JPH06156895A - 複数エレベータかごの派遣方法 - Google Patents

複数エレベータかごの派遣方法

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JPH06156895A
JPH06156895A JP5198166A JP19816693A JPH06156895A JP H06156895 A JPH06156895 A JP H06156895A JP 5198166 A JP5198166 A JP 5198166A JP 19816693 A JP19816693 A JP 19816693A JP H06156895 A JPH06156895 A JP H06156895A
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JP
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peak
car
floor
elevator
signal
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JP5198166A
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English (en)
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Jeremy B Kezer
ビー ケイザー ジェレミー
James M Collins
エム コリンズ ジェームズ
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Otis Elevator Co
Original Assignee
Otis Elevator Co
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Publication date
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    • B66B1/24Control systems with regulation, i.e. with retroactive action, for influencing travelling speed, acceleration, or deceleration
    • B66B1/2408Control systems with regulation, i.e. with retroactive action, for influencing travelling speed, acceleration, or deceleration where the allocation of a call to an elevator car is of importance, i.e. by means of a supervisory or group controller
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 改良されたピークモードエレベータ派遣の決
定、及び改良されたピークモード派遣を提供する。 【構成】 エレベータシステムをオフピーク、上昇ピー
ク、及び下降ピークモードでそれぞれ動作させるための
相対的な要望を表す要因(IFL、UPK、DPK)を
比較し、もし上昇ピークに対する相対的要望がオフピー
クまたは下降ピークに対する相対的要望よりも大きけれ
ば、合計要望に対する上昇ピーク要望の比を使用して比
例する数のエレベータがごを上昇ピークサービスに割当
てる。かごは、そのかごがロビーへ戻ることができる推
定相対速度に基づいて上昇ピークサービスのために選択
される。一実施例では、ホール呼びの背後で待機してい
ると推定される乗客の予測行き先、及び登録されたロビ
ー及び非ロビー呼びを調べることによって階間トラフィ
ックを決定している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ピークモードの開始/
終了を決定する際に階間トラフィックを使用し、またエ
レベータシステムにおいて可変数のエレベータかごを使
用して上昇ピークサービスを提供できるようにしたエレ
ベータ派遣に関する。
【0002】
【従来の技術】建物に十分にサービスするために必要な
エレベータの数を制限するために、エレベータ派遣シス
テムは建物内に存在する変化するトラフィックパターン
に順応するように設計されている。平日の朝方に上昇ピ
ーク派遣を行い、平日の夕方に下降ピーク派遣を行い、
そして残余の時間にオフピーク派遣を行うことは以前か
ら知られている。上昇ピーク派遣は、多くの乗客がロビ
ーに到着し、彼等の仕事場がある階まで運ばれることを
単純に望んでいることを考慮している。同様に、下降ピ
ーク派遣は、多くの乗客が帰宅のために単純にロビーへ
戻ることを望んでいるものと考えている。上昇ピークを
提供する必要の開始及び終了を予測するための多くの方
法が知られている。例えば、米国特許第 4,804,069号明
細書、同第4,838,384号明細書、及び同第 5,035,302号
明細書を参照されたい。1990年10月11日付、Kameliの米
国特許出願第 07/580,905 号「ピーク状態中のエレベー
タトラフィックシフトの予測修正」においては、ピーク
期間が実際の現状に依存して調整される。1991年 1月22
日付、Thangaveluの米国特許出願第 07/644,356 号「エ
レベータ派遣のための“ピーク期間”を予測する“人工
知能”をベースとする学習システム」においては、ピー
ク期間の適切な開始及び終了の決定を改善するために履
歴データを使用している。1992年5 月 4日付、Sirag ら
の米国特許出願第 07/879,558 号「ファジー論理を使用
するエレベータシステムのトラフィックモードの決定」
のような最新のものでは、ピーク期間の開始及び終了の
決定にファジー論理を使用している。このシステム自体
は、1992年 5月 4日付、Sirag の米国特許出願第 07/87
9,528 号「ファジー論理を使用するエレベータかご内の
乗客数の決定」の概念を使用している。1992年 5月 4日
付、Sirag の米国特許出願第 07/879,531 号「クリスプ
値及びファジー値に基づくエレベータかごを待機する人
数の推定」には、特定階における上昇ホール呼びまたは
下降ホール呼びの背後の人数を推定する方法が開示され
ている。
【0003】例えば、米国特許第 4,363,381号明細書、
同第4,815,568 号明細書、及び同第5,024,295号明細書
に見られるように、選択されたかごが答えるべきホール
呼びを割当てる技術は種々存在している。ピーク期間を
何時開始させ、何時終了させるかの決定は、エレベータ
トラフィック派遣の上昇ピークモードまたは下降ピーク
モードを遂行する技法には比較的無関係である。即ち、
それを何時行うかの決定は、それがどのように行われる
かには比較的無関係である。典型的には、従来のエレベ
ータ派遣システムでは、もしエレベータ派遣モードを上
昇ピーク派遣モードとすべきであると決定すれば、上昇
モード期間中の非上昇ピークトラフィックにサービスす
るためのエレベータかごは、(静的な基準で)1または
2台しか確保されない。
【0004】
【発明の概要】本発明の目的は、ピークモードエレベー
タ派遣の改良された決定と、改良された上昇ピーク派遣
を提供することにある。本発明は、従来のピークモード
派遣システムが多分完全にピークモードに入るか、また
はピークモードには入らないかの何れかであるために不
十分であるとの考えに鑑みてなされたものである。シス
テムを何時ピークモードに投入すべきか、または何時ピ
ークモードから離脱させるべきかを決定する方法は絶え
ず改善され、完成を目指しているが、これらは全て「オ
