JP3454002B2 - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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JP3454002B2
JP3454002B2 JP07758396A JP7758396A JP3454002B2 JP 3454002 B2 JP3454002 B2 JP 3454002B2 JP 07758396 A JP07758396 A JP 07758396A JP 7758396 A JP7758396 A JP 7758396A JP 3454002 B2 JP3454002 B2 JP 3454002B2
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康夫 根門
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直線及び回転移動
物体の絶対位置検出に使用される位置検出装置に於い
て、安定した絶対値信号を出力する位置検出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】非繰り返しコードを応用した1トラック
型アブソリュートパターンを持つ磁気式アブソリュート
エンコーダは既に提案されている。それらのエンコーダ
については例えば、特開平1−79619号公報、特開
平1−311221号公報に開示されているので、それ
らを参照されたい。
【0003】ここでは、本発明に関係して必要な部分の
みを簡単に説明するにとどめる。アブソリュート型エン
コーダは、スケールとそのスケールを読み取るヘッドか
ら成り、スケールは1つのトラックに磁気的にコード
(符号)が記録されたものであり、ヘッドはそのトラッ
クに沿って移動してコードを読み取るようになってい
る。
【0004】図11は、このスケールとヘッドH1,H
2,H3,H4を図示したもので、この場合、ヘッドは
4つ設けられていて、これらが直列に並べられており、
スケール上を一体となって移動し、4ビットの出力を出
す。同図において、スケール上の空白部分は無着磁部で
あり、SNで表された小区間は着磁部である。
【0005】図11において、無着磁部は論理“0”、
着磁部は論理“1”に対応付けられており、スケール上
の無着磁部、着磁部の配列に対応してスケールの上方に
対応する論理値が示されている。このスケールに沿って
ヘッドを動かした時の各ヘッドの出力はスケールの下方
に示されている。
【0006】4つのヘッドH1,H2,H3,H4の出
力を組み合わせた値、即ち、図11のヘッド出力を縦方
向に読んだ値は、スケール上の位置検出器の絶対位置で
あり、同図の最下段に対応する16進符号で示すとお
り、同一の数列が繰り返されることがない。
【0007】スケール上に記録するコードの基本的な構
成は、図12に図示したように、M系列等の非繰り返し
パターンを使用したコードである。なお同図には、5ビ
ット、6ビット、8ビット、10ビットの場合が例示さ
れている。
【0008】これらのコードの1つを使ってアブソリュ
ートトラックを形成する場合、パターン0と1の内の一
方を着磁、他方を無着磁として、記録部分1ビットに対
し波長λの交番磁気を対応させて記録し、アブソリュー
トパターンとする。また、これに加えて、後述するよう
に、アブソリュートトラックと平行に波長2λの交番磁
気で構成されたインクレメンタルパターンを併設して、
アブソリュートパターンと同期を取り、高分解能化を計
るようにすることもできる。
【0009】また、エンコーダは使用環境上静止してい
ることが多いので、パターン検出器には、静磁界を検出
できるものを用いる。そうして、特にロータリーエンコ
ーダの場合にはそれが高速で回転するので、非接触で検
出することができるMR素子(磁気抵抗効果素子)等が
一般的に用いられている。
【0010】ここで、図13及び図14を参照してMR
素子について簡単に説明すると、図13に示すように、
2本のMR素子a,bを(1/4)λ隔てて平行に並
べ、この2本のMR素子と2つの抵抗Rfとをブリッジ
回路を構成するように接続し、その出力e1,e2を差
動増幅器に入力し、その増幅器の出力に合成出力を得る
ようにする。以下の説明においては、この2本のMR素
子から構成される検出器をセンサと呼ぶ。
【0011】上記センサを、図14に示すように、スケ
ールの読み取り方向に沿って移動すると、同図の(3)
に示すとおりの出力信号が検出される。今、上記MR素
子から成るセンサが図の(ア)の位置にある時、素子a
と素子bが受ける磁界の大きさは同じになり、出力電流
は互いに相殺されるのでMR素子の出力はゼロになる。
