JP2571394B2 - 絶対値型磁気スケール装置 - Google Patents
絶対値型磁気スケール装置Info
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- JP2571394B2 JP2571394B2 JP62237058A JP23705887A JP2571394B2 JP 2571394 B2 JP2571394 B2 JP 2571394B2 JP 62237058 A JP62237058 A JP 62237058A JP 23705887 A JP23705887 A JP 23705887A JP 2571394 B2 JP2571394 B2 JP 2571394B2
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Description
【発明の詳細な説明】 以下の順序で本発明を説明する。
A 産業上の利用分野 B 発明の概要 C 従来の技術 D 発明が解決しようとする問題点 E 問題点を解決するための手段(第1図) F 作用 G 実施例 G1第1の実施例(第1図) G2第2の実施例(第7図) H 発明の効果 A 産業上の利用分野 本発明は直線移動物体の絶対位置又は変位検出の計測
等に用いられる絶対値型磁気スケール装置に関する。
等に用いられる絶対値型磁気スケール装置に関する。
B 発明の概要 本発明は直線移動物体の絶対位置の計測等に用いられ
る絶対値型磁気スケール装置に関し、同一ビットの組み
合せコードが発生しないように第1の磁気トラック上へ
直列的にコードの磁気パターンを記録すると共に第1の
磁気トラックに隣接した第2の磁気トラックに磁気パタ
ーンの1ビット長を周期とする交番磁気パターンを記録
した磁気スケールと、第1の磁気トラック上に記録した
磁気パターンを検出する第1の磁気トラック上に記録し
た磁気パターンを検出する磁気パターンの1ピッチ間隔
内に対向して配された少なくとも2個以上の第1の検出
ヘッド群と、少なくとも2個以上の検出ヘッド群のうち
磁気パターンの1ピッチ間隔内にある検出ヘッド群側に
切換データで切換えられる切換手段と、磁気パターンの
1ピッチ間隔と次の1ピッチ間隔の隣接境界に持ち来さ
れた検出ヘッド群の1つを選択して非繰り返しコード位
置信号を出力する比較手段と、第2のトラック上で1/4
波長ずらせて配置され、第2の磁気トラック上に記録し
た交番磁気パターンを検出する第2及び第3の検出ヘッ
ドと、この第2及びに第3の検出ヘッドから検出された
互に90度の位相差を有する2相信号を供給して、1周期
上の区間絶対位置信号を得る様に成された内挿手段とを
具備し、非繰り返しコード位置信号及び上記1周期上の
区間絶対位置信号とをデコーダに供給し、磁気スケール
全長にわたり高分解能なデジタル絶対値位置信号を発生
させることで、高分解能でスケール幅の小さい絶対値型
磁気スケール装置を得んとするものである。
る絶対値型磁気スケール装置に関し、同一ビットの組み
合せコードが発生しないように第1の磁気トラック上へ
直列的にコードの磁気パターンを記録すると共に第1の
磁気トラックに隣接した第2の磁気トラックに磁気パタ
ーンの1ビット長を周期とする交番磁気パターンを記録
した磁気スケールと、第1の磁気トラック上に記録した
磁気パターンを検出する第1の磁気トラック上に記録し
た磁気パターンを検出する磁気パターンの1ピッチ間隔
内に対向して配された少なくとも2個以上の第1の検出
ヘッド群と、少なくとも2個以上の検出ヘッド群のうち
磁気パターンの1ピッチ間隔内にある検出ヘッド群側に
切換データで切換えられる切換手段と、磁気パターンの
1ピッチ間隔と次の1ピッチ間隔の隣接境界に持ち来さ
れた検出ヘッド群の1つを選択して非繰り返しコード位
置信号を出力する比較手段と、第2のトラック上で1/4
波長ずらせて配置され、第2の磁気トラック上に記録し
た交番磁気パターンを検出する第2及び第3の検出ヘッ
ドと、この第2及びに第3の検出ヘッドから検出された
互に90度の位相差を有する2相信号を供給して、1周期
上の区間絶対位置信号を得る様に成された内挿手段とを
具備し、非繰り返しコード位置信号及び上記1周期上の
区間絶対位置信号とをデコーダに供給し、磁気スケール
全長にわたり高分解能なデジタル絶対値位置信号を発生
させることで、高分解能でスケール幅の小さい絶対値型
磁気スケール装置を得んとするものである。
C 従来の技術 計測や位置決め制御等に用いられる磁気スケール装置
には絶対値型磁気スケール装置と、インクリメンタル型
(Incremental type:増分型)磁気スケール装置が知ら
れている。インクリメンタル型磁気スケール装置では移
動物体の単位変位毎に1単位のパルスを指令数値の与え
られた計数回路にフィードバックさせるものであり、絶
対値型磁気スケール装置は移動物体の位置座標値即ち、
原点が常に固定されたものである。この絶対値型磁気ス
ケール装置は、各種産業用機械において直線移動物体の
位置、或いは絶対位置の計測等に多用されている。特
に、インクリメンタル型スケール装置と異なり、一旦電
源を切っても原点に戻す必要性がなく、始動時、或いは
非常時からの起動が早い、外部からのノイズの影響によ
る累積誤差が発生しない、検出ヘッドがスケールから外
れてもスケール上に戻すことにより、その点の絶対位置
が即座に得られる。その上、磁気式であることなどか
ら、各種産業用機械等の悪環境の使用に於ても、高い信
頼性が得られる特徴を有する。
には絶対値型磁気スケール装置と、インクリメンタル型
(Incremental type:増分型)磁気スケール装置が知ら
れている。インクリメンタル型磁気スケール装置では移
動物体の単位変位毎に1単位のパルスを指令数値の与え
られた計数回路にフィードバックさせるものであり、絶
対値型磁気スケール装置は移動物体の位置座標値即ち、
原点が常に固定されたものである。この絶対値型磁気ス
ケール装置は、各種産業用機械において直線移動物体の
位置、或いは絶対位置の計測等に多用されている。特
に、インクリメンタル型スケール装置と異なり、一旦電
源を切っても原点に戻す必要性がなく、始動時、或いは
非常時からの起動が早い、外部からのノイズの影響によ
る累積誤差が発生しない、検出ヘッドがスケールから外
れてもスケール上に戻すことにより、その点の絶対位置
が即座に得られる。その上、磁気式であることなどか
ら、各種産業用機械等の悪環境の使用に於ても、高い信
頼性が得られる特徴を有する。
従来のこの様な絶対値型磁気スケール装置の基本的構
成を第13図に示す。同図で、磁気スケール(1)上には
計測に必要なnビット(第13図では5ビットを示す)の
ビット数と同数の磁気トラック(2)を所定のトラック
間隔(3)を介して磁気スケール(1)の幅方向に並列
的に設ける。この磁気トラック(2)上に並列2進コー
ドの論理値“0"を磁気パターン磁極のS極に、論理値
“1"を磁気パターン磁極のN極に対応させて記録する。
検出ヘッド(4)はn個の磁気ヘッドa〜n(第13図で
は5個の磁気ヘッドa〜e)から成り、磁気トラック
(2)にヘッドギャップが対向している。この検出ヘッ
ド(4)は静磁界検出が可能な磁束密度反応型の磁気ヘ
ッドで並列2進コードを検出する。検出ヘッド(4)で
検出された検出信号a′〜e′はデテクタ(5)内の零
クロス点を閾値として+−検出信号を“1"“0"とする比
較器(6a)〜(6e)でデジタル化され、これにより、検
出ヘッドの現在位置の2進絶対値位置信号(第13図では
“00111"=7を示す)を得ることが出来る。尚第13図で
矢印±は磁気スケール(1)又は検出ヘッド(4)の計
測方向を示す。又、上述の例では磁気スケール(1)に
記録される磁気パターンを2進コードで説明したが、そ
の他、一般にはBCD(2進化10進数)、交番2進などの
コードが用いられている。
成を第13図に示す。同図で、磁気スケール(1)上には
