JP2570698B2 - ソリツドゴルフボ−ルの製造方法 - Google Patents
ソリツドゴルフボ−ルの製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は高温短時間で架橋しても硬度や初速が低下し
ないソリッドゴルフボールを射出成形により製造する方
法に関する。
ないソリッドゴルフボールを射出成形により製造する方
法に関する。
従来の技術 従来より、ワンピースゴルフボール、ツーピースゴル
フボール及びスリーピースゴルフボール等のソリッドゴ
ルフボールとして、ポリブタジエン、メタクリル酸等の
不飽和カルボン酸、酸化亜鉛等の無機充填剤、有機過酸
化物等の遊離基発生剤を混練して加熱成形したものが知
られている。この場合、有機過酸化物として、ジクミル
パーオキサイドを単独で用いて圧縮成形することが広く
行なわれている。
フボール及びスリーピースゴルフボール等のソリッドゴ
ルフボールとして、ポリブタジエン、メタクリル酸等の
不飽和カルボン酸、酸化亜鉛等の無機充填剤、有機過酸
化物等の遊離基発生剤を混練して加熱成形したものが知
られている。この場合、有機過酸化物として、ジクミル
パーオキサイドを単独で用いて圧縮成形することが広く
行なわれている。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、ジクミルパーオキサイドのような有機
過酸化物を単独で用いたゴム組成物の架橋成形させる温
度を上昇させていくと、得られたソリッドゴルフボール
の中心部の硬度が低下し、初速が低下するという問題が
あり、高温において短時間で架橋を行なうことができ
ず、従って射出成形ができなかった。
過酸化物を単独で用いたゴム組成物の架橋成形させる温
度を上昇させていくと、得られたソリッドゴルフボール
の中心部の硬度が低下し、初速が低下するという問題が
あり、高温において短時間で架橋を行なうことができ
ず、従って射出成形ができなかった。
この場合、圧縮成形は自動化し難く、生産性も悪いと
いう問題点も有するため、自動化して生産性を向上させ
るためには、架橋時間を短くして射出成形できるように
することが望まれる。
いう問題点も有するため、自動化して生産性を向上させ
るためには、架橋時間を短くして射出成形できるように
することが望まれる。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、架橋成形す
る際の温度を上昇させても中心部の硬度や初速の低下が
みられず、しかも架橋時間の短い射出成形によるソリッ
ドゴルフボールの製造方法を提供することを目的とす
る。
る際の温度を上昇させても中心部の硬度や初速の低下が
みられず、しかも架橋時間の短い射出成形によるソリッ
ドゴルフボールの製造方法を提供することを目的とす
る。
問題点を解決するための手段及び作用 即ち、本発明は上記目的を達成するため、シス−1,4
結合を40%以上含有するポリブタジエン、不飽和カルボ
ン酸及び/又はその塩、及び遊離基発生剤を含むゴム組
成物を加熱成形し、ソリッドゴルフボールを製造するに
際し、遊離基発生剤として互いに1分間の半減期温度の
温度差が20℃以上である2種以上の有機過酸化物を用い
て射出成形するようにしたものである。
結合を40%以上含有するポリブタジエン、不飽和カルボ
ン酸及び/又はその塩、及び遊離基発生剤を含むゴム組
成物を加熱成形し、ソリッドゴルフボールを製造するに
際し、遊離基発生剤として互いに1分間の半減期温度の
温度差が20℃以上である2種以上の有機過酸化物を用い
て射出成形するようにしたものである。
この点につき更に説明すると、本発明者らは従来より
短時間で架橋成形でき、しかも性能が低下しないソリッ
ドゴルフボールを得るべく鋭意研究を行なった結果、遊
離基発生剤として1分間の半減期温度の低い化合物と高
い化合物の2種以上を用いて射出成形すると架橋成形が
従来より高温短時間で行なわれ、しかも性能の低下が見
られないことを知見し、本発明をなすに至ったものであ
る。
短時間で架橋成形でき、しかも性能が低下しないソリッ
ドゴルフボールを得るべく鋭意研究を行なった結果、遊
