JP2007283150A - ワンピースゴルフボール - Google Patents
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Abstract
【効果】本発明のワンピースゴルフボールは、加硫時間が短縮されて生産性が良好であり、しかも打感、反発性に優れたものである。
【選択図】なし
Description
しかしながら、上記提案に関しては、反発性に更なる改良が求められている。
更に、特開2001−149505号〜特開2001−149507号公報、特開2002−293996号公報にも提案があるが、なお反発性の点で改良の余地がある。
請求項1:
シス−1,4−結合を95重量%以上、1,2−ビニル結合の含有量を1.7%以下含有し、ムーニー粘度(ML1+4(100℃))が40以上である希土類元素系触媒を用いて合成されるポリブタジエンを60〜100重量%含むゴム基材100重量部に対して、不飽和カルボン酸を10〜40重量部、金属酸化物を10〜60重量部及び有機過酸化物を0.1〜0.8重量部配合してなるゴム組成物の加硫成形物からなるワンピースゴルフボール、
請求項2:
ポリブタジエンの分子量分布Mw/Mn(Mw:重量平均分子量、Mn:数平均分子量)が2.0〜8.0である請求項1記載のワンピースゴルフボール、
請求項3:
ポリブタジエンが、Nd系触媒を用いて合成され、引き続き末端変性剤を反応させて得られる変性ポリブタジエンゴムである請求項1又は2記載のワンピースゴルフボール、
請求項4:
上記ポリブタジエンに加えて、第2のポリブタジエンとしてVIII族の触媒を用いて合成されたポリブタジエンをゴム基材中40重量%以下の割合で含み、この第2のポリブタジエンのムーニー粘度(ML1+4(100℃))が50未満である請求項1,2又は3記載のワンピースゴルフボール、
請求項5:
第2のポリブタジエンの分子量分布Mw/Mnが3.0〜6.0であり、25℃における5重量%トルエン溶液の粘度が100mPa・s以上500mPa・s以下である請求項4記載のワンピースゴルフボール、
請求項6:
更に、有機硫黄化合物をゴム基材100重量部に対して0.2〜5重量部含有する請求項1〜5のいずれか1項記載のワンピースゴルフボール、
請求項7:
有機過酸化物を2種以上含み、そのうち155℃における半減期が1番短い有機過酸化物を(a)、1番長い有機過酸化物を(b)とし、(a)の半減期をat、(b)の半減期をbtとした場合、半減期の比bt/atが7以上20以下である請求項1〜6のいずれか1項記載のワンピースゴルフボール。
本発明のゴルフボールは、
(A)シス−1,4−結合を60重量%以上含有し、ムーニー粘度(ML1+4(100℃))が40以上である希土類元素系触媒を用いて合成されたポリブタジエンを主材とするゴム基材、
(B)不飽和カルボン酸、
(C)金属酸化物、
(D)有機過酸化物、
好ましくは、更に
(E)有機硫黄化合物、
(F)無機充填剤
を含有するゴム組成物の加硫成形物を構成要素とするものである。
また、1,2−ビニル結合の含有量が1.7%以下であることが必要であり、好ましくは1.5%以下である。
(1)ポリマーの活性末端にアルコキシシリル基を持つ化合物を反応させることにより得られる。アルコキシシリル基を持つ化合物としては、エポキシ基又はイソシアナート基を分子内に少なくとも1個有するアルコキシシラン化合物が好適に使用される。具体例としては、3−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシジルオキシプロピルトリエトキシシラン、(3−グリシジルオキシプロピル)メチルジメトキシシラン、(3−グリシジルオキシプロピル)メチルジエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)トリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)トリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)メチルジメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルジメトキシシラン、3−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシランの縮合物、(3−グリシジルオキシプロピル)メチルジメトキシシランの縮合物などのエポキシ基含有アルコキシシラン;3−イソシアナートプロピルトリメトキシシラン、3−イソシアナートプロピルトリエトキシシラン、(3−イソシアナートプロピル)メチルジメトキシシラン、(3−イソシアナートプロピル)メチルジエトキシシラン、3−イソシアナートプロピルトリメトキシシランの縮合物、(3−イソシアナートプロピル)メチルジメトキシシランの縮合物などのイソシアナート基含有アルコキシシラン化合物が挙げられる。
(3)分子中に、Y=C=Z結合(式中、Yは炭素原子、酸素原子、チッ素原子又はイオウ原子、Zは酸素原子、チッ素原子又はイオウ原子を示す)を含有するヘテロクムレン化合物、
(4)分子中に下記結合を含有するヘテロ3員環化合物、
(5)ハロゲン化イソシアノ化合物、
(6)R8−(COOH)m 、R9(COX)m 、R10−(COO−R11)m 、R12−OCOO−R13、R14−(COOCO−R15)m 、又は下記式で示されるカルボン酸、酸ハロゲン化物、エステル化合物、炭酸エステル化合物又は酸無水物、
(7)R17 l M″(OCOR18)4-l 、R19 lM″(OCO−R20−COOR21)4-l、又は下記式で示されるカルボン酸の金属塩
