JPH0814499B2 - 絶対値エンコーダ - Google Patents

絶対値エンコーダ

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JPH0814499B2
JPH0814499B2 JP63183438A JP18343888A JPH0814499B2 JP H0814499 B2 JPH0814499 B2 JP H0814499B2 JP 63183438 A JP63183438 A JP 63183438A JP 18343888 A JP18343888 A JP 18343888A JP H0814499 B2 JPH0814499 B2 JP H0814499B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は絶対値エンコーダに関する。
〔従来の技術〕
従来、絶対値エンコーダは、スリット数の異なる複数
のトラックを同心円状に並べて所望のビット数のバイナ
リコードやグレイコードを構成する符号板を用いた方式
が一般的である。
また、M系列乱数のような循環パターンの乱数コード
を円周上に記した符号板を用いた絶対値エンコーダも公
知である。
循環乱数コードは、例えば第3図の符号板のようなも
ので、同図で不透明部(斜線部)を“0"、透明部(白い
部分)を“1"として読みとると というようになるが、これを隣あった4ビット毎に読み
とれば、表1に示すように相異なる16個のコードが得ら
れるので、得られたコードをROMを用いて所望のコード
に変換すれば絶対値エンコーダができあがる。
〔発明が解決しようとする課題〕 上述した、バイナリコードやグレイコードを用いた従
来の絶対値エンコーダでは、ビット数に応じてトラック
数が増えるので、小型の絶対値エンコーダを実現するの
が困難であるという欠点がある。
また、循環乱数コードを用いた従来の絶対値エンコー
ダでは次のような欠点がある。
(1)絶対値出力を並列に出力するので、ビット数に応
じて信号線の数が増える。
(2)コードを検出するために、円周上の各ビットに対
応する位置に検出素子を並べる必要があるが、エンコー
ダの分解能を上げるためには、検出素子を小さくする必
要がある。分解能を1ビット上げると検出面積が1/2に
指数関数的に小さくなっていく。検出面積が小さくなる
と、検出感度が落ちたり、検出信号の大きさが小さくな
るため、ノイズマージンが著しく減少する。
本発明の目的は、分解能を上げても信号線の数が少な
くて済む絶対値エンコーダを提供することにある。
本発明の他の目的は、分解能を上げるために検出素子
を小さくする必要がなく、したがって検出感度や雑音耐
量などの点で優れた高分解能、かつ小型の絶対値エンコ
ーダを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の第1の絶対値エンコーダは、 n個の複数の区画に等分割され、各区画には0または
1のコードが、連続するk個(n≦2k)の区画のコード
からなるn個のパターンが互いに異なる循環乱数コード
を形成するように記されている可動符号板と、可動符号
板に対向して固定配置されたk個の検出素子を含み、前
記乱数コードを検出する乱数コード検出部と、乱数コー
ド検出部から出力された乱数コードを移動物体の絶対位
置を示す所定のコードに変換するROMを備えた絶対値エ
ンコーダにおいて、 リセット時にクリヤされるカウンタと、 ROMの出力とカウンタの出力を比較する比較器と、 比較器から一致信号が出力されるまで、カウンタが計
数するカウントパルスを発生するカウントパルス発生回
路と、 カウンタがリセットされてから前記一致信号が出力さ
れるまではカウンタの出力の下位2ビットを選択し、一
致信号が出力された後はROMの出力の下位2ビットを選
択するセレクタと、 セレクタの出力を電気的に90°位相差の2相パルスと
して出力する出力回路とを有することを特徴とする。
本発明の第2の絶対値エンコーダは、分解能の低い部
分として、n個の複数の区画に等分割され、各区画には
0または1のコードが、連続するk個(n≦2k)の区画
のコードからなるn個のパターンが互いに異なる循環乱
数コードを形成するように記されているトラックを、ま
た分解能の高い部分としてグレイコードまたはバイナリ
コードが記されているトラックを含む可動符号板を有す
る。
〔作用〕
第1の絶対値エンコーダでは、リセット時に現在の絶
対位置がA相,B相パルスとして出力され、その後は位置
が変化する毎にインクリメンタルエンコーダと同様に、
A相,B相のインクリメンタルパルスとして出力されるの
で、これをカウンタで受けることにより、絶対位置が得
られる。したがって、信号線は分解能に関係なくA相,B
相の分だけで済む。
第2の絶対値エンコーダでは、循環乱数コードとバイ
ナリコードまたはグレイコードからなる符号板が用いら
れており、絶対値エンコーダの小型化が可能であり、ま
た分解能の低い部分に循環乱数コードが用いられている
ため、検出素子の大きさを小さくする必要がなく、検出
感度や雑音耐量などの点で有利であり、高分解能化が可
能である。
〔実施例〕
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図は本発明の絶対値エンコーダの第1の実施例の
構成図である。
本実施例は、光源61と、符号板62と、検出素子63と、
乱数コード検出部64と、ROM65と、カウンタ66と、比較
器67と、クロックパルス発生回路68と、SRフリップフロ
ップ69と、セレクタ70と、排他的論理和回路71を有して
いる。
符号板62には第3図に示した符号板と同じ循環乱数コ
ードが記されている。検出素子63は4個のフォトダイオ
ードからなり、符号板62のパターンと対向して固定配置
されている。乱数コード検出部64は検出素子63で検出さ
れたコード信号を波形整形する。ROM65は乱数コード検
出部54から出力された乱数コードを所定のコードに変換
する。カウンタ66は、電源投入時などにリセット信号が
入力するとクリアされる。比較器67はこのカウンタ66の
出力とROM65の出力とを比較し、両者が等しければEQ=
