JP2571633B2 - ワイパモータの駆動力伝達機構 - Google Patents
ワイパモータの駆動力伝達機構Info
- Publication number
- JP2571633B2 JP2571633B2 JP2119258A JP11925890A JP2571633B2 JP 2571633 B2 JP2571633 B2 JP 2571633B2 JP 2119258 A JP2119258 A JP 2119258A JP 11925890 A JP11925890 A JP 11925890A JP 2571633 B2 JP2571633 B2 JP 2571633B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- fixed
- wiper motor
- drive shaft
- rotating body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 title claims description 28
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 title claims description 16
- 230000033001 locomotion Effects 0.000 claims description 31
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 11
- 230000009467 reduction Effects 0.000 claims description 4
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 7
- 230000009471 action Effects 0.000 description 6
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 2
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000008014 freezing Effects 0.000 description 1
- 238000007710 freezing Methods 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はワイパモータの回転力を、駆動アームを介し
て揺動リンクに伝達するようにした駆動力い伝達機構に
関するものである。
て揺動リンクに伝達するようにした駆動力い伝達機構に
関するものである。
従来の技術 一般に車両用ワイパモータの回転力を揺動リンクに伝
達する機構として、第8図に示した構成が一般に知られ
ている(実開昭61−191960号公報参照)。即ちワイパモ
ータ1の回転力がギヤケース5内に配設されたウオーム
軸2及びウオームホイール3を介して軸ケーシング4a内
に挿通された駆動軸4bに伝達される。
達する機構として、第8図に示した構成が一般に知られ
ている(実開昭61−191960号公報参照)。即ちワイパモ
ータ1の回転力がギヤケース5内に配設されたウオーム
軸2及びウオームホイール3を介して軸ケーシング4a内
に挿通された駆動軸4bに伝達される。
7は腕状の回転アームであり、この回転アーム7の一
端部に開口された取付穴7aに前記駆動軸4bが挿通されて
おり、この駆動軸4bの先端に形成された螺刻部4cとナッ
ト6との締付作用により、回転アーム7の一端部が駆動
軸4bに固定されている。従って回転アーム7は回転軸4b
と同期して回転可能となっている。又、上記回転アーム
7の他端部に、先端に球形状のボール9を形成したボー
ルピン8を固定してある。
端部に開口された取付穴7aに前記駆動軸4bが挿通されて
おり、この駆動軸4bの先端に形成された螺刻部4cとナッ
ト6との締付作用により、回転アーム7の一端部が駆動
軸4bに固定されている。従って回転アーム7は回転軸4b
と同期して回転可能となっている。又、上記回転アーム
7の他端部に、先端に球形状のボール9を形成したボー
ルピン8を固定してある。
11は揺動リンクであり、この揺動リンク11の基部11a
に開口された孔部11b内にリテーナ10が嵌合されてお
り、このリテーナ10に前記ボールピン8のボール8のボ
ール9を回転可能に嵌合支持し、もって該揺動リンク11
が回転アーム7に対して回転可能に軸支されている。
に開口された孔部11b内にリテーナ10が嵌合されてお
り、このリテーナ10に前記ボールピン8のボール8のボ
ール9を回転可能に嵌合支持し、もって該揺動リンク11
が回転アーム7に対して回転可能に軸支されている。
尚、上記揺動リンク11の他端部は図外のピボット機構
を介して揺動板に接続されており、この揺動板に固定さ
れたワイパブレード支持軸が首振り動作を行うようにな
っている(ワイパブレードの首振り機構に関する詳細な
構造の図示は省略)。
を介して揺動板に接続されており、この揺動板に固定さ
れたワイパブレード支持軸が首振り動作を行うようにな
っている(ワイパブレードの首振り機構に関する詳細な
構造の図示は省略)。
上記の構成によれば、ワイパモータ1の回転力がギヤ
ケース5内に配設されたウオーム軸2及びウオームホイ
ール3を介して駆動軸4bに伝達され、この駆動軸4bに固
定された回転アーム7が駆動軸4bを回動中心として真円
運動するので、この運動によって該回転アーム7の他端
部に軸支された揺動リンク11の基部11aが同様な真円運
動を行い、従って該揺動リンク11の他端部に接続された
図外のピボット機構及び揺動板の作用に基づいてワイパ
ブレード支持軸の首振り動作を行わせることができる。
ケース5内に配設されたウオーム軸2及びウオームホイ
ール3を介して駆動軸4bに伝達され、この駆動軸4bに固
定された回転アーム7が駆動軸4bを回動中心として真円
運動するので、この運動によって該回転アーム7の他端
部に軸支された揺動リンク11の基部11aが同様な真円運
動を行い、従って該揺動リンク11の他端部に接続された
図外のピボット機構及び揺動板の作用に基づいてワイパ
ブレード支持軸の首振り動作を行わせることができる。
更に上記駆動軸4bに偏芯カムを付設することにより、
回転アーム7に偏芯回転を行わせることができて、ワイ
パブレードにライズアップ機能を付与することが可能と
なる。
回転アーム7に偏芯回転を行わせることができて、ワイ
パブレードにライズアップ機能を付与することが可能と
なる。
発明が解決しようとする課題 しかしながらこのような従来のワイパモータの駆動力
伝達機構にあっては、前記回転アーム7及び揺動リンク
11の運動範囲が大きいため、装置の大形化を招来してし
まうとともに、車両側にこれらの部材を収納するための
