JP2571547Y2 - ガス切替調整器 - Google Patents

ガス切替調整器

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JP2571547Y2
JP2571547Y2 JP1992049360U JP4936092U JP2571547Y2 JP 2571547 Y2 JP2571547 Y2 JP 2571547Y2 JP 1992049360 U JP1992049360 U JP 1992049360U JP 4936092 U JP4936092 U JP 4936092U JP 2571547 Y2 JP2571547 Y2 JP 2571547Y2
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敏 菅信
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、一方のガス容器内の
ガスが消費された際に他方のガス容器に切り替えるとと
もに、ガス容器内のガスを所定の圧力まで減圧してガス
器具に供給するガス切替調整器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のガス切替調整器は、ガスの消費
に伴い一方のガス容器から他方のガス容器に自動的に切
り替える自動切替機構と、前記各ガス容器から供給され
るガスを所定の圧力まで減圧してガス湯沸器等のガス器
具に供給する減圧機構とを有するものが知られている。
減圧機構としては、ガス器具側のガスの圧力を検知する
ダイヤフラムを有するものが知られており、ダイヤフラ
ムは、その反ガス器具側がフィルタを介して大気に開放
されている。そして、フィルタは、通常、ダイヤフラム
の大気開放側を覆うカバーの下側に設けられている。
【0003】上記のように構成されたガス切替調整器に
おいては、フィルタがカバーの下側に設けられているか
ら、雨が降ってもフィルタを通って雨水がダイヤフラム
側に入ることがない。しかも、フィルタによって虫等が
ダイヤフラム側に入るのを防止することができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ガス切替調整器においては、雨が大量に降った場合、雨
水がダイヤフラムを覆うカバーの下側に沿って流れるこ
とがあり、この場合にはフィルタを介してダイヤフラム
側に雨水が侵入するおそれがある。
【0005】この考案は上述した問題を解消するために
なされたもので、その目的は、ダイヤフラムの大気開放
側の部分への雨水や虫等が侵入するおそれのないガス切
替調整器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案は、ガスの消費に伴い一方のガス容器から
他方のガス容器に自動的に切り替える自動切替機構を有
するとともに、前記各ガス容器から供給されるガスを所
定の圧力まで減圧してガス湯沸器等のガス器具に供給す
る減圧機構を有するガス切替調整器であって、前記減圧
機構は、前記ガス器具側のガスの圧力を検知するダイヤ
フラムを有しており、このダイヤフラムは、前記ガス器
具と反対側の部分がフィルタ部材を介して大気に開放さ
れており、前記フィルタ部材は、絞部と、この絞部の上
側に設けた拡大通路部とを上下に交互に配置したもので
り、前記絞部のうち大気に開放される位置の絞部は、
虫等の埃が通過不能な大きさの絞部に構成されているこ
とを特徴としている。なお、すべての絞部を虫等の埃が
通過不能な大きさに構成してもよい。
【0007】
【作用】上記のように構成されたガス切替調整器におい
ては、減圧時のダイヤフラムの振動に伴って、ダイヤフ
ラムの大気開放側にフィルタ部材を介して空気が出入り
する。このため、例えば雨が大量に降っていて雨水がフ
ィルタ部材に沿って流れる場合に、空気がフィルタ部材
から吸い込まれると、雨水が空気と一緒に絞部から吸い
上げられる。しかし、拡大通路部では水の吸引が不可能
な状態になる。このため、さらに上に位置する絞部に雨
水が吸い上げられることがない。しかも、空気がフィル
タ部材から吐き出されるときに、拡大通路部内に溜まっ
ていた水が空気と共に外部に押し出される。このため、
雨水がダイヤフラムに達するおそれがない。しかも、
気に開放される位置の絞部によって、ダイヤフラム側に
