JPH07106840B2 - 一群のエレベータかごの割当方法 - Google Patents
一群のエレベータかごの割当方法Info
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- JPH07106840B2 JPH07106840B2 JP56500261A JP50026180A JPH07106840B2 JP H07106840 B2 JPH07106840 B2 JP H07106840B2 JP 56500261 A JP56500261 A JP 56500261A JP 50026180 A JP50026180 A JP 50026180A JP H07106840 B2 JPH07106840 B2 JP H07106840B2
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- B66B1/2408—Control systems with regulation, i.e. with retroactive action, for influencing travelling speed, acceleration, or deceleration where the allocation of a call to an elevator car is of importance, i.e. by means of a supervisory or group controller
- B66B1/2458—For elevator systems with multiple shafts and a single car per shaft
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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- B66B—ELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
- B66B2201/00—Aspects of control systems of elevators
- B66B2201/10—Details with respect to the type of call input
- B66B2201/102—Up or down call input
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- B66—HOISTING; LIFTING; HAULING
- B66B—ELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
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- B66B2201/211—Waiting time, i.e. response time
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- B66B2201/403—Details of the change of control mode by real-time traffic data
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
- Y02B50/00—Energy efficient technologies in elevators, escalators and moving walkways, e.g. energy saving or recuperation technologies
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Automation & Control Theory (AREA)
- Elevator Control (AREA)
- Indicating And Signalling Devices For Elevators (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明はエレベータシステムに関し、より特定的には絶
えず更新される情報を用いて建物内の乗場で利用できる
一群のエレベータから1台のエレベータを乗場呼びに応
答せしめる装置に関する。
えず更新される情報を用いて建物内の乗場で利用できる
一群のエレベータから1台のエレベータを乗場呼びに応
答せしめる装置に関する。
〔背景技術〕 エレベータシステムがより複雑巧妙になり、多数のエレ
ベータを群として運転して多数の階床にサービスさせる
ようになって来るにつれて、建物内の乗場において登録
された上昇または下降呼びに対してエレベータかごをど
のように応答させるかを決定する方法の開発が必要にな
って来た。エレベータシステムの群制御を行う最も一般
的な方法は建物の階床を複数のゾーンに分けることであ
る。各ゾーンには1つまたは多数の階床が含まれ、ゾー
ンの数は乗場呼びにサービスするエレベータシステムの
かごの台数とほぼ同じ数にされる。このようなシステム
の典型的な運転においては、エレベータかごの存在しな
いゾーンへかごが強制的に送られそしてそのかごがその
ゾーン内で登録された全ての乗場呼びに応答する。然し
乍ら、乗場呼びに応答したかごに乗込んだ乗客が行った
かご呼びによって、そのかごがそのゾーン外へ走行して
しまうことが多い。またかごが呼びに応答するために上
方へ走行し始めると、そのかごは下降呼びに応答できな
くなる。このためゾーン制御運転モードで作動されるシ
ステムは多様な付加的機能を必要とする。例えば、ある
ゾーン内の呼びにそのゾーン内のかごが応答できない場
合には、呼びのない別のゾーンからかごを借用する。つ
まり、あるゾーンにかごがなく、且つ、そのゾーンに割
当てできるかごがない場合には、当該ゾーンを優先する
ために重要度の低いゾーンのかごが奪われる。ゾーン制
御システムでは、呼びへの応答が許容できない程遅れる
ことが屡々であり、それ故1つまたは2つのバックアッ
プ運転モードによって長待ち呼びにかごを応答させる非
ゾーン型の変則的指令を発生させることが屡々である。
ベータを群として運転して多数の階床にサービスさせる
ようになって来るにつれて、建物内の乗場において登録
された上昇または下降呼びに対してエレベータかごをど
のように応答させるかを決定する方法の開発が必要にな
って来た。エレベータシステムの群制御を行う最も一般
的な方法は建物の階床を複数のゾーンに分けることであ
る。各ゾーンには1つまたは多数の階床が含まれ、ゾー
ンの数は乗場呼びにサービスするエレベータシステムの
かごの台数とほぼ同じ数にされる。このようなシステム
の典型的な運転においては、エレベータかごの存在しな
いゾーンへかごが強制的に送られそしてそのかごがその
ゾーン内で登録された全ての乗場呼びに応答する。然し
乍ら、乗場呼びに応答したかごに乗込んだ乗客が行った
かご呼びによって、そのかごがそのゾーン外へ走行して
しまうことが多い。またかごが呼びに応答するために上
方へ走行し始めると、そのかごは下降呼びに応答できな
くなる。このためゾーン制御運転モードで作動されるシ
ステムは多様な付加的機能を必要とする。例えば、ある
ゾーン内の呼びにそのゾーン内のかごが応答できない場
合には、呼びのない別のゾーンからかごを借用する。つ
まり、あるゾーンにかごがなく、且つ、そのゾーンに割
当てできるかごがない場合には、当該ゾーンを優先する
ために重要度の低いゾーンのかごが奪われる。ゾーン制
御システムでは、呼びへの応答が許容できない程遅れる
ことが屡々であり、それ故1つまたは2つのバックアッ
プ運転モードによって長待ち呼びにかごを応答させる非
ゾーン型の変則的指令を発生させることが屡々である。
最近の考案では、未割当ての登録済み乗場呼びの位置及
び方向と、(各かごの位置、走行方向及び現在位置から
呼び位置まで走行する間に停止する回数を含む)各かご
の比較とを比較し、停止回数、走行方向、通過する階床
の数、所定の最大許容時間内にサービスを行うことがで
きるか否か、一致する階へのまたは隣接する階へのかご
呼びがなされているか否か、及びそのかごの電動発電機
がオンであるかオフであるかを考慮した運転計画に基づ
いてその乗場呼びに最も早く到達すると、各登録済み乗
場呼びの最初の審査で、予想されるかごに即時に無条件
にその乗場呼びを割当てる。
び方向と、(各かごの位置、走行方向及び現在位置から
呼び位置まで走行する間に停止する回数を含む)各かご
の比較とを比較し、停止回数、走行方向、通過する階床
の数、所定の最大許容時間内にサービスを行うことがで
きるか否か、一致する階へのまたは隣接する階へのかご
呼びがなされているか否か、及びそのかごの電動発電機
がオンであるかオフであるかを考慮した運転計画に基づ
いてその乗場呼びに最も早く到達すると、各登録済み乗
場呼びの最初の審査で、予想されるかごに即時に無条件
にその乗場呼びを割当てる。
また例えば瞬時割当て型のシステムの場合には、特公昭
61−266号(特願昭54−29680号及び特開昭55−123863
号)に開示されているように、登録された直後に乗場呼
び割当てがなされ、乗場に居る乗客に直ちに告知が行わ
れる。もし割当てられたかごが乗客を降ろす前に他のか
ごがその階床に到着すれば、予め告知されていた昇降路
の前で待っている乗客はいらいらすることになるから、
その階床に到着する割当てられていないかごの数がある
限度を越えるようになれば、予測できなかった遅れを生
じた最初のかごへの割当ては取り消され、早く到着する
かごがサービスするかごに切り替えられることが告知さ
れる。
61−266号(特願昭54−29680号及び特開昭55−123863
号)に開示されているように、登録された直後に乗場呼
び割当てがなされ、乗場に居る乗客に直ちに告知が行わ
れる。もし割当てられたかごが乗客を降ろす前に他のか
ごがその階床に到着すれば、予め告知されていた昇降路
の前で待っている乗客はいらいらすることになるから、
その階床に到着する割当てられていないかごの数がある
限度を越えるようになれば、予測できなかった遅れを生
じた最初のかごへの割当ては取り消され、早く到着する
かごがサービスするかごに切り替えられることが告知さ
れる。
また例えば、特開昭54−18566号公報には、共通の乗場
呼びに応える適格性を有する各かごに関して評価値を計
算し、最良の値を有するかごに絶対的に割当てを行う型
のエレベータ群急派システムが示されている。換言すれ
ば、1回のみの評価によって最初に割当てを行った後
は、この割当てはそのかごによって保持されたままとな
り、規則的な再評価の対象にはならない。この割当て方
法は、乗場に居る乗客が、どのかごが自分の要求にサー
ビスしてくれるのかを直に知りたい、及びその後に割当
てを別のかごに変えて欲しくないという心理的な要望を
満足させるために考えられたものである。このことは登
録した各乗場呼びを直ちに割当て、その呼びに応えよう
としている特定のかごを直ちにその階床に表示すること
を意味する。実際にはこれはシステムレスポンスの特定
のアスペクト(瞬時割当て)を優遇することを表わして
いるのである。
呼びに応える適格性を有する各かごに関して評価値を計
算し、最良の値を有するかごに絶対的に割当てを行う型
のエレベータ群急派システムが示されている。換言すれ
ば、1回のみの評価によって最初に割当てを行った後
は、この割当てはそのかごによって保持されたままとな
り、規則的な再評価の対象にはならない。この割当て方
法は、乗場に居る乗客が、どのかごが自分の要求にサー
ビスしてくれるのかを直に知りたい、及びその後に割当
てを別のかごに変えて欲しくないという心理的な要望を
満足させるために考えられたものである。このことは登
録した各乗場呼びを直ちに割当て、その呼びに応えよう
としている特定のかごを直ちにその階床に表示すること
を意味する。実際にはこれはシステムレスポンスの特定
のアスペクト(瞬時割当て)を優遇することを表わして
いるのである。
同様に特開昭52−47249号公報においても、“瞬時割当
て”を優遇している。さらに、先行乗場呼びが変更不能
なようにあるかごに割当てられるため、即ちサービスを
行ってしまうまではその乗場呼びを他のかごに再割当て
できないことから、その特定のかごの適切さを評価する
に当たって、既にそのかごに変更不変なように割当て済
の乗場呼びの今までの経緯を考慮させる“サービス状
態”と呼ぶある量を想定する必要があることが分かって
いる。もしあるかごがそれに割当て済の何れかの乗場呼
びの応えるための時間の長さが、新しい乗場呼びをその
かごに割当てられるためにある限度を越えるようになれ
ば、そのかごはこの新しい乗場呼びに応えさせるための
検討から積極的に除外される。以上のように瞬時割当て
方式が効率の低下をもたらすため、新しい乗場呼びに応
えるには時間がかかり過ぎる若干のかごを排除するため
には、かごの“サービス状態”を考えるバックアップモ
ードが必然的に必要になる。たとえ先行割当てが行われ
た時の状態が変化したとしても、この方式はシステムレ
スポンスのあるアスペクト、即ち瞬時割当て(乗客の心
理的要望を満足させるための)の優遇と、全ての古い割
当ての保持とを選択する。そのため、必然的に総合シス
テムレスポンスが低下することになる。
て”を優遇している。さらに、先行乗場呼びが変更不能
なようにあるかごに割当てられるため、即ちサービスを
行ってしまうまではその乗場呼びを他のかごに再割当て
できないことから、その特定のかごの適切さを評価する
に当たって、既にそのかごに変更不変なように割当て済
の乗場呼びの今までの経緯を考慮させる“サービス状
態”と呼ぶある量を想定する必要があることが分かって
いる。もしあるかごがそれに割当て済の何れかの乗場呼
びの応えるための時間の長さが、新しい乗場呼びをその
かごに割当てられるためにある限度を越えるようになれ
ば、そのかごはこの新しい乗場呼びに応えさせるための
検討から積極的に除外される。以上のように瞬時割当て
方式が効率の低下をもたらすため、新しい乗場呼びに応
えるには時間がかかり過ぎる若干のかごを排除するため
には、かごの“サービス状態”を考えるバックアップモ
ードが必然的に必要になる。たとえ先行割当てが行われ
た時の状態が変化したとしても、この方式はシステムレ
スポンスのあるアスペクト、即ち瞬時割当て(乗客の心
理的要望を満足させるための)の優遇と、全ての古い割
当ての保持とを選択する。そのため、必然的に総合シス
テムレスポンスが低下することになる。
更に別の例として特公昭53−89151に開示されたシステ
ムがあり、これは最短応答のかごを割り当てるが、その
予測応答時間が所定値より短かくなるまで割り当て決定
を遅らせている。これはかごの時期尚早の割り当てを防
止する。割り当て後はその割り当てを再考するためのい
かなる評価もない。割り当ては遅れるが、一度割り当て
がなされると、それは変わらない。この公報では一つの
乗場呼びに対する各かごの適応性の反復評価を示唆して
はいない。周期的な評価方法が示されているが、その方
法はある限定された状態でかごを割り当てし直すのであ
り、一度かごを呼びへ割り当てるとそれはそのよにマー
クされ、そしてこの呼びは完了し、そして割り当ては変
更されることはない。
ムがあり、これは最短応答のかごを割り当てるが、その
予測応答時間が所定値より短かくなるまで割り当て決定
を遅らせている。これはかごの時期尚早の割り当てを防
止する。割り当て後はその割り当てを再考するためのい
かなる評価もない。割り当ては遅れるが、一度割り当て
がなされると、それは変わらない。この公報では一つの
乗場呼びに対する各かごの適応性の反復評価を示唆して
はいない。周期的な評価方法が示されているが、その方
法はある限定された状態でかごを割り当てし直すのであ
り、一度かごを呼びへ割り当てるとそれはそのよにマー
クされ、そしてこの呼びは完了し、そして割り当ては変
更されることはない。
従来から広く知られているこれらのシステムでは、呼び
が極度に長待ち(例えば2分間)にならなり限り呼びの
再割当てはなされない。このようになってから緊急基準
等を適用してあるかごを割当てるような例外的な動作を
行う別のバックアップモードが必要になる。
が極度に長待ち(例えば2分間)にならなり限り呼びの
再割当てはなされない。このようになってから緊急基準
等を適用してあるかごを割当てるような例外的な動作を
行う別のバックアップモードが必要になる。
これらのシステムの基本的な欠陥は、先に割当て済の乗
場呼びは、再割当てに当っては適格とは考えないこと、
及び割当てられたかごがその呼びに応答するまでに呼び
を行った時のシステム状態が大きく変化し得ることであ
る。例えば配達人が荷物を降す間ドアを開け放しにした
ためにかごが過度に遅れたり、また中間の乗場において
最初の割当ての時には考えも及ばなかったような多数の
乗場呼びを登録して大勢の乗客が乗込むかも知れない。
このような場合、ゾーンに分割する群システムのよう
に、何段階かのバックアップ運転モードを準備する必要
がある。例えば前記の特公昭61−266号公報のバックア
ップモードの場合には、予め告知された割当て済のかご
が到着するまでに、乗客が告知されたかごを待っている
階床に到着する割当てられていないかごの数を計数す
る。前述のように、割当てられていないかごの数がある
限度を越えるようになれば、最初のかごへの割当ては取
り消され、早く到着するかごに切り替えられる。別の例
では第1の所定時間内に呼びに応答がない場合にはその
呼びを再割当てするために第1段のバックアップモード
に入る。例えば、特開昭52−11554号公報に記載されて
いる手段はある階床において予告されたかごを待ってい
る時間の長さを測定し、別の手段は推定待ち時間の長さ
が所定の時間長を越えたか否かを判断し、さらに別の手
段はこの待ち時間が所定の時間長より長くなると割当て
を異なるかごに変更する。またそれにも失敗し、第2の
所定時間が経過しても呼びに応答がない場合には、その
呼びに応答させるためにかごの無条件優先割当てが必要
となろう。つまり、割当てられた呼びを他のかごへ再割
当てするための再評価はなされるが(例えば、特許公報
50−136857号(特願昭49−44507号)では、あるかごに
変更不能なように割当て済の乗場呼びの今までの経緯を
表す“サービス状態”を、そのかごを特定の乗場呼びに
応えさせるかどうか、そのかごの適切さを決定するに当
たって考慮する)、この再評価は呼びが割当てられてい
る第1のかごの既に決定された応答時間を用いている。
この応答時間はそのかごの現在の状態を反映するもので
はない。
場呼びは、再割当てに当っては適格とは考えないこと、
及び割当てられたかごがその呼びに応答するまでに呼び
を行った時のシステム状態が大きく変化し得ることであ
る。例えば配達人が荷物を降す間ドアを開け放しにした
ためにかごが過度に遅れたり、また中間の乗場において
最初の割当ての時には考えも及ばなかったような多数の
乗場呼びを登録して大勢の乗客が乗込むかも知れない。
このような場合、ゾーンに分割する群システムのよう
に、何段階かのバックアップ運転モードを準備する必要
がある。例えば前記の特公昭61−266号公報のバックア
ップモードの場合には、予め告知された割当て済のかご
が到着するまでに、乗客が告知されたかごを待っている
階床に到着する割当てられていないかごの数を計数す
る。前述のように、割当てられていないかごの数がある
限度を越えるようになれば、最初のかごへの割当ては取
り消され、早く到着するかごに切り替えられる。別の例
では第1の所定時間内に呼びに応答がない場合にはその
呼びを再割当てするために第1段のバックアップモード
に入る。例えば、特開昭52−11554号公報に記載されて
いる手段はある階床において予告されたかごを待ってい
る時間の長さを測定し、別の手段は推定待ち時間の長さ
が所定の時間長を越えたか否かを判断し、さらに別の手
段はこの待ち時間が所定の時間長より長くなると割当て
を異なるかごに変更する。またそれにも失敗し、第2の
所定時間が経過しても呼びに応答がない場合には、その
呼びに応答させるためにかごの無条件優先割当てが必要
となろう。つまり、割当てられた呼びを他のかごへ再割
当てするための再評価はなされるが(例えば、特許公報
50−136857号(特願昭49−44507号)では、あるかごに
変更不能なように割当て済の乗場呼びの今までの経緯を
表す“サービス状態”を、そのかごを特定の乗場呼びに
応えさせるかどうか、そのかごの適切さを決定するに当
たって考慮する)、この再評価は呼びが割当てられてい
る第1のかごの既に決定された応答時間を用いている。
この応答時間はそのかごの現在の状態を反映するもので
はない。
これらの従来の計画は何れも、交通の流れの理想的パタ
ーン以外では主運転モード(ゾーンまたは呼び割当て)
が乱れてしまうため必然的にバックアップモードが必要
となり、主運転モードからバックアップ運転モードに切
換わるとシステムは更に乱れ、それが更に別のバックア
ップモードを必要とする等望ましいサービスを提供でき
なくなる。
ーン以外では主運転モード(ゾーンまたは呼び割当て)
が乱れてしまうため必然的にバックアップモードが必要
となり、主運転モードからバックアップ運転モードに切
換わるとシステムは更に乱れ、それが更に別のバックア
ップモードを必要とする等望ましいサービスを提供でき
なくなる。
ゾーン型の動作はどの時点においても建物内の状態を考
慮することがない。呼びをかごへ割当てる従来から知ら
れている瞬時割当て技術を使用するモードは諸状態を予
測してそれに基いて呼びを割当てるが、呼びをかごに割
当てる時に建物の実際の状態に真に応答することはでき
ない。またどちらの型のシステムも何かが悪くなる(例
えば呼びへの応答が過度に遅れる)までダイナミックで
はなく、このようになってからこれもダイナミックでは
ない他のモードに移る。これらの他のモードも建物内の
実際の現状を考慮するものではなく、主運転モードから
見れば例外的で許容できないような方法によって状態に
対応するため更に乱れて行くのである。
慮することがない。呼びをかごへ割当てる従来から知ら
れている瞬時割当て技術を使用するモードは諸状態を予
測してそれに基いて呼びを割当てるが、呼びをかごに割
当てる時に建物の実際の状態に真に応答することはでき
ない。またどちらの型のシステムも何かが悪くなる(例
えば呼びへの応答が過度に遅れる)までダイナミックで
はなく、このようになってからこれもダイナミックでは
ない他のモードに移る。これらの他のモードも建物内の
実際の現状を考慮するものではなく、主運転モードから
見れば例外的で許容できないような方法によって状態に
対応するため更に乱れて行くのである。
これら何れの型のシステムも登録された呼びとかごとの
関係、即ち応答に要する推定時間またはそれぞれが位置
しているゾーンに基礎を置いているが、未応答乗場呼び
をも含めたシステムの実際の現状を絶えず再評価しては
いない。
関係、即ち応答に要する推定時間またはそれぞれが位置
しているゾーンに基礎を置いているが、未応答乗場呼び
をも含めたシステムの実際の現状を絶えず再評価しては
いない。
例えば、特開昭48−30261号公報に示されている従来の
“ターミナル急派“式とは対照的に、両型のシステムは
かご急派のための真の割当て型を使用しており、別のか
ごが最初に到着するか否かには関係なくあるかごをある
呼びに応えさせるために割当てる。特開昭48−30261号
公報の技術は真の割当てを構成するものではなく、ある
階床に最初に到着するかごがその階床で登録された呼び
にサービスする。特開昭48−30261号公報に示されてい
るのは変更されたターミナル急派方式であり、平均作業
負荷を計算し、もし遅いかごが平均作業負荷より少ない
作業負荷を有していれば、同一方向に走行している先行
かごは(普通ならば端階間を走行中にその乗場呼びに最
初に到着するかごとして応える筈の)呼びをバイパスす
ることが許される。これは所謂だんご状態になるのを防
ぐためである。同様に、特開昭52−47249号では、かご
同志の空間距離を考慮することによってだんご状態を阻
止しようと試みている。
“ターミナル急派“式とは対照的に、両型のシステムは
かご急派のための真の割当て型を使用しており、別のか
ごが最初に到着するか否かには関係なくあるかごをある
呼びに応えさせるために割当てる。特開昭48−30261号
公報の技術は真の割当てを構成するものではなく、ある
階床に最初に到着するかごがその階床で登録された呼び
にサービスする。特開昭48−30261号公報に示されてい
るのは変更されたターミナル急派方式であり、平均作業
負荷を計算し、もし遅いかごが平均作業負荷より少ない
作業負荷を有していれば、同一方向に走行している先行
かごは(普通ならば端階間を走行中にその乗場呼びに最
初に到着するかごとして応える筈の)呼びをバイパスす
ることが許される。これは所謂だんご状態になるのを防
ぐためである。同様に、特開昭52−47249号では、かご
同志の空間距離を考慮することによってだんご状態を阻
止しようと試みている。
本発明の目的は、システムの実際の現状を反映する最新
のダイナミックな情報に基づいて未応答乗場呼びをかご
に割当てるエレベータ制御システムを提供することであ
る。
のダイナミックな情報に基づいて未応答乗場呼びをかご
に割当てるエレベータ制御システムを提供することであ
る。
本発明によるエレベータかご群制御割当て方法は、
(a)各階床を乗場呼びに関して調べる段階と、(b)
その乗場呼びにサービスするためのかごの能力と、その
かごにその呼びを割当てた場合の群に及ぼす効果とに関
連する複数の重みつきファクタを集計することによって
その呼びに対する各かごの適切さを評価する段階と、
(c)最低の集計を有するかごにその乗場呼びを割当て
る段階と、そして(d)段階(a)乃至(c)を繰り返
して実行する段階とを備え、それによりサイクル毎に各
乗場呼びについて各かごの適格性を評価するようにして
いる。
(a)各階床を乗場呼びに関して調べる段階と、(b)
その乗場呼びにサービスするためのかごの能力と、その
かごにその呼びを割当てた場合の群に及ぼす効果とに関
連する複数の重みつきファクタを集計することによって
その呼びに対する各かごの適切さを評価する段階と、
(c)最低の集計を有するかごにその乗場呼びを割当て
る段階と、そして(d)段階(a)乃至(c)を繰り返
して実行する段階とを備え、それによりサイクル毎に各
乗場呼びについて各かごの適格性を評価するようにして
いる。
さらに、本発明によれば、段階(a)乃至(c)は、割
当てられたかごがその乗場呼びに応えるための位置に到
達するまで繰り返し実行される。
当てられたかごがその乗場呼びに応えるための位置に到
達するまで繰り返し実行される。
またさらに、本発明によれば、段階(a)乃至(c)の
繰り返し実行は、割当てられたかごが停止を開始しなけ
ればならない(そうしなければ乗場呼びの階床に停止す
ることができない)位置に到達するまで続けられる。
繰り返し実行は、割当てられたかごが停止を開始しなけ
ればならない(そうしなければ乗場呼びの階床に停止す
ることができない)位置に到達するまで続けられる。
またさらに本発明によれば、繰り返して複数のファクタ
を評価し、現在最も適しているかごを選択することによ
って、かごを乗場呼びに割当て、再割当てするが、次に
その呼びへかごを割当てるに当たっては他のかごを除外
することはせずに先に割当てられていたかごに重み付き
の好ましさを与えるようにする。
を評価し、現在最も適しているかごを選択することによ
って、かごを乗場呼びに割当て、再割当てするが、次に
その呼びへかごを割当てるに当たっては他のかごを除外
することはせずに先に割当てられていたかごに重み付き
の好ましさを与えるようにする。
以上のように本発明によれば、多エレベータシステムに
おいて複数の乗場で登録された未応答乗場呼びを、これ
らの呼びに対する各かごの状態に基いて毎秒数回の巡回
で反覆的にかごに割当てる。かごの状態には、未応答乗
場呼びの階床及び方向、その乗場呼びにサービスする前
に各かごが遂行しなければならない他の階床へのサービ
スが含まれる。乗場呼びがかごに割当てられた後、ある
巡回中にその呼びが別のかごに割当てられると、それま
でその呼びが割当てられていたかごからその呼びの割当
てが解除される。各巡回の終りに、裁定待ち階床位置
(即ち、今停止指令信号が与えられるならば、かごの現
在の位置及び速度から考えてかごが停止可能な次の階
床)が割当てられた乗場呼びの階床に一致するかごに対
して停止指令が発給される。
おいて複数の乗場で登録された未応答乗場呼びを、これ
らの呼びに対する各かごの状態に基いて毎秒数回の巡回
で反覆的にかごに割当てる。かごの状態には、未応答乗
場呼びの階床及び方向、その乗場呼びにサービスする前
に各かごが遂行しなければならない他の階床へのサービ
スが含まれる。乗場呼びがかごに割当てられた後、ある
巡回中にその呼びが別のかごに割当てられると、それま
でその呼びが割当てられていたかごからその呼びの割当
てが解除される。各巡回の終りに、裁定待ち階床位置
(即ち、今停止指令信号が与えられるならば、かごの現
在の位置及び速度から考えてかごが停止可能な次の階
床)が割当てられた乗場呼びの階床に一致するかごに対
して停止指令が発給される。
本発明の他の面によれば、呼びに対するかごの状態に基
づいて呼びをかごに割当てる際に、直前巡回までその呼
びが割当てられていたかごを優先させる。呼び割当てを
重み付けるファクタを用いて行う場合には、重みを変化
させることによって優先させることができる。例えば、
この重み付き優先ファクタは、その値をあるエレベータ
が1乃至10の呼び乗場にサービスするのに要するのと同
程度の大きさとするか、望ましい再割当てがなされるま
で呼びを未応答とするように妥当な時間を付与するか、
またはその呼びがサービスを受けるまでに1分の数分の
一程度の遅れを与えればよい。
づいて呼びをかごに割当てる際に、直前巡回までその呼
びが割当てられていたかごを優先させる。呼び割当てを
重み付けるファクタを用いて行う場合には、重みを変化
させることによって優先させることができる。例えば、
この重み付き優先ファクタは、その値をあるエレベータ
が1乃至10の呼び乗場にサービスするのに要するのと同
程度の大きさとするか、望ましい再割当てがなされるま
で呼びを未応答とするように妥当な時間を付与するか、
またはその呼びがサービスを受けるまでに1分の数分の
一程度の遅れを与えればよい。
他のファクタに比して、次の巡回サイクルで割り当てら
れたかごは大きな重み付けることによってそのかごの到
着を待ち客に予報することはできるが、同時にその割当
てもサイクル毎に再評価されており、時にはそのかごは
別のかごに割り当てられることもある。
れたかごは大きな重み付けることによってそのかごの到
着を待ち客に予報することはできるが、同時にその割当
てもサイクル毎に再評価されており、時にはそのかごは
別のかごに割り当てられることもある。
本発明は、あるエレベータかごが高速である乗場を通過
する速度よりも数倍早い速度で更新される現在の情報に
基いて呼びをかごに割当てる。呼びをかごに割当てる時
に考慮される状態は巡回毎に更新される最新の状態であ
り、この割当ては毎秒数回繰返される各巡回中に考え得
る最良の割当てに基づいて行われるので、かごに乗場呼
びを絶対的に即時に割り当てるのではなく、状態が変化
した場合、もし望ましければ、全体のシステムファクタ
に変化をもたらすことなく呼びに対して適切なサービス
を行うように割当てを変えることもできる。あるかごに
割当てられた呼びを優先的にそのかごに再割当てさせる
ようにすると、複数のかごが不必要に始動したり、また
は1台のかごだけが応答すればよい乗場呼びが複数のか
ごに交互に割当てられるような競争状態を抑制すること
ができる。本発明は、発生しがちな不都合な効果を伴わ
ずに乗場呼び割当てを迅速に更新する総合能力を初めて
提供する。
する速度よりも数倍早い速度で更新される現在の情報に
基いて呼びをかごに割当てる。呼びをかごに割当てる時
に考慮される状態は巡回毎に更新される最新の状態であ