大きな収納スペースが必要であるという課題があった。
伝達機構にあっては、前記回転アーム7及び揺動リンク
11の運動範囲が大きいため、装置の大形化を招来してし
まうとともに、車両側にこれらの部材を収納するための
大きな収納スペースが必要であるという課題があった。
即ち、ワイパモータ1の回転力を受けた駆動軸4bの作
用によって回転アーム7が真円運動もしくは偏芯運動を
行っているため、この回転アーム7の他端部に軸支され
た揺動リンク11の基部11aも当然同様な真円運動もしく
は偏芯運動を行うことになり、従って車両のフロントパ
ネルの下側に、上記回転アーム7及び揺動リンク11の真
円運動を許容するための大きなスペースを確保すること
が要求されることになる。しかしながら通常の車両,特
に小型車の場合にはフロントパネルの下側にこのような
大きな収納スペースを確保することが困難であり、且つ
車両のダッシュアッパパネル上に固定される補強ブラケ
ットに、上記揺動リンク11が挿通されるとともに上記の
運動を許容する大きな貫通穴を設けることが必要である
ため、該補強ブラケットの剛性を高く維持することが困
難であるという難点を有している。
用によって回転アーム7が真円運動もしくは偏芯運動を
行っているため、この回転アーム7の他端部に軸支され
た揺動リンク11の基部11aも当然同様な真円運動もしく
は偏芯運動を行うことになり、従って車両のフロントパ
ネルの下側に、上記回転アーム7及び揺動リンク11の真
円運動を許容するための大きなスペースを確保すること
が要求されることになる。しかしながら通常の車両,特
に小型車の場合にはフロントパネルの下側にこのような
大きな収納スペースを確保することが困難であり、且つ
車両のダッシュアッパパネル上に固定される補強ブラケ
ットに、上記揺動リンク11が挿通されるとともに上記の
運動を許容する大きな貫通穴を設けることが必要である
ため、該補強ブラケットの剛性を高く維持することが困
難であるという難点を有している。
更に寒冷地域の場合、収納スペースに浸入した水分が
凍結することがあり、従って使用時に回転アーム7の取
付穴7bの近傍が最下端位置に達した際に、揺動リンク11
の基部11aが凍結部に接触することによって異音が発生
したり、部品の耐久性が低下してしまうことがあるとい
う問題点がある。
凍結することがあり、従って使用時に回転アーム7の取
付穴7bの近傍が最下端位置に達した際に、揺動リンク11
の基部11aが凍結部に接触することによって異音が発生
したり、部品の耐久性が低下してしまうことがあるとい
う問題点がある。
そこで本発明はこのような従来のワイパモータの駆動
力伝達機構が有している問題点を解消して、この駆動力
伝達機構を車両のダッシュアッパパネル上への設置に際
して大きなスペースを要求されることがなく、且つ使用
中における部品の耐久性を高めることができる駆動力伝
達機構の提供を目的とするものである。
力伝達機構が有している問題点を解消して、この駆動力
伝達機構を車両のダッシュアッパパネル上への設置に際
して大きなスペースを要求されることがなく、且つ使用
中における部品の耐久性を高めることができる駆動力伝
達機構の提供を目的とするものである。
課題を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するために、ワイパモータの
駆動力を回転アームに伝えるとともに、該回転アームの
回転力を揺動リンクを介してワイパブレードの支持軸に
伝達し、この支持軸を首振り動作させるようにしたワイ
パモータの駆動力伝達機構において、先ず請求項1によ
り、上記ワイパモータと回転アームとの間に、中心部に
固定ギヤが取り付けられた有底円筒状のギヤハウジング
と、該ギヤハウジングに対して回転自在に装着されて、
前記ワイパモータから固定ギヤの中心部を貫通して延び
る駆動軸の回転力を受けて回動する略円板状の回転体
と、この回転体の周縁一端部に自転可能に挿通支持さ
れ、且つ先端部に有効長さが回転体の回転中心と周縁一
端部との距離と略同一長さの回転アームが固定された副
駆動軸と、上記副駆動軸に固定され、前記固定ギヤとの
協働の下に前記回転体の回転に伴って2:1の減速比で副
駆動軸を回転体と逆方向に自転させる副駆動ギヤとを具
備したワイパモータの駆動力伝達機構の構成にしてあ
る。又、請求項2により、前記ギヤハウジングに取り付
けられた固定ギヤが、該ギヤハウジングの内壁面に刻設
された内歯であって、副駆動ギヤが該内歯に噛合配置さ
れた構成にしてあり、更に請求項3により、前記ギヤハ
ウジングに、モータの回転をギヤ機構を介して連結杆の
長手軸方向の往復運動に変換するとともに、固定ギヤに
該往復運動を伝達して固定ギヤの固定位置を固定ギヤの
中心軸周りの回転方向に沿って変更することにより、回
転アーム先端のセット位置を上下に移動するように調整
するための制御ユニットを付設したワイパモータの駆動
力伝達機構の構成にしてある。
駆動力を回転アームに伝えるとともに、該回転アームの
回転力を揺動リンクを介してワイパブレードの支持軸に
伝達し、この支持軸を首振り動作させるようにしたワイ
パモータの駆動力伝達機構において、先ず請求項1によ
り、上記ワイパモータと回転アームとの間に、中心部に
固定ギヤが取り付けられた有底円筒状のギヤハウジング
と、該ギヤハウジングに対して回転自在に装着されて、
前記ワイパモータから固定ギヤの中心部を貫通して延び
る駆動軸の回転力を受けて回動する略円板状の回転体
と、この回転体の周縁一端部に自転可能に挿通支持さ
れ、且つ先端部に有効長さが回転体の回転中心と周縁一
端部との距離と略同一長さの回転アームが固定された副
駆動軸と、上記副駆動軸に固定され、前記固定ギヤとの
協働の下に前記回転体の回転に伴って2:1の減速比で副
駆動軸を回転体と逆方向に自転させる副駆動ギヤとを具
備したワイパモータの駆動力伝達機構の構成にしてあ
る。又、請求項2により、前記ギヤハウジングに取り付
けられた固定ギヤが、該ギヤハウジングの内壁面に刻設
された内歯であって、副駆動ギヤが該内歯に噛合配置さ
れた構成にしてあり、更に請求項3により、前記ギヤハ
ウジングに、モータの回転をギヤ機構を介して連結杆の
長手軸方向の往復運動に変換するとともに、固定ギヤに
該往復運動を伝達して固定ギヤの固定位置を固定ギヤの
中心軸周りの回転方向に沿って変更することにより、回
転アーム先端のセット位置を上下に移動するように調整
するための制御ユニットを付設したワイパモータの駆動
力伝達機構の構成にしてある。
作用 かかる構成によれば、ワイパモータを起動すると該ワ
イパモータの回転力がギヤハウジングに回転自在に装着
された回転体に伝達され、該回転体が回転を開始する。
するとこの回転体の周縁部に取り付けられた副駆動軸が
回転体とともに公転を開始し、且つギヤハウジングに固
定された固定ギヤ及び副駆動ギヤの協働により、該副駆
動ギヤと一体に副駆動軸が回転体の回転方向とは逆方向