離基発生剤として1分間の半減期温度の低い化合物と高
い化合物の2種以上を用いて射出成形すると架橋成形が
従来より高温短時間で行なわれ、しかも性能の低下が見
られないことを知見し、本発明をなすに至ったものであ
る。
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明のソリッドゴルフボールの製造方法はシス−1,
4結合を40%以上含有するポリブタジエン、不飽和カル
ボン酸及び/又はその塩、及び遊離基発生剤を含むゴム
組成物を加熱成形するに際し、遊離基発生剤として1分
間の半減期温度の低い化合物と高い化合物との2種以上
を用いて射出成形し、ワンピースソリッドゴルフボール
やツーピースソリッドゴルフボール,スリーピースソリ
ッドゴルフボール等のソリッドコアを得るものである。
即ち、本発明の製造方法で得られたソリッドゴルフボー
ルは、カバー材を用いない場合はワンピースゴルフボー
ルに使用できると共に、カバー材を用いた場合にはツー
ピースやスリーピースゴルフボールのソリッドコアとし
て用いることができるものである。
4結合を40%以上含有するポリブタジエン、不飽和カル
ボン酸及び/又はその塩、及び遊離基発生剤を含むゴム
組成物を加熱成形するに際し、遊離基発生剤として1分
間の半減期温度の低い化合物と高い化合物との2種以上
を用いて射出成形し、ワンピースソリッドゴルフボール
やツーピースソリッドゴルフボール,スリーピースソリ
ッドゴルフボール等のソリッドコアを得るものである。
即ち、本発明の製造方法で得られたソリッドゴルフボー
ルは、カバー材を用いない場合はワンピースゴルフボー
ルに使用できると共に、カバー材を用いた場合にはツー
ピースやスリーピースゴルフボールのソリッドコアとし
て用いることができるものである。
この場合、本発明に使用されるポリブタジエンとして
は、上述したようにシス−1,4結合が40%以上のものが
用いられるが、望ましくはシス−1,4結合が80%以上の
ものが用いられる。
は、上述したようにシス−1,4結合が40%以上のものが
用いられるが、望ましくはシス−1,4結合が80%以上の
ものが用いられる。
なお、本発明においては、前記ポリブタジエンに加え
て他のゴム、例えば天然ゴム、合成ポリイソプレンゴム
等を本発明の目的を損なわない範囲で配合することもで
きる。
て他のゴム、例えば天然ゴム、合成ポリイソプレンゴム
等を本発明の目的を損なわない範囲で配合することもで
きる。
本発明において、ゴム組成物は前記の如きポリブタジ
エンを不飽和カルボン酸及び/又はその塩で架橋硬化す
るとき、互いに1分間の半減期の異なる2種以上の遊離
基発生剤を用いるものである。この場合、ポリブタジエ
ンを架橋する不飽和カルボン酸及びその塩としては、ア
クリル酸、メタクリル酸、けい酸、クロトン酸、これら
の亜鉛塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、ナトリウム
塩等が挙げられる。この際、組成物には等に無機質充填
材等の他の成分を適宜な割合で配合することができる。
無機充填剤としては酸化亜鉛、硫酸カルシウム、シリカ
等が挙げられる。
エンを不飽和カルボン酸及び/又はその塩で架橋硬化す
るとき、互いに1分間の半減期の異なる2種以上の遊離
基発生剤を用いるものである。この場合、ポリブタジエ
ンを架橋する不飽和カルボン酸及びその塩としては、ア
クリル酸、メタクリル酸、けい酸、クロトン酸、これら
の亜鉛塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、ナトリウム
塩等が挙げられる。この際、組成物には等に無機質充填
材等の他の成分を適宜な割合で配合することができる。
無機充填剤としては酸化亜鉛、硫酸カルシウム、シリカ
等が挙げられる。
ここで、本発明に使用する遊離基発生剤につき更に詳
述すると、本発明は1分間の半減期の高い遊離基発生剤
と低い遊離基発生剤との2種以上を使用するものであ
り、これによりゴルフボールの初速度を大きくし、飛距
離を増大させることができるものであるが、遊離基発生
