JP2570747B2 - 感熱記録材 - Google Patents
感熱記録材Info
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/26—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
- B41M5/30—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used using chemical colour formers
- B41M5/323—Organic colour formers, e.g. leuco dyes
- B41M5/327—Organic colour formers, e.g. leuco dyes with a lactone or lactam ring
- B41M5/3275—Fluoran compounds
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
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- Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は感熱記録材に関するものであり、特に薬品に
よる画像部の変褪色、及び可塑剤による消色等がなく、
且つ水(ないし、湿気)との接触による消色あるいは、
感熱記録層の溶出または剥離等のない、耐薬品性及び、
耐水性の耐性に優れた特性を有すると共に、感熱感度の
優れた感熱記録材に関するものである。
よる画像部の変褪色、及び可塑剤による消色等がなく、
且つ水(ないし、湿気)との接触による消色あるいは、
感熱記録層の溶出または剥離等のない、耐薬品性及び、
耐水性の耐性に優れた特性を有すると共に、感熱感度の
優れた感熱記録材に関するものである。
<従来技術とその問題点> 感熱記録方式は簡単な機構で、乾式、且つメンテナン
スフリーであるというような利点がある為にファクシミ
リや各種プリンター分野で広く採用されている。このよ
うな感熱記録方式の中で、ロイコ染料を用いた感熱紙が
広く利用されているが、記録後に、指紋、ジアゾコピー
紙、セロテープ、サインペン、インク等により画像が消
えたり、変色したりする。又、ある合成樹脂製品と長期
間接触していると合成樹脂中に含まれている可塑剤によ
り消色してしまうなど、保存性が悪いという欠点を持っ
ている。その為、その利用分野は一時的な情報伝達、記
録用に限られていた。
スフリーであるというような利点がある為にファクシミ
リや各種プリンター分野で広く採用されている。このよ
うな感熱記録方式の中で、ロイコ染料を用いた感熱紙が
広く利用されているが、記録後に、指紋、ジアゾコピー
紙、セロテープ、サインペン、インク等により画像が消
えたり、変色したりする。又、ある合成樹脂製品と長期
間接触していると合成樹脂中に含まれている可塑剤によ
り消色してしまうなど、保存性が悪いという欠点を持っ
ている。その為、その利用分野は一時的な情報伝達、記
録用に限られていた。
この現状に応じて、感熱記録層上に有機溶剤可溶性の
樹脂保護層を設けて薬品等による変褪色を防ごうという
試みが提案されている(特開昭53−1984号、及び特開昭
53−137155号)。しかしながら、この技術によっても満
足すべき効果は得られていない。一方、耐水化剤と水溶
性高分子保護層を用いることにより前記、薬品及び可塑
剤などによる画像部の変褪色等の難点は著しく改善さ
れ、記録後の画像の安定性が必要なPOS、乗車券等に一
部利用されている。しかしながら、水溶性高分子を結着
剤として用いているため、水との接触による感熱記録層
のスクラッチの低下、剥離又は溶出等により記録媒体と
しての機能が著しく損なわれるという欠点を持ってい
る。その為、記録後の画像の耐久性、例えば耐水性、耐
薬品性及び耐可塑剤性等が必要とされる分野には、それ
らの解決が強く望まれている。
樹脂保護層を設けて薬品等による変褪色を防ごうという
試みが提案されている(特開昭53−1984号、及び特開昭
53−137155号)。しかしながら、この技術によっても満
足すべき効果は得られていない。一方、耐水化剤と水溶
性高分子保護層を用いることにより前記、薬品及び可塑
