JP2571400Y2 - ディスク吸着盤 - Google Patents

ディスク吸着盤

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JP2571400Y2
JP2571400Y2 JP1246293U JP1246293U JP2571400Y2 JP 2571400 Y2 JP2571400 Y2 JP 2571400Y2 JP 1246293 U JP1246293 U JP 1246293U JP 1246293 U JP1246293 U JP 1246293U JP 2571400 Y2 JP2571400 Y2 JP 2571400Y2
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JP
Japan
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disk
suction
suction cup
hole
ring
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JP1246293U
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JPH0677018U (ja
Inventor
次夫 森田
Original Assignee
東芝イーエムアイ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ディスクの製造過程に
おいて、ディスクの表面処理するときに、ディスクを吸
着して支持しておくディスク吸着盤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、CD等のディスクの製造過程
において、ディスクの表面にプラスチックを塗布して保
護膜を形成するとき、ディスクの他の面を吸着してディ
スクを支持し回転させるために真空チャック式のディス
ク吸着盤が用いられている。図3は、一例として、従来
のディスク吸着盤11によってCDが吸着されている状
態を示す断面図である。ディスク吸着盤(通称、中子と
いう。)11は金属材からなり、図に示すように、その
形状は厚みの有る略円板状で上面中央にはCDの中央孔
に嵌合するための円柱状の凸部11aが突出しており、
上部の周辺部11bは鍔状に張り出している。該周辺部
11bの下面には1条のリング状の溝11cが設けられ
ており、該溝11cにはO−リング21が嵌め込まれて
いる。
【0003】また、ディスク吸着盤11の上面には大小
2条のリング状の溝11d,11eが設けられており、
これらの溝11d,11eにもそれぞれO−リング2
2,23が嵌め込まれている。また、溝11dと溝11
eとの間には、ディスク吸着盤11の上面と下面とを貫
通する複数個の貫通孔11fが設けられている。更に、
ディスク吸着盤11の下面中央部には円柱状の凹部11
gが穿孔されているとともに、下面周辺部近傍にはリン
グ状の溝11hが設けられていて、該溝11hにもO−
リング24が嵌め込まれている。
【0004】また、ディスク吸着盤11の下面には、ス
ピンドル30が密着している。該スピンドル30は、上
部が円板状の台30aとなっており、該台30aの上面
中央部にはディスク吸着盤11の下面の凹部11gに嵌
合する円柱状の凸部30bを有している。また、該台3
0aの下面中央部には軸30cが設けられており、該軸
30cの中心部には空洞30dが設けられていて、該空
洞30dの一端は上部の台30aの表面まで貫通してい
るとともに、他端は図示せぬ真空ポンプに連通してい
る。
【0005】ディスク吸着盤11は、通常の状態では、
その鍔状の周辺部11bがディスクの表面に保護膜を塗
布する装置の枠40の上にO−リング21が接触する状
態で載っている。CDがディスク吸着盤11の上に載置
されると、スピンドル30が下側から上昇して、スピン
ドル30の上部の台30aに設けられている凸部30b
がディスク吸着盤11の下面の凹部11gに嵌合して、
ディスク吸着盤11の下面に嵌め込まれているO−リン
グ24がスピンドル30の台30aの表面に接触して、
周辺部11bが枠40から浮き上がる。
【0006】スピンドル30の上昇と同時に真空ポンプ
を作動させるため、その上昇途中でディスク吸着盤11
の貫通孔11fとスピンドル30の空洞30dは矢印の
ように空気が引かれ減圧し、CDはディスク吸着盤11
のO−リング22,23に吸着され、スピンドル30の
上昇完了時には、CD、ディスク吸着盤11、スピンド
ル30は真空の保持力により一体化している。次に、C
Dの表面に液状のプラスチックが塗布され、スピンドル
30が約2000rpm で回転し、ディスク吸着盤11と
CDも一体に回転して、CDのアルミ等の膜の表面に均
一な厚さの保護膜が形成される。
【0007】また、これ以外の他の吸着方法としては、
複数個の小さな吸盤を用いる方法等がある。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たO−リング22,23を使用したものは、O−リング
22,23がディスク吸着盤11の溝11d,11eか
ら浮き上がったり、ディスク吸着盤11や製品のバラツ
キ等によりCDの吸着力の低下という問題が発生するこ
とが有り、接着剤を使用していた。そのため、O−リン
グ22,23の交換は面倒で工数もかかっていた。ま
た、MD(ミニディスク)等の場合には、CDに比べて
ディスクの吸着面が限定されるため、このまま使用する
ことが困難であるという点もある。また、複数個の小さ
な吸盤を用いる方法では、吸盤の吸着面積が小さいため
吸着保持力も小さく、高速でのスピンドルの回転は困難
である。また、ディスク吸着盤の構造も複雑化し吸盤の
交換調整が面倒であるという問題がある。
【0009】本考案は、簡単な構成で、確実にディスク
を吸着できるディスク吸着盤の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案に係るディスク吸