虫や埃等が入るのを防止できる。
【0008】
【実施例】以下、この考案の実施例を図1〜図10を参
照して説明する。
【0009】まず、図1〜図5を参照してこの考案の第
1実施例を説明する。
【0010】図1、図2及び図5において、1は上ケー
ス、2は下ケースであり、これらの上ケース1及び下ケ
ース2内には、ガスの自動切替機構3が設けられてお
り、この自動切替機構3の下側には、減圧機構4が設け
られている。自動切替機構3は、上ケース1と下ケース
2と密着させた際に、これらの上ケース1と下ケース
2とを気密に仕切る中圧ダイヤフラム30を有してお
り、この中圧ダイヤフラム30の上側には大気開放室3
1が形成され、下側に中圧室32が形成されている。
【0011】中圧ダイヤフラム30の軸心部には、軸受
部材33が軸線を一致させて固定されており、この軸受
部材33には、切替軸34が回転自在に挿入されてい
る。切替軸34は、軸受部材33に対して軸方向に固定
された状態になっており、中圧室32内のガス圧力の変
動にともなって、中圧ダイヤフラム30とともに図中上
下方向に移動するようになっている。切替軸34の下端
部には、後述する弁棒302を下方に押圧する押圧部材
35が設けられている。
【0012】押圧部材35は、図2に示すように、円板
状に形成されたものであって、その下面の対称位置に凹
状部35aと凸状部35bとが形成されている。これら
の凹状部35a及び凸状部35bは、周方向に連続する
傾斜面によって連続的につながっている。
【0013】また、切替軸34の上端部は、上ケース1
の上側に突き出しており、この突き出した部分には、ガ
スボンベ(ガス容器)の切替状態を示す表示機構36が
接続されている。表示機構36は、切替軸34が上方に
位置している場合には、赤く着色された表示部36aが
上方に位置し、切替軸34が下方に移動した場合には、
表示部36aが下方に移動して、後述する切替レバー5
ののぞき窓5cから表示部36aが見えるようになって
いる。
【0014】また、上ケース1には、切替軸34の上部
を囲むように、内筒部10及び外筒部11が同軸状に形
成されており、これらの内筒部10と外筒部11との間
の頂部は、頂板12によって閉塞されている。また、内
筒部10には、切替軸34の上部を回転自在に支持する
上部軸受部材37が設けられている。上部軸受部材37
は、筒部37aが内筒部10の内周面に嵌合するように
なっており、この筒部37aの一端側に頂板12に当接
する鍔部37bが形成され、筒部37aの他端側に内筒
部10の下端に係止する爪部37cが形成され、鍔部3
7bに上方に延びるパイプ部37dが形成され、筒部3
7aの外周に爪部37cからパイプ部37dに通じる
溝部37eが形成されている。
【0015】すなわち、上部軸受部材37は、切替軸3
4の上部を回転自在に支持するとともに、溝部37e及
びパイプ部37dによって上ケース1内すなわち大気開
放室31を外部に通じさせるようになっている。また、
上ケース1には切替レバー5が設けられている。切替レ
バー5は、回転軸34に接続されているとともに、上ケ
ース1の外筒部11に回動自在に嵌合する案内筒5aを
有しており、この案内筒5aによって、上ケース1に回
動自在に取り付けられている。そして、案内筒5aを中
心にして回動することによって、切替軸34を回動する
ようになっている。また、切替レバー5には、握り壁部
5bの下部に、下方に移動してきた表示部36aを目視
するためののぞき窓5cが設けられており、こののぞき
窓5cには透明なレンズ50が設けられている。
【0016】さらに、切替レバー5には、パイプ部37
dの上部を囲む壁部5dが設けられている。この壁部5
dは握り壁部5bの頂板部から垂れ下がるように設けら
れており、案内筒5aと共同してパイプ部37dの上部
を囲むようになっている。また、案内筒5aは表示機構
36が半径方向外側に突き出す部分に切欠が設けられて
いて周方向に連続する円筒面にはなっていない。この案
内筒5aの内周面と、鍔部37bの外周部と、頂板12
の外周部とに接触するようにシール部材38が設けられ
ている。このシール部材38は、鍔部37bと頂板12
との隙間から上ケース1内に空気が出入りするのを防止
している。また、上ケース1内には、頂板12を支点に
して軸受部材33を下ケース2側に付勢する中圧コイル