計測に必要なnビット(第13図では5ビットを示す)の
ビット数と同数の磁気トラック(2)を所定のトラック
間隔(3)を介して磁気スケール(1)の幅方向に並列
的に設ける。この磁気トラック(2)上に並列2進コー
ドの論理値“0"を磁気パターン磁極のS極に、論理値
“1"を磁気パターン磁極のN極に対応させて記録する。
検出ヘッド(4)はn個の磁気ヘッドa〜n(第13図で
は5個の磁気ヘッドa〜e)から成り、磁気トラック
(2)にヘッドギャップが対向している。この検出ヘッ
ド(4)は静磁界検出が可能な磁束密度反応型の磁気ヘ
ッドで並列2進コードを検出する。検出ヘッド(4)で
検出された検出信号a′〜e′はデテクタ(5)内の零
クロス点を閾値として+−検出信号を“1"“0"とする比
較器(6a)〜(6e)でデジタル化され、これにより、検
出ヘッドの現在位置の2進絶対値位置信号(第13図では
“00111"=7を示す)を得ることが出来る。尚第13図で
矢印±は磁気スケール(1)又は検出ヘッド(4)の計
測方向を示す。又、上述の例では磁気スケール(1)に
記録される磁気パターンを2進コードで説明したが、そ
の他、一般にはBCD(2進化10進数)、交番2進などの
コードが用いられている。
D 発明が解決しようとする問題点 従来の絶対値型磁気スケール装置はインクリメンタル
型に比べて優れた点を有するが、反面インクリメンタル
型の様に高い分解能を得ることは非常に困難となる。な
ぜならばスケールを高分解能化すると、微小磁気パター
ンを記録することが難しく、この微小区間を検出するた
めに磁気スケール検出ヘッド間のクリアランスを極端に
小さくしなければならないために磁気スケールと磁気ヘ
ッドのセッティングが困難となり、高分解能なスケール
が製作し難い問題があった。又、第13図の様に磁気スケ
ール(1)の幅方向に並列的に磁気トラック(2)を並
べるために磁気トラック(2)間での磁気的干渉を防止
するためにトラック間隔(3)を設ける必要がある。こ
のため磁気スケール(1)の全幅が非常に大きくなり、
実用に際してトラック間隔(3)が問題となる。
型に比べて優れた点を有するが、反面インクリメンタル
型の様に高い分解能を得ることは非常に困難となる。な
ぜならばスケールを高分解能化すると、微小磁気パター
ンを記録することが難しく、この微小区間を検出するた
めに磁気スケール検出ヘッド間のクリアランスを極端に
小さくしなければならないために磁気スケールと磁気ヘ
ッドのセッティングが困難となり、高分解能なスケール
が製作し難い問題があった。又、第13図の様に磁気スケ
ール(1)の幅方向に並列的に磁気トラック(2)を並
べるために磁気トラック(2)間での磁気的干渉を防止
するためにトラック間隔(3)を設ける必要がある。こ
のため磁気スケール(1)の全幅が非常に大きくなり、
実用に際してトラック間隔(3)が問題となる。
又、磁気スケール(1)を長尺物にしようとすると、
計測に必要なビット数が増加するために磁気トラック
(2)の数を増やさなければならず、磁気スケール
(1)の全幅が非常に大きくなる問題が生ずる。ここで
磁気スケールの全幅を小さくすると、各ビットの磁気ト
ラック(2)の幅とトラック間隔(3)が極端に小さく
なり、磁気ヘッドa〜eのギャップが磁気トラック
(2)からずれる問題と磁気トラック(3)間のトラッ
ク間隔(3)の余裕度が小さくなる等の問題がある。
計測に必要なビット数が増加するために磁気トラック
(2)の数を増やさなければならず、磁気スケール
(1)の全幅が非常に大きくなる問題が生ずる。ここで
磁気スケールの全幅を小さくすると、各ビットの磁気ト
ラック(2)の幅とトラック間隔(3)が極端に小さく
なり、磁気ヘッドa〜eのギャップが磁気トラック
(2)からずれる問題と磁気トラック(3)間のトラッ
ク間隔(3)の余裕度が小さくなる等の問題がある。
更に、磁気スケールのパターンの1ピッチ間隔間での
記録コードの切り換え点で不確定な信号を発生する問題
があった。
記録コードの切り換え点で不確定な信号を発生する問題
があった。
本発明は叙上の欠点に鑑みなされたものであり、その
目的とするところはインクリメンタル方法と同等の高い
分解能が得られ、磁気トラック数を減らして磁気スケー
ル(1)の全幅を小さくし、磁気トラック数を増加する
ことなく、長尺な絶対値型磁気スケール装置を得ると共
に磁気パターンの1ピッチ間隔と次の1ピッチ間隔の隣
接境界で発生する不確定な信号の発生を回避し、正確な
絶対位置信号を得る様にしたものである。
目的とするところはインクリメンタル方法と同等の高い
分解能が得られ、磁気トラック数を減らして磁気スケー
ル(1)の全幅を小さくし、磁気トラック数を増加する
ことなく、長尺な絶対値型磁気スケール装置を得ると共
に磁気パターンの1ピッチ間隔と次の1ピッチ間隔の隣
接境界で発生する不確定な信号の発生を回避し、正確な
絶対位置信号を得る様にしたものである。
E 問題点を解決するための手段 本発明の絶対値型磁気スケール装置は第1図に示す様
に同一ビットの組み合せコードが発生しないように第1
の磁気トラック(2a)上へ直列的にコードの磁気パター
ン(9a)を記録すると共に第1の磁気トラック(2a)に
隣接した第2の磁気トラック(2b)に磁気パターン(9
a)の1ビット長を周期とする交番磁気パターン(9b)
を記録した磁気スケール(1)と、第1の磁気トラック
(2a)上に記録した磁気パターン(9a)を検出する磁気
パターン(9a)の1ピッチ間隔P内に対向して配された
少なくとも2個以上の第1の検出ヘッド群(4a)と、こ
の少なくとも2個以上の検出ヘッド群(4a)のうち磁気
パターン(9a)の1ピッチ間隔P内にある検出ヘッド群
Ba〜Bg側に切換データで切換えられる切換手段(10)
と、磁気パターン(9a)の1ピッチ間隔Pと次の1ピッ
チ間隔Pの隣接境界に持ち来された検出ヘッド群Aa〜Ag
より得られる切換データ以外の非繰り返しコード位置信
号を出力する比較手段と、第2のトラック(2b)上で1/
4波長ずらせて配置され、第2の磁気トラック(2b)上
に記録した交番磁気パターン(9b)を検出する第2及び
第3の検出ヘッド(4d)と、この第2及び第3の検出ヘ
ッド(4d)から検出された互に90度の位相差を有する2
相信号を供給して、1周期上の区間絶対位置信号を得る
様に成された内挿手段(8)とを具備し、非繰り返しコ
ード位置信号及び1周期上の区間絶対位置信号とをデコ
ーダ(7)に供給し、上記磁気スケール(1)全長にわ
たり高分解能なデジタル絶対値位置信号を発生させる様
にしたものである。
に同一ビットの組み合せコードが発生しないように第1
の磁気トラック(2a)上へ直列的にコードの磁気パター
ン(9a)を記録すると共に第1の磁気トラック(2a)に
隣接した第2の磁気トラック(2b)に磁気パターン(9
a)の1ビット長を周期とする交番磁気パターン(9b)
を記録した磁気スケール(1)と、第1の磁気トラック
(2a)上に記録した磁気パターン(9a)を検出する磁気
パターン(9a)の1ピッチ間隔P内に対向して配された
少なくとも2個以上の第1の検出ヘッド群(4a)と、こ
の少なくとも2個以上の検出ヘッド群(4a)のうち磁気
パターン(9a)の1ピッチ間隔P内にある検出ヘッド群
Ba〜Bg側に切換データで切換えられる切換手段(10)
と、磁気パターン(9a)の1ピッチ間隔Pと次の1ピッ
チ間隔Pの隣接境界に持ち来された検出ヘッド群Aa〜Ag
より得られる切換データ以外の非繰り返しコード位置信
号を出力する比較手段と、第2のトラック(2b)上で1/
4波長ずらせて配置され、第2の磁気トラック(2b)上
に記録した交番磁気パターン(9b)を検出する第2及び
第3の検出ヘッド(4d)と、この第2及び第3の検出ヘ
ッド(4d)から検出された互に90度の位相差を有する2
相信号を供給して、1周期上の区間絶対位置信号を得る
様に成された内挿手段(8)とを具備し、非繰り返しコ
ード位置信号及び1周期上の区間絶対位置信号とをデコ