り、この割当ては毎秒数回繰返される各巡回中に考え得
る最良の割当てに基づいて行われるので、かごに乗場呼
びを絶対的に即時に割り当てるのではなく、状態が変化
した場合、もし望ましければ、全体のシステムファクタ
に変化をもたらすことなく呼びに対して適切なサービス
を行うように割当てを変えることもできる。あるかごに
割当てられた呼びを優先的にそのかごに再割当てさせる
ようにすると、複数のかごが不必要に始動したり、また
は1台のかごだけが応答すればよい乗場呼びが複数のか
ごに交互に割当てられるような競争状態を抑制すること
ができる。本発明は、発生しがちな不都合な効果を伴わ
ずに乗場呼び割当てを迅速に更新する総合能力を初めて
提供する。
以下に複数のファクタの評価、及び現在最適であるかご
の選択を説明する。種々のファクタには重みが与えられ
る。これらのファクタの中で、ある呼びに既に割当て済
のかごに対して重み付きの好ましさを与えるが、これは
次にその呼びにかごを割当てるに当たって他のかごを排
除することを意味するものではない。この特定のファク
タの重みの大きさを適切に選択すれば、乗客の心理的要
求(割当てられたかごを早く知らせて欲しい)と、割当
てを遅らせる(常に変化している状態を考えて)ことに
よって最も効率的なエレベータシステムレスポンスを提
供する必要性を共に満足させるようなエレベータシステ
ムのレスポンスの本質を変更できる状態がもたらされ
る。例えば若干の国では、登録された各乗場呼びに直ち
にかごを割当て、その呼びに応えようとしている特定の
かごを直ちに乗場に表示することが好まれる。このよう
なシステムでは(周知の他のシステムにおけると同様
に)その呼びが不当に長待ちになる(例えば2分間も)
か、最初の割当てを不適切であるとするような他の望ま
しからざる状況が発生しない限り、かごの再割当てが行
われることはない。このようになってから、始めてその
呼びに応えさせるためにある形の要求を創り出すような
例外的な措置が取られ、緊急事態の時のようにしてかご
をその呼びに割当てる。一方、本発明のアスペクトによ
れは、特定の呼びに応えさせるのに現在最も適している
かごを選択する基準として使用する複数の重み付きファ
スタの集計に対して、ある呼びに既に割当てられている
かごにはある重み付きの好ましさを与えるようにする。
この重み付きの好ましさファクタ(先行割当てファク
タ)には異なる重みを与えることができ、特定の国の好
まれ方によって先行割当てファクタの重みを例えば10の
ように低い値とすることができる。このようにすれば、
より容易に呼びの割当てを異なるかごに繰り返し変更す
ることが可能になる。またある中間の重みを用いても差
し支えない。例えば、45程度の大きさの先行割当てファ
クタを最初に割当てを受けたかごの相対システムレスポ
ンスから差し引くものとすれば、応答予定時間及び他の
システムレスポンスファクタの集計が他のかごに対して
大きくならない限り、多分この特定のかごはその割当て
を保持し続けることができよう。以上の説明から、殆ど
の場合にはそのかごが唯一の割当てられたかごとなる
が、相対システムレスポンスの集計によって後にそのか
ごがその呼びに対して不適当となる場合にはそのかごを
第2のかごとするような先行割当てファクタ(30または
40の大きさ)を多分見出すことができよう。また、重み
付きファクタに最大値を与え、最初の割当てがなされた
後は殆ど常に他のかごに呼びが割当てられないようにす
ることも可能である。
の選択を説明する。種々のファクタには重みが与えられ
る。これらのファクタの中で、ある呼びに既に割当て済
のかごに対して重み付きの好ましさを与えるが、これは
次にその呼びにかごを割当てるに当たって他のかごを排
除することを意味するものではない。この特定のファク
タの重みの大きさを適切に選択すれば、乗客の心理的要
求(割当てられたかごを早く知らせて欲しい)と、割当
てを遅らせる(常に変化している状態を考えて)ことに
よって最も効率的なエレベータシステムレスポンスを提
供する必要性を共に満足させるようなエレベータシステ
ムのレスポンスの本質を変更できる状態がもたらされ
る。例えば若干の国では、登録された各乗場呼びに直ち
にかごを割当て、その呼びに応えようとしている特定の
かごを直ちに乗場に表示することが好まれる。このよう
なシステムでは(周知の他のシステムにおけると同様
に)その呼びが不当に長待ちになる(例えば2分間も)
か、最初の割当てを不適切であるとするような他の望ま
しからざる状況が発生しない限り、かごの再割当てが行
われることはない。このようになってから、始めてその
呼びに応えさせるためにある形の要求を創り出すような
例外的な措置が取られ、緊急事態の時のようにしてかご
をその呼びに割当てる。一方、本発明のアスペクトによ
れは、特定の呼びに応えさせるのに現在最も適している
かごを選択する基準として使用する複数の重み付きファ
スタの集計に対して、ある呼びに既に割当てられている
かごにはある重み付きの好ましさを与えるようにする。
この重み付きの好ましさファクタ(先行割当てファク
タ)には異なる重みを与えることができ、特定の国の好
まれ方によって先行割当てファクタの重みを例えば10の
ように低い値とすることができる。このようにすれば、
より容易に呼びの割当てを異なるかごに繰り返し変更す
ることが可能になる。またある中間の重みを用いても差
し支えない。例えば、45程度の大きさの先行割当てファ
クタを最初に割当てを受けたかごの相対システムレスポ
ンスから差し引くものとすれば、応答予定時間及び他の
システムレスポンスファクタの集計が他のかごに対して
大きくならない限り、多分この特定のかごはその割当て
を保持し続けることができよう。以上の説明から、殆ど
の場合にはそのかごが唯一の割当てられたかごとなる
が、相対システムレスポンスの集計によって後にそのか
ごがその呼びに対して不適当となる場合にはそのかごを
第2のかごとするような先行割当てファクタ(30または
40の大きさ)を多分見出すことができよう。また、重み
付きファクタに最大値を与え、最初の割当てがなされた
後は殆ど常に他のかごに呼びが割当てられないようにす
ることも可能である。
本発明の上述の及び他の目的、特色及び長所は、添附図
面に基く以下の説明からより一層明白となるであろう。
面に基く以下の説明からより一層明白となるであろう。
第1図は本発明を組入れることが可能なエレベータシス
テムの簡略化したブロック線図であり、 第2図は第1図のシステムに使用可能な群制御装置の簡
略化したブロック線図であり、 第3図は本発明を組入れて使用できる総合群制御装置プ
ログラムの簡略化した論理流れ図であり、 第4図は「呼び→かご」または「かご→呼び」ルーチン
の論理流れ図であり、 第5図は「高/低呼び」ルーチンの論理流れ図であり、 第6図は「乗場呼び割当て」ルーチンの論理流れ図であ
り、 第6A図は第7図乃至第12図の動作を説明するために有用
な一群のかごの状態を示す図であり、 第7図乃至第12図は第6図の「乗場呼び割当て」ルーチ
ンに使用できる「割当て」サブルーチンの論理流れ図で
あり、 第13図は「呼び→かご乗場停止要求」ルーチンの論理流
れ図であり、 第14図は「呼び→かご群要求」サブルーチンの論理流れ
図である。
テムの簡略化したブロック線図であり、 第2図は第1図のシステムに使用可能な群制御装置の簡
略化したブロック線図であり、 第3図は本発明を組入れて使用できる総合群制御装置プ
ログラムの簡略化した論理流れ図であり、 第4図は「呼び→かご」または「かご→呼び」ルーチン
の論理流れ図であり、 第5図は「高/低呼び」ルーチンの論理流れ図であり、 第6図は「乗場呼び割当て」ルーチンの論理流れ図であ
り、 第6A図は第7図乃至第12図の動作を説明するために有用
な一群のかごの状態を示す図であり、 第7図乃至第12図は第6図の「乗場呼び割当て」ルーチ
ンに使用できる「割当て」サブルーチンの論理流れ図で
あり、 第13図は「呼び→かご乗場停止要求」ルーチンの論理流
れ図であり、 第14図は「呼び→かご群要求」サブルーチンの論理流れ
図である。
第1図は本発明を実現できる型の多かご式エレベータシ
ステムの概要図である。第1図にはエレベータ昇降路
“A"1及び“F"2だけを示し、他の昇降路は省略してあ
る。エレベータかご3、4はレール(図示してない)に
よって案内されながらそれぞれの昇降路内を垂直に運動
する。各かごは、通常は複数の鋼索からなる鋼5、6に
よって吊下げられ、昇降路縦穴内の遊び滑車9、10によ
って案内されながら駆動滑車/電動機/ブレーキ組立体
7、8によって両方向へ駆動され、または固定位置に保
持される。また通常は、網5、6は釣合いおもり11、12
をも吊下げている。典型的にはこれらの釣合いおもりの
重さは、かごがその許容荷重の半分を積載している時の
かごの重さにほぼ等しい。
ステムの概要図である。第1図にはエレベータ昇降路
“A"1及び“F"2だけを示し、他の昇降路は省略してあ
る。エレベータかご3、4はレール(図示してない)に
よって案内されながらそれぞれの昇降路内を垂直に運動
する。各かごは、通常は複数の鋼索からなる鋼5、6に
よって吊下げられ、昇降路縦穴内の遊び滑車9、10によ
って案内されながら駆動滑車/電動機/ブレーキ組立体
7、8によって両方向へ駆動され、または固定位置に保
持される。また通常は、網5、6は釣合いおもり11、12
をも吊下げている。典型的にはこれらの釣合いおもりの
重さは、かごがその許容荷重の半分を積載している時の
かごの重さにほぼ等しい。
各かご3、4は、移動ケーブル13、14を介して、昇降路
の頂部にある機械室内に位置するそれぞれのかご制御装
置15、16に接続されている。かご制御装置15、16は周知
のようにかごの運転及び運動を制御する。従来から多か
ご式エレベータシステムには、建物の階床に設けられた
乗場呼び釦18〜20によって登録された上昇または下降乗
場呼びを受信し、数種類の群運転モードの1つに従って
これらの呼びに応答させるようにこれらの呼びを種々の
かごに割当て、かごを建物の諸階床に分散させる群制御
装置17が設置されている。群運転モードの一部は、通常
は適当な建物配線22によって多かご式エレベータシステ
ムの群制御装置に接続されているロビーパネル21によっ
て制御することができる。
の頂部にある機械室内に位置するそれぞれのかご制御装
置15、16に接続されている。かご制御装置15、16は周知
のようにかごの運転及び運動を制御する。従来から多か
ご式エレベータシステムには、建物の階床に設けられた
乗場呼び釦18〜20によって登録された上昇または下降乗
場呼びを受信し、数種類の群運転モードの1つに従って
これらの呼びに応答させるようにこれらの呼びを種々の
かごに割当て、かごを建物の諸階床に分散させる群制御
装置17が設置されている。群運転モードの一部は、通常
は適当な建物配線22によって多かご式エレベータシステ
ムの群制御装置に接続されているロビーパネル21によっ
て制御することができる。
かご制御装置15、16は上昇及び下降標示灯23、24の点灯
のようなかごに関係する若干の昇降路機能をも制御す
る。標示灯はかご3に対して上昇及び下降の一組が割当
てられ、同様にかご4に対しても上昇及び下降の一組が
割当てられていて、乗場呼びに応答して上昇方向にまた
は下降方向に走行するかごが到着する昇降路ドアを標示
する。
のようなかごに関係する若干の昇降路機能をも制御す
る。標示灯はかご3に対して上昇及び下降の一組が割当
てられ、同様にかご4に対しても上昇及び下降の一組が
割当てられていて、乗場呼びに応答して上昇方向にまた
は下降方向に走行するかごが到着する昇降路ドアを標示
する。
以上がエレベータシステムの概要説明であるがここまで
の説明は従来のエレベータシステムにも、また本発明を
組入れるエレベータシステムにも等しく適用される。
の説明は従来のエレベータシステムにも、また本発明を
組入れるエレベータシステムにも等しく適用される。
本発明を実施する場合に必須ではないが、本発明が適用
されるエレベータシステムは一次位置変換器(PPT)2
5、26によって昇降路内のかごの位置を知ることができ
る。変換器は、1978年7月21日付で関連出願されたMarv
in Maselらの合衆国特許出願一連番号927,242号(1975
年12月18日付出願の一連番号641,798号の続き)、名称
“高分解能及び広範囲軸位置変換器システム”に記載さ
れている型の準絶対増分符号器及び計数及び方向性イン
タフェース回路からなることができる。この変換器は、
両端がかごに固定され昇降路壁に取付けられた遊び鎖歯
車31、32を回っている鋼テープ29、30の動きに応答する
鎖歯車27、28によって駆動される。同様に、本発明を実
現するためのエレベータシステムに必ずしも必要とする
ものではないが、ドア制御をより精密に行うために、ま
たPPT25、26から入手する階床位置情報を検証するため
に、1979年11月13日付でFairbrotherによって合衆国に
関連出願された一連番号093,475号に記載されている型
の二次位置変換器(SPT)を使用して各階床における詳
細な位置情報を入手することができる。また、もし望む
ならば、本発明を実現するエレベータシステムは、周知
の型の内部ドアゾーン昇降路スイッチ及び外部ドアゾー
ン昇降路スイッチを使用することもできる。
されるエレベータシステムは一次位置変換器(PPT)2
5、26によって昇降路内のかごの位置を知ることができ
る。変換器は、1978年7月21日付で関連出願されたMarv
in Maselらの合衆国特許出願一連番号927,242号(1975
年12月18日付出願の一連番号641,798号の続き)、名称
“高分解能及び広範囲軸位置変換器システム”に記載さ
れている型の準絶対増分符号器及び計数及び方向性イン
タフェース回路からなることができる。この変換器は、
両端がかごに固定され昇降路壁に取付けられた遊び鎖歯
車31、32を回っている鋼テープ29、30の動きに応答する
鎖歯車27、28によって駆動される。同様に、本発明を実
現するためのエレベータシステムに必ずしも必要とする
ものではないが、ドア制御をより精密に行うために、ま
たPPT25、26から入手する階床位置情報を検証するため
に、1979年11月13日付でFairbrotherによって合衆国に
関連出願された一連番号093,475号に記載されている型
の二次位置変換器(SPT)を使用して各階床における詳
細な位置情報を入手することができる。また、もし望む
ならば、本発明を実現するエレベータシステムは、周知
の型の内部ドアゾーン昇降路スイッチ及び外部ドアゾー
ン昇降路スイッチを使用することもできる。
第1図に関する以上の説明は極めて概括的であり、周知
の、例えばエレベータ通路安全スッチのような他のシス
テム機能は簡略化のために図示してない。
の、例えばエレベータ通路安全スッチのような他のシス
テム機能は簡略化のために図示してない。
かご自体の全ての機能は、本発明によるかご内制御装置
33、34による直列時分割多重化方式と移動ケーブル13、
14による直接配線方式とによってかご制御装置と通信す
る。例えば、かご内制御装置はかご内のかご呼び釦、開
扉釦及び閉扉釦その他の釦及びスイッチを監視し、かご
呼びを指示する釦の点灯を制御し、接近しつつある階床
をかごの内部に表示する階床表示器の制御も行う。かご
内制御装置は荷重計量変換器にも接続されていて、かご
の運動、運転及びドア機能の制御に使用される重量情報
を供給する。本発明における荷重計量は、1979年11月27
日付関連出願、Donofrioによる(Otis Docket No.OT−3
68)及びGamesによる(Otis Docket No.OT−369)に記
載の荷重計量装置によることができる。かご内制御装置
33、34の最も重要な仕事は、安全を確認した後に要求に
従ってドアの開閉を制御することである。
33、34による直列時分割多重化方式と移動ケーブル13、
14による直接配線方式とによってかご制御装置と通信す
る。例えば、かご内制御装置はかご内のかご呼び釦、開
扉釦及び閉扉釦その他の釦及びスイッチを監視し、かご
呼びを指示する釦の点灯を制御し、接近しつつある階床
をかごの内部に表示する階床表示器の制御も行う。かご
内制御装置は荷重計量変換器にも接続されていて、かご
の運動、運転及びドア機能の制御に使用される重量情報
を供給する。本発明における荷重計量は、1979年11月27
日付関連出願、Donofrioによる(Otis Docket No.OT−3
68)及びGamesによる(Otis Docket No.OT−369)に記
載の荷重計量装置によることができる。かご内制御装置
33、34の最も重要な仕事は、安全を確認した後に要求に
従ってドアの開閉を制御することである。
かご制御装置15、16、群制御装置17、及びかご内制御装
置33、34を実現するために使用できるマイクロコンピュ
ータシステムは、種々の商業及び技術刊行物に記載され
ている周知技術に従って、容易に入手可能な部品または
部品群から選択して構成することができる。これらの刊
行物には、合衆国カリフォルニア州バークレイのAdam O
sborne and Associates,Inc.から1977年に出版され、パ
リ(フランス)のSydex、東京(日本)のArrow Interna
tional、バンクーバ(カナダ)のL.A.Varah Ltd.及び台
北(台湾)のTaiwan Foreign Language Book Publisher
s Councilから入手可能な“An Introduction to Microc
omputers,Vol.II,Some Real Products"が含まれる。ま
た合衆国マサチュセッチ州メイナードのDigital Equipm
ent Corporationから出版された“Digital Microcomput
er Handbook"1977−1978第2編、及び、1978年に合衆国
テキサス州ヒューストンのTexas Instruments,Inc.から
出版されたSimpson,Luecke,Cannon及びClemens著“9900
Family Systems Design and Date Book"(合衆国国会図
書館カタログNo.78−058005)も含まれる。同様にこれ
らのコンピュータを動作させるためのソフトウエアの構
成方法も多種の刊行物に記述されている周知原理に基い
て種々の形を取り得る。1つの基本的論文は、合衆国マ
サチュセッツ州リーディング及カリフォルニア州メンロ
パーク、ロンドン(イングランド)、カナダ・オンタリ
オ州ドンミルズのAddison−Wesley Publishing Compan
y,Inc.から7巻に分けて出版された“The Art of Compu
ter Programming"(合衆国国会図書館カタログNo.67−2
6020)である。より好評で話題の刊行物は、合衆国マサ
チュセッツ州ボストンのKahners Publishing Company
(Electronic Division News)から1975年に出版された
“EDM Microprocessor Design Series"である。また有
用な図書として1977年にMc Graw Hill Book Company
(世界中にあり)から出版されたPeatman著“Microcomp
uter−Based Design"(合衆国国会図書館カタログNo.76
−29345)がある。
置33、34を実現するために使用できるマイクロコンピュ
ータシステムは、種々の商業及び技術刊行物に記載され
ている周知技術に従って、容易に入手可能な部品または
部品群から選択して構成することができる。これらの刊
行物には、合衆国カリフォルニア州バークレイのAdam O
sborne and Associates,Inc.から1977年に出版され、パ
リ(フランス)のSydex、東京(日本)のArrow Interna
tional、バンクーバ(カナダ)のL.A.Varah Ltd.及び台
北(台湾)のTaiwan Foreign Language Book Publisher
s Councilから入手可能な“An Introduction to Microc
omputers,Vol.II,Some Real Products"が含まれる。ま
た合衆国マサチュセッチ州メイナードのDigital Equipm
ent Corporationから出版された“Digital Microcomput
er Handbook"1977−1978第2編、及び、1978年に合衆国
テキサス州ヒューストンのTexas Instruments,Inc.から
出版されたSimpson,Luecke,Cannon及びClemens著“9900
Family Systems Design and Date Book"(合衆国国会図
書館カタログNo.78−058005)も含まれる。同様にこれ
らのコンピュータを動作させるためのソフトウエアの構
成方法も多種の刊行物に記述されている周知原理に基い
て種々の形を取り得る。1つの基本的論文は、合衆国マ
サチュセッツ州リーディング及カリフォルニア州メンロ
パーク、ロンドン(イングランド)、カナダ・オンタリ
オ州ドンミルズのAddison−Wesley Publishing Compan
y,Inc.から7巻に分けて出版された“The Art of Compu
ter Programming"(合衆国国会図書館カタログNo.67−2
6020)である。より好評で話題の刊行物は、合衆国マサ
チュセッツ州ボストンのKahners Publishing Company
(Electronic Division News)から1975年に出版された
“EDM Microprocessor Design Series"である。また有
用な図書として1977年にMc Graw Hill Book Company
(世界中にあり)から出版されたPeatman著“Microcomp
uter−Based Design"(合衆国国会図書館カタログNo.76
−29345)がある。
本発明を実現するためのソフトウエア構造、及び以下に
説明する周辺機能は多種多様に編成可能である。実施例
においてはテキサスインスツルメンツの9900群をそれら
の適当なインタフェースモジュールと共に用いてかご内
制御装置、かご制御装置、及び群制御装置に分離した第
1図に示す型のエレベータ制御システムを構成して実時
間割込み方式で動作させ、電源投入時にはシステム初期
化を行う最優先割込み(上記制御装置の1つの所定の機
能が必要とする始動よりも上位)を与えている。また実
時間割込みに応答して内部プログラム機能を遂行し、且
つ他の制御装置との直列通信を処理するためにプロセッ
サの制御レジスタ装置によって他の制御装置からの通信
始動割込みに応答する監視プログラムを使用している。
種々のルーチンが時間決めされ交互配置の形で呼び出さ
れる。臨界度、またはルーチンが遂行する機能を更新す
る必要性に依存して、あるルーチンは他のルーチンより
も屡々呼び出される。以下に、エレベータ技術者が完全
に理解し容易に実現できるようにエレベータ機能を余す
ところなく説明し、またプロセッサ技術者が周知の技術
を用いて実現できるようにプロセッサ機能を余すところ
なく説明する。
説明する周辺機能は多種多様に編成可能である。実施例
においてはテキサスインスツルメンツの9900群をそれら
の適当なインタフェースモジュールと共に用いてかご内
制御装置、かご制御装置、及び群制御装置に分離した第
1図に示す型のエレベータ制御システムを構成して実時
間割込み方式で動作させ、電源投入時にはシステム初期
化を行う最優先割込み(上記制御装置の1つの所定の機
能が必要とする始動よりも上位)を与えている。また実
時間割込みに応答して内部プログラム機能を遂行し、且
つ他の制御装置との直列通信を処理するためにプロセッ
サの制御レジスタ装置によって他の制御装置からの通信
始動割込みに応答する監視プログラムを使用している。
種々のルーチンが時間決めされ交互配置の形で呼び出さ
れる。臨界度、またはルーチンが遂行する機能を更新す
る必要性に依存して、あるルーチンは他のルーチンより
も屡々呼び出される。以下に、エレベータ技術者が完全
に理解し容易に実現できるようにエレベータ機能を余す
ところなく説明し、またプロセッサ技術者が周知の技術
を用いて実現できるようにプロセッサ機能を余すところ
なく説明する。
本発明はディジタル処理装置の特性に関するものではな
く、またこのようなプロセッサ装置のプログラミングに
関するものでもない。以下に、エレベータシステムのハ
ードウエアと適切にプログラムされたプロセッサとを組
合せて今までに遂行されたことがないエレベータ機能を
遂行する装置に関して本発明を説明する。本発明は、従
来は伝統的な継電器/スイッチ回路で遂行されて来たこ
とをマイクロプロセッサを用いて、または配線されたデ
ィジタルモジュールを用いて遂行するのではなく、新規
なエレベータ機能に関する。以下の説明は本発明を実施
するために企図された最良モードの単なる例に過ぎず、
本発明は、実施上望ましければ、他のハードウエアとソ
フトウエアとの組合せを用いて、またはハードウエアだ
けによって遂行させることが可能である。
く、またこのようなプロセッサ装置のプログラミングに
関するものでもない。以下に、エレベータシステムのハ
ードウエアと適切にプログラムされたプロセッサとを組
合せて今までに遂行されたことがないエレベータ機能を
遂行する装置に関して本発明を説明する。本発明は、従
来は伝統的な継電器/スイッチ回路で遂行されて来たこ
とをマイクロプロセッサを用いて、または配線されたデ
ィジタルモジュールを用いて遂行するのではなく、新規
なエレベータ機能に関する。以下の説明は本発明を実施
するために企図された最良モードの単なる例に過ぎず、
本発明は、実施上望ましければ、他のハードウエアとソ
フトウエアとの組合せを用いて、またはハードウエアだ
けによって遂行させることが可能である。
第1図のかご内制御装置33、34とかご制御装置15、16と
の間の通信は周知の移動ケーブルによっている。しか
し、両者を直列データリングで結ぶためのかご内制御装
置及びかご制御装置の能力を考慮して、周知の型の直列
時分割多重化通信方式を使用することとした。この場
合、かご内制御装置33、34とかご制御装置15、16との間
の直列通信は、TMS−9900マイクロプロセッサ集積回路
チップ群または同等品の通信レジスタ装置を通して行う
ことができる。しかし、かご内制御装置とかご制御装置
との間の直列通信は、もし望むのであれば、周知の他の
技術に従って多重化することができる。
の間の通信は周知の移動ケーブルによっている。しか
し、両者を直列データリングで結ぶためのかご内制御装
置及びかご制御装置の能力を考慮して、周知の型の直列
時分割多重化通信方式を使用することとした。この場
合、かご内制御装置33、34とかご制御装置15、16との間
の直列通信は、TMS−9900マイクロプロセッサ集積回路
チップ群または同等品の通信レジスタ装置を通して行う
ことができる。しかし、かご内制御装置とかご制御装置
との間の直列通信は、もし望むのであれば、周知の他の
技術に従って多重化することができる。
第2図は群制御装置17を極めて概括的なブロックの形で
示す。群制御装置はマイクロコンピュータ1を中枢とす
る。例えば、テキサスインスルメンツ9900群のように、
種々の製造業者から関連集積回路チップ群として入手可
能な集積回路チップから選択して構成することができ
る。このようなマイクロコンピュータ1は、典型的に
は、TIM9904クロックを組合せたTMS9900のようなマイク
ロプロセッサ(中央制御及び演算及び論理装置)2、ラ
ンダムアクセス記憶素子(RAM)3、読出し専用記憶素
子(ROM)4、割込み優先及び/または復号回路5、及
びアドレス/命令解読器等のような制御回路6を含む。
マイクロコンピュータ1は一般に、充分なアドレスバ
ス、データバス及び制御バス7を提供できるような適当
なめっきまたは他の配線を有する基板上にチップ2〜6
を実装して形成されている。これらのバスはチップ2〜
6を相互接続すると共に、複数の適当な種類の入力/出
力(I/O)モジュール8〜11をも相互接続している。I/O
モジュール8〜11の性質は、それらが制御する機能に依
存する。また各I/Oモジュール8〜11の性質は、各I/Oが
接続されるエレベータ装置を制御または監視するために
基板の外部で使用するインタフェース回路の型にも依存
する。例えば、乗場呼び釦及び電球と、スイッチ及び標
示灯とに接続されているI/O8〜10は単に緩衝入力及び緩
衝出力及びマルチプレクサ及びデマルチプレクサを具備
するだけであり、乗場釦またはロビーパネル釦またはス
イッチ類が閉じたことを検知して電力がI/Oまたは外部
の何れから供給されていようとも、適当な電力で電球を
駆動できるように電圧及び/または電力の変換、及び/
または一次・二次絶縁を行う。
示す。群制御装置はマイクロコンピュータ1を中枢とす
る。例えば、テキサスインスルメンツ9900群のように、
種々の製造業者から関連集積回路チップ群として入手可
能な集積回路チップから選択して構成することができ
る。このようなマイクロコンピュータ1は、典型的に
は、TIM9904クロックを組合せたTMS9900のようなマイク
ロプロセッサ(中央制御及び演算及び論理装置)2、ラ
ンダムアクセス記憶素子(RAM)3、読出し専用記憶素
子(ROM)4、割込み優先及び/または復号回路5、及
びアドレス/命令解読器等のような制御回路6を含む。
マイクロコンピュータ1は一般に、充分なアドレスバ
ス、データバス及び制御バス7を提供できるような適当
なめっきまたは他の配線を有する基板上にチップ2〜6
を実装して形成されている。これらのバスはチップ2〜
6を相互接続すると共に、複数の適当な種類の入力/出
力(I/O)モジュール8〜11をも相互接続している。I/O
モジュール8〜11の性質は、それらが制御する機能に依
存する。また各I/Oモジュール8〜11の性質は、各I/Oが
接続されるエレベータ装置を制御または監視するために
基板の外部で使用するインタフェース回路の型にも依存
する。例えば、乗場呼び釦及び電球と、スイッチ及び標
示灯とに接続されているI/O8〜10は単に緩衝入力及び緩
衝出力及びマルチプレクサ及びデマルチプレクサを具備
するだけであり、乗場釦またはロビーパネル釦またはス
イッチ類が閉じたことを検知して電力がI/Oまたは外部
の何れから供給されていようとも、適当な電力で電球を
駆動できるように電圧及び/または電力の変換、及び/
または一次・二次絶縁を行う。
I/Oモジュール11は電流ループ線13、14(第2図)を介
してかご制御装置15、16(第1図及び第2図)との直列
通信を行う。これらの通信は群制御装置からかごへの指
令、例えば上方及び下方要求、停止指令、乗場呼び取消
し、ロビー急発進の防止、その他特別優先順位等のよう
な任意選択機能に関する指令を含む。群制御装置は各か
ご制御装置と順次に通信する。各通信動作は周知の“ハ
ンドシェーク”方式のようにかご制御装置からの応答の
受信を含む。またこの応答は、そのかごがその群内にあ
るか、そのかごが上方向または下方向に前進中である
か、その荷重状態、その位置、そのかごが発進指令の下
にあるのかまたは走行中であるのか、そのかごのドアは
完全に開いているかまたは閉じているか、その他のかご
の状態及び運転情報を含む。以下に特に説明を行わない
信号の意味、以下に完全に説明しない信号の機能、及び
完全に記述しない信号の転送及び使用法は、エレベータ
及び信号処理技術者であれば全て容易に理解できる筈で
ある。それ故、これらの目的を達成するための特定装置
またはそれらの動作モードの詳細説明は不要であり、省
略する。
してかご制御装置15、16(第1図及び第2図)との直列
通信を行う。これらの通信は群制御装置からかごへの指
令、例えば上方及び下方要求、停止指令、乗場呼び取消
し、ロビー急発進の防止、その他特別優先順位等のよう
な任意選択機能に関する指令を含む。群制御装置は各か
ご制御装置と順次に通信する。各通信動作は周知の“ハ