【0012】(ア)の位置を過ぎて同図の右の方向に動
くと素子aにかかる磁界が増加し、素子bにかかる磁界
が減少するので出力は増加し、次のSN区間の中央のと
ころで出力が最大になる。更にその点を過ぎると、素子
aにかかる磁界が減少し、素子bにかかる磁界が増加す
るのでMR素子センサの出力は減少し、NNの所で出力
ゼロになる。更に右に動くとMR素子センサの出力は増
加し、図示の(イ)の点で最大になる。
【0013】次にこのMR素子センサを使ったアブソリ
ュートパターン読み取りについて、図15を参照して、
概略説明する。ここでは、説明を簡単にするために、4
ビットコード出力の1トラック型アブソリュートパター
ンとして説明するが、他の場合も同様である。
【0014】まず、センサ(S1)1つでアブソリュー
トトラック(1−a)を再生したときの再生出力を調べ
ると図16の最上段に示す出力波形となる。即ち、再生
波形は着磁部が丁度λ/2のところで分断した波形とな
っている。
【0015】この分断を解消するために、素子間隔λ/
4離れたもう一つのセンサ(S2)を用いて、同じアブ
ソリュートトラックを再生する。この再生出力は図16
の中段に示すような出力波形となっている。
【0016】そこで、これらのS1出力とS2出力を加
算すると、図16の下段に示すような分断のない角形に
優れた出力を得ることができる。
【0017】図15の(1−a)に示すアブソリュート
パターン上には、間隔がλ/4離れた2つ1組のセンサ
S1及びS2で成るヘッドがビット間隔λ毎に4組(H
1,H2,H3,H4)設けられ、同図の(1−b)に
示すインクレメンタルパターン上には間隔λ/2離れた
2つ1組のセンサで成るヘッドH5,H6が間隔(7/
4)λ離れて設けられている。
【0018】従って、上記のヘッドから得られる出力波
形を波形成形器等で成形して、4組の各出力を組み合わ
せることにより、4ビットのアブソリュートコードを得
ることができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】図16から明らかなと
おり、1つのヘッドを構成する2つのセンサS1とS2
の出力の和を作った場合、その和出力は、S1の出力、
S2の出力のどちらよりも幅の広い信号波形になってい
る。
【0020】今、S1の出力を基準にして考えると、合
成出力(和出力)の幅を形成する着磁部、即ち論理
“1”の区間の幅は、S2の波形の後部の(1/4)λ
の長さ分だけ幅広になっている。そうして、その幅広に
なった分だけ無着磁部、即ち論理“0”の区間の幅が狭
くなっている。
【0021】この幅の増加分は、単独で存在する(1ビ
ットの)着磁部に対しても、連続して存在する(数ビッ
トから成る)着磁部に対しても等しい値、即ちλ/4
(1対のセンサの間の間隔分)であるから、着磁部と無
着磁部の記録間隔が不均一となり、得られた出力をその
ままアブソリュートコードとして利用することができな
い。
【0022】それ故、本発明の一つの課題は、出力がア
ブソリュートコードとしてそのまま利用可能なアブソリ
ュートパターン記録方式を提供することである。また、
本発明の他の課題は、このアブソリュートエンコーダを
適用した位置検出装置を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明によれば、着磁部が単独で存在する部分は要
求するビット長λに対して(3/4)λ、即ち、素子間
隔分λ/4だけ差し引いた波長の交番磁気で記録する。
【0024】また、着磁部が連続して存在する部分に対
しても同様に、その連続部分のうちの1ビットに対して
(3/4)λで記録(残りの部分は波長λで記録)、も
しくは、連続部分よりセンサ間隔分だけ差し引き、連続
部分のビットの個数で均等分割した長さを1つのビット
の記録長として記録する。
【0025】図1は、この様子を図示したもので、同図
の(a)はスケール上の着磁パターンを示し、(3/
4)λ、又は(3/4)λとλの整数倍の組み合わせに
よって形成されている。
【0026】同図(b)は、2つの(MR素子)セン
サ、S1とS2の各出力の波形およびそれらの合成出力
の波形を示している。各センサで検出される信号の出力
波形の幅はスケール上の磁気パターンと同じであるが、
2つのセンサの間に(1/4)λの間隔があるので合成
出力の波形幅はλの整数倍になっている。
【0027】
【発明の実施の形態】次に、図2を参照して、本発明の
位置検出装置の一実施形態について説明する。図2は、
記録方形波長(着磁部の単位区間NSSN)をλ=80
μm、着磁部を論理“1”、無着磁部を論理“0”と
し、“1”が単独で存在する部分を、要求するビット長
λに対して(3/4)λの交番磁気で記録し、“1”が