スプリング39が設けられており、この中圧コイルスプ
リング39は、その付勢力によって中圧室32内の圧力
を所定の圧力に設定している。
【0017】また、下ケース2には、図2に示すよう
に、一方のガスボンベに接続するための第1のねじ孔2
aと、他方のガスボンベに接続するための第2のねじ孔
2bが形成されており、第1のねじ孔2aに連通するよ
うにして第1に切替弁300が設けられ、第2のねじ孔
2bに連通するようにして第2の切替弁330が設けら
れている。第1の切替弁300及び第2の切換弁330
は、同一の部材で構成されたものであるが、切替レバー
5が正規の切替位置にある状態において、押圧部材35
の凹部35a又は凸部35bに対応する位置にそれ
ぞれ配置されている。
【0018】第1の切替弁300及び第2の切換弁33
0は、弁本体301と、この弁本体301の軸心に貫通
する弁棒302と、弁棒302に接続された弁体303
と、弁体303を弁本体301に付勢するコイルスプリ
ング304とを備えたものである。弁本体301は、軸
心部に貫通孔301aを有するものであって、貫通孔3
01aの一端には、前記弁体303が当接する弁座30
1bが形成され、貫通孔301aの周面には、軸方向に
延びる溝301cが形成されている。
【0019】弁棒302は、その上端が押圧部材35の
凹状部35a又は凸状部35bにおされて、下方に移動
するようになっている。弁体303は、弁棒302が下
方に移動した際に、弁棒302とともに下方に移動し
て、弁座301bから離れるようになっている。コイル
スプリング304は、弁棒302が押圧部材35によっ
て下方に押されていない時に、弁体303を弁座301
bに押し当てて、弁座301aを閉塞するようになって
いる。
【0020】また、中圧室32は、図1に示すように、
下ケース2に形成された中圧通路2cを介して減圧機構
4につながっている。減圧機構4は、下ケース2に横カ
バー40を密着させた際に、これらの下ケース2と横カ
バー40とを気密に仕切る減圧用ダイヤフラム41を有
しており、この減圧用ダイヤフラム41の下ケース2側
が低圧室42となり、横カバー40側が大気開放室43
となっている。低圧室42には、中圧通路2cに接続す
る位置に、減圧弁本体44が設けられており、この減圧
弁本体44の弁座44aに離接するようにして、弁体4
5が設けられている。
【0021】弁体45は、L字状に屈曲されたアーム4
6の一端に接続されており、アーム46の他端部は、減
圧用ダイヤフラム41の中心部に接続されている。そし
て、減圧用ダイヤフラム41の変位がアーム46を介し
て弁体45に伝えられ、これによって弁体45が弁座4
4aに離接し、弁座44aを開閉するようになってい
る。すなわち、ガス湯沸器等のガス器具に連通する低圧
通路2d内の圧力が高くなると、減圧用ダイヤフラム4
1が横カバー40側に移動するので、弁体45が弁座4
4aに押し当てられ、弁座44aが閉塞する。このた
め、ガス器具に供給されるガスの圧力が低下する。
【0022】また、ガス器具に供給するガスの圧力が低
下してくると、減圧用ダイヤフラム41が下ケース2側
に移動するので、弁体45が弁座44aから離れ、ガス
器具にガスが十分供給されるようになる。すなわち、ガ
ス器具側の圧力が上昇するようになる。このようにし
て、ガス器具に供給するガスの圧力すなわち低圧室42
内の圧力が一定に保たれるようになっている。この低圧
室42の圧力は、低圧コイルスプリング47の付勢力に
よって所定の値に設定される。
【0023】低圧コイルスプリング47は、横カバー4
0に形成された筒状の案内壁部48によって、一端側が
案内され、他端側が減圧用ダイヤフラム41に当接して
いる。また、横カバー40には、その上方位置に、フィ
ルタ部材6を収納する収納凹部40aが形成されてい
る。フィルタ部材6は、収納凹部40aの底に形成され
た貫通孔40bを通して、横カバー40内を大気側に開
放するものである。
【0024】このフィルタ部材6は、図1、図3及び図
4に示すように、貫通孔40bに挿通するねじ7によっ
て、収納凹部40aに固定されており、フィルタ部材6
には、ねじ7が螺合するねじ孔6aが形成されている。
また、フィルタ部材6には、前面下側に突出する突出部
6bが形成されており、この突出部6bと収納凹部40