剤などによる画像部の変褪色等の難点は著しく改善さ
れ、記録後の画像の安定性が必要なPOS、乗車券等に一
部利用されている。しかしながら、水溶性高分子を結着
剤として用いているため、水との接触による感熱記録層
のスクラッチの低下、剥離又は溶出等により記録媒体と
しての機能が著しく損なわれるという欠点を持ってい
る。その為、記録後の画像の耐久性、例えば耐水性、耐
薬品性及び耐可塑剤性等が必要とされる分野には、それ
らの解決が強く望まれている。
<発明の目的> 上記の理由から、本発明の第一の目的は薬品による画
像部の変褪色及び可塑剤による消色等がない耐久性の優
れた感熱記録材を提供することである。又、本発明の第
二の目的は水との接触によって感熱記録層のスクラッチ
が低下したり、剥離又は溶出等の起こらない耐水性の優
れた感熱記録材を提供することである。又、第三の目的
は第一、第二の目的とする特性を具備しながら高い感熱
感度を有する感熱記録材を提供することである。
像部の変褪色及び可塑剤による消色等がない耐久性の優
れた感熱記録材を提供することである。又、本発明の第
二の目的は水との接触によって感熱記録層のスクラッチ
が低下したり、剥離又は溶出等の起こらない耐水性の優
れた感熱記録材を提供することである。又、第三の目的
は第一、第二の目的とする特性を具備しながら高い感熱
感度を有する感熱記録材を提供することである。
<問題点を解決する為の手段> 以上の目的達成の為に成された本発明は、支持体上
に、下記一般式(1)で表されるフルオラン系化合物の
二量体であるロイコ染料と、加熱により該ロイコ染料を
発色させる顕色剤と、有機溶剤可溶性かつ水不溶性であ
る熱可塑性樹脂と、前記ロイコ染料の融点降下剤として
下記一般式(2)で表されるフルオラン系化合物からな
る増感剤とからなる感熱記録層を少なくとも設けたこと
によって従来技術の問題点を解決したものである。
に、下記一般式(1)で表されるフルオラン系化合物の
二量体であるロイコ染料と、加熱により該ロイコ染料を
発色させる顕色剤と、有機溶剤可溶性かつ水不溶性であ
る熱可塑性樹脂と、前記ロイコ染料の融点降下剤として
下記一般式(2)で表されるフルオラン系化合物からな
る増感剤とからなる感熱記録層を少なくとも設けたこと
によって従来技術の問題点を解決したものである。
<発明の詳述> 本発明である感熱記録材について以下詳細に説明す
る。
る。
本発明である感熱記録材は、支持体上にロイコ染料と
加熱により該ロイコ染料を発色させる顕色剤、更に該ロ
イコ染料に対する融点降下剤である増感剤、及び熱可塑
性樹脂を主体として成る記録層を少なくとも設けたもの
である。本発明の感熱記録材は感熱記録層の上に更に保
護層を設けた構成であってもよい。ここで、本発明に使
用される熱可塑性樹脂、即ち高分子結着剤は有機溶剤可
溶性の樹脂であり、水に対して不溶性である。その為、
水との接触によって生じる感熱記録層のスクラッチの低
下、剥離または溶出等を防ぐことが出来る。この効果に
よって本発明である第二の目的が達成される。
加熱により該ロイコ染料を発色させる顕色剤、更に該ロ
イコ染料に対する融点降下剤である増感剤、及び熱可塑
性樹脂を主体として成る記録層を少なくとも設けたもの
である。本発明の感熱記録材は感熱記録層の上に更に保
護層を設けた構成であってもよい。ここで、本発明に使
用される熱可塑性樹脂、即ち高分子結着剤は有機溶剤可
溶性の樹脂であり、水に対して不溶性である。その為、
水との接触によって生じる感熱記録層のスクラッチの低
下、剥離または溶出等を防ぐことが出来る。この効果に
よって本発明である第二の目的が達成される。
本発明で使用される熱可塑性樹脂は前記したように有
機溶剤可溶性であり、高分子結着剤として使用している
為、ロイコ染料を熱時発色させる顕色剤が限定される。
何故ならば、有機溶剤に対して可溶性の顕色剤を使用す
ると、塗液中で発色したり、塗工中に発色してしまい、
支持体上に記録層を塗工した際に地肌カブリが発生し
て、記録材としての商品価値を損ない、好ましくないた
めである。従って顕色剤として、例えば芳香族炭化水素
系の溶剤に不溶な化合物でロイコ染料を熱時発色させ得
る化合物を選ばなければならない。そのような化合物と
して以下のような化合物が考えられる。
機溶剤可溶性であり、高分子結着剤として使用している
為、ロイコ染料を熱時発色させる顕色剤が限定される。
