JP2567020B2 - 糸巻きゴルフボール - Google Patents
糸巻きゴルフボールInfo
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- JP2567020B2 JP2567020B2 JP63048959A JP4895988A JP2567020B2 JP 2567020 B2 JP2567020 B2 JP 2567020B2 JP 63048959 A JP63048959 A JP 63048959A JP 4895988 A JP4895988 A JP 4895988A JP 2567020 B2 JP2567020 B2 JP 2567020B2
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- golf ball
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- wound golf
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はトランス−1.4−ポリイソプレンベースのカ
バー材を被覆した糸巻きゴルフボールに関する。
バー材を被覆した糸巻きゴルフボールに関する。
(従来の技術およびその課題) ゴルフボールのカバー材として一般にアイオノマー樹
脂を主成分とするカバーとトランス−1,4−ポリイソプ
レンベースのカバー材(いわゆるバラタカバー)とが知
られている。
脂を主成分とするカバーとトランス−1,4−ポリイソプ
レンベースのカバー材(いわゆるバラタカバー)とが知
られている。
バラタカバーはそれ自体優れた性能を有し、古くから
使用されているが、その性能を更に向上する努力は今な
おなされている。
使用されているが、その性能を更に向上する努力は今な
おなされている。
一方、アイオノマー樹脂に無機充填剤および無機補強
剤(例えば、ガラス繊維)を配合して、耐久性、対衝撃
性を改良する技術は公知である。(特公昭60−7946号公
報)。しかしながら、これはアイオノマー樹脂の技術で
あり全く素材が異なるバラタカバーに不用意に応用する
ことは難しい。
剤(例えば、ガラス繊維)を配合して、耐久性、対衝撃
性を改良する技術は公知である。(特公昭60−7946号公
報)。しかしながら、これはアイオノマー樹脂の技術で
あり全く素材が異なるバラタカバーに不用意に応用する
ことは難しい。
(課題を解決するための手段) 本発明者等はバラタカバーに上記特公昭60−7946号公
報では具体的に示されていない無機単結晶繊維を配合し
た場合、意外にもバラタカバーの反撥性能がより一層向
上されることを見出した。
報では具体的に示されていない無機単結晶繊維を配合し
た場合、意外にもバラタカバーの反撥性能がより一層向
上されることを見出した。
すなわち、本発明は糸巻きコアとカバーからなる糸巻
きゴルフボールにおいて、該カバーがトランス−1,4−
ポリイソプレンベースのカバー材中に無機単結晶繊維を
配合したものであることを特徴とする糸巻きゴルフボー
ルを提供する。
きゴルフボールにおいて、該カバーがトランス−1,4−
ポリイソプレンベースのカバー材中に無機単結晶繊維を
配合したものであることを特徴とする糸巻きゴルフボー
ルを提供する。
本発明に用いる無機単結晶繊維は平均繊維長10〜100
μ、好ましくは10〜60μで、直径0.2〜3μ、好ましく
は0.2〜2μのものが好ましい。このような無機単結晶
繊維の例としてはチタン酸カリウム繊維、硫酸カルシウ
ム繊維が挙げられる。無機繊維の長さおよび直径が大き
過ぎる場合には、補強性が高すぎて反撥弾性を阻害す
る。また製造時にパーティングライン研摩工程で平滑に
仕上り難く、仕上げに時間がかかる。単結晶繊維の配合
量はトランス−1,4−ポリイソプレン100重量部に対し5
〜20重量部が好ましい。5重量部以下では初速向上への
寄与が少なく、また20重量部より多いとゴム硬度が上り
また初速が低下する。
μ、好ましくは10〜60μで、直径0.2〜3μ、好ましく
は0.2〜2μのものが好ましい。このような無機単結晶
繊維の例としてはチタン酸カリウム繊維、硫酸カルシウ
ム繊維が挙げられる。無機繊維の長さおよび直径が大き
過ぎる場合には、補強性が高すぎて反撥弾性を阻害す
る。また製造時にパーティングライン研摩工程で平滑に
仕上り難く、仕上げに時間がかかる。単結晶繊維の配合
量はトランス−1,4−ポリイソプレン100重量部に対し5
〜20重量部が好ましい。5重量部以下では初速向上への
寄与が少なく、また20重量部より多いとゴム硬度が上り
また初速が低下する。
本発明に用いるカバー材は糸巻きコア上に被覆され
る。糸巻きコアは通常液状コアやソリッドコアを延伸ゴ
ム糸で巻き付けた構造を有する。液状コアは通常水また
は硫酸バリウムや少量のエチレングリコール等を含んだ
