せず且つあるかごをロビーへ向かわ
せるような呼びも存在しないものと判定すると、段階9
は強制上昇呼びの写像にロビー呼びを付加する。この結
果、群制御においてロビー呼びがなされたことが指示さ
れる。これは実際のロビー呼びではなく、本発明の特定
実施においてそのようになされていない限りロビーの標
示灯は点灯しない。しかしもしかごが全て駐止していれ
ば(判断段階2、4及び6によって指示される如くピー
ク期間でもなく且つサービスすべき乗場呼びも存在しな
いため)、このロビー呼びが「乗場呼び割当て」ルーチ
ン19(第3図)に1台のかごをロビーに割当てさせる
ので、そのかごがロビーに移動するようになる。またこ
れは「乗場呼び割当て」ルーチン19(第3図)に関し
て後述するように、呼びをかごに割当てる時にロビーを
付加的に優先することになる。段階9によって上昇呼び
が強制されているので、以後に判断段階6を通って進む
プログラムは判断段階6に対しては否定応答せしめられ
る。何故ならば段階9によって強制されたロビー上昇呼
びが判断段階6の肯定を阻止するからである。このため
段階10において、第3図の判断段階13によって判定
された「呼び→かご」フラグがセットされ、先に概要説
明したように「呼び→かご」割当て方法を使用せしめら
れる。未応答のロビー上昇呼びが存在する限り判断段階
6は常に否定であるから、段階9を通る経路及び判断段
階7の肯定結果は判断段階6を側路して段階10へ直接
導びくことが望ましい。最初の巡回において第4図の判
断段階2、4及び5が肯定、判断段階7が否定、判断段
階8が肯定であると判定されたため段階9においてロビ
ー呼びが強制されるものとすれば、次の巡回(例えば2
00ミリ秒後)においてはこのルーチンは多分判断段階
5が未だに肯定であってかごがロビーに到達していない
ことを見出すであろう。しかし判断段階7も肯定となっ
てロビーへの乗場呼びが存在することを指示していよ
う。それ故、判断段階6は再び否定となる。これはかご
がロビーに到着するまで続けられ、到着すると「呼び→
かご乗場停止要求」ルーチン20(第3図)がロビー乗
場呼びをリセットする(第13図に基いて後述)。その
時点で、ロビーにかごが存在するために判断段階5が否
定となり、また(応答された)ロビー呼びがリセットさ
れるために判断段階6が肯定となる。判断段階6が肯定
されると段階3は動作をかごが呼びに割当てられるゾー
ン型に反転させる。何れの場合も、乗場呼びが存在して
いても、ロビー行きの呼びが存在せず且つロビーにかご
が存在していなければ第4図のルーチンがこれらの呼び
を強制的にロビー行きにするので、ロビーサービスに対
して必要優先権が与えられることになる。第4図のルー
チンが完了すると、戻り点11から第3図の主プログラ
ムへ戻される。第4図のルーチンが完了すると、第5図
の「高/低呼び」ルーチンの入口点1に戻る。このルー
チンは、各かごが現時点に割当てられている最高呼び階
床と、各かごが現時点に割当てられている最低呼び階床
とを決定する。このルーチンは、P番号をその建物内の
最高番号かごに設定する段階2から始まる。段階3は、
かごPに関する全てのかご呼び、上昇乗場呼び、及び下
降乗場呼びを論理和することによって割当てられた呼び
語を作る。段階4及び5においてそれぞれ階床番号及び
階床指針(ポインタ)が建物の最高階床に設定され、判
断段階6は階床指針が呼び語内の割当てられた呼びの何
れかに一致するか否かを決定する。もし一致しなければ
段階7及び8において階床番号及び階床指針が減少さ
れ、またもし調査が未だに最低階床に到達していないと
判断段階9が判定すれば次の階床に関して判断段階6が
繰返される。判断段階6が、調査した段階において最初
に遭遇する割当てられた呼びは、この段階が最高段階か
ら始められるため、そのかごに割当てられた最高の呼び
を表わす。それ故判断段階6が肯定であれば直接段階1
0へ進み、段階10においてはかごPに割当てられた呼
びの中で最高の階床を表わす数が現階床番号に等しく設
定される。また以上に説明したのと同じようにして、か
ごPに関して最初の呼びが階床指針と一致するか否かを
判定する判断段階13、調べる階床番号及び階床指針を
増加させる段階14及び15、及び建物の最低階床まで
調べたか否かを判定する段階16からなる過程が繰返さ
れる。判断段階13が最初に肯定となることはかごPに
割当てられた呼びの中で最低の階床を見出したことにな
るので、段階17はかごPのための最低呼びを現階床番
号に等しく設定する。次でP番号を減少させる段階18
及び最低かご(かご1)を調べたか否かを決定する判断
段階 19によって、建物内の次に最低の番号を付され
たかごが調べられる。しかし判断段階19が肯定されれ
ばこのルーチンは完了し、転送点20から「乗場呼び割
当て」ルーチンへ進む。第6図の「乗場呼び割当て」ル
ーチンは、かごをゾーンに割当てて呼びが登録されると
それにサービスさせるのとは対照的に、特定の呼びをか
ごに割当てるように設計されている。以下に詳述するよ
うに、「乗場呼び割当て」ルーチンは毎秒5回程度で走
るように企図されており、従って各かごが考え得る最高
速度で階床を通過する間に呼びを4乃至5回割当て及び
再割当てすることができる。またこれは、かごのドアが
開いている、開きつつある、閉じているまたは閉じつつ
あるというようなドアの状態をも含むかごの状態即ち停
止しつつある、停止している、または始動しつつある等
を、最良の総合システムレスポンスで極めて迅速に呼び
の割当てを更新するために使用可能であることをも意味
する。第6図の乗場呼びルーチンの実行の詳細を、34
階建の建物の34の全階床にサービスする一群8台のか
ごを例として、ある巡回に関して説明する。第6A図に
示すかごは、特定の時点には建物全体に亘って分布して
いる。この分布は、図示の交通の状態に実際に対応する
システムレスポンスの典型であるかも知れないし、また
はそうではないかも知れないが、これらの状態が主とし
て単一の図で本発明の概念を効率的に示すように選択さ
れたものであることを理解されたい。第6A図に示す初
期状態は、図示の巡回の直前の巡回中に既に確立された
か、または再確立されたものであることを理解された
い。また一方、乗場呼びの全ての先行割当て(その階床
に三角形で示し、中の数字はその乗場呼びが割当てられ
ているかご番号を示す)は、第13図に基づいて後述す
るように停止命令が発行されるまで、これから説明する
巡回中に、及び爾後の巡回中に再割当てを受けることも
理解されたい。前述のように、第6A図には既に割当て
済の乗場呼びがそれらの階床に三角形で示されており、
中の数字はその乗場呼びが現在割当てられているかごを
示している。三角形の向きから分かるように、若干の乗
場呼びは下方向であり(階床21、26、及び30)他
の乗場呼びは上方向である(階床6、12、13及び2
7)。また12階及び26階の2つの乗場呼びは中に数
字が示されていないが、これらは最終巡回において割当
を行った後にこれらの階床で乗客がこれらの乗場呼びを
登録したことを意味する。つまり、これらの呼びは、あ
る巡回(上例では200ミリ秒前)の最後の部分で登録
されたものである。最後の巡回中に既に割当てられた乗
場呼び(即ち6、13、21、27及び30階における
呼び)の場合、これらの割当ても、その乗場呼びが割当
てられたかごの中に対応する三角形と同一の向きの三角
形で示してあるが、中の数字はかご番号(8、3、4、
7、6)ではなく対応階床番号になっている。またこれ
らのかごの中には、かご内の乗客によって登録されたか
ご呼びが小円内の階床番号によって示されている。かご
1、2、4、7及び8は階床間を走行中であり、それら
の走行方向は実線矢印で示してある。かご3、5及び6
はそれぞれ9、1及び32階で停止しているが現状の下
でそれらが短時間後に進むであろう方向が破線矢印で示
してある。第6図において、段階2及び3はそれぞれ階
床番号及び階床指針を最低階床に設定して最低階床を検
討階床にする。次で段階4において上昇呼びフラグをセ
ットすることによって上昇呼び調べが開始され、判断段
階5は、階床Nに未解決の上昇乗場呼びが存在するか否
かを判定する。もし存在しなければこの階床に対する上
昇呼びに関する更なる機能は側路され、段階6が階床番
号を増加させ、段階7が階床指針を左へ(次に高い階床
へ)回転させる。階床番号が未だに最高階床に達してい
ないことを判断段階8が判定すればこの過程が繰返され
る。ある階床を調査している時にその階床に上昇乗場呼
びが存在していれば、判断段階5が肯定され、第7図乃
至第12図の「割当て」ルーチンが遂行せしめられる。
「割当て」ルーチンに関しては第6A図に基づいて後述
するが、このルーチンは種々のシステム状態を勘案して
総合システムレスポンスを最大ならしめるべく相対的な
基準によってその呼びに割当てるべきかごを決定する。
このサブルーチン9が完了した時、先行巡回中にその呼
びに割当てられていた最後のかご(最後のP)と、今巡
回中に段階9の「割当て」ルーチンによってその呼びに
割当てられたかご(KAR)とが同一であれば、判断段
階10が肯定されこの呼び割当てをそのままにすべきこ
とを表わす。しかし、もし上昇乗場呼びが今回初めて割
当てられたか、またはそれまでに割当てられていた呼び
が異なるかごに再割当てされたのであれば、判断段階1
0は否定となる。段階11は、「割当て」ルーチンによ
って指定されたかご(KAR)に割当て済みの上昇呼び
の写像と、調査中の階床番号つまり割当てられた上昇呼
びを登録した階床を表わす階床指針とを論理和すること
によって、「割当て」ルーチン9が最良と決定したかご
にその上昇呼びを割当てる。段階12においては、それ
までその上昇呼びが割当てられていたかご(最後のP)
の上昇呼びをリセットすることによって先行割当てを取
消す。次で、次の階床が調査される。全ての階床を調査
し終ると判断段階8が肯定となり、段階13は階床指針
を建物の最高階床に設定する。次で下降乗場呼びを調査
するために、段階14は上昇乗場フラグをリセットす
る。判断段階15は最高階床に下降呼びが存在するか否
かを決定る。もし存在しなければ、判断段階15の結果
は否定となり、その階床に関する残りの機能は側路され
る。段階16及び17は調査が最低階床まで到達したこ
とを判断段階18が指示するまで順次に次に低い階床を
調査させる。下降乗場呼びが登録されている階床におい
て判断段階15が肯定となるので、後述する「割当て」
ルーチンが遂行せしめられる。次で判断段階19は新規
なまたは変更された割当てがなされたか否かを決定す
る。もしこのような割当てがなされていれば、判断段階
19の結果は否定となり、段階20はその呼びを「割当
て」ルーチンによって指定されたかご(KAR)に割当
て、段階21はその呼びをそれまで割当てられていたか
ご(最後のP)から除去する。上昇乗場呼び及び下降乗
場呼びに関して全階床を調査し終ると判断段階18が肯
定となり、ルーチンは転送点22から第13図の「乗場
停止要求」ルーチンへ進められる。初期状態が第6A図
に示すようであるものとして、第6図に示す段階の1回
の実行を説明する。これらの段階は、例えば200ミリ
