JP2570758Y2 - ラダー型フィルタ - Google Patents

ラダー型フィルタ

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JP2570758Y2
JP2570758Y2 JP1990405506U JP40550690U JP2570758Y2 JP 2570758 Y2 JP2570758 Y2 JP 2570758Y2 JP 1990405506 U JP1990405506 U JP 1990405506U JP 40550690 U JP40550690 U JP 40550690U JP 2570758 Y2 JP2570758 Y2 JP 2570758Y2
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、端子板、特に圧電共振
子を用いて構成されるラダー型フィルタに用いられる端
子板に関する。
【0002】
【従来の技術】実開昭48−20346号、実開昭53
−17132号、実開昭57−178723号及び実開
昭60−158323号には、ケースと、ケース内に積
層状態で配置された多数枚の圧電共振子及び端子板とを
備えたラダー型フィルタが示されている。
【0003】それらのラダー型フィルタでは、隣接する
1対の端子板間には、耐衝撃性を改善するために、導電
性の弾性シートが配置されている。これにより、隣接す
る1対の端子板間の導通が図られている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前記従来の構成では、
隣接する端子板であっても互いに独立しており、しかも
その間に導電性弾性シートが配置される。このため、部
品点数が多くなり、組立て工程が複雑とならざるを得な
い。また、隣接する端子板間を導電性弾性シートにより
導通させているので、リフロー工程等の高温にさらされ
る厳しい環境条件下において弾性シートの接触抵抗が変
化し、フィルタ特性に悪影響が出る場合がある。
【0005】本考案の目的は、部品点数が少なくなって
組立て工程が簡易化し、しかも安定したフィルタ特性が
得られるラダー型フィルタを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は複数の圧電共振
子と外表面に突起が形成され、且つ弾性を有する金属平
板部材から成る端子板とが配置されたラダー型フィルタ
である。
【0007】そして、2つの前記圧電共振子間に配置さ
れる端子板は、前記金属平板部材を折り返して対向する
両方の板状体の間に弾性シートを挟持し、且つ前記折り
返し部分に発生する弾性力を減じる切り欠け部を形成す
るとともに、前記筐体状ケースは、前記折り返し部分に
当接する前記筐体状ケースの内壁に前記切り欠け部内に
配置される凸条を形成し、該凸条を前記端子板の切り欠
け部内に位置させて、前記端子板を圧電共振子間に配置
した。
【0008】
【作用】本考案に係るラダーフィルタは、1対の板状体
が折り返し部によって一体に連結されるとともに、1対
の板状体の間に弾性部材が介在されている。この結果、
本考案によれば、隣接する端子板が独立している従来の
構成に比べて、部品点数が減少し、組立て工程が簡略化
される。また、一対の板状体は、折り返し部により一体
に連結されているので、1対の板状体間が常に導通状態
となり、安定したフィルタ特性が維持される。
【0009】さらに、端子板を構成する1対の板状体を
連結する折り返し部分に、切り欠け部を形成して、折り
返された板状体が元の状態に戻ろうとするスプリングバ
ック(反発復元力)が低減している。例えば容器の決め
られたスペース内に圧電共振子、端子板を収容する組立
工程において、その作業性が非常に簡単となる。さら
に、この切り欠け部に対応するようにケース体に突条を
形成すれば、位置合わせが一層簡単となる。
【0010】さらに、1対の板状体の間に弾性シートを
介在させている。これは、外部の衝撃などを有効に吸収
し、圧電共振子の所定振動を維持するものであり、これ
によっも、安定したフィルタ特性が維持される。
【0011】
【実施例】図1は、本考案のラダー型フィルタ1の断面
を示している。これらの図において、ラダー型フィルタ
1は、箱状の樹脂製ケース2と、ケース2内に積層状態
で配置された積層部品群3と、ケース2の下端開口を閉
じる蓋4とを有している。
【0012】積層部品群3は、図の左側から順に、絶縁
性の第1弾性シート10と、第1端子板11と、第1圧