ーダ(7)に供給し、上記磁気スケール(1)全長にわ
たり高分解能なデジタル絶対値位置信号を発生させる様
にしたものである。
F 作用 磁気スケール(1)に記録された同一ビットの組み合
せコードが発生しない磁気パターン(9a)は少なくと2
個以上の第1検出ヘッド群(4a)によってアナログ信号
として検出され、このアナログ信号はデジタル化されて
不連続な非繰り返しコード信号と成されて、デコーダ
(7)に供給される。一方、第1のトラックの1ビット
長であるピッチPを周期とする交番磁気パターン(9b)
を記録した第2トラック上に配された第2及び第3の検
出ヘッド(4d)から得られた90度の位相差を有するアナ
ログ信号を内挿器(8)に供給し、この内挿器(8)で
は上記90度の位相差を有するアナログ信号の1周期の位
置に同期した1周期上を0−V(2進数)の値を有する
デジタル的区間絶対値信号を発生させて、デコーダ
(7)に供給する。デコーダ(7)では不連続な非繰り
返しコード信号を再配置順列化して1ステップがVとな
る信号を得て、この信号に区間絶対位置信号(0−Vの
値を持つ)を加算し、第1の磁気スケールの1ピッチ間
隔P間近傍で発生す絶対位置不確定部分を回避して磁気
スケール(1)全体に高分解能なデジタル絶対値位置信
号を得るものである。
せコードが発生しない磁気パターン(9a)は少なくと2
個以上の第1検出ヘッド群(4a)によってアナログ信号
として検出され、このアナログ信号はデジタル化されて
不連続な非繰り返しコード信号と成されて、デコーダ
(7)に供給される。一方、第1のトラックの1ビット
長であるピッチPを周期とする交番磁気パターン(9b)
を記録した第2トラック上に配された第2及び第3の検
出ヘッド(4d)から得られた90度の位相差を有するアナ
ログ信号を内挿器(8)に供給し、この内挿器(8)で
は上記90度の位相差を有するアナログ信号の1周期の位
置に同期した1周期上を0−V(2進数)の値を有する
デジタル的区間絶対値信号を発生させて、デコーダ
(7)に供給する。デコーダ(7)では不連続な非繰り
返しコード信号を再配置順列化して1ステップがVとな
る信号を得て、この信号に区間絶対位置信号(0−Vの
値を持つ)を加算し、第1の磁気スケールの1ピッチ間
隔P間近傍で発生す絶対位置不確定部分を回避して磁気
スケール(1)全体に高分解能なデジタル絶対値位置信
号を得るものである。
G 実施例 G1第1の実施例 以下、本発明の絶対値型磁気スケール装置の1実施例
を第1図乃至第6図を参照して説明する。
を第1図乃至第6図を参照して説明する。
第1図は本発明の1実施例の系統図を示す。第1図で
磁気スケール(1)は全長がLmmの第1の磁気トラック
(2a)を有し、この第1の磁気トラック(2a)にはnビ
ットの組合せシリアルコードが磁気スケール(1)の全
長Lにわたって一度しか発生しないように組合されると
共に1ビット長のピッチがPと成る様に非繰り返し磁気
パターン(9a)として記録される。本例では第2図に示
すように7ビットの非繰り返しシリアルコードの配列で
論理値“1"“0"を磁極N,Sに対応させて磁気スケール
(1)の第1の磁気トラック(2a)上に非繰り返し磁気
パターン(9a)として記録される。
磁気スケール(1)は全長がLmmの第1の磁気トラック
(2a)を有し、この第1の磁気トラック(2a)にはnビ
ットの組合せシリアルコードが磁気スケール(1)の全
長Lにわたって一度しか発生しないように組合されると
共に1ビット長のピッチがPと成る様に非繰り返し磁気
パターン(9a)として記録される。本例では第2図に示
すように7ビットの非繰り返しシリアルコードの配列で
論理値“1"“0"を磁極N,Sに対応させて磁気スケール
(1)の第1の磁気トラック(2a)上に非繰り返し磁気
パターン(9a)として記録される。
磁気スケール(1)には更に第1の磁気トラック(2
a)と所定のトラック間隔(3)を介して第2の磁気ト
ラック(2b)を設ける。この第2の磁気トラック(2b)
には第1の磁気トラック(2a)の1ビット長であるピッ
チPを周期(一波長)とする交番磁気パターン(9b)を
第1磁気トラック(2a)に同期させて記録する。
a)と所定のトラック間隔(3)を介して第2の磁気ト
ラック(2b)を設ける。この第2の磁気トラック(2b)
には第1の磁気トラック(2a)の1ビット長であるピッ
チPを周期(一波長)とする交番磁気パターン(9b)を
第1磁気トラック(2a)に同期させて記録する。
上述の第1の磁気トラック(2a)上には第1の検出ヘ
ッド群(4a)の検出面を第1の磁気トラック(4a)に対
し非接触で対向配置する。第1の検出ヘッド(4a)はn
ビット(第1図ではn=7)に対応する7つの磁気ヘッ
ドa,b,c,d,e,f,gを第1の磁気トラック(2a)の磁気パ
ターン(9a)のピッチPの間隔でトラック方向に直列に
配置する。
ッド群(4a)の検出面を第1の磁気トラック(4a)に対
し非接触で対向配置する。第1の検出ヘッド(4a)はn
ビット(第1図ではn=7)に対応する7つの磁気ヘッ
ドa,b,c,d,e,f,gを第1の磁気トラック(2a)の磁気パ
ターン(9a)のピッチPの間隔でトラック方向に直列に
配置する。
又、第2の検出ヘッド(4d)の検出面を第2の磁気ト
ラック(2b)に対し非接触で対向配置する。第2及び第
3の検出ヘッド(4d)は第2の磁気トラック(2b)上の
交番磁気パターン(9b)のピッチの1/4波長又は1/4波長
の奇数倍だけ間隔を置いて配置された磁気ヘッド(4
b),(4c)を有する。
ラック(2b)に対し非接触で対向配置する。第2及び第
3の検出ヘッド(4d)は第2の磁気トラック(2b)上の
交番磁気パターン(9b)のピッチの1/4波長又は1/4波長
の奇数倍だけ間隔を置いて配置された磁気ヘッド(4
b),(4c)を有する。
更に、第1並びに第2及び第3の検出ヘッド(4a)
{(4b),(4c)}(4d)は第1の検出ヘッド(4a)内
の磁気ヘッドa〜gの各々が磁気パターン(9a)のビッ
トの境目にあるとき、第2及び第3の検出ヘッド(4d)
内の磁気ヘッド(正弦波発生用ヘッド)(4b)がS極か
らN極の境目に来る様に第1並びに第2及び第3の検出
ヘッド(4a),(4d)を互に固定する。又第1並びに第
2及び第3の検出ヘッド(4a),(4d)は静止状態でも
信号が検出可能な磁束密度反応型の静磁界検出可能なア
ナログ出力型磁気ヘッドを用いる。
{(4b),(4c)}(4d)は第1の検出ヘッド(4a)内
の磁気ヘッドa〜gの各々が磁気パターン(9a)のビッ
トの境目にあるとき、第2及び第3の検出ヘッド(4d)
内の磁気ヘッド(正弦波発生用ヘッド)(4b)がS極か
らN極の境目に来る様に第1並びに第2及び第3の検出
ヘッド(4a),(4d)を互に固定する。又第1並びに第
2及び第3の検出ヘッド(4a),(4d)は静止状態でも
信号が検出可能な磁束密度反応型の静磁界検出可能なア
ナログ出力型磁気ヘッドを用いる。
磁気スケール(1)或は、第1並びに第2及び第3の
検出ヘッド(4a),(4d)を計測方向±に移動させれば
N磁極でプラス電圧S磁極ではマイナス電圧を出力す
る。
検出ヘッド(4a),(4d)を計測方向±に移動させれば
N磁極でプラス電圧S磁極ではマイナス電圧を出力す
る。
上記第1の磁気トラツク(2a)上の第1の検出ヘッド
(4a)からは第1の磁気トラック(2a)上に書き込まれ
た非繰り返しコードをn本(第1図ではn=7)のワイ
ヤを介してアナログ信号として出力する。即ち、第1の
磁気トラック(2a)上の非繰り返し磁気パターンはnビ
ットに対応する磁気ヘッドa〜n(第1図では7ビット
の磁気ヘッドa〜g)によりN磁極でプラス電圧,S磁極
でマイナス電圧のアナログ信号を出力する。
(4a)からは第1の磁気トラック(2a)上に書き込まれ
た非繰り返しコードをn本(第1図ではn=7)のワイ
ヤを介してアナログ信号として出力する。即ち、第1の
磁気トラック(2a)上の非繰り返し磁気パターンはnビ