ールオアナッシング」選択を行うものであるという考え
方によっており、この選択がロビートラフィックのみに
基づいて行われているものと考えてよい。本発明によれ
ば、上昇ピーク、下降ピーク、及び階間エレベータサー
ビスに対する要望が比較され、各々に対する相対要望に
従ってエレベータシステムは最大要望を有するモードに
あることを宣言される。更に本発明によれば、上昇ピー
ク派遣モードで動作するように割当てられるエレベータ
かごの数は、上昇ピークサービスに対する相対的な要望
に比例する。もし上昇ピーク要求が下降ピークまたは階
間トラフィックに対する要求を超えれば、複数のエレベ
ータかごが上昇ピークエレベータ派遣モードに割当てら
れ、その数は上昇ピーク、下降ピーク及び階間(オフピ
ーク)サービスに対する要望の合計に対する上昇ピーク
サービスに対する要望の比に依存する。本発明は、上昇
ピーク及び下降ピークサービスに対する相対的な要望、
及び階間サービスに対する要望を表すファジー集合を利
用して実施することができる。また本発明は、種々のモ
ードでサービスを提供するための要望を表すクリスプ値
を使用して実施することもできる。
【0005】本発明は、広範なコンピュータシステムで
実現することができ、後述するように、必要に応じて相
対的な要望を比較し、相対的な数のエレベータかごを割
当てるための能力を必要とする以外は、システムの本
質、及びシステムが提供する上昇ピークサービス、下降
ピークサービス、または階間サービスの技法には無関係
である。本発明を実現するには、システムを上昇ピーク
モード、下降ピークモード、または(上昇ピークでも下
降ピークでもない)オフピークモードの派遣で動作させ
るべきか否かを決定することが含まれる。本実施例で
は、下降ピーク派遣モードは、任意の遊休かご(登録さ
れたかご呼びを有していないか、またはホール呼びに割
当てられていないかご)を上方階へ派遣して駐止させ、
必要な場合には下方階へのトラフィック輸送に当たらせ
る準備を整えることを除けば、オフピーク派遣モードと
同一であると見做す。この遊休下降ピークかごの駐止は
如何なる遊休かごにも適用できるので、下降ピーク派遣
モードに対してかごの割当ては存在しない。本実施例で
は上昇ピークモードのトラフィックは、上昇ピークトラ
フィックサービスに対して割当てられた任意のかごを、
このかごに対してホール呼びを割当てる群制御装置の能
力から除外するものとしている。また、上昇ピークトラ
フィックサービスに対して割当てられたどのかごも、そ
の上昇呼びを全て処理した後は、如何なる下降ホール呼
びにも答えずに直ちに直接ロビーに戻る。もしそのかご
の背後のどの呼びもかご呼びとして登録されていないも
のとすれば、上昇ピークかごはロビーの乗客によって登
録されたかご呼び、及びロビー乗客が降りた階において
そのかごに乗込んだ乗客によって登録されたかご呼びだ
けに応答する。勿論、上昇ピークに割当てられたかごの
利用計画は上述した計画とは異なることができる。例え
ば、群制御装置は上昇呼びを行った階にかご呼び停止を
行うかごに上昇呼びを割当てる、等々が可能である。
【0006】本発明のこの実施例は、3つのモード(上
昇ピーク、下降ピーク、またはオフピーク)のどのモー
ドで派遣を制御すべきかを決定する。もし派遣が下降ピ
ークまたはオフピークモードに従ってなされるのであれ
ば、全ての、使用可能なシステムは下降ピークまたはオ
フピークモードで動作し、群をこのようなモードで動作
させるにはどのかごが使用可能であるのかを決定する必
要はない。しかしながら、本発明による派遣システム
は、僅かな(上昇ピークトラフィックに1台のかごだけ
が割当てられる)、またはより多くの(上昇ピークトラ
フィックに2台または3台のかごだけが割当てられ
る)、または重度の(上昇ピークトラフィックに殆ど全
ての、または全てのかごが割当てられる)何れかの上昇
ピークモードで動作することができる。これは本発明の
重要な特徴であり、上昇ピークモードによるエレベータ
の派遣の程度は、そのモードにおけるサービスのために
割当てられるかごの数(それ自体は、上昇ピークトラフ
ィック要求が下降ピークトラフィック及び階間トラフィ
ックの両方または何れか一方の要求を超える程度によっ
て決定される)によって調整される。即ち、一実施例で
は、もし上昇ピークトラフィック要求が下降ピークトラ
フィック要求または階間トラフィック要求の何れかより
も僅かに大きければ、エレベータの約1/3だけが上昇
ピーク派遣モードで動作するように割当てられる。一
方、もし上昇ピークトラフィック要求が下降ピークトラ
フィック要求と階間トラフィック要求との組合せの2倍
程度に大きければ、その群に使用可能なエレベータの約
2/3を上昇ピーク派遣モードで動作するように割当て
ることができる。上昇ピークモードにおける相対的な動
作の程度(上昇ピーク派遣モードでサービスさせるため
に対応する相対的な数のかごを割当てることによる)
は、合計トラフィックに対する上昇ピークモードトラフ
ィックの比と同一の比でかごを上昇ピーク派遣モードに
割当てることによって達成される。
【0007】合計トラフィック要求に対する上昇ピーク
トラフィック要求の比を決定するために、上昇ピークト
ラフィック要求の相対的な大きさが計算され、下降ピー
クトラフィック要求の相対的な大きさが計算され、そし
て階間トラフィックの相対的な大きさが分離して計算さ
れる。以下に説明するように、これは種々の方法で達成
することができる。しかしながら、本発明の好ましい実
施例では、前記特許出願「ファジー論理を使用するエレ
ベータかご内の乗客数の決定」の教示(この教示は前記
特許出願「ファジー論理を使用するエレベータシステム
のトラフィックモードの決定」にも開示されている)に
よって与えられる乗客情報を使用して、前記特許出願
「ファジー論理を使用するエレベータシステムのトラフ
ィックモードの決定」の教示に従って相対上昇ピークト
ラフィック要求及び相対下降ピークトラフィック要求を
決定する。この方法では、ロビーに残された乗客に関す
る乗客情報を表すファジー集合を使用して上昇ピークが
発生しつつある(そしてサービスを要求している)尤度
(もしくは見込み)を表す複数のファジー集合を決定す
る。これらのファジー集合の最小メンバーシップがまと
められてこの尤度を表すファジー集合を形成し、このフ
ァジー集合自体の最大メンバーシップは上昇ピークトラ
フィックがどの程度のサービスを要求しているかを決定
する程度を表すある値である。同様にして、下降ピーク
トラフィックがサービスを要求している程度を表すある
数が求められる。(ファジー集合の形の)同一乗客情報
は、その群に対して使用可能な全システム内の上昇ホー
ル呼び階間トラフィック、下降ホール呼び階間トラフィ
ック、上昇かご呼び階間トラフィック、及び下降かご呼
び階間トラフィックを推定するために使用され、階間ト
ラフィックを表すファジー集合が求められる。これは、
1人または2人の乗客に対しては0周辺に基本要素を有
し、若干数のまたはそれより多くの乗客(例えば4台の
エレベータ群においては30人程度の乗客であることが
できる)に対しては1の基本要素まで増加して一定に保
たれ、“多くの階間乗客”は等しい(エレベータリング
知識に従って)ことを表す所定のファジー集合と部分共
通に(インターセクト)される。これら2つのファジー
集合の共通部分は、任意の時点にシステム内に多くの階
間乗客が存在している程度を表すファジー集合をもたら
す。次いでこの共通部分の最大メンバーシップの選択が
上述した上昇ピーク及び下降ピークの指示と比較され、
どのトラフィック派遣モード(上昇ピーク、下降ピー
ク、またはオフピーク)で動作させるべきか、またもし
指示されたモードが上昇ピークであれば、システムをど
の程度の上昇ピークで動作させるべきか(上昇ピークサ
ービスに割当てるべき使用可能なかごの数)が決定され
る。
【0008】本実施例では、上昇かご呼び階間トラフィ
ック及び下降かご呼び階間トラフィックの決定は各エレ