ンドシェーク”方式のようにかご制御装置からの応答の
受信を含む。またこの応答は、そのかごがその群内にあ
るか、そのかごが上方向または下方向に前進中である
か、その荷重状態、その位置、そのかごが発進指令の下
にあるのかまたは走行中であるのか、そのかごのドアは
完全に開いているかまたは閉じているか、その他のかご
の状態及び運転情報を含む。以下に特に説明を行わない
信号の意味、以下に完全に説明しない信号の機能、及び
完全に記述しない信号の転送及び使用法は、エレベータ
及び信号処理技術者であれば全て容易に理解できる筈で
ある。それ故、これらの目的を達成するための特定装置
またはそれらの動作モードの詳細説明は不要であり、省
略する。
データ処理システムを基本として本発明を実施すること
ができる群制御装置の総合プログラム構造を第3図に示
す。第3図のプログラム入口点1には通常行われている
ように、最優先割込みをもたらす「電源投入」によって
到達する。次で「始動ルーチン」2が走って全てのRAM
メモリをクリアし、全ての群出力を0にリセットし、建
物パラメタ(これらは特定システムをその建物に適合さ
せるものであり、階床の高さ等を含む)を読出して必要
書式に書式化する。次にプログラムはその繰返し部分に
進む。本実施例によればこの繰返し部分は200ミリ秒程
度毎に走ることができる。プログラムのこの部分は「初
期化」ルーチン3から開始され、全ての強制機能及び全
ての禁止または取消し機能を記憶装置からクリアし、欄
可調変数を読出して必要書式に書式化し、各かごの状態
を読出して必要書式に書式化し、全ての乗場呼びを走査
して検知した乗場呼びに対応する釦灯を点灯させる。次
で「かご入力の分配」ルーチン4において、かごとの通
信によって入手した全ての入力を種々の写像(マップ)
及びそれに関連する他の記憶したパラメタ位置に分配す
る。次に「ゾーン位置」ルーチン5(詳細に関しては本
出願と同時に出願されたBittar及びMendelshnの合衆国
特許出願(Otis Docket No.0T−374の第4図を参照され
たい)が遂行され、各ゾーン内に存在するかごを識別
し、各かごが存在しているゾーンを識別する。次で、前
記Bittar及びMendelsohnの出願の第5図〜第9図に詳細
に記載されている「平均間隔」サブルーチン7及び「計
算された間隔」サブルーチン8を含む「上昇ピーク」ル
ーチン6が遂行され、上昇交通量がピークであるか否か
が決定される。もしピークであればその交通量のレベル
に依存して各種の必要機能が遂行される。次に「下降ピ
ーク」ルーチン9が遂行され、連続する2台のかごが少
なくとも半分の荷重でロビーに到達したか否かを決定す
る。もし肯定であれば下降ピークかご写像を全て1に設
定セットすることによって下降ピークゾーン動作を確立
してロビーに存在しているかごをロビーから退去させ、
より多くの乗客を下方へ輸送するためにゾーン群上方要
求によってかごを建物の最上階に向けて上方に分散せし
める。これは本発明の一部を形成するものではなく、本
発明を実現する総合環境の一部にしか過ぎないのでこれ
以上の説明は省略する。
ができる群制御装置の総合プログラム構造を第3図に示
す。第3図のプログラム入口点1には通常行われている
ように、最優先割込みをもたらす「電源投入」によって
到達する。次で「始動ルーチン」2が走って全てのRAM
メモリをクリアし、全ての群出力を0にリセットし、建
物パラメタ(これらは特定システムをその建物に適合さ
せるものであり、階床の高さ等を含む)を読出して必要
書式に書式化する。次にプログラムはその繰返し部分に
進む。本実施例によればこの繰返し部分は200ミリ秒程
度毎に走ることができる。プログラムのこの部分は「初
期化」ルーチン3から開始され、全ての強制機能及び全
ての禁止または取消し機能を記憶装置からクリアし、欄
可調変数を読出して必要書式に書式化し、各かごの状態
を読出して必要書式に書式化し、全ての乗場呼びを走査
して検知した乗場呼びに対応する釦灯を点灯させる。次
で「かご入力の分配」ルーチン4において、かごとの通
信によって入手した全ての入力を種々の写像(マップ)
及びそれに関連する他の記憶したパラメタ位置に分配す
る。次に「ゾーン位置」ルーチン5(詳細に関しては本
出願と同時に出願されたBittar及びMendelshnの合衆国
特許出願(Otis Docket No.0T−374の第4図を参照され
たい)が遂行され、各ゾーン内に存在するかごを識別
し、各かごが存在しているゾーンを識別する。次で、前
記Bittar及びMendelsohnの出願の第5図〜第9図に詳細
に記載されている「平均間隔」サブルーチン7及び「計
算された間隔」サブルーチン8を含む「上昇ピーク」ル
ーチン6が遂行され、上昇交通量がピークであるか否か
が決定される。もしピークであればその交通量のレベル
に依存して各種の必要機能が遂行される。次に「下降ピ
ーク」ルーチン9が遂行され、連続する2台のかごが少
なくとも半分の荷重でロビーに到達したか否かを決定す
る。もし肯定であれば下降ピークかご写像を全て1に設
定セットすることによって下降ピークゾーン動作を確立
してロビーに存在しているかごをロビーから退去させ、
より多くの乗客を下方へ輸送するためにゾーン群上方要
求によってかごを建物の最上階に向けて上方に分散せし
める。これは本発明の一部を形成するものではなく、本
発明を実現する総合環境の一部にしか過ぎないのでこれ
以上の説明は省略する。
第3図の「かご 可用性」ルーチン10は、群内の要求を
満足させるために使用可能で、ゾーンに割当てるために
使用可能で、且つゾーンを占有するために使用可能なか
ごの状態を更新する(第11図を参照して後述する「かご
をゾーンへ割当て」ルーチン11を遂行する準備として、
前記Bittar及びMendelsohnの出願の第10図を詳細に検討
されたい)。次に「呼びをかごへ(以下に呼び→かごと
略記する)またはかごを呼びへ(同様に、かご→呼びと
略記)」ルーチン12(第4図に基いて後述)において、
呼び→かご割当てするべきか、またはかご→呼び割当て
するべきかの動作モードが確立される。もし判断段階13
において呼び→かご割当てすると判定されれば呼び→か
ご割当ての基準として相当システムレスポンス(以下に
RSRと略記)が使用されることになり、ルーチンは割当
てに対するかごの応答を創成する複数のルーチンに進
む。一方もしかご→呼び割当てするのであれば判断段階
13の結果は否定となり、周知のように建物を、従ってそ
の中の呼びを複数のゾーンに分割するエレベータ群制御
方式によってかご→呼び割当てする複数のルーチンが遂
行される。
満足させるために使用可能で、ゾーンに割当てるために
使用可能で、且つゾーンを占有するために使用可能なか
ごの状態を更新する(第11図を参照して後述する「かご
をゾーンへ割当て」ルーチン11を遂行する準備として、
前記Bittar及びMendelsohnの出願の第10図を詳細に検討
されたい)。次に「呼びをかごへ(以下に呼び→かごと
略記する)またはかごを呼びへ(同様に、かご→呼びと
略記)」ルーチン12(第4図に基いて後述)において、
呼び→かご割当てするべきか、またはかご→呼び割当て
するべきかの動作モードが確立される。もし判断段階13
において呼び→かご割当てすると判定されれば呼び→か
ご割当ての基準として相当システムレスポンス(以下に
RSRと略記)が使用されることになり、ルーチンは割当
てに対するかごの応答を創成する複数のルーチンに進
む。一方もしかご→呼び割当てするのであれば判断段階
13の結果は否定となり、周知のように建物を、従ってそ
の中の呼びを複数のゾーンに分割するエレベータ群制御
方式によってかご→呼び割当てする複数のルーチンが遂
行される。
かごをゾーンに割当てた結果としてかご→呼びの割当
て、及びそれらの呼びに対するゾーン応答(例えば上昇
または下降交通量がピークにあることの応答)は、かご
がないゾーンに対してかごを割当てる要求を作成し(但
し上昇ピーク時に全てのかごが強制的に割当て状態にな
る場合を除く)、そのゾーン内の最高呼び及び最低呼び
を決定し、群上方及び下方要求信号を発生することによ
って遂行させる。これらの信号はかごをゾーン内の呼び
に到達させるか、もしあるかごがどのゾーンにも割当て
られていなければそのかごをかごがないゾーンへ到達さ
せるか、または(上昇交通量がピークの時のロビー呼び
のような)強制された呼びに応答させるように働らく。
て、及びそれらの呼びに対するゾーン応答(例えば上昇
または下降交通量がピークにあることの応答)は、かご
がないゾーンに対してかごを割当てる要求を作成し(但
し上昇ピーク時に全てのかごが強制的に割当て状態にな
る場合を除く)、そのゾーン内の最高呼び及び最低呼び
を決定し、群上方及び下方要求信号を発生することによ
って遂行させる。これらの信号はかごをゾーン内の呼び
に到達させるか、もしあるかごがどのゾーンにも割当て
られていなければそのかごをかごがないゾーンへ到達さ
せるか、または(上昇交通量がピークの時のロビー呼び
のような)強制された呼びに応答させるように働らく。
これらの機能は周知であり、また本発明の一部の形成す
るものではないからこれを達成するための流れ図は図示
しないが、これらの概要を説明しておく。
るものではないからこれを達成するための流れ図は図示
しないが、これらの概要を説明しておく。
即ち第3図において、「ゾーン乗場停止」ルーチン14
は、裁定待ち位置(かごが減速して停止するために必要
とする距離だけ前方の位置もしくは階床)において上昇
乗場停止または下降乗場停止を要求しているかごの現在
の写像を更新し、かごが応答したことを指示した乗場呼
び(及び対応する釦灯)をリセットする。「ゾーン高/
低呼び」ルーチン15は、建物の各ゾーン毎に、現時点に
おいて乗場呼びを登録している最高及び最低階床を決定
する。「ゾーン要求」ルーチン16は、最高の空ゾーンよ
り下方の全てのかごを決定し、そのゾーンを埋めるよう
に上方へ移動可能な1台のかごを駆動する上方要求を作
成する。また同様に、「ゾーン要求」ルーチン16は、最
低の空ゾーンより上方の全てのかごを決定し、移動可能
な1台のかどをこの最低の空ゾーン内に進入させるよう
に下方へ駆動するゾーン要求を作成する。また、「ゾー
ン高/低要求」ルーチン17はかごが最高及び最低乗場呼
びに到達するように上方及び下方ゾーン要求を関連ゾー
ン内に作成し、次でこれらのゾーン内にあるかごに対し
てはこれらの呼びに応答させるために、またゾーンが割
当てられていないかごに対してはゾーン要求に応答せし
めて空ゾーンを埋めさせ要求の強制またはロビー呼びの
強制に応答させるように上方及び下方要求の写を作成す
る。これらのルーチンは新規ではなく、以下に説明する
類似ルーチンを考えればこれ以上の説明は必要ないであ
ろう。因みに、以上のルーチンの説明は本発明の環境を
より完全に述べるためになされたものである。
は、裁定待ち位置(かごが減速して停止するために必要
とする距離だけ前方の位置もしくは階床)において上昇
乗場停止または下降乗場停止を要求しているかごの現在
の写像を更新し、かごが応答したことを指示した乗場呼
び(及び対応する釦灯)をリセットする。「ゾーン高/
低呼び」ルーチン15は、建物の各ゾーン毎に、現時点に
おいて乗場呼びを登録している最高及び最低階床を決定
する。「ゾーン要求」ルーチン16は、最高の空ゾーンよ
り下方の全てのかごを決定し、そのゾーンを埋めるよう
に上方へ移動可能な1台のかごを駆動する上方要求を作
成する。また同様に、「ゾーン要求」ルーチン16は、最
低の空ゾーンより上方の全てのかごを決定し、移動可能
な1台のかどをこの最低の空ゾーン内に進入させるよう
に下方へ駆動するゾーン要求を作成する。また、「ゾー
ン高/低要求」ルーチン17はかごが最高及び最低乗場呼
びに到達するように上方及び下方ゾーン要求を関連ゾー
ン内に作成し、次でこれらのゾーン内にあるかごに対し
てはこれらの呼びに応答させるために、またゾーンが割
当てられていないかごに対してはゾーン要求に応答せし
めて空ゾーンを埋めさせ要求の強制またはロビー呼びの
強制に応答させるように上方及び下方要求の写を作成す
る。これらのルーチンは新規ではなく、以下に説明する
類似ルーチンを考えればこれ以上の説明は必要ないであ
ろう。因みに、以上のルーチンの説明は本発明の環境を
より完全に述べるためになされたものである。
第3図において、もし判断段階13の結果が肯定であれ
ば、建物全体の最高及び最低かご呼び、上昇乗場呼び、
及び下降乗場呼びの全部または何れかを見出す「高/低
呼び」ルーチン18(第5図に基いて後述)を先ず遂行す
ることによって呼びをかごに割当てる。次に「乗場呼び
割当て」ルーチン19(第6図〜第12図)が、複数の変数
に依存して、また本発明の関連出願(Otis Docket No.O
T−370)に記載のRSR値を使用して、全ての上昇乗場呼
び及び全ての下降乗場呼びをかごに割当てる。ルーチン
19においては各呼びを特定のかごに割当てて応答させる
が、上記関連出願によれば呼びは第3図のルーチンが遂
行される度に更新されるので状態の変化に応じて改善さ
れて割当てが可能である。本実施例においては第3図の
ルーチンが200ミリ秒または同程度毎に遂行されるが、
これはかごがある階床に停止することなく高速走行して
その階床を通過するのに要する時間よりも、かに短い時
間内に変化する状態を、特定かごへの呼びの割当てのた
めに使用し得ることを意味する。これは本発明の重要な
一面であり、乗場呼び割当ては毎秒数回更新される情報
に基いて毎秒数回更新されるのである。ルーチン19にお
いて行われた呼び→かご割当ての結果は、「呼び→かご
乗場停止要求」ルーチン20(第13図に基いて後述)にお
いて使用される。また呼びが割当てられた全てのかごの
走行は「呼び→かご群要求」ルーチン21(第14図に基い
て後述)によって制御される。
ば、建物全体の最高及び最低かご呼び、上昇乗場呼び、
及び下降乗場呼びの全部または何れかを見出す「高/低
呼び」ルーチン18(第5図に基いて後述)を先ず遂行す
ることによって呼びをかごに割当てる。次に「乗場呼び
割当て」ルーチン19(第6図〜第12図)が、複数の変数
に依存して、また本発明の関連出願(Otis Docket No.O
T−370)に記載のRSR値を使用して、全ての上昇乗場呼
び及び全ての下降乗場呼びをかごに割当てる。ルーチン
19においては各呼びを特定のかごに割当てて応答させる
が、上記関連出願によれば呼びは第3図のルーチンが遂
行される度に更新されるので状態の変化に応じて改善さ
れて割当てが可能である。本実施例においては第3図の
ルーチンが200ミリ秒または同程度毎に遂行されるが、
これはかごがある階床に停止することなく高速走行して
その階床を通過するのに要する時間よりも、かに短い時
間内に変化する状態を、特定かごへの呼びの割当てのた
めに使用し得ることを意味する。これは本発明の重要な
一面であり、乗場呼び割当ては毎秒数回更新される情報
に基いて毎秒数回更新されるのである。ルーチン19にお
いて行われた呼び→かご割当ての結果は、「呼び→かご
乗場停止要求」ルーチン20(第13図に基いて後述)にお
いて使用される。また呼びが割当てられた全てのかごの
走行は「呼び→かご群要求」ルーチン21(第14図に基い
て後述)によって制御される。
第3図における割当てが呼び→かごであろうとかご→呼
びであろうと、第3図の全ルーチンの結果は各巡回毎に
1回出力される。例えば、「乗場呼びロビーパネルへの
出力」ルーチン22は出力を供給し、種々の玄関乗場の適
切と考えられる個所やロビーパネルの電球等を動作させ
る。
びであろうと、第3図の全ルーチンの結果は各巡回毎に
1回出力される。例えば、「乗場呼びロビーパネルへの
出力」ルーチン22は出力を供給し、種々の玄関乗場の適
切と考えられる個所やロビーパネルの電球等を動作させ
る。
「累積かご出力」ルーチン23は、「かごとの通信」ルー
チン24を遂行する準備としてそれぞれのかごに関する情
報をかご書式にまとめる。「かごとの通信」ルーチン24
は、更新した情報を直列(通信レジスタ装置)方式で、
また望むならば並列データバスを通して供給する。次で
ルーチンは前記「初期化」ルーチン3から始まるルーチ
ンを繰返す。
チン24を遂行する準備としてそれぞれのかごに関する情
報をかご書式にまとめる。「かごとの通信」ルーチン24
は、更新した情報を直列(通信レジスタ装置)方式で、
また望むならば並列データバスを通して供給する。次で
ルーチンは前記「初期化」ルーチン3から始まるルーチ
ンを繰返す。
第4図に示す「呼び→かごまたはかご→呼び」サブルー
チンは入口点1から始まる。判断段階2は、上昇ピーク
かご写像の全ビットを調べることによって上昇ピーク時
ビットを含むか否かを判定する。もし全てのビットが0
であれば判断段階2の結果は肯定となり、かごを呼びに
割当てる上昇ピーク動作が始動しなかったことになる。
一方もし判断段階2の結果が否定であれば、かごを呼び
に割当てる上昇ピークモードが必要となり、段階3が
「呼び→かご」フラグを0にリセットするのでルーチン
14〜17(第3図)のゾーン動作が指令されて上昇ピーク
が処理される。同様に、もし判断段階4において下降ピ
ークかごの写像の全てが0でないと決定されれば、動作
は下降ピーク動作モードを処理するために第3図のゾー
ンルーチン14〜17に進められる。しかし、もし判断段階
2及び4の結果が肯定であればピーク動作は不要であ
る。
チンは入口点1から始まる。判断段階2は、上昇ピーク
かご写像の全ビットを調べることによって上昇ピーク時
ビットを含むか否かを判定する。もし全てのビットが0
であれば判断段階2の結果は肯定となり、かごを呼びに
割当てる上昇ピーク動作が始動しなかったことになる。
一方もし判断段階2の結果が否定であれば、かごを呼び
に割当てる上昇ピークモードが必要となり、段階3が
「呼び→かご」フラグを0にリセットするのでルーチン
14〜17(第3図)のゾーン動作が指令されて上昇ピーク
が処理される。同様に、もし判断段階4において下降ピ
ークかごの写像の全てが0でないと決定されれば、動作
は下降ピーク動作モードを処理するために第3図のゾー
ンルーチン14〜17に進められる。しかし、もし判断段階
2及び4の結果が肯定であればピーク動作は不要であ
る。
第4図の判断段階5は、ロビーかごの写像が全て0であ
るか否かを検出することによってロビーにかごが存在す
るか否かを判定する。もし全て0でなければ少なくとも
1台のかごがロビーに存在する筈である。判断段階6は
乗場呼びが存在するか否かを判定する。これは全ての乗
場呼びの写像を調べてそれが0であるか否かによって行
われる。もし0であれば乗場呼びは存在せず、従ってか
ごを呼びに割当てるために段階3において「呼び→か
ご」フラグをリセットする。これによってゾーンルーチ
ン14〜17(第3図)が始動せしめられ、全てのかごを建
物の種々のゾーンに分散した形に駐止させるゾーン要求
が作成される。しかしもし判断段階5が肯定であれば、
ロビーにかごは存在しない。そこで判断段階7は、ある
かごをロビーへ呼び寄せるような乗場呼びが存在するか
否かを決定する。もし存在しなければ、判断段階8はか
ご呼びの中にロビー行きを指示しているものがあるか否
かを決定する。判断段階5〜8がロビーにかごが存在せ
ず且つあるかごをロビーへ向かわせるような呼びも存在
しないものと判定すると、段階9は強制上昇呼びの写像
にロビー呼びを付加する。この結果、群制御においてロ
ビー呼びがなされたことが指示される。これは実際のロ
ビー呼びではなく、本発明の特定実施においてそのよう
になされていない限りロビーの標示灯は点灯しない。し
かしもしかごが全て駐止していれば(判断段階2、4及
び6によって指示される如くピーク期間でもなく且つサ
ービスすべき乗場呼びも存在しないため)、このロビー
呼びが「乗場呼び割当て」ルーチン19(第3図)に1台
のかごをロビーに割当てさせるので、そのかごがロビー
に移動するようになる。またこれは「乗場呼び割当て」
ルーチン19(第3図)に関して後述するように、呼びを
かごに割当てる時にロビーを付加的に優先することにな
る。段階9によって上昇呼びが強制されているので、以
後に判断段階6を通って進むプログラムは判断段階6に
対しては否定応答せしめられる。何故ならば段階9によ
って強制されたロビー上昇呼びが判断段階6の肯定を阻
止するからである。このため段階10において、第3図の
判断段階13によって判定された「呼び→かご」フラグが
セットされ、先に概要説明したように「呼び→かご」割
当て方法を使用せしめられる。未応答のロビー上昇呼び
が存在する限り判断段階6は常に否定であるから、段階
9を通る経路及び判断段階7の肯定結果は判断段階6を
側路して段階10へ直接導びくことが望ましい。
るか否かを検出することによってロビーにかごが存在す
るか否かを判定する。もし全て0でなければ少なくとも
1台のかごがロビーに存在する筈である。判断段階6は
乗場呼びが存在するか否かを判定する。これは全ての乗
場呼びの写像を調べてそれが0であるか否かによって行
われる。もし0であれば乗場呼びは存在せず、従ってか
ごを呼びに割当てるために段階3において「呼び→か
ご」フラグをリセットする。これによってゾーンルーチ
ン14〜17(第3図)が始動せしめられ、全てのかごを建
物の種々のゾーンに分散した形に駐止させるゾーン要求
が作成される。しかしもし判断段階5が肯定であれば、
ロビーにかごは存在しない。そこで判断段階7は、ある
かごをロビーへ呼び寄せるような乗場呼びが存在するか
否かを決定する。もし存在しなければ、判断段階8はか
ご呼びの中にロビー行きを指示しているものがあるか否
かを決定する。判断段階5〜8がロビーにかごが存在せ
ず且つあるかごをロビーへ向かわせるような呼びも存在
しないものと判定すると、段階9は強制上昇呼びの写像
にロビー呼びを付加する。この結果、群制御においてロ
ビー呼びがなされたことが指示される。これは実際のロ
ビー呼びではなく、本発明の特定実施においてそのよう
になされていない限りロビーの標示灯は点灯しない。し
かしもしかごが全て駐止していれば(判断段階2、4及
び6によって指示される如くピーク期間でもなく且つサ
ービスすべき乗場呼びも存在しないため)、このロビー
呼びが「乗場呼び割当て」ルーチン19(第3図)に1台
のかごをロビーに割当てさせるので、そのかごがロビー
に移動するようになる。またこれは「乗場呼び割当て」
ルーチン19(第3図)に関して後述するように、呼びを
かごに割当てる時にロビーを付加的に優先することにな
る。段階9によって上昇呼びが強制されているので、以
後に判断段階6を通って進むプログラムは判断段階6に
対しては否定応答せしめられる。何故ならば段階9によ
って強制されたロビー上昇呼びが判断段階6の肯定を阻
止するからである。このため段階10において、第3図の
判断段階13によって判定された「呼び→かご」フラグが
セットされ、先に概要説明したように「呼び→かご」割
当て方法を使用せしめられる。未応答のロビー上昇呼び
が存在する限り判断段階6は常に否定であるから、段階
9を通る経路及び判断段階7の肯定結果は判断段階6を
側路して段階10へ直接導びくことが望ましい。
最初の巡回において第4図の判断段階2、4及び5が肯
定、判断段階7が否定、判断段階8が肯定であると判定
されたため段階9においてロビー呼びが強制されるもの
とすれば、次の巡回(例えば200ミリ秒後)においては
このルーチンは多分判断段階5が未だに肯定であってか
ごがロビーに到達していないことを見出すであろう。し
かし判断段階7も肯定となってロビーへの乗場呼びが存
在することを指示していよう。それ故、判断段階6は再
び否定となる。これはかごがロビーに到着するまで続け
られ、到着すると「呼び→かご乗場停止要求」ルーチン
20(第3図)がロビー乗場呼びをリセットする(第13図
に基いて後述)。その時点で、ロビーにかごが存在する
ために判断段階5が否定となり、また(応答された)ロ
ビー呼びがリセットされるために判断段階6が肯定とな
る。判断段階6が肯定されると段階3は動作をかごが呼
びに割当てられるゾーン型に反転させる。何れの場合
も、乗場呼びが存在していても、ロビー行きの呼びが存
在せず且つロビーにかごが存在していなければ第4図の
ルーチンがこれらの呼びを強制的にロビー行きにするの
で、ロビーサービスに対して必要優先権が与えられるこ
とになる。第4図のルーチンが完了すると、戻り点11か
ら第3図の主プログラムへ戻される。
定、判断段階7が否定、判断段階8が肯定であると判定
されたため段階9においてロビー呼びが強制されるもの
とすれば、次の巡回(例えば200ミリ秒後)においては
このルーチンは多分判断段階5が未だに肯定であってか
ごがロビーに到達していないことを見出すであろう。し
かし判断段階7も肯定となってロビーへの乗場呼びが存
在することを指示していよう。それ故、判断段階6は再
び否定となる。これはかごがロビーに到着するまで続け
られ、到着すると「呼び→かご乗場停止要求」ルーチン
20(第3図)がロビー乗場呼びをリセットする(第13図
に基いて後述)。その時点で、ロビーにかごが存在する
ために判断段階5が否定となり、また(応答された)ロ
ビー呼びがリセットされるために判断段階6が肯定とな
る。判断段階6が肯定されると段階3は動作をかごが呼
びに割当てられるゾーン型に反転させる。何れの場合
も、乗場呼びが存在していても、ロビー行きの呼びが存
在せず且つロビーにかごが存在していなければ第4図の
ルーチンがこれらの呼びを強制的にロビー行きにするの
で、ロビーサービスに対して必要優先権が与えられるこ
とになる。第4図のルーチンが完了すると、戻り点11か
ら第3図の主プログラムへ戻される。
第4図のルーチンが完了すると、第5図の「高/低呼
び」ルーチンの入口点1に戻る。このルーチンは、各か
ごが現時点に割当てられている最高呼び階床と、各かご
が現時点に割当てられている最低呼び階床とを決定す
る。このルーチンは、P番号をその建物内の最高番号か
ごに設定する段階2から始まる。段階3は、かごPに関
する全てのかご呼び、上昇乗場呼び、及び下降乗場呼び
を論理和することによって割当てられた呼び語を作る。
段階4及び5においてそれぞれ階床番号及び階床指針
(ポインタ)が建物の最高階床に設定され、判断段階6
は階床指針が呼び語内の割当てられた呼びの何れかに一
致するか否かを決定する。もし一致しなければ段階7及
び8において階床番号及び階床指針が減少され、またも
し調査が未だに最低階床に到達していないと判断段階9
が判定すれば次の階床に関して判断段階6が繰返され
る。判断段階6が、調査した段階において最初に遭遇す
る割当てられた呼びは、この段階が最高段階から始めら
れるため、そのかごに割当てられた最高の呼びを表わ
す。それ故判断段階6が肯定であれば直接段階10へ進
み、段階10においてはかごPに割当てられた呼びの中で
最高の階床を表わす数が現階床番号に等しく設定され
る。また以上に説明したのと同じようにして、かごPに
関して最初の呼びが階床指針と一致するか否かを判定す
る判断段階13、調べる階床番号及び階床指針を増加させ
る段階14及び15、及び建物の最低階床まで調べたか否か
を判定する段階16からなる過程が繰返される。判断段階
13が最初に肯定となることはかごPに割当てられた呼び
の中で最低の階床を見出したことになるので、段階17は
かごPのための最低呼びを現階床番号に等しく設定す
る。次でP番号を減少させる段階18及び最低かご(かご
1)を調べたか否かを決定する判断段階19によって、建
物内の次に最低の番号を付されたかごが調べられる。し
かし判断段階19が肯定されればこのルーチンは完了し、
転送点20から「乗場呼び割当て」ルーチンへ進む。
び」ルーチンの入口点1に戻る。このルーチンは、各か
ごが現時点に割当てられている最高呼び階床と、各かご
が現時点に割当てられている最低呼び階床とを決定す
る。このルーチンは、P番号をその建物内の最高番号か
ごに設定する段階2から始まる。段階3は、かごPに関
する全てのかご呼び、上昇乗場呼び、及び下降乗場呼び
を論理和することによって割当てられた呼び語を作る。
段階4及び5においてそれぞれ階床番号及び階床指針
(ポインタ)が建物の最高階床に設定され、判断段階6
は階床指針が呼び語内の割当てられた呼びの何れかに一
致するか否かを決定する。もし一致しなければ段階7及
び8において階床番号及び階床指針が減少され、またも
し調査が未だに最低階床に到達していないと判断段階9
が判定すれば次の階床に関して判断段階6が繰返され
る。判断段階6が、調査した段階において最初に遭遇す
る割当てられた呼びは、この段階が最高段階から始めら
れるため、そのかごに割当てられた最高の呼びを表わ
す。それ故判断段階6が肯定であれば直接段階10へ進
み、段階10においてはかごPに割当てられた呼びの中で
最高の階床を表わす数が現階床番号に等しく設定され
る。また以上に説明したのと同じようにして、かごPに
関して最初の呼びが階床指針と一致するか否かを判定す
る判断段階13、調べる階床番号及び階床指針を増加させ
る段階14及び15、及び建物の最低階床まで調べたか否か
を判定する段階16からなる過程が繰返される。判断段階
13が最初に肯定となることはかごPに割当てられた呼び
の中で最低の階床を見出したことになるので、段階17は
かごPのための最低呼びを現階床番号に等しく設定す
る。次でP番号を減少させる段階18及び最低かご(かご
1)を調べたか否かを決定する判断段階19によって、建
物内の次に最低の番号を付されたかごが調べられる。し
かし判断段階19が肯定されればこのルーチンは完了し、
転送点20から「乗場呼び割当て」ルーチンへ進む。
第6図の「乗場呼び割当て」ルーチンは、かごをゾーン
に割当てて呼びが登録されるとそれにサービスさせるの
とは対照的に、特定の呼びをかごに割当てるように設計
されている。以下に詳述するように、「乗場呼び割当
て」ルーチンは毎秒5回程度で走るように企図されてお
り、従って各かごが考え得る最高速度で階床を通過する
間に呼びを4乃至5回割当て及び再割当てすることがで
きる。またこれは、かごのドアが開いている、開きつつ
ある、閉じているまたは閉じつつあるというようなドア
の状態をも含むかごの状態即ち停止しつつある、停止し
ている、または始動しつつある等を、最良の総合システ
ムレスポンスで極めて迅速に呼びの割当てを更新するた
めに使用可能であることをも意味する。
に割当てて呼びが登録されるとそれにサービスさせるの
とは対照的に、特定の呼びをかごに割当てるように設計
されている。以下に詳述するように、「乗場呼び割当
て」ルーチンは毎秒5回程度で走るように企図されてお
り、従って各かごが考え得る最高速度で階床を通過する
間に呼びを4乃至5回割当て及び再割当てすることがで
きる。またこれは、かごのドアが開いている、開きつつ
ある、閉じているまたは閉じつつあるというようなドア
の状態をも含むかごの状態即ち停止しつつある、停止し
ている、または始動しつつある等を、最良の総合システ
ムレスポンスで極めて迅速に呼びの割当てを更新するた
めに使用可能であることをも意味する。
第6図の乗場呼びルーチンの実行の詳細を、34階建の建
物の34の全階床にサービスする一群8台のかごを例とし
て、ある巡回に関して説明する。第6A図に示すかごは、
特定の時点には建物全体に亘って分布している。この分
布は、図示の交通の状態に実際に対応するシステムレス
ポンスの典型であるかも知れないし、またはそうではな
いかも知れないが、これらの状態が主として単一の図で
本発明の概念を効率的に示すように選択されたものであ
ることを理解されたい。第6A図に示す初期状態は、図示
の巡回の直前の巡回中に既に確立されたか、または再確
立されたものであることを理解されたい。また一方、乗
場呼びの全ての先行割当て(その階床に三角形で示し、
中の数字はその乗場呼びが割当てられているかご番号を
示す)は、第13図に基づいて後述するように停止命令が
発行されるまで、これから説明する巡回中に、及び爾後
の巡回中に再割当てを受けることも理解されたい。
物の34の全階床にサービスする一群8台のかごを例とし
て、ある巡回に関して説明する。第6A図に示すかごは、
特定の時点には建物全体に亘って分布している。この分