に自転する。即ち副駆動軸は回転体とともに公転しなが
ら自転しているので、この副駆動軸の動きが回転アーム
から揺動リンクに伝達され、該揺動リンクの水平方向の
動きがワイパブレードの支持軸に伝達されて首振り作動
を行わせた際は、該副駆動軸の自転にともなって該回転
アームの揺動軸を連結した端部が水平方向に運動する。
そのため、副駆動軸に固定された揺動リンク自体はほと
んど上下動をせず、該揺動リンクの水平方向の移動量の
みをワイパブレードの支持軸に伝達することができる。
イパモータの回転力がギヤハウジングに回転自在に装着
された回転体に伝達され、該回転体が回転を開始する。
するとこの回転体の周縁部に取り付けられた副駆動軸が
回転体とともに公転を開始し、且つギヤハウジングに固
定された固定ギヤ及び副駆動ギヤの協働により、該副駆
動ギヤと一体に副駆動軸が回転体の回転方向とは逆方向
に自転する。即ち副駆動軸は回転体とともに公転しなが
ら自転しているので、この副駆動軸の動きが回転アーム
から揺動リンクに伝達され、該揺動リンクの水平方向の
動きがワイパブレードの支持軸に伝達されて首振り作動
を行わせた際は、該副駆動軸の自転にともなって該回転
アームの揺動軸を連結した端部が水平方向に運動する。
そのため、副駆動軸に固定された揺動リンク自体はほと
んど上下動をせず、該揺動リンクの水平方向の移動量の
みをワイパブレードの支持軸に伝達することができる。
実施例 以下図面を参照して本発明にかかるワイパモータの駆
動力伝達機構の各種実施例を前記従来の構成と同一の構
成部分に同一の符号を付して詳述する。
動力伝達機構の各種実施例を前記従来の構成と同一の構
成部分に同一の符号を付して詳述する。
第1図,第2図は本発明の第1実施例を示すものであ
って、図中1はワイパモータ,2はウオーム軸,2はウオー
ムホイルであり、上記ウオーム軸2及びウオームホイル
3はギヤケース5内に収納されている。4aはギヤケース
5から外方に突出する軸ケーシング,4bは一端部が前記
ウオームホイル3の中心位置に固定されているとともに
上記軸ケーシング4a内を通って該軸ケーシング4aの外方
にまで突出する駆動軸である。従って上記ワイパモータ
1の回転力が、ウオーム軸2及びウオームホイール3を
介して駆動軸4bに伝達される。
って、図中1はワイパモータ,2はウオーム軸,2はウオー
ムホイルであり、上記ウオーム軸2及びウオームホイル
3はギヤケース5内に収納されている。4aはギヤケース
5から外方に突出する軸ケーシング,4bは一端部が前記
ウオームホイル3の中心位置に固定されているとともに
上記軸ケーシング4a内を通って該軸ケーシング4aの外方
にまで突出する駆動軸である。従って上記ワイパモータ
1の回転力が、ウオーム軸2及びウオームホイール3を
介して駆動軸4bに伝達される。
15は有底円筒状のギヤハウジングであり、このギヤハ
ウジング15の底板15aの中心位置に前記軸ケーシング4a
が挿通可能な孔部16が開口されている。18は軸ケーシン
グ4aに接合された固定ギヤであって、この固定ギヤ18は
支持ブラケット19に対して回転を禁止された状態として
支持されており、且つ該支持ブラケット19が締付具20に
よりギヤハウジング15の底板15aに取り付けられてい
る。
ウジング15の底板15aの中心位置に前記軸ケーシング4a
が挿通可能な孔部16が開口されている。18は軸ケーシン
グ4aに接合された固定ギヤであって、この固定ギヤ18は
支持ブラケット19に対して回転を禁止された状態として
支持されており、且つ該支持ブラケット19が締付具20に
よりギヤハウジング15の底板15aに取り付けられてい
る。
一方、22は上記ギヤハウジング15に対して回転自在に
装着された回転体であり、この回転体22は全体的に略ド
ーム状に形成され、且つ該回転体22の中心位置に前記駆
動軸4bが固定されている。即ち、上記駆動軸4bが回転体
22を貫通しているとともに、この駆動軸4bの先端に形成
された螺刻部4cと、ワッシャ23及びナット24との締付作
用により、駆動軸4bと回転体22とが一体的に固定され
る。21はギヤハウジング15と回転体22間の水密性を保つ
ためのシールリングである(第2図)。
装着された回転体であり、この回転体22は全体的に略ド
ーム状に形成され、且つ該回転体22の中心位置に前記駆
動軸4bが固定されている。即ち、上記駆動軸4bが回転体
22を貫通しているとともに、この駆動軸4bの先端に形成
された螺刻部4cと、ワッシャ23及びナット24との締付作
用により、駆動軸4bと回転体22とが一体的に固定され
る。21はギヤハウジング15と回転体22間の水密性を保つ
ためのシールリングである(第2図)。
26は回転体22の周縁部を貫通して固定された軸ケーシ
ングであり、この軸ケーシング26内には副駆動軸26bが
回動可能に挿通されているとともに、この副駆動軸26b
のギヤハウジング15側端部に副駆動ギヤ27が固定されて
いる。又、該副駆動軸26bの先端には螺刻部26cが形成さ
れている。
ングであり、この軸ケーシング26内には副駆動軸26bが
回動可能に挿通されているとともに、この副駆動軸26b
のギヤハウジング15側端部に副駆動ギヤ27が固定されて
いる。又、該副駆動軸26bの先端には螺刻部26cが形成さ
れている。
一方、29はカウンタギヤであり、該カウンタギヤ29は
前記固定ギヤ18と副駆動ギヤ27との両ギヤに噛合する位
置にある。即ちこのカウンタギア29は、回転体22の中心
位置から周辺方向に若干ずれた位置にあり、且つ該カウ
ンタギヤ29の中心軸29aはギヤハウジング15と回転体22
との間で回転自在に支持されている。
前記固定ギヤ18と副駆動ギヤ27との両ギヤに噛合する位
置にある。即ちこのカウンタギア29は、回転体22の中心
位置から周辺方向に若干ずれた位置にあり、且つ該カウ
ンタギヤ29の中心軸29aはギヤハウジング15と回転体22
との間で回転自在に支持されている。
34は副駆動ギヤ27と上記カウンタギヤ29との位置を正
常な状態に規制するための支持板であり、該支持板34に
形成された凹部34a,34b内に前記カウンタギヤ29の中心
軸29aと、副駆動軸26bの一端部が嵌合されている。
常な状態に規制するための支持板であり、該支持板34に
形成された凹部34a,34b内に前記カウンタギヤ29の中心
軸29aと、副駆動軸26bの一端部が嵌合されている。
尚、上記のカウンタギヤ29は1個と限定されず、実施
に際しては固定ギヤ18と副駆動ギヤ27との間に2個以上
設けるのが良い。更に前記固定ギヤ18の他の部位と回転
体22との間に図示しないノイズバランスギヤを設けるこ
とにより、作動の円滑化をはかることができる。
に際しては固定ギヤ18と副駆動ギヤ27との間に2個以上
設けるのが良い。更に前記固定ギヤ18の他の部位と回転
体22との間に図示しないノイズバランスギヤを設けるこ
