JP2570472Y2 - 壁パネル下部の取付金具 - Google Patents

壁パネル下部の取付金具

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JP2570472Y2
JP2570472Y2 JP256893U JP256893U JP2570472Y2 JP 2570472 Y2 JP2570472 Y2 JP 2570472Y2 JP 256893 U JP256893 U JP 256893U JP 256893 U JP256893 U JP 256893U JP 2570472 Y2 JP2570472 Y2 JP 2570472Y2
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秀機 福永
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ミサワセラミックス株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、建物のいわゆるカーテ
ンウォール構法において、壁パネルを鉄骨フレーム等の
建物躯体に取り付ける際に利用する壁パネルの取付金具
に関するものであり、特に、壁パネルの下部の取付けに
利用する取付金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カーテンウォール構法に利用する壁パネ
ル取付金具としては、例えば、特開平2−252849
号公報に示されるものがある。これは、梁などの躯体に
定規アングルとよばれる支持アングルを固定し、この支
持アングルに、壁パネルの上下部に取付た所要形状の金
物を係合して支持するようにしている。具体的には、壁
パネルの下部に側面視L字形で、ボルトを螺合して高さ
を調整する機能を備えた自重受け金具を取り付け、支持
アングルに対して上方より載置し、別部材のL字形側板
を自重受け金具と支持アングル間に添設して固定するも
のである。
【0003】しかし、上記のような壁パネル取付金具で
は、壁パネルの高さは調整可能であっても、壁パネルの
出入りを調整することができない。一般的に、カーテン
ウォール構法の建物は、壁パネルが取付けられる躯体
が、H形鋼等の梁材、柱材で構成されている。これらの
鋼材には、部材としての直線度、平坦度等の精度にバラ
ツキがあることはよく知られている。また、壁パネルに
ついても、特に、プレキャストコンクリート板によるパ
ネルの場合、大板になるほど物理的影響を受けたわみな
どにより平面度に若干のバラツキを生ずる。
【0004】このため、上記のような鋼材で構成した躯
体に壁パネルを取付ける場合には、取付け金具は壁面外
方向への出入調整機能を有する事が好ましい。また、そ
の調整は容易に行えることが好ましい。上記のような壁
面外方向への出入調整機能を有する取付金具を、本願出
願人は、以前に、特開平4−238933号公報および
特開平4−247144号公報に示すものを提案してい
る。上記取付金具は、壁パネルを、壁面外方向の出入調
整するための機能を有するとともに、その調整を容易に
行うことができ、十分な効果を有している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、支持アングル
を基準に考えると、一方のパネルは、外方に押し出すよ
うにして調整し、他方のパネルは内側に引き込むように
して調整することが必要となる。このため、上記の特開
平4−238933号公報および特開平4−24714
4号公報のように、取付金具の突出片の係合溝の内部で
あって、支持アングルの立片の躯体側の間隙をボルトま
たはクサビプレートで調整するのみでなく、さらに、取
付金具の突出片の係合溝の内部であって、前記支持アン
グルの立片の壁パネル側でも調整できることが好まし
い。
【0006】そして、取付金具の突出片の係合溝の内部
であって、支持アングルの立片の壁パネル側の調整のた
めに、特開平4−247144号公報に示すクサビプレ
ートのような介在物を用いることも可能である。しか
