JP2016217783A - 位置検出装置 - Google Patents

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Takeshi Yokouchi
毅 横内
百瀬 正吾
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Abstract

【課題】読取部とスケールのアジマスに狂いが発生した場合でも位置検出精度が低下することを抑制できる位置検出装置を提供すること。
【解決手段】磁気式エンコーダ装置1は磁気スケール2と、相対移動する磁気スケール2を読み取る磁気センサ装置3を有する。磁気スケール2は、第1ピッチP1で形成された第1インクリメンタルパターン21aを有する第1インクリメンタルトラック21、第1ピッチP1よりも長い第2ピッチP2で形成されたアブソリュートパターン22aを有するアブソリュートトラック22、および、第1ピッチP1以上の第2ピッチP2以下の第3ピッチP3で形成された第2インクリメンタルパターン23aを有する第2インクリメンタルトラック23を備える。第1インクリメンタルトラック21は直交方向Yでアブソリュートトラック22と第2インクリメンタルトラック23の間に形成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、スケールとスケールを読み取る読取部とを有し、スケールと読取部とが相対移動する位置検出装置に関する。
かかる位置検出装置は、特許文献1に記載されている。特許文献1の位置検出装置では、スケールは、第1ピッチで第1インクリメンタルパターンが形成された第1インクリメンタルトラックと、第1ピッチよりも長い第2ピッチで第2インクリメンタルパターンが形成された第2インクリメンタルトラックと、第2ピッチよりも長い第3ピッチで第1インクリメンタルパターンが形成された第3インクリメンタルトラックを備える。第1インクリメンタルトラック、第2インクリメンタルトラックおよび第3インクリメンタルトラックは、スケールの相対移動方向と直交する方向でこの順番に配列されている。
読取部は、第1インクリメンタルトラックを読み取って第1ピッチの対応する第1波長の周期的なインクリメンタル信号を出力する第1インクリメンタル信号出力部と、第2インクリメンタルトラックを読み取って第2ピッチの対応し第1波長よりも長い第2波長の周期的な第2インクリメンタル信号を出力する第2インクリメンタル信号出力部と、第3インクリメンタルトラックを読み取って第3ピッチの対応し第2波長よりも長い第3波長の周期的な第3インクリメンタル信号を出力する第3インクリメンタル信号出力部を備える。また、位置検出装置は、第1インクリメンタル信号、第2インクリメンタル信号および第3インクリメンタル信号に基づいて第1波長、第2波長および第3波長の整数倍となる波長のバーニア信号を取得する演算処理部を備える。位置検出器はバーニア信号の位相に基づいてスケールまたは読取部の絶対位置を取得する。
特許第2678356号公報
特許文献1に記載の位置検出装置では、読取部とスケールのアジマスが狂って読取部とスケールの相対移動方向が予め規定した規定移動方向に対して傾斜すると、各インクリメンタル信号の位相が互いにずれる。ここで、スケールを読み取って得られる各信号の位相が互いにずれると、位置検出装置の位置検出精度が低下してしまう。
以上の点に鑑みて、本発明の課題は、読取部とスケールのアジマスに狂いが発生した場合でも位置検出精度が低下することを抑制できる位置検出装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、スケールと当該スケールを読み取る読取部とを有し、前記スケールと前記読取部とが相対移動する位置検出装置において、前記スケールは、第1ピッチで形成された第1パターンを有する第1トラック、前記第1ピッチよりも長い第2ピッチで形成された第2パターンを有する第2トラック、および、前記第1ピッチ以上の第3ピッチで形成された第3パターンを有する第3トラックを備え、前記第1トラックは、前記スケールの相対移動方向と交差する方向で、前記第2トラックと前記第3トラックの間に形成されていることを特徴とする。
本発明において、前記読取部は、前記読取部は、相対移動する前記スケールから前記第1トラックを読み取って前記第1ピッチに対応する長さの第1波長の第1信号を出力する第1信号出力部、相対移動する前記スケールから前記第2トラックを読み取って前記第2ピッチに対応する長さの第2波長の第2信号を出力する第2信号出力部、および、相対移動する前記スケールから前記第3トラックを読み取って前記第3ピッチに対応する長さの第3波長の第3信号を出力する第3信号出力部を備えるものとすることができる。
本発明では、パターンのピッチが短い第1トラックが、スケールの相対移動方向と交差する方向で他のトラックの間に設けられる。従って、読取部とスケールのアジマスに狂いが発生した場合に、第1トラックの第1パターンに対する読取部の変位量を、他のトラックのパターンに対する読取部の変位量以下に抑えることができる。
