JP3035909U - 圧電共振部品 - Google Patents

圧電共振部品

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JP3035909U
JP3035909U JP1996009477U JP947796U JP3035909U JP 3035909 U JP3035909 U JP 3035909U JP 1996009477 U JP1996009477 U JP 1996009477U JP 947796 U JP947796 U JP 947796U JP 3035909 U JP3035909 U JP 3035909U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部振動によるノイズ特性改善、ノイズ検査
における不良率低減、製造歩留り向上、落下衝撃による
不良率低減を図る。 【解決手段】 電極板21〜25及び圧電共振子31〜
34は、互いに積層され、ケース1の内部空間11の内
部に配置され、蓋4によって押圧されている。電極板2
5は、面板部250と、3個の板バネ片251〜253
とを有する。板バネ片251〜253のそれぞれは、面
板部250を切り起こして片持ち状に形成され、面板部
上に仮想された軸の周りに互いに間隔を隔てて配置され
ている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えばラダー型セラミックフィルタ等に用いられる圧電共振部品に 関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のラダー型セラミックフィルタとしては、例えば、実開平4-119130号、 実開平4-27624号、特開平6-350388号の各公報に開示されている表面実装タイプ のものが知られている。基本的な構成として、複数の圧電共振子と、複数の端子 板とを有し、圧電共振子及び端子板は、ラダー回路を構成するように積層され、 その積層体がケースの内部空間内に内壁面から間隔を隔てて配置されている。圧 電共振子のそれぞれは、面拡がり振動モードを利用する平板状素子であり、端子 部材のそれぞれは、圧電共振子の面上に生じるノードで圧電共振子に接触し、接 触点を除く部分が圧電共振子から離れるように配置されている。
【0003】 この基本構造のために、振動や衝撃等を受けた場合、ケース内において圧電共 振子と端子板とが接触不良を起こし易く、これに起因するノイズの発生がみられ た。更に、ノイズ検査における不良率及び落下衝撃による不良率も高かった。
【0004】 従来のリード付きラダー型セラミックフィルタでは、実開昭55-36681号の第2 図に示されるようなバネ端子を組み入れることや、実公昭63-16173号、特開平7- 170149号に示されるように、端子をバネ構造とするものが知られている。しかし ながら、上述した表面実装タイプの公知技術にこれらバネ構造を取り入れて、特 性の安定化を計ったものは、見られなかった。
【0005】 特開平7-170149号においては、バネ端子を組み入れておらず、圧電素子の支持 力が弱く、外部振動により、一時的な接触不良を原因とするノイズ発生がみられ た。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の課題は、外部振動によるノイズ特性が改善され、信頼性の高い圧電共 振部品を提供することである。
【0007】 本考案のもう一つの課題は、ノイズ検査における不良率が低く、製造歩留りの 高い圧電共振部品を提供することである。
【0008】 本考案の更にもう一つの課題は、落下衝撃による不良率が低く、信頼性の高い 圧電共振部品を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、本考案に係る圧電部品は、ケースと、複数の電 極板と、複数の圧電共振子と、蓋とを含む。前記ケースは内部空間を有しており 、前記内部空間は底部と対向する面側に開口部を有している。前記電極板及び前 記圧電共振子は、互いに積層され、前記ケースの内部空間内に配置されている。 前記蓋は、前記ケースに組み合わされ、前記開口部を閉塞し、前記電極板及び前 記圧電共振子の積層体を押圧している。
【0010】 前記電極板の少なくとも一つは、面板部と、複数の板バネ片を有する。前記板 バネ片のそれぞれは、前記面板部を切り起こして片持ち状に形成され、前記面板 部上に仮想された軸の周りに互いに間隔を隔てて配置されている。