し、取付金具の突出片の係合溝の内部であって、支持ア
ングルの立片の躯体側の下方には、アングル材さらに梁
などといったものが存在するが、支持アングルの立片の
壁パネル側の下方には、そのようなものが存在しない。
このため、上記のクサビプレートのような介在物を用い
た場合、作業時、さらに調整終了後、介在物または取付
金具とアングル材との固定前に何らかの原因により、支
持アングルの立片の壁パネル側空隙が拡がると介在物が
下方に落下することになり、安全性に問題がある。そこ
で、本考案の目的は、壁パネルの出入の調整を、安全か
つ容易に行うことができる壁パネル下部取付金具を提供
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するもの
は、壁パネルの下部に取付けて、躯体に固定した支持ア
ングルに係合固定する取付金具であって、該取付金具
は、前記壁パネル面の下部に固定するための取付片と、
該取付片から面外に突出する突出片を有し、平面視略T
字状となっており、前記突出片は、下辺より上方に延び
る、前記支持アングルの立片を挿入可能な係合溝を有す
ると共に、該係合溝の内部で該突出片と前記支持アング
ルの立片間に挿入されるライナーを有しており、該ライ
ナーは、平板部と該平板部の両側部に設けられた同一方
向に屈曲した2つの屈曲部を有し、該屈曲部はその幅が
屈曲部の一端より他端に向かって徐々に広がる略三角形
状を有し、該屈曲部の少なくとも一方は、前記支持アン
グルの立片の先端に吊下可能となっている壁パネル下部
の取付金具である。
【0008】そして、前記ライナーは、前記係合溝の内
部で前記支持アングルの立片の前記壁パネル側に、該ラ
イナーの一方の屈曲部が前記支持アングルの立片の先端
に吊下された状態で、挿入されるものであることが好ま
しい。
【0009】また、前記取付金具は、前記係合溝の内部
で前記支持アングルの立片の前記壁パネル側に挿入され
る外側ライナーと、前記係合溝の内部で前記支持アング
ルの立片の前記躯体側に挿入される内側ライナーを有
し、少なくとも前記外側ライナーは、平板部と該平板部
の両側部に設けられた同一方向に屈曲した2つの屈曲部
を有し、該屈曲部はその幅が屈曲部の一端より他端に向
かって徐々に広がる略三角形状を有し、該屈曲部の少な
くとも一方は、前記支持アングルの立片の先端に吊下可
能となっている壁パネル下部の取付金具である。そし
て、前記内側ライナーは、前記外側ライナーと同じもの
であることが好ましい。
【0010】
【作用】まず、躯体の所定位置に、支持アングルを溶接
固定する。そして、壁パネルの下部に取付金具を固定す
る。取付金具を固定した壁パネルを吊り下げて、取付金
具の突出片の係合溝内に、支持アングルの立片を位置さ
せ、さらに、壁パネルと支持アングルの縦方向相互位置
を調整する。そして、係合溝の内部で支持アングルの立
片と突出片との間にライナーを挿入する。そして、立片
の壁パネル側の空隙にライナーを打ち込む際には、ライ
ナーの屈曲部が、立片の先端に吊下される状態にて行
い、ライナーの落下を防止する。また、必要により、立
片の躯体側へもライナーを介在させ、立片の外側および
内側の2つのライナーの挿入状態を調整することによ
り、微妙な壁パネルの出入調整を行う。
【0011】
【実施例】本考案の壁パネル下部取付金具を図面を参照
して説明する。図1は、本考案の壁パネル下部の取付金
具の一実施例の分解斜視図、図2は、図1に示した取付
金具を組立てた状態の正面図、図3は、図1に示した取
付金具を組立てた状態の側面図、図4は、図2のA−A
線断面図、図5は、本考案の壁パネル下部取付金具に使
用されるライナーの斜視図、図6は、本考案の他の実施
例の壁パネル下部取付金具の分解斜視図、図7および図
8は、本考案の壁パネル下部取付金具の作用を説明する
ための説明図、図9は、壁パネル下部取付金具による取
付けを行った状態を示す参考図である。
【0012】この実施例の壁パネル下部取付金具1は、
図1に示すように、壁パネル6の内面下部に固定される
壁パネル側部材2と、躯体側の梁5に固定される支持ア