とにより、作動の円滑化をはかることができる。
31は回転アームであり、この回転アーム31の一端部に
開口された取付穴31aに前記副駆動軸26bに螺刻部26cが
挿通されており、この螺刻部26cに嵌合されたワッシャ3
2及びナット33との締付作用により、回転アーム31と副
駆動軸26bとが固定されている。この回転アーム31の有
効長さは、回転体22の回転中心と該回転体22の周縁一端
部との距離と略同一長さにしてある。
開口された取付穴31aに前記副駆動軸26bに螺刻部26cが
挿通されており、この螺刻部26cに嵌合されたワッシャ3
2及びナット33との締付作用により、回転アーム31と副
駆動軸26bとが固定されている。この回転アーム31の有
効長さは、回転体22の回転中心と該回転体22の周縁一端
部との距離と略同一長さにしてある。
従って回転アーム31は、副駆動軸26bと一体に回転可
能となっている。又、上記回転アーム31の他端部には、
先端に球形状のボール36を形成したボールピン35を固定
してある。
能となっている。又、上記回転アーム31の他端部には、
先端に球形状のボール36を形成したボールピン35を固定
してある。
11は揺動リンクであり、この揺動リンク11の基部11a
に開口された孔部11b内にリテーナ37が嵌合されてお
り、このリテーナ37に前記ボールピン35のボール36を回
転可能に嵌合支持し、もって該揺動リンク11が回転アー
ム31に対して回転可能に軸支されている。
に開口された孔部11b内にリテーナ37が嵌合されてお
り、このリテーナ37に前記ボールピン35のボール36を回
転可能に嵌合支持し、もって該揺動リンク11が回転アー
ム31に対して回転可能に軸支されている。
尚、上記揺動リンク11の他端部は、従来例と同様に図
外のピボット機構を介して揺動板に接続されており、こ
の揺動板に固定されたワイパブレード支持軸が首振り動
作を行うようになっている。
外のピボット機構を介して揺動板に接続されており、こ
の揺動板に固定されたワイパブレード支持軸が首振り動
作を行うようになっている。
上記例の場合、固定ギヤ18と副駆動ギヤ27とのギヤ比
は2:1となるように各ギヤの歯数が設定されている。更
に駆動軸4bと副駆動軸26bとの軸間距離L2と回転アーム3
1の有効長さL1とが略同一であるように設定されてい
る。
は2:1となるように各ギヤの歯数が設定されている。更
に駆動軸4bと副駆動軸26bとの軸間距離L2と回転アーム3
1の有効長さL1とが略同一であるように設定されてい
る。
上記第1実施例の作用を以下に説明する。
先ず図外のワイパスイッチをオンにすることによりワ
イパモータ1が起動し、該ワイパモータ1の回転力がギ
ヤケース5内に配設されたウオーム軸2及びウオームホ
イール3を介して駆動軸4bに伝達され、この駆動軸4bに
固定された回転体22が回転を開始する。今、回転体22の
回転方向を第1図の矢印A方向,即ち図示上での反時計
方向であるものと仮定すると、この回転体22の一端部に
貫通して固定された軸ケーシング26内に挿通された副駆
動軸26bが回転体22とともに公転を開始する。
イパモータ1が起動し、該ワイパモータ1の回転力がギ
ヤケース5内に配設されたウオーム軸2及びウオームホ
イール3を介して駆動軸4bに伝達され、この駆動軸4bに
固定された回転体22が回転を開始する。今、回転体22の
回転方向を第1図の矢印A方向,即ち図示上での反時計
方向であるものと仮定すると、この回転体22の一端部に
貫通して固定された軸ケーシング26内に挿通された副駆
動軸26bが回転体22とともに公転を開始する。
この時、固定ギヤ18は不動であり、この固定ギヤ18の
周縁部に沿ってカウンタギヤ29がA方向に自転しながら
回転体22とともに公転する。従ってこのカウンタギヤ29
と噛合している副駆動ギヤ27は回転体22の回転方向とは
逆方向であるB方向,即ち時計方向に自転するので、こ
の副駆動ギヤ27と一体の副駆動軸26bも所定の減速比で
B方向に自転する。換言すれば副駆動軸26bは回転体22
とともに反時計方向に公転しながら時計方向にも自転し
ている。
周縁部に沿ってカウンタギヤ29がA方向に自転しながら
回転体22とともに公転する。従ってこのカウンタギヤ29
と噛合している副駆動ギヤ27は回転体22の回転方向とは
逆方向であるB方向,即ち時計方向に自転するので、こ
の副駆動ギヤ27と一体の副駆動軸26bも所定の減速比で
B方向に自転する。換言すれば副駆動軸26bは回転体22
とともに反時計方向に公転しながら時計方向にも自転し
ている。
この副駆動軸26bの動きが該副駆動軸26bに固定された
回転アーム31に伝えられると、この回転アーム31が回転
体22とともに公転軌道に沿って反時計方向に回転する。
具体的には回転体22が半回転する間に前述のようにギヤ
比が2:1となっているため、回転アーム31が回転体22の
回転方向と逆方向に1回転するが、この時、L2=L1とし
て設定してあるため、回転アーム31の揺動リンク連結点
は一側方へ水平方向に最大に移動して再び回転体22の中
心位置に戻る。そして回転体22が更に半回転する間に回
転アーム31が再び1回転し、もって該回転アーム31の揺
動リンク連結点が他側方へ水平方向に最大に移動して回
転体22の中心位置に戻る。この結果、揺動リンク11は回
転体22が1回転する間に水平方向に往復動する。
回転アーム31に伝えられると、この回転アーム31が回転
体22とともに公転軌道に沿って反時計方向に回転する。
具体的には回転体22が半回転する間に前述のようにギヤ
比が2:1となっているため、回転アーム31が回転体22の
回転方向と逆方向に1回転するが、この時、L2=L1とし
て設定してあるため、回転アーム31の揺動リンク連結点
は一側方へ水平方向に最大に移動して再び回転体22の中
心位置に戻る。そして回転体22が更に半回転する間に回
転アーム31が再び1回転し、もって該回転アーム31の揺
動リンク連結点が他側方へ水平方向に最大に移動して回
転体22の中心位置に戻る。この結果、揺動リンク11は回
転体22が1回転する間に水平方向に往復動する。
上記の作用を更に補足説明すると、今、駆動軸4bと副
駆動軸26b間の長さを前述のようにL2とし、回転アーム3
1の有効長さをL1としてL2=L1の時にはボールピン35の
軌跡は水平方向となり、L2>L1時、又はL2<L1の時には
ボールピン35の軌跡が多少上下方向に膨らみをもった円
弧状となり、L2>L1の時には揺動リンク11の揺動ストロ
ークは小さく、L2<L1の場合には同有効ストロークは大
となる。従ってL2=L1であるように設定することによ
り、ボールピン35はほとんど上下動をしないので、該ボ
ールピン35の水平方向の移動量のみを揺動リンク11に伝
達することができる。尚、上記の作用に関しては、従来
例との比例に基づいて後述する第6図,第7図により再