何故ならば、有機溶剤に対して可溶性の顕色剤を使用す
ると、塗液中で発色したり、塗工中に発色してしまい、
支持体上に記録層を塗工した際に地肌カブリが発生し
て、記録材としての商品価値を損ない、好ましくないた
めである。従って顕色剤として、例えば芳香族炭化水素
系の溶剤に不溶な化合物でロイコ染料を熱時発色させ得
る化合物を選ばなければならない。そのような化合物と
して以下のような化合物が考えられる。
すなわち、ベンジル−p−ヒドロキシベンゾエート、
4−メチルベンジル−p−ヒドロキシベンゾエート、4
−メトキシベンジル−p−ヒドロキシベンゾエート、4,
4′−ジヒドロキシ−3,5′−ジアリルジフェニルスルフ
ォン、メチル−ビス(ヒドロキシフェニル)アセテー
ト、エチル−ビス(ヒドロキシフェニル)アセテート、
4−(3−クロロベンジロキシ)フェニル−4′−ヒド
ロキシフェニルスルフォン、4−(3−メチルベンジロ
キシ)フェニル−4′−ヒドロキシフェニルスルフォ
ン、4−ベンジロキシフェニル−4′−ヒドロキシフェ
ニルスルフォン、3,4−ジヒドロキシフェニル−p−ト
リルスルフォン等を挙げることが出来る。しかし、これ
らに限定されるものではない。
4−メチルベンジル−p−ヒドロキシベンゾエート、4
−メトキシベンジル−p−ヒドロキシベンゾエート、4,
4′−ジヒドロキシ−3,5′−ジアリルジフェニルスルフ
ォン、メチル−ビス(ヒドロキシフェニル)アセテー
ト、エチル−ビス(ヒドロキシフェニル)アセテート、
4−(3−クロロベンジロキシ)フェニル−4′−ヒド
ロキシフェニルスルフォン、4−(3−メチルベンジロ
キシ)フェニル−4′−ヒドロキシフェニルスルフォ
ン、4−ベンジロキシフェニル−4′−ヒドロキシフェ
ニルスルフォン、3,4−ジヒドロキシフェニル−p−ト
リルスルフォン等を挙げることが出来る。しかし、これ
らに限定されるものではない。
前記顕色剤を用いることにより、比較的地肌カブリの
ない、白色度の高い記録材が得られる。しかし、さらに
充分な地肌の白色性得るためには、染料として前記一般
式(1)で表されるフルオラン系化合物の二量体を用い
る必要がある。また、該染料は一般に融点が高いため、
記録材の感熱感度が低下するため、該フルオラン系化合
物の二量体の融点を降下させ、記録材の感熱感度を向上
させるものとして、前記一般式(2)で表される増感剤
を添加する必要がある。
ない、白色度の高い記録材が得られる。しかし、さらに
充分な地肌の白色性得るためには、染料として前記一般
式(1)で表されるフルオラン系化合物の二量体を用い
る必要がある。また、該染料は一般に融点が高いため、
記録材の感熱感度が低下するため、該フルオラン系化合
物の二量体の融点を降下させ、記録材の感熱感度を向上
させるものとして、前記一般式(2)で表される増感剤
を添加する必要がある。
以下本発明に使用する染料及び増感剤について具体例
を示して詳述する。
を示して詳述する。
まず、ロイコ染料としては、 等を挙げることができる。しかし、これらに限定される
ものではない。
ものではない。
又、前記一般式(2)であらわされる増感剤としては
以下のようなものが例示できる。
以下のようなものが例示できる。
すなわち、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラ
ン、2−(2−フルオロフェニルアミノ)−6−ジエチ
ルアミノフルオラン、2−(2−フルオルフェニルアミ
ノ)−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−7−シクロヘキシルアミノフルオラン、3
−ジエチルアミノ−5−メチル−7−t−ブチルフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノ
フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−p
−ブチルアニリノフルオラン、3−シクロヘキシルアミ
ノ−6−クロロフルオラン、2−アニリノ−3−メチル
−6−(N−エチル−p−トルイジノ)フルオラン、3
−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−ピロリジノ−7−シクロヘキシルアミノフルオラ