ベータにおいて、エレベータが下降走行及び上昇走行を
それぞれ開始する度に走るルーチン内で決定され、それ
らの結果は、結果が決定され次第群制御装置へ伝送され
る。従って上昇及び下降方向の階間かご乗客トラフィッ
クのこれらの計数は、後述する群制御装置の動作に対し
て完全に非同期で生成され、群に供給される。一方、群
全体の上昇ホール呼び及び下降ホール呼び階間トラフィ
ックは群制御装置内において決定され、群制御装置へ伝
送されてきた個々のエレベータ上昇かご呼び及び下降か
ご呼び階間トラフィック情報と組合わされる。本発明の
主たる面は、群制御装置がこの階間トラフィック情報の
合計を使用し、大量の階間トラフィックと極く僅かな下
降ピークまたは上昇ピークを処理するオフピークモード
時に、システムが動作すべき相対的な程度の指示を決定
することである。本発明の他の目的、特色、及び長所は
添付図面に基づく以下の実施例の説明から明白になるで
あろう。
【0009】
【実施例】図1を参照する。エレベータが下方に走行す
る際にエレベータ内の階間トラフィックを決定するため
の下降トラフィックルーチンは開始点10から始まり、
第1の判断段階11においてエレベータの方向が下降か
否かを決定する。もし下降でなければ、段階12におい
てトラフィックタイマ(詳細に関しては後述する)がリ
セットされ、ルーチンは戻り点13を通してエレベータ
制御装置プログラムの他の部分へ進められる。このプロ
セスは、エレベータが下降走行を開始し、エレベータの
方向が下降にセットされる時点まである循環基準で(例
えば1秒置き程度に)繰り返される。方向が下降にセッ
トされると第1の判断段階11が肯定になり、判断段階
14へ進んで下降タイマがセットされてから1分経過し
たか否かが決定される。たとえエレベータがある停止階
に留まったとしても(例えば、エレベータのドアが開く
のを阻止されたり、またはオフスイッチを作動させたり
したことによって)、下降トラフィックタイマは下降走
行中に少なくとも毎分1回プログラムを作動させる。下
降トラフィックタイマがタイムアウトしていないものと
すれば判断段階14の結果は否定となり、判断段階16
は最後の停止階を離れてからエレベータがそのかご呼び
を検査されたか否かを停止完了フラグによる指示によっ
て決定する。
【0010】判断段階16の結果が否定であれば、ルー
チンは判断段階18に進んでエレベータがある停止階を
離れたか(または残っているか)否かが決定される。も
し肯定ならば、ドアは完全に閉じ運動が発生しているこ
とがブレーキリフト信号によって指示される。エレベー
タが下降方向に走行している時には、エレベータがある
階を離れる度毎に(判断段階18によって決定)、もし
くは少なくとも毎分1回(判断段階14によって決定)
はルーチンが走ることになる。段階20において、階ポ
インタがロビー階を指すようにセットされ、かご呼びカ
ウンタが0にリセットされる。次いで判断段階22は、
階ポインタによって指示された階に対するかご呼びが存
在するか否かを決定する。もし存在しなければ、これは
ロビーへ向かうように登録されたかご呼びが存在せず、
従って今かご内に居る全ての乗客はロビー以外の階へ向
けて走行中であること、従って階間トラフィックを構成
していることを意味している。この場合には判断段階2
2の結果は否定となり、段階24においてかごCの階間
下降乗客を表すファジー集合がかごCのかご乗客のファ
ジー集合に等しくセットされる。かご乗客のファジー集
合は、前記特許出願「ファジー論理を使用するエレベー
タかご内の乗客数の決定」の図3−5に関して記述され
ている群制御装置から与えられる。群制御装置は、各か
ごがある階を離れる度毎にかごから伝送されるエレベー
タかご重量を使用して各かご毎の乗客ファジー集合を生
成する。段階26においてかごCの階間下降乗客を表す
このファジー集合が群制御装置に伝送され、下降トラフ
ィックタイマ(判断段階14において使用)が新しい1
分間を開始するようにセットされる。次いで、戻り点1
3を通してエレベータ制御装置プログラムの他の部分へ
進む。
【0011】判断段階22において、ロビー呼びが登録
されていると決定されれば(結果が肯定であれば)、段
階28において階ポインタが前進させられ、今度はロビ
ー階の上方の階を指すようになる。判断段階30はかご
呼びがその階に対して登録されているか否かを決定し、
もし登録されていれば判断段階30は肯定され、段階3
2においてかご呼びカウンタがインクリメントされる。
かご呼びカウンタは、ロビー以外の階に対して登録され
たかご呼びを追跡する。もしロビーより上方の階行きの
かご呼びが登録されていなければ、最初のパスでは判断
段階30は否定であるからかご呼びカウンタは0にセッ
トされたままである。次いで判断段階33は、階ポイン
タが最上階まで前進させられたか否かを決定する。これ
はかご呼びの計数が完了することを指示している。最初
のパスでは判断段階33の結果は否定となり、ルーチン
は段階28に戻されて階ポインタを次の順番の階へ前進
させる。同様にして、全ての階が調べられ、それらがか
ご呼びを有しているか否かが決定され、全てのかご呼び
がかご呼びカウンタ内に登録される。全ての階が調べら
れてしまうと判断段階33の結果が肯定となり、段階3
4ヘ進んでかごCの階間下降乗客のファジー集合がかご
Cのかご乗客のファジー集合に等しくセットされる。し
かしながら、このかごCのかご乗客のファジー集合の各
メンバーシップは、呼びの合計数(判断段階22が肯定
されたことによって指示されるロビー呼びを表す数より
も1だけ大きい)に対するかご呼びカウンタによって確
立された非ロビー呼びの比だけ縮小されている。これに
より、このファジー集合は、ロビーへ直行する(下降ピ
ーク)トラフィックではなく、階間トラフィックを包含
する下降乗客の推定数を表すメンバーシップを有するよ
うになる。例えば、もしファジー集合のメンバーシップ
が乗客の見込みを6、8、及び4程度であることを指示
し、2つの呼びだけが登録されていてその1つがロビー
行きであれば、段階34の後のこのファジー集合は3、
4、及び2を指示するメンバーシップを有するようにな
る。前述したように、かごCの階間下降乗客ファジー集
合が確立されると、段階26がこのファジー集合を群へ
伝送し、停止完了フラグをセットして最後の停止階を離
れた後にかご呼びの計数を行ったことを指示する。その
後、ルーチンは戻り点13からプログラムの他の部分へ
進められる。
【0012】図1を通る下降トラフィックルーチンの次
のパスにおいて判断段階11及び14が肯定されると、
先行パスにおける段階26において停止完了フラグがセ
ットされているために判断段階16は肯定になる。従っ
てかご呼びの計数は繰り返されない。その代わりとし
て、判断段階16が肯定された結果、判断段階36へ進
んでドアが完全に開いているか否か(かごが別の停止階
にあることを指示)が決定される。もし完全開扉であれ
ば判断段階36は肯定され、段階36へ進んで停止完了
フラグがリセットされるので、かごが現停止階を離れる
と直ちにかご呼び計数を再開できるようになる。停止階
の間の図1の下降トラフィックルーチンを通る全てのパ
スにおいてかご呼び計数が達成されてしまうと判断段階
36が否定されるので、ルーチンは戻り点13からプロ
グラムの他の部分へ進められる。図3の上昇トラフィッ
クルーチンは、ロビー階においてエレベータに乗込んだ
乗客によって初めに登録された全てのかご呼び(これら
は全て階間トラフィックを表すものではないから)を考
慮しなければならないことを除いて、同じように動作す
る。階間トラフィック内に含まれる乗客の推定を決定す
るためには、登録されたかご呼びの合計数からロビー階
において乗込んだ乗客が登録したかご呼びの数を差引か
なければならない。図3の上昇トラフィックルーチンは
開始点40から始まり、最初の判断段階41はエレベー
タが上昇方向に走行中であるか否かを決定する。もし否
であれば、段階42においてロビー呼びが行われたこと