ここで、読取部の各信号出力部からは、パターンが形成されたピッチに対応する長さの波長の信号が出力される。従って、ピッチが短いパターン(短い波長の信号を出力するためのパターン)ほど、パターンに対して読取部が変位したときに信号出力部から出力される信号の位相ずれが大きくなる。これに対して、本発明では、第1トラックを他のトラックの間に設けるので、読取部とスケールのアジマスに狂いが発生した場合でも、短いピッチで形成された第1パターンに対する読取部の変位量を抑制できる。これにより、スケールの読み取りにより出力される各信号の位相が互いに大きくずれることを抑制できるので、位置検出装置の位置検出精度の低下を抑制できる。
本発明において、前記第1パターンおよび前記第3パターンは、インクリメンタルパターンであり、前記第2パターンは、アブソリュートパターンであり、前記第3ピッチは、前記第1ピッチよりも長く、前記第2ピッチは、前記第3ピッチよりも長く、前記第1ピッチおよび前記第3ピッチの整数倍であり、前記読取部は、前記第1信号および前記第3信号に基づいて前記第1波長および前記第3波長の整数倍となる前記第2波長のインクリメンタル信号を取得する演算処理部を備えるものとすることができる。このようにすれば、第1信号出力部は第1信号として第1波長の第1インクリメンタル信号を出力し、第3信号出力部は第3信号として第1波長よりも長い第3波長の第3インクリメンタル信号を出力する。演算処理部は、第1インクリメンタル信号および第3インクリメンタル信号に基づいて、これらのバーニア信号となる第2波長の第2インクリメンタル信号を取得する。また、第2信号出力部は第2信号としてアブソリュート値を出力し、出力されたアブソリュート値は第2波長の第2インクリメンタル信号(バーニア信号)の1周期毎に付与される。従って、アブソリュート値、第2インクリメンタル信号(バーニア信号)の位相、および、第1インクリメンタル信号の位相に基づいて、スケールまたは読取部の絶対位置を取得できる。
本発明において、前記第1パターンおよび前記第3パターンは、インクリメンタルパターンであり、前記第2パターンは、アブソリュートパターンであり、前記第2ピッチは、前記第1ピッチの整数倍であり、前記第3ピッチは、前記第2ピッチと同一であるものとすることができる。このようにすれば、第1信号出力部は第1信号として第1波長の第1インクリメンタル信号を出力し、第3信号出力部は第3信号として第1波長の複数倍である第2波長の第2インクリメンタル信号を出力する。また、第2信号出力部は第2信号としてアブソリュート値を出力し、出力されたアブソリュート値は第2波長の第2インクリメンタル信号の1周期毎に付与される。従って、アブソリュート値、第2インクリメンタル信号の位相、および、第1インクリメンタル信号の位相に基づいて、スケールまたは読取部の絶対位置を取得できる。
この場合において、前記第1トラックは、強弱磁界を発生させ、前記第2トラックは、回転磁界を発生させるものとすることができる。このようにすれば、第1信号出力部が第
1トラックの磁界を読み取る読取り位置(スケールからのギャップ)と、第2信号出力部が2トラックの磁界を読み取る読取り位置(スケールからのギャップ)を同一に設定することが可能となる。
本発明において、第1信号、第2信号および第3信号を出力するためには、前記第1信号出力部、前記第2信号出力部および前記第3信号出力部は、それぞれ磁気抵抗素子を備えるものとすることができる。
本発明において、前記第1ピッチ、前記第2ピッチ、および、前記第3ピッチは、互いにピッチ長が異なるものとすることができる。
次に、本発明は、スケールと当該スケールを読み取る読取部とを有し、前記スケールと前記読取部とが相対移動する位置検出装置において、前記スケールは、相対移動方向に延びる4本以上のトラックを備え、前記4本以上のトラックは、前記相対移動方向と交差する方向に配列され、各トラックは、前記相対移動方向と交差する方向で当該トラックの外側に位置する外側トラックがある場合に、前記外側トラックにおけるパターンのピッチが、当該トラックにおけるパターンのピッチ以上の長さであることを特徴とする。
本発明によれば、短いピッチで設けられたパターンを備えるトラックが、それ以上のピッチで設けられたパターンを備える他のトラックの内側に配置される。従って、読取部とスケールのアジマスに狂いが発生した場合に、ピッチが短いパターンに対する読取部の変位量を、それ以上のピッチで設けられたパターンに対する読取部の変位量以下に抑えることができる。従って、スケールの読み取りにより出力される各信号の位相が互いに大きくずれることを抑制できる。
本発明によれば、スケールの読み取りにより出力される各信号の位相が互いに大きくずれることを抑制できるので、位置検出装置の位置検出精度の低下を抑制できる。
本発明を適用した磁気式エンコーダ装置の説明図である。 実施例1の磁気トラックおよび磁気抵抗素子の説明図である。 実施例1の磁気式エンコーダ装置の制御系のブロック図である。 実施例1の磁気センサ装置が出力する各信号の説明図である。 磁気スケールと磁気センサ装置のアジマスが狂った場合の各パターンと各磁気抵抗素子の位置関係の説明図である。 実施例2の磁気トラックおよび磁気抵抗素子の説明図である。 実施例2の磁気式エンコーダ装置の制御系のブロック図である。 実施例2の磁気センサ装置が出力する各信号の説明図である。