布は、図示の交通の状態に実際に対応するシステムレス
ポンスの典型であるかも知れないし、またはそうではな
いかも知れないが、これらの状態が主として単一の図で
本発明の概念を効率的に示すように選択されたものであ
ることを理解されたい。第6A図に示す初期状態は、図示
の巡回の直前の巡回中に既に確立されたか、または再確
立されたものであることを理解されたい。また一方、乗
場呼びの全ての先行割当て(その階床に三角形で示し、
中の数字はその乗場呼びが割当てられているかご番号を
示す)は、第13図に基づいて後述するように停止命令が
発行されるまで、これから説明する巡回中に、及び爾後
の巡回中に再割当てを受けることも理解されたい。
前述のように、第6A図には既に割当て済の乗場呼びがそ
れらの階床に三角形で示されており、中の数字はその乗
場呼びが現在割当てられているかごを示している。三角
形の向きから分かるように、若干の乗場呼びは下方向で
あり(階床21、26、及び30)他の乗場呼びは上方向であ
る(階床6、12、13及び27)。また12階及び26階の2つ
の乗場呼びは中に数字が示されていないが、これらは最
終巡回において割当を行った後にこれらの階床で乗客が
これらの乗場呼びを登録したことを意味する。つまり、
これらの呼びは、ある巡回(上例では200ミリ秒前)の
最後の部分で登録されたものである。最後の巡回中に既
に割当てられた乗場呼び(即ち6、13、21、27及び30階
における呼び)の場合、これらの割当ても、その乗場呼
びが割当てられたかごの中に対応する三角形と同一の向
きの三角形で示してあるが、中の数字はかご番号(8、
3、4、7、6)ではなく対応階床番号になっている。
またこれらのかごの中には、かご内の乗客によって登録
されたかご呼びが小円内の階床番号によって示されてい
る。かご1、2、4、7及び8は階床間を走行中であ
り、それらの走行方向は実線矢印で示してある。かご
3、5及び6はそれぞれ9、1及び32階で停止している
が現状の下でそれらが短時間後に進むであろう方向が破
線矢印で示してある。
れらの階床に三角形で示されており、中の数字はその乗
場呼びが現在割当てられているかごを示している。三角
形の向きから分かるように、若干の乗場呼びは下方向で
あり(階床21、26、及び30)他の乗場呼びは上方向であ
る(階床6、12、13及び27)。また12階及び26階の2つ
の乗場呼びは中に数字が示されていないが、これらは最
終巡回において割当を行った後にこれらの階床で乗客が
これらの乗場呼びを登録したことを意味する。つまり、
これらの呼びは、ある巡回(上例では200ミリ秒前)の
最後の部分で登録されたものである。最後の巡回中に既
に割当てられた乗場呼び(即ち6、13、21、27及び30階
における呼び)の場合、これらの割当ても、その乗場呼
びが割当てられたかごの中に対応する三角形と同一の向
きの三角形で示してあるが、中の数字はかご番号(8、
3、4、7、6)ではなく対応階床番号になっている。
またこれらのかごの中には、かご内の乗客によって登録
されたかご呼びが小円内の階床番号によって示されてい
る。かご1、2、4、7及び8は階床間を走行中であ
り、それらの走行方向は実線矢印で示してある。かご
3、5及び6はそれぞれ9、1及び32階で停止している
が現状の下でそれらが短時間後に進むであろう方向が破
線矢印で示してある。
第6図において、段階2及び3はそれぞれ階床番号及び
階床指針を最低階床に設定して最低階床を検討階床にす
る。次で段階4において上昇呼びフラグをセットするこ
とによって上昇呼び調べが開始され、判断段階5は、階
床Nに未解決の上昇乗場呼びが存在するか否かを判定す
る。もし存在しなければこの階床に対する上昇呼びに関
する更なる機能は側路され、段階6が階床番号を増加さ
せ、段階7が階床指針を左へ(次に高い階床へ)回転さ
せる。階床番号が未だに最高階床に達していないことを
判断段階8が判定すればこの過程が繰返される。ある階
床を調査している時にその階床に上昇乗場呼びが存在し
ていれば、判断段階5が肯定され、第7図乃至第12図の
「割当て」ルーチンが遂行せしめられる。「割当て」ル
ーチンに関しては第6A図に基づいて後述するが、このル
ーチンは種々のシステム状態を勘案して総合システムレ
スポンスを最大ならしめるべく相対的な基準によってそ
の呼びに割当てるべきかごを決定する。このサブルーチ
ン9が完了した時、先行巡回中にその呼びに割当てられ
ていた最後のかご(最後のP)と、今巡回中に段階9の
「割当て」ルーチンによってその呼びに割当てられたか
ご(KAR)とが同一であれば、判断段階10が肯定されこ
の呼び割当てをそのままにすべきことを表わす。しか
し、もし上昇乗場呼びが今回初めて割当てられたか、ま
たはそれまでに割当てられていた呼びが異なるかごに再
割当てされたのであれば、判断段階10は否定となる。段
階11は、「割当て」ルーチンによって指定されたかご
(KAR)に割当て済みの上昇呼びの写像と、調査中の階
床番号つまり割当てられた上昇呼びを登録した階床を表
わす階床指針とを論理和することによって、「割当て」
ルーチン9が最良と決定したかごにその上昇呼びを割当
てる。段階12においては、それまでその上昇呼びが割当
てられていたかご(最後のP)の上昇呼びをリセットす
ることによって先行割当てを取消す。次で、次の階床が
調査される。全ての階床を調査し終ると判断段階8が肯
定となり、段階13は階床指針を建物の最高階床に設定す
る。次で下降乗場呼びを調査するために、段階14は上昇
乗場フラグをリセットする。判断段階15は最高階床に下
降呼びが存在するか否かを決定る。もし存在しなけれ
ば、判断段階15の結果は否定となり、その階床に関する
残りの機能は側路される。段階16及び17は調査が最低階
床まで到達したことを判断段階18が指示するまで順次に
次に低い階床を調査させる。下降乗場呼びが登録されて
いる階床において判断段階15が肯定となるので、後述す
る「割当て」ルーチンが遂行せしめられる。次で判断段
階19は新規なまたは変更された割当てがなされたか否か
を決定する。もしこのような割当てがなされていれば、
判断段階19の結果は否定となり、段階20はその呼びを
「割当て」ルーチンによって指定されたかご(KAR)に
割当て、段階21はその呼びをそれまで割当てられていた
かご(最後のP)から除去する。上昇乗場呼び及び下降
乗場呼びに関して全階床を調査し終ると判断段階18が肯
定となり、ルーチンは転送点22から第13図の「乗場停止
要求」ルーチンへ進められる。
階床指針を最低階床に設定して最低階床を検討階床にす
る。次で段階4において上昇呼びフラグをセットするこ
とによって上昇呼び調べが開始され、判断段階5は、階
床Nに未解決の上昇乗場呼びが存在するか否かを判定す
る。もし存在しなければこの階床に対する上昇呼びに関
する更なる機能は側路され、段階6が階床番号を増加さ
せ、段階7が階床指針を左へ(次に高い階床へ)回転さ
せる。階床番号が未だに最高階床に達していないことを
判断段階8が判定すればこの過程が繰返される。ある階
床を調査している時にその階床に上昇乗場呼びが存在し
ていれば、判断段階5が肯定され、第7図乃至第12図の
「割当て」ルーチンが遂行せしめられる。「割当て」ル
ーチンに関しては第6A図に基づいて後述するが、このル
ーチンは種々のシステム状態を勘案して総合システムレ
スポンスを最大ならしめるべく相対的な基準によってそ
の呼びに割当てるべきかごを決定する。このサブルーチ
ン9が完了した時、先行巡回中にその呼びに割当てられ
ていた最後のかご(最後のP)と、今巡回中に段階9の
「割当て」ルーチンによってその呼びに割当てられたか
ご(KAR)とが同一であれば、判断段階10が肯定されこ
の呼び割当てをそのままにすべきことを表わす。しか
し、もし上昇乗場呼びが今回初めて割当てられたか、ま
たはそれまでに割当てられていた呼びが異なるかごに再
割当てされたのであれば、判断段階10は否定となる。段
階11は、「割当て」ルーチンによって指定されたかご
(KAR)に割当て済みの上昇呼びの写像と、調査中の階
床番号つまり割当てられた上昇呼びを登録した階床を表
わす階床指針とを論理和することによって、「割当て」
ルーチン9が最良と決定したかごにその上昇呼びを割当
てる。段階12においては、それまでその上昇呼びが割当
てられていたかご(最後のP)の上昇呼びをリセットす
ることによって先行割当てを取消す。次で、次の階床が
調査される。全ての階床を調査し終ると判断段階8が肯
定となり、段階13は階床指針を建物の最高階床に設定す
る。次で下降乗場呼びを調査するために、段階14は上昇
乗場フラグをリセットする。判断段階15は最高階床に下
降呼びが存在するか否かを決定る。もし存在しなけれ
ば、判断段階15の結果は否定となり、その階床に関する
残りの機能は側路される。段階16及び17は調査が最低階
床まで到達したことを判断段階18が指示するまで順次に
次に低い階床を調査させる。下降乗場呼びが登録されて
いる階床において判断段階15が肯定となるので、後述す
る「割当て」ルーチンが遂行せしめられる。次で判断段
階19は新規なまたは変更された割当てがなされたか否か
を決定する。もしこのような割当てがなされていれば、
判断段階19の結果は否定となり、段階20はその呼びを
「割当て」ルーチンによって指定されたかご(KAR)に
割当て、段階21はその呼びをそれまで割当てられていた
かご(最後のP)から除去する。上昇乗場呼び及び下降
乗場呼びに関して全階床を調査し終ると判断段階18が肯
定となり、ルーチンは転送点22から第13図の「乗場停止
要求」ルーチンへ進められる。
初期状態が第6A図に示すようであるものとして、第6図
に示す段階の1回の実行を説明する。これらの段階は、
例えば200ミリ秒毎に第3図の(従って第6図の)プロ
グラムで走る例えば第2図で説明したような高速ディジ
タルコンピュータによって実行されるのが一般である。
に示す段階の1回の実行を説明する。これらの段階は、
例えば200ミリ秒毎に第3図の(従って第6図の)プロ
グラムで走る例えば第2図で説明したような高速ディジ
タルコンピュータによって実行されるのが一般である。
さて、第6図の段階2及び3の階床番号及び階床指針は
1に等しくセットされていて建物の最低階床を指定して
おり、また上昇呼びフラグは段階4においてセットさ
れ、この上昇階床呼びを現在検討中であることを示し、
判断段階5はロビー呼びが存在しないことを判定し、段
階6、7及び8は階床番号及び階床指針が増加して6階
に等しくなるまで判断段階5を繰り返し実行させる。第
6A図に示すように、この6階は上昇呼びが登録された階
であり、この乗場呼びは現在は17階と18階の間を下に向
かって走行中のかご8に割当てられている。第6図の判
断段階5で提示される質問に対する答は肯定であるから
段階9の割当てルーチンが実行され、この特定の時点に
6階の乗場呼びに適用されるファクタを与えて種々のシ
ステムレスポンス値の相対的な重みの組合せ方を考慮し
ながら、各かごを6階で登録された下降乗場呼びに応え
させた場合のRSRに及ぼす効果を決定し、総合システム
レスポンスに及ぼす効果が最も少ないことが分かったか
ごを6階の上昇乗場呼びに割当てる。
1に等しくセットされていて建物の最低階床を指定して
おり、また上昇呼びフラグは段階4においてセットさ
れ、この上昇階床呼びを現在検討中であることを示し、
判断段階5はロビー呼びが存在しないことを判定し、段
階6、7及び8は階床番号及び階床指針が増加して6階
に等しくなるまで判断段階5を繰り返し実行させる。第
6A図に示すように、この6階は上昇呼びが登録された階
であり、この乗場呼びは現在は17階と18階の間を下に向
かって走行中のかご8に割当てられている。第6図の判
断段階5で提示される質問に対する答は肯定であるから
段階9の割当てルーチンが実行され、この特定の時点に
6階の乗場呼びに適用されるファクタを与えて種々のシ
ステムレスポンス値の相対的な重みの組合せ方を考慮し
ながら、各かごを6階で登録された下降乗場呼びに応え
させた場合のRSRに及ぼす効果を決定し、総合システム
レスポンスに及ぼす効果が最も少ないことが分かったか
ごを6階の上昇乗場呼びに割当てる。
第6図の「乗場呼び割当て」ルーチン内に使用される
「割当て」ルーチンは、第7図の入口点1から始まる。
段階2及び3はかご番号及びかご指針を建物内の最高の
番号のかご(第6A図の例では8)に等しく設定し、段階
4はある呼びを割当てられた最後のかご(最後のP)で
あることの表示を0にリセットする。次に判断段階5は
そのかごが群内の要求を満足させるために使用可能なか
ごか否かを決定し、もしそのかごが使用できなければそ
のかごに関する大部分の調査が側路されて転送点6から
第11図の完結動作(後述)に引渡される。しかしもしそ
のかごが群内の要求を満足させるために使用可能であれ
ば(第6A図の例では全てのかごが使用可能である)、判
断段階7はそのかごが満載であるか否かを決定する。こ
れは全てのかごからの通信を群制御装置内に単一の写像
として組合せ、完全に満載であることが決定されたかご
の写像から決定できる。どのかごも満載ではないものと
すれば、判断段階7の答は否定となる。完全満載でない
ことはP指針と満載のかごの写像との論理積をとれば分
る。調査中のかごが完全満載状態にあれば判断段階7の
結果は肯定となり、判断段階8は現在検討中の階床行き
のかご呼び(かご内の乗客が登録した呼び)が存在する
か否かを決定する。もし存在しなければ、かごが満載で
あり且つ検討中の階床呼びを登録した乗場に停止しない
このかごは、この呼びの割当てから実効的に除去され、
ルーチンは転送点6へ進められる。しかしもしこの呼び
を登録した階床にこのかごを停止させるようなかご呼び
が存在すれば判断段階8が肯定となり、そのかごが(満
載であるために)そのかご呼びに対して極めて不都合で
あることを表わす値がRSR値に付加される。しかし実際
には他の諸ファクタをも勘案すればこのかごが最良のか
ごであろう。例えば「割当て」ルーチンの現在の性能で
は段階9においてそのかご呼びに対してこの特定かごの
RSR値に14のような値が付加される。
「割当て」ルーチンは、第7図の入口点1から始まる。
段階2及び3はかご番号及びかご指針を建物内の最高の
番号のかご(第6A図の例では8)に等しく設定し、段階
4はある呼びを割当てられた最後のかご(最後のP)で
あることの表示を0にリセットする。次に判断段階5は
そのかごが群内の要求を満足させるために使用可能なか
ごか否かを決定し、もしそのかごが使用できなければそ
のかごに関する大部分の調査が側路されて転送点6から
第11図の完結動作(後述)に引渡される。しかしもしそ
のかごが群内の要求を満足させるために使用可能であれ
ば(第6A図の例では全てのかごが使用可能である)、判
断段階7はそのかごが満載であるか否かを決定する。こ
れは全てのかごからの通信を群制御装置内に単一の写像
として組合せ、完全に満載であることが決定されたかご
の写像から決定できる。どのかごも満載ではないものと
すれば、判断段階7の答は否定となる。完全満載でない
ことはP指針と満載のかごの写像との論理積をとれば分
る。調査中のかごが完全満載状態にあれば判断段階7の
結果は肯定となり、判断段階8は現在検討中の階床行き
のかご呼び(かご内の乗客が登録した呼び)が存在する
か否かを決定する。もし存在しなければ、かごが満載で
あり且つ検討中の階床呼びを登録した乗場に停止しない
このかごは、この呼びの割当てから実効的に除去され、
ルーチンは転送点6へ進められる。しかしもしこの呼び
を登録した階床にこのかごを停止させるようなかご呼び
が存在すれば判断段階8が肯定となり、そのかごが(満
載であるために)そのかご呼びに対して極めて不都合で
あることを表わす値がRSR値に付加される。しかし実際
には他の諸ファクタをも勘案すればこのかごが最良のか
ごであろう。例えば「割当て」ルーチンの現在の性能で
は段階9においてそのかご呼びに対してこの特定かごの
RSR値に14のような値が付加される。
第7図において、もし判断段階7が否定となりかごが満
載ではないと決定されれば(かご8がこの場合であ
る)、判断段階10はそのかごの電動発電機(例えば周知
のワードレオナード装置)が運転されているか否かを
(通常の群/かご通信中に各かごから群制御装置への通
信に基いて群制御装置内に確立されている電動発電機運
転中写像を調べて)判定する。もしエレベータが固定素
子による直接駆動装置を採用していて電動発電機を有し
ていなければ、電動発電機運転写像内のそのかごに関連
するビットを連続的に1に維持すればよい。もしかごの
電動発電機が運転されていなければ判断段階10は否定と
なり、段階11において、特定の呼びに応答する前に電動
発電機を始動する必要があるかごに対して不利益を与え
るようにそのRSR値に20が付加される。これは相当な省
エネルギをもたらし、たとえ電動発電機を停止させてい
るかごが迅速に始動しその呼びにより早く応答できると
しても(それとごろか、たとえかごが物理的に同一階床
に所在しているとしても)同じ値がそのかごに対して付
加されるのである。即ち、省エネルギは判断段階10によ
ってもたらされるのである。走行中のかごが電動発電機
を停止させている筈はなく、また電動発電機が停止して
いるかごが満載である筈がないから、判断段階10と8と
は互いに背反的であることに注意されたい。
載ではないと決定されれば(かご8がこの場合であ
る)、判断段階10はそのかごの電動発電機(例えば周知
のワードレオナード装置)が運転されているか否かを
(通常の群/かご通信中に各かごから群制御装置への通
信に基いて群制御装置内に確立されている電動発電機運
転中写像を調べて)判定する。もしエレベータが固定素
子による直接駆動装置を採用していて電動発電機を有し
ていなければ、電動発電機運転写像内のそのかごに関連
するビットを連続的に1に維持すればよい。もしかごの
電動発電機が運転されていなければ判断段階10は否定と
なり、段階11において、特定の呼びに応答する前に電動
発電機を始動する必要があるかごに対して不利益を与え
るようにそのRSR値に20が付加される。これは相当な省
エネルギをもたらし、たとえ電動発電機を停止させてい
るかごが迅速に始動しその呼びにより早く応答できると
しても(それとごろか、たとえかごが物理的に同一階床
に所在しているとしても)同じ値がそのかごに対して付
加されるのである。即ち、省エネルギは判断段階10によ
ってもたらされるのである。走行中のかごが電動発電機
を停止させている筈はなく、また電動発電機が停止して
いるかごが満載である筈がないから、判断段階10と8と
は互いに背反的であることに注意されたい。
第6A図を説明する目的で、図示の時点には全ての電動発
電機は運転中であり、従って図示の巡回中にそれが理由
でペナルティを課せられるかごは存在しないものとす
る。
電機は運転中であり、従って図示の巡回中にそれが理由
でペナルティを課せられるかごは存在しないものとす
る。
第7図の判断段階12は、かごPに関する乗場呼び及びか
ご呼びの写像の中に1が存在するか否かを判定する。も
し存在していれば、それはそのかごがさらなる要求を有
し、割当済みの仕事を遂行するために建物を順番に移動
することを表わしている。一方判断段階が否定の場合に
は、もし他のかごが走行を必要とする他の仕事を遂行し
ながらその乗場呼びにも応答することができれば、かご
Pは休止でき従って省エネルギが達成されることを意味
する。第6A図のかご8に関する乗場呼び及びかご呼びの
マークは、当該階床6に先に割当てられた上昇呼び以外
に要求が存在しないことを示している。従って6階の上
昇乗場呼びの割当てを考えるとこの巡回における判断段
階12のかご8に対する結果は否定である。そこで判断段
階13はこのかごがロビー階床に割当てられているか否か
を決定する。6階において登録された上昇乗場呼びに関
してかご8を考える場合は(かご8に他にロビーに割当
てられていないから)その呼びに対してこのかごのRSR
値に8のペナルティが付加される。しかしもしこのかご
がロビー階床に割当てられていれば、判断段階15はその
呼びがロビー階床で登録されたか否かを決定する。もし
否であれば、ロビー階床は優先されるべき階床であり、
またその呼びは多分ロビーから2または3階床離れた他
のかごによって処理可能であろうから、RSR値には比較
的大きい15のペナルティが付加される。もしこのかごが
その呼びを処理できるようになる15秒より以前に上記他
のかごがそれを処理できればこのかごはその呼びを受入
れることはない。しかし、他の全てのファクタから、こ
のかごが他のかごの15秒後にしかその呼びに到達し得な
いと考えられる場合にはこのかごがその間にその呼びに
応答するのは不都合であろう。一方、もし判断段階15の
結果、割当てようとする呼びがロビーにおいて登録され
たものと判定されれば、このかごに対しては3の小さい
ペナルティしか付与されない。これは、もしロビーに既
に別のかごが存在していれば、かごの標示灯を切替える
ことによって乗客を混乱させるよりは、このかごをロビ
ーに割当てたままとする方が好ましいからである。第7
図の判断段階12が、このかごが他のかご呼びまたは乗場
呼びを有していると判定すれば、判断段階18は現在割当
てられている乗場呼びがロビーにおいて登録されたもの
か否かを判定する。もし否であれば段階19はこのかごが
既にロビー呼びを有するか否かを決定する。もし有して
いれば、建物内の殆んどの交通がロビーを経由し、ロビ
ーには最大の要求があるためにロビー呼びを優先すべき
であるから、段階20においてこの呼びに対してはこのか
ごのRSR値に12のペナルティを与える。しかし、もしこ
のかごに割当済みの呼びがロビー呼びを含んでいなけれ
ばペナルティは付加されず、また同様に判断段階18が、
ロビー階床が当該階床であると判定すれば、ペナルティ
が付加されることはない。次で判断段階21は、このかご
の内部で6以上のかご呼びが登録されている否かを判定
する。もし登録されていれば、このかごはかなり多忙で
あり、多くの停止を行うことを意味する。そのかごが到
着するためにはより長い時間を必要とするのであろうこ
とに加えて、このかごの状態が不変と考えられるから割
当て受入れ可能なかごを変更せざるを得ないこともまさ
真実である。また呼びに応答する時間だけではなくその
呼びを行った乗客が最終目的に到達するまでの時間をも
含む呼びにサービスする時間は、多数の割当済みの呼び
を有するかごの方がそうでないかごよりも長い筈であ
る。従ってもし判断段階21が肯定であれば、段階22にお
いてこのかごのRSR値に8の中程度のペナルティが付与
される。しかし、もしかごが6より少ない呼びを有して
いれば、そのかごはとに角サービスするために走行中の
かごであることが分るから、この呼びに対する応答に関
する限りは不都合なかごではない。このかごに関して第
7図の全ての段階が完了すると、ルーチンは第7図の転
送点23から第8図の入口点1へ移り、その呼びに対する
かごの適格性を決定するルーチンへ進む。
ご呼びの写像の中に1が存在するか否かを判定する。も
し存在していれば、それはそのかごがさらなる要求を有
し、割当済みの仕事を遂行するために建物を順番に移動
することを表わしている。一方判断段階が否定の場合に
は、もし他のかごが走行を必要とする他の仕事を遂行し
ながらその乗場呼びにも応答することができれば、かご
Pは休止でき従って省エネルギが達成されることを意味
する。第6A図のかご8に関する乗場呼び及びかご呼びの
マークは、当該階床6に先に割当てられた上昇呼び以外
に要求が存在しないことを示している。従って6階の上
昇乗場呼びの割当てを考えるとこの巡回における判断段
階12のかご8に対する結果は否定である。そこで判断段
階13はこのかごがロビー階床に割当てられているか否か
を決定する。6階において登録された上昇乗場呼びに関
してかご8を考える場合は(かご8に他にロビーに割当
てられていないから)その呼びに対してこのかごのRSR
値に8のペナルティが付加される。しかしもしこのかご
がロビー階床に割当てられていれば、判断段階15はその
呼びがロビー階床で登録されたか否かを決定する。もし
否であれば、ロビー階床は優先されるべき階床であり、
またその呼びは多分ロビーから2または3階床離れた他
のかごによって処理可能であろうから、RSR値には比較
的大きい15のペナルティが付加される。もしこのかごが
その呼びを処理できるようになる15秒より以前に上記他
のかごがそれを処理できればこのかごはその呼びを受入
れることはない。しかし、他の全てのファクタから、こ
のかごが他のかごの15秒後にしかその呼びに到達し得な
いと考えられる場合にはこのかごがその間にその呼びに
応答するのは不都合であろう。一方、もし判断段階15の
結果、割当てようとする呼びがロビーにおいて登録され
たものと判定されれば、このかごに対しては3の小さい
ペナルティしか付与されない。これは、もしロビーに既
に別のかごが存在していれば、かごの標示灯を切替える
ことによって乗客を混乱させるよりは、このかごをロビ
ーに割当てたままとする方が好ましいからである。第7
図の判断段階12が、このかごが他のかご呼びまたは乗場
呼びを有していると判定すれば、判断段階18は現在割当
てられている乗場呼びがロビーにおいて登録されたもの
か否かを判定する。もし否であれば段階19はこのかごが
既にロビー呼びを有するか否かを決定する。もし有して
いれば、建物内の殆んどの交通がロビーを経由し、ロビ
ーには最大の要求があるためにロビー呼びを優先すべき
であるから、段階20においてこの呼びに対してはこのか
ごのRSR値に12のペナルティを与える。しかし、もしこ
のかごに割当済みの呼びがロビー呼びを含んでいなけれ
ばペナルティは付加されず、また同様に判断段階18が、
ロビー階床が当該階床であると判定すれば、ペナルティ
が付加されることはない。次で判断段階21は、このかご
の内部で6以上のかご呼びが登録されている否かを判定
する。もし登録されていれば、このかごはかなり多忙で
あり、多くの停止を行うことを意味する。そのかごが到
着するためにはより長い時間を必要とするのであろうこ
とに加えて、このかごの状態が不変と考えられるから割
当て受入れ可能なかごを変更せざるを得ないこともまさ
真実である。また呼びに応答する時間だけではなくその
呼びを行った乗客が最終目的に到達するまでの時間をも
含む呼びにサービスする時間は、多数の割当済みの呼び
を有するかごの方がそうでないかごよりも長い筈であ
る。従ってもし判断段階21が肯定であれば、段階22にお
いてこのかごのRSR値に8の中程度のペナルティが付与
される。しかし、もしかごが6より少ない呼びを有して
いれば、そのかごはとに角サービスするために走行中の
かごであることが分るから、この呼びに対する応答に関
する限りは不都合なかごではない。このかごに関して第
7図の全ての段階が完了すると、ルーチンは第7図の転
送点23から第8図の入口点1へ移り、その呼びに対する
かごの適格性を決定するルーチンへ進む。
第8図の判断段階2は、このかごの裁定待ち階床と当該
乗場呼びの階床番号を比較する。もしかごの裁定待ち位
置が階床番号に等しければそのかごは、その乗場呼びの
方向と同一方向に走行している場合には(望ましい階床
にあるから)かなり優先すべきかご、また乗場呼びの方
向とは逆の方向に走行する場合には本質的に使用不能な
かごの何れかである。それ故判断段階3はその呼びが
(上昇呼びではなく)下降呼びであってかごが下方に前
進しているか否か、または呼びが上昇呼びであってかご
が上方に前進しているか否かを判定する。もし判断段階
3が肯定されれば、ルーチンは転送点4から第11図に基
いて後述する割当て部分へ分岐する。しかしもし方向が
逆であれば判断段階3は否定され、ルーチンは分岐点5
から第11図に進み、第11図に関して後述するようにかご
には最大のRSR値が割当てられる。
乗場呼びの階床番号を比較する。もしかごの裁定待ち位
置が階床番号に等しければそのかごは、その乗場呼びの
方向と同一方向に走行している場合には(望ましい階床
にあるから)かなり優先すべきかご、また乗場呼びの方
向とは逆の方向に走行する場合には本質的に使用不能な
かごの何れかである。それ故判断段階3はその呼びが
(上昇呼びではなく)下降呼びであってかごが下方に前
進しているか否か、または呼びが上昇呼びであってかご
が上方に前進しているか否かを判定する。もし判断段階
3が肯定されれば、ルーチンは転送点4から第11図に基
いて後述する割当て部分へ分岐する。しかしもし方向が
逆であれば判断段階3は否定され、ルーチンは分岐点5
から第11図に進み、第11図に関して後述するようにかご
には最大のRSR値が割当てられる。
第6A図の例において、かご1、2、4、7及び8は全て
定められた速度で走行中であり、減速して停止するため
には2つの階床間の距離(D)に等しい距離を必要とす
るものとする。従ってそれらの裁定待ち階床はそれらが
停止できる中間位置を過ぎた次の階床レベルである。例
えば、かご1、2、4、7及び8の裁定待ち階床はそれ
ぞれ3、30、21、23及び15である。これは第6A図には、
例えばかご8の下にCF=15のように示してある。
定められた速度で走行中であり、減速して停止するため
には2つの階床間の距離(D)に等しい距離を必要とす
るものとする。従ってそれらの裁定待ち階床はそれらが
停止できる中間位置を過ぎた次の階床レベルである。例
えば、かご1、2、4、7及び8の裁定待ち階床はそれ
ぞれ3、30、21、23及び15である。これは第6A図には、
例えばかご8の下にCF=15のように示してある。
第8図において、判断段階2の比較の結果としてもしこ
のかごの裁定待ち位置が割当てる呼びの階床よりも上方
であると判定されれば(6階の上昇乗場呼びに対するか
ご8の場合が将にこれである)、段階6において「かご
は階床より上」フラグがセットされ、また段階7におい
てF指針(第10図に基いて後述するサブルーチンで説明
する階床)の「回転」フラグがセットされて指針を右へ
(高い階床から低い階床へ)回転させる。しかし判断段
階2が、このかごの裁定待ち位置がその呼びの階床番号
よりも低いと判定すれば、段階8において「かごは階床
より上」フラグがリセットされ、段階9においてF指針
は左へ(高い階床へ)向けて回転させられる(第10図に
基いて後述)。第8図の判断段階10は、かごが階床より
上方にあって上方に進んでいるか、または階床より下方
にあって下方に進んでいるかを判定する。これらは何れ
もかご呼びから遠去かるように進んでいることを表わ
す。第6A図の場合には、かご8が呼びに向っているので
判断段階10の答は否定である。判断段階11は、かごが下
方に進んでいてその乗場呼びより下方の低い呼びと、応
答しなければならない上昇呼びとを有しているが、かご
はこの上昇呼びを処理するために停止して方向を変更す
ることができない。つまりかごは上昇呼びを通り過ぎて
下方へ進行するか否かを判定する。判断段階12において
は判断段階11とは逆の場合が判定される。下降呼びに
は、割当てられる呼びの階床番号より高い呼びに向って
上方に走行するかご、つまりその下降呼びを通り過ぎて
上方へ進むかごは応答することはできない。各判断段階
10〜12の結果が肯定であると、ルーチンは分岐点5を通
してその呼びに関してこのかごに最大のRSR値が付加さ
れる点へ移される。一方段階10〜12が全て否定される
と、ルーチンは転送点13から、かごの状態に依存して現
存する呼びにサービスする時間に関するRSR値を決定す
る部分へ移される。
のかごの裁定待ち位置が割当てる呼びの階床よりも上方
であると判定されれば(6階の上昇乗場呼びに対するか
ご8の場合が将にこれである)、段階6において「かご
は階床より上」フラグがセットされ、また段階7におい
てF指針(第10図に基いて後述するサブルーチンで説明
する階床)の「回転」フラグがセットされて指針を右へ
(高い階床から低い階床へ)回転させる。しかし判断段
階2が、このかごの裁定待ち位置がその呼びの階床番号
よりも低いと判定すれば、段階8において「かごは階床
より上」フラグがリセットされ、段階9においてF指針
は左へ(高い階床へ)向けて回転させられる(第10図に
