JP2570249Y2 - 生理用ナプキン - Google Patents

生理用ナプキン

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JP2570249Y2
JP2570249Y2 JP1991080061U JP8006191U JP2570249Y2 JP 2570249 Y2 JP2570249 Y2 JP 2570249Y2 JP 1991080061 U JP1991080061 U JP 1991080061U JP 8006191 U JP8006191 U JP 8006191U JP 2570249 Y2 JP2570249 Y2 JP 2570249Y2
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polymer sheet
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美恵子 那須
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はショーツ外側への止着部
をウイング状に設けた生理用ナプキンに係るものであっ
て、経血の横漏れ防止を行うとともにナプキンの吸収能
力を高めて、サラッとした使用感を得ようとするもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、生理用ナプキンは、装着時のズレ
を防止するために、ポリマーシートの両側にウイング状
の幅広部を形成し、この幅広部の外面をショーツ外面に
止着する事を行っていた。
【0003】しかしながら、使用者の経血流出量が多か
ったり、またナプキンを長時間装着すると、ナプキン
は、この幅広部をショーツの外側に折り込んでいるた
め、この幅広部を伝わって、使用者の経血が横漏れを生
じ、衣類等を汚染する虞れがあった。
【0004】また、従来の生理用ナプキンは、表面シー
トに接触した経血が、吸収層およびポリマーシートに迅
速に吸収されず、表面シートと吸収層との間に、一時的
に経血が滞留して、逆流したりするため、使用感を悪く
するものであった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案は上述のごとき
課題を解決しようとするものであって、ナプキンは、シ
ョーツ外面にウイング状の幅広部を止着しても、経血が
幅広部を伝わって横漏れを生じる事がなく、衣類等の汚
染防止を可能とする。
【0006】また、使用者の体から流出した経血を、滞
留させたり、逆流させたりする事なく、ナプキンに迅速
に吸収し、経血の拡散による横漏れを防止するとともに
使用者にサラッとした使用感を提供しようとするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は上述のごとき課
題を解決するため、ショーツ内面への内面止着部を外面
側に形成した防漏シートと、透水性の表面シートとの間
に、表面シートおよび防漏シートよりも幅狭で体液吸収
性のポリマーシートを介装し、このポリマーシートの両
側に、表面シートと防漏シートとから成るサイドフラッ
プを突出するとともにポリマーシートの長さ方向の中央
部の両側に、防漏シートを延長突出して幅広部を設け、
この幅広部の外面側にショーツ外面への外面止着部を形
成するとともにこの幅広部およびサイドフラップの表面
を、撥水性の被覆シートで被覆し、この被覆シートのポ
リマーシート側を外側へ折返し、ポリマーシートの両側
に横漏れ防止片を形成するとともにこの横漏れ防止片に
弾性糸を接続し、横漏れ防止片を収縮方向に付勢して成
るものである。
【0008】また、第2の考案は、ショーツ内面への内
面止着部を外面側に形成した防漏シートと、透水性の表
面シートとの間に、表面シートおよび防漏シートよりも
幅狭で体液吸収性のポリマーシートを介装し、このポリ
マーシートの両側に、表面シートと防漏シートとから成
るサイドフラップを突出するとともに表面シートとポリ
マーシートとの間に、外側シートを形成位置し、この外
側シートを、ポリプロピレンの表面をポリエチレンで被
覆した複合繊維50wt%以上で構成する目付8g/m2〜15g
/m2の通液性不織布により形成し、この外側シートのポ
リマーシート側に、中間シートを形成位置し、この中間
シートを、レーヨン20wt%以上で構成する親水性繊維を
目付18g/m2〜40g/m2とし、これをウォーターニードリ
ング加工して形成し、この中間シートのポリマーシート
側に、内側シートを形成位置し、この内側シートを、パ
ルプ90wt%以上で構成する親水性繊維を目付30g/m2〜5