図面を参照して、本発明を適用した位置検出装置の実施の形態である磁気式エンコーダ装置を説明する。
(実施例1)
図1は、本発明を適用した磁気式エンコーダ装置の説明図である。図1に示すように、本例の磁気式エンコーダ装置(位置検出装置)1は磁気スケール2と磁気スケール2を読み取る磁気センサ装置(読取部)3を備える。磁気スケール2は、磁気スケール2と磁気センサ装置3の相対移動方向Xに延びる磁気トラック4を備える。磁気センサ装置3は、磁気スケール2が相対移動する際に、磁気スケール2の表面に形成された磁界の変化を検
出して、磁気スケール2または磁気センサ装置3の絶対移動位置を出力する。
磁気センサ装置3は、非磁性材料からなるホルダ6と、非磁性材料からなるカバー7と、ホルダ6から延びたケーブル8を備える。ホルダ6は磁気スケール2と対向する対向面9を備える。対向面9には開口部9aが設けられている。開口部9aには磁気センサ11が配置されている。磁気センサ11は、シリコン基板やセラミックグレース基板などの素子基板12と、素子基板12の表面に実装された複数の磁気抵抗素子31、34、37(図2参照)を備える。磁気抵抗素子31、34、37は、薄膜強磁性金属からなる磁気抵抗パターンを備えた異方性磁気抵抗素子(AMR(Anisotropic-Magneto-Resistance))である。磁気抵抗素子31、34、37と磁気スケール2は所定のギャップで対向する。
磁気式エンコーダ装置1は、磁気スケール2および磁気センサ装置3の一方が固定体側に配置され、他方が移動体側に配置される。本例では、磁気スケール2が移動体側に配置され、磁気センサ装置3が固定体側に配置される。
(磁気スケール)
図2は磁気スケール2に設けられた磁気トラック4および磁気抵抗素子31、34、37の説明図である。図2に示すように、磁気トラック4は、第1インクリメンタルトラック(第1トラック)21、アブソリュートトラック(第2トラック)22、および、第2インクリメンタルトラック(第3トラック)23を有する。
第1インクリメンタルトラック21は、第1ピッチP1で形成された第1インクリメンタルパターン(第1パターン)21aを有する。アブソリュートトラック22は、第1ピッチP1よりもピッチ長が長い第2ピッチP2で形成されたアブソリュートパターン(第2パターン)22aを有する。第2インクリメンタルトラック23は、第1ピッチP1よりもピッチ長が長く第2ピッチP2よりもピッチ長が短い第3ピッチP3で形成された第2インクリメンタルパターン(第3パターン)23aを有する。第1インクリメンタルトラック21は、磁気スケール2の相対移動方向Xと直交する直交方向Yで、アブソリュートトラック22と第2インクリメンタルトラック23の間に位置する。
第1インクリメンタルパターン21aは、磁気スケール2の相対移動方向XにN極とS極を第1ピッチP1で交互に着磁したものである。
アブソリュートパターン22aは、着磁した着磁領域と無着磁の非着磁領域を第2ピッチP2の非繰り返しパターン(擬似ランダムパターン)で配列したものである。本例のアブソリュートパターン22aは、連続する6つの領域における着磁領域と非着磁領域の配列により磁気スケール2上の絶対位置を表現する。より具体的には、着磁領域を1、非着磁領域を0としたときに、連続する6つの領域における1と0との配列によって磁気スケール2上の絶対位置を6ビットの値で示す。
第2インクリメンタルパターン23aは、磁気スケール2の相対移動方向XにN極とS極を第3ピッチP3で交互に着磁したものである。第1インクリメンタルパターン21aおよび第2インクリメンタルパターン23aでは、1ピッチ分の領域にN極またはS極が着磁されている。アブソリュートパターン22aでは、1ピッチ分の着磁領域にN極とS極が並んで着磁されている。第1インクリメンタルトラック21、アブソリュートトラック22、および、第2インクリメンタルトラック23は、磁気スケール2の表面(各トラック面)と垂直に磁界の強弱が現れる強弱磁界を形成する。
アブソリュートパターン22aの形成ピッチである第2ピッチP2は、第1ピッチP1および第3ピッチP3の整数倍である。本例では、第1ピッチP1は80μmであり、第
3ピッチP3は100μmであり、第2ピッチP2は400μmである。従って、第2ピッチP2は、第1ピッチP1の5倍であり、第3ピッチP3の4倍である。
(磁気センサ)
図3は磁気式エンコーダ装置1の制御系を示す概略ブロック図である。図4は磁気スケール2の読み取りにより磁気センサ装置3が取得する各信号の説明図である。図4ではアブソリュート値検出用磁気抵抗素子の配置を模式的に記載している。図3に示すように、磁気センサ装置3は、第1インクリメンタル信号出力部(第1信号出力部)25、アブソリュート値出力部(第2信号出力部)26、第3インクリメンタル信号出力部(第3信号出力部)27、第2インクリメンタル信号算出部(演算処理部)28、および、絶対位置取得部29を備える。