連続で存在する部分をその連続部のうちの1つのビット
に対して(3/4)λの交番磁気で記録して、“0”が
単独及び連続で存在する部分にセンサ間隔分だけ無着磁
の部分を増加させた4ビットコードを出力するアブソリ
ュートパターンを作成し、実際に得た、センサ間の間隔
がλ/4の2つのセンサによる差動出力を示す。図示の
とおり、着磁部、無着磁部の長さが均等な出力が得られ
ることが確認できる。
【0028】次に、図3を参照して、本発明の位置検出
装置の他の実施形態について説明する。この実施形態に
おいては、センサ間の距離分の長さを連続部分に対して
平均的にする方法を示す。
【0029】同図に示すとおり、2進信号1ビットに対
して検出される信号の長さがλになるようにするため
に、センサS1,S2の出力の長さが(3/4)λにな
るような均等な波形の着磁部を形成し、センサS1の出
力とセンサS2の出力を合成すれば、合成出力はλの長
さになる。
【0030】同図に示すとおり、2進信号の2ビットが
連続して“1”の所では、各ビットに対する着磁部の長
さを均等に(7/8)λにする。こうすることにより、
2ビット分の長さは(7/8)λ×2=λ+(3/4)
λとなり、これにセンサ間の間隔による誤差分(1/
4)λを加えたときに2λとなり、ちょうど得ようとす
る2ビット分の長さになる。以下同様にして2進信号が
3ビット以上連続する所に対しても誤差分を平均に分配
することができる。
【0031】一般に、検出するアブソリュート出力の1
ビットの長さをλとするとき、記録波長(符号板に記録
する1ビットの長さ)は下記の式で表すことができる。 記録波長={1−(1/4n)}λ(nは連続するビッ
ト数) そうして、例えば、4ビット分の着磁部が連続する場合
には1つのビット長を上記の式においてn=4として計
算し、記録波長=(15/16)λとする。
【0032】このようにして記録したパターンを前記検
出器によって再生すると、各ピッチ幅が均一で分断の無
いアブソリュート信号を得ることができる。この方法に
よれば、各着磁ビット間隔が平均的となるので、差動出
力を取ったときのコードが上記第1実施形態の場合と比
較して分断がより少ないものとなっている。
【0033】図4は本発明の更に他の実施形態について
示したもので、1トラック型アブソリュートエンコーダ
は従来型の多トラック型アブソリュートエンコーダに比
べ数々の利点を有するが、各ビット境界に於いて1つで
もセンサ読み誤りがあると、不定なコード出力を起こし
てしまうという欠点があった。これらの補正として、1
ビットに対し4本のMR素子を用い、2組のヘッドを構
成し境界部分の検出を防ぐ方法がある。
【0034】ちなみに、アブソリュートヘッドは出力ビ
ットが増える毎に、4×N(Nは出力ビット数)本のM
R素子が必要となる。
【0035】この方式についての詳細は上記特開平1−
79619号に記載されているが、この様子を図4を参
照して簡単に説明する。図4の最上段に示す様なアブソ
リュートトラック(ABS)(論理“1”を着磁、論理
“0”を無着磁とする)上に、長手方向に互いに素子間
隔λ/4で配置された4本のMR素子A1,A1′,B
1,B1′よりなる2組のヘッドA,Bを構成し、同図
2段目に示すようなインクリメンタルトラック(IN
C)上に、素子間隔λ/2の一対のMR素子よりなるヘ
ッドCと、それより更に(7/4)λ離れた一対のMR
素子よりなるヘッドDが配置されている。
【0036】ヘッドを符号板(磁気パターンが記録され
たスケール)に対して相対移動すると、A1,A1′,
B1,B1′の各素子は、λ/4づつ位相のずれた出力
を発生する。センサA1の出力とA1′の出力を合成し
て、図14に示す様なブリッジ回路にて合成した新たな
出力をヘッドAの出力とすると図4の3段目に示す様な
波形となる。同様に、センサB1の出力とセンサB1′
の出力を合成した出力を、ヘッドBの出力として図4の
4段目に示す。又、インクリメンタルパターン上のヘッ
ドC及びヘッドDの各中点出力は位相差90°、出力波
長λの正弦波となり、2つの出力を組合わせることによ
り、1波長区間内ではアブソリュートな区間絶対値信号
を得ることが出来る。
【0037】ヘッドAもしくはヘッドBの信号の内、一
方が境界部分の不安定な信号を出力している時、他方の
信号はλ/2だけ位相がずれているので、安定な信号を
出力している。ヘッドA,Bのアブソリュート出力がオ
ン(論理“1”)からオフ(論理“0”)、又はその逆
に変化する所(変化点とする)を避け安定した所の出力
を取り出す為に、図5に示す様なヘッド選択信号を、ヘ
ッドC,Dより得られる区間絶対値信号より作り、これ
を利用して上記AとBを安定個所でサンプリングして