0g/m2で設けたスポット吸収性を有する不織布により形
成し、この内側シートのポリマーシート側に、ポリマー
とパルプとの混合物から成る吸収シート体をポリマーシ
ートよりも幅狭に形成し、このポリマーシートの長さ方
向の中央部の両側に、防漏シートを延長突出して幅広部
を設け、この幅広部の外面側にショーツ外面への外面止
着部を形成するとともにこの幅広部およびサイドフラッ
プの表面を、撥水性の被覆シートで被覆し、この被覆シ
ートのポリマーシート側を外側へ折返し、ポリマーシー
トの両側に横漏れ防止片を形成するとともにこの横漏れ
防止片に弾性糸を接続し、横漏れ防止片を収縮方向に付
勢して成るものである。
【0009】また、第3の考案は、ショーツ内面への内
面止着部を外面側に形成した防漏シートと、透水性の表
面シートとの間に、表面シートおよび防漏シートよりも
幅狭で体液吸収性のポリマーシートを介装し、このポリ
マーシートの両側に、表面シートと防漏シートとから成
るサイドフラップを突出するとともに表面シートとポリ
マーシートとの間に、中間シートを形成位置し、この中
間シートを、レーヨン20wt%以上で構成する親水性繊維
を目付18g/m2〜40g/m2とし、これをウォーターニード
リング加工して形成し、この中間シートのポリマーシー
ト側に、内側シートを形成位置し、この内側シートを、
パルプ90wt%以上で構成する親水性繊維を目付30g/m2
〜50g/m2としたスポット吸収性を有する不織布により
形成し、この内側シートのポリマーシート側に、ポリマ
ーとパルプとの混合物から成る吸収シート体をポリマー
シートよりも幅狭に形成し、このポリマーシートの長さ
方向の中央部の両側に、防漏シートを延長突出して幅広
部を設け、この幅広部の外面側にショーツ外面への外面
止着部を形成するとともにこの幅広部およびサイドフラ
ップの表面を、撥水性の被覆シートで被覆し、この被覆
シートのポリマーシート側を外側へ折返し、ポリマーシ
ートの両側に横漏れ防止片を形成するとともにこの横漏
れ防止片に弾性糸を接続し、横漏れ防止片を収縮方向に
付勢して成るものである。
【0010】また、外面止着部は、止着テープにより形
成し、この止着テープの止着面を、幅広部の外面に固定
したリリーステープに剥離可能に止着しても良い。
【0011】
【作用】本考案は上述のごとく構成したものであって、
ナプキンを使用者が装着するには、まず、股下まで降ろ
したショーツの内面に、防漏シートを臨ませてナプキン
を位置し、この防漏シートの外面の内面止着部をショー
ツの内面に止着する。
【0012】そして、ショーツを引き上げて着用し、こ
のショーツの両側から露出する防漏シートの幅広部を、
基端部から下側に折返し、この幅広部の外面側に形成し
た外面止着部を、ショーツの外面に止着する。
【0013】この場合、外面止着部を、止着テープによ
り形成し、この止着テープの止着面を、幅広部の外面に
固定したリリーステープに剥離可能に止着すれば、使用
前の止着面はリリーステープで被覆され、確実な保護が
可能になるとともに使用時のゴミ等の発生がなく、簡便
な使用が可能となる。
【0014】このショーツへの止着によって、幅広部を
基端部から下側に折返しているため、撥水性の被覆シー
トは、両側方向に引っ張られ、ポリマーシートの両側で
横漏れ防止片が隆起する。また、この横漏れ防止片は、
表面シートとは別個に設けた被覆シートによって形成し
ているため、ポリマーシート側の内側に引っ張られる事
がなく、大きく堰状に隆起する。
【0015】また、更に横漏れ防止片は、弾性糸を接続
しているから、この弾性糸が横漏れ防止片を収縮方向に
付勢し、隆起を確実とする。
【0016】このため、横漏れ防止片は、経血の流出部
の両側を大きく堰状に被覆する。
【0017】また、ナプキンは、幅方向の中央部を、経
血の流出部に位置するものとなる。この流出部から流出
した経血は、表面シートを通過し、体液吸収性のポリマ
ーシートに接触する。そして、経血はポリマーシートと
の接触によりゲル化し、ナプキンは、経血を表面シート
側に逆戻りする事がなく、スムーズな経血の吸収が可能
となる。
【0018】また、ナプキンは、横漏れ防止片の大きな
隆起によって、経血のサイドフラップ方向への流出を防
止でき、長時間にわたる使用や、また経血の吸収量が多
い場合にも、経血が横漏れ防止片を乗り越えて、幅広部
方向に漏出する事がなく、確実な横漏れ防止を行って、
衣類等の汚染防止が可能となる。
【0019】また、上記では第1の考案のナプキンにつ
いて説明したが、次に、第2の考案のナプキンについて
説明する。この第2の考案のナプキンは、使用者の流出
部から経血が流出すると、経血は表面シートを透過した
後、この表面シートの内側に位置する外側シートに接触