秒毎に第3図の(従って第6図の)プログラムで走る例
えば第2図で説明したような高速ディジタルコンピュー
タによって実行されるのが一般である。さて、第6図の
段階2及び3の階床番号及び階床指針は1に等しくセッ
トされていて建物の最低階床を指定しており、また上昇
呼びフラグは段階4においてセットされ、この上昇階床
呼びを現在検討中であることを示し、判断段階5はロビ
ー呼びが存在しないことを判定し、段階6、7及び8は
階床番号及び階床指針が増加して6階に等しくなるまで
判断段階5を繰り返し実行させる。第6A図に示すよう
に、この6階は上昇呼びが登録された階であり、この乗
場呼びは現在は17階と18階の間を下に向かって走行
中のかご8に割当てられている。第6図の判断段階5で
提示される質問に対する答は肯定であるから段階9の割
当てルーチンが実行され、この特定の時点に6階の乗場
呼びに適用されるファクタを与えて種々のシステムレス
ポンス値の相対的な重みの組合せ方を考慮しながら、各
かごを6階で登録された下降乗場呼びに応えさせた場合
のRSRに及ぼす効果を決定し、総合システムレスポン
スに及ぼす効果が最も少ないことが分かったかごを6階
の上昇乗場呼びに割当てる。第6図の「乗場呼び割当
て」ルーチン内に使用される「割当て」ルーチンは、第
7図の入口点1から始まる。段階2及び3はかご番号及
びかご指針を建物内の最高の番号のかご(第6A図の例
では8)に等しく設定し、段階4はある呼びを割当てら
れた最後のかご(最後のP)であることの表示を0にリ
セットする。次に判断段階5はそのかごが群内の要求を
満足させるために使用可能なかごか否かを決定し、もし
そのかごが使用できなければそのかごに関する大部分の
調査が側路されて転送点6から第11図の完結動作(後
述)に引渡される。しかしもしそのかごが群内の要求を
満足させるために使用可能であれば(第6A図の例では
全てのかごが使用可能である)、判断段階7はそのかご
が満載であるか否かを決定する。これは全てのかごから
の通信を群制御装置内に単一の写像として組合せ、完全
に満載であることが決定されたかごの写像から決定でき
る。どのかごも満載ではないものとすれば、判断段階7
の答は否定となる。完全満載でないことはP指針と満載
のかごの写像との論理積をとれば分る。調査中のかごが
完全満載状態にあれば判断段階7の結果は肯定となり、
判断段階8は現在検討中の階床行きのかご呼び(かご内
の乗客が登録した呼び)が存在するか否かを決定する。
もし存在しなければ、かごが満載であり且つ検討中の階
床呼びを登録した乗場に停止しないこのかごは、この呼
びの割当てから実効的に除去され、ルーチンは転送点6
へ進められる。しかしもしこの呼びを登録した階床にこ
のかごを停止させるようなかご呼びが存在すれば判断段
階8が肯定となり、このかごが(満載であるために)そ
のかご呼びに対して極めて不都合であることを表わす値
がRSR値に付加される。しかし実際には他の諸ファク
タをも勘案すればこのかごが最良のかごであろう。例え
ば「割当て」ルーチンの現在の性能では段階9において
そのかご呼びに対してこの特定かごのRSR値に14の
ような値が付加される。第7図において、もし判断段階
7が否定となりかごが満載ではないと決定されれば(か
ご8がこの場合である)、判断段階10はそのかごの電
動発電機(例えば周知のワードレオナード装置)が運転
されているか否かを(通常の群/かご通信中に各かごか
ら群制御装置への通信に基いて群制御装置内に確立され
ている電動発電機運転中写像を調べて)判定する。もし
エレベータが固定素子による直接駆動装置を採用してい
て電動発電機を有していなければ、電動発電機運転写像
内のそのかごに関連するビットを連続的に1に維持すれ
ばよい。もしかごの電動発電機が運転されていなければ
判断段階10は否定となり、段階11において、特定の
呼びに応答する前に電動発電機を始動する必要があるか
ごに対して不利益を与えるようにそのRSR値に20が
付加される。これは相当な省エネルギをもたらし、たと
え電動発電機を停止させているかごが迅速に始動しその
呼びにより早く応答できるとしても(それどころか、た
とえかごが物理的に同一階床に所在しているとしても)
同じ値がそのかごに対して付加されるのである。即ち、
省エネルギは判断段階10によってもたらされるのであ
る。走行中のかごが電動発電機を停止させている筈はな
く、また電動発電機が停止しているかごが満載である筈
がないから、判断段階10と8とは互いに背反的である
ことに注意されたい。第6A図を説明する目的で、図示
の時点には全ての電動発電機は運転中であり、従って図
示の巡回中にそれが理由でペナルティを課せられるかご
は存在しないものとする。第7図の判断段階12は、か
ごPに関する乗場呼び及びかご呼びの写像の中に1が存
在するか否かを判定する。もし存在していれば、それは
そのかごがさらなる要求を有し、割当済みの仕事を遂行
するために建物を順番に移動することを表わしている。
一方判断段階が否定の場合には、もし他のかごが走行を
必要とする他の仕事を遂行しながらその乗場呼びにも応
答することができれば、かごPは休止でき従って省エネ
ルギが達成されることを意味する。第6A図のかご8に
関する乗場呼び及びかご呼びのマークは、当該階床6に
先に割当てられた上昇呼び以外に要求が存在しないこと
を示している。従って6階の上昇乗場呼びの割当てを考
えるとこの巡回における判断段階12のかご8に対する
結果は否定である。そこで判断段階13はこのかごがロ
ビー階床に割当てられているか否かを決定する。6階に
おいて登録された上昇乗場呼びに関してかご8を考える
場合は(かご8は他にロビーに割当てられていないか
ら)その呼びに対してこのかごのRSR値に8のペナル
ティが付加される。しかしもしこのかごがロビー階床に
割当てられていれば、判断段階15はその呼びがロビー
階床で登録されたか否かを決定する。もし否であれば、
ロビー階床は優先されるべき階床であり、またその呼び
は多分ロビーから2または3階床離れた他のかごによっ
て処理可能であろうから、RSR値には比較的大きい1
5のペナルティが付加される。もしこのかごがその呼び
を処理できるようになる15秒より以前に上記他のかご
がそれを処理できればこのかごはその呼びを受入れるこ
とはない。しかし、他の全てのファクタから、このかご
が他のかごの15秒後にしかその呼びに到達し得ないと
考えられる場合にはこのかごがその間にその呼びに応答
するのは不都合であろう。一方、もし判断段階15の結
果、割当てようとする呼びがロビーにおいて登録された
ものと判定されれば、このかごに対しては3の小さいペ
ナルティしか付与されない。これは、もしロビーに既に
別のかごが存在していれば、かごの標示灯を切替えるこ
とによって乗客を混乱させるよりは、このかごをロビー
に割当てたままとする方が好ましいからである。第7図
の判断段階12が、このかごが他のかご呼びまたは乗場
呼びを有していると判定すれば、判断段階18は現在割
当てられている乗場呼びがロビーにおいて登録されたも
のか否かを判定する。もし否であれば段階19はこのか
ごが既にロビー呼びを有するか否かを決定する。もし有
していれば、建物内の殆んどの交通がロビーを経由し、
ロビーには最大の要求があるためにロビー呼びを優先す
べきであるから、段階20においてこの呼びに対しては
このかごのRSR値に12のペナルティを与える。しか
し、もしこのかごに割当済みの呼びがロビー呼びを含ん
でいなければペナルティは付加されず、また同様に判断
段階18が、ロビー階床が当該階床であると判定すれ
ば、ペナルティが付加されることはない。次で判断段階
21は、このかごの内部で6以上のかご呼びが登録され
ているか否かを判定する。もし登録されていれば、この
がごはかなり多忙であり、多くの停止を行うことを意味
する。このかごが到着するためにはより長い時間を必要
とするであろうことに加えて、このかごの状態が不変と
考えられるから割当て受入れ可能なかごを変更せざるを
得ないこともまた真実である。また呼びに応答する時間
だけではなくその呼びを行った乗客が最終目的に到達す
るまでの時間をも含む呼びにサービスする時間は、多数
の割当済みの呼びを有するかごの方がそうでないかごよ
りも長い筈である。従ってもし判断段階21が肯定であ
れば、段階22においてこのかごのRSR値に8の中程
度のペナルティが付与される。しかし、もしかごが6よ
り少ない呼びを有していれば、そのかごはとに角サービ
スするために走行中のかごであることが分るから、この
呼びに対する応答に関する限りは不都合なかごではな
い。このかごに関して第7図の全ての段階が完了する
と、ルーチンは第7図の転送点23から第8図の入口点
1へ移り、その呼びに対するかごの適格性を決定するル
ーチンへ進む。第8図の判断段階2は、このかごの裁定
待ち階床と当該乗場呼びの階床番号を比較する。もしか
ごの裁定待ち位置が階床番号に等しければそのかごは、
その乗場呼びの方向と同一方向に走行している場合には
(望ましい階床にあるから)かなり優先すべきかご、ま
た乗場呼びの方向とは逆の方向に走行する場合には本質
的に使用不能なかごの何れかである。それ故判断段階3
はその呼びが(上昇呼びではなく)下降呼びであってか
ごが下方に前進しているか否か、または呼びが上昇呼び
であってかごが上方に前進しているか否かを判定する。
もし判断段階3が肯定されれば、ルーチンは転送点4か
ら第11図に基いて後述する割当て部分へ分岐する。し
かしもし方向が逆であれば判断段階3は否定され、ルー
チンは分岐点5から第11図に進み、第11図に関して
後述するようにかごには最大のRSR値が割当てられ
る。第6A図の例において、かご1、2、4、7及び8
は全て定められた速度で走行中であり、減速して停止す
るためには2つの階床間の距離(D)に等しい距離を必
要とするものとする。従ってそれらの裁定待ち階床はそ
れらが停止できる中間位置を過ぎた次の階床レベルであ
る。例えば、かご1、2、4、7及び8の裁定待ち階床
はそれぞれ3、30、21、23及び15である。これ
は第6A図には、例えばかご8の下にCF=15のよう
に示してある。第8図において、判断段階2の比較の結
果としてもしこのかごの裁定待ち位置が割当てる呼びの
階床よりも上方であると判定されれば(6階の上昇乗場
呼びに対するかご8の場合が将にこれである)、段階6
において「かごは階床より上」フラグがセットされ、ま
た段階7においてF指針(第10図に基いて後述するサ
ブルーチンで説明する階床)の「回転」フラグがセット
されて指針を右へ(高い階床から低い階床へ)回転させ
る。しかし判断段階2が、このかごの裁定待ち位置がそ
の呼びの階床番号よりも低いと判定すれば、段階8にお
いて「かごは階床より上」フラグがリセットされ、段階
9においてF指針は左へ(高い階床へ)向けて回転させ
られる(第10図に基いて後述)。第8図の判断段階1
0は、かごが階床より上方にあって上方に進んでいる
か、または階床より下方にあって下方に進んでいるかを
判定する。これらは何れもかごが呼びから遠去かるよう
に進んでいることを表わす。第6A図の場合には、かご
8が呼びに向っているので判断段階10の答は否定であ