ン、3−N−メチルシクロヘキシルアミノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3−N−エチルペンチルア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン等を挙げる
ことができる。しかし、これらに限定されるものではな
い。
ン、2−(2−フルオロフェニルアミノ)−6−ジエチ
ルアミノフルオラン、2−(2−フルオルフェニルアミ
ノ)−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−7−シクロヘキシルアミノフルオラン、3
−ジエチルアミノ−5−メチル−7−t−ブチルフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノ
フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−p
−ブチルアニリノフルオラン、3−シクロヘキシルアミ
ノ−6−クロロフルオラン、2−アニリノ−3−メチル
−6−(N−エチル−p−トルイジノ)フルオラン、3
−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−ピロリジノ−7−シクロヘキシルアミノフルオラ
ン、3−N−メチルシクロヘキシルアミノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3−N−エチルペンチルア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン等を挙げる
ことができる。しかし、これらに限定されるものではな
い。
更に本発明に使用する熱可塑性樹脂は、水不溶性であ
り芳香族炭化水素又は炭化水素系等の有機溶剤に可溶性
にあればいずれをも使用される。ここで、熱可塑性樹脂
とは、本発明である感熱記録材の感熱記録層の高分子結
着剤として使用するものである。具体的には、ポリメタ
クリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリ
ル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル、ポリスチレン、ア
クリルースチレンコポリマー、ポリエステル樹脂、ポリ
α−メチルスチレン、ABS樹脂、クマロン樹脂、ニトロ
セルロース等を挙げることができる。これらの樹脂は水
に不溶性で、且つ通常の溶剤、例えばアルコール、石
油、油脂等の溶剤には不溶性である。
り芳香族炭化水素又は炭化水素系等の有機溶剤に可溶性
にあればいずれをも使用される。ここで、熱可塑性樹脂
とは、本発明である感熱記録材の感熱記録層の高分子結
着剤として使用するものである。具体的には、ポリメタ
クリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリ
ル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル、ポリスチレン、ア
クリルースチレンコポリマー、ポリエステル樹脂、ポリ
α−メチルスチレン、ABS樹脂、クマロン樹脂、ニトロ
セルロース等を挙げることができる。これらの樹脂は水
に不溶性で、且つ通常の溶剤、例えばアルコール、石
油、油脂等の溶剤には不溶性である。
又、感熱記録層には必要に応じて画像の鮮明性を向上
させる補助添加剤、例えば炭酸カルシウム、シリカ、ア
ルミナ、タルク等の微粉末や画像の耐候性を向上させる
紫外線吸収剤、酸化剤等を添加しても本発明の感熱記録
材の特性を何ら損なうものではない。
させる補助添加剤、例えば炭酸カルシウム、シリカ、ア
ルミナ、タルク等の微粉末や画像の耐候性を向上させる
紫外線吸収剤、酸化剤等を添加しても本発明の感熱記録
材の特性を何ら損なうものではない。
本発明においては、上記構成の感熱記録層上に保護層
を設けてもよい。この保護層に用いる樹脂としては、ポ
リエステル樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタク
リル酸エチル、ポリアクリル酸ブシル等を挙げることが
できる。又、更に保護層中に、画像の耐光性を向上させ
る紫外線吸収剤等の補助添加剤を添加しても、なんら本
発明の特性を損なうことはない。
を設けてもよい。この保護層に用いる樹脂としては、ポ