水性ペーストを加硫ゴム製パックに入れたコアである。
ソリッドコアは反撥性の高いハイシスポリブタジエンに
種々の添加剤を加えて加硫成形したものである。この液
状コアまたはソリッドコアを常套の糸ゴム延伸力を付与
して巻き付ける。糸ゴムはゴルフボール用糸ゴムとして
一般的に使用されるものであればよく、特に限定される
ものではない。
る。糸巻きコアは通常液状コアやソリッドコアを延伸ゴ
ム糸で巻き付けた構造を有する。液状コアは通常水また
は硫酸バリウムや少量のエチレングリコール等を含んだ
水性ペーストを加硫ゴム製パックに入れたコアである。
ソリッドコアは反撥性の高いハイシスポリブタジエンに
種々の添加剤を加えて加硫成形したものである。この液
状コアまたはソリッドコアを常套の糸ゴム延伸力を付与
して巻き付ける。糸ゴムはゴルフボール用糸ゴムとして
一般的に使用されるものであればよく、特に限定される
ものではない。
本発明のカバー材はトランス−1,4−ポリイソプレン
をベースとするが、種々の成分を添加してもよい。添加
剤の例としては、天然ゴム、ハイスチレンレジン、亜鉛
華、酸化チタン、加硫促進剤、イオウ等が挙げられる。
このような添加剤の量はトランス−1,4−ポリイソプレ
ン100重量部に対し天然ゴム5〜20重量部、ハイスチレ
ンレジン5〜20重量部、亜鉛華1〜10重量部、酸化チタ
ン1〜20重量部、加硫促進剤0.1〜2重量部、イオウ0.1
〜2重量部である。
をベースとするが、種々の成分を添加してもよい。添加
剤の例としては、天然ゴム、ハイスチレンレジン、亜鉛
華、酸化チタン、加硫促進剤、イオウ等が挙げられる。
このような添加剤の量はトランス−1,4−ポリイソプレ
ン100重量部に対し天然ゴム5〜20重量部、ハイスチレ
ンレジン5〜20重量部、亜鉛華1〜10重量部、酸化チタ
ン1〜20重量部、加硫促進剤0.1〜2重量部、イオウ0.1
〜2重量部である。
上記カバー材は糸巻きコア上に種々の方法により被覆
されるが、通常圧縮成形等の方法により被覆され、例え
ば70〜160℃の温度でプレスにより圧縮成形される。
されるが、通常圧縮成形等の方法により被覆され、例え
ば70〜160℃の温度でプレスにより圧縮成形される。
(発明の効果) 本発明により得られた糸巻きゴルフボールはカバー材
が特殊な無機単結晶繊維を配合したものであり、ボール
の初速が向上し、ひいては飛距離のすぐれたバラタカバ
ーボールを得ることができた。
が特殊な無機単結晶繊維を配合したものであり、ボール
の初速が向上し、ひいては飛距離のすぐれたバラタカバ
ーボールを得ることができた。
(実施例) 本発明を実施例により更に詳細に説明する。本発明は
これら実施例に限定されない。
これら実施例に限定されない。
参考例 ポリブタジエンベースゴムに比重調製として硫酸バリ
ウム、酸化亜鉛、加硫剤としてイオウ、加硫促進剤を配
合・混練し、150℃20分間圧縮成形して、直径約32m/mの
ソリッドセンターを得た。このセンターにシスイソプレ
ンベースの加硫系ゴムを約10倍に延伸して巻き付け、直
径約39.5mmの糸巻き芯を得た。
ウム、酸化亜鉛、加硫剤としてイオウ、加硫促進剤を配
合・混練し、150℃20分間圧縮成形して、直径約32m/mの
ソリッドセンターを得た。このセンターにシスイソプレ
ンベースの加硫系ゴムを約10倍に延伸して巻き付け、直
径約39.5mmの糸巻き芯を得た。
実施例および比較例 表−1に示すゴルフボールのカバー配合物をオープン
ロールで十分混練し、シート状にし所定の大きさに切断
して130℃でプレスし、半球状のハーフカップを得た。
これを上記製造例で得た直径約39.5mmの糸巻きコアに被
せ、85℃で常套の圧縮成形をし、その後二硫化炭素を用
いて48時間ガス加硫し、ペイント塗装を施して1.68イン
チのゴルフボールを得た。得られたゴルフボールの物性
を表−1に示す。
ロールで十分混練し、シート状にし所定の大きさに切断
して130℃でプレスし、半球状のハーフカップを得た。
これを上記製造例で得た直径約39.5mmの糸巻きコアに被
せ、85℃で常套の圧縮成形をし、その後二硫化炭素を用
いて48時間ガス加硫し、ペイント塗装を施して1.68イン
チのゴルフボールを得た。得られたゴルフボールの物性
を表−1に示す。
1 クラレ株式会社から市販のトランス−1,4−ポリイ
ソプレン。2 日本ゼオン(株)製ニッポール2007J。3 大塚化学(株)社から市販の平均繊維長10〜20μ、
繊維直径0.2〜0.5μのK2Ti6O13の組成をもつ単結晶無機
繊維。4 U.S.Gypsum社から市販の平均繊維長50〜60μ、直径
2μ、アスペクト比約30を有する硫酸カルシウムの単結
晶無機繊維。5 U.S.Gypsum社から市販の平均粒子径1.4μを有する
硫酸カルシウム。6 PGA表示7 45m/sのヘッドスピードで打撃した場合。8 45m/sのスピードでボールを衝撃板に繰り返し衝突
させボールが変形するまでの回数を比較例を100として
