JP2570388Y2 - 車両の空気調和装置 - Google Patents

車両の空気調和装置

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JP2570388Y2
JP2570388Y2 JP143993U JP143993U JP2570388Y2 JP 2570388 Y2 JP2570388 Y2 JP 2570388Y2 JP 143993 U JP143993 U JP 143993U JP 143993 U JP143993 U JP 143993U JP 2570388 Y2 JP2570388 Y2 JP 2570388Y2
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duct
air
foot
outlet
differential
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JP143993U
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Inventor
浩 大和田
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UD Trucks Corp
Original Assignee
UD Trucks Corp
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車内の空調を行うと共
に、その空調により得られた空気をフロントウインドウ
やサイドウインドウに吹きつけ、これらのウインドウの
霜の付着を回避する車両の空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車その他車両では、車内を快適にす
ると共に、ウインドウへの霜の付着を回避する空気調和
装置が設けられる。
【0003】図3は、従来の空気調和装置の構成例を示
す図である。図において、ブロアユニット31の吹出口
は、クーリングユニット32を介してヒータユニット3
3に継合する。ヒータユニット33の第一の送風口は、
フロントウインドウの中央下部からそのフロントウイン
ドウに沿って左右に配置されるフロントデフロスタ(以
下、「フロントデフ」という。)ダクト34に継合され
る。ヒータユニット33の第二の送風口は、車内の各部
に対する送風用のベンチレーションダクト(以下、「ベ
ントダクト」という。)35に継合される。ヒータユニ
ット33の第三の送風口は、運転席および助手席の下に
対する送風用のフットダクト361、362に継合する。
フロントデフダクト34の右端は運転席側でサイドデフ
ダクト371 に継合し、フロントデフダクト34の左端
は助手席側でサイドデフダクト372 に継合する。フロ
ントデフダクト34の側面にはフロントウインドウの面
に沿った吹出口381〜385が形成され、ベントダクト
35の側面には車内の送風先に対応した点に個別に対応
した吹出口391〜394が形成される。フットダクト3
1 の側面には運転者の足もとに対応した吹出口401
が形成され、フットダクト362 の側面には助手者の足
もとに対応した吹出口401 が形成される。サイドデフ
ダクト371 の側面には運転席側のサイドウインドウの
面に対応した吹出口411 が形成され、サイドデフダク
ト372 の側面には助手席側のサイドウインドウの面に
対応した吹出口412 が形成される。
【0004】このような構成の空気調和装置では、例え
ば、車内の暖房を行う場合には、ヒータユニット33
は、ブロアユニット31からクーリングユニット32を
介して送風される風を温める。ヒータユニット33が有
する第一〜第三の送風口は車内に要求される空調の態様
に応じて開閉設定され、その空調の態様は、操作者の指
定に応じて、デフロストモード、ベントモード、フット
モード、バイレベルモードおよびフット/デフモードの
5種類のモードの何れか1つに設定される。
【0005】デフロストモードでは、第一の送風口のみ
が開かれ、その送風口から配風される温風は、フロント
デフダクト34およびサイドデフダクト371 、372
を介して、吹出口381〜385、411、412からフロ
ントウインドウおよび左右のサイドウインドウに吹き付
けられる。したがって、これらのウインドウでは、温度
が上昇して外気温度による凍結状態が解消されると共
に、霜の付着が回避される。
【0006】ベントモードおよびフットモードでは、そ
れぞれ第二および第三の送風口のみが開かれ、これらの
送風口から配風される温風は、ベントダクト35を介し
て吹出口391〜934から吹き出て車内の気温を高めた
り、フットダクト361 、362 を介して吹出口4
1、402から吹き出て運転席や助手席に着座する者の
足もとを温める。
【0007】バイレベルモードはベントモードとフット
モードとを組み合わせたものであり、フット/デフモー
ドはフットモードとデフロストモードとを組み合わせた
ものであるから、ここではこれらのモードの説明を省略
する。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の空気調和装置では、デフロストモードにおける吹
出口381〜385、411、412は、何れも同様にして
各ウインドウに温風を吹き出すために、冬季には、フロ
ントウインドウに付着した霜は、その温風によりとける
が、再び車外の低い温度により凍結する。したがって、
ワイパーは、このような凍結により定格以上の負荷がか
かって故障する場合があった。
【0009】また、運転中にサイドウインドウを閉めた
まま車外の様子を確認する場合には、そのサイドウイン
ドウと車外に設けられたサイドミラーとを介して得られ
る視界を確保する必要がある。しかし、従来の空気調和
装置では、吹出口411 、412 のみから温風を吹き出
す機能を有しないために、上述した視界を確保しつつワ
イパーの故障を回避することはできなかった。なお、従
来、ベントダクトの吹出口が運転席側のサイドデフダク
トの吹出口を兼ねてサイドウインドウに常時温風を吹き
出すことにより、上述した問題点を解決しようとするも
のがあったが、専用のダクトが必要であって構造が複雑
であるために、車両の構造その他の制約から適用できな
い場合が多かった。
【0010】本考案は、冬季、フロントデフダクトの吹
出口から温風の吹き出しによるフロントウインドウの霜
の付着を防止し、またサイドウインドのくもりを無くし
てミラーの視界を確保できる車両の空気調和装置を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案は、温風発生源に