(図4のヘッドA,B信号における矢印部分)安定して
いる信号を選択する様にすれば、図4の7段目に示す様
な、読み誤りの無いアブソリュート信号を全域に渡り得
ることが出来るというものである。
【0038】しかし、従来型のスケール記録パターンで
この補正を行なった場合、各ヘッドのアブソリュート出
力A,Bは、前述した通り着磁ビット長と無着磁ビット
長が不均一である為(無着磁部分が着磁部分に素子間隔
長分だけ圧迫され、その分着磁部が増加している)、無
着磁部の選択余裕度(変化点から選択部までの距離)が
λ/8と乏しく、信号出力に対して多少の不安が残り、
アブソリュート信号と、これを選択するヘッド選択信号
との位相調整も難しくなっていた。
【0039】これに対し、本実施の形態によれば、図6
に図示する通り各アブソリュート出力A,Bの各ビット
長が均一になった為、選択余裕度はλ/4となり信号出
力に対する不安は解消される。
【0040】上記のエンコーダは1トラック型のアブソ
リュートパターンを持つエンコーダであるが、次に、図
7〜図10を参照して、本発明の更に他の実施形態とし
て、上記に説明した本発明の技術思想を多トラック型の
アブソリュートパターンに適用した場合について説明す
る。
【0041】図7〜図10において、符号板(スケー
ル)上のトラックの数は4トラックであり、これら4ト
ラックの磁化の状態を組み合わせて4ビットのバイナリ
ーコードを表している。図7は、本発明の符号板と比較
するため、従来の位置検出装置の符号板を示している。
図8は本発明による第1の改良位置検出装置の符号板、
図9は本発明による第2の改良位置検出装置の符号板、
図10は本発明による第3の改良位置検出装置の符号板
を示す。
【0042】図8において、トラック1は2進符号の最
下位ビット、トラック2は2進2桁目、トラック3は2
進3桁目、トラック4は2進4桁目を示し、それぞれ2
の0乗、1乗、2乗、3乗の重み付けがなされている。
【0043】トラック1については、着磁部の幅は{1
−(1/4)}λであり、トラック2については、着磁
部の幅は{1−(1/8)}・2λ={2−(1/
4)}λであり、トラック3については、着磁部の幅は
{1−(1/16)}・4λ={4−(1/4)}λで
あり、トラック4については、着磁部の幅は{1−(1
/32)}・8λ={8−(1/4)}λである。従っ
て、着磁部の幅は一般にトラックTに対して{(2のT
−1乗)−(1/4)}λで与えられる。
【0044】トラックTの着磁部の幅を均等な波長で記
録するためには、その着磁部の幅をその着磁部を構成す
るビット数(2のT−1乗)で割って、各ビットに対す
る波長{1−(1/2のT+1乗)}λを求め、この波
長の交番磁界を使って記録すればよい。例えばトラック
2では、T=2であるから交番磁界の波長は{1−(1
/8)}λとなる。トラック3では、T=3であるから
交番磁界の波長は{1−(1/16)}λとなる。トラ
ック4では、T=4であるから交番磁界の波長は{1−
(1/32)}λである。
【0045】図9は、各トラック上に記録される着磁部
の長さに比べて波長の短い交番磁界を用いて着磁した場
合を示す。因みに、図9と図8を比較すると、図9では
着磁部が短い波長の交番磁気の集まりとなっていること
が解るであろう。図8のトラック1とトラック4を比べ
ると、トラック4の記録波長は大きくなっており、この
ような大きい波長の波は波形の乱れを生じることがある
ので、短い波長の交番磁界の集まりとして記録すること
が好ましい。
【0046】この短い波長の交番磁気は、センサ出力中
で一番短い符号の長さを最小分解能長Lとして、λo=
L/m(mは正の整数)で定義された波長を用いて表す
ことができる。
【0047】センサをMR素子で構成する場合は、2本
のMR素子を素子間隔をλo/4だけ離して配置し、こ
れを1つの磁気センサとし、対をなす2つの磁気センサ
をλo/4離して配置しブリッジ接続して検出ヘッドを
構成する。
【0048】前述したとおり、着磁部の長さは同一論理
値が連続してn個続くときは {nL−λo/4}=nmλo{1−1/4nm} で形成されるから、これを波長λ2の交番磁気で均等に
表すと nmλ2=nm{1−1/4nm}λo 即ち、λ2=(1−1/4nm)λoで表すことができ
る。
【0049】図10のグレーコードの場合には、トラッ
ク1が2つづつの着磁部の集まりになっており、トラッ
ク2が4つづつの集まり、トラック3と4は8つづつの
集まりになっているので、トラック1に対して{1−
(1/8)}λ、トラック2に対して{1−(1/1
6)}λ、トラック3と4に対しては{1−(1/3
2)}λとなっている。
【0050】従って、この場合は、トラックTにおける
