JP2571113Y2 - 薬液用プラスチック容器 - Google Patents

薬液用プラスチック容器

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JP2571113Y2
JP2571113Y2 JP1992026875U JP2687592U JP2571113Y2 JP 2571113 Y2 JP2571113 Y2 JP 2571113Y2 JP 1992026875 U JP1992026875 U JP 1992026875U JP 2687592 U JP2687592 U JP 2687592U JP 2571113 Y2 JP2571113 Y2 JP 2571113Y2
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一夫 伊崎
剛 杉浦
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Kyoraku Co Ltd
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Kyoraku Co Ltd
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  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、アミノ酸輸液剤、脂肪
乳剤、高カロリー輸液剤などの静脈注射用輸液や経腸栄
養剤、高蛋白栄養剤、成分栄養剤、流動食などの経腸的
高カロリー栄養剤の薬液を充填する薬液用プラスチック
容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】胴部の底面に板状の吊具を薄肉のヒンジ
を介して連設した薬液用プラスチック容器は、特開昭6
2−148663号公報に記載されているものなどがあ
る。この種の薬液用プラスチック容器は、熱可塑性プラ
スチック材料をブロー成形して形成され、胴部の底面に
は吊具がブロー成形時に一体的に形成されるが、吊具は
薄肉のヒンジを介して胴部に連設されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記のような従来の薬
液用プラスチック容器にあっては、胴部に薄肉のヒンジ
を介して吊具が起伏自在に連設されているので、輸送、
保管または使用中において、胴部に対して吊具がヒンジ
を捩る方向に不規則に動くことがあり、それが繰り返さ
れると、ヒンジの両端部に亀裂が生じて、吊具が薬液を
充填した容器の吊下げ重量に耐えないことがあったり、
胴部から吊具が破断することがあるなどの問題があっ
た。そのうえ、胴部に薄肉のヒンジを直に延出形成する
ものでは、ブロー成形時にパリソンのヒンジとなる部分
が薄肉状に圧縮されるまでの過程おいて胴部となる部分
内の空気がヒンジ部分に押し出されるので、特に薄肉の
ヒンジ部分や胴部に対するヒンジの付け根部位に、さら
には吊具の部分までも波及して空気孔(ピンホール)が
生じ易く、これがヒンジや吊具の強度低下につながると
いう問題がある。
【0004】そこで、本考案の技術的課題は、上記のよ
うな問題点を解消して、胴部の底面に板状の吊具を連設
する薄肉で帯状のヒンジに捩り力が加わっても、ヒンジ
の長手方向両端部に亀裂が生ぜず、吊具が胴部の底面か
ら破断することがないことはもとより、吊具を胴部の底
面に連設する突条をブロー成形時に金型のピンチオフ部
にパリソンが挟まれることにより生じる凹平面部および
接置部の傾斜壁のパーティングライン上にその全長にわ
たり且つ長手方向両端部が周囲の傾斜壁に一体に形成し
たことにより、突条にも変形や破損が生じないうえ、ブ
ロー成形時に金型のピンチオフ部にパリソンが挟まれる
ことにより生じる胴部の底面のパーティングライン部分
の強度を向上させることができ、さらに胴部とヒンジと
の間に突条を介在させたことにより、ヒンジおよび吊具
にピンホールが生じないようにして吊具およびそれを胴
部に連設するヒンジ部の強度を向上させた薬液用プラス
チック容器を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記の目的を
達成するため、次のように構成した。すなわち、薬液を
収納する胴部の底面に板状の吊具を薄肉で帯状のヒンジ
を介して連設した薬液用プラスチック容器において、
面が周囲の傾斜壁を含む接置部と上記接置部に囲まれた
凹平面部をなしており、ブロー成形時に金型のピンチ
フ部にパリソンが挟まれることにより生じる凹平面部お
よび接置部の傾斜壁のパーティングライン上にその全長
