JP2509274Y2 - 梯子型電気濾波器 - Google Patents

梯子型電気濾波器

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JP2509274Y2
JP2509274Y2 JP1991024877U JP2487791U JP2509274Y2 JP 2509274 Y2 JP2509274 Y2 JP 2509274Y2 JP 1991024877 U JP1991024877 U JP 1991024877U JP 2487791 U JP2487791 U JP 2487791U JP 2509274 Y2 JP2509274 Y2 JP 2509274Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本考案は携帯用移動無線機、自動
車電話等の無線通信機のフィルタ回路に使用される梯子
型電気濾波器に関するものである。 【0002】 【従来の技術】無線器等においては、小型化、薄型化が
望まれている。そこで、濾波回路は、直列共振子及び並
列共振子からなる基本単位回路が連続することにより構
成されるものであるから、該基本単位回路を一〜少数単
位だけケース内に収納して電気濾波器を構成するように
して、濾波器自体を可及的に薄型としたものが提案され
ている。この種の電気濾波器は、プリント基板の上部に
実装し、ケースの側面から突出した端子板の接続脚を折
曲げ、プリント基板の所要導電路と接続して、所要の濾
波回路を構成する。 【0003】ところで、上述の無線機用濾波器にあっ
て、耐振、耐衝撃性と良群遅延特性を有するものが要求
されるようになり、かかる要求に応じるものとして例え
ば実公昭63−9141号にも示されているように、ケ
ース内において、直列共振子と該共振子の両側に配置さ
れてこれを挟持する端子板との間隙及び並列共振子と該
共振子の両側に配置されてこれを挟持する端子板との間
隙にそれぞれシリコンゴム等よりなる絶縁ゴム板を介挿
すると共に該ゴム板を各共振子の表面に弾接してなるも
のが提案された。この構成にあっては、前記端子板と共
振子との電気的接続は、前記絶縁ゴムの中央部に透孔を
形成し、該透孔に端子板に形成した圧接隆部を挿通し、
該隆部を透孔内で各共振子の電極と接触させることによ
り確保される。 【0004】前記公知の濾波器にあって、各共振子と端
子板との間隙に絶縁ゴム板がスペーサとして介在してい
るため、外的振動や衝撃を受けても共振子が傾斜した
り、支持位置ズレを生じることなく、常に共振子を安定
状態に保持することができ、更にゴム板が共振子の表面
に弾接しているので、共振子の共振抵抗が大きくなり、
共振子の機械的Qが見掛け上低下し、これによって群遅
延特性を改善することができる。 【0005】一方、共振子と端子板との間に介挿する絶
縁ゴム板の厚みが厚すぎると端子板の圧接隆部の接点が
共振子から離間し導通不良を来す惧れがあるため、ゴム
板の寸法管理を厳格に行なう必要があった。 【0006】 【考案が解決しようとする課題】そこで端子板の接点と
共振子との接続を確実にし導通不良をなくすため、前記
絶縁ゴム板に代えて導電性シリコンゴム等の導電ゴム板
の使用が考えられるが、次のような問題がある。 【0007】即ち、この種の梯子型濾波器において、減
衰量の充分大きいものを得るため、通常、直列共振子の
静電容量C01を小さくし、並列共振子の静電容量C02
大きくして両者の容量比(C02/C01)を大きくするよ
う設計しているが、前記導電ゴム板が並列共振子と接触
してその電極を含めた導電部層の厚みが増し、静電容量
02が小さくなるため、直列共振子の静電容量との比
(C02/C01)が見掛け上、小さくなり、本来の減衰量
よりも低下するということである。本考案は、かかる問
題点を生ずることなく共振子を安定して保持し、かつ群
遅延特性を改善し得る構成を備えた梯子型電気濾波器の
提供を目的とするものである。 【0008】 【問題を解決するための手段】本考案は、直列共振子と
端子板との間に挿入する弾性板として導電ゴム板を、並
列共振子と端子板との間に挿入する弾性板として絶縁ゴ
ム板をそれぞれ用いることによって従来の問題を解決し
たものである。ここで、並列共振子と端子板との電気的
接続は、絶縁ゴム板に形成した透孔を介して端子板の圧
接隆部を前記並列共振子の電極に接触させることにより
確保される。一方、直列共振子と端子板との電気的接続
は、同様に導電ゴム板に透孔を形成して端子板の圧接隆
部を前記並列共振子の電極に接触させることにより確保
さしても良いが、導電ゴム板に透孔を形成せず、該導電
板自体によって確保することができる。 【0009】 【作用】並列共振子側には絶縁ゴム板が配されているか
ら、通常の電極の厚みのままであり、並列共振子の静電
容量を低下するようなことはなく、また直列共振子側に