基いて後述)。第8図の判断段階10は、かごが階床より
上方にあって上方に進んでいるか、または階床より下方
にあって下方に進んでいるかを判定する。これらは何れ
もかご呼びから遠去かるように進んでいることを表わ
す。第6A図の場合には、かご8が呼びに向っているので
判断段階10の答は否定である。判断段階11は、かごが下
方に進んでいてその乗場呼びより下方の低い呼びと、応
答しなければならない上昇呼びとを有しているが、かご
はこの上昇呼びを処理するために停止して方向を変更す
ることができない。つまりかごは上昇呼びを通り過ぎて
下方へ進行するか否かを判定する。判断段階12において
は判断段階11とは逆の場合が判定される。下降呼びに
は、割当てられる呼びの階床番号より高い呼びに向って
上方に走行するかご、つまりその下降呼びを通り過ぎて
上方へ進むかごは応答することはできない。各判断段階
10〜12の結果が肯定であると、ルーチンは分岐点5を通
してその呼びに関してこのかごに最大のRSR値が付加さ
れる点へ移される。一方段階10〜12が全て否定される
と、ルーチンは転送点13から、かごの状態に依存して現
存する呼びにサービスする時間に関するRSR値を決定す
る部分へ移される。
勿論、第6A図のかご8の場合には、他のかご呼びまたは
割当てられた乗場呼びを有していないから、このかごは
6階で登録された上昇乗場呼びを過ぎて上昇することは
なく(または上昇乗場呼びを過ぎて下降することもな
く)、段階5の最大RSR値を与えられることはないが、
その代わりこの呼びに応える資格があるものとされる。
割当てられた乗場呼びを有していないから、このかごは
6階で登録された上昇乗場呼びを過ぎて上昇することは
なく(または上昇乗場呼びを過ぎて下降することもな
く)、段階5の最大RSR値を与えられることはないが、
その代わりこの呼びに応える資格があるものとされる。
第9図においては、入口点1から進入するルーチンによ
って、乗場におけるドア等を作動させる時間が検討され
る。プログラムのこの部分に到達し得たかごは何れも少
なくとも1つの階床を高速で通過しなければならず、そ
してそれには1秒程度を要するであろうから、段階2に
おいてRSR値が1だけ増分される。勿論、このルーチン
の他の個所で説明するように、もしある階床を高速で通
過する際の速度がより長いまたはより短い経過時間を要
するならば、またはもし他のパラメタ即ち値が割当てら
れているのであれば、本発明を実現する特定の技法に従
って増分を異なる値に設定して差支えない。例えば第6A
図のかご8には+1のRSR値が課せられている。
って、乗場におけるドア等を作動させる時間が検討され
る。プログラムのこの部分に到達し得たかごは何れも少
なくとも1つの階床を高速で通過しなければならず、そ
してそれには1秒程度を要するであろうから、段階2に
おいてRSR値が1だけ増分される。勿論、このルーチン
の他の個所で説明するように、もしある階床を高速で通
過する際の速度がより長いまたはより短い経過時間を要
するならば、またはもし他のパラメタ即ち値が割当てら
れているのであれば、本発明を実現する特定の技法に従
って増分を異なる値に設定して差支えない。例えば第6A
図のかご8には+1のRSR値が課せられている。
第9図の判断段階3は、このかごが走行中であるか否か
を判定する。かご8は走行中であるから、判断段階4は
未だに群制御装置へ指示されている進行信号によって走
行を続けようとしているのか否かを判定する。現時点で
はかご8に関してこれは肯定される。もしかごが走行中
であり走行し続けるのであれば、ドア状態の検討は側路
することができる。しかしもし判断段階3が否定されれ
ば、かごは走行中ではなく、停止していることを表わ
す。判断段階6は開扉指令が存在するか否かを判定す
る。もし存在すれば、判断段階7はドアが未だに完全に
閉じているか否かを判定する。もし完全に閉じていれ
ば、完全開扉を必要とするので6のRSR値が付加され
る。しかしもしドアが完全に閉じていないと段階7が判
定し、開扉指令が存在することを段階6が指示していれ
ばドアは必然的に開かれつつあり、段階9において4の
小さいRSR値が付加される。
を判定する。かご8は走行中であるから、判断段階4は
未だに群制御装置へ指示されている進行信号によって走
行を続けようとしているのか否かを判定する。現時点で
はかご8に関してこれは肯定される。もしかごが走行中
であり走行し続けるのであれば、ドア状態の検討は側路
することができる。しかしもし判断段階3が否定されれ
ば、かごは走行中ではなく、停止していることを表わ
す。判断段階6は開扉指令が存在するか否かを判定す
る。もし存在すれば、判断段階7はドアが未だに完全に
閉じているか否かを判定する。もし完全に閉じていれ
ば、完全開扉を必要とするので6のRSR値が付加され
る。しかしもしドアが完全に閉じていないと段階7が判
定し、開扉指令が存在することを段階6が指示していれ
ばドアは必然的に開かれつつあり、段階9において4の
小さいRSR値が付加される。
第9図の判断段階6が否定であって開扉指令が存在しな
いことを指示すれば、判断段階10はドアが完全に閉じて
いるか否かを判定する。もし完全に閉じていれば、ドア
に関して時間は付加されない。しかし未だに完全に閉じ
ていなければ、段階11においてこの呼びに関してこのか
ごのRSR値に2の極めて小さい値が付加される。
いことを指示すれば、判断段階10はドアが完全に閉じて
いるか否かを判定する。もし完全に閉じていれば、ドア
に関して時間は付加されない。しかし未だに完全に閉じ
ていなければ、段階11においてこの呼びに関してこのか
ごのRSR値に2の極めて小さい値が付加される。
第9図の判断段階3が肯定されてかごは走行中であるが
進行信号は存在していない、つまりかごが停止しつつあ
る場合には判断段階4は否定となる。この場合には、こ
のかごが別の呼びに対して応答できるようになるまでの
停止、開扉、閉扉及びドア開放時間に10秒程度は必要で
あろうから、段階12において10のRSR値が付加される。
もし判断段階3または4の何れかが、このかごはその呼
びに対して応答できるようになるまでに階床停止を行う
かまたは完了しなければならないことを指示すれば、
(停止を行わない階床を最高速度で通過するのには大よ
そ1秒を要するのに対して)、停止位置まで減速し停止
位置から加速する際のかごの低い速度に適合せしめるた
めに段階13においてRSR値が3だけ増加させられる。
進行信号は存在していない、つまりかごが停止しつつあ
る場合には判断段階4は否定となる。この場合には、こ
のかごが別の呼びに対して応答できるようになるまでの
停止、開扉、閉扉及びドア開放時間に10秒程度は必要で
あろうから、段階12において10のRSR値が付加される。
もし判断段階3または4の何れかが、このかごはその呼
びに対して応答できるようになるまでに階床停止を行う
かまたは完了しなければならないことを指示すれば、
(停止を行わない階床を最高速度で通過するのには大よ
そ1秒を要するのに対して)、停止位置まで減速し停止
位置から加速する際のかごの低い速度に適合せしめるた
めに段階13においてRSR値が3だけ増加させられる。
第9図においてドアに関する検討が完了すると、その乗
場呼びに対するかごの走行時間を推定するために必要な
初期段階が遂行される。段階14において、F指針と呼ぶ
特別限定使用階床指針がこのかごの裁定待ち階床に設定
され、また段階15において、前進F指針と呼ぶ最終的に
はF指針より1階床前方に前進せしめられる第2の特別
階床指針も裁定待ち階床位置に設定される。第6A図のか
ご8の場合には、特別限定使用階床指針は段階14におい
て15にセットされ、また前進F指針も段階15においてか
ご8の裁定待ち位置である15にセットされる。前進F指
針は、第8図の段階8が既にこの指針を高い方の階から
低い方の階へ減少させるように設定しているから、14に
等しくされる。従って一般的な場合には段階16におい
て、前進F指針は第8図の段階7または9において確立
されたF回転方向で指示された方向に回転せしめられ
る。即ちF指針が低い階床に設定されようとまたは高い
階床に設定されようと、この段階で前進F指針はそれの
1階床前方を指すようになる。レーチンは転送点17から
第10図の「走行時間」計算ルーチンの入口点1へ移る。
場呼びに対するかごの走行時間を推定するために必要な
初期段階が遂行される。段階14において、F指針と呼ぶ
特別限定使用階床指針がこのかごの裁定待ち階床に設定
され、また段階15において、前進F指針と呼ぶ最終的に
はF指針より1階床前方に前進せしめられる第2の特別
階床指針も裁定待ち階床位置に設定される。第6A図のか
ご8の場合には、特別限定使用階床指針は段階14におい
て15にセットされ、また前進F指針も段階15においてか
ご8の裁定待ち位置である15にセットされる。前進F指
針は、第8図の段階8が既にこの指針を高い方の階から
低い方の階へ減少させるように設定しているから、14に
等しくされる。従って一般的な場合には段階16におい
て、前進F指針は第8図の段階7または9において確立
されたF回転方向で指示された方向に回転せしめられ
る。即ちF指針が低い階床に設定されようとまたは高い
階床に設定されようと、この段階で前進F指針はそれの
1階床前方を指すようになる。レーチンは転送点17から
第10図の「走行時間」計算ルーチンの入口点1へ移る。
第10図の段階2及び3は、かごがその呼びの階床より上
方にある場合には、F指針及び前進F指針の両者がその
階床を指示するように回転させられてかごがその現在の
裁定待ち位置からその乗場呼びの階床まで下方に進行す
る時に予測されるかごの走行時間を推定可能ならしめ
る。またもしかごがその乗場呼びの階床よりも下方にあ
れば、両指針はかごの現在の裁定待ち階床からその乗場
呼びまで上方へ走査するように上方階床へ回転せしめら
れる。かご8の場合、段階2において特別限定使用指針
を14にセットし、段階3において前進F指針を13にセッ
トする。
方にある場合には、F指針及び前進F指針の両者がその
階床を指示するように回転させられてかごがその現在の
裁定待ち位置からその乗場呼びの階床まで下方に進行す
る時に予測されるかごの走行時間を推定可能ならしめ
る。またもしかごがその乗場呼びの階床よりも下方にあ
れば、両指針はかごの現在の裁定待ち階床からその乗場
呼びまで上方へ走査するように上方階床へ回転せしめら
れる。かご8の場合、段階2において特別限定使用指針
を14にセットし、段階3において前進F指針を13にセッ
トする。
第10図の判断段階4は、かごの現在位置とその乗場呼び
の階床との間の全ての階床を走査したか否かを判定す
る。もし走査し終えていなければ、ルーチンは以下のよ
うに進められる。かご8の場合、第10図のルーチンのこ
の時点には特別限定使用指針は14に等しく、第6図の階
床指針は6に等しい。従って判断段階4の結果は否定と
なる。かごの現在の裁定待ち位置とその乗場呼びの階床
との間の各階床毎に、判断段階5は「かごは階床より
上」フラグを調べることによってかごがその階床より上
または下にあることが判定済みか否かを判定する。もし
かごがその階床より上にあれば(かご8の場合、階床よ
り上フラグは前述のように第8図の段階6においてセッ
トされている。従ってかご8は6階より上に位置してい
ることが分る)、判断段階6はこのサブルーチンのこの
部分において走査されている階床が急行ゾーンより上方
の最初の階床であるか否かの判定を行う。もしそうであ
れば判断段階6が肯定され、段階7はかごが急行ゾーン
を高速で走行するのに要する時間(例えば急行ゾーン内
の各階床毎に1秒)に対応付けされたRSR値が付加され
る。この数値は特定の設備に対して事前に確立されてお
り、単に適当な表を表引きするだけで入手できる。第6A
図の例の説明の都合上、急行ゾーンは設けてないものと
し、従って段階6、7、14及び15の検討は全て省略す
る。次で判断段階8は、その呼びが登録された階床より
上方にあるかご、従って下降呼び及びかご呼びのみに応
答可能なかごが現在走査中の階床において登録されたこ
れらの呼びを有するか否かを判定する。かご8の場合、
現在走査中の階床である14階には下降乗場呼びもかご呼
びも存在しない。一方もし存在すれば判断段階8の結果
は肯定となり判断段階9は前進F指針によって、その呼
びを登録した階床が走査している階床の1階床前方であ
るか否かを判定する。もしそうであれば判断段階9は肯
定され、特定の階床呼びに関して検討中のかごは、その
階床に到達する前に到達する隣の階床の呼びを割当てら
れていることになる。この場合段階10はこの階床の高速
走査通過時間のみを斟酌して1だけのRSR値を付加す
る。停止して乗客にサービスするための残りの時間(10
秒)は無視され、これによって本発明による、及びMend
elsohn及びBittarの関連合衆国特許出願(Otis Docket
No.OT−373)による隣接乗場呼びの優先割当てがなされ
る。一方、もし判断段階9が否定されれば判断段階11が
遂行され、乗場呼びが含まれているか否か(判断段階8
においてかご呼びが含まれていたか否か)が判定され
る。もし乗場呼びが含まれていれば段階12はその呼びに
関してこのかごに約11秒の時間(ドアの開閉及び呼びに
サービスするために必要な7秒と、かごを加減速させる
必要から増加する4秒の走行時間の合計)に対応付けら
れたRSR値を付加する。しかしもし判断段階11が、判断
段階8に含まれていた呼びは乗場呼びではないと判定す
ればそれはかご呼びであり、段階13は乗場呼びの場合よ
りも1少ない10のRSR値を付加する(何故ならばエレベ
ータから降りようとする乗客はドアが開くのを待つだけ
であるのに対して、乗場に居る乗客はサービスするエレ
ベータを見出してそこまで歩いて行かねばならないから
である)。
の階床との間の全ての階床を走査したか否かを判定す
る。もし走査し終えていなければ、ルーチンは以下のよ
うに進められる。かご8の場合、第10図のルーチンのこ
の時点には特別限定使用指針は14に等しく、第6図の階
床指針は6に等しい。従って判断段階4の結果は否定と
なる。かごの現在の裁定待ち位置とその乗場呼びの階床
との間の各階床毎に、判断段階5は「かごは階床より
上」フラグを調べることによってかごがその階床より上
または下にあることが判定済みか否かを判定する。もし
かごがその階床より上にあれば(かご8の場合、階床よ
り上フラグは前述のように第8図の段階6においてセッ
トされている。従ってかご8は6階より上に位置してい
ることが分る)、判断段階6はこのサブルーチンのこの
部分において走査されている階床が急行ゾーンより上方
の最初の階床であるか否かの判定を行う。もしそうであ
れば判断段階6が肯定され、段階7はかごが急行ゾーン
を高速で走行するのに要する時間(例えば急行ゾーン内
の各階床毎に1秒)に対応付けされたRSR値が付加され
る。この数値は特定の設備に対して事前に確立されてお
り、単に適当な表を表引きするだけで入手できる。第6A
図の例の説明の都合上、急行ゾーンは設けてないものと
し、従って段階6、7、14及び15の検討は全て省略す
る。次で判断段階8は、その呼びが登録された階床より
上方にあるかご、従って下降呼び及びかご呼びのみに応
答可能なかごが現在走査中の階床において登録されたこ
れらの呼びを有するか否かを判定する。かご8の場合、
現在走査中の階床である14階には下降乗場呼びもかご呼
びも存在しない。一方もし存在すれば判断段階8の結果
は肯定となり判断段階9は前進F指針によって、その呼
びを登録した階床が走査している階床の1階床前方であ
るか否かを判定する。もしそうであれば判断段階9は肯
定され、特定の階床呼びに関して検討中のかごは、その
階床に到達する前に到達する隣の階床の呼びを割当てら
れていることになる。この場合段階10はこの階床の高速
走査通過時間のみを斟酌して1だけのRSR値を付加す
る。停止して乗客にサービスするための残りの時間(10
秒)は無視され、これによって本発明による、及びMend
elsohn及びBittarの関連合衆国特許出願(Otis Docket
No.OT−373)による隣接乗場呼びの優先割当てがなされ
る。一方、もし判断段階9が否定されれば判断段階11が
遂行され、乗場呼びが含まれているか否か(判断段階8
においてかご呼びが含まれていたか否か)が判定され
る。もし乗場呼びが含まれていれば段階12はその呼びに
関してこのかごに約11秒の時間(ドアの開閉及び呼びに
サービスするために必要な7秒と、かごを加減速させる
必要から増加する4秒の走行時間の合計)に対応付けら
れたRSR値を付加する。しかしもし判断段階11が、判断
段階8に含まれていた呼びは乗場呼びではないと判定す
ればそれはかご呼びであり、段階13は乗場呼びの場合よ
りも1少ない10のRSR値を付加する(何故ならばエレベ
ータから降りようとする乗客はドアが開くのを待つだけ
であるのに対して、乗場に居る乗客はサービスするエレ
ベータを見出してそこまで歩いて行かねばならないから
である)。
従って第10図のルーチンを通る最初の走行の後に、先に
RSR値が1であったものが段階10の後には合計2に増加
され、14階まで走行するのに要する時間が斟酌される。
RSR値が1であったものが段階10の後には合計2に増加
され、14階まで走行するのに要する時間が斟酌される。
同様に、判断段階5においてかごがその階床より上方で
はないと判定されれば、判断段階14は、かごと割当てら
れる乗場呼びとの間で呼びが登録された階床は急行ゾー
ンより下方の最初の階床であるか否かを判定する。もし
そうであれば段階15において急行ゾーンを走行するのに
必要な1秒/階床程度の時間に対応付けられたRSR値が
付加される。次で判断段階16はその階床に上昇呼びまた
はかご呼びが存在するか否かを判定し、もし存在すれば
前述の隣接呼び判断(段階9)が遂行される。判断段階
9が肯定されるか、または当該階床に呼びが存在しなけ
れば、下降呼びに関して説明したように1のRSR値が付
加される。同様に、もし判断段階9が否定であれば、か
ご呼びまたは乗場呼びに対して段階13または12において
それぞれ10または11が付加される。F指針及び前進F指
針によって表わされる各階床が各かごに関して検討され
終ると、判断段階4が肯定となってルーチンは転送点17
から割当てルーチンへ進む。
はないと判定されれば、判断段階14は、かごと割当てら
れる乗場呼びとの間で呼びが登録された階床は急行ゾー
ンより下方の最初の階床であるか否かを判定する。もし
そうであれば段階15において急行ゾーンを走行するのに
必要な1秒/階床程度の時間に対応付けられたRSR値が
付加される。次で判断段階16はその階床に上昇呼びまた
はかご呼びが存在するか否かを判定し、もし存在すれば
前述の隣接呼び判断(段階9)が遂行される。判断段階
9が肯定されるか、または当該階床に呼びが存在しなけ
れば、下降呼びに関して説明したように1のRSR値が付
加される。同様に、もし判断段階9が否定であれば、か
ご呼びまたは乗場呼びに対して段階13または12において
それぞれ10または11が付加される。F指針及び前進F指
針によって表わされる各階床が各かごに関して検討され
終ると、判断段階4が肯定となってルーチンは転送点17
から割当てルーチンへ進む。
この例のかご8の場合、第10図の段階2、3、4、5、
6、7、8及び10がさらに6回繰り返され、かご8のRS
R値にさらに6のRSR値が加わるので、8回目の(最後)
繰り返しの初めにはかご8の合計RSR値は9になってい
る。第10図のルーチンの実行によるこの増加は13階〜8
階を通過する走行時間を考慮したものである。段階2の
8回目の繰り返しの直前には、特別限定使用階床指針は
8に等しく、前進F指針は7に等しい。段階2及び3は
両者を1だけ減少させるので、F指針は7となり、前進
F指針は6となる。階床指針が6であるので判断段階4
は否定され、判断段階5は肯定となり、判断段階8が再
び実行されて特別限定使用階床指針が指す階床(この時
点では7階)にかご8がかご呼びまたは割当てられた階
床呼びを有しているか否かが判定される。この場合結果
は否定であり、段階10はさらに1のRSR値をかご8のRSR
値に付加する。第10図から出る前には(F指針及び前進
F指針をそれぞれ6及び5に減少させる前には)かご8
のRSR値は10になる。判断段階4の結果は肯定となり、
かご8を6階の上昇乗場呼びに応えさせる場合にシステ
ムに及ぼす効果の検討に関する限りこのルーチンは終了
する。
6、7、8及び10がさらに6回繰り返され、かご8のRS
R値にさらに6のRSR値が加わるので、8回目の(最後)
繰り返しの初めにはかご8の合計RSR値は9になってい
る。第10図のルーチンの実行によるこの増加は13階〜8
階を通過する走行時間を考慮したものである。段階2の
8回目の繰り返しの直前には、特別限定使用階床指針は
8に等しく、前進F指針は7に等しい。段階2及び3は
両者を1だけ減少させるので、F指針は7となり、前進
F指針は6となる。階床指針が6であるので判断段階4
は否定され、判断段階5は肯定となり、判断段階8が再
び実行されて特別限定使用階床指針が指す階床(この時
点では7階)にかご8がかご呼びまたは割当てられた階
床呼びを有しているか否かが判定される。この場合結果
は否定であり、段階10はさらに1のRSR値をかご8のRSR
値に付加する。第10図から出る前には(F指針及び前進
F指針をそれぞれ6及び5に減少させる前には)かご8
のRSR値は10になる。判断段階4の結果は肯定となり、
かご8を6階の上昇乗場呼びに応えさせる場合にシステ
ムに及ぼす効果の検討に関する限りこのルーチンは終了
する。
第10図における走行時間の計算が終了した後、ルーチン
は入口点1から第11図の「割当て」ルーチンへ進み先ず
判断段階2はその乗場呼びと一致するかご呼びが存在す
るか否かを判定する。もし存在すれば、それはその乗場
呼びと同一方向(上昇または下降)に走行するかごの筈
である。何故ならば、全てのかご呼びはかごの前進方向
に向って行われるので逆方向に走行しているかごが一致
する呼びを有することは多分不可能であり、また逆方向
からその乗場呼びに接近しているかごは第8図で説明し
た適格性ルーチンにおいて排除されているからである。
もし判断段階2が肯定されれば、とに角かごはその階床
に停止しなければならないのであるから、これは極めて
好遇さるべき情況であり、このかごはその乗場呼びを割
当てる上で優遇され段階3においてこのかごのRSR値か
ら20が差引かれる(つまり20のボーナスが与えられ
る)。上例のかご8の場合、判断段階2の結果は否定で
あり、ボーナスは与えられない。次に判断段階4は、呼
び方向が上昇であるか否かを判定する。もし上昇であれ
ば判定断段階5において、(かごPに対して割当済みの
全ての上昇呼びを表わす1の写像によって)かごPに割
当てられた上昇呼びと、階床指針とを比較してその階床
にこのかごに割当てられた上昇呼びが存在するか否かを
を見出す。同様にもしも判断段階4が否定されれば、判
断段階6は下降呼びに関して同じ検討を行う。呼びの方
向に依存して、もし判断段階5または6の何れかが肯定
されれば、それはこのかごに既にこの特定呼びが割当て
られており、この割当てが先行巡回中に「乗場呼び割当
て」ルーチンによってなされたことを意味する。この場
合このかごは段階7によって呼びを保持するように好遇
され、この呼びに関してこのかごに累積されているRSR
値から10が差引かれる。後述するように本発明によれ
ば、これは既に呼びが割当てられているかごに優先権を
与えるものである。またこのかごにその呼びが割当済み
であることを記憶しておくために、段階8において最後
のPをPに等しく設定して第6図に基いて説明したよう
に使用する。
は入口点1から第11図の「割当て」ルーチンへ進み先ず
判断段階2はその乗場呼びと一致するかご呼びが存在す
るか否かを判定する。もし存在すれば、それはその乗場
呼びと同一方向(上昇または下降)に走行するかごの筈
である。何故ならば、全てのかご呼びはかごの前進方向
に向って行われるので逆方向に走行しているかごが一致
する呼びを有することは多分不可能であり、また逆方向
からその乗場呼びに接近しているかごは第8図で説明し
た適格性ルーチンにおいて排除されているからである。
もし判断段階2が肯定されれば、とに角かごはその階床
に停止しなければならないのであるから、これは極めて
好遇さるべき情況であり、このかごはその乗場呼びを割
当てる上で優遇され段階3においてこのかごのRSR値か
ら20が差引かれる(つまり20のボーナスが与えられ
る)。上例のかご8の場合、判断段階2の結果は否定で
あり、ボーナスは与えられない。次に判断段階4は、呼
び方向が上昇であるか否かを判定する。もし上昇であれ
ば判定断段階5において、(かごPに対して割当済みの
全ての上昇呼びを表わす1の写像によって)かごPに割
当てられた上昇呼びと、階床指針とを比較してその階床
にこのかごに割当てられた上昇呼びが存在するか否かを
を見出す。同様にもしも判断段階4が否定されれば、判
断段階6は下降呼びに関して同じ検討を行う。呼びの方
向に依存して、もし判断段階5または6の何れかが肯定
されれば、それはこのかごに既にこの特定呼びが割当て
られており、この割当てが先行巡回中に「乗場呼び割当
て」ルーチンによってなされたことを意味する。この場
合このかごは段階7によって呼びを保持するように好遇
され、この呼びに関してこのかごに累積されているRSR
値から10が差引かれる。後述するように本発明によれ
ば、これは既に呼びが割当てられているかごに優先権を
与えるものである。またこのかごにその呼びが割当済み
であることを記憶しておくために、段階8において最後
のPをPに等しく設定して第6図に基いて説明したよう
に使用する。
6階の上昇乗場呼びに応えさせるためにかご8の適格性
を検討すると、6階の呼びが上昇であるので判断段階4
の結果は肯定である。6階のこの特定の上昇呼びは最終
巡回の遅い時点に初めてかご8に割当てられたから、判
定段階5の結果は肯定であり、かご8の先行RSR値(1
0)は段階7において10が差引かれて0にされる。最後
のPは1にセットされ、次に高い乗場呼びの割当てに関
して全てのかごを検討する時に、かご8はこの6階の乗
場呼びが先に割当てられていることを指示する。
を検討すると、6階の呼びが上昇であるので判断段階4
の結果は肯定である。6階のこの特定の上昇呼びは最終
巡回の遅い時点に初めてかご8に割当てられたから、判
定段階5の結果は肯定であり、かご8の先行RSR値(1
0)は段階7において10が差引かれて0にされる。最後
のPは1にセットされ、次に高い乗場呼びの割当てに関
して全てのかごを検討する時に、かご8はこの6階の乗
場呼びが先に割当てられていることを指示する。
第11図においてはその呼びを処理できないかごに若干の
考慮を払うために、転送点10(第7図の転送点6に対
応)から到達する段階9(第11図の左上角)がこのかご
のRSR値を最大値(例えば256)に設定することができ
る。これらの場合、そのかごは群のために使用不能とな
るか、または満載となったかの何かである。このかごが
その呼びの割当てを保持し続けることは殆んど考えられ
ないとしても、このかごはその呼びを先行巡回中に割当
てられていた筈であるから、このかごに対して判断段階
4乃至段階8で説明した機能は遂行される。
考慮を払うために、転送点10(第7図の転送点6に対
応)から到達する段階9(第11図の左上角)がこのかご
のRSR値を最大値(例えば256)に設定することができ
る。これらの場合、そのかごは群のために使用不能とな
るか、または満載となったかの何かである。このかごが
その呼びの割当てを保持し続けることは殆んど考えられ
ないとしても、このかごはその呼びを先行巡回中に割当
てられていた筈であるから、このかごに対して判断段階
4乃至段階8で説明した機能は遂行される。
第11図の転送点11は第8図の転送点5に対応し、段階12
においてこのかごのRSR値を最大値に設定する。これ
は、このかごがその呼びを処理するために適格でないこ
とを意味する。また多分先行巡回中にこれらのかごにそ
の呼びを割当てることはできなかった筈であるから、判
断段階4乃至段階8の機能を遂行する必要はない。
においてこのかごのRSR値を最大値に設定する。これ
は、このかごがその呼びを処理するために適格でないこ
とを意味する。また多分先行巡回中にこれらのかごにそ
の呼びを割当てることはできなかった筈であるから、判
断段階4乃至段階8の機能を遂行する必要はない。
ルーチンがこの点に達すると特定かごのRSR値の累積は
完了したことになる。そこで、建物内の次に最高番号付
きのかごを識別してそのSRS値を検討するように、段階1
3及び14はP番号を減少させ、P指針を回転させる。第6
A図の例によって示される巡回においては、かご番号
(P)が8から7に減ぜられ、かご指針(P指針)はか
ご7を指すように回転させられる。判断段階15は最低番
号のかごを検討したか否かを判定し、もし未検討であれ
ばルーチンは転送点16から第7図の転送点24へ戻され、
第7図の「割当て」ルーチンが初めから遂行されるので
後続するかごにこの特定の呼びに関するSRS値が割当て
られる。この特定の呼びに関して全てのかごの検討が終
了すると、ルーチンは転送点17から第12図の「割当て」
ルーチンの「選択」部への入口点1に進む。
完了したことになる。そこで、建物内の次に最高番号付
きのかごを識別してそのSRS値を検討するように、段階1
3及び14はP番号を減少させ、P指針を回転させる。第6
A図の例によって示される巡回においては、かご番号
(P)が8から7に減ぜられ、かご指針(P指針)はか
ご7を指すように回転させられる。判断段階15は最低番
号のかごを検討したか否かを判定し、もし未検討であれ
ばルーチンは転送点16から第7図の転送点24へ戻され、
第7図の「割当て」ルーチンが初めから遂行されるので
後続するかごにこの特定の呼びに関するSRS値が割当て
られる。この特定の呼びに関して全てのかごの検討が終
了すると、ルーチンは転送点17から第12図の「割当て」
ルーチンの「選択」部への入口点1に進む。
第6A図の例において、第7図の判断段階5及び7に関し
て、かご7がその群のために6階の上昇乗場呼びに応え
させるのに使用可能であり、またかご7が満載ではない
ものとすれば、かご7の電動発電機が運転中であること
が判断段階10において判定されると判断段階12はかご7
が27階の割当て済の乗場呼びの形で別の要求を有してい
ることを判定する。この場合、判断段階18は現在6階で
割当て中の乗場呼びがロビー呼びではないことを判定す
る。次の判断段階19はそのかご7に既にロビー呼びが割
当てられているか否かを判定する。この場合判定は否定
であり、ペナルティは課せられない。次に判定段階21
は、かご7がその中で登録された所定数(例えば6また
はそれ以上)のかご呼びを有しているか否かを判定す
る。かご7の場合結果は否定であり、このかご7は不都
合なかごではない。
て、かご7がその群のために6階の上昇乗場呼びに応え
させるのに使用可能であり、またかご7が満載ではない
ものとすれば、かご7の電動発電機が運転中であること
が判断段階10において判定されると判断段階12はかご7
が27階の割当て済の乗場呼びの形で別の要求を有してい
ることを判定する。この場合、判断段階18は現在6階で
割当て中の乗場呼びがロビー呼びではないことを判定す
る。次の判断段階19はそのかご7に既にロビー呼びが割
当てられているか否かを判定する。この場合判定は否定
であり、ペナルティは課せられない。次に判定段階21
は、かご7がその中で登録された所定数(例えば6また
はそれ以上)のかご呼びを有しているか否かを判定す
る。かご7の場合結果は否定であり、このかご7は不都
合なかごではない。
次に第8図のルーチンにおいてかご7の適格性が決定さ
れる。第8図の判断段階2はかご7の裁定待ち階床が考
慮中の階床番号(6)より上方であることを判定する。
従って、段階6においてかごは階床より上フラグがセッ
トされ、第10図のF指針のための回転フラグは指針を右
へ(高い方の階から低い方の階へ)回転させるようにセ
ットされる。