aの下壁面40cとの間に第1の絞部60(図1参照)
が形成されている。第1の絞部60は、虫や埃等が通過
不能な程度の隙間を有するものである。突出部6bの後
方には、所定の高さに切り欠かれた平面状の切欠部6c
が形成されており、この切欠部6cと収納凹部40aの
下壁面40cとによって第1の拡大通路部61が形成さ
れている。
【0025】切欠部6cの左右両側には、上方に抜ける
第2の絞部62が形成されており、これらの第2の絞部
の上側には、第2の拡大通路部63が形成されている。
第2の拡大通路部63は、第2の絞部62の部分が最も
低く形成されており、この第2の拡大通路部63の上側
には、傾斜壁A、Bによって第3の絞部64が形成
されている。そして、傾斜壁A、Bの上側が第3の
拡大通路部65となっている。この第3の拡大通路部6
5は、傾斜壁A、Bによって、第3の絞部64の部
分が最も低く形成されている。さらに第3の拡大通路部
65は、通路66を通ってねじ孔6aに連通している。
また、図1において、符号8は、フィルタ部材6と収納
凹部40aの底とを気密に保つパッキンである。
【0026】上記のように構成されたガス切替調整器に
おいては、まず、図2に示すように、一方のガスボンベ
をガス器具につなげるように切替レバー5の向きをセッ
トする。そうすると、押圧部材35の凸部35bが第
1の切換弁300の弁棒302に対向するようになる。
この状態で、ガス器具を使用すると、中圧室32内のガ
スが中圧通路2c、減圧機構4及び低圧通路2dを通っ
てガス器具側に流れ、中圧室32内の圧力が低下する。
【0027】そうすると、中圧コイルスプリング39の
付勢力によって、中圧ダイヤフラム30が下方に移動
し、押圧部材35の凸部35bが第1の切換弁300
の弁棒302を下方に押して、弁座301bから弁体3
03が離れ、一方のガスボンベ内のガスが中圧室32に
流入する。これによって、中圧室32内の圧力が上昇す
る。このようにして、中圧室32内のガス圧が高くなる
と、今度は中圧ダイヤフラム30が上方に移動し、これ
によって第1の切換弁300の弁棒302が上方に移動
して、弁座301bが弁体303によって閉塞されるよ
うになる。このようにして、中圧室32内の圧力が一定
に保たれる。ただし、中圧室32内の圧力は、ガスボン
ベの圧力に比して極めて低い圧力である。
【0028】そして、一方のガスボンベ内のガスがなく
なってくると、第1の切換弁300の弁座301bを全
開にしても、中圧室32の圧力が上昇しなくなり、中圧
ダイヤフラム30が徐々に下方に移動して、押圧部材3
5の凹部35aで第2の切換弁330の弁棒302を
下方に移動するようになる。そうすると、他方のガスボ
ンベ内のガスが中圧室32内に流入し、この中圧室32
内の圧力が一定に保たれるようになる。この際、第1の
切換弁300の弁座301bが全開状態になっている
が、中圧室32内の圧力が極めて低いので一方のガスボ
ンベ内にガスが逆流することがない。
【0029】このようにして、一方のガスボンベ内のガ
スがほぼ空になると、他方のガスボンベに自動的に切り
替えられることになる。また、中圧ダイヤフラム30
は、上記のように中圧室32の圧力を一定に保つため
に、微妙に振動変位している。このため、大気開放室3
1の空気は、上部軸受部材37の溝部37e、パイプ部
37d、壁部5dの下端部、案内筒5aの切欠部、握り
壁部5bと外筒部11との隙間部及び握り壁部5bの下
面5fと上ケース1の上面1aとの隙間部を通って、大
気側へ出たり、大気側から入ってきたりする。
【0030】この際、握り壁部5bの下面5fと上ケー
ス1の上面1aとの隙間部が狭く絞られているので、虫
や埃等が切替レバー5内に入ることがない。また、雨が
大量に降っているために、空気とともに雨水が上記隙間
部から切替レバー5内の握り壁部5bと外筒部11との
隙間部に入ったとしても、この隙間部が広く形成されて
いるので、雨水が切替レバー5内を上方に吸い上げられ
ることがない。そして、次に空気が排出される際に、切
替レバー5の下部から、この下部に溜まった雨水が空気
とともに排出される。したがって、雨水や虫等が大気開
放室31に侵入するのを完全に防止することができる。
【0031】また、減圧機構4では、中圧室32で十分
に減圧されたガスの圧力をさらに減圧して低圧状態にす
る。すなわち、ガス器具へ流れるガスの圧力が高くなる