【0011】 上述したように、ケースは内部空間を有しており、電極板及び圧電共振子は、 互いに積層され、ケースの内部空間内に配置されているから、電極板及び圧電共 振子の積層体を、ケースの内部空間に配置するだけで、位置決めすることができ る。
【0012】 しかも、蓋をケースに組み合わせて開口部を閉塞し、それによって電極板及び 圧電共振子の積層体を押圧するので、蓋をケースに取り付けるだけで、電極板及 び圧電共振子の積層体をケース内に押圧固定し得る圧電共振部品が得られる。
【0013】 また、ケースの内部空間は底部と対向する面側に開口部を有しているから、電 極板及び圧電共振子を、開口部を通してケースの内部空間内に挿入して組み立て ることができ、組立が容易になる。
【0014】 さらに、電極板の少なくとも一つは、複数の板バネ片を有する。板バネ片のそ れぞれは、面板部上に仮想された軸の周りに互いに間隔を隔てて配置されている 。この板バネ片の複数配置により、板バネ片の上端部が他の支持部材と接触した 時に、その接触位置を結んで得られる支持面積が大きくなり、安定したバネ圧が 得られる。このため、外部振動によるノイズ特性が改善され、信頼性が高くなる 。また、ノイズ検査における不良率が低下し、製造歩留りが高くなる。更に、落 下衝撃による不良率が低下し、信頼性が向上する。
【0015】 板バネ片のそれぞれは、面板部を切り起こして片持ち状に形成されているので 、板バネ片を形成するために他の部材を必要とせず、電極板をそのまま利用する ことができる。このため、部品点数及び組立工数の増加を招くことがないし、ま た、バネ片の位置ずれ等を生じることもない。
【0016】 本考案の別の態様として、前記電極板の少なくとも一つは、切り抜き部と、枠 部と、バネ接触片とを有する。前記切り抜き部は、前記圧電共振子の電極面と対 向する面板部を切り抜いて構成される。前記枠部は、前記切り抜き部の切り抜き によってその周りに生じたものである。前記バネ接触片は、第1の片と、第2の 片とを含み、前記第1の片は、一端が前記枠部の内周縁に連続し、他端が前記切 り抜き部の内部に延びている。前記第2の片は、一端が前記枠部の外周縁に連続 し、前記切り抜き部内において前記第1の片に重なるように折り曲げられている 。
【0017】 上記態様の電極板において、ケースの内部空間内に配置された時に、枠部の外 周縁がケースの内壁面に対する位置決め縁として作用する。このため、電極板を ケースの内部空間内に確実に位置決めすることができる。
【0018】 しかも、電極板に備えられたバネ接触片は、第1の片と、第2の片とを含んで おり、第1の片は、一端が枠部の内周縁に連続し、他端が切り抜き部の内部に延 びており、第2の片は、一端が枠部の外周縁に連続し、切り抜き部内において第 1の片に重なるように折り曲げられている。この構造によれば、片持ち状であっ て、バネとしての可動範囲、及び、自由度の高いバネ接触片が得られる。
【0019】 しかも、第2の片は切り抜き部内において第1の片に重なるように折り曲げら れており、それによって、バネ接触片を構成しているので、バネ圧の高いバネ接 触構造を実現できる。
【0020】 更に、第1の片は一端が枠部の内周縁に連続し、第2の片は一端が枠部の外周 縁に連続しているから、バネ接触片の位置ずれ等を生じることもない。このため 、枠部による位置決め作用と併せて、圧電共振子に対する接触位置を、正確、か つ、安定に維持することができる。
【0021】 上述した作用効果の総合として、外部振動によるノイズ特性が改善され、信頼 性が高くなる。また、ノイズ検査における不良率が低下し、製造歩留りが高くな る。更に、落下衝撃による不良率が低下し、信頼性が向上する。
【0022】 また、第1の片は一端が枠部の内周縁に連続し、第2の片は一端が枠部の外周 縁に連続しているから、バネ接触片を形成するために他の部材を必要とせず、電 極板をそのまま利用することができる。このため、部品点数及び組立工数の増加 を招くことがない。
【0023】 本考案の更に別の態様として、上記2種の電極板を共に備える場合は、両者に よる作用効果を併せ持つ圧電共振部品が得られる。
【0024】 本考案の他の目的、構成及び利点については、実施例である添付図面を参照し て、更に詳しく説明する。
【0025】
【考案の実施の形態】
図1は本考案に係る圧電共振部品の分解斜視図、図2は図1に示した圧電共振 部品の組立状態における断面図である。本考案に係る圧電部品は、ケース1と、 5個の電極板21〜25と、4個の圧電共振子31〜34と、蓋4とを有する。 電極板21〜25及び圧電共振子31〜34の個数は任意数である。