する。
【0020】この外側シートは、ポリプロピレンの表面
をポリエチレンで被覆した複合繊維を、50wt%以上で構
成する通液性不織布を使用し、この通液性不織布の目付
を8g/m2〜15g/m2としている。
【0021】このように形成すると、外側シートは、地
合が粗く、吸収性を殆どもたず、通液性のみを有する。
このため外側シートは、経血を滞留する事がなく、経血
の滞留による逆流を防止して、中間シートへの経血の迅
速な通液が可能となる。
【0022】また、外側シートは、ポリプロピレンの表
面をポリエチレンで被覆した複合繊維が50wt%に満たな
いと、通液性が悪くなる。また外側シートは、目付が8g
/m2に満たなければ、ウェットバックを防止する効果が
なくなり、また15g/m2よりも多いと、崇高となり通液
性が悪くなる。
【0023】また、外側シートを通過した経血は、外側
シートのポリマーシート側に位置する中間シートに接触
する。
【0024】この中間シートは、レーヨンを20wt%以上
で構成する親水性繊維を使用し、この親水性不織布の目
付を18g/m2〜40g/m2とし、ウォーターニードリング加
工による小孔を設けている。
【0025】このため、中間シートは、外側シートより
も親水性が高く、外側シートからの経血の迅速な吸引を
可能とする。
【0026】また、経血が粘性を生じている場合にも、
中間シートは、ウォーターニードリング加工による小孔
を設けているから、この小孔からの経血の通液が可能と
なる。そのため、経血の目詰まり等による通液障害を生
じにくく、中間シートによる経血の良好な通液が可能と
なる。
【0027】また、中間シートは、レーヨンが20wt%に
満たなければ、通液性が悪くなる。
【0028】また、中間シートは、目付が18g/m2に満
たなければ、通液性が悪くなるとともに下の積層物の感
触が伝わり使用感が悪くなり、また40g/m2よりも多い
と、ウェットバックが多くなるとともに通液性が悪くな
る。
【0029】また、上記中間シートを通過した経血は、
中間シートのポリマーシート側に位置する内側シートに
接触する。
【0030】この内側シートは、パルプを90wt%以上で
構成する親水性不織布を使用し、この親水性不織布の目
付を30g/m2〜50g/m2としている。このように形成した
内側シートは、外側シートや中間シートに比べ、スポッ
ト吸収性が高く、中間シートを通過した経血を、迅速に
吸収する事が可能となる。
【0031】また、この経血を吸収した内側シートは、
スポット吸収性を有しているため、経血が殆ど外周方向
に拡散せず、ポリマーシート方向にのみ経血を吸収す
る。
【0032】また、内側シートは、パルプが90wt%に満
たなければ、スポット吸収性がなくなる。
【0033】また、内側シートは、目付が30g/m2に満
たなければ、ソフト感がなくなり、また、50g/m2より
も多いと、粘度の高い体液ほど通液性が悪くなり、通液
障害を生じ易い。
【0034】このように、ナプキンは、表面シートのポ
リマーシート側に、通液性の良い外側シートと、この外
側シートのポリマーシート側に、親水性の良好な中間シ
ートと、この中間シートのポリマーシート側に、スポッ
ト吸収性の良い内側シートとを形成する。
【0035】このように形成すると、ナプキンは、経血
の流出量が多い場合にも、表面シートから経血を迅速に
吸引し、内側シートのポリマーシート側の吸収シート体
に接触させる事が可能となる。
【0036】また、この吸収シート体は、充分な吸着能
力を有する高分子ポリマーと、パルプとの混合物により
形成している。
【0037】したがって、内側シートを通過した経血
を、吸収シート体が瞬間的に吸収し、ポリマーでゲル化
するので、外周方向に拡散することがなく、経血の拡散
による横漏れを防止できる。
【0038】また、吸収シート体が吸収した経血は、瞬
間的な吸収とともにゲル化して内側シート方向に逆流す
る事がないので、使用者の局部にジメジメとした使用感
を与えることがなく、サラッとした使用感を提供するこ
とが可能になる。
【0039】また、吸収シート体は、その構造から充分
な吸収能力を持たせる事ができ、使用者の経血流出部に
対応して設ければ、この対応部以外には、経血が殆ど拡
散する事がなく、横漏れを防止する事ができる。
【0040】また、この吸収シート体の内面側には、ポ
リマーシートを設けているので、経血の流出量が多く、
吸収シート体だけでは経血を吸収し切れない場合にも、
吸収シート体よりも幅広のポリマーシートが経血を吸収
し、確実な経血吸収が可能となる。
【0041】また、ナプキンは、幅広部、サイドフラッ
プ、撥水性の被覆シート、弾性糸、横漏れ防止片とによ