る。判断段階11は、かごが下方に進んでいてその乗場
呼びより下方の低い呼びと、応答しなければならない上
昇呼びとを有しているが、かごはこの上昇呼びを処理す
るために停止して方向を変更することができない、つま
りかごは上昇呼びを通り過ぎて下方へ進行するか否かを
判定する。判断段階12においては判断段階11とは逆
の場合が判定される。下降呼びには、割当てられる呼び
の階床番号より高い呼びに向って上方に走行するかご、
つまりその下降呼びを通り過ぎて上方へ進むかごは応答
することはできない。各判断段階10〜12の結果が肯
定であると、ルーチンは分岐点5を通してその呼びに関
してこのかごに最大のRSR値が付加される点へ移され
る。一方段階10〜12が全て否定されると、ルーチン
は転送点13から、かごの状態に依存して現存する呼び
にサービスする時間に関するRSR値を決定する部分へ
移される。勿論、第6A図のかご8の場合には、他のか
ご呼びまたは割当てられた乗場呼びを有していないか
ら、このかごは6階で登録された上昇乗場呼びを過ぎて
上昇することはなく(または上昇乗場呼びを過ぎて下降
することもなく)、段階5の最大RSR値を与えられる
ことはないが、その代わりこの呼びに応える資格がある
ものとされる。第9図においては、入口点1から進入す
るルーチンによって、乗場におけるドア等を作動させる
時間が検討される。プログラムのこの部分に到達し得た
かごは何れも少なくとも1つの階床を高速で通過しなけ
ればならず、そしてそれには1秒程度を要するであろう
から、段階2においてRSR値が1だけ増分される。勿
論、このルーチンの他の個所で説明するように、もしあ
る階床を高速で通過する際の速度がより長いまたはより
短い経過時間を要するならば、またはもし他のパラメタ
即ち値が割当てられているのであれば、本発明を実現す
る特定の技法に従って増分を異なる値に設定して差支え
ない。例えば第6A図のかご8には+1のRSR値が課
せられている。第9図の判断段階3は、このかごが走行
中であるか否かを判定する。かご8は走行中であるか
ら、判断段階4は未だに群制御装置へ指示されている進
行信号によって走行を続けようとしているのか否かを判
定する。現時点ではかご8に関してこれは肯定される。
もしかごが走行中であり走行し続けるのであれば、ドア
状態の検討は側路することができる。しかしもし判断段
階3が否定されれば、かごは走行中ではなく、停止して
いることを表わす。判断段階6は開扉指令が存在するか
否かを判定する。もし存在すれば、判断段階7はドアが
未だに完全に閉じているか否かを判定する。もし完全に
閉じていれば、完全開扉を必要とするので6のRSR値
が付加される。しかしもしドアが完全に閉じていないと
段階7が判定し、開扉指令が存在することを段階6が指
示していればドアは必然的に開かれつつあり、段階9に
おいて4の小さいRSR値が付加される。第9図の判断
段階6が否定であって開扉指令が存在しないことを指示
すれば、判断段階10はドアが完全に閉じているか否か
を判定する。もし完全に閉じていれば、ドアに関して時
間は付加されない。しかし未だに完全に閉じていなけれ
ば、段階11においてこの呼びに関してこのかごのRS
R値に2の極めて小さい値が付加される。第9図の判断
段階3が肯定されてかごは走行中であるが進行信号は存
在していない、つまりかごが停止しつつある場合には判
断段階4は否定となる。この場合には、このかごが別の
呼びに対して応答できるようになるまでの停止、開扉、
閉扉及びドア開放時間に10秒程度は必要であろうか
ら、段階12において10のRSR値が付加される。も
し判断段階3または4の何れかが、このかごはその呼び
に対して応答できるようになるまでに階床停止を行うか
または完了しなければならないことを指示すれば、(停
止を行わない階床を最高速度で通過するのには大よそ1
秒を要するのに対して)、停止位置まで減速し停止位置
から加速する際のかごの低い速度に適合せしめるために
段階13においてRSR値が3だけ増加させられる。第
9図においてドアに関する検討が完了すると、その乗場
呼びに対するかごの走行時間を推定するために必要な初
期段階が遂行される。段階14において、F指針と呼ぶ
特別限定使用階床指針がこのかごの裁定待ち階床に設定
され、また段階15において、前進F指針と呼ぶ最終的
にはF指針より1階床前方に前進せしめられる第2の特
別階床指針も裁定待ち階床位置に設定される。第6A図
のかご8の場合には、特別限定使用階床指針は段階14
において15にセットされ、また前進F指針も段階15
においてかご8の裁定待ち位置である15にセットされ
る。前進F指針は、第8図の段階8が既にこの指針を高
い方の階から低い方の階へ減少させるように設定してい
るから、14に等しくされる。従って一般的な場合には
段階16において、前進F指針は第8図の段階7または
9において確立されたF回転方向で指示された方向に回
転せしめられる。即ちF指針が低い階床に設定されよう
とまたは高い階床に設定されようと、この段階で前進F
指針はそれの1階床前方を指すようになる。ルーチンは
転送点17から第10図の「走行時間」計算ルーチンの
入口点1へ移る。第10図の段階2及び3は、かごがそ
の呼びの階床より上方にある場合には、F指針及び前進
F指針の両者がその階床を指示するように回転させられ
てかごがその現在の裁定待ち位置からその乗場呼びの階
床まで下方に進行する時に予測されるかごの走行時間を
推定可能ならしめる。またもしかごがその乗場呼びの階
床よりも下方にあれば、両指針はかごの現在の裁定待ち
階床からその乗場呼びまで上方へ走査するように上方階
床へ回転せしめられる。かご8の場合、段階2において
特別限定使用指針を14にセットし、段階3において前
進F指針を13にセットする。第10図の判断段階4
は、かごの現在位置とその乗場呼びの階床との間の全て
の階床を走査したか否かを判定する。もし走査し終えて
いなければ、ルーチンは以下のように進められる。かご
8の場合、第10図のルーチンのこの時点には特別限定
使用指針は14に等しく、第6図の階床指針は6に等し
い。従って判断段階4の結果は否定となる。かごの現在
の裁定待ち位置とその乗場呼びの階床との間の各階床毎
に、判断段階5は「かごは階床より上」フラグを調べる
ことによってかごがその階床より上または下にあること
が判定済みか否かを判定する。もしかごがその階床より
上にあれば(かご8の場合、階床より上フラグは前述の
ように第8図の段階6においてセットされている。従っ
てかご8は6階より上に位置していることが分る)、判
断段階6はこのサブルーチンのこの部分において走査さ
れている階床が急行ゾーンより上方の最初の階床である
か否かの判定を行う。もしそうであれば判断段階6が肯
定され、段階7はかごが急行ゾーンを高速で走行するの
に要する時間(例えば急行ゾーン内の各階床毎に1秒)
に対応付けられたRSR値が付加される。この数値は特
定の設備に対して事前に確立されており、単に適当な表
を表引きするだけで入手できる。第6A図の例の説明の
都合上、急行ゾーンは設けてないものとし、従って段階
6、7、14及び15の検討は全て省略する。次で判断
段階8は、その呼びが登録された階床より上方にあるか
ご、従って下降呼び及びかご呼びのみに応答可能なかご
が現在走査中の階床において登録されたこれらの呼びを
有するか否かを判定する。かご8の場合、現在走査中の
階床である14階には下降乗場呼びもかご呼びも存在し
ない。一方もし存在すれば判断段階8の結果は肯定とな
り判断段階9は前進F指針によって、その呼びを登録し
た階床が走査している階床の1階床前方であるか否かを
判定する。もしそうであれば判断段階9は肯定され、特
定の階床呼びに関して検討中のかごは、その階床に到達
する前に到達する隣の階床の呼びを割当てられているこ
とになる。この場合段階10はこの階床の高速走行通過
時間のみを斟酌して1だけのRSR値を付加する。停止
して乗客にサービスするための残りの時間(10秒)は
無視され、これによって本発明による、及びMende
lsohn及びBittarの関連合衆国特許出願(O
tis Docket No.OT−373)による隣
接乗場呼びの優先割当てがなされる。一方、もし判断段
階9が否定されれば判断段階11が遂行され、乗場呼び
が含まれているか否か(判断段階8においてかご呼びが
含まれていたか否か)が判定される。もし乗場呼びが含
まれていれば段階12はその呼びに関してこのかごに約
11秒の時間(ドアの開閉及び呼びにサービスするため
に必要な7秒と、かごを加減速させる必要から増加する
4秒の走行時間の合計)に対応付けられたRSR値を付
加する。しかしもし判断段階11が、判断段階8に含ま
れていた呼びは乗場呼びではないと判定すればそれはか
ご呼びであり、段階13は乗場呼びの場合よりも1少な
い10のRSR値を付加する(何故ならばエレベータか
ら降りようとする乗客はドアが開くのを待つだけである
のに対して、乗場に居る乗客はサービスするエレベータ
を見出してそこまで歩いて行かねばならないからであ
る)。従って第10図のルーチンを通る最初の走行の後
に、先にRSR値が1であったものが段階10の後には
合計2に増加され、14階まで走行するのに要する時間
が斟酌される。同様に、判断段階5においてかごがその
階床より上方ではないと判定されれば、判断段階14
は、かごと割当てられる乗場呼びとの間で呼びが登録さ
れた階床は急行ゾーンより下方の最初の階床であるか否
かを判定する。もしそうであれば段階15において急行
ゾーンを走行するのに必要な1秒/階床程度の時間に対
応付けられたRSR値が付加される。次で判断段階16
はその階床に上昇呼びまたはかご呼びが存在するか否か
を判定し、もし存在すれば前述の隣接呼び判断(段階
9)が遂行される。判断段階9が肯定されるか、または
当該階床に呼びが存在しなければ、下降呼びに関して説
明したように1のRSR値が付加される。同様に、もし
判断段階9が否定であれば、かご呼びまたは乗場呼びに
対して段階13または12においてそれぞれ10または
11が付加される。F指針及び前進F指針によって表わ
される各階床が各かごに関して検討され終ると、判断段
階4が肯定となってルーチンは転送点17から割当てル
ーチンへ進む。この例のかご8の場合、第10図の段階
2、3、4、5、6、7、8及び10がさらに6回繰り
返され、かご8のRSR値にさらに6のRSR値が加わ
るので、8回目の(最後の)繰り返しの初めにはかご8
の合計RSR値は9になっている。第10図のルーチン
の実行によるこの増加は13階〜8階を通過する走行時
間を考慮したものである。段階2の8回目の繰り返しの
直前には、特別限定使用階床指針は8に等しく、前進F
指針は7に等しい。段階2及び3は両者を1だけ減少さ
せるので、F指針は7となり、前進F指針は6となる。
階床指針が6であるので判断段階4は否定され、判断段
階5は肯定となり、判断段階8が再び実行されて特別限
定使用階床指針が指す階床(この時点では7階)にかご
8がかご呼びまたは割当てられた階床呼びを有している
か否かが判定される。この場合結果は否定であり、段階
10はさらに1のRSR値をかご8のRSR値に付加す