は導電ゴム板を配したから端子板との電気的接触を確実
にする。 【0010】 【実施例】四枚の共振子をケース内に収納して、二つの
基本単位回路を格納する濾波器Fに、本考案を適用した
実施例を、図1〜4に従って説明する。 【0011】1は絶縁材料からなる薄型の方形状ケース
であって、このケース1は、一端縁から接続脚9tを突
成したアース端子板9が一体的に組み付けられている。
この組み付け手段としては、インサート成形によりケー
ス1とアース端子板9をその成形工程において一体化す
る手段が採用され得る。前記ケース1の収納空隙3内に
は、アース端子板9の上下に所要回路を構成する各種の
部材が開口面2から挿入される。この収納部材の構成を
図1について説明する。 【0012】アース端子板9の上方には、緩衝板11、
一側縁に接続脚6tを形成した入力端子板6、導電性シ
リコンゴム板等からなる導電ゴム板20、肉厚の直列共
振子4a、導電ゴム板20、中継端子板10a、補助端
子板12、絶縁ゴム板22、肉薄の並列共振子5a及び
絶縁ゴム板22が順次挿入される。前記導電ゴム板20
は導電性シリコンゴム板等からなる。 【0013】また、アース端子板9の下方には中継端子
板13a、絶縁板14、中継端子板10b、導電ゴム板
20、直列共振子4b、導電ゴム板20、一側縁に接続
脚8tを形成した出力端子板8、補助端子板15、絶縁
ゴム板22、並列共振子5b、絶縁ゴム板22、中継端
子板13b及び緩衝板16が順次挿入される。前記中継
端子板10a,10bは、その前寄りの側部で連続部1
0cにより一体化されている。また同じく中継端子板1
3a,13bも、その前寄り他側部で、連続部13cに
より一体化されている。そして、前記連続部10c,1
3cが、他の部材と接触しないように、前記ケース1の
収納空隙3内において、入口部の両側に、前記連続部1
0c,13cが位置する切欠部3a,3bが形成されて
いる。 【0014】このように、前記直列共振子4a,4bの
両面と、これと対峙する端子板6,10a及び10b,
8との間には導電ゴム板20,20が夫々介挿されて、
その装着状態で直列共振子4a,4bに弾接している。
また前記並列共振子5a,5bの両面と、これに対峙す
る端子板12,9及び15,13bとの間には絶縁ゴム
板22,22が夫々介挿されて、その装着状態で並列共
振子5a,5bに弾接している。 【0015】ここで、各端子板には図4,5で示すよう
に圧接隆部xが夫々形成されており、絶縁ゴム板22,
22の中央部に夫々透孔23が形成されている。このた
め、図5で拡大して示すように並列共振子5a,5b
と、端子板12,9及び15,13bとの電気的接続
は、該端子板の圧接隆部tを透孔23に挿通して、該透
孔23内で並列共振子5a,5bの電極と接続すること
により行なわれる。 【0016】同様に、直列共振子4a,4bと、端子板
6,10a及び10b,8との電気的接続も導電ゴム板
20,20に透孔21を形成して、該端子板の圧接隆部
xを直列共振子4a,4bの電極と接続することにより
行なわれ得るが、直列共振子4a,4bと、端子板6,
10a及び10b,8との電気的接続は導電ゴム板2
0,20を介して行なうようにしても良い。この場合に
は透孔21及び端子板6,10a及び10b,8の圧接
隆部xは不要となる。 【0017】而して、いずれの接続態様にあっても、共
振子4a,4b,5a,5bを安定状態に保持すること
ができると共に、群遅延特性を改善することができる。 【0018】尚、端子板6,10a及び10b,8に圧
接隆部xを形成して、これを導電ゴム板20,20に接
触しても良く、この場合にも直列共振子4a,4bの群
遅延特性を改善することができ、本考案の所要の効果を
達成することができる。 【0019】かかる装着状態において、ケース1の他側
面からは、入力端子板6の接続脚6tと、出力端子板8
の接続脚8tとが突出することとなる。このとき入力端
子板6の接続脚6tは二度折曲させ、その突出高さは接
続脚8tと同一となっている。かかる収納状態で、図4
のように開口面2には封止板17を嵌入し、その挿通孔
18a,18bに接続脚6t,8tを挿通させている。
而して、封止板17を被着してから該封止板17上にエ
ポキシ樹脂等の封止剤19を注入することにより、電気
濾波器Fが完成する。 【0020】尚、上述の実施例では、共振子4a,4
b,5a,5bの両面側にゴム板20,22を配設した
が、その収納条件によっては一面側にのみ配設するよう
にしても良い。 【0021】この電気濾波器Fは、図3,4に示す様
に、ケース1の一側面からは接続脚9tが突出し、他側
面からが接続脚6t,8tが突出する。そして、各接続
脚6t,8t,9tは保持型を当てて二度折曲すること
により、一端下方へL形折曲した後に、外方へ折り曲げ
られる。尚、接続脚6t,8t,9tの下端を内方へ折