指数表示したもの。
ソプレン。2 日本ゼオン(株)製ニッポール2007J。3 大塚化学(株)社から市販の平均繊維長10〜20μ、
繊維直径0.2〜0.5μのK2Ti6O13の組成をもつ単結晶無機
繊維。4 U.S.Gypsum社から市販の平均繊維長50〜60μ、直径
2μ、アスペクト比約30を有する硫酸カルシウムの単結
晶無機繊維。5 U.S.Gypsum社から市販の平均粒子径1.4μを有する
硫酸カルシウム。6 PGA表示7 45m/sのヘッドスピードで打撃した場合。8 45m/sのスピードでボールを衝撃板に繰り返し衝突
させボールが変形するまでの回数を比較例を100として
指数表示したもの。
上記結果から明らかなように、本発明のカバー材を用
いたゴルフボールは従来の充填剤を配合したもの(比較
例2)よりもボール初速が速く、耐久性は特に大差はな
い。このことから明らかなように無機単結晶繊維をトラ
ンス−1,4−ポリイソプレンゴムに配合することは補強
性は高く保持したまま、ボールの初速を向上させる働き
をもたらしている。
いたゴルフボールは従来の充填剤を配合したもの(比較
例2)よりもボール初速が速く、耐久性は特に大差はな
い。このことから明らかなように無機単結晶繊維をトラ
ンス−1,4−ポリイソプレンゴムに配合することは補強
性は高く保持したまま、ボールの初速を向上させる働き
をもたらしている。
Claims (3)
- 【請求項1】糸巻きコアとカバーからなる糸巻きゴルフ
ボールにおいて、該カバーがトランス−1,4−ポリイソ
プレンベースのカバー材中に無機単結晶繊維をトランス
−1,4−ポリイソプレン100重量部に対し5〜20重量部配
合したものであることを特徴とする糸巻きゴルフボー
ル。 - 【請求項2】無機単結晶繊維が平均繊維長10〜100μお
よび直径0.2〜3μである請求項1記載の糸巻きゴルフ
ボール。 - 【請求項3】無機単結晶繊維がチタン酸カリウムまたは
硫酸カルシウムの単結晶繊維である請求項1記載の糸巻
きゴルフボール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63048959A JP2567020B2 (ja) | 1988-03-02 | 1988-03-02 | 糸巻きゴルフボール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63048959A JP2567020B2 (ja) | 1988-03-02 | 1988-03-02 | 糸巻きゴルフボール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01223980A JPH01223980A (ja) | 1989-09-07 |
JP2567020B2 true JP2567020B2 (ja) | 1996-12-25 |
Family
ID=12817818
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63048959A Expired - Fee Related JP2567020B2 (ja) | 1988-03-02 | 1988-03-02 | 糸巻きゴルフボール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2567020B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2725374B2 (ja) * | 1989-05-24 | 1998-03-11 | ブリヂストンスポーツ株式会社 | 糸捲きゴルフボール |
JP3629420B2 (ja) | 2000-08-24 | 2005-03-16 | 住友ゴム工業株式会社 | ゴルフボール |
US7137908B2 (en) | 2001-12-10 | 2006-11-21 | Sri Sports Limited | Golf ball |
JP4020634B2 (ja) | 2001-12-14 | 2007-12-12 | Sriスポーツ株式会社 | ゴルフボール |
JP4011910B2 (ja) | 2001-12-27 | 2007-11-21 | Sriスポーツ株式会社 | ゴルフボール |
JP4043243B2 (ja) | 2002-01-28 | 2008-02-06 | Sriスポーツ株式会社 | ゴルフボール |
-
1988
- 1988-03-02 JP JP63048959A patent/JP2567020B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01223980A (ja) | 1989-09-07 |
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