る。第10図から出る前には(F指針及び前進F指針を
それぞれ6及び5に減少させる前には)かご8のRSR
値は10になる。判断段階4の結果は肯定となり、かご
8を6階の上昇乗場呼びに応えさせる場合にシステムに
及ぼす効果の検討に関する限りこのルーチンは終了す
る。第10図における走行時間の計算が終了した後、ル
ーチンは入口点1から第11図の「割当て」ルーチンへ
進み先ず判断段階2はその乗場呼びと一致するかご呼び
が存在するか否かを判定する。もし存在すれば、それは
その乗場呼びと同一方向(上昇または下降)に走行する
かごの筈である。何故ならば、全てのかご呼びはかごの
前進方向に向って行われるので逆方向に走行しているか
ごが一致する呼びを有することは多分不可能であり、ま
た逆方向からその乗場呼びに接近しているかごは第8図
で説明した適格性ルーチンにおいて排除されているから
である。もし判断段階2が肯定されれば、とに角かごは
その階床に停止しなければならないのであるから、これ
は極めて好遇さるべき情況であり、このかごはその乗場
呼びを割当てる上で優遇され段階3においてこのかごの
RSR値から20が差引かれる(つまり20のボーナス
が与えられる)。上例のかご8の場合、判断段階2の結
果は否定であり、ボーナスは与えられない。次に判断段
階4は、呼び方向が上昇であるか否かを判定する。もし
上昇であれば判定段階5において、(かごPに対して割
当済みの全ての上昇呼びを表わす1の写像によって)か
ごPに割当てられた上昇呼びと、階床指針とを比較して
その階床にこのかごに割当てられた上昇呼びが存在する
か否かを見出す。同様にもし判断段階4が否定されれ
ば、判断段階6は下降呼びに関して同じ検討を行う。呼
びの方向に依存して、もし判断段階5または6の何れか
が肯定されれば、それはこのかごに既にこの特定呼びが
割当てられており、この割当てが先行巡回中に「乗場呼
び割当て」ルーチンによってなされたことを意味する。
この場合このかごは段階7によって呼びを保持するよう
に好遇され、この呼びに関してこのかごに累積されてい
るRSR値から10が差引かれる。後述するように本発
明によれば、これは既に呼びが割当てられているかごに
優先権を与えるものである。またこのかごにその呼びが
割当済みであることを記憶しておくために、段階8にお
いて最後のPをPに等しく設定して第6図に基いて説明
したように使用する。6階の上昇乗場呼びに応えさせる
ためにかご8の適格性を検討すると、6階の呼びが上昇
であるので判断段階4の結果は肯定である。6階のこの
特定の上昇呼びは最終巡回の遅い時点に初めてかご8に
割当てられたから、判定段階5の結果は肯定であり、か
ご8の先行RSR値(10)は段階7において10が差
引かれて0にされる。最後のPは1にセットされ、次に
高い乗場呼びの割当てに関して全てのかごを検討する時
に、かご8はこの6階の乗場呼びが先に割当てられてい
ることを指示する。第11図においてはその呼びを処理
できないかごに若干の考慮を払うために、転送点10
(第7図の転送点6に対応)から到達する段階9(第1
1図の左上角)がこのかごのRSR値を最大値(例えば
256)に設定することができる。これらの場合、その
かごは群のために使用不能となるか、または満載となっ
たかの何れかである。このかごがその呼びの割当てを保
持し続けることは殆んど考えられないとしても、このか
ごはその呼びを先行巡回中に割当てられていた筈である
から、このかごに対して判断段階4乃至段階8で説明し
た機能は遂行される。第11図の転送点11は第8図の
転送点5に対応し、段階12においてこのかごのRSR
値を最大値に設定する。これは、このかごがその呼びを
処理するために適格ではないことを意味する。また多分
先行巡回中にこれらのかごにその呼びを割当てることは
できなかった筈であるから、判断段階4乃至段階8の機
能を遂行する必要はない。ルーチンがこの点に達すると
特定かごのRSR値の累積は完了したことになる。そこ
で、建物内の次に最高番号付きのかごを識別してそのR
SR値を検討するように、段階13及び14はP番号を
減少させ、P指針を回転させる。第6A図の例によって
示される巡回においては、かご番号(P)が8から7に
減ぜられ、かご指針(P指針)はかご7を指すように回
転させられる。判断段階15は最低番号のかごを検討し
たか否かを判定し、もし未検討であればルーチンは転送
点16から第7図の転送点24へ戻され、第7図の「割
当て」ルーチンが初めから遂行されるので後続するかご
にこの特定の呼びに関するRSR値が割当てられる。こ
の特定の呼びに関して全てのかごの検討が終了すると、
ルーチンは転送点17から第12図の「割当て」ルーチ
ンの「選択」部への入口点1に進む。第6A図の例にお
いて、第7図の判断段階5及び7に関して、かご7がそ
の群のために6階の上昇乗場呼びに応えさせるのに使用
可能であり、またかご7が満戴ではないものとすれば、
かご7の電動発電機が運転中であることが判断段階10
において判定されると判断段階12はかご7が27階の
割当て済の乗場呼びの形の別の要求を有していることを
判定する。この場合、判断段階18は現在6階で割当て
中の乗場呼びがロビー呼びではないことを判定する。次
の判断段階19はこのかご7に既にロビー呼びが割当て
られているか否かを判定する。この場合判定は否定であ
り、ペナルティは課せられない。次に判定段階21は、
かご7がその中で登録された所定数(例えば6またはそ
れ以上)のかご呼びを有しているか否かを判定する。か
ご7の場合結果は否定であり、このかご7は不都合なか
ごではない。次に第8図のルーチンにおいてかご7の適
格性が決定される。第8図の判断段階2はかご7の裁定
待ち階床が考慮中の階床番号(6)より上方であること
を判定する。従って、段階6においてかごは階床より上
フラグがセットされ、第10図のF指針のための回転フ
ラグは指針を右へ(高い方の階から低い方の階へ)回転
させるようにセットされる。判断段階10は実際にかご
7が6階より上方にあり、上方に向って移動中であるこ
とを判定する。従ってかごは呼びから遠去かりつつあ
り、段階5から進められる第11図の段階12において
最大のRSR値が付与される。これでかご7に関するR
SR値の累積は完了したことになり、P番号が6に減ぜ
られ、かご指針はかご6を指すように回転せしめられ
る。再び第7図に戻って、今度はこの巡回中に6階で登
録された下降乗場呼びにかご6を応えさせるように割当
てるとすればかご6のRSRが総合システムに及ぼす効
果を考えて見よう。かご6に関して第7図のルーチンを
通る経路は段階5、7、10、12、18、19、21
及び23を辿ることになるから、かご6には特定のペナ
ルティもボーナスも付与されないことは明白である。同
様に、第8図の段階2、6、7、10、11及び12が
実行されても6階の上昇乗場呼びにかご6を応えさせる
上でかご6の適格性を否定する何等の理由も存在しない
ので、第9図のドア作動時間ルーチンが次に遂行され
る。第9図の段階2においてかご6のRSRの先行値
(0)に値1が付与される。判断段階3はかご6が走行
中ではないことを判定し、判断段階6はその扉が開くよ
うに指令されているか否かを判定する。第6A図の説明
の都合でかご6は今32階に到着したばかりであり、従
って開扉指令が出されているものとしよう。従って段階
6の結果は肯定であり、次に実行される判断段階7は扉
が未だに完全閉扉か否かを判定する。この場合、かごは
到着したばかりであるから答えは肯定であり、段階8に
おいてRSR値が+6付加されるため、この時点までの
合計RSR値は+7になる。次に段階13でこの+7に
別の+3が付加されるので RSR値は+10になり、
かご6が停止するために減速し、次で加速する際のかご
の低い速度が配慮される。段階14及び15において、
第10図の走行時間計算のための特別目的指針がかご6
の裁定待ち位置(説明の目的から停止中のかごの裁定待
ち階床は進行予定方向に次の階床、即ちかご6の場合に
は31階であるものとする)にセットされる。前進F指
針は段階16において30階に回転せしめられ、第10
図の走行時間プログラムが実行される。かご6の裁定待
ち位置と6階の下降乗場呼びとの間には25の階床が存
在するから第10図のルーチンは25回実行され、第9
図において+10とされたRSR値には25が付加され
る。つまり、第10図のルーチンを段階17から出る時
には、6階の下降乗場呼びに応えるためにかご6が群に
影響を及ぼすとしてその適格性に対して与えられる合計
RSR値は+35になっている。第11図の割当てルー
チンに進むと、判断段階2は考慮中の6階下降呼びに一
致するかご呼びまたはこのかごに対する割当てが存在す
るか否かを判定する。この場合答えは否定でありボーナ
スは与えられないので、かご6のRSR値は35のまま
である。判断段階4において呼びの方向が下降であるこ
とが判定されるから、判断段階6によってかご6に対し
て6階の下降呼びが割当て済であるか否かが判定され
る。この時点では答は否定であり、かご6のRSR値は
35であってこれで全て累積し終ったことになる。次に
低い番号のかごはかご5であり、第6A図ではかご5は
ロビーに位置している。再び第7図に戻って、6階の下
降乗場呼びに応えさせる場合のかご5の適格性を考える
ために、判断段階5においてかご5が群のために使用可
能である(即ちその電動発電機が運転中である)と判定
されたものとする。かご5は13階行きのかご呼びの形
の別の要求を有しているので判断段階12の質問への答
は肯定であり、検討中の乗場呼びがロビーではないこと
が判断段階18において判定される。判断段階19によ
ってかご5がロビー呼びを有していないことが判定さ
れ、従ってペナルティは課せられない。かご5は6また
はそれ以上のかご呼びを有していないので、(判断段階
21において判定)、このかご5を不都合なかごとすべ
きではなく、第8図のルーチンで適格性を調べる。第6
A図の例ではかご5はロビーに停止中であるのでその裁
定待ち階床は2階であり、またかご5は上昇乗場呼びを
割当てる階床(6階)より下に停止していることが分
る。従って第8図では段階8はかご5が検討中の呼び
(6階の乗場呼び)より下にあることを示すために階床
より上フラグがリセットされ、段階9においてF指針は
高い方の階床に向って左方へ回転させられる。判断段階
10においてかご5は呼びから遠去かりつつあるのでは
ないことが判定され、判断段階11においてかご5は上
昇乗場呼びを過ぎて下降中ではないことが判定され、そ
して段階12においてかご5は下降乗場呼びを過ぎて上
昇中ではない(13階行きのかご呼びが登録されている
から)ことが判定される。従ってかご5には最大RSR
値は付与されない。第9図において、段階2はかご5の
RSR値00を1に増加させる。かご5は停止している
のであるから、判断段階6は開扉指令が発せられている
か否かを判定する。この指令は発せられておらず、扉は
完全に閉じているものとする。その結果、判断段階10
の答は肯定となり、僅かなペナルティ+3が今までのR
SR値(+1)に加えられ、この点までのかご5のRS
Rは+4になる。第10図の走行時間ルーチンにおいて