り曲げても良く、この場合に、ケース下面に屈曲端がほ
ぼ面一に嵌着し得る矩形溝を形成する様にしても良い。
または、接続脚6t,8t,9tの下端を夫々コ字状に
屈曲しても良い。そしてこの電気濾波器Fは、図6に示
すように、プリント基板p上に横置され、接続脚6t,
8t及び接続脚9tの屈曲端を、プリント基板p上の所
要導電路に半田付mして接続し、両側支持により安定的
に保持される。このとき、半田付mに換えてスルホール
に挿入して支持するようにしてもよい。 【0022】この電気濾波器Fは、濾波回路の基本単位
回路となるものであって、これを結線することにより図
6に示す濾波回路が構成される。すなわち直列共振子4
a,4bを接続脚6t,8tを介して直列として入出力
端30,31に接続するとともに、並列共振子5a,5
bを接続脚9tにより、アース端子32に接続し、夫々
を並列接続する。而て、複数の電気濾波器Fを使用する
ことにより濾波回路が構成されることとなる。 【0023】前記実施例では、各二枚の直列共振子又は
並列共振子からなる二つの基本回路を格納した濾波器に
適用したものについて説明したが、共振子を各一又は各
三枚収納したもの等、本考案は種々の数の基本単位回路
を格納する濾波器に適用できる。 【0024】 【考案の効果】上述したように本考案は、直列共振子4
a,4bの一側または両側に導電ゴム板20,20を配
設し、並列共振子5a,5bの一側または両側には絶縁
ゴム板22,22を配設した構成であり、ゴム板20,
22が共振子4a,4b,5a,5bの表面に弾接して
いるので、共振子4a,4b,5a,5bの共振抵抗が
大きくなり、その機械的Qが見掛け上低下し、これによ
って群遅延特性を改善することができる。 【0025】また直列共振子4a,4bには導電ゴム板
20,20を隣接し、端子板6,10a及び10b,8
との電気的接続を確保するようにしているので、その導
通不良がない。 【0026】さらにまた、並列共振子5a,5bには絶
縁ゴム板22,22を隣接させているので、並列共振子
5a,5bのその電極を含めた導電部層の厚みが増加せ
ず、直列共振子の静電容量との比(C02/C01)が見掛
け上、小さくなることはなく、濾波特性が低下しない。 【0027】一方、ゴム板20,22を介挿して端子板
4a,4b,5a,5bと各端子板との間に間隙を生じ
ないような接続態様を採用することにより、ゴム板2
0,22がスペーサとなって外的振動や衝撃を受けても
各共振子4a,4b,5a,5bが傾斜したり、支持位
置ズレを生じることがなくなり、常に共振子4a,4
b,5a,5bを安定状態に保持することができる。 【0028】このように本考案は種々の利点を有し、こ
れらが相乗して、耐振、耐衝撃性が良好で、かつ良群遅
延特性を有する梯子型電気濾波器を提供することとなる
優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】本考案の一実施例の電気濾波器Fの分解斜視図
である。 【図2】ケース1に各部材を装着した状態の正面図であ
る。 【図3】接続脚6t,8t,9tを折曲した状態の底面
からみた斜視図である。 【図4】電気濾波器Fの取付け状態を示す縦断側面図で
ある。 【図5】並列共振子5a,5bと対峙する端子板との接
続を示す一部の拡大縦断側面図である。 【図6】電気濾波器Fを用いた濾過回路図である。 【符号の説明】 1 ケース 2 開口面 4a,4b 直列共振子 5a,5b 並列共振子 6,8,9 端子板 6t,8t,9t 接続脚 17 封止板 18a,18b 挿通孔 20 導電ゴム板 21 透孔 22 絶縁ゴム板 23 透孔 t 圧接隆部

Claims (1)

  1. (57)【実用新案登録請求の範囲】 ケース内に直列共振子と並列共振子及びこれら共振子を
    電気的機械的に挟持する複数の端子板とを収納してなる
    ものにおいて、前記直列共振子のいずれか一面もしくは
    両面と、これと対峙する端子板との間に、導電ゴム板を
    介挿して該ゴム板を直列共振子に弾接すると共に、前記
    並列共振子の一面もしくは両面と、これと対峙する端子
    板との間に、透孔を形成した絶縁ゴム板を介挿して該ゴ
    ム板を並列共振子に弾接し、前記並列共振子に隣接する
    端子板に圧接隆部を形成し、該圧接隆部を前記絶縁ゴム
    板の透孔を介して前記並列共振子の電極に接触させたこ
    とを特徴とする梯子型電気濾波器。
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JPH0749863Y2 (ja) * 1989-02-14 1995-11-13 日本特殊陶業株式会社 梯子型電気濾波器

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