電共振子12と、第2端子板13と、第2圧電共振子1
4と、第3端子板15と、第3圧電共振子16と、第4
端子板17と、第4圧電共振子18と、第5端子板19
と、弾性金属板20とから構成されている。
【0013】ここで、弾性シート10は、矩形平板状の
シリコンゴムからなる。また、弾性金属板20は、自由
状態において、中央部が第5端子板19側に突出するよ
うに撓んでおり、この弾性によって積層部品群3の残り
の部品を互いに圧接するように作用する。
【0014】第1圧電共振子12及び第4圧電共振子1
8は、残りの共振子14、16に比べて厚く且つわずか
に1辺の長さが短く設定されており、ラダー型のフィル
タ回路において直列共振子となる。第2圧電共振子14
及び第3圧電共振子16は、厚みが薄く設定されてお
り、ラダー型のフィルタ回路において並列共振子とな
る。尚、これらの共振子12、14、16、18は、圧
電セラミック材料から圧電基板の両主面に振動電極が形
成されて構成され、夫々所広がり振動を行うものであ
る。
【0015】次に、端子板11、13、15、17、1
9について説明する。図2〜図4では、2つの並列共振
子となる第2、第3の圧電共振子14、16の間に配置
される第3端子板15を示している。例えば、第3端子
板15は、圧電共振子14、16(図1を参照)に対し
て圧接する1対の板状体21、22と、板状体21、2
2の上端部において両者を一体的に連結する折り返し部
23と、一対の板状体21、22間に介在された絶縁性
弾性シート24とを備えている。
【0016】板状体21は概ね正方形の弾性金属平板部
材からなり、その中央部に例えば第2圧電共振子14に
実際に圧接する突起25が形成されている。また、板状
体22は、板状体21よりもわずかに大きい概ね正方形
の弾性金属平板部材であり、その下辺一端に下方に延び
る脚部26を一体に有している。さらに、板状体22が
板状体21よりも外周囲に張り出した部分には、弾性シ
ート24の位置ずれを防止するための突出部27が3箇
所に設けられている。さらに、板状体22の中央部に
は、第3圧電共振子16に圧接する突起28が設けられ
ている。
【0017】折り返し部23は、端子板15を構成を構
成する一対の板状体21、22を一体的に連結する部分
であり、両板状体21、22を同電位にするとともに、
同時に、弾性シート24の上方への抜け出しを防止して
いる。折り返し部23の中央部には、折り返し部23の
実際の長さを狭めるように切り欠き部29が設けられて
いる。これにより、折り返し部23の剛性が低下し、板
状体21、22が一連となった平板部材を折り返して、
図2〜4に示す端子板15を組み立てた状態において、
折り返しが元の状態に復元しようとする反発力(スプリ
ングバック)の殆どない状態とすることができる。した
がって、ケース2内に、端子板15を含む積層部品群3
を収納する際、非常に作業性が容易となる。
【0018】第3の端子板15以外に、折り返し構造の
端子板である第4端子板17は、第3端子板15と同一
の構造を有している。また、第2の端子板13も脚部3
0の構造を除いて実質的に同一の構造を有している。第
2端子板13は、その脚部30が蓋4の内側面に沿って
第5端子板19にまで延びており、第5端子板19の下
端に一体に連結されている。尚、第5端子板19は、折
り返し部を有しておらず、板状体は単独で存在する。同
様に、第1端子板11も1つの板状体からなっており、
その下端には下方に延びる脚部31が一体に設けられて
いる。第1端子板11の脚部31と、第3端子板15及
び第4端子板17の脚部26とは、蓋4を貫通して外方
に突出している。
【0019】折り返し構造の端子板13、15、17を
構成する1対の板状体21、22の間に介在される弾性
シート24は、例えばシリコン樹脂等からなる絶縁性弾
性材料から構成されている。この弾性シート24は、導
電性を有していてもよい。
【0020】ケース2は、図5に示すように、対向する
1対の内側面40、41に、上下方向に延びる2対の凸
条42、43を有している。さらに、ケース2の上壁の
内面44には、内側面40、41の延在方向と平行に延
びる1本の凸条45が形成されている。凸条45におい
て、凸条42、43に対応する位置には、さらに突出す
る突出部46、47が形成されている。2対の凸条4
2、43及び突出部46、47は、第1圧電共振子12
及び第4圧電共振子18(図1)が配置される位置に一
致しており、凸条42、43の各対間の距離が圧電共振
子12、18の大きさに概ね一致している。また、突出