【0026】 ケース1は内部空間11を有しており、内部空間11は底部12と対向する面 側に開口部13を有している。ケース1は適当な絶縁樹脂を用いて成型される。 用いられる絶縁樹脂は周知である。
【0027】 電極板21〜25及び圧電共振子31〜34は、互いに積層され、ケース1の 内部空間11の内部に配置されている。図示の場合、電極板21、圧電共振子3 1、電極板22、圧電共振子32、電極板23、圧電共振子33、電極板24、 圧電共振子34及び電極板25の順に積層される。
【0028】 圧電共振子31〜34は、通常タイプのものを用いることができ、特に限定す るものではない。
【0029】 電極板21〜25は、例えば、0.05〜0.15 mm程度の板厚を有する銅板または 燐青銅板等によって構成され得る。電極板25について、好ましくは、導電性、 耐熱性に優れた材料、例えば、ベリリウム銅、チタン銅等を用いる。電極板21 は面板210の外周縁に接合部211を有すると共に、面板210の略中央部に 接触部となる突起212を有する。電極板22は端子部224を有し、電極板2 3は端子部234(図1参照)を有し、電極板24は接合部244を有し、電極 板25は端子部257を有する。
【0030】 蓋4は、ケース1に組み合わされ、開口部13を閉塞し、電極板21〜25及 び圧電共振子31〜34の積層体を押圧している。
【0031】 図3は本発明に係る圧電共振部品の電気的接続図である。図示するように、圧 電共振子31、34を直列共振子とし、圧電共振子32、33を並列共振子とし 、電極板22の端子部224を出力端子OUTとし、電極板23の端子部234 を接地端子GNDとし、電極板25の端子部257を入力端子INとするラダー 接続回路が得られる。電極板21の接合部211は電極板24の接合部244に 接続され、これにより、圧電共振子31と圧電共振子34が直列に接続される。 端子部224、257、234は面実装の際、回路基板等の上に設けられた導体 パターンに対する接続導体として用いられる。
【0032】 電極板21〜25のうち、電極板25は、図4に示すように、面板部250と 、3個の板バネ片251〜253を有する。面板部250は、その略中央部にお いて、板バネ片251〜253を有する面とは反対側の面に突出する突起部25 8を有する。突起部258は圧電共振子34の電極と接触する。板バネ片251 〜253のそれぞれは、面板部250を切り起こして片持ち状に形成され、上端 部が外側に開くように傾斜し、面板部250上に仮想された軸O1の周りに互い に間隔を隔てて配置されている。板バネ片251〜253を切り起こした後には 、切り抜き孔254〜256が生じる。また、外周縁には端子部257が折り曲 げて形成されている。
【0033】 上述したように、ケース1は内部空間11を有しており、電極板21〜25及 び圧電共振子31〜34は、互いに積層され、ケース1の内部空間11の内部に 配置されているから、電極板21〜25及び圧電共振子31〜34の積層体を、 ケース1の内部空間11に配置するだけで、位置決めすることができる。
【0034】 しかも、蓋4をケース1に組み合わせて開口部13を閉塞し、それによって電 極板21〜25及び圧電共振子31〜34の積層体を押圧するので、蓋4をケー ス1に取り付けるだけで、電極板21〜25及び圧電共振子31〜34の積層体 をケース1の内部に押圧固定し得る圧電共振部品が得られる。
【0035】 また、ケース1の内部空間11は底部12と対向する面側に開口部13を有し ているから、電極板及び圧電共振子を、開口部13を通してケース1の内部空間 11内に挿入して組み立てることができ、組立が容易になる。
【0036】 さらに、電極板21〜25のうち、少なくとも一つの電極板25は、複数の板 バネ片251〜253を有する。板バネ片251〜253のそれぞれは、上端部 が外側に開くように傾斜し、面板部250上に仮想された軸O1の周りに互いに 間隔を隔てて配置されている。この板バネ片251〜253の外側に開いた形状 及び複数配置により、板バネ片251〜253の上端部が他の支持部材である蓋 4の天井面41(図2参照)と接触した時に、その接触位置を結んで得られる支 持面積S1が大きくなり、安定したバネ圧が得られる。このため、外部振動によ るノイズ特性が改善され、信頼性が高くなる。また、ノイズ検査における不良率 が低下し、製造歩留りが高くなる。更に、落下衝撃による不良率が低下し、信頼 性が向上する。