剤としてはジアシルパーオキサイド、パーオキシエステ
ル、ジアルキルパーオキサイド及びパーケタール等の有
機過酸化物が好適に用いられ、例えば第1表に示すもの
を挙げることができる。
述すると、本発明は1分間の半減期の高い遊離基発生剤
と低い遊離基発生剤との2種以上を使用するものであ
り、これによりゴルフボールの初速度を大きくし、飛距
離を増大させることができるものであるが、遊離基発生
剤としてはジアシルパーオキサイド、パーオキシエステ
ル、ジアルキルパーオキサイド及びパーケタール等の有
機過酸化物が好適に用いられ、例えば第1表に示すもの
を挙げることができる。
この場合、これら有機過酸化物を2種以上選択使用す
る際に、その組合せとしては第2表に示すように1分間
の半減期の温度差が20℃以上ある組合せを採用するもの
で、より好ましくは30℃以上ある組合せである。
る際に、その組合せとしては第2表に示すように1分間
の半減期の温度差が20℃以上ある組合せを採用するもの
で、より好ましくは30℃以上ある組合せである。
第2表に示す組合せの中ではNo.1とNo.9の組合せが特
に好ましいものである。
に好ましいものである。
また、1分間の半減期温度の低い遊離基発生剤と高い
遊離基発生剤の配合比率は重量比で1:9〜9:1、特に3:7
〜7:3とすることが好ましい。また両者の合計配合量は
ポリブタジエン100重量部当り0.1〜6重量部とすること
が好ましい。
遊離基発生剤の配合比率は重量比で1:9〜9:1、特に3:7
〜7:3とすることが好ましい。また両者の合計配合量は
ポリブタジエン100重量部当り0.1〜6重量部とすること
が好ましい。
ここで、本発明のゴム組成物の具体的な組成を例示す
ると、ポリブタジエン100重量部、不飽和カルボン酸及
び/又はその塩10〜60重量部、充填剤10〜70重量部、遊
離基発生剤0.1〜6重量部であり、特にポリブタジエン1
00重量部、アクリル酸、メタクリル酸などの不飽和カル
ボン酸10〜30重量部、酸化亜鉛等の充填剤10〜70重量部
並びに遊離基発生剤0.5〜6重量部からなる組成物や、
ポリブタジエン100重量部、アクリル酸亜鉛又はメタク
リル酸亜鉛などの不飽和カルボン酸の金属塩20〜60重量
部、酸化亜鉛等の充填剤10〜60重量部並びに遊離基発生
剤0.1〜5重量部からなる組成物を挙げることができ、
本発明ではこれらの組成物を射出成形法により成形した
ものを好適に使用し得るが、勿論これらの組成に限定さ
れない。
ると、ポリブタジエン100重量部、不飽和カルボン酸及
び/又はその塩10〜60重量部、充填剤10〜70重量部、遊
離基発生剤0.1〜6重量部であり、特にポリブタジエン1
00重量部、アクリル酸、メタクリル酸などの不飽和カル
ボン酸10〜30重量部、酸化亜鉛等の充填剤10〜70重量部
並びに遊離基発生剤0.5〜6重量部からなる組成物や、
ポリブタジエン100重量部、アクリル酸亜鉛又はメタク
リル酸亜鉛などの不飽和カルボン酸の金属塩20〜60重量
部、酸化亜鉛等の充填剤10〜60重量部並びに遊離基発生
剤0.1〜5重量部からなる組成物を挙げることができ、
本発明ではこれらの組成物を射出成形法により成形した
ものを好適に使用し得るが、勿論これらの組成に限定さ
れない。
なお、ツーピースゴルフボールのソリッドコアは、ス
モールサイズの場合は通常直径36.4〜40.0mm、重量34.0
〜40.0g、ラージサイズの場合は通常直径37.4〜41.0m
m、重量33.4〜40.0gに形成することが好ましい。
モールサイズの場合は通常直径36.4〜40.0mm、重量34.0
〜40.0g、ラージサイズの場合は通常直径37.4〜41.0m
m、重量33.4〜40.0gに形成することが好ましい。
また、ツーピースゴルフボールなどを得る場合、本発
明のゴム組成物を用いたソリッドコアを被覆するカバー
の形成材料としてはアイオノマー樹脂を主体としたもの
が有効に使用され、例えばアイオノマー樹脂に二酸化チ
タン、酸化亜鉛、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグ
ネシウム等の無機充填剤などを配合したものを用いるこ