1を、等しくなければEQ=0を出力する。両者が等しく
ない場合、クロックパルス発生回路68からクロックパル
スが発生し、カウンタ66を計数させる。該カウントパル
スは、カウンタ66の出力と比較器67の出力が一致するま
で発生される。両者が一致するとEQ=“1"が出力され、
SRフリップフロップ69をセットし、出力Q=“1"とな
る。このSRフリップフロップ9はリセット信号が入った
とき、Q=“0"となっているもので、出力Qがセレクタ
70のセレクト信号となっている。セレクタ70はセレクト
信号が“0"のときA0,A1、“1"のときB0,B1を出力するも
ので、本実施例ではA0,A1としてカウンタ66の下位2ビ
ット、B0,B1としてとしてROM出力の下位2ビットを入力
しているので、結局セレクタ70の出力としてはカウンタ
66とROM65の出力が一致するまではカウンタ66の出力と
し、一致後はROM65の出力とするものである。セレクタ7
0の出力を排他的論理和回路71を通すことにより、90°
位相差のA,B相出力とすることができる。
以上のような構成にすることで、リセット時に現在の
絶対位置がA相,B相パルスとして出力され、その後は、
位置が変化する毎にインクリメンタルエンコーダと同様
にA相,B相のインクリメンタルパルスとして出力される
ので、これをカウンタなどで受ければ絶対位置が得られ
る。このようにすると、信号線は、分解能に関係なくA
相,B相の分だけですむことになる。
第2図は本発明の絶対値エンコーダの第2の実施例
で、符号板を示す図である。
本実施例は7ビットの絶対値エンコーダの例で、符号
板は4つのトラック81,82,83,84からなり、各トラック8
1〜84において、不透明部(斜線部分)は0、透明部
(白い部分)は1のコードを示している。トラック81に
は4ビットR3〜R0からなる相異なる16個のパターンを有
する循環乱数コードが用いられており、このパターンを
検出し、ROM等を用いて表2のようにB6〜B3のバイナリ
コードへ変換すれば、バイナリ出力の絶対値エンコーダ
と同一となる。
トラック82〜84は、従来の7ビットのバイナリコード
の絶対値エンコーダの下位3ビットのパターンと同一で
ある。すなわち、表3に示す7ビット絶対値エンコーダ
のコードの下位3ビットB2〜B0である。
したがって、下位3ビットを表3のB0〜B2とし、上位
4ビットは乱数コードを変換して表2B3〜B6とし、上位
ビット、下位ビットを組み合わせれば、7ビットの絶対
値エンコーダが実現できる。
このように、低分解能部分を乱数コード、高分解能部
分をバイナリコードやグレイコードとした構成にするこ
とで、小型高分解能の絶対値エンコーダを実用化でき
る。
なお、リニアエンコーダの場合、n−kの区画の範囲
内で絶対値がわかることは言うまでもない。また、以上
の説明は光学式の場合であるが、磁気式エンコーダの場
合は、1,0をN・S極パターンに変更できることは言う
までもない。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は次のような効果がある。
(1)請求項1の発明は、リセット時に現在の絶対位置
がA相,B相パルスとして出力され、その後は位置が変化
する毎にインクリメンタルエンコーダと同様に、A相,B
相のインクリメンタルパルスとして出力されるので、こ
れをカウンタで受けることにより、絶対位置が得られ、
したがって、信号線は分解能に関係なくA相,B相の分だ
けで済む。
(2)請求項2の発明は、低分解能部分を乱数コード、
高分解能を部分をバイナリコードやグレイコードとする
ことにより、小型、高分解能の絶対値エンコーダを実現
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の絶対値エンコーダの第1の実施例の構
成図、第2図は本発明の絶対値エンコーダの第2の実施
例の構成図、第3図は符号板を示す図である。 62……符号板、63……検出素子、64……乱数コード検出
部、65……ROM、69……フリップフロップ、67……比較
器、68……クロックパルス発生回路、66……カウンタ、
70……セレクタ、71……排他的論理和回路、81〜84……
トラック。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】n個の複数の区画に等分割され、各区画に
    は0または1のコードが、連続するk個(n≦2k)の区
    画のコードからなるn個のパターンが互いに異なる循環
    乱数コードを形成するように記されている可動符号板
    と、可動符号板に対向して固定配置されたk個の検出素
    子を含み、前記乱数コードを検出する乱数コード検出部
    と、乱数コード検出部から出力された乱数コードを移動
    物体の絶対位置を示す所定のコードに変換するROMを備
    えた絶対値エンコーダにおいて、 リセット時にクリヤされるカウンタと、 ROMの出力とカウンタの出力を比較する比較器と、 比較器から一致信号が出力されるまで、カウンタが計数
    するカウントパルスを発生するカウントパルス発生回路
    と、 カウンタがリセットされてから前記一致信号が出力され
    るまではカウンタの出力の下位2ビットを選択し、一致
    信号が出力された後はROMの出力の下位2ビットを選択
    するセレクタと、 セレクタの出力を電気的に90°位相差の2相パルスとし
    て出力する出力回路とを有することを特徴とする絶対値
    エンコーダ。
  2. 【請求項2】絶対値エンコーダにおいて、分解能の低い
    部分として、n個の複数の区画に等分割され、各区画に
    は0または1のコードが、連続するk個(n≦2k)の区
    画のコードからなるn個のパターンが互いに異なる循環
    乱数コードを形成するように記されているトラックを、
    また分解能の高い部分としてグレイコードまたはバイナ
    リコードが記されているトラックを含む可動符号板を有
    することを特徴とする絶対値エンコーダ。
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