着磁部の交番磁気の波長は {1−(1/2のT+2乗)}λ であり、最上位のトラックに対してはその1つ下位のト
ラックの交番磁気の波長と同じにする。
【0051】こうすることにより、上記1トラックアブ
ソリュートエンコーダと同様、ビット長が均等な出力が
得られる。
【0052】
【発明の効果】本発明の上記構成により、位置検出装置
からの出力が正確なアブソリュート情報として利用する
ことができ、この情報のみでもアブソリュートエンコー
ダの製作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による改良型アブソリュートパターンの
波長関係を示す波形図である。
【図2】本発明の図1のアブソリュートパターンを使っ
た検出装置の実測データを示す波形図である。
【図3】本発明の他の改良型アブソリュートパターンの
波形関係を示す波形図である。
【図4】本発明の更に他のアブソリュートパターンを用
いた符号板とヘッドを示す模式図である。
【図5】従来型エンコーダの出力波形図である。
【図6】本発明によるエンコーダの出力波形図である。
【図7】従来装置の符号板のパターンを示す模式図であ
る。
【図8】本発明による第1の改良型符号板のパターンを
示す模式図である。
【図9】本発明による第2の改良型符号板のパターンを
示す模式図である。
【図10】本発明による第3の改良型符号板のパターン
を示す模式図である。
【図11】アブソリュートコードとセンサ出力を示す波
形図である。
【図12】アブソリュートコードの例を示す図表であ
る。
【図13】MR素子の構造を説明するための略図であ
る。
【図14】MR素子で構成されたセンサの出力波形を説
明するための説明図である。
【図15】従来型の4ビットコード出力のアブソリュー
トパターンの構成図である。
【図16】MR素子センサの出力と2つのセンサ出力の
合成波形を示す波形図である。
【符号の説明】
λ スケール記録波長
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 5/00 - 5/62 G01B 7/00 - 7/34 G01P 1/00 - 3/80

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 論理値“0”と“1”の組み合わせで形
    成されたアブソリュートコードで成るトラックを有する
    符号板と、複数の検出ヘッドとから成る位置検出器とを
    有し、上記符号板と上記位置検出器とは該符号板のトラ
    ック長手方向に対して相対的に移動可能なように設けら
    れ、 上記検出ヘッドの各々は、上記符号板のトラック長手方
    向に所定の素子間隔長分離れて配置された、一対の磁気
    センサで構成され、該一対の磁気センサのそれぞれの出力を合成して出力信
    号を得るようにした位置検出装置において、 上記アブソリュートコードは、論理値“0”又は“1”
    のどちらか一方を所定波長の交番磁気で記録した着磁
    部、他方を無着磁部とするアブソリュートパターンで形
    成し、 上記着磁部の長さは、上記論理値を単位とする記録波長
    に、連続する上記一方の論理値の数を乗算した値から上
    記一対の磁気センサの間の間隔長を減算した長さとし、 上記無着磁部の長さは、上記記録波長に、連続する上記
    他方の論理値の数を乗算した長さに一対の磁気センサの
    間の間隔長を加算した長さとした、 ことを特徴とする位置検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の位置検出装置におい
    て、 前記符号板上に形成されたアブソリュートパターンの各
    ビット当たりの着磁部の長さbは、検出するアブソリュ
    ート出力の最小分解能長をLとし、着磁部を形成する一
    方の論理値が連続するビット数をnとするとき、1つの
    ビットの長さをb=(3/4)Lとし、他の(n−1)
    ビットの各ビットの長さをb=Lとしたことを特徴とす
    る位置検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の位置検出装置におい
    て、 検出するアブソリュート出力の最小分解能長をL、記録
    用交番磁界の波長をλ0 =L/m(mは正の整数)、着
    磁部を形成する一方の論理値が連続するビット数をnと
    するとき、 前記符号板上に形成すべきアブソリュートパターンの1
    ビット当たりの着磁部の長さは、 {1−(1/4mn)}λ0 とすることを特徴とする位置検出装置。
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