図2、図3に示すように、第1インクリメンタル信号出力部25は第1インクリメンタルトラック21に対向配置した第1磁気抵抗素子31を備える。第1磁気抵抗素子31は磁気スケール2の相対移動方向Xに感磁方向を向けている。図4に示すように、第1インクリメンタル信号出力部25は、磁気スケール2の移動に伴って第1インクリメンタルパターン21aの第1ピッチP1に対応する長さの第1波長λ1の第1インクリメンタル信号θAを出力する。本例では、第1ピッチP1が80μmなので、第1波長λ1は80μmである。第1インクリメンタル信号θAは、磁気スケール2が第1ピッチP1(80μm)移動する毎に、0から2πまで位相が変化する周期的な信号である。
アブソリュート値出力部26はアブソリュートトラック22に対向配置した複数のアブソリュート値検出用磁気抵抗素子34を備える。複数のアブソリュート値検出用磁気抵抗素子34のそれぞれは磁気スケール2の相対移動方向Xに感磁方向を向けている。アブソリュート値出力部26は、これら複数のアブソリュート値検出用磁気抵抗素子34によって、磁気スケール2の相対移動方向Xで連続する複数のアブソリュートパターン22aの各領域が着磁領域であるか非着磁領域であるかを検出する。そして、アブソリュート値出力部26は、磁気スケール2が第2ピッチP2(400μm)移動する毎に、着磁領域を1、非着磁領域を0とする複数ビットの信号をアブソリュート値ABSとして出力する。
図4に示すように、本例では、アブソリュート値出力部26は、第2ピッチP2の1/2で配列された12のアブソリュート値検出用磁気抵抗素子34を備える。従って、各アブソリュート値検出用磁気抵抗素子34は、着磁領域において第2ピッチP2(400μm)の1/2に対応する200μmの波長λの信号を2回出力する。ここで、アブソリュート値出力部26は、12のアブソリュート値検出用磁気抵抗素子34のうち、互いに第2ピッチP2(400μm)ずつ離間する6の磁気抵抗素子34をひとまとまりの磁気抵抗素子群36A、36Bとしている。また、アブソリュート値出力部26は、6のアブソリュート値検出用磁気抵抗素子34から構成される2組の磁気抵抗素子群36A、36Bのうち、着磁領域および非着磁領域を明確に検出している一方の組からの出力に基づいて、0と1からなる6ビットのアブソリュート値ABSを出力する。なお、2組の磁気抵抗素子群36A、36Bのうちの一方の磁気抵抗素子群は省略できる。
第3インクリメンタル信号出力部27は第2インクリメンタルトラック23に対向配置した第2磁気抵抗素子37を備える。第2磁気抵抗素子37は磁気スケール2の相対移動方向Xに感磁方向を向けている。第3インクリメンタル信号出力部27は、磁気スケール2の移動に伴って、第2インクリメンタルパターン23aの第3ピッチP3に対応する長さの第3波長λ3の第3インクリメンタル信号θBを出力する。本例では、第3ピットが100μmなので、第3波長λ3は100μmである。第3インクリメンタル信号θBは、磁気スケール2が第3ピッチP3(100μm)移動する毎に、0から2πまで位相が変化する周期的な信号である。
第2インクリメンタル信号算出部28は、第1インクリメンタル信号θAと第3インクリメンタル信号θBに基づいて、第2波長λ2の第2インクリメンタル信号θCを取得する。第2インクリメンタル信号θCは、第1インクリメンタル信号θAの位相から第3インクリメンタル信号θBの位相を減じて得られるバーニア信号である。ここで、第2インクリメンタルトラック23と、第3インクリメンタル信号出力部27と、第2インクリメンタル信号算出部28は、第2インクリメンタル信号θCを取得する第2インクリメンタル信号取得部30を構成している。
本例では、第2波長λ2は400μmである。第2波長λ2(400μm)は、第1インクリメンタル信号θAの第1波長λ1(80μm)の整数倍であり、第3インクリメンタル信号θBの第3波長λ3(100μm)の整数倍である。また、第2波長はアブソリュート値の第2ピッチP2(400μm)に対応する長さである。第2インクリメンタル信号θCは、第2ピッチP2(400μm)毎に、0から2πまで位相が変化する周期的な信号である。
絶対位置取得部29は、アブソリュート値ABS、第2インクリメンタル信号θCの位相、および、第1インクリメンタル信号θAの位相に基づいて、磁気スケール2の絶対位置を取得する。
(絶対位置検出動作)
磁気スケール2が移動すると、図4に示すように、第1インクリメンタル信号出力部25は第1波長λ1(80μm)の第1インクリメンタル信号θAを出力し、第3インクリメンタル信号出力部27は第3波長λ3(100μm)の第3インクリメンタル信号θBを出力する。これに並行して、第2インクリメンタル信号算出部28は、第1インクリメンタル信号θAおよび第2インクリメンタル信号38に基づいて第2波長λ2(400μm)の第2インクリメンタル信号θCを取得する。また、アブソリュート値出力部26は、磁気スケール2が第2ピッチ(400μm)移動する毎にアブソリュート値ABSを出力する。すなわち、アブソリュート値出力部26は、第2インクリメンタル信号θCの1周期毎にアブソリュート値を付与する。従って、絶対位置取得部29は、アブソリュート値のアブソリュート値ABS、第2インクリメンタル信号θCの位相、および、第1インクリメンタル信号θAの位相に基づいて、磁気スケール2の絶対位置を取得できる。