少なくともフロントデフダクトとフットダクトを連結
し、フロントデフダクトの両端にサイドデフダクトを取
り付け、前記フロントデフダクト、サイドデフダクトお
よびフットダクトに吹出口を設けた車両の空気調和装置
において、上記フットダクトの端とフロントデフダクト
の端またはサイドデフダクトとを連結ダクトで連結した
ことを特徴とする。
【0012】
【作用】本考案にかかわる空気調和装置では、フットモ
ードを選択すると、温風がフットダクトに配風されてフ
ットダクトに設けられた吹出口より吹き出ると共に、連
結ダクトを通り、更にフロントデフダクトの端およびサ
イドデフダクト(又は直接サイドデフダクト)を通って
サイドデフダクトの吹出口より温風が吹き出る。この温
風の吹き出しによりサイドウインドのくもりが防止され
る。
【0013】なお、フロントガラスへの温風の吹き出し
はないので、霜の付着が防止される。
【0014】
【実施例】以下、図面に基づいて本考案の実施例につい
て詳細に説明する。図1は、本考案の一実施例を示す図
である。
【0015】図において、図3に示すものと機能および
構成が同じものについては、同じ参照番号を付与して示
し、ここではその説明を省略する。本実施例の特徴は、
サイドデフダクト371 との継合部の近傍に他のダクト
に継合可能な連結継合部を有するフロントデフダクト1
1を従来のフロントデフダクト34に代えて備え、二股
に別れたフットダクト361 の右端の一方と上述したフ
ロントデフダクト11の連結継合部との間にそれぞれ継
合し、両者間を結ぶ連結ダクト12を備えた点にある。
【0016】以下、本実施例の動作を説明する。フット
モードに設定された状態では、ヒータユニット33によ
って所望の温度に暖められた温風は、従来例と同様にし
てフットダクト361 、362 に配風され、吹出口40
1、402から吹き出る。さらに、このようにフットダク
ト361に配風された温風は、連結ダクト12およびフ
ロントデフダクト11の連結継合部を介してサイドデフ
ダクト371 に導かれ、吹出口411 から運転席側のサ
イドウインドウに吹き付けられる。また、フロントデフ
ダクト11に設けられた吹出口381〜385について
は、吹出口411 に比べると、上述した連結継合部に対
する距離が遠く、かつ吹出口の径が小さい。したがっ
て、フロントウインドウでは、吹出口381〜385から
吹き出される温風の風量は極めて小さく、車内の空気に
よる拡散も相乗的に作用するために実効的には加熱され
ない。
【0017】このように本実施例によれば、フロントウ
インドウに吹き付けられる温風の量を抑えつつ運転席側
のサイドウインドウに確実に温風を吹き付けることがで
きるので、冬季にフロントウインドウについた霜の再凍
結に起因して生じるワイパーの故障を回避し、かつサイ
ドウインドウを閉じた状態での走行中におけるミラーの
視界が確保される。
【0018】また、本実施例では、フロントデフダクト
11を介して連結ダクト12により導かれた温風をサイ
ドダクト411 に与えているが、本考案では、このよう
な構成に限定されず、例えば、図2(a) に示すように、
フロントデフダクトの構成を従来と同じ構成とし、サイ
ドデフダクト411 に連結ダクト12を直接継合させる
構成を用いてもよい。
【0019】さらに、本実施例では、フロントウインド
ウに吹き付けられる温風の量を抑えつつ運転席側のサイ
ドウインドのみに温風を吹き付けるために、連結ダクト
12を用いたが、本考案は、このような場合に限定され
ず、例えば、図2(b) に示すように、フロントデフダク
ト20の側面の内、サイドデフダクト372 との継合部
に近い部分とフットダクト362 との間を連結ダクト2
1を介して結ぶことにより、助手席側のサイドウインド
ウについても同様に適用可能である。また、このような
場合には、図2(c) に示すように、サイドデフダクト3
2 に連結ダクト21を直接継合させてもよい。
【0020】なお、フットダクトの端とフロントデフダ
クトの端またはサイドデフダクトとを連結する連結ダク
トについては、車体の密封された構造体を利用してもよ
い。
【0021】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
フットモードにおいてフットダクトに配風される温風を
サイドデフダクト上の吹出口に近く、かつフロントデフ
ダクト上の吹出口から隔たった点に導く連結ダクトを設
けることにより、フロントウインドウに吹き付けられる
温風の風量を抑えつつ確実にサイドウインドウを車内か
ら温める。
【0022】すなわち、従来例において冬季にフロント
ウインドウに付着した霜が再凍結することに起因して発
生していたワイパーの故障が回避され、かつサイドウイ
ンドウに霜が付着し難くなって車外の様子を確認するた
めの視界が確保される。
【0023】したがって、本考案を適用した車両では、
良好な運転環境が確保され、性能と信頼性とが高められ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す図である。
【図2】本考案の他の実施例を示す図である。
【図3】従来の空気調和装置の構成例を示す図である。
【符号の説明】
11,20,34 フロントデフダクト 12,21 連結ダクト 31 ブロアユニット 32 クーリングユニット 33 ヒータユニット 35 ベントダクト 36 フットダクト 37 サイドデフダクト 38,39,40,41 吹出口

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温風発生源に少なくともフロントデフダ
    クトとフットダクトを連結し、フロントトデフダクトの
    両端にサイドデフダクトを取り付け、前記フロントデフ
    ダクト、サイドデフダクトおよびフットダクトに吹出口
    を設けた車両の空気調和装置において、上記フットダク
    トの端とフロントデフダクトの端またはサイドデフダク
    トとを連結ダクトで連結したことを特徴とする車両の空
    気調和装置。
JP143993U 1993-01-25 1993-01-25 車両の空気調和装置 Expired - Lifetime JP2570388Y2 (ja)

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JPH0657706U JPH0657706U (ja) 1994-08-12
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