れる。第8図の判断段階2はかご7の裁定待ち階床が考
慮中の階床番号(6)より上方であることを判定する。
従って、段階6においてかごは階床より上フラグがセッ
トされ、第10図のF指針のための回転フラグは指針を右
へ(高い方の階から低い方の階へ)回転させるようにセ
ットされる。
判断段階10は実際にかご7が6階より上方にあり、上方
に向って移動中であることを判定する。従ってかごは呼
びから遠去かりつつあり、段階5から進められる第11図
の段階12において最大のRSR値が付与される。これでか
ご7に関するRSR値の累積は完了したことになり、P番
号が6に減ぜられ、かご指針はかご6を指すように回転
せしめられる。
に向って移動中であることを判定する。従ってかごは呼
びから遠去かりつつあり、段階5から進められる第11図
の段階12において最大のRSR値が付与される。これでか
ご7に関するRSR値の累積は完了したことになり、P番
号が6に減ぜられ、かご指針はかご6を指すように回転
せしめられる。
再び第7図に戻って、今後はこの巡回中に6階で登録さ
れた下降乗場呼びにかご6を応えさせるように割当てる
とすればかご6のRSRが総合システムに及ぼす効果を考
えて見よう。かご6に関して第7図のルーチンを通る経
路は段階5、7、10、12、18、19、21及び23を辿ること
になるから、かご6には特定のペナルティもボーナスも
付与されないことは明白である。
れた下降乗場呼びにかご6を応えさせるように割当てる
とすればかご6のRSRが総合システムに及ぼす効果を考
えて見よう。かご6に関して第7図のルーチンを通る経
路は段階5、7、10、12、18、19、21及び23を辿ること
になるから、かご6には特定のペナルティもボーナスも
付与されないことは明白である。
同様に、第8図の段階2、6、7、10、11及び12が実行
されても6階の上昇乗場呼びにかご6を応えさせる上で
かご6の適格性を否定する何等の理由も存在しないの
で、第9図のドア作動時間ルーチンが次に遂行される。
されても6階の上昇乗場呼びにかご6を応えさせる上で
かご6の適格性を否定する何等の理由も存在しないの
で、第9図のドア作動時間ルーチンが次に遂行される。
第9図の段階2においてかご6のRSRの先行値(0)に
値1が付与される。判断段階3はかご6が走行中ではな
いことを判定し、判断段階6はその扉が開くように指令
されているか否かを判定する。第6A図の説明の都合でか
ご6は今32階に到着したばかりであり、従って開扉指令
が出されているものとしよう。従って段階6の結果は肯
定でり、次に実行される判断段階7は扉が未だに完全閉
扉か否かを判定する。この場合、かごは到着したばかり
であるから答えは肯定であり、段階8においてRSR値が
+6付加されるため、この時点までの合計RSR値は+7
になる。次に段階13でこの+7に別の+3が付加される
のでRSR値は+10になり、かご6が停止するために減速
し、次で加速する際のかごの低い速度が配慮される。段
階14及び15において、第10図の走行時間計算のための特
別目的指針がかご6の裁定待ち位置(説明の目的から停
止中のかごの裁定待ち階床は進行予定方向に次の階床、
即ちかご6の場合には31階であるものとする)にセット
される。前進F指針は段階16において30階に回転せしめ
られ、第10図の走行時間プログラムが実行される。かご
6の裁定待ち位置と6階の下降乗場呼びとの間には25の
階床が存在するから第10図のルーチンは25回実行され、
第9図において+10とされたRSR値には25が付加され
る。つまり、第10図のルーチンを段階17から出る時に
は、6階の下降乗場呼びに応えるためにかご6が群に影
響を及ぼすとしてその適格性に対して与えられる合計RS
R値は+35になっている。第11図の割当てルーチンに進
むと、判断段階2は考慮中の6階下降呼びに一致するか
ご呼びまたはこのかごに対する割当てが存在するか否か
を判定する。この場合答えは否定でありボーナスは与え
られないので、かご6のRSR値は35のままである。判断
段階4において呼びの方向が下降であることが判定され
るから、判断段階6によってかご6に対して6階の下降
呼びが割当て済であるか否かが判定される。この時点で
は答は否定であり、かご6のRSR値は35であってこれで
全て累積し終ったことになる。
値1が付与される。判断段階3はかご6が走行中ではな
いことを判定し、判断段階6はその扉が開くように指令
されているか否かを判定する。第6A図の説明の都合でか
ご6は今32階に到着したばかりであり、従って開扉指令
が出されているものとしよう。従って段階6の結果は肯
定でり、次に実行される判断段階7は扉が未だに完全閉
扉か否かを判定する。この場合、かごは到着したばかり
であるから答えは肯定であり、段階8においてRSR値が
+6付加されるため、この時点までの合計RSR値は+7
になる。次に段階13でこの+7に別の+3が付加される
のでRSR値は+10になり、かご6が停止するために減速
し、次で加速する際のかごの低い速度が配慮される。段
階14及び15において、第10図の走行時間計算のための特
別目的指針がかご6の裁定待ち位置(説明の目的から停
止中のかごの裁定待ち階床は進行予定方向に次の階床、
即ちかご6の場合には31階であるものとする)にセット
される。前進F指針は段階16において30階に回転せしめ
られ、第10図の走行時間プログラムが実行される。かご
6の裁定待ち位置と6階の下降乗場呼びとの間には25の
階床が存在するから第10図のルーチンは25回実行され、
第9図において+10とされたRSR値には25が付加され
る。つまり、第10図のルーチンを段階17から出る時に
は、6階の下降乗場呼びに応えるためにかご6が群に影
響を及ぼすとしてその適格性に対して与えられる合計RS
R値は+35になっている。第11図の割当てルーチンに進
むと、判断段階2は考慮中の6階下降呼びに一致するか
ご呼びまたはこのかごに対する割当てが存在するか否か
を判定する。この場合答えは否定でありボーナスは与え
られないので、かご6のRSR値は35のままである。判断
段階4において呼びの方向が下降であることが判定され
るから、判断段階6によってかご6に対して6階の下降
呼びが割当て済であるか否かが判定される。この時点で
は答は否定であり、かご6のRSR値は35であってこれで
全て累積し終ったことになる。
次に低い番号のかごはかご5であり、第6A図ではかご5
はロビーに位置している。
はロビーに位置している。
再び第7図に戻って、6階の下降乗場呼びに応えさせる
場合のかご5の適格性を考えるために、判断段階5にお
いてかご5が群のために使用可能でる(即ちその電動発
電機が運転中である)と判定されたものとする。かご5
は13階行きのかご呼びの形の別の要求を有しているので
判断段階12の質問への答は肯定であり、検討中の乗場呼
びがロビーではないことが判断段階18において判定され
る。判断段階19によってかご5がロビー呼びを有してい
ないことが判定され、従ってペナルティは課せられな
い。かご5は6またはそれ以上のかご呼びを有していな
いので、(判断段階21において判定)、このかご5が不
都合なかごとすべきではなく、第8図のルーチンで適格
性を調べる。
場合のかご5の適格性を考えるために、判断段階5にお
いてかご5が群のために使用可能でる(即ちその電動発
電機が運転中である)と判定されたものとする。かご5
は13階行きのかご呼びの形の別の要求を有しているので
判断段階12の質問への答は肯定であり、検討中の乗場呼
びがロビーではないことが判断段階18において判定され
る。判断段階19によってかご5がロビー呼びを有してい
ないことが判定され、従ってペナルティは課せられな
い。かご5は6またはそれ以上のかご呼びを有していな
いので、(判断段階21において判定)、このかご5が不
都合なかごとすべきではなく、第8図のルーチンで適格
性を調べる。
第6A図の例ではかご5はロビーに停止中であるのでその
裁定待ち階床は2階であり、またかご5は上昇乗場呼び
を割当てる階床(6階)より下に停止していることが分
る。従って第8図では段階8はかご5が検討中の呼び
(6階の乗場呼び)より下にあることを示すために階床
より上フラグがリセットされ、段階9においてF指針は
高い方の階床に向って左方へ回転させられる。判断段階
10においてかご5は呼びから遠去かりつつあるのではな
いことが判定され、判断段階11においてかご5は上昇乗
場呼びを過ぎて下降中ではないことが判定され、そして
段階12においてかご5は下降乗場呼びを過ぎて上昇中で
はない(13階行きのかご呼びが登録されているから)こ
とが判定される。従ってかご5には最大RSR値は付与さ
れない。
裁定待ち階床は2階であり、またかご5は上昇乗場呼び
を割当てる階床(6階)より下に停止していることが分
る。従って第8図では段階8はかご5が検討中の呼び
(6階の乗場呼び)より下にあることを示すために階床
より上フラグがリセットされ、段階9においてF指針は
高い方の階床に向って左方へ回転させられる。判断段階
10においてかご5は呼びから遠去かりつつあるのではな
いことが判定され、判断段階11においてかご5は上昇乗
場呼びを過ぎて下降中ではないことが判定され、そして
段階12においてかご5は下降乗場呼びを過ぎて上昇中で
はない(13階行きのかご呼びが登録されているから)こ
とが判定される。従ってかご5には最大RSR値は付与さ
れない。
第9図において、段階2はかご5のRSR値00を1に増加
させる。かご5は停止しているのであるから、判断段階
6は開扉指令が発せられているか否かを判定する。この
指令は発せられておらず、扉は完全に閉じているものと
する。その結果、判断段階10の答は肯定となり、僅かな
ペナルティ+3が今までのRSR値(+1)に加えられ、
この点までのかご5のRSRは+4になる。第10図の走行
時間ルーチンにおいてはロビーと6階との階床差が考慮
されて(段階10を5回通過せしめられて)+5のペナル
ティが付加される。また第11図のルーチンが実行されて
もかご5にはボーナスもペナルティも課せられないか
ら、かご5の合計RSR値は+9となる。
させる。かご5は停止しているのであるから、判断段階
6は開扉指令が発せられているか否かを判定する。この
指令は発せられておらず、扉は完全に閉じているものと
する。その結果、判断段階10の答は肯定となり、僅かな
ペナルティ+3が今までのRSR値(+1)に加えられ、
この点までのかご5のRSRは+4になる。第10図の走行
時間ルーチンにおいてはロビーと6階との階床差が考慮
されて(段階10を5回通過せしめられて)+5のペナル
ティが付加される。また第11図のルーチンが実行されて
もかご5にはボーナスもペナルティも課せられないか
ら、かご5の合計RSR値は+9となる。
6階で登録された上昇乗場呼びにかご4を応えさせる場
合の適格性を評価するために、再び第7図に戻る。第6A
図に示すようにかご4は23階と24階の途中を下降中であ
り、21階で登録された乗場呼びと、14階行きのかご呼び
とを既に有している。かご3の裁定待ち階床は21である
ので殆んど停止モードに入っている。換言すればかご3
は減速を開始しているのである。
合の適格性を評価するために、再び第7図に戻る。第6A
図に示すようにかご4は23階と24階の途中を下降中であ
り、21階で登録された乗場呼びと、14階行きのかご呼び
とを既に有している。かご3の裁定待ち階床は21である
ので殆んど停止モードに入っている。換言すればかご3
は減速を開始しているのである。
第7図の判断段階5から始めて、かご4が群に使用可能
であって、満載状態ではないものとすれば、判断段階7
の答は否定である。電動発電機が運転中であるものとす
れば判断段階10の判定は肯定となり、またかご4が他の
要求を有しているものとすれば判定段階12の答は肯定と
なる。次に判断段階18は現在6階において割当てられて
いる下降呼びがロビーにおけるものか否かを判定する。
勿論答は否定であり、判断段階19はかご4にロビー呼び
が割当て済みか否かを判定する。答は否定であり、判断
段階21はかご4がその中で登録されたかご呼びを6また
はそれ以上有しているか否かを判定する。これは否定で
あるから、かご4は不都合なかごではなく、第8図の適
格性プログラムが次に実行される。
であって、満載状態ではないものとすれば、判断段階7
の答は否定である。電動発電機が運転中であるものとす
れば判断段階10の判定は肯定となり、またかご4が他の
要求を有しているものとすれば判定段階12の答は肯定と
なる。次に判断段階18は現在6階において割当てられて
いる下降呼びがロビーにおけるものか否かを判定する。
勿論答は否定であり、判断段階19はかご4にロビー呼び
が割当て済みか否かを判定する。答は否定であり、判断
段階21はかご4がその中で登録されたかご呼びを6また
はそれ以上有しているか否かを判定する。これは否定で
あるから、かご4は不都合なかごではなく、第8図の適
格性プログラムが次に実行される。
かご4の裁定待ち階床は21階であるから判断段階2の答
は“より大きい”である。従って段階6及び7が実行さ
れてかご4が6階の乗場呼びよりも上にあることを示
し、第10図のF指針のための回転フラグがセットされて
指針を右へ(高い階から低い階へ)回転させる。判断段
階10、11及び12の答は全て否定となってかご4は呼びか
ら遠去かるものではなく、上昇乗場呼びを過ぎて下降し
ているのではなく、そして下降乗場呼びを過ぎて上昇中
ではないことが示される。従って、次の第9図のドア作
動時間ルーチンがかご4に対して実行される。第9図の
段階2で先ずかご4にRSR値1が付与される。かご4は
減速の途中であるから走行中ではないと考えることがで
き、判断段階6はドアを開くように指令されるか否かを
判定する。肯定であるものとすれば、判断段階7が実行
され、未だに完全閉扉であるか否かが判定される。肯定
であるものとすれば段階8が既に付与されているRSR値
1に6を付加するのでこの時点では合計7になる。
は“より大きい”である。従って段階6及び7が実行さ
れてかご4が6階の乗場呼びよりも上にあることを示
し、第10図のF指針のための回転フラグがセットされて
指針を右へ(高い階から低い階へ)回転させる。判断段
階10、11及び12の答は全て否定となってかご4は呼びか
ら遠去かるものではなく、上昇乗場呼びを過ぎて下降し
ているのではなく、そして下降乗場呼びを過ぎて上昇中
ではないことが示される。従って、次の第9図のドア作
動時間ルーチンがかご4に対して実行される。第9図の
段階2で先ずかご4にRSR値1が付与される。かご4は
減速の途中であるから走行中ではないと考えることがで
き、判断段階6はドアを開くように指令されるか否かを
判定する。肯定であるものとすれば、判断段階7が実行
され、未だに完全閉扉であるか否かが判定される。肯定
であるものとすれば段階8が既に付与されているRSR値
1に6を付加するのでこの時点では合計7になる。
次に段階13において、このRSR値7にさらに3が付加さ
れ、RSR値は合計10になる。段階14、15及び16は(裁定
待ち階床が21であるとして)特別限定使用階床指針を21
に、また前進F指針を20にセットする。第10図の走行時
間計算は、かご4が6階より上方にあり6階に到着する
までには合計15の階床を通過しなければならないことを
判定するので、ペナルティ15を付加する。6階における
下降乗場呼びにサービスさせるためにかご4を6階の上
昇乗場呼びに割当てた場合に群に対してどのような効果
を与えるかを判断するかご4の合計RSR値は、この時点
で25となる。次に第11図のルーチンに進んで6階に一致
する呼びがないこと、及びかご4に6階が割当て済では
ないことが判定される。従って、判断段階6の判定に対
する答が否定となった後、かご4に対する全てのRSR値
の累積が完了したことになり、P番号が3に減じられ、
P指針がかご3を指すように回転せしめられて6階で登
録された乗場呼びに応えさせるためにかご3の適格性が
評価される。
れ、RSR値は合計10になる。段階14、15及び16は(裁定
待ち階床が21であるとして)特別限定使用階床指針を21
に、また前進F指針を20にセットする。第10図の走行時
間計算は、かご4が6階より上方にあり6階に到着する
までには合計15の階床を通過しなければならないことを
判定するので、ペナルティ15を付加する。6階における
下降乗場呼びにサービスさせるためにかご4を6階の上
昇乗場呼びに割当てた場合に群に対してどのような効果
を与えるかを判断するかご4の合計RSR値は、この時点
で25となる。次に第11図のルーチンに進んで6階に一致
する呼びがないこと、及びかご4に6階が割当て済では
ないことが判定される。従って、判断段階6の判定に対
する答が否定となった後、かご4に対する全てのRSR値
の累積が完了したことになり、P番号が3に減じられ、
P指針がかご3を指すように回転せしめられて6階で登
録された乗場呼びに応えさせるためにかご3の適格性が
評価される。
第6A図を一見しただけでかご3が9階に停止しており、
満載ではなく、13階で登録された乗場呼びに既に割当て
済であってその上昇乗場呼びに応えるためにそこに停止
すべく向っており、且つ26階行きのかご呼びに応えよう
としていることが分る。このかご呼びは26階で登録され
たばかりの下降乗場呼びとも一致する。このかご3は検
討中の6階の呼びから遠去かっていることが第8図の判
断段階10において判定されるため、かご3は殆んど不適
格であることは明白である。従ってかご3に関して6階
の乗場呼びに対するこれ以上の検討の要はあるまい。同
様に、かご2が30階行きのかご呼びに答えるために上昇
中であることが分るであろう。第8図の相対的な適格性
ルーチンが判断段階10において、かごが乗場呼びから遠
去かりつつあるか否かを判断していることを思い出され
たい。もし遠去かりつつあれば第8図の判断段階10の判
断の結果ほ肯定となり、かご2には最大のRSR値が付与
され、実質的に不可能なかごとされる。同様に、かご1
について考えると、かご1は既に6階を過ぎて下降中で
あり、第8図の適格性ルーチンはその判断段階11におい
てかご1が上昇乗場呼びを過ぎて下降していることを判
定するのでかご1に最大のRSR値を割当て、6階の呼び
に応えるには実質的に不可能なかごにする。以上のよう
に、かご1、2、3及び7には例えば256のような最大
のRSR値が付与され、6階の上昇乗場呼びの割当てを得
るには実質的に不適格とされる。残余のかご4、5、6
及び8のRSR値を見ると、かご4が25、かご5が9、か
ご6が35、そしてかご8が0になっている。
満載ではなく、13階で登録された乗場呼びに既に割当て
済であってその上昇乗場呼びに応えるためにそこに停止
すべく向っており、且つ26階行きのかご呼びに応えよう
としていることが分る。このかご呼びは26階で登録され
たばかりの下降乗場呼びとも一致する。このかご3は検
討中の6階の呼びから遠去かっていることが第8図の判
断段階10において判定されるため、かご3は殆んど不適
格であることは明白である。従ってかご3に関して6階
の乗場呼びに対するこれ以上の検討の要はあるまい。同
様に、かご2が30階行きのかご呼びに答えるために上昇
中であることが分るであろう。第8図の相対的な適格性
ルーチンが判断段階10において、かごが乗場呼びから遠
去かりつつあるか否かを判断していることを思い出され
たい。もし遠去かりつつあれば第8図の判断段階10の判
断の結果ほ肯定となり、かご2には最大のRSR値が付与
され、実質的に不可能なかごとされる。同様に、かご1
について考えると、かご1は既に6階を過ぎて下降中で
あり、第8図の適格性ルーチンはその判断段階11におい
てかご1が上昇乗場呼びを過ぎて下降していることを判
定するのでかご1に最大のRSR値を割当て、6階の呼び
に応えるには実質的に不可能なかごにする。以上のよう
に、かご1、2、3及び7には例えば256のような最大
のRSR値が付与され、6階の上昇乗場呼びの割当てを得
るには実質的に不適格とされる。残余のかご4、5、6
及び8のRSR値を見ると、かご4が25、かご5が9、か
ご6が35、そしてかご8が0になっている。
第12図においては、RSR値の計算を済ませたかごを記憶
するためにP番号は最早使用せず、段階2において最高
番号かごに設定される。どのかごが最低のRSR値を有す
るか、従ってその呼びをどのかごに割当てるかを見出す
ために全てのかごが走査される。段階3において最低RS
R値緩衝記憶装置がかごPのRSR値に等しく設定される。
段階4においてKAR緩衝記憶装置がかごPのかご番号に
等しく設定される。これは段階3において最終的に最低
RSR値緩衝記憶装置内に確立されたRSR値を有するかごを
識別する。次で段階5において、P番号が減ぜられ、判
断段階6においてもし建物内の最低番号かごが未検討で
あると判定されれば、判断段階7は現在検討中のかご
(P)のRSR値が段階3によって最低RSR値緩衝記憶装置
内に記憶した値より小さいか否かを判定する。もし判断
段階7が肯定であれば最低RSR値緩衝記憶装置は、段階
3においてかごPに対応する新規な、より低い値に更新
される。もし判断段階7が否定であればこのかごは無視
されて段階5においてP番号が減じられる。判断段階6
が最終的に肯定されて全てのかごに問合せたことが指示
されると、これらのかごの中の最低RSRファクタが最低R
SR値緩衝記憶装置内に設定され、この最低値を有するか
ごの識別が段階4においてKAR緩衝記憶装置内に設定さ
れる。これで「割当て」ルーチンは終り点8に達し、ル
ーチンは第6図の「乗場呼び割当て」ルーチンに戻され
る。第6図に戻されたルーチンは判断段階10または19に
おいて、今呼びが割当てられたばかりのかご(KAR)が
先行周期中にこの呼びを割当てられたかご(最後のP)
と同一か否かを判定する。
するためにP番号は最早使用せず、段階2において最高
番号かごに設定される。どのかごが最低のRSR値を有す
るか、従ってその呼びをどのかごに割当てるかを見出す
ために全てのかごが走査される。段階3において最低RS
R値緩衝記憶装置がかごPのRSR値に等しく設定される。
段階4においてKAR緩衝記憶装置がかごPのかご番号に
等しく設定される。これは段階3において最終的に最低
RSR値緩衝記憶装置内に確立されたRSR値を有するかごを
識別する。次で段階5において、P番号が減ぜられ、判
断段階6においてもし建物内の最低番号かごが未検討で
あると判定されれば、判断段階7は現在検討中のかご
(P)のRSR値が段階3によって最低RSR値緩衝記憶装置
内に記憶した値より小さいか否かを判定する。もし判断
段階7が肯定であれば最低RSR値緩衝記憶装置は、段階
3においてかごPに対応する新規な、より低い値に更新
される。もし判断段階7が否定であればこのかごは無視
されて段階5においてP番号が減じられる。判断段階6
が最終的に肯定されて全てのかごに問合せたことが指示
されると、これらのかごの中の最低RSRファクタが最低R
SR値緩衝記憶装置内に設定され、この最低値を有するか
ごの識別が段階4においてKAR緩衝記憶装置内に設定さ
れる。これで「割当て」ルーチンは終り点8に達し、ル
ーチンは第6図の「乗場呼び割当て」ルーチンに戻され
る。第6図に戻されたルーチンは判断段階10または19に
おいて、今呼びが割当てられたばかりのかご(KAR)が
先行周期中にこの呼びを割当てられたかご(最後のP)
と同一か否かを判定する。
ここで第6A図の例に戻って説明すると、6階の上昇乗場
呼びを評価するために第11図の判断段階15が、P番号が
0であることを判定した後、段階17から第12図の選択ル
ーチンへ進む。第12図では、今までRSR値を計算するた
めにかごを識別するように使用して来たP番号をそのよ
うな目的に使用せず、段階2において最高番号のかごに
等しくセットされる。即ち、第6A図の例ではPは8にセ
ットされる。段階3において裁定RSR値緩衝記憶装置が
かご8のRSR値に等しくセットされる(この場合は
0)。段階4においてKARは8に等しくされる。段階5
はP番号を7に減じ、判断段階6はP番号が0より小さ
いかまたは等しいか否かを判定し、判断段階7は現在検
討中のかご(7)のRSR値が段階3においてセットされ
た最低RSR値より小さいか否かを判定する。かご7の場
合にはRSR値は最大値であり、段階7の答は否定となる
ので段階3においてセットされた最低RSR値が保存さ
れ、P番号は6に減じられる。かご8が最小のRSR値を
有していることは前述の通りであるから、P番号が0に
達するまでの段階5、6及び7の繰り返しを完全に説明
することは省略する。またかご1−6のRSR値は何れも
かご8のRSR値より小さくなく、最低RSR値はかご8のRS
R値に等しく保たれているから、変数KARは8に一致す
る。
呼びを評価するために第11図の判断段階15が、P番号が
0であることを判定した後、段階17から第12図の選択ル
ーチンへ進む。第12図では、今までRSR値を計算するた
めにかごを識別するように使用して来たP番号をそのよ
うな目的に使用せず、段階2において最高番号のかごに
等しくセットされる。即ち、第6A図の例ではPは8にセ
ットされる。段階3において裁定RSR値緩衝記憶装置が
かご8のRSR値に等しくセットされる(この場合は
0)。段階4においてKARは8に等しくされる。段階5
はP番号を7に減じ、判断段階6はP番号が0より小さ
いかまたは等しいか否かを判定し、判断段階7は現在検
討中のかご(7)のRSR値が段階3においてセットされ
た最低RSR値より小さいか否かを判定する。かご7の場
合にはRSR値は最大値であり、段階7の答は否定となる
ので段階3においてセットされた最低RSR値が保存さ
れ、P番号は6に減じられる。かご8が最小のRSR値を
有していることは前述の通りであるから、P番号が0に
達するまでの段階5、6及び7の繰り返しを完全に説明
することは省略する。またかご1−6のRSR値は何れも
かご8のRSR値より小さくなく、最低RSR値はかご8のRS
R値に等しく保たれているから、変数KARは8に一致す
る。
従って、第12図の段階8はルーチンを第6図の段階9に
戻す。段階10の最後のPがKARに等しいか否かの答は肯
定となるので、かご8に先に割当てた6階の上昇乗場呼
びは変更されない。この時点で第6図の段階6は階床番
号を7に増し、段階7は階床指針を左へ(次に高い階、
即ち7階)へ移動させる。次で判断段階8は階床番号が
建物の最高階より大きいか否かを判定し(この場合には
否定になる)、判断段階5が再び7階に上昇乗場呼びが
存在するか否かを判定する。答は否定であり、次の12階
の上昇乗場呼びに出逢うまで段階6、7、8及び5が何
回も繰り返し実行される。12階の上昇乗場呼びに出逢う
と、第6図の段階9の割当てルーチンが完全に再実行さ
れ、第7図−第12図のルーチンに進んでどのかごが群に
最小の効果を有しているか、つまりある巡回の最後の部
分中に12階で登録された新しい上昇乗場呼びに応えさせ
るのはどのかごが最適であるかが見出される。
戻す。段階10の最後のPがKARに等しいか否かの答は肯
定となるので、かご8に先に割当てた6階の上昇乗場呼
びは変更されない。この時点で第6図の段階6は階床番
号を7に増し、段階7は階床指針を左へ(次に高い階、
即ち7階)へ移動させる。次で判断段階8は階床番号が
建物の最高階より大きいか否かを判定し(この場合には
否定になる)、判断段階5が再び7階に上昇乗場呼びが
存在するか否かを判定する。答は否定であり、次の12階
の上昇乗場呼びに出逢うまで段階6、7、8及び5が何
回も繰り返し実行される。12階の上昇乗場呼びに出逢う
と、第6図の段階9の割当てルーチンが完全に再実行さ
れ、第7図−第12図のルーチンに進んでどのかごが群に
最小の効果を有しているか、つまりある巡回の最後の部
分中に12階で登録された新しい上昇乗場呼びに応えさせ
るのはどのかごが最適であるかが見出される。
再び第7図に戻って、段階2、3及び4はかご番号及び
かご指針を建物内の最高番号のかご、即ちかご8に等し
くセットし、最後のかごの指示が任意の呼びを示すよう
にする(即ち12階の新しい呼びを0にリセットする。)
判断段階5はかご8が使用可能か否かを判定する。ここ
では使用可能であるものとしてあるから判段段階7はか
ご8が満載か否かを判定するが、答は否定である。全て
の電動発電機が運転中であるものとしているから、段階
10の答は肯定であり、判断段階12はかご8に他の乗場呼
びまたはかご呼びが割当てられているか否かを判定す
る。かご8には6階の上昇乗場呼びが既に割当てられて
いるから、判断段階12の答は肯定であり、次に判断段階
18が現在割当て中の(即ち12階の)乗場呼びがロビーに
おいてであるか否かを判定する。勿論答は否定であり、
判断段階19はかご8に既にロビー呼びが割当てられてい
るか否かを判定する。答は否定であり、ペナルティは与
えられない。次の判断段階21はかご8の中で6またはそ
れ以上のかご呼びが登録されているか否かを判定する。
答は否定であり、かご8は不都合なかごではない。
かご指針を建物内の最高番号のかご、即ちかご8に等し
くセットし、最後のかごの指示が任意の呼びを示すよう
にする(即ち12階の新しい呼びを0にリセットする。)
判断段階5はかご8が使用可能か否かを判定する。ここ
では使用可能であるものとしてあるから判段段階7はか
ご8が満載か否かを判定するが、答は否定である。全て
の電動発電機が運転中であるものとしているから、段階
10の答は肯定であり、判断段階12はかご8に他の乗場呼
びまたはかご呼びが割当てられているか否かを判定す
る。かご8には6階の上昇乗場呼びが既に割当てられて
いるから、判断段階12の答は肯定であり、次に判断段階
18が現在割当て中の(即ち12階の)乗場呼びがロビーに
おいてであるか否かを判定する。勿論答は否定であり、
判断段階19はかご8に既にロビー呼びが割当てられてい
るか否かを判定する。答は否定であり、ペナルティは与
えられない。次の判断段階21はかご8の中で6またはそ
れ以上のかご呼びが登録されているか否かを判定する。
答は否定であり、かご8は不都合なかごではない。
しかし、第8図の諸段階を検討すれば容易に分ることで
あるが、かご8は当該階床(12階)における上昇乗場呼
びより下の割当てられた呼びに応えつつあるので、かご
8が12階にサービスすることは不適格であるか、または
実質的に不適格である。第8図の判断段階2は、かご8
の裁定待ち階床が12階に対して上方にあることを決定す
るので、段階6及び7は階床より上フラグをセットし、
F指針のための回転フラグをセットして指針を右へ(高
い階床から低い階床へ)回転させる。判断段階10はかご
8が呼びから遠去かっているのではないことを判定する
ので、判断段階11はかご8が上昇乗場呼びを過ぎて下降
しつつあるか否かを判定する。第6A図の場合が間違いな
くこれに当り、従って段階5を通って第11図の段階12に
おいて例えば256の最大RSR値がかご8に与えられ、これ
によってかご8は実質的に不可能なかごにされる。次に
第11図の判段段階4は乗場呼び方向が上昇か否かを判定
する。この場合には次に判断段階5が実行され、検討中
の階床にかご8に対して割当てられた上昇呼びが存在す
るか否かが判定される。第6A図の例ではこれは否定であ
るから、かご8のRSR値は最大値に保たれたまま累積が
完了し、かご8は完全に排除されたのではないが実質的
に不適格なかごとされる。P番号を7に減じP指針を回
転させることによって建物内の次に低い番号のかごが選
択される。判断段階15はP番号が0より小さいかまたは
等しくはないことを判定するので、段階16は次のかご即
ちかご7を選択する。このようにして第7図に移り、か
ご7が評価される。
あるが、かご8は当該階床(12階)における上昇乗場呼
びより下の割当てられた呼びに応えつつあるので、かご
8が12階にサービスすることは不適格であるか、または
実質的に不適格である。第8図の判断段階2は、かご8
の裁定待ち階床が12階に対して上方にあることを決定す
るので、段階6及び7は階床より上フラグをセットし、
F指針のための回転フラグをセットして指針を右へ(高
い階床から低い階床へ)回転させる。判断段階10はかご