ここで、磁気式エンコーダ装置1の分解能は、短い波長の第1インクリメンタル信号θAを読み取るための第1インクリメンタルパターン21aを微細なものとすることにより、向上させることができる。この一方で、アブソリュートパターン22aは第1インクルメンタルパターンよりも大きな第2ピッチP2で設けることができる。従って、アブソリュートパターン22aを検出する複数のアブソリュート値検出用磁気抵抗素子34の配置が容易であり、これらの配置の誤差に起因する検出誤差の発生を抑制できる。
また、磁気式エンコーダ装置1はアブソリュート値を取得するので、磁気スケール2または磁気センサ装置3の絶対位置を取得するために、磁気スケール2の全長に対応する波長のバーニア信号を取得する必要がない。よって、磁気スケール2にピッチ差が僅かとなる2つのインクリメンタルパターン21aを備える必要がなく、磁気スケール2の長尺化が容易である。
さらに、本例では、第1インクリメンタルトラック21は、直交方向Yで第2インクリメンタルトラック23とアブソリュートトラック22の間に設けられている。このようにすれば、最も短い波長の周期的な信号を検出するために最も小さなピッチでパターンが設けられた第1インクリメンタルトラック21が、それよりも長い波長の信号を検出するた
めに大きなピッチでパターンが設けられた他のトラック22、23の内側に位置する。従って、磁気スケール2と磁気センサ装置3のアジマスが狂い、これらの相対移動方向Xが規定の方向から傾斜した場合に、最も短い波長の周期的な信号を検出するために最も小さな第1ピッチP1で設けられた第1インクリメンタルパターン21aに対する磁気センサ装置3の変位量を他のトラック22、23のパターン22a、23aに対する磁気センサ装置3の変位量以下に抑えることができる。これにより、各出力部25、26、27から出力される信号の相互間の位相ずれを抑制できる
図5は磁気スケール2と磁気センサ装置3のアジマスが狂った場合の各パターン21a、22a、23aと各磁気抵抗素子31、34、37の位置関係の説明図である。例えば、図5(a)に示すように、直交方向Yで第1インクリメンタルトラック21、第2インクリメンタルトラック23、アブソリュートトラック22がこの順番に配置されている場合(第1インクリメンタルトラック21が外側に位置する場合)に、アジマスが狂って磁気スケール2と磁気センサ装置3の相対移動方向Xが規定の方向から角度θだけ傾斜したときには、第1磁気抵抗素子31は、規定の位置から相対移動方向XにΔ1だけ変位する。第2磁気抵抗素子37の規定の位置からの相対変位量は0である。アブソリュート値検出用磁気抵抗素子34は規定の位置から第1磁気抵抗素子31とは反対方向にΔ2だけ変位する。この場合、最も波長の短い信号を出力する第1磁気抵抗素子31に対する他の磁気抵抗素子34、37の最大相対変位量は、第1磁気抵抗素子31とアブソリュート値検出用磁気抵抗素子34の間のΔ3となる。従って、第1インクリメンタル信号θAに対するアブソリュート値ABSの位相ずれは、最大で、Δ3/λ1・2πとなる。
これに対して、本例では、図5(b)に示すように、第1インクリメンタルトラック21が他のトラックの内側(直交方向Yの中央)に位置するので、アジマスが狂って磁気スケール2と磁気センサ装置3の相対移動方向Xが規定の方向から角度θだけ傾斜したときでも、第1磁気抵抗素子31が規定の位置から相対移動方向Xに変位する相対変位量は0である。この場合、最も波長の短い信号を出力する第1磁気抵抗素子31に対するアブソリュート値検出用磁気抵抗素子34の間の位置ずれ量はΔ1となる。従って、第1インクリメンタル信号θAに対するアブソリュート値ABSとの位相ずれは、Δ1/λ1・2πとなる。また、第1磁気抵抗素子31に対する第2磁気抵抗素子37の間の位置ずれ量はΔ2となる。従って、第1インクリメンタル信号θAに対する第2インクリメンタル信号θBの位相ずれは、Δ2/λ1・2πとなる。ここで、Δ3>Δ1、Δ3>Δ2なので、図5(b)に示すトラック21、22、23の配置によれば、図5(a)に示す場合と比較して、位相ずれは軽減される。
(実施例2)
図6は実施例2の磁気式エンコーダ装置の磁気トラック4および磁気抵抗素子31、34、37の説明図である。図7は実施例2の磁気式エンコーダ装置の制御系を示す概略ブロック図である。図8は磁気スケール2の読み取りにより磁気センサ装置3が取得する各信号の説明図である。
本例の磁気式エンコーダ装置1Aは、図1に示す磁気式エンコーダ装置1Aと同様に、磁気スケール2と磁気スケール2を読み取る磁気センサ装置(読取部)3を備える。磁気スケール2は、磁気スケール2と磁気センサ装置3の相対移動方向Xに延びる複数の磁気トラック4を備える。磁気センサ装置3は、磁気スケール2が相対移動する際に、磁気スケール2の表面に形成された磁界の変化を検出して、磁気スケール2または磁気センサ装置3の絶対移動位置を出力する。なお、実施例2の磁気式エンコーダ装置1Aは実施例1の磁気式エンコーダ装置1と対応する構成を備えるので、対応する部分には同一の符号を付して説明する。本例においても、磁気スケール2が移動体側に配置され、磁気センサ装置3が固定体側に配置される。
(磁気スケール)