ここで、ニッケル系触媒としては、例えば、ニッケルケイソウ土のような1成分系、ラネーニッケル/四塩化チタンのような2成分系、ニッケル化合物/有機金属/三フッ化ホウ素エーテラートのような3成分系のもの等を挙げることができる。なお、ニッケル化合物としては、担体付還元ニッケル、ラネーニッケル、酸化ニッケル、カルボン酸ニッケル、有機ニッケル錯塩などが用いられる。また、有機金属としては、トリエチルアルミニウム、トリ−n−プロピルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリ−n−ヘキシルアルミニウム等のトリアルキルアルミニウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム、1,4−ジリチウムブタン等のアルキルリチウム、ジエチル亜鉛、ジブチル亜鉛等のジアルキル亜鉛等を挙げることができる。
また、第2のポリブタジエンの25℃における5重量%トルエン溶液の粘度ηが100mPa・s以上、より好ましくは120mPa・s以上、更に好ましくは140mPa・s以上、特に好ましくは160mPa・s以上、最も好ましくは200mPa・s以上で、500mPa・s以下、より好ましくは450mPa・s以下、更に好ましくは400mPa・s以下、特に好ましくは350mPa・s以下、最も好ましいのは300mPa・s以下であることが好ましい。
(E)成分の有機硫黄化合物としては、例えば、チオフェノール、チオフトール、ハロゲン化チオフェノール又はそれらの金属塩が挙げられる。より具体的には、ペンタクロロチオフェノール、ペンタフルオロチオフェノール、ペンタブロモチオフェノール、パラクロロチオフェノール又はそれらの亜鉛塩、硫黄数が2〜4のジフェニルポリスルフィド、ジベンジルポリスルフィド、ジベンゾイルポリスルフィド、ジベンゾチアゾイルポリスルフィド、ジチオベンゾイルポリスルフィド、アルキルフェニルジスルフィド類、フラン環を有する硫黄化合物類、チオフェン環を有する硫黄化合物類が挙げられるが、特に、ペンタクロロチオフェノールの亜鉛塩、ジフェニルジスルフィドを好適に用いることができる。
表1に示すポリブタジエン(BR)を使用し、表2に示すゴム組成物を用いて、170℃で30分間の加硫により、ワンピースゴルフボールを作成した。この場合、ディンプルが形成された表面をペイントで被覆し、外径42.7mm、重量45.3gのワンピースソリッドゴルフボールを得た。
上記コアの100kg(980N)荷重たわみ量、反発性及びゴルフボールの飛び性能を下記方法により評価した。結果を表2に示す。
得られたゴルフボールに対し、100kg(980N)荷重負荷時の変形量(mm)を計測した。
反発性
公認機関USGAと同タイプの初速度計で初速度を測定し、実施例、比較例については比較例1を基準にしたときの初速度の差を表した。
飛び性能
打撃マシンにてドライバー(W#1,Tour Stage X500,ロフト9°、シャフトX,ブリヂストンスポーツ社製)にて、ヘッドスピード45m/s(HS45)で打撃したときの飛び性能を測定した。
押し出し作業性の評価
押し出し後のスラグ肌及びスラグ形状について下記基準で評価した。
4 スラグ肌がきれいで非常に良好
3 スラグ肌にややざらつきがあるが良好
2 スラグ肌に毛羽立ちがあるが押し出し可能
1 スラグの形状不良が起こり、所定量の押し出しが困難
比較例2:メタクリル酸が多すぎ、打感が硬い
比較例3:メタクリル酸が少なすぎ、反発性が低い
比較例4:Ni系触媒を用いて重合したBRの添加量が少ないため、反発性が低い
比較例5:有機過酸化物が多いため、反発性が低い
Claims (7)
- シス−1,4−結合を95重量%以上、1,2−ビニル結合の含有量を1.7%以下含有し、ムーニー粘度(ML1+4(100℃))が40以上である希土類元素系触媒を用いて合成されるポリブタジエンを60〜100重量%含むゴム基材100重量部に対して、不飽和カルボン酸を10〜40重量部、金属酸化物を10〜60重量部及び有機過酸化物を0.1〜0.8重量部配合してなるゴム組成物の加硫成形物からなるワンピースゴルフボール。
- ポリブタジエンの分子量分布Mw/Mn(Mw:重量平均分子量、Mn:数平均分子量)が2.0〜8.0である請求項1記載のワンピースゴルフボール。
- ポリブタジエンが、Nd系触媒を用いて合成され、引き続き末端変性剤を反応させて得られる変性ポリブタジエンゴムである請求項1又は2記載のワンピースゴルフボール。
- 上記ポリブタジエンに加えて、第2のポリブタジエンとしてVIII族の触媒を用いて合成されたポリブタジエンをゴム基材中40重量%以下の割合で含み、この第2のポリブタジエンのムーニー粘度(ML1+4(100℃))が50未満である請求項1,2又は3記載のワンピースゴルフボール。
- 第2のポリブタジエンの分子量分布Mw/Mnが3.0〜6.0であり、25℃における5重量%トルエン溶液の粘度が100mPa・s以上500mPa・s以下である請求項4記載のワンピースゴルフボール。
- 更に、有機硫黄化合物をゴム基材100重量部に対して0.2〜5重量部含有する請求項1〜5のいずれか1項記載のワンピースゴルフボール。
- 有機過酸化物を2種以上含み、そのうち155℃における半減期が1番短い有機過酸化物を(a)、1番長い有機過酸化物を(b)とし、(a)の半減期をat、(b)の半減期をbtとした場合、半減期の比bt/atが7以上20以下である請求項1〜6のいずれか1項記載のワンピースゴルフボール。
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