ングル4の底辺42上に載置される梁側支持部材3と、
壁パネル側部材2の係合溝24の内部で突出片22と支
持アングル4の立片41間に挿入されるライナー25,
26とにより構成されている。
【0013】壁パネル側部材2は、図1、図2、図3お
よび図4に示すように、取付片21と突出片22からな
る平面視略T字状の鋼製部材であり、この実施例では、
不等辺山形鋼を背中合わせに重ねて形成されている。ま
た、この実施例に限らず、2枚の鋼板片をT状に直交さ
せて溶接により形成してもよい。そして、取付片21
は、壁パネル6の内面に接し、その下辺が壁パネル6の
下辺付近となるように固定される。また、取付片21に
は、取付け高さを調整可能に縦長に形成された2個のボ
ルト穴23が穿設されている。そして、取付片21は、
壁パネル6に設けられている押込みナット61に、上記
のボルト穴23を所定の位置にて一致させ、ボルト62
により、壁パネル6に固定される。
【0014】突出片22は、取付片21の縦方向中央線
に沿って取付片21から垂直方向に、つまり梁5側に向
かって突出している。突出片22には、その下辺より上
方にほぼ垂直に伸びる係合溝24が設けられている。こ
の係合溝24は、壁パネル6を梁5に対して位置決めし
た時の壁パネル側部材2の突出片22の下辺が梁5の上
に固定された支持アングル4の立片41と交差し干渉す
る位置に設けられている。さらに、係合溝24の幅は、
支持アングル4の立片41の厚さより広く形成されてお
り、立片41の挿入をより容易なものとしており、言い
換えれば、係合溝24内に立片41が挿入されたとき、
立片41と係合溝24との間に間隙が形成されるように
している。また、係合溝24の深さ、つまり垂直方向の
切り込み深さは、立片41の高さとほぼ同じか、やや大
きいものに形成されている。
【0015】梁側支持部材3は、2つのL字状部材とそ
れらの締め付け部材であるボルト33およびナットによ
り構成されている。それぞれのL字状部材は、底辺部3
1a,31bと立片部32a,32bを有しており、左
右一対となるように、立片部32a,32bが対向配置
されている。そして、梁側支持部材3は、この立片部3
2a,32b間にて突出片22を挟持しており、その状
態は、締め付けボルト33を立片部に設けられた縦長の
ボルト穴34および突出片22に設けられたボルト穴に
貫通させ、ナットにより固定されている。
【0016】梁側支持部材3の底辺部31a,31b
は、梁5の上に載せられる。具体的には、支持アングル
4の底辺部42上に載置される。そして、この梁側支持
部材3と壁パネル側部材2の両者間にはネジ方式の縦方
向相互位置調整機構35が設けられている。具体的に
は、この実施例では、梁側支持部材3の一方の立片32
aの上辺側方に受け止め片36を設け、その上方位置の
壁パネル側部材2の突出片22の上部を上記の受け止め
片36とほぼ平行となるように屈曲させた屈曲部とし、
さらに、この屈曲部にネジ溝を有するネジ穴37を設
け、これにボルト38を螺合する。ボルト38を回動さ
せることにより、その下端が受け止め片36を押圧し
て、壁パネル側部材2と梁側支持部材3との縦方向相互
位置、つまり配置後の壁パネルと梁との関係高さが容易
に調整できる。また、屈曲部およびネジ溝を有するネジ
穴のかわりに、壁パネル側部材2の突出片22の上部側
面にナットを装着してもよい。支持アングル4は、山形
鋼を用い、立片41が、装着される壁パネル6の内面と
平行になるように、梁5の所定位置に溶接固定される。
【0017】ライナー26は、係合溝24の内部で突出
片22と支持アングル4の立片41間に挿入可能なもの
であり、このライナー26の挿入の程度により、支持ア
ングル4に対する壁パネルの出入が調整される。そし
て、ライナー26は、図5に示すように、平板部26a
と平板部26aの両側部に設けられた同一方向に屈曲し
た2つの屈曲部26b,26bを有し、屈曲部26bは
その幅が屈曲部26bの一端より他端に向かって徐々に
広がる略三角形状を有し、屈曲部26b,26bの少な