リエステル樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタク
リル酸エチル、ポリアクリル酸ブシル等を挙げることが
できる。又、更に保護層中に、画像の耐光性を向上させ
る紫外線吸収剤等の補助添加剤を添加しても、なんら本
発明の特性を損なうことはない。
次に本発明である感熱記録材の製造方法を一例をもっ
て説明する。まず、芳香族炭化水素系の溶剤にて均一に
分散した顕色材分散液中に熱可塑性樹脂を溶解させる。
次にその塗液中に分散又は溶解したロイコ染料及び必要
に応じて補助添加剤を加えて成る記録層形成溶工液を
紙、プラスチックフィルム又はシートなどの支持体上に
バー塗布、ブレード塗布、エアーナイフ塗布、グラビア
塗布、ロールコーティング塗布等の塗布法により塗布、
乾燥して、固形分4〜10g/m2の感熱記録層を設け、そ
の層上に、均一に分散して成るステアリン酸亜鉛を含み
アクリル系樹脂を高分子結着剤として成る保護層塗工液
を、前記と同様な塗布法により塗布、乾燥して固形分1
〜4g/m2の保護層を設けることによって製造することが
できる。
て説明する。まず、芳香族炭化水素系の溶剤にて均一に
分散した顕色材分散液中に熱可塑性樹脂を溶解させる。
次にその塗液中に分散又は溶解したロイコ染料及び必要
に応じて補助添加剤を加えて成る記録層形成溶工液を
紙、プラスチックフィルム又はシートなどの支持体上に
バー塗布、ブレード塗布、エアーナイフ塗布、グラビア
塗布、ロールコーティング塗布等の塗布法により塗布、
乾燥して、固形分4〜10g/m2の感熱記録層を設け、そ
の層上に、均一に分散して成るステアリン酸亜鉛を含み
アクリル系樹脂を高分子結着剤として成る保護層塗工液
を、前記と同様な塗布法により塗布、乾燥して固形分1
〜4g/m2の保護層を設けることによって製造することが
できる。
<発明の効果> 以上詳述した如く、本発明である感熱記録材は白色度
が高く、温湿度における画像の安定性、及びヘッドマッ
チング性等の基本的特性はもとより、記録媒体としての
記録後の耐久性を付与することができたと同時に高い感
熱感度を得ることができる。従って、今までロイコ染料
系を用いた感熱記録媒体が進出できなかった分野、例え
ば偽造防止の必要なチケット、カード類、プレペイドカ
ードやシールレス定期券等の記録媒体として、極めて広
い応用分野に利用することができる。
が高く、温湿度における画像の安定性、及びヘッドマッ
チング性等の基本的特性はもとより、記録媒体としての
記録後の耐久性を付与することができたと同時に高い感
熱感度を得ることができる。従って、今までロイコ染料
系を用いた感熱記録媒体が進出できなかった分野、例え
ば偽造防止の必要なチケット、カード類、プレペイドカ
ードやシールレス定期券等の記録媒体として、極めて広
い応用分野に利用することができる。
<実施例> 以下、本発明の実施例を示す。尚、各実施例中「部」
は重量部を意味する。
は重量部を意味する。
実施例1 A液 B液 上記成分A液、B液をサンドミルにて、別々に2時間
粉砕、分散した後、これらの分散液をA液4部に対して
B液1部の割合で十分に混合し記録層形成塗工液とし、
乾燥重量が7g/m2となるように合成紙(王子油化合成紙
社製、ユポEPG150)上にワイヤーバーにて塗布、乾燥し
て感熱記録層を得た。次に、保護層として、下記成分C
液を前記感熱記録層上に乾燥重量が2g/m2となるよう
に、ワイヤーバーにて塗布、乾燥して感熱記録紙を得
た。
粉砕、分散した後、これらの分散液をA液4部に対して
B液1部の割合で十分に混合し記録層形成塗工液とし、
乾燥重量が7g/m2となるように合成紙(王子油化合成紙
社製、ユポEPG150)上にワイヤーバーにて塗布、乾燥し
て感熱記録層を得た。次に、保護層として、下記成分C
液を前記感熱記録層上に乾燥重量が2g/m2となるよう
に、ワイヤーバーにて塗布、乾燥して感熱記録紙を得
た。
C液 実施例2 A液 B液 上記成分A液、B液を別々にボールミルにて12時間粉
砕、分散した。これらの分散液をA液4部に対して、B
液1部の割合で十分に混合し、記録層形成塗液とし、乾
燥重量6.5g/m2となるように188μポリエステルシート
上にワイヤーバーにて塗布乾燥して感熱記録層を得た。
次に、保護層として実施例1で用いたのと同成分のC液