ットに対応する磁気ヘッドa〜n(第1図では7ビット
の磁気ヘッドa〜g)によりN磁極でプラス電圧,S磁極
でマイナス電圧のアナログ信号を出力する。
このアナログ信号はn個(第1図ではn=7)の比較
器(6a)〜(6n)に供給され、N磁極(プラス電圧)で
論理値“1",S磁極(マイナス電圧)で論理値“0"とする
nビットの非繰り返しデジタルコード出力と成されて、
次段のデコーダ(7)に供給される。比較器(6a)〜
(6g)からのJ点での7ビット(第1図ではnビット)
の非繰り返しデジタルコード出力を第6図Cに示す。こ
の7ビットの非繰り返しデジタルコード出力は第3図の
コード表に示される様に磁気スケール(1)の全長にわ
たって1度しか発生されないため磁気スケール(1)全
長に対応するnビットの非連続な絶対値位置信号と考え
てもよい。デテクタ(5)内のデコーダ(7)にはROM,
EPROM(書込み,消去可能読取専用メモリ)等の記憶手
段を有し、この記憶手段内に書き込まれた変換用デコー
ドデータで非連続コードは連続な(順列化)数に並び変
え(再配置)ることによってデコーダ(7)内の順列化
出力q点には第6図Dに示す様にnビットでピッチPの
粗い階段状の区間絶対値位置信号が磁気スケール(1)
の全長Lに亘って求められる。尚、本発明に用いられる
磁気スケール(1)の全長Lmmは磁気スケール(1)に
かきこまれた非繰り返しコードのビット数nとこのビッ
トのピッチ長Pで定められる下式から求められる。
器(6a)〜(6n)に供給され、N磁極(プラス電圧)で
論理値“1",S磁極(マイナス電圧)で論理値“0"とする
nビットの非繰り返しデジタルコード出力と成されて、
次段のデコーダ(7)に供給される。比較器(6a)〜
(6g)からのJ点での7ビット(第1図ではnビット)
の非繰り返しデジタルコード出力を第6図Cに示す。こ
の7ビットの非繰り返しデジタルコード出力は第3図の
コード表に示される様に磁気スケール(1)の全長にわ
たって1度しか発生されないため磁気スケール(1)全
長に対応するnビットの非連続な絶対値位置信号と考え
てもよい。デテクタ(5)内のデコーダ(7)にはROM,
EPROM(書込み,消去可能読取専用メモリ)等の記憶手
段を有し、この記憶手段内に書き込まれた変換用デコー
ドデータで非連続コードは連続な(順列化)数に並び変
え(再配置)ることによってデコーダ(7)内の順列化
出力q点には第6図Dに示す様にnビットでピッチPの
粗い階段状の区間絶対値位置信号が磁気スケール(1)
の全長Lに亘って求められる。尚、本発明に用いられる
磁気スケール(1)の全長Lmmは磁気スケール(1)に
かきこまれた非繰り返しコードのビット数nとこのビッ
トのピッチ長Pで定められる下式から求められる。
L=2n×P ……(1) 更に第2の磁気トラック(2b)上の第2の検出ヘッド
(4d)内の第1及び第2の検出ヘッドを構成する磁気ヘ
ッド(4b),(4c)では第2の磁気トラック(2b)に記
録したピッチPを1周期とする交番磁気パターンから90
度の位相差を有する2相信号、即ちアナログ的な正弦波
信号及び余弦波信号とを検出する。第2及び第3の検出
ヘッド(4d)の出力h点では2本のワイヤが導出されて
内挿器(8)に入力されるがh点での出力波形は第6図
Aに示す如き波形となる。
(4d)内の第1及び第2の検出ヘッドを構成する磁気ヘ
ッド(4b),(4c)では第2の磁気トラック(2b)に記
録したピッチPを1周期とする交番磁気パターンから90
度の位相差を有する2相信号、即ちアナログ的な正弦波
信号及び余弦波信号とを検出する。第2及び第3の検出
ヘッド(4d)の出力h点では2本のワイヤが導出されて
内挿器(8)に入力されるがh点での出力波形は第6図
Aに示す如き波形となる。
デテクタ内の内挿器(8)は本出願人が先に提案した
特願昭60−283265号(デコーダを用いる内挿回路)の原
理を応用したもので、これを簡単に説明すると内挿器
(8)は上述の正弦波信号及び余弦波信号を内挿器内の
2組のアナログ−デジタル変換器(図示せず)に供給
し、nビットのデジタル正弦波信号とデジタル余弦波信
号に変換し、このnビットのデジタル正弦波信号及びデ
ジタル余弦波信号の2nビットをアドレスとしてROM等で
構成した内挿器(8)内のデコーダに供給する。このデ
コーダ内の例えばROMには上述の正弦及び余弦信号の1
周期の位置に同期し、1周期上を0〜V(2進数)の値
とする。デジタル的な区間絶対位置信号を発生させる様
な内挿化パターンを有する。この内挿化パターンは仮想
的なものであるが理解し易くするためにこれを説明す
る。第4図に示す様に正弦波及び余弦波入力を軸とする
直交座標平面を考え、正弦波及び余弦波信号の値によっ
て決まる座標点の軌跡が円になり、この円周と正弦波及
び余弦波の1周期が互に対応することから、1周期に相
当する360゜を内挿数(分割数)Vで均等に分割して原
点Oを中心とする複数の放射状ブロック1/Vを作り、こ
のブロックに0〜360度に対して0〜V迄の2進mビッ
トのデータを書き込む様にしたもので、これにより、第
5図Aの正弦波入力(図ではsin入力と記す)及び余弦
波入力(図ではcos入力と記す)をアドレスとして内挿
器(8)に入力すると第5図Bの如きデジタル的区間絶
対値位置信号が得られる。第6図Bには内挿器(8)の
出力であるi点のデジタル数値波形が示されている。
特願昭60−283265号(デコーダを用いる内挿回路)の原
理を応用したもので、これを簡単に説明すると内挿器
(8)は上述の正弦波信号及び余弦波信号を内挿器内の
2組のアナログ−デジタル変換器(図示せず)に供給
し、nビットのデジタル正弦波信号とデジタル余弦波信
号に変換し、このnビットのデジタル正弦波信号及びデ
ジタル余弦波信号の2nビットをアドレスとしてROM等で
構成した内挿器(8)内のデコーダに供給する。このデ
コーダ内の例えばROMには上述の正弦及び余弦信号の1
周期の位置に同期し、1周期上を0〜V(2進数)の値
とする。デジタル的な区間絶対位置信号を発生させる様
な内挿化パターンを有する。この内挿化パターンは仮想
的なものであるが理解し易くするためにこれを説明す
る。第4図に示す様に正弦波及び余弦波入力を軸とする
直交座標平面を考え、正弦波及び余弦波信号の値によっ
て決まる座標点の軌跡が円になり、この円周と正弦波及
び余弦波の1周期が互に対応することから、1周期に相
当する360゜を内挿数(分割数)Vで均等に分割して原
点Oを中心とする複数の放射状ブロック1/Vを作り、こ
のブロックに0〜360度に対して0〜V迄の2進mビッ
トのデータを書き込む様にしたもので、これにより、第
5図Aの正弦波入力(図ではsin入力と記す)及び余弦
波入力(図ではcos入力と記す)をアドレスとして内挿
器(8)に入力すると第5図Bの如きデジタル的区間絶
対値位置信号が得られる。第6図Bには内挿器(8)の
出力であるi点のデジタル数値波形が示されている。
デコーダ(7)内では上述の如く求めた区間絶対位置
信号(第6図B参照)と階段状の粗い絶対値位置信号
(第6図D参照)は加算器(7b)で加算され、第6図E
に示すデジタル的な絶対値位置信号が得られる。
信号(第6図B参照)と階段状の粗い絶対値位置信号
(第6図D参照)は加算器(7b)で加算され、第6図E
に示すデジタル的な絶対値位置信号が得られる。
尚上述の構成では加算器(7b)と順列化の為のROMを
別に設けたがROM内で上述の変換が同時に行なわれる様
にデコードデータをセットしてデコーダ(7)の出力で
あるr点にKビットの絶対値位置信号を出力するように
するを可とする。
別に設けたがROM内で上述の変換が同時に行なわれる様
にデコードデータをセットしてデコーダ(7)の出力で
あるr点にKビットの絶対値位置信号を出力するように
するを可とする。
この様にすれば第2の磁気トラック(2b)からは第1
の磁気トラック(2a)の1ビット区間を更に細かくした
高分解能で連続的なデジタル絶対値位置信号が得られ