とができる。なお、アイオノマー樹脂としては、モノオ
レフィンと炭素原子数3〜8の不飽和モノ又はジカルボ
ン酸及びそれらのエステルからなる群より選ばれる1種
又は2種以上との重合体に交叉金属結合を付与したもの
が好適に用いられる。
明のゴム組成物を用いたソリッドコアを被覆するカバー
の形成材料としてはアイオノマー樹脂を主体としたもの
が有効に使用され、例えばアイオノマー樹脂に二酸化チ
タン、酸化亜鉛、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグ
ネシウム等の無機充填剤などを配合したものを用いるこ
とができる。なお、アイオノマー樹脂としては、モノオ
レフィンと炭素原子数3〜8の不飽和モノ又はジカルボ
ン酸及びそれらのエステルからなる群より選ばれる1種
又は2種以上との重合体に交叉金属結合を付与したもの
が好適に用いられる。
また、本発明のゴム組成物を用いてソリッドコア又は
ボールを作成するに当り、ソリッドコア又はボールは上
述した材料をバンバリーミキサーやロール等の通常の混
練機を用いて混練した後、これをコア又はボール用金型
に射出成形し、この成形体を加熱することにより成形す
ることができる。ここで、加熱温度は、例えば120〜190
℃とすることができる。この場合、高温短時間で架橋す
るという目的を有効に達成するためには、加熱温度は15
0〜190℃の範囲とすることが好ましい。射出成形の条件
としては、シリンダー予熱温度30〜80℃の範囲、射出圧
力1000〜2000kg/cm2の範囲、ノズル径1〜4mmの範囲が
好ましく用いられる。なお、その他の射出成形の方法は
公知の方法が採用し得る。また、カバーをソリッドコア
に被覆する方法も特に制限されず、例えばあらかじめ半
球殻状に成形した一対のカバーでソリッドコアを包み、
加熱成形して一体化する方法や、コアの周囲にカバー材
を射出成形して一体化する方法などを採用し得る。
ボールを作成するに当り、ソリッドコア又はボールは上
述した材料をバンバリーミキサーやロール等の通常の混
練機を用いて混練した後、これをコア又はボール用金型
に射出成形し、この成形体を加熱することにより成形す
ることができる。ここで、加熱温度は、例えば120〜190
℃とすることができる。この場合、高温短時間で架橋す
るという目的を有効に達成するためには、加熱温度は15
0〜190℃の範囲とすることが好ましい。射出成形の条件
としては、シリンダー予熱温度30〜80℃の範囲、射出圧
力1000〜2000kg/cm2の範囲、ノズル径1〜4mmの範囲が
好ましく用いられる。なお、その他の射出成形の方法は
公知の方法が採用し得る。また、カバーをソリッドコア
に被覆する方法も特に制限されず、例えばあらかじめ半
球殻状に成形した一対のカバーでソリッドコアを包み、
加熱成形して一体化する方法や、コアの周囲にカバー材
を射出成形して一体化する方法などを採用し得る。
発明の効果 以上述べたように、本発明に係るソリッドゴルフボー
ルの製造方法は、ソリッドゴルフボールを得るためのゴ
ム組成物としてシス−1,4結合を40%以上含有するポリ
ブタジエンと不飽和カルボン酸及び/又はその金属塩と
遊離基発生剤とを含むゴム組成物を加熱成形する際、遊
離基発生剤として1分間の半減期温度の温度差が20℃以
上である半減期温度の低い化合物と高い化合物との2種
以上を用いて射出成形したので、架橋成形温度を高くし
ても硬度や初速度が低下せず、短時間にソリッドゴルフ
ボールを射出成形により製造することができるものであ
る。
ルの製造方法は、ソリッドゴルフボールを得るためのゴ
ム組成物としてシス−1,4結合を40%以上含有するポリ
ブタジエンと不飽和カルボン酸及び/又はその金属塩と
遊離基発生剤とを含むゴム組成物を加熱成形する際、遊
離基発生剤として1分間の半減期温度の温度差が20℃以
上である半減期温度の低い化合物と高い化合物との2種
以上を用いて射出成形したので、架橋成形温度を高くし
ても硬度や初速度が低下せず、短時間にソリッドゴルフ
ボールを射出成形により製造することができるものであ