度説明する。
駆動軸26b間の長さを前述のようにL2とし、回転アーム3
1の有効長さをL1としてL2=L1の時にはボールピン35の
軌跡は水平方向となり、L2>L1時、又はL2<L1の時には
ボールピン35の軌跡が多少上下方向に膨らみをもった円
弧状となり、L2>L1の時には揺動リンク11の揺動ストロ
ークは小さく、L2<L1の場合には同有効ストロークは大
となる。従ってL2=L1であるように設定することによ
り、ボールピン35はほとんど上下動をしないので、該ボ
ールピン35の水平方向の移動量のみを揺動リンク11に伝
達することができる。尚、上記の作用に関しては、従来
例との比例に基づいて後述する第6図,第7図により再
度説明する。
このような回転アーム31の動きが球形状のボールピン
35及び該ボールピン35を支持するリテーナ37を介して揺
動リンク11に伝達され、該揺動リンク11の水平方向の動
きが他端部に設けられた図外のピボット機構及び揺動板
を介してワイパブレードに伝達され、該ワイパブレード
に首振り動作を行わしめることができる。
35及び該ボールピン35を支持するリテーナ37を介して揺
動リンク11に伝達され、該揺動リンク11の水平方向の動
きが他端部に設けられた図外のピボット機構及び揺動板
を介してワイパブレードに伝達され、該ワイパブレード
に首振り動作を行わしめることができる。
第3図は本発明の第2実施例を示す部分的斜視図であ
り、本例の場合、前記第1実施例における固定ギヤ18に
代えて固定スプロケット18を配置するとともに、前記副
駆動ギヤ27に代えて副駆動スプロケット27aを配置し、
この固定スプロケット18aと副駆動スプロケット27a間を
チェーン41を用いて連結してある。その他の構成は前記
第1実施例と同一である。
り、本例の場合、前記第1実施例における固定ギヤ18に
代えて固定スプロケット18を配置するとともに、前記副
駆動ギヤ27に代えて副駆動スプロケット27aを配置し、
この固定スプロケット18aと副駆動スプロケット27a間を
チェーン41を用いて連結してある。その他の構成は前記
第1実施例と同一である。
このような第2実施例の構成によれば、固定スプロケ
ット18aと副駆動スプロケット27aとがチェーン41によっ
て直結されているので、前記第1実施例で採用したカウ
ンタギヤ29を不要とし、構成が簡易化される利点があ
る。尚、この第2実施例の作用は前記第1実施例と同一
であるから、動作に関する詳細な説明は省略する。
ット18aと副駆動スプロケット27aとがチェーン41によっ
て直結されているので、前記第1実施例で採用したカウ
ンタギヤ29を不要とし、構成が簡易化される利点があ
る。尚、この第2実施例の作用は前記第1実施例と同一
であるから、動作に関する詳細な説明は省略する。
第4図は本発明の第3実施例を示しており、本例の場
合、有底円筒状のギヤハウジング15の内方に回転円盤45
が配置されており、この回転円盤45と回転体22とがボル
ト50,50によって一体的に連結されている。又、前記ワ
イパモータ1の回転力を受ける駆動軸4bは、ナット34に
より上記回転円盤45に連結されている。
合、有底円筒状のギヤハウジング15の内方に回転円盤45
が配置されており、この回転円盤45と回転体22とがボル
ト50,50によって一体的に連結されている。又、前記ワ
イパモータ1の回転力を受ける駆動軸4bは、ナット34に
より上記回転円盤45に連結されている。
従って駆動軸4bの作用に基づいてギヤハウジング15に
対して回転円盤45と回転体22とが同期して回転する。
対して回転円盤45と回転体22とが同期して回転する。
47,48はバランスギヤであって、このバランスギヤ47,
48の軸体47a,48aが上記回転円盤45及び回転体22に枢支
されている。又、ハウジング15の内壁面には内歯15bが
刻設されており、該内歯15bに前記バランスギヤ47,48及
び副駆動ギヤ27とが噛合している。従って前記回転円盤
45と回転体22は、バランスギヤ47,48及び副駆動ギヤ27
の軸受部材を兼ねている。
48の軸体47a,48aが上記回転円盤45及び回転体22に枢支
されている。又、ハウジング15の内壁面には内歯15bが
刻設されており、該内歯15bに前記バランスギヤ47,48及
び副駆動ギヤ27とが噛合している。従って前記回転円盤
45と回転体22は、バランスギヤ47,48及び副駆動ギヤ27
の軸受部材を兼ねている。
この副駆動ギヤ27に連結された副駆動軸26bは、回転
体22に開口されたガイド孔51を通って、前記例と同様に
揺動リンク11を作動させるための回転アーム31の一端部
に連結されている(第1図参照)。その他の構成は前記
第1実施例と同一である。
体22に開口されたガイド孔51を通って、前記例と同様に
揺動リンク11を作動させるための回転アーム31の一端部
に連結されている(第1図参照)。その他の構成は前記
第1実施例と同一である。
上記第3実施例によれば、駆動軸4bの回転力が回転円
盤45から回転体22に伝達され、この回転体22の回転に応
じて副駆動軸26bが回転体22とともに公転軌道に沿って
回転するとともに、ギヤハウジング15側の内歯15bと副
駆動ギヤ27の噛合により、副駆動軸26b自体が自転す
る。従って前記第1,第2実施例と同様に回転アーム31に
連結されたボールピン36はほとんど上下動しないので、
該ボールピン36の水平方向の移動量のみを揺動リンク11
に伝達することができる。
盤45から回転体22に伝達され、この回転体22の回転に応
じて副駆動軸26bが回転体22とともに公転軌道に沿って
回転するとともに、ギヤハウジング15側の内歯15bと副
駆動ギヤ27の噛合により、副駆動軸26b自体が自転す
る。従って前記第1,第2実施例と同様に回転アーム31に
連結されたボールピン36はほとんど上下動しないので、
該ボールピン36の水平方向の移動量のみを揺動リンク11
に伝達することができる。
第5図は本発明の第4実施例を示しており、本例の場
合、前記第1実施例の構成に加えて、固定ギヤ18の固定
位置を変化させるための制御ユニット60を付設した例を
示している。即ち、この制御ユニット60は、モータ61の
回転力を受けて回転する小径のギヤ62及び該ギヤ62と噛
合する大径のギヤ63と、このギヤ63と一体に回転するウ
ォーム軸64及び該ウォーム軸64と噛合するウォームホイ
ル65と、該ウォームホイル65と一体に形成された螺子軸
66とを主体として構成されていく、この螺子軸66に螺合
されて図示上の左右方向に移動するブラケット67と、前
記固定ギヤ18が支持された支持ブラケット19との間に連
結杆68の両端部を枢着した構成にしてある。
合、前記第1実施例の構成に加えて、固定ギヤ18の固定
位置を変化させるための制御ユニット60を付設した例を
示している。即ち、この制御ユニット60は、モータ61の