図6に示すように、磁気トラック4は、第1インクリメンタルトラック(第1トラック)21、第2インクリメンタルトラック(第3トラック)23、および、アブソリュートトラック(第2トラック)22を有する。
第1インクリメンタルトラック21は、第1ピッチP1で形成されたインクリメンタルパターン(第1パターン)21aを有する。アブソリュートトラック22は、第1ピッチP1よりも長い第2ピッチP2で形成されたアブソリュートパターン(第2パターン)22aを有する。第2インクリメンタルトラック23は、アブソリュートパターン22aと同一の第2ピッチP2で形成された第2インクリメンタルパターン(第3パターン)23aを有する。第1インクリメンタルトラック21は、磁気スケール2の相対移動方向Xと直交する直交方向Yで、アブソリュートトラック22と第2インクリメンタルトラック23の間に位置する。
第1インクリメンタルパターン21aは、磁気スケール2の相対移動方向XにN極とS極を第1ピッチP1で交互に着磁したものである。アブソリュートパターン22aは、第2ピッチP2で着磁した着磁領域と無着磁の非着磁領域を非繰り返しパターンで配列したものである。本例においても、アブソリュートパターン22aは、連続する6つの領域における着磁領域と非着磁領域の配列により磁気スケール2上の絶対位置を表現する。第1インクリメンタルトラック21およびアブソリュートトラック22は、磁気スケール2の表面(各トラック面)と垂直に磁界の強弱が現れる強弱磁界を形成する。
本例では、第1ピッチP1は80μmであり、第2ピッチP2は400μmである。第1インクリメンタルパターン21aでは1ピッチ分の領域にN極またはS極が着磁されている。アブソリュートパターン22aでは1ピッチ分の着磁領域にN極とS極が相対移動方向Xに並んで着磁されている。
第2インクリメンタルパターン23aは、磁気スケール2の相対移動方向XにN極とS極を第2ピッチP2(400μm)で交互に着磁したものである。第2インクリメンタルパターン23aでは1ピッチ分の領域にN極またはS極が着磁されている。ここで、第2インクリメンタルトラック23は、直交方向Yに配列されて相対移動方向Xに平行に延びる3本のサブトラック51〜53を備える。サブトラック51〜53のうち直交方向Yで中央に位置するサブトラック51は、その両側に位置する各サブトラック52、53よりも幅広に設けられている。各サブトラック51〜53では、直交方向Yで異なる極の第2インクリメンタルパターン23aが互いに接して隣り合う状態に着磁されている。これにより、各サブトラック51〜53の境界部分では、磁気スケール2の表面(各サブトラック51〜53のトラック面)に沿った回転磁界が形成される。
(磁気センサ)
図7に示すように、磁気センサ装置3は、第1インクリメンタル信号出力部25、アブソリュート値出力部26、第2インクリメンタル信号出力部55、絶対位置取得部29を備える。
図6、図7に示すように、第1インクリメンタル信号出力部25は第1インクリメンタルトラック21に対向配置した第1磁気抵抗素子31を備える。第1磁気抵抗素子31は磁気スケール2の相対移動方向Xに感磁方向を向けている。図8に示すように、第1インクリメンタル信号出力部25は、磁気スケール2の移動に伴って第1インクリメンタルパターン21aの第1ピッチP1に対応する長さの第1波長λ1の第1インクリメンタル信号θAを出力する。本例では、第1ピッチP1が80μmなので、第1波長λ1は80μ
mである。第1インクリメンタル信号θAは、磁気スケール2が第1ピッチP1(80μm)移動する毎に、0から2πまで位相が変化する周期的な信号である。
アブソリュート値出力部26はアブソリュートトラック22に対向配置した複数のアブソリュート値検出用磁気抵抗素子34を備える。複数のアブソリュート値検出用磁気抵抗素子34のそれぞれは磁気スケール2の相対移動方向Xに感磁方向を向けている。アブソリュート値出力部26は、これら複数のアブソリュート値検出用磁気抵抗素子34によって、磁気スケール2の相対移動方向Xで連続する複数のアブソリュートパターン22aの各領域が着磁領域であるか非着磁領域であるかを検出する。そして、アブソリュート値出力部26は、磁気スケール2が第2ピッチP2(400μm)移動する毎に、着磁領域を1、非着磁領域を0とする複数ビットの信号をアブソリュート値ABSとして出力する。
図8に示すように、本例では、アブソリュート値出力部26は、複数のアブソリュート値検出用磁気抵抗素子34として、第2ピッチP2の1/2で配列された12のアブソリュート値検出用磁気抵抗素子34を備える。従って、各アブソリュート値検出用磁気抵抗素子34は、着磁領域において第2ピッチP2(400μm)の1/2に対応する200μmの波長λの信号を2回出力する。ここで、アブソリュート値出力部26は、12のアブソリュート値検出用磁気抵抗素子34のうち、互いに第2ピッチP2(400μm)ずつ離間する6の磁気抵抗素子34をひとまとまりの磁気抵抗素子群36A、36Bとしている。また、アブソリュート値出力部26は、6のアブソリュート値検出用磁気抵抗素子34から構成される2組の磁気抵抗素子群36A、36Bのうち、着磁領域および非着磁領域を明確に検出している一方の組からの出力に基づいて、0と1からなる6ビットのアブソリュート値ABSを出力する。なお、2組の磁気抵抗素子群36A、36Bのうちの一方の磁気抵抗素子群は省略できる。