を表すローカルプログラミングフラグ(後述)がリセッ
トされ、またトラフィックタイマ(前記下降トラフィッ
クタイマと全く同じように動作する)がリセットされ
る。次いで戻り点44からエレベータ制御装置プログラ
ミングの他の部分へ進められる。エレベータが上昇方向
へ走行しているものとすれば、判断段階41が肯定さ
れ、判断段階46へ進んで上記ロビー呼び完了フラグが
セットされているか否かが決定される。このルーチンを
通る最初のパスにおいてはこのフラグはセットされてい
ないであろうから、判断段階46は否定されて判断段階
48へ進み、エレベータが減速を開始したか否かを決定
する。判断段階48はロビー上の最初の停止階を表すも
のであり、従ってロビー乗客が登録したかご呼びの数を
認識できる(エレベータの走行中の)点である。もしエ
レベータがその最初の停止階において減速を開始しなけ
れば判断段階48は否定され、ルーチンは戻り点44か
らエレベータ制御装置プログラムの他の部分へ進められ
る。
【0013】エレベータがその最初の停止階に向かって
走行中に、図3のルーチンを通る連続パスで判断段階4
1が肯定され、判断段階46が否定され、そして判断段
階48が否定される。エレベータがロビー上のその最初
の停止階のために減速を開始すると直ちに判断段階48
は肯定され、ルーチンは段階50へ進んでかご呼びカウ
ンタが0に等しくセットされ、階ポインタがロビー階に
等しくセットされる。段階52において階ポインタが前
進せしめられ、判断段階54はロビー上の最初の階行き
のかご呼びが登録されているか否かを決定する。もし登
録されていれば段階56においてかご呼びカウンタがイ
ンクリメントされ、判断段階58は建物内の全ての階に
関してかご呼びが調べられたか否かを決定する。初めは
そのようなことはないから判断段階58は否定され、ル
ーチンは段階52へ戻されて階ポインタは次の順番の階
まで前進させられる。次いで、判断段階58は再度次の
階のためのかご呼びが存在するか否かを決定し、もし存
在すれば段階56においてそれをかご呼びカウンタ内に
登録する。もし存在しなければ段階56はバイパスされ
る。次いで判断段階58は再び全ての階が調べられたか
否かを決定する。最終的には全ての階が調べられ、判断
段階58は肯定となるので、ルーチンは判断段階60へ
進んでロビー呼び完了フラグを調べる。方向が上昇でな
い時にはこのフラグは常にリセットされているから、初
めはセットされていない。図3のルーチンを通る最初の
パスでは判断段階60は否定され、段階62においてロ
ビー階から乗込んだ乗客が入力したかご呼びの数を表す
レジスタが、かご呼びカウンタによって現在指示されて
いる呼びの数に等しくセットされる。またロビー呼び完
了フラグがセットされるので、ロビー乗客が入力した呼
びの数が確立されたことが知らされる。次いでルーチン
は戻り点44からエレベータ制御プログラムの他の部分
へ進められる。
【0014】図3のルーチンを通る次のパスでは、判断
段階41及び46が肯定となり、判断段階64は上昇ト
ラフィックタイマが1分に到達したか否かを決定する。
一般的には否であろうから判断段階64は否定され、判
断段階66は停止完了フラグがセットされているか否
か、つまり最後の停止階を離れて以降に上昇かご呼びが
計数されたか否かを決定する。ロビー呼びが行われた後
に最初に判断段階66を通るパスでは段階63において
停止完了フラグがセットされている(ロビー階雪の呼び
が計数されたことを指示している)ために、判断段階6
6の結果は肯定になる。従って判断段階68はかごが次
の停止階に到達したか否かを(ドアが完全に開いている
か否かによって)決定する。最初は判断段階68を通る
各パスは否定され、ルーチンは戻り点44を通して群制
御装置プログラムの他の部分へ戻される。一旦かごが第
1の停止階へ到達し、ドアが完全に開くと、図3の上昇
トラフィックルーチンを通るパスは判断段階68におい
て肯定されるので、ルーチンは段階70へ進められて停
止完了フラグをリセットする。次いで戻り点44を通し
て他のプログラム部分へ進められる。図3の上昇トラフ
ィックルーチンを通る爾後のパスでは、判断段階41及
び46が肯定、判断段階64及び66が否定になるの
で、判断段階72はカゴガその停止階から離れて移動し
始めたか否かを決定する。最初は、(かごがその停止階
に止まっているので)判断段階72は否定であり、ルー
チンは戻り点44から他のブログラム部分へ進められ
る。しかしながら、かごがその停止階から離れ始めると
図3の上昇トラフィックルーチンは次のパスで判断段階
72が肯定になり、段階50に達して上述したように上
昇呼びの計数を開始する。このようにして各階毎に上昇
呼びが調べられ、もしその階がかご呼びを有していれば
かご呼びカウンタは段階56においてインクリメントさ
れる。全ての階に関してかご呼びが調べられると判断段
階58は肯定になる。先行サイクルにおける段階62に
おいてロビー呼び完了フラグがセットされているため
に、今度は判断段階60は肯定になる。そのためルーチ
ンは段階74に進み、段階74はかごCのかご乗客を表
すファジー集合のメンバーシップを、全てのかご呼びに
対する非ロビーかご呼びの比によって縮小することによ
って、かごCの階間上昇乗客を表すファジー集合を作成
する。次いで段階76において、このかごC階間上昇乗
客を表すファジー集合が群へ伝送され、上昇トラフィッ
クタイマをセットして新しい1分の計数を開始させる。
次いで段階63は再び停止完了フラグをセットするの
で、判断段階68においてかごが次の停止階にあること
を指示し、それに続いて判断段階72においてかごが上
記次の階を離れたことを指示して停止完了フラグがリセ
ットされるまで、それ以上かご呼びの計数は行われな
い。このプロセスはかごがある停止階を上昇方向に離れ
る度に繰り返される。何等かの理由のために最後の発進
から1分以内に発進が行われないものとすれば、判断段
階64が肯定になって上昇かご呼びを計数させる。ルー
チンはロビー呼びが行われるまでは判断段階46からタ
イマ試験(判断段階64)へ進むことはないから、ロビ
ー呼びが行われるまでは判断段階64が上昇かご呼びを
計数させることがないことに注目されたい。
【0015】図4のホールトラフィックルーチンへは開
始点80から入り、最初の判断段階82は(単一モード
またはオフラインではなく)群動作のために割当てられ
ているかごの数が、図4のホールトラフィックルーチン
が遂行された最後の時点以降に変化したか否かを決定す
る。これは現在群内で使用可能なかごの数と、このルー
チンが走った最後の時点に群内で使用可能であったかご
の数とを判断段階82において比較することによって達
成される。もしかごの数が異なれば判断段階82は否定
され、次の判断段階84は飛越されて図4のルーチンが
遂行されるが、もしかごの数が同一であれば判断段階8
4はホールトラフィックタイマがセットされてから5秒
が経過したか否かを決定する。このルーチンへは毎秒1
回程度到達するが、このルーチンは5秒毎にしか、また
は群内のかごの数が変化した時にしか遂行されない。従
って、判断段階84が否定されると、ルーチンは戻り点
86から群制御プログラムの他の部分へ戻される。群に
割当てられたかごの数が変化するかまたはホールトラフ
ィックルーチンが最後に走ってから5秒経過していれ
ば、判断段階82が否定されるかまたは判断段階84が
肯定となって段階88へ進み、最終的には階間乗客を表
すファジー集合を保持する大きいレジスタが全て0にセ
ットされる。次いで階ポインタ(連続的にレジスタアド
レス及び論理内の異なる階を指す)が最上階に等しくセ
ットされ、階カウンタ(階を含む算術演算のために使用
される)も最上階にセットされる。
【0016】次いで判断段階90は、階ポインタがロビ
ー階にセットされている(これは最上階からロビーまで
の全ての階がこのルーチン内で処理された時に限って発
生する)か否かを決定する。始めは、判断段階90の結
果は否定の筈であり、従って判断段階92が階ポインタ