にわたり且つ長手方向両端部が周囲の傾斜壁に一体に連
接された突条を形成するとともに、この突条に掛け孔を
有する吊具をヒンジを介して一連に連設し、ヒンジの
状に延びる長手方向両端部を、吊具側から弧状に順次幅
を増して胴部の底面に連設する形状に形成した薬液用プ
ラスチック容器としたものである。
【0006】
【作用】本考案に係る薬液用プラスチック容器によれ
ば、胴部の底面と吊具を連設する薄肉で帯状のヒンジの
両端部が吊具側から弧状に順次幅を増して胴部の底面に
連設する形状に形成されているので、ヒンジが薄肉であ
っても、ヒンジの両端部が補強され、吊具にヒンジを捩
る方向の力が作用して、ヒンジの長手方向両端部に集中
応力が加わっても、ヒンジの長手方向両端部は捩り荷重
に対して余裕をもって変形する。しかも、ヒンジの長手
方向両端部の胴部の底面との連設部分が両端方向に滑ら
かな端面を形成しているので、ヒンジの長手方向両端部
に亀裂が発生しない。また、底面が周囲の接置部と接置
部に囲まれた凹平面部をなしており、ブロー成形時に金
型のピンチオフ部にパリソンが挟まれることにより生じ
る凹平面部および接置部の傾斜面のパーティングライン
上にその全長にわたり且つ長手方向両端部が周囲部の接
置部に一体に連接された突条を形成するとともに、この
突条に掛け孔を有する吊具をヒンジを介して一連に連設
していて、突条はその長手方向両端部が接置部の傾斜壁
に一体に連接支持されているので、突条にヒンジの屈折
応力が集中して加わっても、突条が早期に変形したり破
損することがない。さらに、ブロー成形時に金型のピン
チオフ部にパリソンが挟まれることにより生じる胴部の
底面のパーティングライン部分の強度を向上させること
ができる。そのうえ、胴部とヒンジとの間に突条を介在
させたことにより、ヒンジおよび吊具にピンホールが生
じないので、吊具およびそれを胴部に連設するヒンジ部
の強度が向上する。
【0007】
【実施例】図面について本考案の一実施例を説明する。
1は薬液用プラスチック容器であって、この薬液用プラ
スチック容器1は、熱可塑性プラスチックをブロー成形
して構成されたものである。薬液用プラスチック容器1
は、胴部2の上端に口部3を、かつ底面4に吊具5を備
えてなるものであって、口部3には栓体6が溶着されて
いる。上記吊具5は板状をなし、胴部2の底面4に薄肉
で帯状のヒンジ7を介して連設されており、その吊具5
の略中央部には掛け孔8を有している。薄肉で帯状のヒ
ンジ7はブロー成形時に圧縮薄肉化して一体に成形され
たものである。ヒンジ7の長手方向両端部9,9は、図
2に示すように、吊具5側から弧状に順次幅を増して胴
部2の底面4に連設する形状に形成されており、ヒンジ
7の長手方向両端部9,9は、その胴部2の底面4との
連設部分が両端方向に滑らかな端面をなしている。胴部
2の底面4は、周囲の接置部4aと接置部4aに囲まれ
た凹平面部4bをなしており、ブロー成形時に金型のピ
ンチオフ部にパリソンが挟まれることにより生じる凹平
面部4bおよび接置部4aの傾斜壁4a′,4a′のパ
ーティングライン上にはその全長にわたり突条10が形
成されていて、この突条10の長手方向両端部10a,
10aは接置部4aの傾斜壁4a′,4a′に一体に連
接され、突条7はその両端部が接置部4aに支持されて
いる。そして、前記吊具5を底面4に連設するヒンジ7
が突条10に一連に連設されている。上記突条10は、
平面部4bおよび接置部4aの傾斜壁4a′,4a′
のパーティングライン上にその全長にわたって形成され
ているので、突条10がパーティングライン部分の補強
部となり、容器を構成するプラスチック壁の接合部であ
ってもその部分に割れが生じることがなく強度が大であ
る。また、パーティングライン部分は、成形後にバリを
切削除去する後加工を要するが、パーティングライン部
分が突条10によって補強されているので、たとえバリ
を深く切削しても強度が損なわれない。薬液用プラスチ
ック容器1を構成する熱可塑性プラスチックとしては、
ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニルなど、ブロ
ー成形に適した材料が用いられる。
【0008】板状をなす吊具5の厚さは、1mm以上で
あり、好ましくは2.5mmである。ヒンジ7の厚さt
は、0.3〜0.6mm、好ましくは0.4mmであ
り、その幅は20〜40mm、好ましくは30mmであ
り、その中央部の長さLは1〜3mm、好ましくは2m
mである。ヒンジ7の長手方向両端部9,9の長さL′
は、1mm〜7mm、好ましくは2〜5mmである。
【0009】以上のように構成された薬液用プラスチッ
ク容器1によれば、ヒンジ7の長手方向両端部9,9が