【0037】 板バネ片251〜253のそれぞれは、面板部250を切り起こして片持ち状 に形成されているので、板バネ片251〜253を形成するために他の部材を必 要とせず、電極板25をそのまま利用することができる。このため、部品点数及 び組立工数の増加を招くことがないし、また、板バネ片251〜253の位置ず れ等を生じることもない。
【0038】 図1、図2に示された実施例では、更に、電極板21〜25のうち、電極板2 2〜24が、切り抜き部と、枠部と、バネ接触片とを有する。図5は電極板24 の平面図、図6は図5のA6ーA6線上に沿った断面図、図7は図5及び図6に 示した電極板24の展開図である。
【0039】 電極板24は、切り抜き部243と、枠部240と、バネ接触片241、24 2とを有する。切り抜き部243は、圧電共振子の電極面と対向する面板部を切 り抜いて構成される。枠部240は、切り抜き部243の切り抜きによってその 周りに生じたものである。バネ接触片241、242は、第1の片241と、第 2の片242とを含む。第1の片241は、一端が枠部240の内周縁247に 連続し、他端が切り抜き部243の内部に延びている。第2の片242は、一端 が枠部240の外周縁248に連続し、切り抜き部243内において第1の片2 41に重なるように折り曲げられている。第1の片241は突出する突起部24 5を有し、第2の片242も、前記突起部245と対向する位置に突出する突起 部246を有する。電極板24の上記構造は、図7を参照することにより、容易 に理解できる。
【0040】 詳細な図示は省略するが、電極板22、23も同様の構成になる。即ち、図1 を参照すると、電極板22は、切り抜き部223と、枠部220と、バネ接触片 221、222とを有する。切り抜き部223は、圧電共振子の電極面と対向す る面板部を切り抜いて構成される。枠部220は、切り抜き部223の切り抜き によってその周りに生じたものである。バネ接触片221、222は、第1の片 221と、第2の片222とを含む。第1の片221は、一端が枠部220の内 周縁に連続し、他端が切り抜き部223の内部に延びている。第2の片222は 、一端が枠部220の外周縁に連続し、切り抜き部223内において第1の片2 21に重なるように折り曲げられている。
【0041】 電極板23は、切り抜き部233と、枠部230と、バネ接触片231、23 2とを有する。切り抜き部233は、圧電共振子の電極面と対向する面板部を切 り抜いて構成される。枠部230は、切り抜き部233の切り抜きによってその 周りに生じたものである。バネ接触片231、232は、第1の片231と、第 2の片232とを含む。第1の片231は、一端が枠部230の内周縁に連続し 、他端が切り抜き部233の内部に延びている。第2の片232は、一端が枠部 230の外周縁に連続し、切り抜き部233内において第1の片231に重なる ように折り曲げられている。これらの構造は、図5〜図7を参照すれば、容易に 理解できる。
【0042】 上記態様の電極板24において、枠部240は、ケース1の内部空間11内に 配置された時に、その外周縁248がケース1の内壁面14に形成された凸部1 41〜144(図1、図2参照)に対する位置決め縁として作用する。このため 、電極板24をケース1の内部空間11内に確実に位置決めすることができる。
【0043】 しかも、電極板24に備えられたバネ接触片241、242は、第1の片24 1と、第2の片242とを含んでおり、第1の片241は、一端が枠部240の 内周縁247に連続し、他端が切り抜き部243の内部に延びており、第2の片 242は、一端が枠部240の外周縁248に連続し、切り抜き部243内にお いて第1の片241に重なるように折り曲げられている。この構造によれば、片 持ち状であって、バネとしての可動範囲、及び、自由度の高いバネ接触片241 、242が得られる。
【0044】 しかも、第2の片242は切り抜き部243内において第1の片241に重な るように折り曲げられており、それによって、バネ接触片241、242を構成 しているので、バネ圧の高いバネ接触構造を実現できる。
【0045】 更に、第1の片241は一端が枠部240の内周縁247に連続し、第2の片 242は一端が枠部240の外周縁248に連続しているから、バネ接触片24 1、242の位置ずれ等を生じることもない。このため、枠部240による位置 決め作用と併せて、圧電共振子33、34に対する接触位置を、正確、かつ、安 定に維持することができる。