を前記感熱記録層上に乾燥重量3g/m2になるようにワイ
ヤーバーにて塗布、乾燥して感熱記録シートを得た。
砕、分散した。これらの分散液をA液4部に対して、B
液1部の割合で十分に混合し、記録層形成塗液とし、乾
燥重量6.5g/m2となるように188μポリエステルシート
上にワイヤーバーにて塗布乾燥して感熱記録層を得た。
次に、保護層として実施例1で用いたのと同成分のC液
を前記感熱記録層上に乾燥重量3g/m2になるようにワイ
ヤーバーにて塗布、乾燥して感熱記録シートを得た。
比較例 A液 B液 上記成分A液、B液を別々にボールミルにて12時間粉
砕、分散した。これらの分散液をA液4部に対して、B
液1部の割合で十分に混合し、記録層形成塗液とし、乾
燥重量6.5g/m2となるように188μポリエステルシート
上にワイヤーバーにて塗布乾燥して感熱記録層を得た。
次に、保護層として実施例1で用いたのと同成分のC液
を前記感熱記録層上に乾燥重量3g/m2になるようにワイ
ヤーバーにて塗布、乾燥して感熱記録シートを得た。
砕、分散した。これらの分散液をA液4部に対して、B
液1部の割合で十分に混合し、記録層形成塗液とし、乾
燥重量6.5g/m2となるように188μポリエステルシート
上にワイヤーバーにて塗布乾燥して感熱記録層を得た。
次に、保護層として実施例1で用いたのと同成分のC液
を前記感熱記録層上に乾燥重量3g/m2になるようにワイ
ヤーバーにて塗布、乾燥して感熱記録シートを得た。
<実施例の評価> 得られた感熱記録材にサーマルシュミレーター(印字
条件:印加電圧7〜13V、2.5ms ON/OFF)を用いて熱印
字した。得られた記録画像をマクベス反射濃度計(RD−
514)によりブラック濃度を測定した。その結果を第1
図に示す。
条件:印加電圧7〜13V、2.5ms ON/OFF)を用いて熱印
字した。得られた記録画像をマクベス反射濃度計(RD−
514)によりブラック濃度を測定した。その結果を第1
図に示す。
第1図からわかる通り、実施例1〜2で得られた本発
明の感熱記録材は、増感剤を含まない比較例と比べ、高
い感熱感度を与えている。更に、本発明の記録材は、記
録後の耐熱性、耐温湿度製に優れ、印字部の画像の褪色
及び未印字部の地肌カブリがない、基本特性の優れたも
のであった。
明の感熱記録材は、増感剤を含まない比較例と比べ、高
い感熱感度を与えている。更に、本発明の記録材は、記
録後の耐熱性、耐温湿度製に優れ、印字部の画像の褪色
及び未印字部の地肌カブリがない、基本特性の優れたも
のであった。
更に、従来のロイコ系感熱紙の問題点であった、記録
後にセロテープ、消しゴム、塩ビシートなどに触れると
消色したり、ジアゾ複写紙やサインペンのインク等によ
り変色してしまうというような変化は起こらなかった。
後にセロテープ、消しゴム、塩ビシートなどに触れると
消色したり、ジアゾ複写紙やサインペンのインク等によ
り変色してしまうというような変化は起こらなかった。
第1図は実施例1,2並びに比較例に示す感熱記録材の動
的感熱感度を示す説明図である。 1……実施例1に示す感熱記録材の動的感熱感度曲線 2…… 〃 2 〃 〃 3……比較例 〃 〃
的感熱感度を示す説明図である。 1……実施例1に示す感熱記録材の動的感熱感度曲線 2…… 〃 2 〃 〃 3……比較例 〃 〃
Claims (1)
- 【請求項1】支持体上に、下記一般式(1)で表される
フルオラン系化合物の二量体であるロイコ染料と、加熱
により該ロイコ染料を発色させる顕色剤と、有機溶剤可
溶性かつ水不溶性である熱可塑性樹脂と、前記ロイコ染
料の融点降下剤として下記一般式(2)で表されるフル
オラン系化合物からなる増感剤とからなる感熱記録層を
少なくとも設けたことを特徴とする感熱記録材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62152076A JP2570747B2 (ja) | 1987-06-18 | 1987-06-18 | 感熱記録材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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-
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