と、低圧室42内の圧力が高くなって、減圧用ダイヤフ
ラム41が横かバー40側に移動する。そうすると、ア
ーム46の他端部が減圧用ダイヤフラム41とともに横
カバー40側に移動して、弁体45が弁座44aに当接
するようになって、ガス器具へのガスの圧力が低下す
る。
【0032】また、ガス器具に流れるガスの圧力が低下
してくると、減圧用ダイヤフラム41が下ケース2側に
移動し、弁体45が弁座44aから離れて、ガス器具へ
のガスの圧力が上昇する。このように、減圧用ダイヤフ
ラム41が微妙に振動変位することによって、ガス器具
へ供給するガスの圧力を一定に保つ。
【0033】そして、減圧用ダイヤフラム41の振動に
ともない、大気開放室43内の空気がフィルタ部材6を
介して出入りする。このとき、フィルタ部材6の外面
沿って雨が大量に流れている場合には、空気とともに雨
水もフィルタ部材6内に吸い込むことになる。すなわ
ち、減圧用ダイヤフラム41が下ケース2側に移動する
と、大気開放室43内の圧力が大気圧より低くなり、第
1の絞部60から雨水が吸い込まれる。しかし、第1の
通路部61が第1の絞部60に比べて十分拡大されてい
るので、この部分では雨水が吸い上げられることがな
い。
【0034】このため、第2の絞部62まで雨水が吸い
上げられることなく、空気のみが減圧用ダイヤフラム4
1側へ流れる。ただし、万が一、第2の絞部62に雨水
が達した場合には、第2の絞部62の上側が第2の拡大
通路部63になっているから、第2の拡大通路部63か
ら上方に雨水が吸い上げられることがない。さらに万が
一、第3の絞部64に雨水が達した場合には、第3の絞
部64の上側が第3の拡大通路部65になっているか
ら、第3の拡大通路部65から上方に雨水が吸い上げら
れることがない。すなわち、減圧用ダイヤフラム41側
に雨水が流入することを完全に防止することができる。
【0035】しかも、各拡大通路部61、63、65の
各絞部60、62、64の部分が下方に傾斜しているか
ら、フィルタ部材6内に溜まった雨水が下方にどんどん
流れるとともに、大気開放室43から吐き出される空気
とともに雨水を完全に排出することができる。したがっ
て、雨水がフィルタ部材6内に滞留することも防止する
ことができる。さらに、第1の絞部60によって、虫や
埃等が大気開放室43に侵入するのを防止することがで
きる。
【0036】次に図6〜図10を参照してこの考案の第
2実施例を説明する。ただし、図1〜図5に示す構成要
素と共通する要素には同一の符号を付し、その説明を省
略する。この第2実施例の構成要素が図1〜図5に示す
構成要素と異なる点は、上部軸受部材37の外周部にシ
ールガイド37fが設けられている点と、フィルタ部材
9の構造が異なる点である。
【0037】すなわち、シールガイド37fは、図6及
び図7に示すように、上部軸受部材37の鍔部37bの
外周部下方に筒状に形成したものであり、シール部材3
8の外周部を確実に保持し、鍔部37bと頂板12との
隙間から空気等が大気開放室31に出入りするのを防止
するようになっている。
【0038】フィルタ部材9は、横カバー40の前面を
覆うように形成した庇部9aを有しており、この庇部9
aには平面状に切欠部9bが形成され、庇部9aに直交
する面には、切欠部9bに連続する平面状の切欠部9c
が形成されている。この切欠部9bと横カバー40の前
面40d、及び切欠部9cと収納凹部40aの下壁面4
0cとによって第1の絞部90が形成されている。そし
て、フィルタ部材9には、基準面9dから突出する各壁
部によって通路が形成されており、中央部に突出する中
央突出部9eの中心には、ねじ7が螺合するねじ孔9f
が形成されている。
【0039】また、中央突出部9eから左右斜め下方に
三角形状に延びる壁部Aと垂直方向に延在する壁部Bと
によって、第1の絞部90に連通する第1の拡大通路部
91が左右に形成されている。さらに、壁部Aと、壁部
Cの下端部とによって第1の拡大通路部91に連通する
第2の絞部92が形成されているとともに、壁部Aと壁
部Cとによって第2の絞部92に連通する第2の拡大通
路部93が形成されている。そして、壁部Cと、この壁
部Cに斜めに近接する壁部Dの下端部とによって第2の
拡大通路部93に連通する第3の絞部94が形成されて
いるとともに、壁部Cと壁部Dとによって第3の絞部9