【0046】 上述した電極板24による作用効果の総合として、外部振動によるノイズ特性 が改善され、信頼性が高くなる。また、ノイズ検査における不良率が低下し、製 造歩留りが高くなる。更に、落下衝撃による不良率が低下し、信頼性が向上する 。
【0047】 また、第1の片241は一端が枠部240の内周縁247に連続し、第2の片 242は一端が枠部240の外周縁248に連続しているから、バネ接触片24 1、242を形成するために他の部材を必要とせず、電極板をそのまま利用する ことができる。このため、部品点数及び組立工数の増加を招くことがない。
【0048】 上述したように、電極板22、23も電極板24と同様の構成になり、同様の 作用効果を奏する。
【0049】 図8は本考案に係る圧電共振部品の他の実施例を示す分解斜視図、図9は図8 に示した圧電共振部品の組立状態における断面図である。図において、図1及び 図2に図示された構成部分と同一の構成部分は、同一の参照符号を付して、説明 に代える。実施例において、電極板25は、第1の部材28と、第2の部材29 とより構成されている。電極板21も、同様に、第1の部材26と、第2の部材 27とより構成されている。
【0050】 電極板25を構成する第1の部材28は、図10に示すように、複数の板バネ 片281〜283を有する。板バネ片281〜283のそれぞれは、面板部28 0上に仮想された軸O2の周りに互いに間隔を隔てて配置されている。この板バ ネ片281〜283の複数配置により、板バネ片281〜283の上端部が他の 支持部材である蓋4の天井面41(図9参照)と接触した時に、その接触位置を 結んで得られる支持面積S2が大きくなり、安定したバネ圧が得られる。このた め、外部振動によるノイズ特性が改善され、信頼性が高くなる。また、ノイズ検 査における不良率が低下し、製造歩留りが高くなる。更に、落下衝撃による不良 率が低下し、信頼性が向上する。板バネ片281〜283のそれぞれは、面板部 280を切り起こして片持ち状に形成されているので、板バネ片281〜283 の位置ずれ等を生じることもない。
【0051】 第1の部材28は、専ら、バネ作用を担うものであるので、バネ性、耐熱性、 耐食性に優れた材料を用いる。そのような具体例としては、ステンレススチール 等を挙げることができる。
【0052】 第2の部材29は、第1の部材29に対し、板バネ片281〜283を有する 面とは反対側において面接触し、接触面とは反対側の面の略中央部に突出する突 起部292を有するとともに、端子部291を有する。第2の部材29は、第1 の部材28の板バネ片281〜283のバネ圧を受けて圧電共振子34の電極に 突起部292によってバネ接触する。第2の部材29は、バネ作用を担う必要が なく、専ら、圧電共振子34の電極に接触して給電する作用をなすので、導電性 、耐熱性に優れた材料によって構成する。そのような具体例としては、銅、燐青 銅等を挙げることができる。
【0053】 電極板21を構成する第1の部材26も、電極板25を構成する第1の部材2 8と同様の構成になり、同様の作用効果を奏する。また、電極板22、23及び 24は図1〜図6で説明したと同様の構成になり、同様の作用効果を奏する。
【0054】 図11は本考案に係る圧電共振部品の更に別の実施例を示す分解斜視図、図1 2は図11に示した圧電共振部品の組立状態における断面図である。図において 、図1〜図10に図示された構成部分と同一の構成部分は、同一の参照符号を付 して、説明に代える。この実施例の特徴は、電極板22〜24が、切り抜き部と 、枠部と、バネ接触片とを有することである。その具体的構造については、図5 〜図7を参照して既に説明した通りである。
【0055】 電極板21は、面板部210の外周縁に、電極板24の接続部244に接続さ れる接続部211を有すると共に、中央部に圧電共振子31の電極に接触する突 起212を有する。電極板25は、面板部250の外周縁に、端子部257を有 すると共に、中央部に圧電共振子34の電極に接触する突起258を有する。
【0056】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案によれば、次のような効果を得ることができる。 (a)外部振動によるノイズ特性が改善され、信頼性の高い圧電共振部品を提供 できる。 (b)ノイズ検査における不良率が低く、製造歩留りの高い圧電共振部品を提供 できる。 (c)落下衝撃による不良率が低く、信頼性の高い圧電共振部品を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る圧電共振部品の分解斜視図であ
る。