着盤は、円板状で、中心部に穴を有し、その外側に大小
のリング状凸部を有するとともに、これら2本のリング
状の凸部の間に円板の表裏を貫通する複数個の吸着孔を
備えた弾性部材からなる吸盤と、前記吸盤を位置決め嵌
合する凹部を有し、かつ該凹部の中心部に前記吸盤の中
心の穴に嵌合して突出する凸部を有するともに、該凹部
の前記吸盤の吸着孔と整合する位置に貫通孔を備えた吸
盤台とから構成されていることを特徴している。
【0011】
【作用】上述のように構成されているので、吸盤台の凹
部に吸盤を嵌合するとき、吸盤の穴を吸盤台の凸部に合
わせて位置決めして嵌合すると、吸盤に設けられている
吸着孔と吸盤台の貫通孔との位置が簡単に一致するよう
に作用する。このため、吸盤を交換する場合に、その手
間が極めて簡単になる。この状態で、このディスク吸着
盤を保護膜塗布用の装置の枠台にの載せ、上にディスク
を載せて、下からスピンドルを密着させて真空ポンプに
より連通する吸着孔と貫通孔との空気を吸引すると、デ
ィスクは吸引されて吸盤の大小のリング状凸部に吸着さ
れる。ディスクの形状が変わった場合でも、吸盤の大小
のリング状凸部の位置を変えることで対処が可能にな
る。
【0012】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づき説明す
る。なお、従来の技術の項で説明したものと同一または
相当する部分には同一符号を付す。図1には、吸盤と吸
盤台とで構成される本考案に係るディスク吸着盤の一例
が示されており、図1(b)に示す吸盤台(通称、中子
という。)11はステンレス等の金属材からなり、その
形状は厚みの有る略円板状で、上面中央にはCDの中央
孔に嵌合するための円柱状の凸部11aが突出してお
り、上面の周辺部11bは鍔状に張り出している。該周
辺部11bの下面には1条のリング状の溝11cが設け
られており、該溝1cにはO−リング21が嵌め込まれ
ている。
【0013】また、吸盤台11の上面の前記凸部11a
の周囲には平面視円形の凹部11kが設けられており、
該凹部11kには吸盤台11の上面と下面とを貫通する
複数個の貫通孔11fが設けられている。また、この凹
部11kの周辺部の一端には外方に向かって小さな凹み
11mが設けられている。
【0014】一方、図1(a)には、前記吸盤台11の
凹部11kに嵌合する吸盤1の平面図と側断面図が示さ
れている。吸盤1はゴム等の弾性部材からなり、円板状
で、中心部に前記吸盤台11の円柱状の凸部11aを通
す穴1aが設けられており、その穴1aの外側には大小
のリング状凸部1d,1eを有し、これら大小のリング
状凸部1d,1eの間には円板の表裏を貫通する複数個
の吸着孔1fが開けられているとともに、円板の外周部
には突起1mが設けられている。
【0015】該突起1mは前記吸盤台11の凹部11k
の凹み11mに対向するもので、この吸盤1を吸盤台1
1の凹部11kに嵌合する際に、吸盤1の穴1aを吸盤
台11の凸部11aに合わせ、かつ吸盤1の外周部の突
起1mを吸盤台11の凹部11kの凹み11mに合わせ
ると、吸盤1の吸着孔1fと吸盤台11の貫通孔11f
との位置が一致するように構成されている。また、該突
起1mは吸盤1を吸盤台11に嵌合した後の吸盤1の回
り止めともなっている。
【0016】吸盤1を吸盤台11に嵌合した後、このデ
ィスク吸着盤を保護膜塗布用の装置の枠台に載せ、その
上にMD等のディスクを載せて、下から従来例で示した
スピンドルを密着させ真空ポンプにより連通する吸着孔
1fと貫通孔11fとの空気を吸引すると、ディスクは
吸引されて吸盤1の大小のリング状凸部1d,1eに吸
着される。この状態は、図2に示されている。
【0017】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によると、
吸盤台に吸盤を嵌め込むだけで、高さ調整も要らず、浮
き上がることもないため接着剤の使用も必要とせず、瞬
時に交換可能であり作業工程が簡単になる。また、MD
(ミニディスク)等のように吸着面が限定される場合で
も、吸盤のリング状凸部の位置を変えるだけで対応する
ことができるとともに保持力も確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す図であり、(a)は吸盤
の平面図と側断面図で、(b)は吸盤台の断面図であ
る。
【図2】本考案実施例に係るディスク吸着盤にディスク
を吸着させた状態を示す断面図である。
【図3】従来のディスク吸着盤にディスクを吸着させた
状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 吸盤 1a 穴 1d リング状凸部 1e リング状凸部 1f 吸着孔 1m 突起 11 吸盤台 11a 凸部 11d 凹部 11f 貫通孔 11m 凹み 30 スピンドル

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板状で、中心部に穴を有し、その外側
    に大小のリング状凸部を有するとともに、これら2本の
    リング状の凸部の間に円板の表裏を貫通する複数個の吸
    着孔を備えた弾性部材からなる吸盤と、 前記吸盤を位置決め嵌合する凹部を有し、かつ該凹部の
    中心部に前記吸盤の中心の穴に嵌合して突出する凸部を
    有するともに、該凹部の前記吸盤の吸着孔と整合する位
    置に貫通孔を備えた吸盤台とからなるディスク吸着盤。
JP1246293U 1993-03-19 1993-03-19 ディスク吸着盤 Expired - Lifetime JP2571400Y2 (ja)

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JPH0677018U JPH0677018U (ja) 1994-10-28
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