くとも一方は、支持アングル4の立片41の先端への引
掛けにより吊下可能となっている。そして、ライナー2
6は、図1ないし図4に示すように、屈曲部26bが支
持アングル4の立片41の先端に吊下された状態にて、
係合溝24の内部で支持アングル4の立片41の壁パネ
ル側に挿入される。このライナー26は、一方の屈曲部
26bが、立片41への吊下部を構成し、他方の屈曲部
26bが、くさび効果を発揮する。そして、この屈曲部
を有することにより、壁パネルの出入調整作業時、さら
に調整終了後、取付金具と支持アングルとの固定前に何
らかの原因により、支持アングルの立片との壁パネル側
空隙が拡がることがあっても、ライナー26は、立片4
1の先端により吊下された状態を維持するので、下方に
落下することがなく、安全である。
【0018】また、図面に示す実施例では、ライナー
は、25,26の2つを使用しているが、そのいずれか
一方のみの使用でもよい。好ましくは、図面に示すよう
に、2つのライナー25,26を用いることである。一
方は、係合溝24の内部で支持アングル4の立片41の
壁パネル側に挿入し、他方は、立片41の梁側に挿入さ
れる。このように、2つのライナーにより支持アングル
4の立片を基準として壁パネル側部材2の位置を調整す
るものとすることにより、あらかじめ係合溝24の幅を
大きいものとすることが可能となり、係合溝24内への
立片41の挿入作業も容易となり、また、梁への支持ア
ングル4の固定作業における支持アングルの固定位置の
誤差も吸収できる。さらに、2つのライナーの挿入程度
を調整することにより、微妙な出入の調整を行うことが
できる。さらに、支持アングル4の立片41の両側面
に、ライナーを設け、係合溝24の空隙を完全に補填す
ることにより、壁パネルに正圧、負圧のいずれの風圧が
かかっても、どちらにも移動せず、後に行われる取付金
具1と建物躯体(言い換えれば、支持アングル)との溶
接作業まで、その設定した状態を維持することができ
る。また逆に、2つのライナーを挿入可能なものとする
ためには、係合溝24は、支持アングル4の立片41と
2つのライナーの少なくとも先端部(屈曲部幅の狭い側
の先端部)を挿入可能な幅を有することが必要となる。
【0019】また、ライナー25は、ライナー26のよ
うな両側部が屈曲したものでなく、ムクのクサビ状をし
たものでもよい。好ましくは、図面に示すように、ライ
ナー26と同じものとすることであり、取付金具1に使
用される部品種を少なくでき、かつ作業時に、立片41
の内側、外側に入れるライナーを区別することも必要な
く、作業も容易なものとなる。また、上記説明では、梁
側支持部材3と壁パネル側部材2の両者間にはネジ方式
の縦方向相互位置調整機構35が設けられたものを用い
て説明したが、これに限らず、例えば、図6に示すよう
に、壁パネル側部材2の突出片22の下辺と支持アング
ル4の底辺42間に座金Aを介在させることにより、両
者の縦方向相互位置を調整するものであってもよい。
【0020】次に、このように構成された壁パネル取付
金具1を用いた壁パネルの固定作業について、図面を用
いて説明する。まず、梁5の上に、支持アングル4を載
せ、設定位置にて溶接固定する。次に、壁パネル6の下
部に取付金具1の壁パネル側部材2の取付片21を当
て、取付ボルト穴23を壁パネル6の押込みナット61
に合わせて取付ボルト62で固定する。壁パネル側部材
2を固定した壁パネル6を吊り下げて、壁パネル側部材
2の突出片22の係合溝24内に、支持アングル4の立
片41が挿入された状態となるように位置させる。そし
て、梁側支持部材3の左右の立片32a,32bにて壁
パネル側部材2の突出片22を挟持した状態で、締め付
けボルト33を貫通させて仮締めし、底辺31a,31
bを梁5の上(支持アングル4の底辺42の上)に載置
する。そして、縦方向調整機構35のボルト38を回動
操作して、壁パネル側部材2と梁側支持部材3との縦方
向相互位置を調整した後、締め付けボルト33を本締め
する。これによって、梁5と壁パネル6との関係高さは
設定通りとなる。
【0021】続いて、係合溝24の内部で支持アングル