によって指示されている階の上昇ホール呼びが登録され
ているか否かを決定するようになる。もし登録されてい
れば判断段階92は肯定になり、判断段階94は指示さ
れた階がロビーより上方にあるか否かを決定する。もし
上方にあれば、階カウンタ−ロビー階は0よりも大き
く、判断段階94の結果は肯定になるので段階96にお
いて非ロビー呼びである上昇ホール呼びの確率が1に等
しくセットされる。ロビーより上方で登録された如何な
る上昇呼びもロビー行きのトラフィックを表してはいな
いから、非ロビートラフィックの確率は絶対であり、確
率を1に等しくセットすることは正しいのである。一方
もし階ポインタがロビー階を指していれば、判断段階9
0から判断段階94へ進むことは許されない。もし階カ
ウンタがロビーより下方の階を指示していれば、階カウ
ンタからロビー階を差し引くと0より小さい数となり判
断段階94の結果は否定となるので段階98へ進む。段
階98においては、ロビー以外の階へ行くことを希望す
る乗客が行う上昇ホール呼びの確率が、その呼びとロビ
ーとの間の階の数と、その数−1の比として作成され
る。例えば、もしロビーが6階であり、上昇呼びが3階
から登録されているとすれば、2/3のトラフィックが
階間トラフィックである機会が存在する。
【0017】上昇ホール呼びが階間トラフィックである
(ロビー行きではない)確率が段階96または98にお
いて決定されると、階間乗客を表すファジー集合(始め
に0にセットされたもの)が段階99において更新され
る。即ち、段階99においては、この階間乗客を表すフ
ァジー集合に、階ポインタ(F)によって指示される階
における上昇ホール呼びの背後の推定乗客を表すファジ
ー集合と、確率との積が加算される。階ポインタによっ
て指示される階における上昇ホール呼びの背後にあると
推定される乗客を表すファジー集合は、前記特許出願
「クリスプ値及びファジー値に基づくエレベータかごを
待機する人数の推定」の教示に従って決定される。得ら
れたファジー集合のメンバーシップは、もしその確率が
1以外であれば、その確率によって縮小され、一方その
確率が1であれば階ポインタによって指示される階の上
昇乗客のファジー集合と全く同一のままである。段階9
9の後、判断段階104は最下階を調べて下降ホール呼
びがあるか否かを決定する。これは不可能であるから、
判断段階104が否定されるとルーチンは段階106へ
進められて階ポインタが前進せしめられ、階カウンタは
最下階の次に上の点へインクリメントされる。次いで判
断段階108は、全ての階を評価したか否かを決定する
が、始めは否定であろうから判断段階90へ戻されて第
2の階が上昇ホール呼びを有しているか否かが決定さ
れ、プロセスが繰り返される。もし階ポインタが指示す
る階行きの下降ホール呼びが存在すれば、ルーチンは判
断段階104が肯定されるため判断段階109へ進み、
階ポインタがロビー階を、またはロビー階より下方を指
しているか否かを決定し、(この実施例では)これらの
下降ホール呼びを間違いなく階間トラフィックであると
決定する。もし肯定ならば、ルーチンは段階110にお
いて階ポインタが指示する階の下降ホール呼びの背後の
呼びの確率を、階間トラフィックの確率に等しい1にセ
ットする。しかしもし呼びがロビーよりも上方の下降ホ
ール呼びであれば、段階111は段階99と同じ手法
で、下降ホール呼びの背後の乗客が、ロビーを通って建
物から去る乗客(ここでは“下降ピーク”乗客と呼ぶ)
に関係しているのではなく、階間乗客である確率を決定
する上で下降ホール呼びとロビーとの間の階の数を考慮
して確率を計算する。
【0018】段階110、111の何れかにおいて確率
が決定された後、段階112において階間乗客ファジー
集合は、階ポインタが指示する階の下降ホール呼びの背
後の乗客の推定数を表すファジー集合と、これらの乗客
が階間乗客である確率との積をそれに加算することによ
って更新される。これは、単に確率を使用してファジー
集合内の各項のメンバーシップを乗算することによって
達成される。現在の階の乗客を考慮して階間乗客のファ
ジー集合が更新されると、段階106は階カウンタをイ
ンクリメントさせ、階ポインタを前進させる。判断段階
108は全ての階が調べ終わったか否かを決定する。も
し終了していれば、段階113はかごポインタ(C)を
0にリセットし、段階114はかごポインタを1だけ前
進させて群内の最低番号のかごを識別する。次いで段階
115は、かごCの階間下降乗客のファジー集合(図1
から)と、かごCの階間上昇乗客のファジー集合(図3
から)とを加算することによって階間乗客ファジー集合
を更新する。次の判断段階116は、全てのかごの推定
かご呼び乗客が階間乗客ファジー集合に加算されたか否
かを決定する。もし否であれば、ルーチンは段階114
へ戻され、全てのかごが完了するまで次のかごの上昇及
び下降乗客計数を加算して行く。全てのかごが完了する
と判断段階116が肯定され、プログラムは転送点11
8から図5に示す上昇ピーク比ルーチンへ進められる。
【0019】図5においてはルーチン120が呼び出さ
れ、階間乗客ファジー集合が、多くの階間乗客を表すフ
ァジー集合と部分共通される。このファジー集合は、任
意の一時に階間走行のために多分この群のエレベータか
ご内に居るか、または待機しているかの何れかであると
考えられる1乃至最大数の各乗客数毎の基本要素を有し
ている。この数は建物及びエレベータシステムの大きさ
に依存する。例えば、多くの階間乗客を表す(エレベー
タリング技術及び経験から)と考えられるファジー集合
は図2に示すものからなる。図2に示す滑らかな曲線状
のファジー集合は、1乃至ある大きい数( 100 または
200)の各乗客数に関係付けられた基本要素を有し、ま
た各要素は、システムが上昇ピークモード、下降ピーク
モード、またはオフピークモードの何れで動作すべきか
を決定する目的でこの乗客数が階間乗客の項内の“多く
の乗客”であると考えられる尤度を表すメンバーシップ
を有している。乗客数ファジー集合と図2に示す型のフ
ァジー集合とを部分共通化することによって得られるフ
ァジー集合内に確立された階間乗客は、システムにオフ
ピークモード動作を要求することを表している。図2に
示すように尤度、従ってファジー集合のメンバーシップ
は0から1の間にわたっており、ある乗客数(例えば 3
0 )において1になり、そしてその数よりも多い全ての
乗客数に対して1に維持されている。図5のサブルーチ
ン122は、サブルーチン120によって取られた共通
部分から得られた階間乗客ファジー集合の最大メンバー
シップからなるクリスプ数、IFLを決定するために呼
び出される。これは単なる繰り返しルーチンであり、第
2項のメンバーシップと第1項のメンバーシップとを比
較して大きい方を保管する等々を全ての項に関して遂行
し、最大のものを残すルーチンである。同様にしてシス
テムが上昇ピークモードで動作する必要があることを指
示するクリスプ値UPKを求めるために、前記特許出願
「ファジー論理を使用するエレベータシステムのトラフ
ィックモードの決定」の図6−10に従って上昇ピーク
ファジー集合を繰り返し通過するサブルーチン124が
呼び出される。また上記特許出願に従って決定される下
降ピークのファジー集合内の最大メンバーシップとして
クリスプ値DPKを決定するためにサブルーチン126
が呼び出される。これによって3つのクリスプ値、即ち
階間トラフィック(オフピークモード)要求を表すIF
Lと、上昇ピークトラフィックモード要求を表すUPK
と、下降ピークトラフィックモード要求を表すDPKと
が得られる。これらは、比を0に初期化する段階127
から開始されるルーチンにおいて比較される。判断段階
128はIFLがDPKより大きいか否かを決定する。
もし大きければ、判断段階130はIFLがUPKより
も大きいか否かを決定する。もし大きければ、段階13
2において上昇ピーク及び下降ピークの両方がリセット
され、エレベータシステムはオフピークモードで動作す