る。
の磁気トラック(2a)の1ビット区間を更に細かくした
高分解能で連続的なデジタル絶対値位置信号が得られ
る。
本例では従来方式では得られなかった高分解能化の問
題を、デテクタ内の内挿器を用いることで可能とし、さ
らに、スケール全長に対応する粗い絶対値位置信号に、
さらに細かい区間絶対値位置信号を加え、インクリメン
タル方式と同等の高い分解能が得られた。又、磁気スケ
ール上の磁気トラック数は2本であるため、磁気スケー
ル幅を小さくすることが可能となり、且つ、磁気スケー
ルが長くなって必要ビット数が増えても、第1の磁気ト
ラック上の非繰り返しコード及び第1の検出ヘッドのビ
ット数のみが変化するだけで、磁気トラックの数は常に
2本であり、トラックの数を増やすことなく長尺な磁気
スケールを得ることが可能となる。
題を、デテクタ内の内挿器を用いることで可能とし、さ
らに、スケール全長に対応する粗い絶対値位置信号に、
さらに細かい区間絶対値位置信号を加え、インクリメン
タル方式と同等の高い分解能が得られた。又、磁気スケ
ール上の磁気トラック数は2本であるため、磁気スケー
ル幅を小さくすることが可能となり、且つ、磁気スケー
ルが長くなって必要ビット数が増えても、第1の磁気ト
ラック上の非繰り返しコード及び第1の検出ヘッドのビ
ット数のみが変化するだけで、磁気トラックの数は常に
2本であり、トラックの数を増やすことなく長尺な磁気
スケールを得ることが可能となる。
本例では、出力部にデコーダを用いているため、同一
の磁気スケール装置でデコーダの記憶手段の内容の変え
るだけで、分解能を変えたり、任意の関数を出力するこ
とが可能となる。
の磁気スケール装置でデコーダの記憶手段の内容の変え
るだけで、分解能を変えたり、任意の関数を出力するこ
とが可能となる。
G2第2の実施例 第7図乃至第12図は本発明の他の実施例を示すもので
ある。第7図は本発明の絶対値型磁気スケール装置の系
統図を示すものであり、第7図に於いて、磁気スケール
(1)には強磁性体のスケールベースにバリウムフェラ
イト系のゴム磁石テープを第1及び第2の磁気トラック
(2a),(2b)としてトラック間隔(3)を設けて張り
付け、磁気スケール(1)の第1のトラック(2a)に第
2図に示される例えば7ビットの非繰り返しシリアルコ
ードを20mmのピッチPで記録する。第2の磁気トラック
(2b)には第7図に示されるように第1の磁気トラック
(2a)のピッチPに同期させて例えば20mm周期の交番磁
気パターンを10mmがN極,10mmがS極と成る様に記録す
る。第1並びに第2及び第3の検出ヘッド(4a),(4
d)には静磁界検出可能なアナログ出力型磁気ヘッドを
用いる。第1の磁気トラック(2a)に対向配置される第
1の検出ヘッド群(4a)内にはA組及びB組の少なくと
も2個以上(少なくとも2個以上の2組)の磁気ヘッド
Aa〜Ag,Ba〜Bgを有し、磁気パターン(9a)の1ビット
を1ピッチPとすると7ビットに対応する位置に2組×
7個の計14個の磁気ヘッドがP/2ピッチ(10mm)ずらせ
て配置され、第2の磁気トラック(2b)に対向配置され
た第2及び第3の検出ヘッド(4d)内には第2のトラッ
ク(2b)上に記録した交番磁気パターン(9b)の1/4波
長又は1/4波長の奇数倍だけ間隔を置いた正弦及び余弦
信号を出力する磁気ヘッド(4b),(4c)が配設されて
いる。
ある。第7図は本発明の絶対値型磁気スケール装置の系
統図を示すものであり、第7図に於いて、磁気スケール
(1)には強磁性体のスケールベースにバリウムフェラ
イト系のゴム磁石テープを第1及び第2の磁気トラック
(2a),(2b)としてトラック間隔(3)を設けて張り
付け、磁気スケール(1)の第1のトラック(2a)に第
2図に示される例えば7ビットの非繰り返しシリアルコ
ードを20mmのピッチPで記録する。第2の磁気トラック
(2b)には第7図に示されるように第1の磁気トラック
(2a)のピッチPに同期させて例えば20mm周期の交番磁
気パターンを10mmがN極,10mmがS極と成る様に記録す
る。第1並びに第2及び第3の検出ヘッド(4a),(4
d)には静磁界検出可能なアナログ出力型磁気ヘッドを
用いる。第1の磁気トラック(2a)に対向配置される第
1の検出ヘッド群(4a)内にはA組及びB組の少なくと
も2個以上(少なくとも2個以上の2組)の磁気ヘッド
Aa〜Ag,Ba〜Bgを有し、磁気パターン(9a)の1ビット
を1ピッチPとすると7ビットに対応する位置に2組×
7個の計14個の磁気ヘッドがP/2ピッチ(10mm)ずらせ
て配置され、第2の磁気トラック(2b)に対向配置され
た第2及び第3の検出ヘッド(4d)内には第2のトラッ
ク(2b)上に記録した交番磁気パターン(9b)の1/4波
長又は1/4波長の奇数倍だけ間隔を置いた正弦及び余弦
信号を出力する磁気ヘッド(4b),(4c)が配設されて
いる。
デテクタ(5)内には内挿器(8)、比較器(6a)〜
(6g),デコーダ(7)の外にアナログスイッチ(1
0),反転器(11),発振器(12),ラッチ回路(13)
を有する。第2及び第3の検出ヘッド(4d)内の磁気ヘ
ッド(4b),(4c)から検出された90度位相差を有する
正弦及び余弦の2相アナログ信号のh点に於ける波形を
第12図Aに示してある。内挿器(8)内ではこの2相ア
ナログ信号(第9図及び第11図A参照)を2組のアナロ
グ−デジタル変換器(図示せず)でデジタル信号に変換
し、このデジタル値をアドレスとして第8図に示す内挿
化パターンに示す様に1/200内挿(20mm/200=0.1mm分解
能)を行なうと共に第10図に示す内挿化パターンに示す
様に1/2内挿を行って、内挿器(8)の出力に第9図B
及び第11図Bに示すデジタル的な8ビットの区間絶対値
位置信号及びデジタル的な1ビットの第1の検出ヘッド
切換信号を得る。これら内挿器(8)の出力点i,uでの
出力波形を第12図B,Cに示してある。内挿器(8)の出
力である区間絶対値位置信号はデコーダ(7)の加算器
(7b)に供給され、内挿器(8)の出力である第1検出
ヘッド切換信号はA組及びB組の磁気ヘッドAa〜Ag,Ba
〜Bgから出力される各々7本の出力ラインが供給される
7個×2組のアナログスイッチ群(10A),(10B)のゲ
ート信号Gとして供給されると共にデコーダ(7)のRO
M(7a)等の順列化回路に供給される。アナログスイッ
チ群(10B)及びデコーダ(7)には第1の検出ヘッド
切換信号がゲート信号Gとして直接供給され、アナログ
スイッチ群(10A)には反転器(11)を介して供給され
る。又アナログスイッチ群(10A),(10B)の出力は一
体化され7本のワイヤを介して選択されたアナログ信号
が7つの比較器(6a)〜(6g)に供給される。比較器
(6a)〜(6g)でこのアナログ信号をデジタル化して7
ビットのデジタル信号がデコーダ(7)内のROM(7a)
構成の順列化回路に供給される。内挿器(8)からの1
ビットの第1の検出ヘッド切換信号が“1"であればアナ
ログスイッチ群(10B)が“オン”されアナログスイッ
チ群(10A)は“オフ”される構成となされている。
(6g),デコーダ(7)の外にアナログスイッチ(1
0),反転器(11),発振器(12),ラッチ回路(13)
を有する。第2及び第3の検出ヘッド(4d)内の磁気ヘ
ッド(4b),(4c)から検出された90度位相差を有する
正弦及び余弦の2相アナログ信号のh点に於ける波形を
第12図Aに示してある。内挿器(8)内ではこの2相ア
ナログ信号(第9図及び第11図A参照)を2組のアナロ
グ−デジタル変換器(図示せず)でデジタル信号に変換
し、このデジタル値をアドレスとして第8図に示す内挿
化パターンに示す様に1/200内挿(20mm/200=0.1mm分解
能)を行なうと共に第10図に示す内挿化パターンに示す
様に1/2内挿を行って、内挿器(8)の出力に第9図B
及び第11図Bに示すデジタル的な8ビットの区間絶対値