吊具5側から弧状に順次幅を増して胴部2の底面4に連
設する形状に形成されていて、その胴部2の底面4との
連設部分が両端方向に滑らかな端面をなしているので、
吊具5にヒンジ7に捩る方向の力が作用して長手方向両
端部9,9に集中応力が加わっても、ヒンジ7の長手方
向両端部9,9は、捩り荷重に対して余裕をもって変形
する。しかも、ヒンジ7の長手方向両端部9,9は、そ
の胴部2の底面4との連設部分が両端方向に滑らかな端
面を形成しているので、上記余裕のある変形と相俟っ
て、ヒンジ7の屈曲性を損なわずに、特に端面から内方
に入り易い亀裂を防止することができ、胴部2から吊具
5が破断することがない。また、底面4が周囲の接置部
4aと接置部4aに囲まれた凹平面部4bをなしてお
り、ブロー成形時に金型のピンチオフ部にパリソンが挟
まれることにより生じる凹平面部4bおよび接置部4a
の傾斜壁4a′,4a′のパーティングライン上にその
全長にわたり且つ長手方向両端部10a,10aが周囲
部の接置部4aの傾斜壁4a′,4a′に一体に連接さ
れた突条10を形成するとともに、この突条10に吊具
5をヒンジ7を介して一連に連設していて、突条10は
その長手方向両端部10a,10aが接置部4a傾斜壁
4a′,4a′に一体に連接支持されているので、突条
10にヒンジ7の屈折応力が集中して加わっても、突条
10が早期に変形したり破損することがない。さらに、
上記突条10によって、ブロー成形時に金型のピンチオ
フ部にパリソンが挟まれることにより生じる底面4のパ
ーティングライン部分の強度が向上する。そのうえ、胴
部2とヒンジ7と の間に突条10を介在させたことによ
り、ヒンジ7および吊具5にピンホールが生じないの
で、吊具5およびそれを胴部2に連設するヒンジ7の強
度が向上する。
【0010】
【考案の効果】本考案によれば、胴部の底面に板状の吊
具を連設する薄肉のヒンジに捩り力が加わっても、ヒン
ジの長手方向両端部に亀裂が生ぜず、吊具が胴部から破
断することのないことはもとより、吊具を胴部の底面に
連設する突条にも変形や破損が生じないうえ、ブロー成
形時に金型のピンチオフ部にパリソンが挟まれることに
より生じる胴部の底面のパーティングライン部分の強度
を向上させることができ、しかも胴部とヒンジとの間に
突条を介在させたことにより、ヒンジおよび吊具にピン
ホールが生じないようにして吊具およびそれを胴部に連
設するヒンジ部の強度を向上させた優れた薬液用プラス
チック容器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す薬液用プラスチック容
器の全体正面図である。
【図2】図1に示す薬液用プラスチック容器の一部の拡
大正面図である。
【図3】図2に対応する断面図である。
【符号の説明】
1 薬液用プラスチック容器 2 胴部 3 口部 4 底面4a 接置部 4b 凹平面部 4a′,4a′ 傾斜壁 5 吊具 6 栓体 7 ヒンジ 8 掛け孔 9,9 長手方向両端部10 突条 10a,10a 長手方向両端部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬液を収納する胴部の底面に板状の吊具
    を薄肉で帯状のヒンジを介して連設した薬液用プラスチ
    ック容器において、底面が周囲の傾斜壁を含む接置部と
    上記接置部に囲まれた凹平面部をなしており、ブロー成
    形時に金型のピンチオフ部にパリソンが挟まれることに
    より生じる凹平面部および接置部の傾斜壁のパーティン
    グライン上にその全長にわたり且つ長手方向両端部が周
    囲の傾斜壁に一体に連接された突条を形成するととも
    に、この突条に掛け孔を有する吊具をヒンジを介して一
    連に連設し、ヒンジの帯状に延びる長手方向両端部を、
    吊具側から弧状に順次幅を増して胴部の底面に連設する
    形状に形成したことを特徴とする薬液用プラスチック容
    器。
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JPH0629544U JPH0629544U (ja) 1994-04-19
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JPS55146147U (ja) * 1979-04-06 1980-10-21
JPH0448193Y2 (ja) * 1987-05-18 1992-11-13
JPS63201543U (ja) * 1987-06-18 1988-12-26

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