4の立片41と突出片22との間にライナー25,26
を挿入する。このライナーの挿入作業は、ライナーを挿
入する前における係合溝24内の支持アングル4の立片
41の位置、言い換えれば、壁パネルの出入の状態によ
り相違する。例えば、壁パネル側部材(または、壁パネ
ル外面)が標準設定位置より突出している場合には、図
7に示すように、壁パネルを梁側に引き込むために、ま
ず内側(立片41の梁側)にライナー25を打ち込み、
設定位置となるまでライナー25を挿入する。そして、
位置が決まった後、外側(立片41の壁パネル側)にラ
イナー26を打ち込み、壁パネル(壁パネル側部材)の
出入位置を固定する。よって、この状態では、内側ライ
ナー25の方が外側ライナー26に比べて、より深く係
合溝24内に挿入されている。なお、この外側のライナ
ー26の打ち込みは、ライナー26の屈曲部26bが、
立片41の先端に吊下される状態にて、言い換えれば、
屈曲部26bの内面が立片41の先端と接触する状態に
て行われる。
【0022】また、壁パネル側部材(または、壁パネル
外面)が標準設定位置より引き込まれている場合には、
図8に示すように、壁パネルを突出させるために、まず
外側(立片41の壁パネル側)にライナー26を打ち込
み、壁パネル(壁パネル側部材)の出入位置を調整す
る。そして、内側(立片41の梁側)にライナー25を
打ち込み、出入位置を固定する。また、あらかじめ内側
(立片41の梁側)にライナー25を挿入しておいたこ
とにより、壁パネル側部材(または、壁パネル外面)が
標準設定位置より引き込まれている場合には、図8に示
すように、壁パネルを突出させるために、外側(立片4
1の壁パネル側)にライナー26を打ち込むと同時に、
内側(立片41の梁側)にライナー25の位置をずら
せ、出入位置を固定する。よって、上述のような図8に
示す場合では、外側ライナー26の方が内側ライナー2
5に比べて、より深く係合溝24内に挿入されている。
上記説明では、2つのライナー25,26を用いている
が、壁パネルの出入を一方に寄せて調整できる場合は、
1つのライナーの使用で出入位置の調整が行われる。こ
のようにして、上下および左右の壁パネル間の目地ライ
ンが正確に決まり、図9に示すような状態となる。
【0023】そして、図に示すように壁パネル側部材2
と梁側支持部材3、壁パネル側部材2と支持アングル4
の接触部を溶接固定し、また、締付けボルト33やナッ
ト、座金と梁側支持部材3との間の点溶接による緩み止
めを行い、取付けを堅牢、安定化する。なお、縦方向相
互調整機構35のボルト38、ライナー25,26は上
記の固定作業終了後取り外してもよい。また、ライナー
25,26と壁パネル側部材および梁側支持部材3の接
触部、ライナー25,26と支持アングル4の立片との
接触部を溶接固定してもよい。
【0024】
【考案の効果】本考案の壁パネル下部の取付金具は、壁
パネルの下部に取付けて、躯体に固定した支持アングル
に係合固定する取付金具であって、該取付金具は、前記
壁パネル面の下部に固定するための取付片と、該取付片
から面外に突出する突出片を有し、平面視略T字状とな
っており、さらに、前記突出片は、下辺より上方に延び
る、前記支持アングルの立片を挿入可能な係合溝を有す
ると共に、該係合溝の内部で該突出片と前記支持アング
ルの立片間に挿入されるライナーを有しており、該ライ
ナーは、平板部と該平板部の両側部に設けられた同一方
向に屈曲した2つの屈曲部を有し、該屈曲部はその幅が
屈曲部の一端より他端に向かって徐々に広がる略三角形
状を有し、該屈曲部の少なくとも一方は、前記支持アン
グルの立片の先端に吊下可能となっている。よって、取
付金具の突出片の係合溝の内部であって、支持アングル
の立片の躯体側のようにアングル材さらに梁などといっ
たものが下方に存在しない支持アングルの立片の壁パネ
ル側にライナーを設ける場合であっても、ライナーの屈
曲部が、立片の先端により吊下された状態となっている
ので、壁パネルの出入調整作業時、さらに調整終了後、
取付金具とアングル材との固定前に何らかの原因によ