位置信号及びデジタル的な1ビットの第1の検出ヘッド
切換信号を得る。これら内挿器(8)の出力点i,uでの
出力波形を第12図B,Cに示してある。内挿器(8)の出
力である区間絶対値位置信号はデコーダ(7)の加算器
(7b)に供給され、内挿器(8)の出力である第1検出
ヘッド切換信号はA組及びB組の磁気ヘッドAa〜Ag,Ba
〜Bgから出力される各々7本の出力ラインが供給される
7個×2組のアナログスイッチ群(10A),(10B)のゲ
ート信号Gとして供給されると共にデコーダ(7)のRO
M(7a)等の順列化回路に供給される。アナログスイッ
チ群(10B)及びデコーダ(7)には第1の検出ヘッド
切換信号がゲート信号Gとして直接供給され、アナログ
スイッチ群(10A)には反転器(11)を介して供給され
る。又アナログスイッチ群(10A),(10B)の出力は一
体化され7本のワイヤを介して選択されたアナログ信号
が7つの比較器(6a)〜(6g)に供給される。比較器
(6a)〜(6g)でこのアナログ信号をデジタル化して7
ビットのデジタル信号がデコーダ(7)内のROM(7a)
構成の順列化回路に供給される。内挿器(8)からの1
ビットの第1の検出ヘッド切換信号が“1"であればアナ
ログスイッチ群(10B)が“オン”されアナログスイッ
チ群(10A)は“オフ”される構成となされている。
上述のアナログスイッチ(10A),(10B)の入出力関
係を第12図の波形と共に詳記する。
係を第12図の波形と共に詳記する。
第1の実施例で第1の磁気トラック(2a)に対向配置
された第1の検出ヘッド(4a)からの信号である第6図
Cに示す非繰り返しシリアルコード信号を磁気パターン
とした変化点(14)(磁気パターン(9a)の1ピッチP
間隔と次の1ピッチP間隔との間)は内挿器(8)の出
力信号との間で同期がずれる。これは第1並びに第2及
び第3の検出ヘッド(4a),(4d)内の磁気ヘッドAa〜
Ag,Ba〜Bg,(4b),(4c)等が互に物理的にずれて、個
々の磁気ヘッドが多少前後するからで、このため最終出
力としての絶対値位置信号が正確に得られなくなる問題
がある。これを避けるために少なくとも2組以上のアナ
ログスイッチ群(10A),(10B)が用いられる。
された第1の検出ヘッド(4a)からの信号である第6図
Cに示す非繰り返しシリアルコード信号を磁気パターン
とした変化点(14)(磁気パターン(9a)の1ピッチP
間隔と次の1ピッチP間隔との間)は内挿器(8)の出
力信号との間で同期がずれる。これは第1並びに第2及
び第3の検出ヘッド(4a),(4d)内の磁気ヘッドAa〜
Ag,Ba〜Bg,(4b),(4c)等が互に物理的にずれて、個
々の磁気ヘッドが多少前後するからで、このため最終出
力としての絶対値位置信号が正確に得られなくなる問題
がある。これを避けるために少なくとも2組以上のアナ
ログスイッチ群(10A),(10B)が用いられる。
内挿器(8)で1/2内挿することで得た第1の検出ヘ
ッド切換信号が上述の様に“1"であればアナログスイッ
チ群(10B)が“オン”されてB組の磁気ヘッドBa〜Bg
のアナログ出力が比較器(6a)〜(6g)に供給される。
即ち、第7図のy点のアナログ出力は第12図Dに示す様
に非繰り返しシリアルコードの磁気パターンが次の非繰
り返しシリアルコードの磁気パターンに変化する変化点
(14a)にあるため不安定であるが、B組の磁気ヘッド
群Ba〜Bgは第12図Eに示す非繰り返しシリアルコードの
磁気パターンは「0000000」の確定した中間点(15b)に
あるため安定であるのでB組の磁気ヘッド群Ba〜Bgの
「0000000」を選択する。
ッド切換信号が上述の様に“1"であればアナログスイッ
チ群(10B)が“オン”されてB組の磁気ヘッドBa〜Bg
のアナログ出力が比較器(6a)〜(6g)に供給される。
即ち、第7図のy点のアナログ出力は第12図Dに示す様
に非繰り返しシリアルコードの磁気パターンが次の非繰
り返しシリアルコードの磁気パターンに変化する変化点
(14a)にあるため不安定であるが、B組の磁気ヘッド
群Ba〜Bgは第12図Eに示す非繰り返しシリアルコードの
磁気パターンは「0000000」の確定した中間点(15b)に
あるため安定であるのでB組の磁気ヘッド群Ba〜Bgの
「0000000」を選択する。
次に内挿器(8)で1/2内挿して得た第1の検出ヘッ
ド切換信号が“0"となればアナログスイッチ群(10A)
が“オン”されてA組の磁気ヘッドAa〜Agのアナログ出
力が比較器(6a)〜(6g)に供給される。即ち第7図の
w点のアナログ出力は第12図Eに示す様に非繰り返しシ
リアルコードの磁気パターンが次の非繰り返しシリアル
コードの磁気パターンに変化する変化点(14b)にある
ため不安定であるがA組の磁気ヘッド群Aa〜Agは第12図
Dに示す非繰り返しシリアルコードの磁気パターンは
「0000000」の確定した中間点(15a)にあるため安定で
あるのでA組の磁気ヘッド群Aa〜Agの「0000000」を選
択する。比較器(6a)〜(6g)では磁気パターンのN磁
極(プラス電圧)を“1",S磁極(マイナス電圧)を“0"
とする7ビットの非繰り返しデジタル信号(第12図F)
としてデコーダ(7)に供給する。
ド切換信号が“0"となればアナログスイッチ群(10A)
が“オン”されてA組の磁気ヘッドAa〜Agのアナログ出
力が比較器(6a)〜(6g)に供給される。即ち第7図の
w点のアナログ出力は第12図Eに示す様に非繰り返しシ
リアルコードの磁気パターンが次の非繰り返しシリアル
コードの磁気パターンに変化する変化点(14b)にある
ため不安定であるがA組の磁気ヘッド群Aa〜Agは第12図
Dに示す非繰り返しシリアルコードの磁気パターンは
「0000000」の確定した中間点(15a)にあるため安定で
あるのでA組の磁気ヘッド群Aa〜Agの「0000000」を選
択する。比較器(6a)〜(6g)では磁気パターンのN磁
極(プラス電圧)を“1",S磁極(マイナス電圧)を“0"
とする7ビットの非繰り返しデジタル信号(第12図F)
としてデコーダ(7)に供給する。
デテクタ(5)内のデコーダ(7)では第1の磁気ト
ラック(2a)からの磁気スケール(1)全長に亘って20
mmピッチで形成された第12図F図示の7ビットの非繰り
返しデジタル信号をROM(7a)で第12図Gの様に再配置
順列化する。更に内挿器(8)からの細かい0.1mmピッ
チ8ビットの区間絶対値位置信号(第12図B)とがデコ
ーダ加算(7b)で加算される。上述の再配置順列化及び
加算が一括して変換されるように、デコーダデータをデ
コーダ(7)にセットする。デコーダ(7)でデコード
が行なわれた信号はラッチ回路(13)でラッチする。ラ
ッチ回路(13)は発振器(12)からのクロック信号(CL
K)に同期して16ビット2進で高分解能デジタルの絶対
値位置信号が第12図Hの如く得られる。内挿器(8)も
発振器(12)のクロックでA/D等が行なわれる。本発明
のスケール全長は、上述の(1)式で求められるので本
例の計測全長は2560〔mm〕(2の7乗×20〔mm〕)とな
り、スケール全長内を0.1mm(20mm×1/200)の分解能と
した絶対値位置信号が得られることになる。この様に、
本例では磁気ヘッド組立時の物理的な要因で発生するず
れにより、内挿器出力信号と第1の検出ヘッド出力信号
間で生ずる同期ずれを有効に防止し得る絶対値型磁気ス
ケール装置が得られる。即ち、第1の磁気スケール上の
1ピッチ間隔と次の1ピッチ間隔の境界近傍で発生する
絶対位置不確定部分を切換操作することで回避可能な絶
対値型磁気スケール装置がえらされる。
ラック(2a)からの磁気スケール(1)全長に亘って20
mmピッチで形成された第12図F図示の7ビットの非繰り
返しデジタル信号をROM(7a)で第12図Gの様に再配置
順列化する。更に内挿器(8)からの細かい0.1mmピッ
チ8ビットの区間絶対値位置信号(第12図B)とがデコ