るようになる。一方もしDPKがIFLに等しいか、ま
たはIFLより大きければ判断段階128は否定され、
判断段階134はDPKがUPKKより大きいか否かを
決定する。もし大きければ判断段階134が肯定とな
り、段階136において上昇ピークがリセットされ、下
降ピークがセットされる。この目的は、先行モードが何
(下降ピーク、上昇ピークまたはオフピーク)であった
にせよ、モードを下降ピークにすることである。オフピ
ークまたは下降ピークの何れかが選択された後、どのか
ごも上昇ピークモードに割当てられないようにするため
に、段階137は全てのかごを上昇ピークモードへの割
当てから解放する。もし上昇ピーク(UPK)が下降ピ
ーク(DPK)及び階間トラフィック(IFL)の両者
よりも大きければ判断段階130、または判断段階13
4の何れかが否定され、段階138は下降ピークをリセ
ットし、上昇ピークをセットして群制御装置を上昇ピー
クモードで動作させるようにする。このようにトラフィ
ックモードを階間サービスに対する要望に部分的に基づ
いて選択することが、本発明の一つの面の要点である。
【0020】また段階138は、上昇ピーククリスプ値
(UPK)を、全てのクリスプ値の合計で除算した値に
等しく比をセットする。つまりこの比は、全てのモード
の合計に対する上昇ピークの分担比である。次いで上昇
ピークトラフィックに割当てるべきかごの数に等しいN
カウンタが0にリセットされる。次の判断段階142
は、数Nが、群内のかご数と上記比との積よりも大きい
か否かを決定する。これが本発明の別の面の核心であっ
て、上昇ピーク、下降ピークまたはオフピークモードを
優勢にさせるべき程度の合計に比して、上昇ピークモー
ドを遂行させるべき程度の間の相対的関係を使用して
(要望と同一の比で)上昇ピークに割当てるかごの数を
確立するのである。始めはNは0(段階138において
0にセット)であるから判断段階142は否定され、段
階144はNカウンタをインクリメントさせる。このル
ープは数Nが比と群内のかごの数との積に等しくなるか
または大きくなるまで繰り返される。何れの場合も、も
し群内のかごの数と比との積を丁度整数となるように打
ち切れば、積の値が端数を有している場合には、上昇ピ
ークに割当てられるかごの数は、積が打ち切られない場
合に割当てられるかごの数よりも1台少なくなる。本発
明の何れの実施例においても適切な数のかごを上昇ピー
クに割当てさせるために、判断段階142において使用
される積に、ある付加的な定数を乗じてもよい。この定
数は単に値を変化させて上昇ピークに割当てるかごの数
を調整するためのものであって、1よりも小さくても、
大きくてもよい。
【0021】何れの場合も一旦Nが決定されると、判断
段階146はこのパスが図4及び5のルーチンを通る時
に判断段階142が決定したかごの数が、最後のパスで
決定された数と同一であるか否かを決定する。もし同一
であれば、適切なかごの数が割当て済であるので、かご
を上昇ピークに割当てるためのプロセスへ進む必要はな
い。しかしこのルーチンを通るこのパスと、直前パスと
で上昇ピークに割当てるべきかごの数が異なれば判断段
階146は否定されるので、上述したようにして判断す
るために段階148は最後の値NをNカウンタに等しく
セットする。更に段階148は最後のパスにおける群内
のかごの値を(爾後の判断のために)判断段階82(図
4)において使用した現在の群内のかごの数に等しくセ
ットし、判断段階84(図4)において使用させるため
にホールトラフィックタイマを新しい5秒間隔を計数す
るようにセットする。次いで転送点150を通して相対
ロビー応答(RLR)ルーチンへ進む。システムが下降
ピークまたはオフピークの何れかにセットされている
か、または判断段階146が肯定されたことによって同
数のかごが上昇ピークに必要であることが決定されたた
めに、どのかごを上昇ピークに割当てるかを決定する必
要がなければ、上述したように、段階152は群内のか
ごをセットし、ホールトラフィックタイマをセットす
る。次いで群制御装置プログラムは戻り点154を通し
て他の機能へ進められる。
【0022】図6に示す相対ロビー応答ルーチンは、上
昇ピークにサービスすべきかごの数Nが変化すれば随
時、または10秒毎に遂行される。それを決定するため
にルーチンは毎秒1回または開始点156を通して呼び
出され、判断段階158はRLRタイマがセットされて
から10秒か経過したか否かを決定する。もし経過して
いなければ、戻り点160から他のプログラムへ進めら
れる。一方、もしRLRタイマがセットされてから10
秒が経過しているか、または上昇ピークに割当てるべき
かごの数に変化が生じていれば、判断段階156が肯定
されるか、または点150からの入力により段階162
へ進み、かごポインタ(C)が0に等しくセットされ
る。次いで段階164において群内の最低番号のかごを
指すようにCカウンタが前進せしめられ、判断段階16
6は、そのかごが駐止しているか否かを決定する。もし
駐止していなければ判断段階168は、そのかごが駐止
し始めるために移動中であるか否かを決定する。判断段
階166または168の何れかが肯定であれば、それは
そのかごが遊休中であることを意味しているので、その
かごが上昇ピークへのサービスに直ちに使用可能である
ことを指示するように段階169において相対ロビー応
答が0に等しくセットされる。もしかごが遊休でなけれ
ば両判断段階166及び168は否定され、一連の判断
段階170−172はそのかごが使用可能であるか否か
を決定する。
【0023】もしそのかごがかご呼びまたはホール呼び
を有しているか、またはもしそのかごが最大荷重を有し
ているか、またはそのかごが既に上昇ピークトラフィッ
クに割当て済であればそのかごはサービス中であり、段
階174はそのかごが繁忙であることを指示するある値
( 200程度でよい)にRLRレジスタをセットする。し
かしもしそのかごが遊休中でも、サービス中でもなけれ
ばそのかごは使用可能ではなく、従って判断段階16
6、168、170−172は全て否定され、段階17
6はRLRレジスタを 10,000 のようなある最大値にセ
ットする。もし段階176がRLR値をその最大にセッ
トすればその特定のかごに対するプロセスは完了するの
で、ルーチンは判断段階180へ進められて全てのかご
の判断がなされたか否かが決定される。始めはそのよう
なことはないから判断段階180は否定され、ルーチン
は段階164へ戻されてCポインタは群内の次のかごを
指すように前進される。次いで判断段階166、168
が繰り返されてそのかごが遊休であるか否かが決定さ
れ、判断段階170−172が繰り返されてそのかごが
繁忙、即ち使用不能であるか否かが決定される。これら
の試験の1つが肯定されたものとすれば、段階169、
174の一方の後に判断段階182はそのかごがロビー
の上方にあるのか、またはロビーの下方にあるのかを決
定する。もしそのかごがロビーにあるか、またはロビー
より上方にあれば判断段階182は肯定され、段階18
4はそのかごがロビーから離れている距離を表す量(そ
のかごの現在位置とロビー階との間の差を20倍するこ
とによって決定される)だけRLRレジスタをインクリ
メントさせる。次いで判断段階186はそのかごがロビ
ーから離れるように走行中であるか否かを決定し、もし
離れて行くのであれば段階188は、そのかごが方向を
反転するのに要する時間長を表す 80 のような数をRL
Rレジスタに加算する。一方もしそのかごがロビーより
下方にあれば判断段階182は否定され、段階190は
そのかごがロビーより下方にある階数を20倍すること
によってロビーまでの距離を配慮し、判断段階192は
そのかごがロビーから離れるように走行中であるか否か
を決定する。もし離れて行くのであれば、方向転換に必
要な時間を表す 80 のような数を段階188においてR
LRレジスタに加算する。
【0024】以上に続く一連の段階及び判断段階は、か
ご呼び及びホール呼びに対して停止することによっても