回転力を受けて回転する小径のギヤ62及び該ギヤ62と噛
合する大径のギヤ63と、このギヤ63と一体に回転するウ
ォーム軸64及び該ウォーム軸64と噛合するウォームホイ
ル65と、該ウォームホイル65と一体に形成された螺子軸
66とを主体として構成されていく、この螺子軸66に螺合
されて図示上の左右方向に移動するブラケット67と、前
記固定ギヤ18が支持された支持ブラケット19との間に連
結杆68の両端部を枢着した構成にしてある。
このような制御ユニット60によれば、固定ギヤ18の固
定位置を変化させる際にはモータ61を駆動することによ
り該モータ61の回転力がギヤ62,63、ウォーム軸64,ウォ
ームホイル65を経由して螺子軸66の回転に変換され、こ
の螺子軸66に螺合されたブラケット67が左右に移動す
る。このブラケット67の動きは、連結杆68の長手軸方向
の往復運動に変換されて支持ブラケット19を介して固定
ギヤ18に伝達される。この往復運動によって固定ギヤ18
の固定位置が該固定ギヤ18の中心軸周りの回転方向に沿
って変更されることにより、前記回転アーム31先端のセ
ット位置を上下に移動するように調整することができ
る。
定位置を変化させる際にはモータ61を駆動することによ
り該モータ61の回転力がギヤ62,63、ウォーム軸64,ウォ
ームホイル65を経由して螺子軸66の回転に変換され、こ
の螺子軸66に螺合されたブラケット67が左右に移動す
る。このブラケット67の動きは、連結杆68の長手軸方向
の往復運動に変換されて支持ブラケット19を介して固定
ギヤ18に伝達される。この往復運動によって固定ギヤ18
の固定位置が該固定ギヤ18の中心軸周りの回転方向に沿
って変更されることにより、前記回転アーム31先端のセ
ット位置を上下に移動するように調整することができ
る。
このようにして固定ギヤ18の位置を変更することによ
り、回転アーム31のセット位置を上下に移動するように
調整することが可能となり、駆動軸4bに対する回転アー
ム31のストロークは変化させずに揺動リンク11の横移動
量を小さくすることができる。換言すれば、回転アーム
31の長さを変えずに揺動リンク11の横移動のストローク
を変化させることができる。
り、回転アーム31のセット位置を上下に移動するように
調整することが可能となり、駆動軸4bに対する回転アー
ム31のストロークは変化させずに揺動リンク11の横移動
量を小さくすることができる。換言すれば、回転アーム
31の長さを変えずに揺動リンク11の横移動のストローク
を変化させることができる。
第6図,第7図は従来の揺動リンク11の動作範囲と本
発明を適用した際の揺動リンク11の動作範囲の相違を比
較するための概要図であり、図中70はカウルトップパネ
ル,71はダッシュアッパパネル,72は上記揺動リンク11が
挿通可能な貫通穴72aが開口された補強ブラケットであ
る。即ち、従来の機構例では第6図に示したように揺動
リンク11の基部11aが回転アーム31の長さL1を半径とす
る円周軌道Rに沿って回転するので、カウルトップパネ
ル70とダッシュアッパパネル71にそれぞれ曲折部70a,71
aを形成して両パネル70,71間の空間を広くするとともに
補強ブラケット72に開口された貫通穴72aを大きく形成
することが要求される。
発明を適用した際の揺動リンク11の動作範囲の相違を比
較するための概要図であり、図中70はカウルトップパネ
ル,71はダッシュアッパパネル,72は上記揺動リンク11が
挿通可能な貫通穴72aが開口された補強ブラケットであ
る。即ち、従来の機構例では第6図に示したように揺動
リンク11の基部11aが回転アーム31の長さL1を半径とす
る円周軌道Rに沿って回転するので、カウルトップパネ
ル70とダッシュアッパパネル71にそれぞれ曲折部70a,71
aを形成して両パネル70,71間の空間を広くするとともに
補強ブラケット72に開口された貫通穴72aを大きく形成
することが要求される。
これに対して本発明を適用した揺動リンク11では、第
7図に示したように前記副駆動軸26bと回転アーム31の
作用に基づいて、揺動リンク11の基部11aは矢印Cに示
したように図示上の左右方向にのみ移動するので、カウ
ルトップパネル70とダッシュアッパパネル71間の上下方
向の空間を小さくすることが可能となり、且つ補強ブラ
ケット72に開口される貫通穴72aも従来に比して小さく
することができる。
7図に示したように前記副駆動軸26bと回転アーム31の
作用に基づいて、揺動リンク11の基部11aは矢印Cに示
したように図示上の左右方向にのみ移動するので、カウ
ルトップパネル70とダッシュアッパパネル71間の上下方
向の空間を小さくすることが可能となり、且つ補強ブラ
ケット72に開口される貫通穴72aも従来に比して小さく
することができる。
又、第5図に示した実施例により、回転アーム31のセ
ット位置を第7図の鎖線で示す水平位置から所要の回動
角αで位相を変えた時には、回動アーム31の揺動リンク
連結点の移動軌跡は同図の鎖線C1で示すようになり、揺
動リンク11のストロークはlからl1で示すように小さく
なる。この場合、揺動リンク11は若干上下方向に揺動を
伴うことになる。
ット位置を第7図の鎖線で示す水平位置から所要の回動
角αで位相を変えた時には、回動アーム31の揺動リンク
連結点の移動軌跡は同図の鎖線C1で示すようになり、揺
動リンク11のストロークはlからl1で示すように小さく
なる。この場合、揺動リンク11は若干上下方向に揺動を
伴うことになる。
発明の効果 以上詳細に説明した如く、本発明にかかるワイパモー
タの駆動力伝達機構によれば、ワイパモータの駆動力を
回転アームに伝えるとともに、該回転アームの回転力を
揺動リンクを介してワイパブレードの支持軸に伝達し、
この支持軸を首振り動作させるようにしたワイパモータ
の駆動力伝達機構において、先ず請求項1により、上記
ワイパモータと回転アームとの間に、中心部に固定ギヤ
が取り付けられた有底円筒状のギヤハウジングと、該ギ
ヤハウジングに対して回転自在に装着されて、前記ワイ
パモータから固定ギヤの中心部を貫通して延びる駆動軸
の回転力を受けて回動する略円板状の回転体と、この回
転体の周縁一端部に自転可能に挿通支持され、且つ先端
部に有効長さが回転体の回転中心と周縁一端部との距離
と略同一長さの回転アームが固定された副駆動軸と、上
記副駆動軸に固定され、前記固定ギヤとの協働の下に前
記回転体の回転に伴って2:1の減速比で副駆動軸を回転
体と逆方向に自転させる副駆動ギヤとを具備した構成に
したので、以下に記す作用効果がもたらされる。即ちワ
イパモータの回転力がギヤハウジングに回転自在に装着
された回転体に伝達され、該回転体が回転を開始した際
に、この回転体の周縁部に取り付けられた副駆動軸が回
転体とともに公転を開始して、副駆動ギヤが回転体の回
転方向とは逆方向に自転し、回転アーム端に連結した揺