はロビーと6階との階床差が考慮されて(段階10を5
回通過せしめられて)+5のペナルティが付加される。
また第11図のルーチンが実行されてもかご5にはボー
ナスもペナルティも課せられないから、かご5の合計R
SR値は+9となる。6階で登録された上昇乗場呼びに
かご4を応えさせる場合の適格性を評価するために、再
び第7図に戻る。第6A図に示すようにかご4は23階
と24階の途中を下降中であり、21階で登録された乗
場呼びと、14階行きのかご呼びとを既に有している。
かご3の裁定待ち階床は21であるので殆んど停止モー
ドに入っている。換言すればかご3は減速を開始してい
るのである。第7図の判断段階5から始めて、かご4が
群に使用可能であって、満載状態ではないものとすれ
ば、判断段階7の答は否定である。電動発電機が運転中
であるものとすれば判断段階10の判定は肯定となり、
またかご4が他の要求を有しているものとすれば判定段
階12の答は肯定となる。次に判断段階18は現在6階
において割当てられている下降呼びがロビーにおけるも
のか否かを判定する。勿論答は否定であり、判断段階1
9はかご4にロビー呼びが割当て済みか否かを判定す
る。答は否定であり、判断段階21はかご4がその中で
登録されたかご呼びを6またはそれ以上有しているか否
かを判定する。これは否定であるから、かご4は不都合
なかごではなく、第8図の適格性プログラムが次に実行
される。かご4の裁定待ち階床は21階であるから判断
段階2の答は“より大きい”である。従って段階6及び
7が実行されてかご4が6階の乗場呼びよりも上にある
ことを示し、第10図のF指針のための回転フラグがセ
ットされて指針を右へ(高い階から低い階へ)回転させ
る。判断段階10、11及び12の答は全て否定となっ
てかご4は呼びから遠去かるものではなく、上昇乗場呼
びを過ぎて下降しているのではなく、そして下降乗場呼
びを過ぎて上昇中ではないことが示される。従って、次
の第9図のドア作動時間ルーチンがかご4に対して実行
される。第9図の段階2で先ずかご4にRSR値1が付
与される。かご4は減速の途中であるから走行中ではな
いと考えることができ、判断段階6はドアを開くように
指令されるか否かを判定する。肯定であるものとすれ
ば、判断段階7が実行され、未だに完全閉扉であるか否
かが判定される。肯定であるものとすれば段階8が既に
付与されているRSR値1に6を付加するのでこの時点
では合計7になる。次に段階13において、このRSR
値7にさらに3が付加され、RSR値は合計10にな
る。段階14、15及び16は(裁定待ち階床が21で
あるとして)特別限定使用階床指針を21に、また前進
F指針を20にセットする。第10図の走行時間計算
は、かご4が6階より上方にあり6階に到着するまでに
は合計15の階床を通過しなければならないことを判定
するので、ペナルティ15を付加する。6階における下
降乗場呼びにサービスさせるためにかご4を6階の上昇
乗場呼びに割当てた場合に群に対してどのような効果を
与えるかを判断するかご4の合計RSR値は、この時点
で25となる。次に第11図のルーチンに進んで6階に
一致する呼びがないこと、及びかご4に6階が割当て済
ではないことが判定される。従って、判断段階6の判定
に対する答が否定となった後、かご4に対する全てのR
SR値の累積が完了したことになり、P番号が3に減じ
られ、P指針がかご3を指すように回転せしめられて6
階で登録された乗場呼びに応えさせるためにかご3の適
格性が評価される。第6A図を一見しただけでかご3が
9階に停止しており、満載ではなく、13階で登録され
た乗場呼びに既に割当て済であってその上昇乗場呼びに
応えるためにそこに停止すべく向っており、且つ26階
行きのかご呼びに応えようとしていることが分る。この
かご呼びは26階で登録されたばかりの下降乗場呼びと
も一致する。このかご3は検討中の6階の呼びから遠去
かっていることが第8図の判断段階10において判定さ
れるため、かご3は殆んど不適格であることは明白であ
る。従ってかご3に関して6階の乗場呼びに対するこれ
以上の検討の要はあるまい。同様に、かご2が30階行
きのかご呼びに答えるために上昇中であることが分るで
あろう。第8図の相対的な適格性ルーチンが判断段階1
0において、かごが乗場呼びから遠去かりつつあるか否
かを判断していることを思い出されたい。もし遠去かり
つつあれば第8図の判断段階10の判断の結果は肯定と
なり、かご2には最大のRSR値が付与され、実質的に
不可能なかごとされる。同様に、かご1について考える
と、かご1は既に6階を過ぎて下降中であり、第8図の
適格性ルーチンはその判断段階11においてかご1が上
昇乗場呼びを過ぎて下降していることを判定するのでか
ご1に最大のRSR値を割当て、6階の呼びに応えるに
は実質的に不可能なかごにする。以上のように、かご
1、2、3及び7には例えば256のような最大のRS
R値が付与され、6階の上昇乗場呼びの割当てを得るに
は実質的に不適格とされる。残余のかご4、5、6及び
8のRSR値を見ると、かご4が25、かご5が9、か
ご6が35、そしてかご8が0になっている。第12図
においては、RSR値の計算を済ませたかごを記憶する
ためにP番号は最早使用せず、段階2において最高番号
かごに設定される。どのかごが最低のRSR値を有する
か、従ってその呼びをどのかごに割当てるかを見出すた
めに全てのかごが走査される。段階3おいて最低RSR
値緩衝記憶装置がかごPのRSR値に等しく設定され
る。段階4においてKAR緩衝記憶装置がかごPのかご
番号に等しく設定される。これは段階3において最終的
に最低RSR値緩衝記憶装置内に確立されたRSR値を
有するかごを識別する。次で段階5において、P番号が
減ぜられ、判断段階6においてもし建物内の最低番号か
ごが未検討であると判定されれば、判断段階7は現在検
討中のかご(P)のRSR値が段階3によって最低RS
R値緩衝記憶装置内に記憶した値より小さいか否かを判
定する。もし判断段階7が肯定であれば最低RSR値緩
衝記憶装置は、段階3においてかごPに対応する新規
な、より低い値に更新される。もし判断段階7が否定で
あればこのかごは無視されて段階5においてP番号が減
じられる。判断段階6が最終的に肯定されて全てのかご
に間合せたことが指示されると、これらのかごの中の最
低RSRファクタが最低RSR値緩衝記憶装置内に設定
され、この最低値を有するかごの識別が段階4において
KAR緩衝記憶装置内に設定される。これで「割当て」
ルーチンは終り点8に達し、ルーチンは第6図の「乗場
呼び割当て」ルーチンに戻される。第6図に戻されたル
ーチンは判断段階10または19において、今呼びが割
当てられたばかりのかご(KAR)が先行周期中にこの
呼びを割当てられたかご(最後のP)と同一か否かを判
定する。ここで第6A図の例に戻って説明すると、6階
の上昇乗場呼びを評価するために第11図の判断段階1
5が、P番号が0であることを判定した後、段階17か
ら第12図の選択ルーチンへ進む。第12図では、今ま
でRSR値を計算するためにかごを識別するように使用
して来たP番号をそのような目的に使用せず、段階2に
おいて最高番号のかごに等しくセットされる。即ち、第
6A図の例ではPは8にセットされる。段階3において
裁定RSR値緩衝記憶装置がかご8のRSR値に等しく
セットされる(この場合は0)。段階4においてKAR
は8に等しくされる。段階5はP番号を7に減じ、判断
段階6はP番号が0より小さいかまたは等しいか否かを
判定し、判断段階7は現在検討中のかご(7)のRSR
値が段階3においてセットされた最低RSR値より小さ
いか否かを判定する。かご7の場合にはRSR値は最大
値であり、段階7の答は否定となるので段階3において
セットされた最低RSR値が保存され、P番号は6に減
じられる。かご8が最小のRSR値を有していることは
前述の通りであるから、P番号が0に達するまでの段階
5、6及び7の繰り返しを完全に説明することは省略す
る。またかご1−6のRSR値は何れもかご8のRSR
値より小さくなく、最低RSR値はかご8のRSR値に
等しく保たれているから、変数KARは8に一致する。
従って、第12図の段階8はルーチンを第6図の段階9
に戻す。段階10の最後のPがKARに等しいか否かの
答は肯定となるので、かご8に先に割当てた6階の上昇
乗場呼びは変更されない。この時点で第6図の段階6は
階床番号を7に増し、段階7は階床指針を左へ(次に高
い階、即ち7階)へ移動させる。次で判断段階8は階床
番号が建物の最高階より大きいか否かを判定し(この場
合は否定になる)、判断段階5が再び7階に上昇乗場呼
びが存在するか否かを判定する。答は否定であり、次の
12階の上昇乗場呼びに出逢うまで段階6、7、8及び
5が何回も繰り返し実行される。12階の上昇乗場呼び
に出逢うと、第6図の段階9の割当てルーチンが完全に
再実行され、第7図−第12図のルーチンに進んでどの
かごが群に最小の効果を有しているか、つまりある巡回
の最後の部分中に12階で登録された新しい上昇乗場呼
びに応えさせるのはどのかごが最適であるかが見出され
る。再び第7図に戻って、段階2、3及び4はかご番号
及びかご指針を建物内の最高番号のかご、即ちかご8に
等しくセットし、最後のかごの指示が任意の呼びを示す
ようにする(即ち12階の新しい呼びを0にリセットす
る。)判断段階5はかご8が使用可能か否かを判定す
る。ここでは使用可能であるものとしてあるから判段段
階7はかご8が満載か否かを判定するが、答は否定であ
る。全ての電動発電機が運転中であるものとしているか
ら、段階10の答は肯定であり、判断段階12はかご8
に他の乗場呼びまたはかご呼びが割当てられているか否
かを判定する。かご8には6階の上昇乗場呼びが既に割
当てられているから、判断段階12の答は肯定であり、
次に判断段階18が現在割当て中の(即ち12階の)乗
場呼びがロビーにおいてであるか否かを判定する。勿論
答は否定であり、判断段階19はかご8に既にロビー呼
びが割当てられているか否かを判定する。答は否定であ
り、ペナルティは与えられない。次の判断段階21はか
ご8の中で6またはそれ以上のかご呼びが登録されてい
るか否かを判定する。答は否定であり、かご8は不都合
なかごではない。しかし、第8図の諸段階を検討すれば
容易に分ることであるが、かご8は当該階床(12階)
における上昇乗場呼びより下の割当てられた呼びに応え
つつあるので、かご8が12階にサービスすることは不
適格であるか、または実質的に不適格である。第8図の
判断段階2は、かご8の裁定待ち階床が12階に対して
上方にあることを決定するので、段階6及び7は階床よ
り上フラグをセットし、F指針のための回転フラグをセ
ットして指針を右へ(高い階床から低い階床へ)回転さ
せる。判断段階10はかご8が呼びから遠去かっている
のではないことを判定するので、判断段階11はかご8
が上昇乗場呼びを過ぎて下降しつつあるか否かを判定す
る。第6A図の場合が間違いなくこれに当り、従って段
階5を通って第11図の段階12において例えば256
の最大RSR値がかご8に与えられ、これによってかご
8は実質的に不可能なかごにされる。次に第11図の判