【図2】図1に示した圧電共振部品の組み立て断面図で
ある。
【図3】本考案に係る圧電共振部品の電気的接続図であ
る。
【図4】図1及び図2の実施例において用いられた電極
板の斜視図である。
【図5】図1及び図2の実施例において用いられた他の
電極板の斜視図である。
【図6】図5のA6ーA6線に沿った断面図である。
【図7】図5及び図6に示した電極板の展開図である。
【図8】本考案に係る圧電共振部品の別の実施例を示す
分解斜視図である。
【図9】図8に示した圧電共振部品の断面図である。
【図10】図8及び図9に示した圧電共振部品に用いら
れている電極板の斜視図である。
【図11】本考案に係る圧電共振部品の更に別の実施例
を示す分解斜視図である。
【図12】図11に示した圧電共振部品の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ケース 21〜25 電極板 31〜34 圧電共振子 4 蓋 240 枠部 241、242 バネ接触片 251〜253 板バネ片 261〜263 板バネ片

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースと、複数の電極板と、複数の圧電
    共振子と、蓋とを含む圧電共振部品であって、 前記ケースは内部空間を有しており、前記内部空間は底
    部と対向する面側に開口部を有しており、 前記電極板及び前記圧電共振子は、互いに積層され、前
    記ケースの内部空間内に配置されており、 前記蓋は、前記ケースに組み合わされ、前記開口部を閉
    塞し、前記電極板及び前記圧電共振子の積層体を押圧し
    ており、 前記電極板の少なくとも一つは、面板部と、複数の板バ
    ネ片とを有しており、 前記板バネ片のそれぞれは、前記面板部を切り起こして
    片持ち状に形成され、前記面板部上に仮想された軸の周
    りに互いに間隔を隔てて配置されている圧電共振部品。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された圧電共振部品であ
    って、 前記面板部は、前記板バネ片を有する面とは反対側の面
    に突出する突起部を有している圧電共振部品。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載された圧電共振部品であ
    って、 前記面板部と、前記板バネ片とを有する前記電極板は、
    第1の部材と、第2の部材とに分割されており、 前記第1の部材は、前記板バネ片を有しており、 前記第2の部材は、前記第1の部材に対し、前記板バネ
    片を有する面とは反対側において面接触し、接触面とは
    反対側にの面に突出する突起部を有する圧電共振部品。
  4. 【請求項4】 ケースと、複数の電極板と、複数の圧電
    共振子と、蓋とを含む圧電共振部品であって、 前記ケースは内部空間を有しており、前記内部空間は底
    部と対向する面側に開口部を有しており、 前記電極板及び前記圧電共振子は、互いに積層され、前
    記ケースの内部空間内に配置されており、 前記蓋は、前記ケースに組み合わされ、前記開口部を閉
    塞し、前記電極板及び前記圧電共振子の積層体を押圧し
    ており、 前記電極板の少なくとも一つは、切り抜き部と、枠部
    と、バネ接触片とを有しており、 前記切り抜き部は、前記圧電共振子の電極面と対向する
    面板部を切り抜いて構成されており、 前記枠部は、前記切り抜き部の切り抜きによってその周
    りに生じたものであり、 前記バネ接触片は、第1の片と、第2の片とを含み、前
    記第1の片は、一端が前記枠部の内周縁に連続し、他端
    が前記切り抜き部の内部に延びており、 前記第2の片は、一端が前記枠部の外周縁に連続し、前
    記切り抜き部内において前記第1の片に重なるように折
    り曲げられている圧電共振部品。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載された圧電共振部品であ
    って、 前記電極板の少なくとも一つは、複数の板バネ片を有し
    ており、 前記板バネ片のそれぞれは、前記圧電共振子の電極面と
    対向する前記電極板の面板部を切り起こして片持ち状に
    形成され、前記電極板の前記面板部上に仮想された軸の
    周りに間隔を隔てて配置されている圧電共振部品。
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