動リンクを略水平方向に往復動させることができ、従っ
て車両のフロントパネルの下側に大きなスペースを確保
することが要求されないという利点がある。
タの駆動力伝達機構によれば、ワイパモータの駆動力を
回転アームに伝えるとともに、該回転アームの回転力を
揺動リンクを介してワイパブレードの支持軸に伝達し、
この支持軸を首振り動作させるようにしたワイパモータ
の駆動力伝達機構において、先ず請求項1により、上記
ワイパモータと回転アームとの間に、中心部に固定ギヤ
が取り付けられた有底円筒状のギヤハウジングと、該ギ
ヤハウジングに対して回転自在に装着されて、前記ワイ
パモータから固定ギヤの中心部を貫通して延びる駆動軸
の回転力を受けて回動する略円板状の回転体と、この回
転体の周縁一端部に自転可能に挿通支持され、且つ先端
部に有効長さが回転体の回転中心と周縁一端部との距離
と略同一長さの回転アームが固定された副駆動軸と、上
記副駆動軸に固定され、前記固定ギヤとの協働の下に前
記回転体の回転に伴って2:1の減速比で副駆動軸を回転
体と逆方向に自転させる副駆動ギヤとを具備した構成に
したので、以下に記す作用効果がもたらされる。即ちワ
イパモータの回転力がギヤハウジングに回転自在に装着
された回転体に伝達され、該回転体が回転を開始した際
に、この回転体の周縁部に取り付けられた副駆動軸が回
転体とともに公転を開始して、副駆動ギヤが回転体の回
転方向とは逆方向に自転し、回転アーム端に連結した揺
動リンクを略水平方向に往復動させることができ、従っ
て車両のフロントパネルの下側に大きなスペースを確保
することが要求されないという利点がある。
更に車両のダッシュアッパパネル上に固定される補強
ブラケットに設ける貫通穴も最小限にすることができる
ので、該補強ブラケットの剛性を高く維持することが可
能であるという効果が発揮される。
ブラケットに設ける貫通穴も最小限にすることができる
ので、該補強ブラケットの剛性を高く維持することが可
能であるという効果が発揮される。
更に寒冷地域の場合、収納スペース内に浸入した水分
が凍結した際にあっても、前述のように揺動リンクは略
水平方向にストローク動作するだけであるため、揺動リ
ンクが凍結部に接触することが防止されるので、該接触
に起因する異音の発生がなく、且つ部品の耐久性が高め
られるという効果がもたらされる。
が凍結した際にあっても、前述のように揺動リンクは略
水平方向にストローク動作するだけであるため、揺動リ
ンクが凍結部に接触することが防止されるので、該接触
に起因する異音の発生がなく、且つ部品の耐久性が高め
られるという効果がもたらされる。
更にギヤハウジングにモータの回転を往復運動に変換
して固定ギヤに伝達することにより、該固定ギヤの固定
位置を中心軸周りの回転方向に変更する制御ユニットを
設けたことにより、簡単に回転アーム先端のセット位置
を上下に移動するように調整することが可能となる。
して固定ギヤに伝達することにより、該固定ギヤの固定
位置を中心軸周りの回転方向に変更する制御ユニットを
設けたことにより、簡単に回転アーム先端のセット位置
を上下に移動するように調整することが可能となる。
第1図は本発明にかかるワイパモータの駆動力伝達機構
の第1実施例を示す要部分解斜視図、第2図は第1図の
組付状態を示す断面図、第3図は本発明の第2実施例を
示す部分的分解斜視図、第4図は本発明の第3実施例を
示す部分的分解斜視図、第5図は本発明の第4実施例を
示す部分的分解斜視図、第6図乃至第7図は従来例と本
発明の装置との動作上の相違を比較するための概要図、
第8図は従来のワイパモータの駆動力伝達機構の一例を
示す部分的分解斜視図である。 1……ワイパモータ、2……ウォーム軸、 3……ウォームホイル、4b……駆動軸、 5……ギヤケース、11……揺動リンク、 15……ギヤハウジング、15b……内歯、 18……固定ギヤ、18a……固定スプロケット、 19……支持ブラケット、22……回転体、 26b……副駆動軸、27……副駆動ギヤ、 27a……副駆動スプロケット、29……カウンタギヤ、 30……回転力伝達機構、30……回転アーム、 35……ボールピン、37……リテーナ、 41……チェーン、45……回転円盤、 47,48……バランスギヤ、60……制御ユニット、 61……モータ、62,63……ギヤ、64……ウォーム軸、65
……ウォームホイル、66……螺子軸、 68……連結杆、70……カウルトップパネル、 71……ダッシュアッパパネル、 72……補強ブラケット、
の第1実施例を示す要部分解斜視図、第2図は第1図の
組付状態を示す断面図、第3図は本発明の第2実施例を
示す部分的分解斜視図、第4図は本発明の第3実施例を
示す部分的分解斜視図、第5図は本発明の第4実施例を
示す部分的分解斜視図、第6図乃至第7図は従来例と本
発明の装置との動作上の相違を比較するための概要図、
第8図は従来のワイパモータの駆動力伝達機構の一例を
示す部分的分解斜視図である。 1……ワイパモータ、2……ウォーム軸、 3……ウォームホイル、4b……駆動軸、 5……ギヤケース、11……揺動リンク、 15……ギヤハウジング、15b……内歯、 18……固定ギヤ、18a……固定スプロケット、 19……支持ブラケット、22……回転体、 26b……副駆動軸、27……副駆動ギヤ、 27a……副駆動スプロケット、29……カウンタギヤ、 30……回転力伝達機構、30……回転アーム、 35……ボールピン、37……リテーナ、 41……チェーン、45……回転円盤、 47,48……バランスギヤ、60……制御ユニット、 61……モータ、62,63……ギヤ、64……ウォーム軸、65
……ウォームホイル、66……螺子軸、 68……連結杆、70……カウルトップパネル、 71……ダッシュアッパパネル、 72……補強ブラケット、
Claims (3)
- 【請求項1】ワイパモータの駆動力を回転アームに伝え
るとともに、該回転アームの回転力を揺動リンクを介し
てワイパブレードの支持軸に伝達し、この支持軸を首振
り動作させるようにしたワイパモータの駆動力伝達機構
において、 上記ワイパモータと回転アームとの間に、中心部に固定
ギヤが取り付けられた有底円筒状のギヤハウジングと、
該ギヤハウジングに対して回転自在に装着されて、前記
ワイパモータから固定ギヤの中心部を貫通して延びる駆
動軸の回転力を受けて回動する略円板状の回転体と、こ
の回転体の周縁一端部に自動可能に挿通支持され、且つ
先端部に有効長さが回転体の回転中心と周縁一端部との
距離と略同一長さの回転アームが固定された副駆動軸
と、上記副駆動軸に固定され、前記固定ギヤとの協働の
下に前記回転体の回転に伴って2:1の減速比で副駆動軸
を回転体と逆方向に自転させる副駆動ギヤとを具備して
成ることを特徴とするワイパモータの駆動力伝達機構。 - 【請求項2】前記ギヤハウジングに取り付けられた固定
ギヤが、該ギヤハウジングの内壁面に刻設された内歯で