段段階4は乗場呼び方向が上昇か否かを判定する。この
場合には次に判断段階5が実行され、検討中の階床にか
ご8に対して割当てられた上昇呼びが存在するか否かが
判定される。第6A図の例ではこれは否定であるから、
かご8のRSR値は最大値に保たれたまま累積が完了
し、かご8は完全に排除されたのではないが実質的に不
適格なかごとされる。P番号を7に減じP指針を回転さ
せることによって建物内の次に低い番号のかごが選択さ
れる。判断段階15はP番号が0より小さいかまたは等
しくはないことを判定するので、段階16は次のかご即
ちかご7を選択する。このようにして第7図に移り、か
ご7が評価される。第6A図の例ではかご7が12階の
上昇乗場呼びから遠去かって上昇中である。第7図の全
段階を逐次辿らずに、直接第8図の判断段階10へ進む
ことにする。かご7が階床(12)より上にあり、上方
へ前進中であるので、判断段階10の答は肯定であり、
最大のRSR値が段階5を通して付与される。かご8が
第11図を通ったのと同じ段階を辿るのでかご7が実質
的に不適格なかごであることが分り、段階13において
P番号が減じられ、段階14においてP指針が回転せし
められてかご6を12階の上昇乗場呼びに応えるように
選択した場合に群に及ぼす効果が検討される。かご6に
関して検討するために第7図を参照すると、かご6は群
のために使用可能であり、満載ではなく、その電動発電
機は運転中であり、別の要求を有してはいるがこの要求
はロビーにおけるものではなく、過大な数のかご呼びは
有していないことが判定される。従って第8図の適格性
ルーチンに進むが、かご6のRSR値は少なくともここ
までは0である。かご6は停止しているが、明らかに3
0階において登録済の乗場呼びのために下降し始めるよ
うに予定されており、第8図の何れの段階によってもか
ご6が適格と宣告されることはないから第9図のドア動
作時間ルーチンへ進む。第9図では段階2においてかご
6のRSR値が0から1へ増加される。その後、判断段
階3が実行されてかご6が走行中ではないことが分り、
判断段階6は開扉指令が発令されているか否かを判定す
る。かご6は今停止したばかりであると想定しているか
らドアは開くように指令されており、判断段階7がドア
が未だに完全に閉じていることを判定すれば段階8にお
いて+6のRSR値が付加される。次で別に+3のRS
R値が段階13において付加されるので、この時点の合
計RSR値は10になる。次に段階14、15及び16
が遂行されて32階と12階との間の走行時間を斟酌す
る。第10図の流れ図に関しては前例の詳細な説明から
容易に理解できるであろうから繰り返すことはしない。
但し、特別目的F指針及び前進F指針によって指し示さ
れる各階床毎に第10図のルーチンが繰り返されるた
め、かご6のために追加される合計RSR値が20にな
ることに注目されたい。またかご6には30階の下降乗
場呼びが既に割当て済みであるから、第10図のルーチ
ンの段階9、11及び12を通るようになり、30階に
おけるかごドアの開閉を考慮して11のRSR値が付加
される。従って第10図の流れ図の終りにはかご6のR
SR値は10+20+11=41になる。第11図に進
んで、判断段階2は12階の乗場呼びに一致するかご呼
びがかご6内で登録されていないことを判定する。そこ
で判断段階4へ進み、12階の乗場呼びが上昇方向であ
るか否かが判定される。これは上昇方向であるので、判
断段階5は12階の上昇呼びがかご6に割当てられてい
るか否かを判定する。これは否定であるのでボーナスは
与えられず、これでかご6のRSR値の累積が完了した
ことになり、それは41である。P番号が減らされ、P
指針が回転せしめられて、検討される次のかごがかご5
であることを指示する。かご5に関して検討するために
再度第7図に戻る。第7図の判断段階5の試験がかご5
は群のために使用可能であるものと判定し、判断段階7
がかご5は満載ではないものと判定し、判断段階10が
電動発電機は運転中であると判定したものとすれば、判
断段階12は他の要求を有するか否かを判定する。かご
5は、割当てを検討中の12階の乗場呼びより1階上方
の13階行きのかご呼びの形の要求を有している。しか
し、ロビーに呼びはなく、過大なかご呼びもないことか
らRSR値を付与されることなく第8図の適格性プログ
ラムへ進められる。第8図の適格性プログラムを詳細に
検討しなくとも、かご5は12階の上昇乗場呼びに向っ
て上方に走行しようとしているのであるから、かご5に
は最大のRSR値は与えられず、従って適格であると考
えられることは明らかである。第9図の段階2において
+1のRSR値が与えられ、次の判断段階3はかご5が
走行中ではないことを判定する。判断段階6に進んで開
扉が指令されているか否かが判定される。ここでは否定
であるものとし、またドアが完全に閉じているものとす
れば、段階13において+3のRSR値が付加されて第
10図の走行時間計算に進む前には合計+4のRSR値
が与えられることになる。かご5には中間階の乗場呼び
は割当てられてなく、また中間乗場行きのかご呼びも登
録されていないから、第10図の走行時間計算は本質的
に、これまでにかご5のために累積した+4のRSR値
に、ロビーから12階まで走行するための時間を斟酌し
て増加させるべきであることを決定するものである。こ
れは+12の値であり、従ってこれで合計は4+12=
16となる。12階における呼びは新しい呼びであり、
以前に何れかの特定のかごに割当てられていたことはな
く、またこの呼びに一致するかご呼びもなされていない
から、第11図の割当てルーチンにおいては何等の付加
的なペナルティまたはボーナスも与えられることはな
く、段階13及び14が実行される時までにはかご5の
RSR値は16にされている。次にかご4を検討する。
第6A図からかご4は12階に向って下方に走行中であ
るが、12階に到着するまでに21階で登録済の乗場呼
びと、14階行きの登録済かご呼びとに応えるようにさ
れていることが分る。またかご4は21階で登録済の乗
場呼びに応えるべく停止のための減速過程中であること
も分る。第7図のルーチンを通っても、運転中の電動発
電機に対してペナルティは与えられず、かご4が別の要
求を有していてもそれはロビー呼びではなく、また過大
数のかご呼びも有していないので、ペナルティは与えら
れないことが直ちに理解できよう。また第8図の適格性
ルーチンは、かご4が当該呼びから遠去かって行くもの
ではなく、この呼びを過ぎて上昇または下降しているの
でもないことから、かご4を適格であると判定する。第
9図のドア作動時間ルーチンに進むと、段階2において
かご4の最初のRSR値である+1が与えられ、その後
段階3、6、7、8及び13を通るであろうから、第9
図のルーチンを去るまでに合計10のRSR値になって
いる。第10図の走行時間ルーチンは12階と現在のか
ご位置との間の11階分の走行時間と、その間に停止す
る2つの階床を考慮して33のRSR値を付加するの
で、第10図を出る時のかご4のRSR値は合計43に
なる。一致するかご呼びが存在しないこと、及び当該呼
びが以前にかご4に割当てられていなかったことから、
第11図ではさらなるペナルティは付与されない。従っ
て、かご4にはかなり大きいRSR値、即ち43を与え
られたことになるが、これはかご6のRSR値41より
もやや大きい。かご3は満載ではないから第7図の判断
段階の答は否定となり、判断段階10は電動発電機が運
転中であるか否かを判定する。その答は肯定であるか
ら、次の判断段階12に進み、さらに判断段階18及び
21が実行されるがかご3に対してペナルティは付加さ
れずに第8図に進められる。第8図においてもかご3の
適格性に対してペナルティは付与されない。しかし第9
図の段階2において+1のペナルティが課せられ、かご
3がドアを完全に閉じていて開扉指令が発令されながら
停止しているため、段階9及び13においてペナルィ
(7)が付加される。従って第9図の段階14に達した
時のかご3のRSR値は8となる。第10図の走行時間
ルーチンは9階と12階との間の3階分を考慮して3回
繰り返され、RSR値は+3だけ付加されて11に増加
する。一致する呼びが存在せず、またこのかご3には次
の乗場呼びが以前に割当てられていないから、これ以上
のボーナスまたはペナルティは課せられない。再び第6
A図に戻ると、かご2もかご1も12階の呼びから遠去
かりつつあるので、これらのかごは第8図の適格性ルー
チンによって実質的に不適格であると判定される。第1
2図の選択ルーチンは、6階の乗場呼びで検討済みであ
るのでプログラムの実行の詳細な検討は省略する。しか
し、かご3が最小のRSR値を有しているので第12図
の流れ図の実行によって選択されるであろうこと、及び
ルーチンが第12図の段階8から第6図の判断段階10
へ戻されて先行割当てをそのまま残しておくべきか否か
が判定されることに注目されたい。今までに割当てはな
されていなかったから、段階11及び12はかご3に当
該上昇乗場呼びを割当てたままとし、爾後の巡回におけ
るさらなる検討を待たなければならない。ここで階床番
号が増加され13階において乗場呼びが登録されている
か否かが判定される。これは将に第6A図の場合である
ことが判断段階5において判定される。第7〜第12図
のルーチンが再実行され、この呼びに各かごを割当てた
時の群に及ぼす効果が判定される。第6A図に示すよう
にロビーに位置しているかご5内で13階行きのかご呼
びが登録され、それによってかご5はかご3に割当て済
の乗場呼びに応えるのに極めて好ましいかごにされる。
13階にサービスさせるために以前にかご3に割当てら
れていたものを、第7図〜第12図のルーチンを実行し
た後に別のかご、特定的にはかご5に変更されることを
考えるのは興味深いであろう。今はかご5に割当てられ
る乗場呼びはある巡回の遅い時点に乗客によって登録さ
れたものとする(何故ならば、図示したルーチンは極め
て高速で実行されて再割当てするが、かご3には長い間
13階で登録された呼びが割当てられているので、これ
より以前の他の時点でこの乗場呼びが登録されたと考え
るのは非現実的な筋書きと云うべきである)。第7図に
おいてかご6、7及び8を除外して考えると、判断段階
5及び7はかご5が利用可能であること及び満載ではな
いことを判断し、次の判断段階10は電動発電機が運転
中であることを判定する。次で判断段階12はかご5が
別の要求を有しているか否かを判定する。第6A図から
分るようにこの答は肯定であるので判断段階18は3階
において現在割当てられている乗場呼びがロビー呼びか
否かを判定する。答は否定であるから判断段階19はか
ご5が既にロビー呼びを有しているか否かを判定する。
これも否定であるのでペナルティは与えられず、判断段
階21はかご5が6以上のかご呼びを有するか否かを判
定して否定であるとするから、かご5は不都合なかごで
はなく、プログラムは第8図の適格性ルーチンへ進めら
れる。第8図では判断段階2においてかご5の裁定待ち
階床位置が当該階床より下方にあることが判定され、か
ごは階床より上フラグがリセットされ、F指針は左方へ
(即ち高い階の方へ)回転するようにセットされる。次