部46、47は、圧電共振子12、18が圧電共振子1
4、16に比較して小さい分だけ突出している。凸条4
5の幅は、各端子板11、13、15、17、19に形
成された切り欠き(図2〜4の切り欠き部29)の幅に
一致している。したがって、この凸条45は、各端子板
11、13、15、17、19及び圧電共振子14,1
6の上下方向の位置決めだけでなく、各端子板11、1
3、15、17、19の左右方向の位置決めも兼ねてい
る。
【0021】上述のように構成されたラダー型フィルタ
1の等価回路を図6に示す。図6において、対応する部
分には同一符合が付されている。
【0022】このように構成されたラダー型フィルタ1
では、第2端子板13、第3端子板15及び第4端子板
17において、折り返し部23が1対の板状体21、2
2を一体的に連結し、両板状体21、22間に弾性シー
ト24が配置される。したがって、部品点数が減少し、
組立て工程が簡略化する。また、折り返し部23で両板
状体21、22を連結しているので、弾性シート24と
して導電性のものを使用する必要がなく、この端子板を
挟む圧電共振子の接続状態を確実とさせて、安定したフ
ィルタ特性が維持できる。折り返し部23に切り欠き部
29が設けられているので、スプリングバックの影響が
殆どなくなり、これによっても組立てが容易化する。さ
らに、切り欠き部29がケース2の凸状45に嵌め込ま
れる構成となっているので、各端子板11、13、1
5、17、19の配置が確実に正常な位置に維持され
る。
【0023】弾性シート24に代えて、一対の板状体2
1、22間に樹脂モノマーを注入し両板状体21、22
間で重合・硬化させた弾性シートを構成してもよい。ま
た、弾性シートとしては、外部からの不要な振動による
ダンピングする効果を有するものであればシリコンゴム
の他に種々のものが採用され得る。
【0024】
【考案の効果】本考案に係る複数の圧電共振子と該圧電
共振子間を接続する端子板とが配置されたラダー型フィ
ルタにおいて、前記圧電共振子間の端子板が、弾性シー
トを介して折り返されており、且つ該折り返され部分に
切り欠け部が形成されている。
【0025】このため、本考案によれば、部品点数が減
少して組立て工程が簡易化し、しかもフィルタ特性の変
化が少ないラダー型フィルタが得られる端子板を実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のラダー型フィルタの断面図である。
【図2】本考案のラダー型フィルタの端子板の正面図で
ある。
【図3】本考案のラダー型フィルタの端子板の平面図で
ある。
【図4】本考案のラダー型フィルタの端子板の側面図で
ある。
【図5】本考案のラダー型フィルタのケースの一部切欠
き斜視図である。
【図6】本考案のラダー型フィルタの等価回路図であ
る。
【符号の説明】
1 ラダー型フィルタ 12、14、16、18 圧電共振子 11、13、15、17 19 端子板 21、22 板状体 23 折り返し部 24 弾性シート 29 切り欠け 26、31 脚部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−217712(JP,A) 特開 昭53−125743(JP,A) 実開 平1−64222(JP,U) 実開 昭53−17132(JP,U) 実開 平2−146710(JP,U) 実開 昭58−50519(JP,U) 実開 昭60−119131(JP,U) 実開 昭57−87409(JP,U) 実開 平4−29232(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の圧電共振子と外表面に突起が形成
    され、且つ弾性を有する金属平板部材から成る端子板と
    を筐体状ケースに配置されたラダー型フィルタであっ
    て、2つの前記圧電共振子間に配置される端子板は、前記金
    属平板部材を折り返して対向する両方の板状体の間に弾
    性シートを挟持し、且つ前記折り返し部分に発生する弾
    性力を減じる切り欠け部を形成するとともに、 前記筐体状ケースは、前記折り返し部分に当接する前記
    筐体状ケースの内壁に前記切り欠け部内に配置される凸
    条を形成し、該凸条を前記端子板の切り欠け部内に位置
    させて、前記端子板を圧電共振子間に配置した ことを特
    徴とするラダー型フィルタ。
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