たらされ得る遅延を表す諸要因を付加するものである。
これは段階194において階ポインタを0にセットする
ことから開始される。次の段階196は1階を指すよう
に階ポインタをインクリメントさせ、判断段階198は
はその階に対してかご呼びが登録されているか否かを決
定する。もし登録されていれば段階200は、かご呼び
にサービスするのに要する時間を反映するためにRLR
レジスタに 60 を加算する。もし登録されていなければ
段階200はバイパスされる。次いで判断段階202
は、階ポインタが現在指示している階に対してホール呼
びが登録されているか否かを決定する。事実上昇呼び及
び下降呼びの両方を(実際に)別々に調べることができ
る。もし登録されていれば段階204はRLRレジスタ
に 80 を加算するが、登録されていなければ段階204
はバイパスされる。判断段階206は全ての階が調べら
れたか否かを決定し、このかごがその中に登録されたか
ご呼びを有しているか否か、またはそれにホール呼びが
割当てられているか否かを決定する。始めは、そのよう
なことはあり得ないから判断段階206は否定され、ル
ーチンは段階196へ戻されて階ポインタをインクリメ
ントさせ、次の順番の階に関してかご呼び及びホール呼
びの検査が遂行される。全ての階に関する呼びが決定さ
れると、判断段階206の結果は肯定となり、判断段階
208はかごCのドアが開いているか否かを決定する。
もし開いていれば段階210は、かごを上昇ピークトラ
フィックに割当てることができるようになる前にそれが
ドアを閉じるのに要する時間を反映させるために、RL
Rレジスタに約 40 の計数を加算する。もし開いていな
ければ段階210はバイパスされる。次いで判断段階1
80は全てのかごのRLR値が確立されたか否かを決定
する。始めはそのようなことはないから判断段階180
は否定され、ルーチンは段階164へ戻されてかごカウ
ンタをインクリメントさせ、次の順番のかごに関して諸
判断を反復する。全てのかごのRLR値が確立されると
判断段階180の結果が肯定となり、プログラムは転送
点182を通して図7に示す上昇ピークかご選択ルーチ
ンへ進められる。
【0025】図7の1対の段階184、186はCポイ
ンタを0にセットし、Mポインタ(これは前述したよう
に、必要上昇ピークかごの数Nの値を追跡している)を
システム内の最高番号のかごに等しくセットし、RLR
レジスタ(以下に説明する)の数(M)を 10,000 のよ
うなある最大値にセットし、そしてかごポインタを前進
させて群内の第1のかごを指し示させる。次いで図7の
プロセスは、どのかごが最低のLRL値を有しているか
を決定する。第1のかごのRLR値がレジスタMのRL
R値(始めは最大にセットされている)と比較され、そ
れがレジスタMのRLR値より小さいか否かが決定され
る。それが最大値にセットされている(図6の段階17
6において)場合以外はこの値は最大値よりも小さいの
で判断段階188は肯定となり、段階190に進んでR
LRレジスタ内のRLR値及び番号MのCレジスタが次
に最高の番号のRLR及びCレジスタへ転送される。
(最初のパスのようにMポインタが最大である場合に
は、M番目の内容はダンプされたばかりである。)次い
で段階192においてレジスタ番号M内のRLR及びC
値がかごCのRLR及びC値に等しくセットされる。こ
れによりかごCの値が最高番号のRLR及びCレジスタ
内に挿入されたことになる。次いで段階194において
Mポインタが後退(1だけ減少)され、判断段階196
においてMポインタが値1まで後退したか否かが決定さ
れる。始めはそのようになっていないから判断段階19
6は否定となり、判断段階188に戻されて再びこのか
ごのRLR値が次の順番のレジスタのRLR値より低い
か否かが調べられる。最初のパスでは、最大RLRより
も小さいどのRLR値もさざ波のように伝わってRLR
レジスタの全てのM内に確立され、かご番号(かごC)
はCレジスタの全てのM内に登録される。RLRレジス
タの全てのMが調べられてしまうと判断段階196は肯
定になり、判断段階198は全てのかごのRLR値が比
較されたか否かを決定する。始めは否であるからルーチ
ンは判断段階198から186へ戻され、Mポインタが
最大まで蓄積され、かごポインタが次に順番のかごを指
すように前進させられてプロセスが繰り返される。
【0026】第2のかごが第1のかごよりも低いRLR
値を有しているものとすれば、各RLR及びCレジスタ
内の値が次に最高番号のRLR及びCレジスタ内へ押し
のけられ、現在のかごのRLR及びCの値がそれらの位
置を占める。この結果、第2のかごの番号がCレジスタ
1内に位置し、そのRLR値がRLRレジスタ1内に位
置し、かご番号1の番号がCレジスタ2内に位置し、そ
のRLR値がRLRレジスタ2内に位置し、そして最大
RLR値が残余の高い番号のレジスタ内に位置する(そ
れまでの2回の繰り返しによって連続的にそこに押しの
けられて)。次いで判断段階198は全てのかごのRL
R値が比較されたか否かを再度決定し、全てが比較され
ていれば最低RLR値を有するかごのかご番号がCレジ
スタ1内に位置を占め、そのRLR値がRLRレジスタ
1内に配置され、2番目に最低のRLR値を有するかご
のかご番号がCレジスタ2内に、そのRLR値がRLR
レジスタ2内に挿入される。RLRレジスタ内の値は、
どのかごが最低の番号を有しているかを決定するプロセ
スのみに使用され、目標とする結果は、かご番号がCレ
ジスタ1、2、3、4、等の中のそれらのRLR値順に
なるように、RLR値順にかご番号をレジスタ内に確立
することである。これが達成されると判断段階198は
肯定され、段階200においてMポインタが0に復元さ
れ、Mカウンタが0にセットされる。次いで最初のNか
ごが上昇ピークに割当てられる(Nは図5の判断段階1
42において比によって決定されたかごの数)。判断段
階202はNかごが上昇ピークのために割当てられたか
否かを決定する。始めはそのようなことはないから判断
段階202は否定され、段階204はCレジスタM内の
識別されたかごを上昇ピークサービスに割当て、もし必
要ならば(判断段階202によって必要と決定されたな
らば)別のかごを上昇ピークに割当てるためにMカウン
タをインクリメントさせ、そしてMポインタを前進させ
る。しかし上昇ピークサービスのために必要であると決
定されただけ多くのかごが段階204において上昇ピー
クサービスのために割当てられてしまうと、段階205
はRLRタイマをセットして図6の判断段階158のた
めの新しい10秒間を確立し、戻り点206を通して群
制御装置プログラムの他の部分へ進む。
【0027】以上、前記米国特許出願に記載の手法でフ
ァジー集合を使用してかご内の乗客を表現し、上昇呼び
及び下降呼びの背後の乗客を推定する本発明の実施例を
説明した。本発明は、前記米国特許出願に記載されてい
るクリスプ値を使用して実現することも可能である。例
えば、あるかごがある停止階を離れる時の乗客数の最良
推定は前記米国特許出願「ファジー論理を使用するエレ
ベータかご内の乗客数の決定」のようにして決定するこ
とができる。同様に、ファジー集合とファジー集合とを
組合わせて新しいファジー集合を求め、それから単一の
メンバーシップを抽出する代わりに、クリスプ値を使用
して呼びの背後の乗客数及び上昇ピークまたは下降ピー
クの開始を決定することも可能である。この場合、ファ
ジー論理を使用することによる利点は失われるが、ファ
ジー論理を使用する利点は有していなくても本発明の長
所が失われることはない。上述したように、ピークモー
ドを宣言する前に階間トラフィックに対する要望も顧慮
されており、上昇ピークが最早オールオアナッシングト
ラフィックモードを必要とせずに要望の比を見出して比
例的にかごを上昇ピークに割当てることに基づく可変強
度とすることができる本発明の長所は、ファジーまたは
クリスプ計算と併用しても得ることができる。図1及び
3−7のルーチンは単なる例示に過ぎない。即ち、これ