の判断階段10はかご5が呼びから遠去かってはいない
ことを判定し、判断段階11はかご5が上昇乗場呼びを
過ぎて進んでいないことを判定し、そして判断段階12
はかご5が下降乗場呼びを過ぎて上方へ進んでいないこ
とを判定する。従って第9図のドア作動時間ルーチンへ
進められ、段階2においてかご5に対して+1のRSR
値が付与される。判断段階3はかご5が走行中ではない
ことを判定し、判断段階6はドアを開くように指令され
ていないことを判定するので、判断段階10はドアが完
全に閉じているか否かを判定する。答は肯定であるか
ら、段階13において課せられる+3のペナルティ以外
のペナルティは付与されず、従って段階14、15及び
16に進むまでに合計RSR値は+4になる。これらの
段階でF指針はかご5の裁定待ち階床(2階)にセット
され、前進F指針も2にセットされるが段階16におい
て3階まで回転させられる。第10図の走行時間ルーチ
ンの段階2においてF指針は3階まで回転され、段階3
において前進F指針は4階へ回転される。階床指針は1
3であるので、判断段階4の答は否定となり、判断段階
5はかご5が階床より上であるか下であるかを判定す
る。かご5は階床より下であるから段階14は遂行され
るが段階15は側路され、判断段階16はかご5が既に
かご呼びまたはF指針によって示されている階床(即ち
3階)に割当てられている呼びを有しているか否かを判
定する。この場合は否定であるから段階10において+
1のRSR値が付加されて今まで+4であったものがこ
の段階で+5にされる。かご5は13階より前に如何な
る割当て済乗場呼びもかご呼びも有していないから、諸
段階9、11、及び12または13は実行されず、単に
段階10においてRSR値に1が加えられるだけであ
る。ロビーと13階との間の12階分の距離を考慮して
この過程が繰り返される。既に1つの過程を説明したか
ら、このルーチンにおいて更に11のRSR値が付加さ
れることを指摘するに留め、この過程の再説明は省略す
る。結局第11図の割当てルーチンに進むまでにRSR
値の合計は+15になる。第11図の諸段階において
は、判断段階2の答は肯定となるからかご5に対してボ
ーナスが与えられる。換言すれば、とに角かごを13階
の乗場呼びに停止させなければならないので、かご5を
極めて好遇すべきなのである。従って、第11図の段階
3において既に付与済の+15から20が差引かれ、こ
の時点でのRSR値は−5になる。この建物内の他のか
ごにこのように低い値に近いかごは存在しなことは明ら
かであるから、この特定の乗場呼びに対するこれらのか
ごを割当てる手順の説明は簡潔化のために省略する。1
3階の上昇乗場呼びの今までのかご3に対する割当て
が、次の巡回に再度なさることはなく、かご5に割当て
られることになろう。残った唯一の上昇乗場呼びは27
階において登録されたものであり、この上昇乗場呼び
は、この時点における裁定待ち階床が23であって上方
に走行しているかご7に割当てられていた。かご8はこ
の上昇乗場呼びを過ぎて下方に走行中であるから不適格
であり、無視される。またかご4、3、2及び1も同じ
理由から不適格である。かご5及び6だけが適格である
が、これらが停止していること、既にかご呼びまたは乗
場呼びを有していること、及び停止回数を考えて当該階
床から遥かに離れていることから適格であることは明白
である。しかし27階の呼びは既にかご7に割当てられ
ていて第11図の段階7においてかご7にボーナスが与
えられているので、27階の上昇乗場呼びにどのかごが
割当てられるか、これ以上の検討は省略する。第6図に
戻って、全ての上昇乗場呼びがかごに割当てられたの
で、今度は諸段階13、14等から全ての下降乗場呼び
を検討する。段階13において階床指針は(上昇乗場呼
びの場合の段階3とは異なって)建物の最高階にセット
される。第6A図から明白なように、30、26及び2
1階の下降乗場呼びに関して検討が行われる。勿論、最
上階から出発して上記下降乗場呼びの全てに対してどの
かごが最も適切であるかが検討されるのであるが、要約
すれば第6A図から30階の乗場呼びに応えさせるため
にどのかごを向かわせるかに関して実際的なのはかご6
またはかご2だけであることが分る。かご2はその中で
登録済の30階行きのかご呼びを有していて移動中であ
るので30階で停止しなければならない。またかご6は
30階に停止する指令を既に登録されてはいるが停止し
ているためこの先行割当てが更新されることはあるま
い。次の巡回にかご2への割当てがなされることになろ
う。次の26階の下降乗場呼びは新たに登録された乗場
呼びであり、かご6がこの付近で唯一の適格かごである
ため、この呼びはかご6に割当てられよう。21階の最
後の下降呼びに関しては、第6A図からこの乗場呼びは
既にかご4内に登録済であることが分る。事実、かご4
はその裁定待ち階床が21階であるので減速途中である
かまたは間もなく減速し始める筈である。このようにし
て 21階のこの最終下降乗場呼びに対して全てのかご
の評価が完了すると下降乗場呼びを評価する割当てルー
チンは終了し、第6図の判断段階19から第3図の次の
段階、即ち段階20へ戻る。これにより第13図の呼び
→かご乗場停止要求ルーチンが開始される。以上のよう
に一般的な場合には第6図の「乗場呼び割当て」ルーチ
ンが終了すると、プログラムは転送点19から第13図
の「呼び→かご乗場停止要求」ルーチンへ進む。第13
図において、ルーチンは入口点1から段階2、3に進み
P番号及びP指針を建物内の最高番号のかごとして設定
し、段階4、5はそれぞれ上昇乗場停止写像及び下降乗
場停止写像を全て0にリセットする。段階6及び7はそ
れぞれ階床指針及び階床番号をかごPの裁定待ち階床に
設定する。次で判断段階8はこのかごが最低階床にある
か否かを判定し、もし否であれば判断段階9はこのかご
に割当てられた下降呼びの写像とその階床(このかごの
裁定待ち階床)とを比較し、もし両者が同一であれば段
階10は下降乗場停止の写像自体にP指針を論理和する
ことによって該写像の更新を行う。これは各巡回毎に変
化する下降乗場停止の写像を発生し、かごPの位置のビ
ットはかごPがこの巡回中に下降乗場停止を有するかご
の中の1つであることを表わす。次に判断段階11はこ
のかごが下降呼びリセットを発行しているか否かを判定
する。もし発行していれば、段階12において下降乗場
呼び写像内のその階床(かごPの裁定待ち階床)に関す
るビットはそれと階床指針の補数とを論理積することに
よってリセットされ、段階13において階床Nの下降呼
び灯が消灯される。次で判断段階14はその階床が最上
階床であるか否かを判定する。もし否であるか、または
判断段階8において階床番号が裁定階床であると判定さ
れていれば、判断段階15はこのかごが現在の階床にお
いて上昇呼びを有するか否かを判定する。もし有してい
れば段階16において上昇乗場停止が上昇乗場停止写像
に付加される。判断段階17において、もしかごがある
上昇呼びに対するリセットを発行していると判定されれ
ば、その上昇呼びはリセットされ(段階18)、その呼
び灯は消灯される(段階19)。再び第6A図の例で説
明すると、第13図の段階2及び3においてP番号は最
高番号のかご、即ちかご8にセットされ、P指針も同様
にこのかご値にセットされる。群のための上昇乗場呼び
及び下降乗場呼び停止写像はそれぞれ段階4及び5にお
いてすべて0にリセットされ、段階6乃至22の諸段階
からなる“DOループ”が実行され、再実行されて検討
中のかごに割当てる階床に等しい裁定待ち位置を有する
かごが決定される。例えば、かご2は30階の下降乗場
呼びに応えるべく30階に停止するために減速を開始し
なければならない位置から極めて短距離に位置してい
る。かご2が図示の位置より極く僅かに上方へ前進して
いるものとすれば階床指針及び階床番号は30階になっ
ている筈であり、これは裁定待ち階床が30であって且
つ検討中の階床が30であることを意味するので、第1
3図の判断段階8はこの階床が最低階床ではないことを
判定し、判断段階9はかご2に関する下降呼びの写像と
検討中の裁定待ち階床(即ち30階)とを比較する。両
者に同一性が見出され(換言すれば、答が肯定になる)
ると、段階10は下降呼び停止写像自体とP指針とを論
理和することによって群の下降乗場呼び停止写像を更新
する。これによって群のための下降乗場呼びの写像が得
られ、この写像は各巡回の結論として全てのかごに通信
されるので、かごはそれらに命令された下降乗場呼び停
止動作を取り得るようにされる。換言すれば、かご2に
関する30階情報を下降乗場呼び停止写像に包含させ、
この巡回の終りにかご制御装置へこの情報を通信するこ
とによって、かご2は30階で停止するように減速し始
めるのである。第13図において段階13及び19の両
方または何れか一方が完了するためには、かごが次の裁
定待ち階床の乗場呼びに対して停止するように指令され
るか、またはその裁定待ち階床における呼びに応答した
後にその呼びがリセットされなければならない。次で、
段階20においてP番号が減少され、段階21において
P指針が回転せしめられることによって次の順番のかご
が識別されて建物内の次に最低番号のかごに対して上述
の機能が遂行される。もし判断段階22が全てのかごの
検討を終了していないと判定すれば、全てのかごの検討
を終了させた後にルーチンは転送点23から第14図の
「呼び→かご群要求」ルーチンへ進む。第14図の「呼
び→かご群要求」ルーチンへは入口点1から入り、段階
2においてはP番号が、また段階3においてはP指針が
それぞれ建物内の最高番号かごに設定されて建物内の最
高番号かごの検討が始められる。次に段階4においては
群上方要求写像が、また段階5においては群下方要求写
像がそれぞれ0にリセットされる。段階6は階床指針を
そのかごの裁定待ち階床に設定し、段階7は割当てられ
た上昇呼びと割当てられた下降呼びとを論理和してその
かごの割当て済みの乗場呼び写像を作成する。第14図
の判断段階8はこの乗場呼び写像を調べて階床番号Nよ
り上が全て0であるか否かを判定する。もし全てがOで
なければ、それはかごの裁定待ち階床より上方に呼びが
存在し、これらの呼びにサービスするためにこのかごは
上方に前進し続けるべきであることを意味する。従って
判断段階8が否定された場合には、段階9は群上方要求
写像(各かごの写像には1つのビットが存在している)
がこのかごのためのビット位置にビットを含むように該
写像を更新する。これは群上方要求写像(このルーチン
の初めに0に設定済み)とこのかごを識別しているP指
針とを論理和することによって行われる。次の判断段階
10はこのかごに割当てられた乗場呼びの写像(段階7
において作成)内に裁定待ち階床より下方に呼びが存在
しないか否かを判定する。もし呼びが存在すれば判定は
否となるので、段階11は該写像とP指針とを論理和す
ることによって群下方要求写像がこのかごのためのビッ
トを含むように群下方要求を更新して下方要求を作成す
る。次で、段階12がP番号を減少させ、段階13がP
指針を回転させることによって次のかごを検討し、もし
判断段階14が全てかごの検討が終了していないと判定
