JP2571264B2 - 包装ゲル化食品 - Google Patents

包装ゲル化食品

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JP2571264B2 JP63130132A JP13013288A JP2571264B2 JP 2571264 B2 JP2571264 B2 JP 2571264B2 JP 63130132 A JP63130132 A JP 63130132A JP 13013288 A JP13013288 A JP 13013288A JP 2571264 B2 JP2571264 B2 JP 2571264B2
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  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、包装ゲル化食品に関する。
〔従来の技術〕
従来より、卵白等の卵液やカラギーナン、アルギン酸
等の多糖類をゲル化剤として用いたゲル化食品が種々販
売されている。
そして、このようなゲル化食品は、適度のゼリー強度
を有し、供食の際独特の食感を有することが大きな持ち
味となっている。
ところで、卵プリンや茶碗蒸しのように、卵液をゲル
化剤としたゲル化食品は、その製造工程において、80〜
90℃程度で加熱処理し、卵液をゲル化するのであれば、
最適の食感のゲル化食品を得ることができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、製品に保存性を持たせるため、ゲル化
食品の原料を合成樹脂製の袋に充填・密封し、100℃以
上の高温で加熱すると、卵の蛋白質が強くゲル化し、ゼ
リー強度の強過ぎる食品となってしまう。したがって、
このような食品は食感・食味の点からふさわしくないの
で、従来においては、卵液を用いた包装ゲル化食品は市
販されていない。
本発明は、適度なゼリー強度を有しかつ日持ちの良い
卵白配合の包装ゲル化食品を提供することを目的として
なされたものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は包装ゲル化食品に関し、耐熱性卵白を含有す
ることを特徴とするものである。
本発明において耐熱性卵白とは、卵白から熱凝固に関
与する蛋白質を除くことなく、卵白中の蛋白質のほとん
どが耐熱性を付与されている卵白をいう。
耐熱性卵白の製法の一例を示すと、まず、卵白液(例
えば生卵白)に1〜3倍量の清水を加えて希釈し、次
に、この卵白液にアルカリを添加して卵白液のPHを10以
上に調整し、最後に、この卵白度を85℃以上で5〜15分
間加熱した後、乾燥すれば目的の耐熱性卵白を得ること
ができる。
また、耐熱性卵白の製法の他の一例を示すと、まず、
卵白に卵白100重量部に対して0.1〜10重量部の界面活性
剤(アルキル硫酸塩、アルキルリン酸塩、アミノ酸塩
等)を加え、次に、常温(20〜30℃)で1〜60分間ゆる
やかに撹拌して、卵白の蛋白質と界面活性剤を結合させ
た後、乾燥すれば目的の耐熱性卵白を得ることができ
る。
また、本発明において包装ゲル化食品とは、プリン、
ババロア、茶碗蒸し、卵どうふ、卵焼き、オムレツ、温
泉たまご、ゆで卵等卵製品の他、カマボコ、ハム・ソー
セージ、ゼリー菓子、心太、水ようかん等の食品の原料
を容器や合成樹脂製の袋に充填・密封後、90℃以上で加
熱殺菌して得られる食品をいう。
本発明の包装ゲル化食品を得るには、耐熱性卵白のほ
かの好みの原料を用意する。
耐熱性卵白の使用量は得られるゲル化食品に対して、
固形分換算で1〜70%(重量%をいう。以下同じ)にな
るようにするのが望ましい。その使用量が多過ぎると、
得られる製品の食味が低下する傾向にあり、一方、少な
過ぎると、適度のゼリー強度の食品が得にくくなる傾向
にあるからである。
耐熱性卵白以外の原料としては、例えば、プリンの場
合には、卵黄、牛乳及び甘味料等、茶碗蒸しの場合に
は、卵黄、だし汁、調味料等、通常用いられるものを使
用すればよい。
次に、上記原料を混合して、ゾル化物とし、このゾル
化物を耐熱性容器(缶,合成樹脂製シートからなる袋
等)に充填・密封した後加熱殺菌し、而る後、冷却すれ
ば包装ゲル化食品を得ることができる。加熱殺菌にはレ
トルト殺菌法や湯殺菌法によればよい。
〔作 用〕
このようにして得られた本発明の包装ゲル化食品は適
度のゼリー強度を有する。
その原理については深く追求したわけではないが、こ
の食品は耐熱性卵白を含有するので、耐熱性卵白と耐熱
性卵白以外のゲル形成能を有する原料(例えば、卵黄、
すり身、アルギン酸等の高分子ゲル化剤等)が高温加熱
中に補完し合い、適度にゲル化するからではないかと推
察される。
〔実施例〕
耐熱性卵白の製造例1. 撹拌機付タンク内に、生卵白10Kgと0.075N苛性ソーダ
水溶液10を投入し、卵白液のPHを11.0に調整した。
次に、この卵白液を撹拌しながら85℃で30分間加熱し
た後、常温(20℃)に冷却した。
次に、この卵白液を100メッシュのストレーナーにか
けて卵白液より不溶物を除去した後、卵白液に10%HCl