図6、図7に示すように、第2インクリメンタル信号出力部55は第2インクリメンタルトラック23の各サブトラック51〜53の境界部分に対向配置した第2磁気抵抗素子37を備える。第2磁気抵抗素子37は磁気スケール2の相対移動方向Xに感磁方向を向けている。図8に示すように、第2インクリメンタル信号出力部55は、磁気スケール2の移動に伴って、第2インクリメンタルパターン23aの第2ピッチP2に対応する長さの第2波長λ2の第2インクリメンタル信号θCを出力する。本例では、第2ピッチP2が400μmなので、第2波長λ2は400μmである。第2波長λ2(400μm)は、第1インクリメンタル信号θAの第1波長λ1(80μm)の4倍の長さを有する。第2インクリメンタル信号θCは、磁気スケール2が第2ピッチP2(400μm)移動する毎に0から2πまで位相が変化する周期的な信号である。ここで、第2インクリメンタルトラック23と、第2インクリメンタル信号出力部55は、第2インクリメンタル信号θCを取得する第2インクリメンタル信号取得部56を構成している。
絶対位置取得部29は、アブソリュート値ABS、第2インクリメンタル信号θCの位相、および、第1インクリメンタル信号θAの位相に基づいて、磁気スケール2の絶対位置を取得する。
(絶対位置検出動作)
磁気スケール2が移動すると、図8に示すように、第1インクリメンタル信号出力部25は第1波長(80μm)の第1インクリメンタル信号θAを出力し、第2インクリメンタル信号出力部55は第2波長(400μm)の第2インクリメンタル信号θCを出力する。また、アブソリュート値出力部26は、磁気スケール2が第2ピッチ(400μm)移動する毎にアブソリュート値ABSを出力する。すなわち、アブソリュート値出力部26は、第2インクリメンタル信号θCの1周期毎にアブソリュート値を付与する。従って、絶対位置取得部29は、アブソリュート値のアブソリュート値ABS、第2インクリメ
ンタル信号θCの位相、および、第1インクリメンタル信号θAの位相に基づいて、磁気スケール2の絶対位置を取得できる。
本例の磁気式エンコーダ装置1Aにおいても、実施例1の磁気式エンコーダ装置1と同様の作用効果を得ることができる。
また、本例では、第1インクリメンタルトラック21は強弱磁界を発生させ、第2インクリメンタルトラック23は回転磁界を発生させる。従って、第1インクリメンタル信号出力部25の第1磁気抵抗素子31が第1インクリメンタルトラック21の磁界を読み取る読取り位置(磁気スケール2からのギャップ)と、第2インクリメンタル信号出力部55の第2磁気抵抗素子37が第2インクリメンタルトラック23の磁界を読み取る読取り位置(磁気スケール2からのギャップ)を同一に設定することができる。これにより、第1磁気抵抗素子31と第1磁気抵抗素子31を同一の素子基板12に搭載できる。
すなわち、第2インクリメンタルトラック23について第1インクリメンタルトラック21と同様に強弱磁界を発生するものとした場合には、第1ピッチP1と第2ピッチP2との差(第1波長λ1と第2波長λ2との差)が大きいことに起因して、第2磁気抵抗素子37が第2インクリメンタルトラック23の磁界を読み取る読取り位置を第1磁気抵抗素子31が第1インクリメンタルトラック21の磁界を読み取る読取り位置よりも磁気スケール2から離間させなければ、各トラック21、23の磁界を同時に精度良く検出することができない。これに対して、本例では、より長い波長のインクリメンタル信号を取得するための第2インクリメンタルトラック23が、磁気スケール2の表面に沿った回転磁界を形成する。これにより、第2磁気抵抗素子37が第2インクリメンタルトラック23の磁界を読み取る読取り位置を磁気スケール2の表面に接近させることができるので、同一の素子基板12に形成した第1磁気抵抗素子31と第1磁気抵抗素子31により、各インクリメンタルトラックの各磁界を精度良く読み取れる。
(その他の実施の形態)
なお、磁気スケール2が磁気トラック4として直交方向Yに配列された4本以上のトラックを備える場合にも、短いピッチで設けられたパターンを備えるトラックを、それ以上のピッチで設けられたパターンを備える他のトラックの内側に配置する。すなわち、磁気トラック4として4本以上のトラックを配列する際には、各トラックは、直交方向Yで当該トラックの外側に位置する外側トラックがある場合に、この外側トラックにおけるパターンのピッチが当該トラックにおけるパターンのピッチ以上の長さとなるものとする。
このようにすれば、磁気センサ装置3と磁気スケール2のアジマスに狂いが発生した場合に、ピッチが短いパターンに対する磁気センサ装置3の変位量を、それ以上のピッチで設けられたパターンに対する磁気センサ装置3の変位量以下に抑えることができる。従って、磁気スケール2の読み取りにより出力される各信号の位相が互いに大きくずれることを抑制できる。
ここで、磁気スケール2が磁気トラック4として直交方向Yに配列された4本以上のトラックを備える場合とは、例えば、各トラックを読み取る磁気抵抗素子の温度特性成分をキャンセルするために、第1インクリメンタルトラック21や第2インクリメンタルトラック23を複数設けて、複数の磁気抵抗素子のより同一波長のインクリメンタル信号を取得する場合などがある。