4に連通する第3の拡大通路部95が形成されている。
各第3の拡大通路部95は、通路96からねじ孔9fに
連通している。そして、ねじ孔9fは、貫通孔40bを
介して大気開放室43に連通している。
【0040】上記のように構成されたガス切替調整器に
おいては、シールガイド37fによって、シール部材3
8の外周部を全周にわたって確実に保持することができ
るので、鍔部37bと頂板12との間の隙間部を確実に
シールすることができる。また、フィルタ部材9には庇
部9aが設けられているので、フィルタ部材9への雨水
の侵入をより確実に防止することができる。
【0041】
【考案の効果】この考案によれば、ガスの消費に伴い一
方のガス容器から他方のガス容器に自動的に切り替える
自動切替機構を有するとともに、前記各ガス容器から供
給されるガスを所定の圧力まで減圧してガス湯沸器等の
ガス器具に供給する減圧機構を有するガス切替調整器で
あって、前記減圧機構は、前記ガス器具側のガスの圧力
を検知するダイヤフラムを有しており、このダイヤフラ
ムは、前記ガス器具と反対側の部分がフィルタ部材を介
して大気に開放されており、前記フィルタ部材は、絞部
、この絞部の上側に設けた拡大通路部とを上下に交互
に配置したものであり、前記絞部のうち大気に開放され
る位置の絞部は、虫等の埃が通過不能な大きさの絞部に
構成されているから、例えば、雨が大量に降っていて雨
水がフィルタ部材の絞部から吸い上げられたとしても、
この絞部の上方に位置する拡大された通路部で雨水が
れ以上吸い上げられるのを防止することができる。ま
た、大気に開放される位置の絞部によって、虫等の埃
ダイヤフラム側に侵入するのを防止することができる。
したがって、ダイヤフラムの部分に雨水や虫等の埃が入
るのを完全に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1の実施例として示したガス切替
調整器の側断面図。
【図2】同ガス切替調整器の要部断面正面図。
【図3】同ガス切替調整器のフィルタ部材の側断面図。
【図4】図3のIV矢視図。
【図5】同ガス切替調整器の外観を示す正面図。
【図6】この考案の第2の実施例として示したガス切替
調整器の側断面図。
【図7】同ガス切替調整器の要部断面正面図。
【図8】同ガス切替調整器のフィルタ部材の側断面図。
【図9】図8のIX矢視図。
【図10】同ガス切替調整器のフィルタ部材の下面図。
【符号の説明】
3 自動切替機構 4 減圧機構 6、9 フィルタ部材 41 ダイヤフラム(減圧用ダイヤフラム) 60、62、64 絞部(第1の絞部、第2の絞部、第
3の絞部) 61、63、65 拡大通路部 (第1の拡大通路部) (第2の拡大通路部) (第3の拡大通路部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−42880(JP,A) 特開 昭61−205315(JP,A) 実開 平3−87039(JP,U) 実開 平2−126208(JP,U) 特公 昭46−39976(JP,B1) 実公 昭57−31935(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G05D 16/06 B01D 35/02 B01D 46/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスの消費に伴い一方のガス容器から他
    方のガス容器に自動的に切り替える自動切替機構を有す
    るとともに、前記各ガス容器から供給されるガスを所定
    の圧力まで減圧してガス湯沸器等のガス器具に供給する
    減圧機構を有するガス切替調整器であって、 前記減圧機構は、前記ガス器具側のガスの圧力を検知す
    るダイヤフラムを有しており、このダイヤフラムは、前
    記ガス器具と反対側の部分がフィルタ部材を介して大気
    に開放されており、前記フィルタ部材は、絞部と、この
    絞部の上側に設けた拡大通路部とを上下に交互に配置し
    たものであり、前記絞部のうち大気に開放される位置の
    絞部は、虫等の埃が通過不能な大きさの絞部に構成され
    ていることを特徴とするガス切替調整器。
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