って、第1の考案で説明したのと同一の作用により、経
血のサイドフラップ方向への流出を防止でき、長時間に
わたる使用や、また経血の吸収量が多い場合にも、経血
が横漏れ防止片を乗り越えて、幅広部方向に漏出する事
がなく、確実な横漏れ防止を行って、衣類等の汚染防止
が可能となる。
【0042】また、上記では第2の考案のナプキンにつ
いて説明したが、次に、第3の考案のナプキンについて
説明する。この第3の考案のナプキンは、第2の考案で
設けた外側シートを省略しているため、第2の考案に比
し、経血の透過性が多少劣るものの、構成部材が少なく
薄型に形成している。
【0043】このため、ナプキンは、構成部材が少な
く、廉価な製造が可能になるとともに薄型で違和感の少
ない装着が可能となる。
【0044】また、ナプキンは、幅広部、サイドフラッ
プ、撥水性の被覆シート、横漏れ防止片とによって、第
1、第2の考案で説明したのと同一の作用により、経血
のサイドフラップ方向への流出を防止できる。また、長
時間にわたる使用や、また経血の吸収量が多い場合に
も、経血が横漏れ防止片を乗り越えて、幅広部方向に漏
出する事がなく、確実に横漏れを防止して、衣類等の汚
染防止が可能となるものである。
【0045】実施例 以下本考案の第1実施例を図面に於いて説明すれば、
(1)は体液吸収性のポリマーシートで、裏面側には、図
1に示す如く、ポリマーシート(1)よりも幅広の非透水
性の防漏シート(2)を形成している。この防漏シート
(2)は、防水性のポリエチレンフィルムにより形成し、
外面側に、ショーツ内面への内面止着部(3)をホットメ
ルト等の塗布により形成し、この内面止着部(3)を、使
用時に剥離する離型紙(4)で被覆している。
【0046】また、ポリマーシート(1)の表面を、この
ポリマーシート(1)よりも幅広の透水性の表面シート
(5)で被覆している。この表面シート(5)は、小孔を設
けたポリエチレンフィルム等により形成し、経血の透過
を良好としている。
【0047】また、ポリマーシート(1)の両側に、表面
シート(5)と防漏シート(2)とから成るサイドフラップ
(6)を突出し、更にポリマーシート(1)の長さ方向の中
央部の両側に、防漏シート(2)を延長突出して幅広部
(7)を形成する。
【0048】そして、この幅広部(7)の外面側に、ショ
ーツ外面への外面止着部(8)を形成している。この外面
止着部(8)は、止着テープにより形成し、内側に折り返
した止着面(9)を、幅広部(7)の外面に固定したリリー
ステープ(27)に剥離可能に止着している。
【0049】このように形成すると、使用前の止着面
(9)は、リリーステープ(27)で被覆され、確実な保護
が可能になる。また、止着面(9)から剥離したリリース
テープ(27)は、幅広部(7)に固定しているので、分離
してゴミとなる事がなく、簡便な使用が可能となる。
【0050】また、この外面止着部(8)を、図2に示す
如く、ホットメルト等を塗布して形成しても良い。この
場合、この外面止着部(8)を、使用時に剥離する離型紙
(10)で被覆する。
【0051】また、幅広部(7)およびサイドフラップ
(6)の表面を、撥水性不織布製の被覆シート(11)で被
覆し、この被覆シート(11)のポリマーシート(1)側を
外側へ折返し、ポリマーシート(1)の両側に、図1、図
3に示す如く、内方をループ状に折り返し形成した横漏
れ防止片(12)を止着している。
【0052】また、この横漏れ防止片(12)は、内部に
オペロン、糸ゴム等の弾性糸(13)を伸張状態で挿入
し、この弾性糸(13)によって収縮方向に付勢してい
る。また、この防漏シート(2)は、撥水性不織布製の被
覆シート(11)で被覆しているため、皮膚への接触感を
良好とする。
【0053】また、この横漏れ防止片(12)間に位置す
る表面シート(5)は、内面側に外側シート(14)を位置
している。この外側シート(14)は、ポリプロピレンの
表面をポリエチレンで被覆した複合繊維を、好ましくは
90wt%以上で構成する通液性不織布からなり、目付を8g
/m2〜15g/m2、厚みを0.1mm〜0.2mmで形成する。
【0054】また、この外側シート(14)のポリマーシ
ート(1)側には、中間シート(15)を位置している。こ
の中間シート(15)は、レーヨンを20wt%以上で構成す
る親水性繊維からなり、目付を18g/m2〜40g/m2で形成
し、これをウォーターニードリング加工して小孔を設け
ている。
【0055】また、この中間シート(15)のポリマーシ
ート(1)側に、内側シート(16)を位置している。この
内側シート(16)は、パルプを90wt%以上で構成する親
水性繊維からなり、目付を30g/m2〜50g/m2、厚みを0.