また、各磁気抵抗素子31、34、37は、高調波成分を打ち消すために、電気的に直列に接続されて、相対移動方向Xに所定の間隔で並列に配列された複数の磁気抵抗素子を備えるものとすることができる。
さらに、上記の例では、磁気抵抗素子31、34、37により磁気スケール2の磁気トラックを読み取っているが、半導体磁気抵抗素子、ホール素子、MI素子(Magneto-Impedance element)、フラックスゲート型の磁気センサなどのいずれを用いてもよい。
また、上記の例では、磁気式のエンコーダ装置を説明したが、本発明は、光学的にインクリメンタル信号とアブソリュート値を取得する光学式エンコーダ装置についても適用できる。
1・・・磁気式エンコーダ(位置検出装置)
2・・・磁気スケール
3・・・読取部(磁気センサ装置)
21・・・第1インクリメンタルトラック(第1トラック)
21a・・・第1インクリメンタルパターン(第1パターン)
22・・・アブソリュートトラック(第2トラック)
22a・・・アブソリュートパターン(第2パターン)
23・・・第2インクリメンタルトラック(第3トラック)
23a・・・第2インクリメンタルパターン(第3パターン)
25・・・第1インクリメンタル信号出力部(第1信号出力部)
26・・・アブソリュート値出力部(第2信号出力部)
27・・・第2インクリメンタル信号出力部(第3信号出力部)
28・・・演算処理部
31、34、37・・・磁気抵抗素子
ABS・・・アブソリュート値
P1・・・第1ピッチ
P2・・・第2ピッチ
P3・・・第3ピッチ
X・・・相対移動方向
λ1〜λ3・・・波長

Claims (8)

  1. スケールと当該スケールを読み取る読取部とを有し、前記スケールと前記読取部とが相対移動する位置検出装置において、
    前記スケールは、第1ピッチで形成された第1パターンを有する第1トラック、前記第1ピッチよりも長い第2ピッチで形成された第2パターンを有する第2トラック、および、前記第1ピッチ以上の第3ピッチで形成された第3パターンを有する第3トラックを備え、
    前記第1トラックは、前記スケールの相対移動方向と交差する方向で、前記第2トラックと前記第3トラックの間に形成されていることを特徴とする位置検出装置。
  2. 請求項1において、
    前記読取部は、相対移動する前記スケールから前記第1トラックを読み取って前記第1ピッチに対応する長さの第1波長の第1信号を出力する第1信号出力部、相対移動する前記スケールから前記第2トラックを読み取って前記第2ピッチに対応する長さの第2波長の第2信号を出力する第2信号出力部、および、相対移動する前記スケールから前記第3トラックを読み取って前記第3ピッチに対応する長さの第3波長の第3信号を出力する第3信号出力部を備えることを特徴とする位置検出装置。
  3. 請求項2において、
    前記第1パターンおよび前記第3パターンは、インクリメンタルパターンであり、
    前記第2パターンは、アブソリュートパターンであり、
    前記第3ピッチは、前記第1ピッチよりも長く、
    前記第2ピッチは、前記第3ピッチよりも長く、前記第1ピッチおよび前記第3ピッチの整数倍であり、
    前記読取部は、前記第1信号および前記第3信号に基づいて前記第1波長および前記第3波長の整数倍となる前記第2波長のインクリメンタル信号を取得する演算処理部を備えることを特徴とする位置検出装置。
  4. 請求項2において、
    前記第1パターンおよび前記第3パターンは、インクリメンタルパターンであり、
    前記第2パターンは、アブソリュートパターンであり、
    前記第2ピッチは、前記第1ピッチの整数倍であり、
    前記第3ピッチは、前記第2ピッチと同一であることを特徴とする位置検出装置。
  5. 請求項4において、
    前記第1トラックは、強弱磁界を発生させ、
    前記第2トラックは、回転磁界を発生させることを特徴とする位置検出装置。
  6. 請求項3ないし5のうちのいずれかの項において、
    前記第1信号出力部、前記第2信号出力部および前記第3信号出力部は、それぞれ磁気抵抗素子を備えることを特徴とする位置検出装置。
  7. 請求項1において、
    前記第1ピッチ、前記第2ピッチ、および、前記第3ピッチは、互いにピッチ長が異なることを特徴とする位置検出装置。
  8. スケールと当該スケールを読み取る読取部とを有し、前記スケールと前記読取部とが相対移動する位置検出装置において、
    前記スケールは、相対移動方向に延びる4本以上のトラックを備え、
    前記4本以上のトラックは、前記相対移動方向と交差する方向に配列され、
    各トラックは、前記相対移動方向と交差する方向で当該トラックの外側に位置する外側トラックがある場合に、前記外側トラックにおけるパターンのピッチが、当該トラックにおけるパターンのピッチ以上の長さであることを特徴とする位置検出装置。
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