ーダ加算(7b)で加算される。上述の再配置順列化及び
加算が一括して変換されるように、デコーダデータをデ
コーダ(7)にセットする。デコーダ(7)でデコード
が行なわれた信号はラッチ回路(13)でラッチする。ラ
ッチ回路(13)は発振器(12)からのクロック信号(CL
K)に同期して16ビット2進で高分解能デジタルの絶対
値位置信号が第12図Hの如く得られる。内挿器(8)も
発振器(12)のクロックでA/D等が行なわれる。本発明
のスケール全長は、上述の(1)式で求められるので本
例の計測全長は2560〔mm〕(2の7乗×20〔mm〕)とな
り、スケール全長内を0.1mm(20mm×1/200)の分解能と
した絶対値位置信号が得られることになる。この様に、
本例では磁気ヘッド組立時の物理的な要因で発生するず
れにより、内挿器出力信号と第1の検出ヘッド出力信号
間で生ずる同期ずれを有効に防止し得る絶対値型磁気ス
ケール装置が得られる。即ち、第1の磁気スケール上の
1ピッチ間隔と次の1ピッチ間隔の境界近傍で発生する
絶対位置不確定部分を切換操作することで回避可能な絶
対値型磁気スケール装置がえらされる。
本発明は上述の実施例に限定されることなく本発明の
要旨を逸脱しない範囲で各種の変形が可能であることは
勿論である。
要旨を逸脱しない範囲で各種の変形が可能であることは
勿論である。
H 発明の効果 本発明は叙上の様に構成させたので、次の如き顕著な
効果が得られる。
効果が得られる。
(イ)スケール全長に対応する粗い絶対値に、内挿によ
るさらに細かい区間絶対値を加えることにより、インク
リメンタル方式と同等の高い分解能を得られる。
るさらに細かい区間絶対値を加えることにより、インク
リメンタル方式と同等の高い分解能を得られる。
(ロ)従来の方式では、スケール上に並列にトラックを
設け、且つ、全トラック間に干渉防止のための間隔を必
要とするため、全幅が非常に大きくなってしまうが、本
発明では、トラック数は2本しかないためスケール幅を
小さくすることができる。
設け、且つ、全トラック間に干渉防止のための間隔を必
要とするため、全幅が非常に大きくなってしまうが、本
発明では、トラック数は2本しかないためスケール幅を
小さくすることができる。
(ハ)従来の磁気スケールでは長尺物になると、計測に
必要なビット数だけ並列にトラックをふやさなければな
らず、全幅が非常に大きくなってしまうが、本発明で
は、必要ビット数がふえても第1の磁気トラック及び第
1の検出ヘッドのコード長のみが変化するだけで、トラ
ックの数は常に2本であり、トラックの数を増やすこと
なく長尺な磁気スケールを得ることができる。
必要なビット数だけ並列にトラックをふやさなければな
らず、全幅が非常に大きくなってしまうが、本発明で
は、必要ビット数がふえても第1の磁気トラック及び第
1の検出ヘッドのコード長のみが変化するだけで、トラ
ックの数は常に2本であり、トラックの数を増やすこと
なく長尺な磁気スケールを得ることができる。
(ニ)出力にデコーダを用いているため、同一磁気スケ
ールでありながらデコーダの記憶手段の内容を変えるだ
けで、分解能を変えたり、BCD・2進・交番2進コード
及び、その他独自のコードを自由自在に出力することが
できる。更に、磁気スケール全長に対してデコーダ出力
が一対一で対応しているため、検出ヘッドの移動に対し
て任意の関数曲線を出力したり、リニア補正を加えたり
することができる。
ールでありながらデコーダの記憶手段の内容を変えるだ
けで、分解能を変えたり、BCD・2進・交番2進コード
及び、その他独自のコードを自由自在に出力することが
できる。更に、磁気スケール全長に対してデコーダ出力
が一対一で対応しているため、検出ヘッドの移動に対し
て任意の関数曲線を出力したり、リニア補正を加えたり
することができる。
(ホ)従来の方式では高分解能化すると、必然的に磁気
パターンが小さくなるため、スケールとヘッドのクリア
ランスを小さくしなければならなかったが、本発明で
は、細かい部分を担当する区間絶対値信号は、内挿方式
を用いているため、元の磁気パターンは大きなピッチで
済む。これによりクリアランスを大きく取ることがで
き、その結果クリアランス変化に対する余裕度が大きく
なり、実用時における検出ヘッドの設定が容易となる。
パターンが小さくなるため、スケールとヘッドのクリア
ランスを小さくしなければならなかったが、本発明で
は、細かい部分を担当する区間絶対値信号は、内挿方式
を用いているため、元の磁気パターンは大きなピッチで
済む。これによりクリアランスを大きく取ることがで
き、その結果クリアランス変化に対する余裕度が大きく
なり、実用時における検出ヘッドの設定が容易となる。
(ト)磁気スケールの第1の磁気トラックの磁気パター
ンの1ピッチと次の1ピッチの境界近傍で生ずる絶対位
置不確定要因をA組又は、B組磁気ヘッドから成る第1
の検出ヘッドを切換えること絶対位置不確定要因で生ず
る不確定部分を取り除くことが出来て、磁気スケール全
長に亘って正確な絶対値位置信号が得られる。
ンの1ピッチと次の1ピッチの境界近傍で生ずる絶対位
置不確定要因をA組又は、B組磁気ヘッドから成る第1
の検出ヘッドを切換えること絶対位置不確定要因で生ず
る不確定部分を取り除くことが出来て、磁気スケール全
長に亘って正確な絶対値位置信号が得られる。
(チ)第1の磁気トラック(2a)(アブソリュート磁気
トラック)からスケール全長に亘る粗い絶対位置を得る
と共に、第2の磁気トラック(インクリメンタル磁気ト
ラック)には第1の磁気トラックのピッチPに同期した
NとS磁極とからなる交番磁気パターンが記録され、同
パターンより得られるsinとcosの90度位相差を有する2
相波信号により、内挿手段を用いて高分解能な区間絶対
位置信号を生成して、第1の磁気トラックから得られる
粗い絶対位置に加えることにより、スケール全体にわた
りインクリメンタル方式と同等の高い分解能を得られ
る。
トラック)からスケール全長に亘る粗い絶対位置を得る
と共に、第2の磁気トラック(インクリメンタル磁気ト
ラック)には第1の磁気トラックのピッチPに同期した
NとS磁極とからなる交番磁気パターンが記録され、同
パターンより得られるsinとcosの90度位相差を有する2
相波信号により、内挿手段を用いて高分解能な区間絶対
位置信号を生成して、第1の磁気トラックから得られる
粗い絶対位置に加えることにより、スケール全体にわた
りインクリメンタル方式と同等の高い分解能を得られ
る。
(リ)出力部である内挿手段並びに順列化(整列化)と
加算デコーダROMを用いているため、同一磁気スケール
でありながらデコーダは記憶手段の内容を書き換えるだ
けで、分解能を簡単かつ自由に変更することが可能であ
る。
加算デコーダROMを用いているため、同一磁気スケール
でありながらデコーダは記憶手段の内容を書き換えるだ
けで、分解能を簡単かつ自由に変更することが可能であ
る。
第1図は本発明の絶対値型磁気スケール装置の系統図、
第2図は第1図の説明に供する7ビットの非繰り返しコ
ード配置図、第3図は第1図の説明に供給する7ビット
非繰り返しコード表、第4図は第1図に用いられる内挿
器の内挿化パターン、第5図は内挿器の入出力波形図、
第6図は第1図の動作説明用のタイムチャート、第7図
は本発明の絶対値型磁気スケール装置の他の実施例を示
す系統図、第8図及び第10図は第7図に用いられる内挿
器の内挿化パターン、第9図及び第11図は第7図の内挿
器の入出力波形図、第12図は第7図の動作説明用のタイ
ムチャート、第13図は従来の絶対値型磁気スケール装置
の系統図である。 (1)は磁気スケール、(2a)は第1の磁気トラック、
(2b)は第2の磁気トラック、(3)はトラック間隔、
(4a)は第1の検出ヘッド、(4b)は第2の検出ヘッ
ド、(5)はデテクタ、(6a)〜(6g)は比較器、
(7)はデコーダ、(8)は内挿器、(9a)は磁気パタ
ーン、(9b)は交番磁気パターン、(10A),(10B)は
アナログスイッチ、(11)は反転器、(12)は発振器、