り、支持アングルの立片との壁パネル側空隙が拡がるこ
とがあっても、ライナーが落下することがなく、安全で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案の壁パネル下部の取付金具の一
実施例の分解斜視図である。
【図2】図2は、図1に示した取付金具を組立てた状態
の正面図である。
【図3】図3は、図1に示した取付金具を組立てた状態
の側面図である。
【図4】図4は、図2のA−A線断面図である。
【図5】図5は、本考案の壁パネル下部の取付金具に使
用されるライナーの斜視図である。
【図6】図6は、本考案の他の実施例の壁パネル下部取
付金具の分解斜視図である。
【図7】図7は、本考案の壁パネル下部の取付金具の作
用を説明するための説明図である。
【図8】図8は、本考案の壁パネル下部の取付金具の作
用を説明するための説明図である。
【図9】図9は、壁パネル下部の取付金具による取付け
を行った状態を示す参考図である。
【符号の説明】
1 壁パネル下部の取付金具 2 壁パネル側部材 3 梁側支持部材 4 支持アングル 5 梁 6 壁パネル 21 取付片 22 突出片 24 係合溝 25 ライナー 26 ライナー 41 立片

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁パネルの下部に取付けて、躯体に固定
    した支持アングルに係合固定する取付金具であって、該
    取付金具は、前記壁パネル面の下部に固定するための取
    付片と、該取付片から面外に突出する突出片を有し、平
    面視略T字状となっており、前記突出片は、下辺より上
    方に延びる、前記支持アングルの立片を挿入可能な係合
    溝を有すると共に、該係合溝の内部で該突出片と前記支
    持アングルの立片間に挿入されるライナーを有してお
    り、該ライナーは、平板部と該平板部の両側部に設けら
    れた同一方向に屈曲した2つの屈曲部を有し、該屈曲部
    はその幅が屈曲部の一端より他端に向かって徐々に広が
    る略三角形状を有し、該屈曲部の少なくとも一方は、前
    記支持アングルの立片の先端に吊下可能となっているこ
    とを特徴とする壁パネル下部の取付金具。
  2. 【請求項2】 壁パネルの下部に取付けて、躯体に固定
    した支持アングルに係合固定する取付金具であって、該
    取付金具は、前記壁パネル面の下部に固定するための取
    付片と、該取付片から面外に突出する突出片を有し、平
    面視略T字状となっており、前記突出片は、下辺より上
    方に延びる、前記支持アングルの立片を挿入可能な係合
    溝を有すると共に、該係合溝の内部で該支持アングルの
    立片の前記壁パネル側に挿入される外側ライナーと、前
    記係合溝の内部で前記支持アングルの立片の前記躯体側
    に挿入される内側ライナーを有し、少なくとも前記外側
    ライナーは、平板部と該平板部の両側部に設けられた同
    一方向に屈曲した2つの屈曲部を有し、該屈曲部はその
    幅が屈曲部の一端より他端に向かって徐々に広がる略三
    角形状を有し、該屈曲部の少なくとも一方は、前記支持
    アングルの立片の先端に吊下可能となっていることを特
    徴とする壁パネル下部の取付金具。
  3. 【請求項3】 前記内側ライナーは、前記外側ライナー
    と同じものである請求項2に記載の壁パネル下部の取付
    金具。
JP256893U 1993-01-05 1993-01-05 壁パネル下部の取付金具 Expired - Lifetime JP2570472Y2 (ja)

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JP256893U JP2570472Y2 (ja) 1993-01-05 1993-01-05 壁パネル下部の取付金具

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