らのルーチンは本発明の概念を教示するものではある
が、本発明を実施する唯一の方法でも、本発明を実施す
る最良方法を不可欠的に表しているものでもない。多く
はエレベータ内において別な方法で使用可能な信号の性
質及び質に依存する。例えば図3の判断段階48は、エ
レベータがある停止階のために減速する時点を決定して
いる。もし減速を表す信号がエレベータ内で容易に使用
できなければ、他の型の信号を使用することができる。
例えば、裁定を待つ階が次の階であることを表す信号、
及び最後の階がロビー階であることを表す信号の組合わ
せで十分である。何故ならば、殆どのかご呼びはかごが
ロビーを離れる前に、また間違いなくそのかごがロビー
の上方の次の階に接近する前に登録されるからである。
【0028】上昇ピークへのかごの割当ては随時達成す
ることができる。この理由は、上昇ピークサービスへの
割当てとは、一般に、ホール呼びに答えるために使用可
能なかごの集合の中からあるかごを取り出すこと、及び
そのかごがそのようにしなければ遊休になる場合には何
時でもロビーへ強制されることを単に意味するに過ぎな
いからである。従ってあるかごが建物の中を上方に進行
中であり、登録された少々のかご呼びを有し、そのかご
に2、3のホール呼びが割当てられているものとすれ
ば、それでもなおそのかごを直ちに上昇ピークに割当
て、これらの全ての仕事に向かって進行させた後に直ち
にロビーへ戻すことができる。割当て済のかごが停止階
のための裁定を待つ階に到達するまでホール呼び割当て
が何回も何回も繰り返されるようなシステムでは、上昇
ピークへのかごの割当てがホール呼びを全く無視するこ
とができ、それによって最も迅速にロビーへ戻ることが
できるエレベータ(あたかもそれらがホール呼びを割当
てられていないかの如く)に上昇ピークを割当てること
ができ、これらのホール呼びは殆ど瞬時に他のかごに再
割当てされるようになる。一方、本実施例におけるよう
にもしホール呼びを配慮するのであれば、エレベータは
ロビーに戻る前に割当てられたホール呼びに答えること
が許される。好ましい実施例では、上昇ピークサービス
に割当て済のどのかごもそれへホール呼びを割当てるた
めに評価することができるが、システムが滑らかに動作
している限り、通常はそのかごにホール呼びが割当てら
れないように約 50 秒の遅延に対応するペナルティを割
当てる。しかしながら、もし必要であれば、階間トラフ
ィックの不当な遅延を緩和するのを援助するようになっ
ている。これらの、及び他の動作の細部も十分に本発明
の概念の中にある。例示したRLR要因のためのタイマ
の数その他は本発明にとって不可欠なものではなく、本
発明を如何に実現するかを現実的に理解するためにに示
したものに過ぎない。明らかに、種々の数及び時間は本
発明がどのように利用されていても、それにより良く適
合させるために調整することは容易である。
【0029】以上に本発明を幾つかの実施例に関して説
明し、図示したが、当業者ならば本発明の思想及び範囲
から逸脱することなく上述した、及び他の種々の変更、
省略及び付加を行い得ることが理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】エレベータかごの下降トラフィック評価を遂行
するためのルーチンの論理流れ図である。
【図2】多数の階間乗客を表すファジー集合を示すグラ
フである。
【図3】エレベータかごの上昇トラフィック評価を遂行
するためのルーチンの論理流れ図である。
【図4】ホールラフィック評価を遂行するためのルーチ
ンの論理流れ図である。
【図5】上昇ピーク比の決定を遂行するためのルーチン
の論理流れ図である。
【図6】相対ロビー応答を遂行するためのルーチンの論
理流れ図である。
【図7】上昇ピークかごの選択を遂行するためのルーチ
ンの論理流れ図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェームズ エム コリンズ アメリカ合衆国 コネチカット州 06032 ファーミントン ソングバード レーン 143

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特に上昇ピークモード、下降ピークモー
    ド、またはオフピークモードの何れかで動作するある群
    内の複数のエレベータかごによってサービスされるある
    建物内のエレベータかごを派遣する方法であって、 エレベータシステム内の乗客に階間サービスを提供する
    ために必要な相対的な流れを表す数を指示する階間信号
    を供給する段階と、 エレベータシステム内の乗客に上昇ピークサービスを提
    供するために必要な相対的な流れを表す数を指示する上
    昇ピーク信号を供給する段階と、 エレベータシステム内の乗客に下降ピークサービスを提
    供するために必要な相対的な流れを表す数を指示する下
    降ピーク信号を供給する段階と、 上昇ピーク信号または階間信号の何れもが上昇ピーク信
    号を超えない場合には上昇ピーク信号、階間信号、及び
    下降信号間の関係の関数として決定されるエレベータ群
    内の使用可能な複数のかごを利用する上昇ピークモード
    を使用する方法に従ってエレベータシステム内のエレベ
    ータかごを派遣する段階とを具備することを特徴とする
    方法。
  2. 【請求項2】 階間信号、上昇ピーク信号、及び下降ピ
    ーク信号の合計に対する上昇ピーク信号の比の関数とし
    て決定されるエレベータ群内の使用可能なかごの数に関
    係付けられた複数のかごを利用する上昇ピークモードを
    使用する請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 特に上昇ピークモード、下降ピークモー
    ド、またはオフピークモードの何れかで動作するある群
    内の複数のエレベータかごによってサービスされるある
    建物内のエレベータかごを派遣する方法であって、 エレベータシステム内の乗客に階間サービスを提供する
    ために必要な相対的な流れを表す数を指示する階間信号
    を供給する段階と、 エレベータシステム内の乗客に上昇ピークサービスを提
    供するために必要な相対的な流れを表す数を指示する上
    昇ピーク信号を供給する段階と、 エレベータシステム内の乗客に下降ピークサービスを提
    供するために必要な相対的な流れを表す数を指示する下
    降ピーク信号を供給する段階と、 下降ピーク信号または階間信号の何れかによって指示さ
    れる数よりも大きい数を上昇ピーク信号が指示する場合
    には建物のロビー階から上方の階へ乗客を迅速に移送す
    る上昇ピーク動作モード、または上昇ピーク信号または
    階間信号の何れかによって指示される数よりも大きい数
    を下降ピーク信号が指示する場合には建物の上方の階の
    乗客を迅速に建物のロビー階に戻す下降ピークモード、
    または上昇ピーク信号または下降ピーク信号の何れかよ
    りも大きい数を階間信号が指示する場合には上昇ピーク
    動作モードまたは下降ピーク動作モードを含まないオフ
    ピーク動作モードの何れかを交互に使用する方法に従っ
    てエレベータかごを派遣することを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 上記派遣段階が、上昇ピーク信号、階間
    信号、及び下降ピーク信号間の関係の関数として決定さ
    れるエレベータ群内の使用可能な複数のかごを使用する
    上昇ピークモードを使用する請求項2に記載の方法。
JP5198166A 1992-08-10 1993-08-10 複数エレベータかごの派遣方法 Pending JPH06156895A (ja)

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