水溶液を添加してそのPHを7.0に調整した。
そして、この卵白液をスプレードライにより乾燥した
ところ、耐熱性卵白の粉末1Kgが得られた。
耐熱性卵白の製造例2. 撹拌機付タンク内に、生卵白10Kgとポリオキシエチレ
ンラウリルエーテル硫酸ナトリウムの10%水溶液5を
投入し、ゆるやかに30分間撹拌した。
次に、上記溶液を真空乾燥したところ、耐熱性卵白の
粉末1.3Kgが得られた。
実施例1.(カスタードプリン) 次の原料を用意した。
耐熱性卵白 30g (製造例1.で得られたもの、粉末) 卵黄 250 牛乳 150 砂糖 300 清水 270 合計 1Kg 上記原料を混合した後、撹拌しながら50℃に加熱して
ゾル状液を得、このゾル状液を120ml容フルオープンの
プリン型缶容器に120gずつ充填・密封した後121℃で20
分間レトルト殺菌し、而る後、冷却してカスタードプリ
ンの缶詰8缶を得た。
実施例2.(茶碗蒸し) 次の原料を用意した。
耐熱性卵白 3g (製造例2.で得られたもの、粉末) 卵黄 120 だし汁 60 食塩 1 しようゆ 1 砂糖 1 酒 1 清水 816 合計 1Kg 上記原料を混合した後、撹拌しながら50℃に加熱して
茶碗蒸しベースを得、これに味付けした後みじん切りし
た鶏ささみ、芝えび、生しいたけ、カマボコ、ぎんなん
を加え、このベースを200ml容フルオープン缶に230gず
つ充填・密封した後116℃で30分間レトルト中で倒置殺
菌し、而る後、冷却して茶碗蒸しの缶詰10缶を得た。
実施例3.(カマボコ) 次の原料を用意した。
スケトウダラすり身 1000g (特級) 耐熱性卵白 30 (製造例1.で得られたもの、粉末) ばれいしよ澱粉 80 食塩 20 グルタミン酸ソーダ 5 砂糖 5 みりん 10 清水 350 合計 1.5Kg 上記原料を混合してペーストを得、このペーストを折
経25mmの耐熱性合成樹脂製の袋に100gづつ充填・密封し
た後リテーナーに入れて118℃で20分間レトルト殺菌
し、而る後、冷却して包装カマボコ15袋を得た。
〔試験例〕 次の6つのサンプルを用意した。
テスト区1:実施例1.で得られたカスタードプリン 対照区1:実施例1.において耐熱性卵白の代りに市販の乾
燥卵白(キユーピー株式会社製、商品名「乾燥卵白Kタ
イプ」)を用いたほかは、実施例1.と同じ方法で得られ
たカスタードプリン テスト区2:実施例2.で得られた茶碗蒸し 対照区2:実施例2.において耐熱性卵白の代りに市販の乾
燥卵白(キユーピー株式会社製、商品名「乾燥卵白Kタ
イプ」)を用いたほかは、実施例2.と同じ方法で得られ
たカスタードプリン テスト区3:実施例3.で得られたカマボコ 対照区3:実施例3において耐熱性卵白の代りに市販の乾
燥卵白(キユーピー株式会社製、商品名「乾燥卵白Kタ
イプ」)を用いたほかは、実施例3.と同じ方法で得られ
たカスタードプリン 上記各サンプルについて、開缶又は開封した後、ゲル
化食品のゼリー強度を測定すると供に、供食して食味と
食感を観察したところ、表−1の結果が得られた。
尚、表中においてゼリー強度は、レオメータを用いた
測定値(単位:g)であり、テスト区1、対照区1、テス
ト区2及び対照区2のサンプルはプランジャー径3cm、
上昇6cm/分の条件により、またテスト区3と対照区3の
サンプルはプランジャー径8mm、上昇6cm/分の条件によ
った。
また、表中の記号は、よく訓練したパネル10名の評価
結果であり、食味において○は美味なことを、△は離水
が多く味がよくないことを、×は口当りが悪く味気がな
いことを示す。
また、食感において、○は口の中で適度にくずれ口ざ
わりが良いことを、×は固く口ざわりが悪いことを、 は歯ごたえが良いことを、××はゴムをかむような感じ
がすることを意味する。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明の包装ゲル化食品は、耐熱
性卵白を含有するので、適当なゼリー強度を有し、ま
た、高温殺菌ができるので、保存性にも優れている。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐熱性卵白を含有することを特徴とする包
    装ゲル化食品。
  2. 【請求項2】ゲル化食品に対し、固形分換算で1〜70%
    の耐熱性卵白を含有することとした特許請求の範囲第1
    項記載の包装ゲル化食品。
JP63130132A 1988-05-30 1988-05-30 包装ゲル化食品 Expired - Lifetime JP2571264B2 (ja)

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JP3648346B2 (ja) * 1997-03-06 2005-05-18 株式会社紀文食品 半熟卵入り玉子豆腐およびその製造方法
JP4535898B2 (ja) * 2005-02-14 2010-09-01 キユーピー株式会社 卵白組成物及びこれを用いた半熟状の加熱卵白加工品

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