8が呼びから遠去かっているのではないことを判定する
ので、判断段階11はかご8が上昇乗場呼びを過ぎて下降
しつつあるか否かを判定する。第6A図の場合が間違いな
くこれに当り、従って段階5を通って第11図の段階12に
おいて例えば256の最大RSR値がかご8に与えられ、これ
によってかご8は実質的に不可能なかごにされる。次に
第11図の判段段階4は乗場呼び方向が上昇か否かを判定
する。この場合には次に判断段階5が実行され、検討中
の階床にかご8に対して割当てられた上昇呼びが存在す
るか否かが判定される。第6A図の例ではこれは否定であ
るから、かご8のRSR値は最大値に保たれたまま累積が
完了し、かご8は完全に排除されたのではないが実質的
に不適格なかごとされる。P番号を7に減じP指針を回
転させることによって建物内の次に低い番号のかごが選
択される。判断段階15はP番号が0より小さいかまたは
等しくはないことを判定するので、段階16は次のかご即
ちかご7を選択する。このようにして第7図に移り、か
ご7が評価される。
第6A図の例ではかご7が12階の上昇乗場呼びから遠去か
って上昇中である。第7図の全段階を逐次辿らずに、直
接第8図の判断段階10へ進むことにする。かご7が階床
(12)より上にあり、上方へ前進中であるので、判断段
階10の答は肯定であり、最大のRSR値が段階5を通して
付与される。かご8が第11図を通ったのと同じ段階を辿
るのでかご7が実質的に不適合なかごであることが分
り、段階13においてP番号が減じられ、段階14において
P指針が回転せしめられてかご6を12階の上昇乗場呼び
に応えるように選択した場合に群に及ぼす効果が検討さ
れる。
って上昇中である。第7図の全段階を逐次辿らずに、直
接第8図の判断段階10へ進むことにする。かご7が階床
(12)より上にあり、上方へ前進中であるので、判断段
階10の答は肯定であり、最大のRSR値が段階5を通して
付与される。かご8が第11図を通ったのと同じ段階を辿
るのでかご7が実質的に不適合なかごであることが分
り、段階13においてP番号が減じられ、段階14において
P指針が回転せしめられてかご6を12階の上昇乗場呼び
に応えるように選択した場合に群に及ぼす効果が検討さ
れる。
かご6に関して検討するために第7図を参照すると、か
ご6は群のために使用可能であり、満載ではなく、その
電動発電機は運転中であり、別の要求を有してはいるが
この要求はロビーにおけるものではなく、過大な数のか
ご呼びは有していないことが判定される。従って第8図
の適格性ルーチンに進むが、かご6のRSR値は少なくと
もここまでは0である。かご6は停止しているが、明ら
かに30階において登録済の乗場呼びのために下降し始め
るように予定されており、第8図の何れの段階によって
もかご6が適格と宣告されることはないから第9図のド
ア動作時間ルーチンへ進む。第9図では段階2において
かご6のRSR値が0から1へ増加される。その後、判断
段階3が実行されてかご6が走行中ではないことが分
り、判断段階6は開扉指令が発令されているか否かを判
定する。かご6は今停止したばかりであると想定してい
るからドアは開くように指令されており、判断段階7が
ドアが未だに完全に閉じていることを判定すれば段階8
において+6のRSR値が付加される。次で別に+3のRSR
値が段階13において付加されるので、この時点の合計RS
R値は10になる。次に段階14、15及び16が遂行されて32
階と12階との間の走行時間を斟酌する。
ご6は群のために使用可能であり、満載ではなく、その
電動発電機は運転中であり、別の要求を有してはいるが
この要求はロビーにおけるものではなく、過大な数のか
ご呼びは有していないことが判定される。従って第8図
の適格性ルーチンに進むが、かご6のRSR値は少なくと
もここまでは0である。かご6は停止しているが、明ら
かに30階において登録済の乗場呼びのために下降し始め
るように予定されており、第8図の何れの段階によって
もかご6が適格と宣告されることはないから第9図のド
ア動作時間ルーチンへ進む。第9図では段階2において
かご6のRSR値が0から1へ増加される。その後、判断
段階3が実行されてかご6が走行中ではないことが分
り、判断段階6は開扉指令が発令されているか否かを判
定する。かご6は今停止したばかりであると想定してい
るからドアは開くように指令されており、判断段階7が
ドアが未だに完全に閉じていることを判定すれば段階8
において+6のRSR値が付加される。次で別に+3のRSR
値が段階13において付加されるので、この時点の合計RS
R値は10になる。次に段階14、15及び16が遂行されて32
階と12階との間の走行時間を斟酌する。
第10図の流れ図に関しては前例の詳細な説明から容易に
理解できるであろうから繰り返すことはしない。但し、
特別目的F指針及び前進F指針によって指し示される各
階床毎に第10図のルーチンが繰り返されるため、かご6
のために追加される合計RSR値が20になることに注目さ
れたい。またかご6には30階の下降乗場呼びが既に割当
て済みであるから、第10図のルーチンの段階9、11及び
12を通るようになり、30階におけるかごドアの開閉は考
慮して11のRSR値が付加される。従って第10図の流れ図
の終りにはかご6のRSR値は10+20+11=41になる。
理解できるであろうから繰り返すことはしない。但し、
特別目的F指針及び前進F指針によって指し示される各
階床毎に第10図のルーチンが繰り返されるため、かご6
のために追加される合計RSR値が20になることに注目さ
れたい。またかご6には30階の下降乗場呼びが既に割当
て済みであるから、第10図のルーチンの段階9、11及び
12を通るようになり、30階におけるかごドアの開閉は考
慮して11のRSR値が付加される。従って第10図の流れ図
の終りにはかご6のRSR値は10+20+11=41になる。
第11図に進んで、判断段階2は12階の乗場呼びに一致す
るかご呼びがかご6内で登録されていないことを判定す
る。そこで判断段階4へ進み、12階の乗場呼びが上昇方
向であるか否かが判定される。これは上昇方向であるの
で、判断段階5は12階の上昇呼びがかご6に割当てられ
ているか否かを判定する。これは否定であるのでボーナ
スは与えられず、これでかご6のRSR値の累積が完了し
たことになり、それは41である。
るかご呼びがかご6内で登録されていないことを判定す
る。そこで判断段階4へ進み、12階の乗場呼びが上昇方
向であるか否かが判定される。これは上昇方向であるの
で、判断段階5は12階の上昇呼びがかご6に割当てられ
ているか否かを判定する。これは否定であるのでボーナ
スは与えられず、これでかご6のRSR値の累積が完了し
たことになり、それは41である。
P番号が減らされ、P指針が回転せしめられて、検討さ
れる次のかごがかご5であることを指示する。かご5に
関して検討するために再度第7図に戻る。
れる次のかごがかご5であることを指示する。かご5に
関して検討するために再度第7図に戻る。
第7図の判断段階5の試験がかご5は群のために使用可
能であるものと判定し、判断段階7がかご5は満載でき
ないものと判定し、判断段階10が電動発電機は運転中で
あると判定したものとすれば、判断段階12は他の要求を
有するか否かを判定する。かご5は、割当てを検討中の
12階の乗場呼びより1階上方の13階行きのかご呼びの形
の要求を有している。しかし、ロビーに呼びはなく、過
大なかご呼びもないことからRSR値を付与されることな
く第8図の適格性プログラムへ進められる。第8図の適
格性プログラムを詳細に検討しなくとも、かご5は12階
の上昇乗場呼びに向って上方に走行しようとしているの
であるから、かご5には最大のRSR値は与えられず、従
って適格であると考えられることは明らかである。第9
図の段階2において+1のRSR値が与えられ、次の判断
段階3はかご5が走行中ではないことを判定する。判断
段階6に進んで開扉が指令されているか否かが判定され
る。ここでは否定であるものとし、またドアが完全に閉
じているものとすれば、段階13において+3のRSR値が
付加されて第10図の走行時間計算に進む前には合計+4
のRSR値が与えられることになる。かご5には中間階の
乗場呼びは割当てられてなく、また中間乗場行きのかご
呼びも登録されていないから、第10図の走行時間計算は
本質的に、これまでにかご5のために累積した+4のRS
R値に、ロビーから12階まで走行するための時間を斟酌
して増加させるべきであることを決定するものである。
これは+12の値であり、従ってこれで合計は4+12=16
となる。12階における呼びは新しい呼びであり、以前に
何れかの特定のかごに割当てられていたことはなく、ま
たこの呼びに一致するかご呼びもなされていないから、
第11図の割当てルーチンにおいては何等の付加的なペナ
ルティまたはボーナムも与えられることはなく、段階13
及び14が実行される時までにはかご5のRSR値は16にさ
れている。
能であるものと判定し、判断段階7がかご5は満載でき
ないものと判定し、判断段階10が電動発電機は運転中で
あると判定したものとすれば、判断段階12は他の要求を
有するか否かを判定する。かご5は、割当てを検討中の
12階の乗場呼びより1階上方の13階行きのかご呼びの形
の要求を有している。しかし、ロビーに呼びはなく、過
大なかご呼びもないことからRSR値を付与されることな
く第8図の適格性プログラムへ進められる。第8図の適
格性プログラムを詳細に検討しなくとも、かご5は12階
の上昇乗場呼びに向って上方に走行しようとしているの
であるから、かご5には最大のRSR値は与えられず、従
って適格であると考えられることは明らかである。第9
図の段階2において+1のRSR値が与えられ、次の判断
段階3はかご5が走行中ではないことを判定する。判断
段階6に進んで開扉が指令されているか否かが判定され
る。ここでは否定であるものとし、またドアが完全に閉
じているものとすれば、段階13において+3のRSR値が
付加されて第10図の走行時間計算に進む前には合計+4
のRSR値が与えられることになる。かご5には中間階の
乗場呼びは割当てられてなく、また中間乗場行きのかご
呼びも登録されていないから、第10図の走行時間計算は
本質的に、これまでにかご5のために累積した+4のRS
R値に、ロビーから12階まで走行するための時間を斟酌
して増加させるべきであることを決定するものである。
これは+12の値であり、従ってこれで合計は4+12=16
となる。12階における呼びは新しい呼びであり、以前に
何れかの特定のかごに割当てられていたことはなく、ま
たこの呼びに一致するかご呼びもなされていないから、
第11図の割当てルーチンにおいては何等の付加的なペナ
ルティまたはボーナムも与えられることはなく、段階13
及び14が実行される時までにはかご5のRSR値は16にさ
れている。
次にかご4を検討する。第6A図からかご4は12階に向っ
て下方に走行中であるが、12階に到着するまでに21階で
登録済の乗場呼びと、14階行きの登録済かご呼びとに応
えるようにされていることが分る。またかご4は21階で
登録済の乗場呼びに応えるべく停止のための減速過程中
であることも分る。
て下方に走行中であるが、12階に到着するまでに21階で
登録済の乗場呼びと、14階行きの登録済かご呼びとに応
えるようにされていることが分る。またかご4は21階で
登録済の乗場呼びに応えるべく停止のための減速過程中
であることも分る。
第7図のルーチンを通っても、運転中の電動発電機に対
してペナルティは与えられず、かご4が別の要求を有し
ていてもそれはロビー呼びではなく、また過大数のかご
呼びも有していないので、ペナルティは与えられないこ
とが直ちに理解できよう。また第8図の適格性ルーチン
は、かご4が当該呼びから遠去って行くものではなく、
この呼びを過ぎて上昇または下降しているのでもないこ
とから、かご4を適格であると判定する。第9図のドア
作動時間ルーチンに進むと、段階2においてかご4の最
初のRSR値である+1が与えられ、その後段階3、6、
7、8及び13を通るであろうから、第9図のルーチンを
去るまでに合計10のRSR値になっている。第10図の走行
時間ルーチンは12階と現在のかご位置との間の11階分の
走行時間と、その間に停止する2つの階床を考慮して33
のRSR値を付加するので、第10図を出る時のかご4のRSR
値は合計43になる。一致するかご呼びが存在しないこ
と、及び当該呼びが以前にかご4に割当てられていなか
ったことから、第11図ではさらなるペナルティは付与さ
れない。従って、かご4にはかなり大きいRSR値、即ち4
3を与えられたことになるが、これはかご6のRSR値41よ
りもやや大きい。
してペナルティは与えられず、かご4が別の要求を有し
ていてもそれはロビー呼びではなく、また過大数のかご
呼びも有していないので、ペナルティは与えられないこ
とが直ちに理解できよう。また第8図の適格性ルーチン
は、かご4が当該呼びから遠去って行くものではなく、
この呼びを過ぎて上昇または下降しているのでもないこ
とから、かご4を適格であると判定する。第9図のドア
作動時間ルーチンに進むと、段階2においてかご4の最
初のRSR値である+1が与えられ、その後段階3、6、
7、8及び13を通るであろうから、第9図のルーチンを
去るまでに合計10のRSR値になっている。第10図の走行
時間ルーチンは12階と現在のかご位置との間の11階分の
走行時間と、その間に停止する2つの階床を考慮して33
のRSR値を付加するので、第10図を出る時のかご4のRSR
値は合計43になる。一致するかご呼びが存在しないこ
と、及び当該呼びが以前にかご4に割当てられていなか
ったことから、第11図ではさらなるペナルティは付与さ
れない。従って、かご4にはかなり大きいRSR値、即ち4
3を与えられたことになるが、これはかご6のRSR値41よ
りもやや大きい。
かご3は満載ではないから第7図の判断段階の答は否定
となり、判断段階10は電動発電機が運転中であるか否か
を判定する。その答は肯定であるから、次の判断段階12
に進み、さらに判断段階18及び21が実行されるがかご3
に対してペナルティは付加されずに第8図に進められ
る。第8図においてもかご3の適格性に対してペナルテ
ィは付与されない。しかし第9図の段階2において+1
のペナルティが課せられ、かご3がドアを完全に閉じて
いて開扉指令が発令されながら停止しているため、段階
9及び13においてペナルティ(7)が付加される。従っ
て第9図の段階14に達した時のかご3のRSR値は8とな
る。第10図の走行時間ルーチンは9階と12階との間の3
階分を考慮して3回繰り返され、RSR値は+3だけ付加
されて11に増加する。一致する呼びが存在せず、またこ
のかご3には次の乗場呼びが以前に割当てられていない
から、これ以上のボーナスまたはペナルティは課せられ
ない。
となり、判断段階10は電動発電機が運転中であるか否か
を判定する。その答は肯定であるから、次の判断段階12
に進み、さらに判断段階18及び21が実行されるがかご3
に対してペナルティは付加されずに第8図に進められ
る。第8図においてもかご3の適格性に対してペナルテ
ィは付与されない。しかし第9図の段階2において+1
のペナルティが課せられ、かご3がドアを完全に閉じて
いて開扉指令が発令されながら停止しているため、段階
9及び13においてペナルティ(7)が付加される。従っ
て第9図の段階14に達した時のかご3のRSR値は8とな
る。第10図の走行時間ルーチンは9階と12階との間の3
階分を考慮して3回繰り返され、RSR値は+3だけ付加
されて11に増加する。一致する呼びが存在せず、またこ
のかご3には次の乗場呼びが以前に割当てられていない
から、これ以上のボーナスまたはペナルティは課せられ
ない。
再び第6A図に戻ると、かご2もかご1も12階の呼びから
遠去かりつつあるので、これらのかごは第8図の適格性
ルーチンによって実質的に不適格であると判定される。
遠去かりつつあるので、これらのかごは第8図の適格性
ルーチンによって実質的に不適格であると判定される。
第12図の選択ルーチンは、6階の乗場呼びで検討済みで
あるのでプログラムの実行の詳細な検討は省略する。し
かし、かご3が最小のRSR値を有しているので第12図の
流れ図の実行によって選択されるであろうこと、及びル
ーチンが第12図の段階8から第6図の判断段階10へ戻さ
れて先行割当てをそのまま残しておくべきか否かが判定
されることに注目されたい。今までに割当てはなされて
いなかったから、段階11及び12はかご3に当該上昇乗場
呼びを割当てたままとし、爾後の巡回におけるさらなる
検討を待たなければならない。ここで階床番号が増加さ
れ13階において乗場呼びが登録されているか否かが判定
される。これは将に第6A図の場合であることが判断段階
5において判定される。第7〜第12図のルーチンが再実
行され、この呼びに各かごを割当てた時の群に及ぼす効
果が判定される。
あるのでプログラムの実行の詳細な検討は省略する。し
かし、かご3が最小のRSR値を有しているので第12図の
流れ図の実行によって選択されるであろうこと、及びル
ーチンが第12図の段階8から第6図の判断段階10へ戻さ
れて先行割当てをそのまま残しておくべきか否かが判定
されることに注目されたい。今までに割当てはなされて
いなかったから、段階11及び12はかご3に当該上昇乗場
呼びを割当てたままとし、爾後の巡回におけるさらなる
検討を待たなければならない。ここで階床番号が増加さ
れ13階において乗場呼びが登録されているか否かが判定
される。これは将に第6A図の場合であることが判断段階
5において判定される。第7〜第12図のルーチンが再実
行され、この呼びに各かごを割当てた時の群に及ぼす効
果が判定される。
第6A図に示すようにロビーに位置しているかご5内で13
階行きのかご呼びが登録され、それによってかご5はか
ご3に割当て済の乗場呼びに応えるのに極めて好ましい
かごにされる。13階にサービスさせるために以前にかご
3に割当てられていたものを、第7図〜第12図のルーチ
ンを実行した後に別のかご、特定的にはかご5に変更さ
れることを考えるのは興味深いであろう。今はかご5に
割当てられる乗場呼びはある巡回の遅い時点に乗客によ
って登録されたものとする(何故ならば、図示したルー
チンは極めて高速で実行されて再割当てするが、かご3
には長い時間13階で登録された呼びが割当てられている
ので、これより以前の他の時点でこの乗場呼びが登録さ
れたと考えるのは非現実的な筋書きと云うべきであ
る)。
階行きのかご呼びが登録され、それによってかご5はか
ご3に割当て済の乗場呼びに応えるのに極めて好ましい
かごにされる。13階にサービスさせるために以前にかご
3に割当てられていたものを、第7図〜第12図のルーチ
ンを実行した後に別のかご、特定的にはかご5に変更さ
れることを考えるのは興味深いであろう。今はかご5に
割当てられる乗場呼びはある巡回の遅い時点に乗客によ
って登録されたものとする(何故ならば、図示したルー
チンは極めて高速で実行されて再割当てするが、かご3
には長い時間13階で登録された呼びが割当てられている
ので、これより以前の他の時点でこの乗場呼びが登録さ
れたと考えるのは非現実的な筋書きと云うべきであ
る)。
第7図においてかご6、7及び8を除外して考えると、
判断段階5及び7はかご5が利用可能であること及び満
載ではないことを判断し、次の判断段階10は電動発電機
が運転中であることを判定する。次で判断段階12はかご
5が別の要求を有しているか否かを判定する。第6A図か
ら分るようにこの答は肯定であるので判断段階18は3階
において現在割当てられている乗場呼びがロビー呼びか
否かを判定する。答は否定であるから判断段階19はかご
5が既にロビー呼びを有しているか否かを判定する。こ
れも否定であるのでペナルティは与えられず、判断段階
21はかご5が6以上のかご呼びを有するか否かを判定し
て否定であるとするから、かご5は不都合なかごではな
く、プログラムは第8図の適格性ルーチンへ進められ
る。第8図では判断段階2においてかご5の裁定待ち階
床位置が当該階床より下方にあることが判定され、かご
は階床より上フラグがリセットされ、F指針は左方へ
(即ち高い階の方へ)回転するようにセットされる。次
の判断段階10はかご5が呼びから遠去かってはいないこ
とを判定し、判断段階11はかご5が上昇乗場呼びを過ぎ
て進んでいないことを判定し、そして判断段階12はかご
5が下降乗場呼びを過ぎて下方へ進んでいないことを判
定する。従って第9図のドア作動時間ルーチンへ進めら
れ、段階2においてかご5に対して+1のRSR値が付与
される。判断段階3はかご5が走行中ではないことを判
定し、判断段階6はドアを開くように指令されていない
ことを判定するので、判断段階10はドアが完全に閉じて
いるか否かを判定する。答は肯定であるから、段階13に
おいて課せられる+3のペナルティ以外のペナルティは
付与されず、従って段階14、15及び16に進むまでに合計
RSR値は+4になる。これらの段階でF指針はかご5の
裁定待ち階床(2階)にセットされ、前進F指針も2に
セットされるが段階16において3階まで回転させられ
る。
判断段階5及び7はかご5が利用可能であること及び満
載ではないことを判断し、次の判断段階10は電動発電機
が運転中であることを判定する。次で判断段階12はかご
5が別の要求を有しているか否かを判定する。第6A図か
ら分るようにこの答は肯定であるので判断段階18は3階
において現在割当てられている乗場呼びがロビー呼びか
否かを判定する。答は否定であるから判断段階19はかご
5が既にロビー呼びを有しているか否かを判定する。こ
れも否定であるのでペナルティは与えられず、判断段階
21はかご5が6以上のかご呼びを有するか否かを判定し
て否定であるとするから、かご5は不都合なかごではな
く、プログラムは第8図の適格性ルーチンへ進められ
る。第8図では判断段階2においてかご5の裁定待ち階
床位置が当該階床より下方にあることが判定され、かご
は階床より上フラグがリセットされ、F指針は左方へ
(即ち高い階の方へ)回転するようにセットされる。次
の判断段階10はかご5が呼びから遠去かってはいないこ
とを判定し、判断段階11はかご5が上昇乗場呼びを過ぎ
て進んでいないことを判定し、そして判断段階12はかご
5が下降乗場呼びを過ぎて下方へ進んでいないことを判
定する。従って第9図のドア作動時間ルーチンへ進めら
れ、段階2においてかご5に対して+1のRSR値が付与
される。判断段階3はかご5が走行中ではないことを判
定し、判断段階6はドアを開くように指令されていない
ことを判定するので、判断段階10はドアが完全に閉じて
いるか否かを判定する。答は肯定であるから、段階13に
おいて課せられる+3のペナルティ以外のペナルティは
付与されず、従って段階14、15及び16に進むまでに合計
RSR値は+4になる。これらの段階でF指針はかご5の
裁定待ち階床(2階)にセットされ、前進F指針も2に
セットされるが段階16において3階まで回転させられ
る。
第10図の走行時間ルーチンの段階2においてF指針は3
階まで回転され、段階3において前進F指針は4階へ回
転される。階床指針は13であるので、判断段階4の答は
否定となり、判断段階5はかご5が階床より上であるか
下であるかを判定する。かご5は階床より下であるから
段階14は遂行されるが段階15は側路され、判断段階16は
かご5が既にかご呼びまたはF指針によって示されてい
る階床(即ち3階)に割当てられている呼びを有してい
るか否かを判定する。この場合は否定であるから段階10
において+1のRSR値が付加されて今まで+4であった
ものがこの段階で+5にされる。かご5は13階より前に
如何なる割当て済乗場呼びもかご呼びも有していないか
ら、諸段階9、11、及び12または13は実行されず、単に
段階10においてRSR値に1が加えられるだけである。ロ
ビーと13階との間の12階分の距離を考慮してこの過程が
繰り返される。既に1つの過程を説明したから、このル
ーチンにおいて更に11のRSR値が付加されることを指摘
するに留め、この過程の再説明は省略する。結局第11図
の割当てルーチンに進むまでにSRS値の合計は+15にな
る。第11図の諸段階においては、判断段階2の答は肯定
となるからかご5に対してボーナスが与えられる。換言
すれば、とに角かごを13階の乗場呼び停止させなければ
ならないので、かご5を極めて好遇すべきなのである。
従って、第11図の段階3において既に付与済の+15から
20が差引かれ、この時点でのRSR値は−5になる。この
建物内の他のかごにこのように低い値に近いかごは存在
しないことは明らかであるから、この特定の乗場呼びに
対するこれらのかごを割当てる手順の説明は簡潔化のた
めに省略する。13階の上昇乗場呼びの今までのかご3に
対する割当てが、次の巡回に再度なさることはなく、か
ご5に割当てられることになろう。
階まで回転され、段階3において前進F指針は4階へ回
転される。階床指針は13であるので、判断段階4の答は
否定となり、判断段階5はかご5が階床より上であるか
下であるかを判定する。かご5は階床より下であるから
段階14は遂行されるが段階15は側路され、判断段階16は
かご5が既にかご呼びまたはF指針によって示されてい
る階床(即ち3階)に割当てられている呼びを有してい
るか否かを判定する。この場合は否定であるから段階10
において+1のRSR値が付加されて今まで+4であった
ものがこの段階で+5にされる。かご5は13階より前に
如何なる割当て済乗場呼びもかご呼びも有していないか
ら、諸段階9、11、及び12または13は実行されず、単に
段階10においてRSR値に1が加えられるだけである。ロ
ビーと13階との間の12階分の距離を考慮してこの過程が
繰り返される。既に1つの過程を説明したから、このル
ーチンにおいて更に11のRSR値が付加されることを指摘
するに留め、この過程の再説明は省略する。結局第11図
の割当てルーチンに進むまでにSRS値の合計は+15にな
る。第11図の諸段階においては、判断段階2の答は肯定
となるからかご5に対してボーナスが与えられる。換言
すれば、とに角かごを13階の乗場呼び停止させなければ
ならないので、かご5を極めて好遇すべきなのである。
従って、第11図の段階3において既に付与済の+15から
20が差引かれ、この時点でのRSR値は−5になる。この
建物内の他のかごにこのように低い値に近いかごは存在
しないことは明らかであるから、この特定の乗場呼びに
対するこれらのかごを割当てる手順の説明は簡潔化のた
めに省略する。13階の上昇乗場呼びの今までのかご3に
対する割当てが、次の巡回に再度なさることはなく、か
ご5に割当てられることになろう。
残った唯一の上昇乗場呼びは27階において登録されたも
のであり、この上昇乗場呼びは、この時点における裁定
待ち階床が23であって上方に走行しているかご7に割当
てられていた。かご8はこの上昇乗場呼びを過ぎて下方
に走行中であるから不適格であり、無視される。またか
ご4、3、2及び1も同じ理由から不適格である。かご
5及び6だけが適格であるが、これらが停止しているこ
と、既にかご呼びまたは乗場呼びを有していること、及
び停止回数を考えて当該階床から遥かに離れていること
から適格であることは明白である。しかし27階の呼びは
既にかご7に割当てられていて第11図の段階7において
かご7にボーナスが与えられているので、27階の上昇乗
場呼びにどのかごが割当てられるか、これ以上の検討は
省略する。
のであり、この上昇乗場呼びは、この時点における裁定
待ち階床が23であって上方に走行しているかご7に割当
てられていた。かご8はこの上昇乗場呼びを過ぎて下方
に走行中であるから不適格であり、無視される。またか
ご4、3、2及び1も同じ理由から不適格である。かご
5及び6だけが適格であるが、これらが停止しているこ
と、既にかご呼びまたは乗場呼びを有していること、及
び停止回数を考えて当該階床から遥かに離れていること
から適格であることは明白である。しかし27階の呼びは
既にかご7に割当てられていて第11図の段階7において
かご7にボーナスが与えられているので、27階の上昇乗
場呼びにどのかごが割当てられるか、これ以上の検討は
省略する。
第6図に戻って、全ての上昇乗場呼びがかごに割当てら
れたので、今度は諸段階13、14等から全ての下降乗場呼
びを検討する。段階13において階床指針は(上昇乗場呼
びの場合の段階3とは異なって)建物の最高階にセット
される。第6A図から明白なように、30、26及び21階の下
降乗場呼びに関して検討が行われる。
れたので、今度は諸段階13、14等から全ての下降乗場呼
びを検討する。段階13において階床指針は(上昇乗場呼
びの場合の段階3とは異なって)建物の最高階にセット
される。第6A図から明白なように、30、26及び21階の下
降乗場呼びに関して検討が行われる。
勿論、最上階から出発して上記下降乗場呼びの全てに対
してどのかごが最も適切であるかが検討されるのである
が、要約すれば第6A図から30階の乗場呼びに応えさせる
ためにどのかごを向かわせるかに関して実際的なのはか
ご6またはかご2だけであることが分る。かご2はその
中で登録済の30階行きのかご呼びを有していて移動中で
あるので30階で停止しなければならない。またかご6は
30階に停止する指令を既に登録されてはいるが停止して
いるためこの先行割当てが更新されることはあるまい。
次の巡回にかご2への割当てがなされることになろう。
してどのかごが最も適切であるかが検討されるのである
が、要約すれば第6A図から30階の乗場呼びに応えさせる
ためにどのかごを向かわせるかに関して実際的なのはか
ご6またはかご2だけであることが分る。かご2はその
中で登録済の30階行きのかご呼びを有していて移動中で
あるので30階で停止しなければならない。またかご6は
30階に停止する指令を既に登録されてはいるが停止して
いるためこの先行割当てが更新されることはあるまい。
次の巡回にかご2への割当てがなされることになろう。
次の26階の下降乗場呼びは新たに登録された乗場呼びで
あり、かご6がこの付近で唯一の適格かごであるため、
この呼びはかご6に割当てられよう。21階の最後の下降
呼びに関しては、第6A図からこの乗場呼びは既にかご4
内に登録済であることが分る。事実、かご4はその裁定
待ち階床が21階であるので減速途中であるかまたは間も
なく減速し始める筈である。このようにして21階のこの
最後下降乗場呼びに対して全てのかごの評価が完了する
と下降乗場呼びを評価する割当てルーチンは終了し、第
6図の判断段階19から第3図の次の段階、即ち段階20へ
戻る。これにより第13図の呼び→かご乗場停止要求ルー
チンが開始される。
あり、かご6がこの付近で唯一の適格かごであるため、
この呼びはかご6に割当てられよう。21階の最後の下降
呼びに関しては、第6A図からこの乗場呼びは既にかご4
内に登録済であることが分る。事実、かご4はその裁定
待ち階床が21階であるので減速途中であるかまたは間も
なく減速し始める筈である。このようにして21階のこの
最後下降乗場呼びに対して全てのかごの評価が完了する
と下降乗場呼びを評価する割当てルーチンは終了し、第
6図の判断段階19から第3図の次の段階、即ち段階20へ
戻る。これにより第13図の呼び→かご乗場停止要求ルー
チンが開始される。
以上のように一般的な場合には第6図の「乗場呼び割当
て」ルーチンが終了すると、プログラムは転送点19から
第13図の「呼び→かご乗場停止要求」ルーチンへ進む。
て」ルーチンが終了すると、プログラムは転送点19から
第13図の「呼び→かご乗場停止要求」ルーチンへ進む。
第13図において、ルーチンは入口点1から段階2、3に
進みP番号及びP指針を建物内の最高番号のかごとして
設定し、段階4、5はそれぞれ上昇乗場停止写像及び下
降乗場停止写像を全て0にリセットする。段階6及び7
はそれぞれ階床指針及び階床番号をかごPの裁定待ち階
床に設定する。次で判断段階8はこのかごが最低階床に
あるか否かを判定し、もし否であれば判断段階9はこの
かごに割当てられた下降呼びの写像とその階床(このか
ごの裁定待ち階床)とを比較し、もし両者が同一であれ