あって、副駆動ギヤが該内歯に噛合配置されて成る請求
項1記載のワイパモータの駆動力伝達機構。 - 【請求項3】前記ギヤハウジングに、モータの回転をギ
ヤ機構を介して連結杆の長手軸方向の往復運動に変換す
るとともに、固定ギヤに該往復運動を伝達して固定ギヤ
の固定位置を固定ギヤの中心軸周りの回転方向に沿って
変更することにより、回転アーム先端のセット位置を上
下に移動するように調整する制御ユニットを付設して成
る請求項1又は2記載のワイパモータの駆動力伝達機
構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2119258A JP2571633B2 (ja) | 1990-05-09 | 1990-05-09 | ワイパモータの駆動力伝達機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2119258A JP2571633B2 (ja) | 1990-05-09 | 1990-05-09 | ワイパモータの駆動力伝達機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0415147A JPH0415147A (ja) | 1992-01-20 |
JP2571633B2 true JP2571633B2 (ja) | 1997-01-16 |
Family
ID=14756881
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2119258A Expired - Lifetime JP2571633B2 (ja) | 1990-05-09 | 1990-05-09 | ワイパモータの駆動力伝達機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2571633B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001354119A (ja) * | 2000-06-14 | 2001-12-25 | Jidosha Denki Kogyo Co Ltd | ワイパ装置 |
KR100391618B1 (ko) * | 2000-12-15 | 2003-07-12 | 현대자동차주식회사 | 자동차용 와이퍼 장치 |
KR100600113B1 (ko) * | 2004-07-01 | 2006-07-13 | 기아자동차주식회사 | 자동차용 와이퍼 작동모터 보호 구조 |
FR2890624A1 (fr) * | 2005-09-13 | 2007-03-16 | Valeo Systemes Thermiques | Dispositif d'essuyage a balayage elliptique |
FR2894913A1 (fr) * | 2005-12-15 | 2007-06-22 | Valeo Systemes Dessuyage | Agencement pour le montage d'un dispositif d'essuyage a mouvement elliptique |
DE102005062790A1 (de) * | 2005-12-28 | 2007-07-05 | Robert Bosch Gmbh | Scheibenwischer |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4466153A (en) * | 1982-05-15 | 1984-08-21 | Robert Bosch Gmbh | Device for wiping a vehicle window |
JPS62225451A (ja) * | 1986-03-27 | 1987-10-03 | Nippon Denso Co Ltd | ア−ム伸縮式ワイパ |
JPS63141860A (ja) * | 1986-12-04 | 1988-06-14 | Mazda Motor Corp | 自動車のワイパ−装置 |
-
1990
- 1990-05-09 JP JP2119258A patent/JP2571633B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0415147A (ja) | 1992-01-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5855140A (en) | Motor device | |
JP2571633B2 (ja) | ワイパモータの駆動力伝達機構 | |
US6557205B2 (en) | Wiper apparatus with rotary housing | |
JP3658776B2 (ja) | パワーシートリクライニング装置 | |
JPH0146337B2 (ja) | ||
JP2000139599A (ja) | 車両シ―ト組立体および制御組立体 | |
EP0217494B1 (en) | Variable length windshield wiper arm assembly | |
US3733913A (en) | Windshield wiper assembly for vehicles,particularly for motor vehicles | |
JP4554183B2 (ja) | バルブ用アクチュエータ | |
JPH0978936A (ja) | 回転動力正逆転装置 | |
US5090081A (en) | Windshield wiper with variable arcuate pattern | |
JPH06341395A (ja) | 扇風機首振構造 | |
JPH0974714A (ja) | 電動アクチュエータ | |
JPH03194348A (ja) | 自動車用風向調整装置 | |
JPH07151213A (ja) | 変速機 | |
JP2004019937A (ja) | バルブ用アクチュエータ | |
JP2002227674A (ja) | 内燃機関の可変圧縮比機構 | |
JPS5846949Y2 (ja) | ステアリングの角度調整装置 | |
JPH0448565Y2 (ja) | ||
JPH0246359B2 (ja) | Robotsutonososasochi | |
JP2579819Y2 (ja) | ワイパーの揺動駆動装置 | |
JP2001063528A (ja) | モータ装置及び車両用ワイパ装置 | |
JP2505945Y2 (ja) | リクライニング装置 | |
JPS59230862A (ja) | テイルトステアリング装置 | |
JP2579818Y2 (ja) | ワイパーの揺動駆動装置 |