(13)は出力ラッチ回路である。
第2図は第1図の説明に供する7ビットの非繰り返しコ
ード配置図、第3図は第1図の説明に供給する7ビット
非繰り返しコード表、第4図は第1図に用いられる内挿
器の内挿化パターン、第5図は内挿器の入出力波形図、
第6図は第1図の動作説明用のタイムチャート、第7図
は本発明の絶対値型磁気スケール装置の他の実施例を示
す系統図、第8図及び第10図は第7図に用いられる内挿
器の内挿化パターン、第9図及び第11図は第7図の内挿
器の入出力波形図、第12図は第7図の動作説明用のタイ
ムチャート、第13図は従来の絶対値型磁気スケール装置
の系統図である。 (1)は磁気スケール、(2a)は第1の磁気トラック、
(2b)は第2の磁気トラック、(3)はトラック間隔、
(4a)は第1の検出ヘッド、(4b)は第2の検出ヘッ
ド、(5)はデテクタ、(6a)〜(6g)は比較器、
(7)はデコーダ、(8)は内挿器、(9a)は磁気パタ
ーン、(9b)は交番磁気パターン、(10A),(10B)は
アナログスイッチ、(11)は反転器、(12)は発振器、
(13)は出力ラッチ回路である。
Claims (2)
- 【請求項1】同一ビットの組み合せコードが発生しない
ように第1の磁気トラック上へ直列的に該コードの磁気
パターンを記録すると共に該第1の磁気トラックに隣接
した第2の磁気トラックに該磁気パターンの1ビット長
を周期とする交番磁気パターンを記録した磁気スケール
と、 上記第1の磁気トラック上に記録した磁気パターンを検
出する該磁気パターンの1ピッチ間隔内に対向して配さ
れた少なくとも2個以上の第1の検出ヘッド群と、 上記少なくとも2個以上の検出ヘッド群のうち磁気パタ
ーンの1ピッチ間隔内にある検出ヘッド群側に上記切換
データで切換えられる切換手段と、 上記磁気パターンの1ピッチ間隔と次の1ピッチ間隔の
隣接境界に持ち来された上記検出ヘッド群より得られる
上記切換データ以外の非繰り返しコード位置信号を出力
する比較手段と、 上記第2のトラック上で1/4波長ずらせて配置され、上
記第2の磁気トラック上に記録した交番磁気パターンを
検出する第2及び第3の検出ヘッドと、 上記第2及び第3の検出ヘッドから検出された互に90度
の位相差を有する2相信号を供給して、1周期上の区間
絶対位置信号を得る様に成された内挿手段とを具備し、 上記非繰り返しコード位置信号及び上記1周期上の区間
絶対位置信号とをデコーダに供給し、上記磁気スケール
全長にわたり高分解能なデジタル絶対値位置信号を発生
させて成ることを特徴とする絶対値型磁気スケール装
置。 - 【請求項2】前記内挿手段に不揮発性記憶手段又は書込
み、消去可能読み出し専用記憶手段を用いたことを特徴
とする特許請求の範囲第1項記載の絶対値型磁気スケー
ル装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62237058A JP2571394B2 (ja) | 1987-09-21 | 1987-09-21 | 絶対値型磁気スケール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62237058A JP2571394B2 (ja) | 1987-09-21 | 1987-09-21 | 絶対値型磁気スケール装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6479619A JPS6479619A (en) | 1989-03-24 |
JP2571394B2 true JP2571394B2 (ja) | 1997-01-16 |
Family
ID=17009794
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62237058A Expired - Lifetime JP2571394B2 (ja) | 1987-09-21 | 1987-09-21 | 絶対値型磁気スケール装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2571394B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016217783A (ja) * | 2015-05-15 | 2016-12-22 | 日本電産サンキョー株式会社 | 位置検出装置 |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2736924B2 (ja) * | 1989-07-17 | 1998-04-08 | ソニー・プレシジョン・テクノロジー株式会社 | 位置検出装置 |
JPH03140819A (ja) * | 1989-10-26 | 1991-06-14 | Nikon Corp | アブソリュートエンコーダ |
JP2754422B2 (ja) * | 1990-07-18 | 1998-05-20 | 株式会社ニコン | アブソリュート・エンコーダ |
US5841274A (en) * | 1997-01-29 | 1998-11-24 | Mitutoyo Corporation | Induced current absolute position transducer using a code-track-type scale and read head |
JP4166488B2 (ja) * | 2002-03-05 | 2008-10-15 | ソニーマニュファクチュアリングシステムズ株式会社 | 位置検出装置 |
JP4622725B2 (ja) * | 2005-07-27 | 2011-02-02 | 三菱電機株式会社 | 磁気式アブソリュート型エンコーダ |
JP2009216589A (ja) * | 2008-03-11 | 2009-09-24 | Makome Kenkyusho:Kk | 絶対値型磁気スケール装置 |
JP5226619B2 (ja) * | 2009-07-06 | 2013-07-03 | 株式会社東海理化電機製作所 | 位置検出装置及びシフト装置 |
JP7085852B2 (ja) * | 2018-02-07 | 2022-06-17 | 日本電産サンキョー株式会社 | 位置検出装置および位置検出方法 |
JP7085851B2 (ja) * | 2018-02-07 | 2022-06-17 | 日本電産サンキョー株式会社 | 位置検出装置および位置検出方法 |
JP7443140B2 (ja) | 2020-04-09 | 2024-03-05 | Dmg森精機株式会社 | 位置検出装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57175211A (en) * | 1981-04-23 | 1982-10-28 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | Angle detector of rotating body |
-
1987
- 1987-09-21 JP JP62237058A patent/JP2571394B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016217783A (ja) * | 2015-05-15 | 2016-12-22 | 日本電産サンキョー株式会社 | 位置検出装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6479619A (en) | 1989-03-24 |
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Legal Events
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