る。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、
本発明は下記の実施例によって限定されるものではな
い。
本発明は下記の実施例によって限定されるものではな
い。
〔実施例1〜5、比較例1〜4〕 シス−1,4結合を98%含むポリブタジエン100重量部、
アクリル酸亜鉛32重量部、酸化亜鉛19重量部、老化防止
剤0.2重量部及び遊離基発生剤として第3表に示すAを
用いた場合は0.8重量部、BとCとの混合物を用いた場
合は1.8重量部を配合した組成物を混練し、50℃に予熱
したシリンダーで射出圧力1600kg/cm2にて直径3mmのノ
ズルからモールドへ射出した後、第4表に示す温度及び
時間で成形して直径38.2mmのソリッドコアを製造した。
得られたコアの物性を第4表に示したが、ジクミルパー
オキサイド単独の場合には、温度上昇と共に初速の低下
が認められるのに対し、本発明の製造方法の場合には、
むしろ温度上昇により硬度、初速共に向上していること
が分かる。
アクリル酸亜鉛32重量部、酸化亜鉛19重量部、老化防止
剤0.2重量部及び遊離基発生剤として第3表に示すAを
用いた場合は0.8重量部、BとCとの混合物を用いた場
合は1.8重量部を配合した組成物を混練し、50℃に予熱
したシリンダーで射出圧力1600kg/cm2にて直径3mmのノ
ズルからモールドへ射出した後、第4表に示す温度及び
時間で成形して直径38.2mmのソリッドコアを製造した。
得られたコアの物性を第4表に示したが、ジクミルパー
オキサイド単独の場合には、温度上昇と共に初速の低下
が認められるのに対し、本発明の製造方法の場合には、
むしろ温度上昇により硬度、初速共に向上していること
が分かる。
なお、比較例として圧縮成形してソリッドコアを製造
し、得られたコアの物性も併せて第4表に示したが、第
4表に見られるように圧縮成形を用いた場合は架橋時間
が比較的長時間要することが知見される。
し、得られたコアの物性も併せて第4表に示したが、第
4表に見られるように圧縮成形を用いた場合は架橋時間
が比較的長時間要することが知見される。
〔実施例6、比較例5〜7〕 第5表に示す各種有機過酸化物を使用し、シス−1,4
−ポリブタジエン100重量部、アクリル酸亜鉛32重量
部、酸化亜鉛19重量部、老化防止剤0.2重量部及び第5
表に示す量の有機過酸化物からなる組成物を混練し、実
施例1と同条件で射出成形して168℃で所定時間架橋
し、ソリッドコアを作成した。
−ポリブタジエン100重量部、アクリル酸亜鉛32重量
部、酸化亜鉛19重量部、老化防止剤0.2重量部及び第5
表に示す量の有機過酸化物からなる組成物を混練し、実
施例1と同条件で射出成形して168℃で所定時間架橋
し、ソリッドコアを作成した。
また、アイオノマー樹脂からなるカバー材料を上記ソ
リッドコアに射出成形してツーピースゴルフボールを得
た。
リッドコアに射出成形してツーピースゴルフボールを得
た。
第5表の結果から、本発明の製造方法によって得られ
たツーピースゴルフボールは、従来の遊離基発生剤を単
独で用いたものに比べ、高温(168℃)で架橋しても飛
び性能に優れていることがわかる。
たツーピースゴルフボールは、従来の遊離基発生剤を単
独で用いたものに比べ、高温(168℃)で架橋しても飛
び性能に優れていることがわかる。
Claims (1)
- 【請求項1】シス−1,4結合を40以上含有するポリブタ
ジエン、不飽和カルボン酸及び/又はその塩、及び遊離
基発生剤を含むゴム組成物を加熱成形し、ソリッドゴル
フボールを製造するに際し、遊離基発生剤として互いに
1分間の半減期温度の温度差が20℃以上である2種以上
の有機過酸化物を用いて射出成形することを特徴とする
ソリッドゴルフボールの製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60187718 | 1985-08-27 | ||
JP60-187718 | 1985-08-27 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62122684A JPS62122684A (ja) | 1987-06-03 |