すれば段階6乃至13が繰返される。全てのかごの検討
が完了して群下方要求写像及び群上方要求写像が呼びに
するために上方または下方の何れかへの走行を要求する
全かごのためのビットを含んでしまうと判断段階14が
肯定となり、このルーチンは転送点15から群制御装置
の総合プログラムへ戻される。これによって第3図のル
ーチン22は乗場及びロビーパネルに出力を供給して電
灯等を制御し、ルーチン23はかごに情報を送り、「か
ごとの通信」ルーチン24はかごと通信する。その後に
第3図の全プログラムが再び繰返される。第11図にお
いては、先行巡回中に呼びが特定かごに割当てられてい
たことを重視し、そのRSR値から10を減じている。
若干の場合にはこれによってRSR値が負になり得る
が、割当て演算において負の数は正の数より小さいだけ
のことであって問題はない。呼びが割当てられていたか
ごを優遇する理由の1つは、それをエレベータシステム
のレスポンス特性の変更のために使用できるからであ
る。例えば、若干の国においては乗場呼びが登録される
と直ちにそれをかごに割当て、その呼びに応答しようと
している特定のかごを直ちに乗場に表示することが好ま
れている。このようなシステムにおいては(周知の他の
システムと同様に)、その呼びが例えば2分間のような
長待ちになる場合を除いてかごの再割当てが行われるこ
とはない。このような場合にはその呼びに応答するため
にある形の要求が作られるとか、特別緊急事態としてそ
の呼びに応答するかごを割当てる等の変則運転が行われ
る。本実施例においては第11図の段階7において適用
される先行割当て値と呼ぶ値を最大値に調整しておけ
ば、RSR値に基いて最初の割当てが行われた後に他の
かごにその呼びが割当てられることはない。一方先行割
当て値を例えば10のような低い値とすれば呼出し割当
てを異なるかごに繰返し変更することができる。またあ
る中間の値を用いることもできる。例えば第11図の段
階7において45程度の先行割当て値を第1のかごから
差引けばこのかごは、応答するまでの予測時間及び他の
RSR値が他のかごより大きくならない限りその割当て
を保持し続けよう。殆んどの場合その呼びはこのかごだ
けに割当てられるが、後になってこの第1のかごがその
呼びに対して不適当となった場合には第2のかごに移す
ような先行割当てファクタ(30または40)を見出す
ことは可能であろう。第11図の先行割当て値は、全く
同一のRSR値を有する2台のかごが互角に競争するの
を解消するのにも役立つ。2台のかごが同一の状態の下
で同一のRSR値を付与される必要はないが、似たよう
なまたは異なる環境の下で累積されたRSR値が同一に
なることはあるかも知れない。このような場合、所定の
方向にかごを走査する機構では1台のかごを競争の勝者
として全ての仕事を遂行させ勝ちである。しかし望まし
いモードとは、可能な限りかごを均等に使用し、均等で
定期的な保守計画を立案できるようにすることである。
第11図の段階7における先行割当て値は、どちらのか
ごが呼びに応答してそれを保持する最良条件にあるかを
先ず見出させる。これによって一方が10低いRSR値
を有するようになり、他方が既にその呼びを割当てられ
ていようとも2台のかごが互角の競争を行うことはまず
あるまい。全てのかごが休止している、及びそれらの全
ての電動発電機が停止しているの両方または何れか一方
である場合に、これは特に重要となる。このような場合
もしかごが、かご→呼び割当て(第3図のルーチン14
〜17)によって建物のあちこちに分散していれば、2
台のかごの間のどの呼びも競争状態をもたらし、一方の
かごがそれに勝つであろう。しかし、呼びに応答できる
ようになる前に、即ち呼びに応答するために始動した割
当てられたかごから何等かの応答が得られる前に、他方
のかごにその呼びが割当てられるかも知れない。最終的
には2台のかごの間を往き来するように呼びが転送さ
れ、両かごの電動発電機を始動せしめて両かごを呼びに
接近せしめ、最後の瞬間に、本当に偶発的に、一方に呼
びが再割当てされる前にもう一方が乗場停止指令を受け
るようになる。これは仕事を何もしないかごを走行させ
たことになるから極めて不経済であり、1つの仕事を行
わせるために2台のかごを始動せしめたことになる。そ
れ故に、屡々発生する多数のかかる状態に対してシステ
ムのファクタを適合させる先行割当て値が極めて重要と
なり得るのである。本発明は、たとえば建物の最高部分
に1つの呼びがありその部分には1台のかごしか存在せ
ず残余のかごが建物の最低部分にあるとしても、後方呼
びへの応答を許容しない(上昇走行中のかごは下降呼び
を拾わない)等のような種々の点でエネルギを倹約する
機構を提供している。しかしその後にもしそのかごが方
向を変えてその呼びに極めて接近するようになれば、そ
の呼びをそのかごに割当てることができる。このよう
に、呼び→かご割当ての再評価に際して数分の一秒(例
えば200ミリ秒)毎にエネルギが倹約される。本発明
は多岐に渡って相対システムレスポンスを検討して未応
答乗場呼びをかごに割当てるが、これは特定のかごを如
何に速く特定の呼びに到達させ得るかよりは大いに効果
がある。即ち、あるかごに対する最初の呼び割当ては、
従来技術によって行われるよりも良好な割当てである。
しかし本発明はこれらの割当てを再評価するだけではな
く、総合的にシステム動作を考えて別のかごが処理した
方が良いと相対システムレスポンス・ファクタが示して
いる場合には別のかごにその呼びを再割当てする。本発
明の一面は、先になされた割当てを再評価するのではな
く、またその呼びに対して割当て済みのかごの能力また
はシステムレスポンスの再評価さえ行わず、各巡回中に
行われる割当ての際に全ての呼びを再評価するのであ
る。即ち本発明においては、先行巡回中にかごに呼びを
割当てた時に使用したファクタを再評価には使用しない
ので、特定のかごへの呼びの割当てと、割当て済みのか
ごへのその呼びの割当てとを比較することはしない。つ
まり本発明は呼びをあるかごに割当る前に相対システム
レスポンス・ファクタを決定し、このファクタと初めに
その呼びを第1のかごに割当てさせた相対システムレス
ポンス・ファクタとを比較してその呼びを他のかごに割
当てるのではない。本発明が常に遂行するのは、他のか
ごだけではなく全てのかごを再評価することであり、こ
の再評価は呼びをかごに割当てるために既に使用された
情報を用いるのではなく全てのかごに関する完全に更新
された情報を用いて行われるのである。あるかごがある
階床を通り過ぎて走行するのに要する時間よりも遥かに
短かく、またかごが呼びに応答するのに要する時間より
も短かい数分の一秒のような時間枠の中で時々刻々に呼
びを潜在的に再割当てする機能は、考え得る最後の割当
てまたは潜在的な再割当てがなされてしまうまで乗場ま
たはかごの側の反応が抑止されなければ、実行不可能で
ある。本発明は最後の瞬間まで群乗場停止動作(第13
図)及び呼び取消しを行わないので、これらの割当て
は、呼びが割当てられているかごの裁定待ち位置がその
呼びにそのかごを応答させるための停止指令の発令を要
求するまで行われない。割当てが最後の瞬間まで行われ
ないから呼びは絶えず更新される情報を用いて繰返し繰
返し再評価され、再割当てされるのである。また優先値
(第11図の段階7)はヒステリシス効果をもたらすの
で、同一の相対システムレスポンス・ファクタを有する
かごが最後の周期まで呼びのやり取りを行うことはな
い。これにより不都合な効果を生ずることなく更新され
た、繰返し乗場呼び割当てが行われる。相対システムレ
スポンス・ファクタは、それらがペナルティであろうと
ボーナスであろうと、または動作推定時間であろうと走
行推定時間であろうと、本発明を実施するシステムに適
当と考えられるシステム応答レスポンスの形を与えるよ
うに本明細書から広範に変更して差支えない。本発明
は、最高速応答時間推定システムまたは他のシステムの
ように呼び割当てに相対システムレスポンス・ファクタ
を使用していないシステムにも使用することができる。
同様に、本発明を特定の実施例に関して図示し説明した
が、当業者ならば本発明の思想及び範囲から逸脱するこ
となく種々の変更、省略及び付加をなし得ることは明白
であろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を組入れることが可能なエレベータシス
テムの簡略化したブロック線図である。
【図2】図1のシステムに使用可能な群制御装置の簡略
化したブロック線図である。
【図3】本発明を組入れて使用できる総合群制御装置プ
ログラムの簡略化した論理流れ図である。
【図4】「呼び→かご」または「かご→呼び」ルーチン
の論理流れ図である。
【図5】「高/低呼び」ルーチンの論理流れ図である。
【図6】「乗馬呼び割当て」ルーチンの論理流れ図であ
る。
【図6(A)】図7乃至図12の動作を説明するために
有用な一群のかごの状態を示す図である。
【図7】図6の「乗馬呼び割当て」ルーチンに使用でき
る「割当て」サブルーチンの論理流れ図である。
【図8】図6の「乗馬呼び割当て」ルーチンに使用でき
る「割当て」サブルーチンの論理流れ図である。
【図9】図6の「乗馬呼び割当て」ルーチンに使用でき
る「割当て」サブルーチンの論理流れ図である。
【図10】図6の「乗馬呼び割当て」ルーチンに使用で
きる「割当て」サブルーチンの論理流れ図である。
【図11】図6の「乗馬呼び割当て」ルーチンに使用で
きる「割当て」サブルーチンの論理流れ図である。
【図12】図6の「乗馬呼び割当て」ルーチンに使用で
きる「割当て」サブルーチンの論理流れ図である。
【図13】「呼び→かご乗馬停止要求」ルーチンの論理
流れ図である。
【図14】「呼び→かご群要求」サブルーチンの論理流
れ図である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 あるかごがある乗場呼びの階床の上方に
    あって上昇中であるか、またはその階床の下方にあって
    下降中であることを決定し、 (a) もしそうであれば、そのかごをその呼びに応え
    させるのに極めて不都合なかごと見做し、 (b) もしそうでなければ、そのかごをその呼びに応
    えさせるのに不都合なかごではないと見做すことを特徴
    とする 一群のエレベータかごを割当てる方法。
  2. 【請求項2】 ある乗場呼びが上昇方向であるのかまた
    は下降方向であるのか、及びこの呼びに対して割当てを
    検討中のかごが上昇乗場呼びを越えて下降中であるのか
    または下降乗場呼びを越えて上昇中であるのかを決定
    し、もしそうでなければ、そのかごをその呼びに応えさ
    せるのに不都合なかごではないと見做すことを特徴とす
    る一群のエレベータかごを割当てる方法。
JP3256043A 1979-12-03 1991-05-13 反対方向に走行するかごへ呼びを割当てにくくする方法 Expired - Lifetime JP2571651B2 (ja)

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