ば段階10は下降乗場停止の写像自体にP指針を論理和す
ることによって該写像の更新を行う。これは各巡回毎に
変化する下降乗場停止の写像を発生し、かごPの位置の
ビットはかごPがこの巡回中に下降乗場停止を有するか
ごの中の1つであることを表わす。次に判断段階11はこ
のかごが下降呼びリセットを発行しているか否かを判定
する。もし発行していれば、段階12において下降乗場呼
び写像内のその階床(かごPの裁定待ち階床)に関する
ビットはそれと階床指針の補数とを論理積することによ
ってリセットされ、段階13において階床Nの下降呼び灯
が消灯される。次で判断段階14はその階床が最上階床で
あるか否かを判定する。もし否であるか、または判断段
階8において階床番号が裁定階床であると判定されてい
れば、判断段階15はこのかごが現在の階床において上昇
呼びを有するか否かを判定する。もし有していれば段階
16において上昇乗場停止が上昇乗場停止写像に付加され
る。判断段階17において、もしかごがある上昇呼びに対
するリセットを発行していると判定されれば、その上昇
呼びはリセットされ(段階18)、その呼び灯は消灯され
る(段階19)。
進みP番号及びP指針を建物内の最高番号のかごとして
設定し、段階4、5はそれぞれ上昇乗場停止写像及び下
降乗場停止写像を全て0にリセットする。段階6及び7
はそれぞれ階床指針及び階床番号をかごPの裁定待ち階
床に設定する。次で判断段階8はこのかごが最低階床に
あるか否かを判定し、もし否であれば判断段階9はこの
かごに割当てられた下降呼びの写像とその階床(このか
ごの裁定待ち階床)とを比較し、もし両者が同一であれ
ば段階10は下降乗場停止の写像自体にP指針を論理和す
ることによって該写像の更新を行う。これは各巡回毎に
変化する下降乗場停止の写像を発生し、かごPの位置の
ビットはかごPがこの巡回中に下降乗場停止を有するか
ごの中の1つであることを表わす。次に判断段階11はこ
のかごが下降呼びリセットを発行しているか否かを判定
する。もし発行していれば、段階12において下降乗場呼
び写像内のその階床(かごPの裁定待ち階床)に関する
ビットはそれと階床指針の補数とを論理積することによ
ってリセットされ、段階13において階床Nの下降呼び灯
が消灯される。次で判断段階14はその階床が最上階床で
あるか否かを判定する。もし否であるか、または判断段
階8において階床番号が裁定階床であると判定されてい
れば、判断段階15はこのかごが現在の階床において上昇
呼びを有するか否かを判定する。もし有していれば段階
16において上昇乗場停止が上昇乗場停止写像に付加され
る。判断段階17において、もしかごがある上昇呼びに対
するリセットを発行していると判定されれば、その上昇
呼びはリセットされ(段階18)、その呼び灯は消灯され
る(段階19)。
再び第6A図の例で説明すると、第13図の段階2及び3に
おいてP番号は最高番号のかご、即ちかご8にセットさ
れ、P指針も同様にこのかご値にセットされる。群のた
めの上昇乗場呼び及び下降乗場呼び停止写像はそれぞれ
段階4及び5においてすべて0にリセットされ、段階6
乃至22の諸段階からなる“DOループ”が実行され、再実
行されて検討中のかごに割当てる階床に等しい裁定待ち
位置を有するかごが決定される。例えば、かご2は30階
の下降乗場呼びに応えるべく30階に停止するために減速
を開始しなければならない位置から極めて短距離に位置
している。かご2が図示の位置より極く僅かに上方へ前
進しているものとすれば階床指針及び階床番号は30階に
なっている筈であり、これは裁定待ち階床が30であって
且つ検討中の階床が30であることを意味するので、第13
図の判断段階8はこの階床が最低階床ではないことを判
定し、判断段階9はかご2に関する下降呼びの写像と検
討中の裁定待ち階床(即ち30階)とを比較する。両者に
同一性が見出され(換言すれば、答が肯定になる)る
と、段階10は下降呼び停止写像自体とP指針とを論理和
することによって群の下降乗場呼び停止写像を更新す
る。これによって群のための下降乗場呼びの写像が得ら
れ、この写像は各巡回の結論として全てのかごに通信さ
れるので、かごはそれらに命令された下降乗場呼び停止
動作を取り得るようにされる。換言すれば、かご2に関
する30階情報を下降乗場呼び停止写像に包含させ、この
巡回の終りにかご制御装置へこの情報を通信することに
よって、かご2は30階で停止するように減速し始めるの
である。
おいてP番号は最高番号のかご、即ちかご8にセットさ
れ、P指針も同様にこのかご値にセットされる。群のた
めの上昇乗場呼び及び下降乗場呼び停止写像はそれぞれ
段階4及び5においてすべて0にリセットされ、段階6
乃至22の諸段階からなる“DOループ”が実行され、再実
行されて検討中のかごに割当てる階床に等しい裁定待ち
位置を有するかごが決定される。例えば、かご2は30階
の下降乗場呼びに応えるべく30階に停止するために減速
を開始しなければならない位置から極めて短距離に位置
している。かご2が図示の位置より極く僅かに上方へ前
進しているものとすれば階床指針及び階床番号は30階に
なっている筈であり、これは裁定待ち階床が30であって
且つ検討中の階床が30であることを意味するので、第13
図の判断段階8はこの階床が最低階床ではないことを判
定し、判断段階9はかご2に関する下降呼びの写像と検
討中の裁定待ち階床(即ち30階)とを比較する。両者に
同一性が見出され(換言すれば、答が肯定になる)る
と、段階10は下降呼び停止写像自体とP指針とを論理和
することによって群の下降乗場呼び停止写像を更新す
る。これによって群のための下降乗場呼びの写像が得ら
れ、この写像は各巡回の結論として全てのかごに通信さ
れるので、かごはそれらに命令された下降乗場呼び停止
動作を取り得るようにされる。換言すれば、かご2に関
する30階情報を下降乗場呼び停止写像に包含させ、この
巡回の終りにかご制御装置へこの情報を通信することに
よって、かご2は30階で停止するように減速し始めるの
である。
第13図において段階13及び19の両方または何れか一方が
完了するためには、かごが次の裁定待ち階床の乗場呼び
に対して停止するように指令されるか、またはその裁定
待ち階床における呼びに応答した後にその呼びがリセッ
トされなければならない。次で、段階20においてP番号
が減少され、段階21においてP指針が回転せしめられる
ことによって次の順番のかごが識別されて建物内の次に
最低番号のかごに対して上述の機能が遂行される。もし
判断段階22が全てのかごの検討を終了していないと判定
すれば、全てのかごの検討を終了させた後にルーチンは
転送点23から第14図の「呼び→かご群要求」ルーチンへ
進む。
完了するためには、かごが次の裁定待ち階床の乗場呼び
に対して停止するように指令されるか、またはその裁定
待ち階床における呼びに応答した後にその呼びがリセッ
トされなければならない。次で、段階20においてP番号
が減少され、段階21においてP指針が回転せしめられる
ことによって次の順番のかごが識別されて建物内の次に
最低番号のかごに対して上述の機能が遂行される。もし
判断段階22が全てのかごの検討を終了していないと判定
すれば、全てのかごの検討を終了させた後にルーチンは
転送点23から第14図の「呼び→かご群要求」ルーチンへ
進む。
第14図の「呼び→かご群要求」ルーチンへは入口点1か
ら入り、段階2においてはP番号が、また段階3におい
てはP指針がそれぞれ建物内の最高番号かごに設定され
て建物内の最高番号かごの検討が始められる。次に段階
4においては群上方要求写像が、また段階5において群
下方要求写像がそれぞれ0にリセットされる。段階6は
階床指針をそのかごの裁定待ち階床に設定し、段階7は
割当てられた上昇呼びと割当てられた下降呼びとを論理
和してそのかごの割当て済みの乗場呼び写像を作成す
る。
ら入り、段階2においてはP番号が、また段階3におい
てはP指針がそれぞれ建物内の最高番号かごに設定され
て建物内の最高番号かごの検討が始められる。次に段階
4においては群上方要求写像が、また段階5において群
下方要求写像がそれぞれ0にリセットされる。段階6は
階床指針をそのかごの裁定待ち階床に設定し、段階7は
割当てられた上昇呼びと割当てられた下降呼びとを論理
和してそのかごの割当て済みの乗場呼び写像を作成す
る。
第14図の判断段階8はこの乗場呼び写像を調べて階床番
号Nより上が全て0であるか否かを判定する。もし全て
が0でなければ、それはかごの裁定待ち階床より上方に
呼びが存在し、これらの呼びにサービスするためにこの
かごは上方に前進し続けるべきであることを意味する。
従って判断段階8が否定された場合には、段階9は群上
方要求写像(各かごの写像には1つのビットが存在して
いる)がこのかごのためのビット位置にビットを含むよ
うに該写像を更新する。これは群上方要求写像(このル
ーチンの初めに0に設定済み)とこのかごを識別してい
るP指針とを論理和することによって行われる。次の判
断段階10はこのかごに割当てられた乗場呼びの写像(段
階7において作成)内に裁定待ち階床より下方に呼びが
存在しないか否かを判定する。もし呼びが存在すれば判
定は否となるので、段階11は該写像とP指針とを論理和
することによって群下方要求写像がこのかごのためのビ
ットを含むように群下方要求を更新して下方要求を作成
する。次で、段階12がP番号を減少させ、段階13がP指
針を回転させることによって次のかごを検討し、もし判
断段階14が全てかごの検討が終了していないと判定すれ
ば段階6乃至13が繰返される。全てのかごの検討が完了
して群下方要求写像及び群上方要求写像が呼びにするた
めに上方または下方の何れかへの走行を要求する全かご
のためのビットを含んでしまうと判断段階14が肯定とな
り、このルーチンは転送点15から群制御装置の総合プロ
グラムへ戻される。これによって第3図のルーチン22は
乗場及びロビーパネルに出力を供給して電灯等を制御
し、ルーチン23はかごに情報を送り、「かごとの通信」
ルーチン24はかごと通信する。その後に第3図の全プロ
グラムが再び繰返される。
号Nより上が全て0であるか否かを判定する。もし全て
が0でなければ、それはかごの裁定待ち階床より上方に
呼びが存在し、これらの呼びにサービスするためにこの
かごは上方に前進し続けるべきであることを意味する。
従って判断段階8が否定された場合には、段階9は群上
方要求写像(各かごの写像には1つのビットが存在して
いる)がこのかごのためのビット位置にビットを含むよ
うに該写像を更新する。これは群上方要求写像(このル
ーチンの初めに0に設定済み)とこのかごを識別してい
るP指針とを論理和することによって行われる。次の判
断段階10はこのかごに割当てられた乗場呼びの写像(段
階7において作成)内に裁定待ち階床より下方に呼びが
存在しないか否かを判定する。もし呼びが存在すれば判
定は否となるので、段階11は該写像とP指針とを論理和
することによって群下方要求写像がこのかごのためのビ
ットを含むように群下方要求を更新して下方要求を作成
する。次で、段階12がP番号を減少させ、段階13がP指
針を回転させることによって次のかごを検討し、もし判
断段階14が全てかごの検討が終了していないと判定すれ
ば段階6乃至13が繰返される。全てのかごの検討が完了
して群下方要求写像及び群上方要求写像が呼びにするた
めに上方または下方の何れかへの走行を要求する全かご
のためのビットを含んでしまうと判断段階14が肯定とな
り、このルーチンは転送点15から群制御装置の総合プロ
グラムへ戻される。これによって第3図のルーチン22は
乗場及びロビーパネルに出力を供給して電灯等を制御
し、ルーチン23はかごに情報を送り、「かごとの通信」
ルーチン24はかごと通信する。その後に第3図の全プロ
グラムが再び繰返される。
第11図においては、先行巡回中に呼びが特定かごに割当
てられていたことを重視し、そのRSR値から10を減じて
いる。若干の場合にはこれによってRSR値が負になり得
るが、割当て演算において負の数は正の数より小さいだ
けのことであって問題はない。
てられていたことを重視し、そのRSR値から10を減じて
いる。若干の場合にはこれによってRSR値が負になり得
るが、割当て演算において負の数は正の数より小さいだ
けのことであって問題はない。
呼びが割当てられていたかごを優遇する理由の1つは、
それをエレベータシステムのレスポンス特性の変更のた
めに使用できるからである。例えば、若干の国において
は乗場呼びが登録されると直ちにそれをかごに割当て、
その呼びに応答しようとしている特定のかごを直ちに乗
場に表示することが好まれている。このようなシステム
においては(周知の他のシステムと同様に)、その呼び
が例えば2分間のような長待ちになる場合を除いてかご
の再割当てが行われることはない。このような場合には
その呼びに応答するためにある形の要求が作られると
か、特別緊急事態としてその呼びに応答するかごを割当
てる等の変則運転が行われる。本実施例においては第11
図の段階7において適用される先行割当て値と呼ぶ値を
最大値に調整しておけば、RSR値に基いて最初の割当て
が行われた後に他のかごにその呼びが割当てられること
はない。一方先行割当て値を例えば10のような低い値と
すれば呼出し割当てを異なるかごに繰返し変更すること
ができる。またある中間の値を用いることもできる。例
えば第11図の段階7において45程度の先行割当て値を第
1のかごから差引けばこのかごは、応答するまでの予測
時間及び他のRSR値が他のかごより大きくならない限り
その割当てを保持し続けよう。殆んどの場合その呼びは
このかごだけに割当てられるが、後になってこの第1の
かごがその呼びに対して不適当となった場合には第2の
かごに移すような先行割当てファクタ(30または40)を
見出すことは可能であろう。
それをエレベータシステムのレスポンス特性の変更のた
めに使用できるからである。例えば、若干の国において
は乗場呼びが登録されると直ちにそれをかごに割当て、
その呼びに応答しようとしている特定のかごを直ちに乗
場に表示することが好まれている。このようなシステム
においては(周知の他のシステムと同様に)、その呼び
が例えば2分間のような長待ちになる場合を除いてかご
の再割当てが行われることはない。このような場合には
その呼びに応答するためにある形の要求が作られると
か、特別緊急事態としてその呼びに応答するかごを割当
てる等の変則運転が行われる。本実施例においては第11
図の段階7において適用される先行割当て値と呼ぶ値を
最大値に調整しておけば、RSR値に基いて最初の割当て
が行われた後に他のかごにその呼びが割当てられること
はない。一方先行割当て値を例えば10のような低い値と
すれば呼出し割当てを異なるかごに繰返し変更すること
ができる。またある中間の値を用いることもできる。例
えば第11図の段階7において45程度の先行割当て値を第
1のかごから差引けばこのかごは、応答するまでの予測
時間及び他のRSR値が他のかごより大きくならない限り
その割当てを保持し続けよう。殆んどの場合その呼びは
このかごだけに割当てられるが、後になってこの第1の
かごがその呼びに対して不適当となった場合には第2の
かごに移すような先行割当てファクタ(30または40)を
見出すことは可能であろう。
第11図の先行割当て値は、全く同一のRSR値を有する2
台のかごが互角に競争するのを解消するのにも役立つ。
2台のかごが同一の状態の下で同一のRSR値を付与され
る必要はないが、以たようなまたは異なる環境の下で累
積されたRSR値が同一になることはあるかも知れない。
このような場合、所定の方向にかごを走査する機構では
1台のかごを競争の勝者として全ての仕事を遂行させ勝
ちである。しかし望ましいモードとは、可能な限りかご
を均等に使用し、均等で定期的な保守計画を立案できる
ようにすることである。第11図の段階7におせる先行割
当て値は、どちらのかごが呼びに応答してそれを保持す
る最良条件にあるかを先ず見出させる。これによって一
方が10低いSRS値を有するようになり、他方が既にその
呼びを割当てられていようとも2台のかごが互角の競争
を行うことはまずあるまい。全てのかごが休止してい
る、及びそれらの全ての電動発電機が停止しているの両
方または何れか一方である場合に、これは特に重要とな
る。このような場合もしかごが、かご→呼び割当て(第
3図のルーチン14〜17)によって建物のあちこちに分散
していれば、2台のかごの間のどの呼びも競争状態をも
たらし、一方のかごがそれに勝つであろう。しかし、呼
びに応答できるようになる前に、即ち呼びに応答するた
めに始動した割当てられたかごから何等かの応答が得ら
れる前に、他方のかごにその呼びが割当てられるかも知
れない。最終的には2台のかごの間を往き来するように
呼びが転送され、両かごの電動発電機を始動せしめて両
かごを呼びに接近せしめ、最後の瞬間に、本当に偶発的
に、一方に呼びが再割当てされる前にもう一方が乗場停
止指令を受けるようになる。これは仕事を何もしないか
ごを走行させたことになるから極めて不経済であり、1
つの仕事を行わせるために2台のかごを始動せしめたこ
とになる。
台のかごが互角に競争するのを解消するのにも役立つ。
2台のかごが同一の状態の下で同一のRSR値を付与され
る必要はないが、以たようなまたは異なる環境の下で累
積されたRSR値が同一になることはあるかも知れない。
このような場合、所定の方向にかごを走査する機構では
1台のかごを競争の勝者として全ての仕事を遂行させ勝
ちである。しかし望ましいモードとは、可能な限りかご
を均等に使用し、均等で定期的な保守計画を立案できる
ようにすることである。第11図の段階7におせる先行割
当て値は、どちらのかごが呼びに応答してそれを保持す
る最良条件にあるかを先ず見出させる。これによって一
方が10低いSRS値を有するようになり、他方が既にその
呼びを割当てられていようとも2台のかごが互角の競争
を行うことはまずあるまい。全てのかごが休止してい
る、及びそれらの全ての電動発電機が停止しているの両
方または何れか一方である場合に、これは特に重要とな
る。このような場合もしかごが、かご→呼び割当て(第
3図のルーチン14〜17)によって建物のあちこちに分散
していれば、2台のかごの間のどの呼びも競争状態をも
たらし、一方のかごがそれに勝つであろう。しかし、呼
びに応答できるようになる前に、即ち呼びに応答するた
めに始動した割当てられたかごから何等かの応答が得ら
れる前に、他方のかごにその呼びが割当てられるかも知
れない。最終的には2台のかごの間を往き来するように
呼びが転送され、両かごの電動発電機を始動せしめて両
かごを呼びに接近せしめ、最後の瞬間に、本当に偶発的
に、一方に呼びが再割当てされる前にもう一方が乗場停
止指令を受けるようになる。これは仕事を何もしないか
ごを走行させたことになるから極めて不経済であり、1
つの仕事を行わせるために2台のかごを始動せしめたこ
とになる。
それ故に、屡々発生する多数のかかる状態に対してシス
テムのファクタを適合させる先行割当て値が極めて重要
となり得るのである。
テムのファクタを適合させる先行割当て値が極めて重要
となり得るのである。
本発明は、たとえば建物の最高部分に1つの呼びがあり
その部分には1台のかごしか存在せず残余のかごが建物
の最低部分にあるとしても、後方呼びへの応答を許容し
ない(上昇走行中のかごは下降呼びを拾わない)等のよ
うな種々の点でエネルギを倹約する機構を提供してい
る。しかしその後にもしそのかごが方向を変えてその呼
びに極めて接近するようになれば、その呼びをそのかご
に割当てることができる。このように、呼び→かご割当
ての再評価に際して多数の一秒(例えば200ミリ秒)毎
にエネルギが倹約される。
その部分には1台のかごしか存在せず残余のかごが建物
の最低部分にあるとしても、後方呼びへの応答を許容し
ない(上昇走行中のかごは下降呼びを拾わない)等のよ
うな種々の点でエネルギを倹約する機構を提供してい
る。しかしその後にもしそのかごが方向を変えてその呼
びに極めて接近するようになれば、その呼びをそのかご
に割当てることができる。このように、呼び→かご割当
ての再評価に際して多数の一秒(例えば200ミリ秒)毎
にエネルギが倹約される。
本発明は多岐に渡って相対システムレスポンスを検討し
て未応答乗場呼びをかごに割当てるが、これは特定のか
ごを如何に速く特定の呼びに到達させ得るかよりは大い
に効果がある。即ち、あるかごに対する最初の呼び割当
ては、従来技術によって行われるよりも良好な割当てで
ある。しかし本発明はこれらの割当てを再評価するだけ
ではなく、総合的にシステム動作を考えて別のかごが処
理した方が良いと相対システムレスポンス・ファクタが
示している場合には別のかごにその呼びを再割当てす
る。本発明の一面は、先になされた割当てを再評価する
のではなく、またその呼びに対して割当て済みのかごの
能力またはシステムレスポンスの再評価さえ行わず、各
巡回中に行われる割当ての際に全ての呼びを再評価する
のである。即ち本発明においては、先行巡回中にかごに
呼びを割当てた時に使用したファクタを再評価には使用
しないので、特定のかごへの呼びの割当てと、割当て済
みのかごへのその呼びの割当てとを比較することはしな
い。つまり本発明は呼びをあるかごに割当る前に相対シ
ステムレスポンス・ファクタを決定し、このファクタと
初めにその呼びを第1のかごに割当てさせた相対システ
ムレスポンス・ファクタとを比較してその呼びを他のか
ごに割当てるのではない。本発明が常に遂行するのは、
他のかごだけではなく全てのかごを再評価することであ
り、この再評価は呼びをかごに割当てるために既に使用
された情報を用いるのではなく全てのかごに関する完全
に更新された情報を用いて行われるのである。
て未応答乗場呼びをかごに割当てるが、これは特定のか
ごを如何に速く特定の呼びに到達させ得るかよりは大い
に効果がある。即ち、あるかごに対する最初の呼び割当
ては、従来技術によって行われるよりも良好な割当てで
ある。しかし本発明はこれらの割当てを再評価するだけ
ではなく、総合的にシステム動作を考えて別のかごが処
理した方が良いと相対システムレスポンス・ファクタが
示している場合には別のかごにその呼びを再割当てす
る。本発明の一面は、先になされた割当てを再評価する
のではなく、またその呼びに対して割当て済みのかごの
能力またはシステムレスポンスの再評価さえ行わず、各
巡回中に行われる割当ての際に全ての呼びを再評価する
のである。即ち本発明においては、先行巡回中にかごに
呼びを割当てた時に使用したファクタを再評価には使用
しないので、特定のかごへの呼びの割当てと、割当て済
みのかごへのその呼びの割当てとを比較することはしな
い。つまり本発明は呼びをあるかごに割当る前に相対シ
ステムレスポンス・ファクタを決定し、このファクタと
初めにその呼びを第1のかごに割当てさせた相対システ
ムレスポンス・ファクタとを比較してその呼びを他のか
ごに割当てるのではない。本発明が常に遂行するのは、
他のかごだけではなく全てのかごを再評価することであ
り、この再評価は呼びをかごに割当てるために既に使用
された情報を用いるのではなく全てのかごに関する完全
に更新された情報を用いて行われるのである。
あるかごがある階床を通り過ぎて走行するのに要する時
間よりもいかなに短かく、またかごが呼びに応答するの
に要する時間よりも短かい数分の一秒のような時間枠の
中で時々刻々に呼びを潜在的に再割当てする機能は、考
え得る最後の割当てまたは潜在的な再割当てがなされて
しまうまで乗場またはかごの側の反応が抑止されなけれ
ば、実行不可能である。本発明は最後の瞬間まで群乗場
停止動作(第13図)及び呼び取消しを行わないので、こ
れらの割当ては、呼びが割当てられているかごの裁定待
ち位置がその呼びにそのかごを応答させるための停止指
令の発令を要求するまで行われない。割当てが最後の瞬
間まで行われないから呼びは絶えず更新される情報を用
いて繰返し繰返し再評価され、再割当てされるのであ
る。
間よりもいかなに短かく、またかごが呼びに応答するの
に要する時間よりも短かい数分の一秒のような時間枠の
中で時々刻々に呼びを潜在的に再割当てする機能は、考
え得る最後の割当てまたは潜在的な再割当てがなされて
しまうまで乗場またはかごの側の反応が抑止されなけれ
ば、実行不可能である。本発明は最後の瞬間まで群乗場
停止動作(第13図)及び呼び取消しを行わないので、こ
れらの割当ては、呼びが割当てられているかごの裁定待
ち位置がその呼びにそのかごを応答させるための停止指
令の発令を要求するまで行われない。割当てが最後の瞬
間まで行われないから呼びは絶えず更新される情報を用
いて繰返し繰返し再評価され、再割当てされるのであ
る。
また優先値(第11図の段階7)はヒステリシス効果をも
たらすので、同一の相対システムレスポンス・ファクタ
を有するかごが最後の周期まで呼びのやり取りを行うこ
とはない。これにより不都合な効果を生じることなく更
新された、繰返し乗場呼び割当てが行われる。
たらすので、同一の相対システムレスポンス・ファクタ
を有するかごが最後の周期まで呼びのやり取りを行うこ
とはない。これにより不都合な効果を生じることなく更
新された、繰返し乗場呼び割当てが行われる。
相対システムレスポンス・ファクタは、それらがペナル
ティであろうとボーナスであろうと、または動作推定時
間であろうと走行推定時間であろうと、本発明を実施す
るシステムに適当と考えられるシステム応答レスポンス
の形を与えるように本明細書から広範に変更して差支え
ない。
ティであろうとボーナスであろうと、または動作推定時
間であろうと走行推定時間であろうと、本発明を実施す
るシステムに適当と考えられるシステム応答レスポンス
の形を与えるように本明細書から広範に変更して差支え
ない。
本発明は、最高速応答時間推定システムまたは他のシス
テムのように呼び割当てに相当システムレスポンス・フ
ァクタを使用していないシステムにも使用することがで
きる。
テムのように呼び割当てに相当システムレスポンス・フ
ァクタを使用していないシステムにも使用することがで
きる。
同様に、本発明を特定の実施例に関して図示し説明した
が、当業者ならば本発明の思想及び範囲から逸脱するこ
となく種々の変更、省略及び付加をなし得ることは明白
であろう。
が、当業者ならば本発明の思想及び範囲から逸脱するこ
となく種々の変更、省略及び付加をなし得ることは明白
であろう。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭48−30261(JP,A) 特開 昭50−136857(JP,A) 特開 昭50−47348(JP,A) 特開 昭53−89151(JP,A) 特開 昭54−18566(JP,A) 特開 昭54−72833(JP,A) 特公 昭61−266(JP,B2)
Claims (1)
- 【請求項1】(a)乗場呼びについて各階床を調べる段
階と、 (b)乗場呼びにサービスするかごの能力とこの呼びに
対してかごを割当てた場合の群に及ぼす効果とに関係す
る複数の重み付きファクタを集計することによって、そ
の乗場呼びに対する各かごの適格性を評価する段階と、 (c)最低の集計を有するかごをこの乗場呼びに割り当
てる段階と、 (d)乗場呼びへ割当てられたかごがその乗場呼びの乗
場に向かう方向に動くか、もしくは動きつづけるように
し、そしてその乗場呼びの乗場に停止し始めなければな
らない最終位置にその割当てられたかごがくるまで段階
(a)乃至(c)を繰り返して実施する段階と、 (e)上記の最終位置にあるその割当てられたかごをそ
の乗場呼びの乗場に停止させる段階と を備え、上記の複数の重み付きファクタは、先行サイク
ルでその乗場呼びを割り当てたかごへ後続サイクルでそ
のかごへのその乗場呼びの割り当てを優先するように重
みつけた優先ファクタを含み、それによりサイクル毎に
各乗場呼びについて各かごの適格性を再評価して非即時
呼び割当てを達成することを特徴とする一群のエレベー
タかごの割当て方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US06/099,945 US4323142A (en) | 1979-12-03 | 1979-12-03 | Dynamically reevaluated elevator call assignments |
US99945 | 1979-12-03 | ||
PCT/US1980/001577 WO1981001549A1 (en) | 1979-12-03 | 1980-11-25 | Dynamically reevaluated elevator call assignments |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56501722A JPS56501722A (ja) | 1981-11-26 |
JPH07106840B2 true JPH07106840B2 (ja) | 1995-11-15 |
Family
ID=22277348
Family Applications (4)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56500261A Expired - Lifetime JPH07106840B2 (ja) | 1979-12-03 | 1980-11-25 | 一群のエレベータかごの割当方法 |
JP3256043A Expired - Lifetime JP2571651B2 (ja) | 1979-12-03 | 1991-05-13 | 反対方向に走行するかごへ呼びを割当てにくくする方法 |
JP3256042A Expired - Lifetime JP2571650B2 (ja) | 1979-12-03 | 1991-05-13 | かご/階床及び呼び/かごエレベータ割当て方法及び装置 |
JP4101546A Pending JPH05310372A (ja) | 1979-12-03 | 1992-03-10 | エレベータかご割当て方法 |
Family Applications After (3)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3256043A Expired - Lifetime JP2571651B2 (ja) | 1979-12-03 | 1991-05-13 | 反対方向に走行するかごへ呼びを割当てにくくする方法 |
JP3256042A Expired - Lifetime JP2571650B2 (ja) | 1979-12-03 | 1991-05-13 | かご/階床及び呼び/かごエレベータ割当て方法及び装置 |
JP4101546A Pending JPH05310372A (ja) | 1979-12-03 | 1992-03-10 | エレベータかご割当て方法 |
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JP (4) | JPH07106840B2 (ja) |
AU (1) | AU539658B2 (ja) |
BR (1) | BR8007742A (ja) |
CA (1) | CA1216086A (ja) |
DE (1) | DE3071728D1 (ja) |
FI (1) | FI74264C (ja) |
GB (1) | GB2065926B (ja) |
HK (1) | HK3885A (ja) |
MX (1) | MX149381A (ja) |
MY (1) | MY8500867A (ja) |
SG (1) | SG75784G (ja) |
WO (1) | WO1981001549A1 (ja) |
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- 1991-05-13 JP JP3256042A patent/JP2571650B2/ja not_active Expired - Lifetime
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