JP2570698B2 true JP2570698B2 (ja) | 1997-01-08 |
Family
ID=16210957
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61191466A Expired - Fee Related JP2570698B2 (ja) | 1985-08-27 | 1986-08-15 | ソリツドゴルフボ−ルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2570698B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6474241A (en) * | 1987-09-14 | 1989-03-20 | Sumitomo Chemical Co | Rubber composition |
JP2576787B2 (ja) * | 1993-03-12 | 1997-01-29 | ブリヂストンスポーツ株式会社 | ゴルフボール |
JP2007283150A (ja) * | 2007-08-09 | 2007-11-01 | Bridgestone Sports Co Ltd | ワンピースゴルフボール |
JP2007283149A (ja) * | 2007-08-09 | 2007-11-01 | Bridgestone Sports Co Ltd | ワンピースゴルフボール |
JP2008149190A (ja) * | 2008-03-14 | 2008-07-03 | Bridgestone Sports Co Ltd | ツーピースソリッドゴルフボール |
JP2009195761A (ja) * | 2009-06-12 | 2009-09-03 | Bridgestone Sports Co Ltd | ゴルフボール |
US20120165470A1 (en) * | 2010-12-23 | 2012-06-28 | Bridgestone Corporation | Rubber composition for golf balls |
US9717954B2 (en) | 2013-07-06 | 2017-08-01 | Feng Tay Enterprises Co., Ltd. | Method of forming a cured elastomer and articles of the cured elastomer |
US9328224B2 (en) * | 2013-09-17 | 2016-05-03 | Nike, Inc. | Dynamically crosslinked thermoplastic material process |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3989568A (en) * | 1974-11-21 | 1976-11-02 | Acushnet Company | Polyurethane covered golf balls |
JPS5737459A (en) * | 1980-08-18 | 1982-03-01 | Hayakawa Rubber | Golf ball |
JPS5778876A (en) * | 1980-11-06 | 1982-05-17 | Sumitomo Rubber Ind | Solid golf ball |
JPS60145159A (ja) * | 1984-01-09 | 1985-07-31 | 横浜ゴム株式会社 | ツ−ピ−スゴルフボ−ル |
-
1986
- 1986-08-15 JP JP61191466A patent/JP2570698B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62122684A (ja) | 1987-06-03 |
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