8mm〜1.0mmで形成する事により、スポット吸収性能を持
たせている。またこの内側シート(16)は、目付を高
く、厚く形成しているので、ポリマーシート(1)側に通
液した経血の隠蔽性を兼ねる事ができる。
【0056】また、この内側シート(16)のポリマーシ
ート(1)側には、ポリマーシート(1)よりも幅狭な吸収
シート体(17)を形成している。この吸収シート体(1
7)は、図5に示す如く親水性シート(18)と、この親
水性シート(18)の内面側に位置するパルプ層(20)
と、このパルプ層(20)の内面側に位置するポリマー層
(21)と、吸収紙(22)とを積層して形成している。
【0057】そして、親水性シート(18)は、レーヨン
等の親水性繊維から形成している。また、パルプ層(2
0)は、30g/m2〜150g/m2のパルプにより形成してい
る。
【0058】また、このパルプ層(20)と、13g/m2〜3
0g/m2の吸収紙(22)との間に、10g/m2〜150g/m2
ポリマーを介装してポリマー層(20)を形成している。
そして、この吸収シート体(17)は、三つに折り返して
形成し、幅30mm〜50mm、厚み1mm〜5mm、長さ80mm〜150m
mで形成している。
【0059】また、吸収シート体(17)は、腹部側に位
置する一端を、ポリマーシート(1)の腹部側に位置する
一端との長さ方向の載置間隔(23)を15mm〜80mmで形成
する。また吸収シート体(17)は、両側縁とポリマーシ
ート(1)の両側縁との幅方向の載置間隔(24)を5mm〜1
00mmで形成している。
【0060】このように形成した本考案の実施例品は、
経血流出部に対応する部分の形成厚みを4.0mm〜4.5mm、
またこの対応部の外周厚みを2.0mm〜2.5mmとしている。
【0061】上述の如く構成したものに於て、ナプキン
(25)を使用者が装着するには、まず、股下まで降ろし
たショーツの内面に、防漏シート(2)を臨ませて離型紙
(4)を剥離したナプキン(25)を位置し、この防漏シー
ト(2)の外面の内面止着部(3)をショーツの内面に止着
する。
【0062】そして、ショーツを引き上げて着用し、こ
のショーツの両側から露出する防漏シート(2)の幅広部
(7)を、基端部(26)から下側に折返し、この幅広部
(7)の外面側に形成した外面止着部(8)を、リリーステ
ープ(27)から剥離し、止着面(9)をショーツの外面に
止着する。
【0063】このショーツへの止着によって、幅広部
(7)を基端部(26)から下側に折返しているため、撥水
性の被覆シート(11)は、両側方向に引っ張られ、ポリ
マーシート(1)の両側で横漏れ防止片(12)が隆起す
る。また、この横漏れ防止片(12)は、表面シート(5)
とは別個に設けた被覆シート(11)によって形成してい
るため、ポリマーシート(1)側の内側に引っ張られる事
がなく、大きく堰状に隆起する
【0064】また、更に横漏れ防止片(12)は、弾性糸
(13)を挿入しているから、この弾性糸(13)によって
収縮方向に付勢し、隆起が確実となる。
【0065】このため、横漏れ防止片(12)は、経血の
流出部の両側を大きく堰状に被覆する。
【0066】また、ナプキン(25)は、幅方向の中央部
を、経血の流出部に位置するものとなる。この流出部か
ら流出した経血は、表面シート(5)を通過し、表面シー
ト(5)の内側に位置する外側シート(14)に接触する。
【0067】この外側シート(14)は、地合が粗く、吸
収性を殆どもたず、通液性のみを有する。このため外側
シート(14)は、経血を滞留する事がなく、経血の滞留
による逆流を防止して、中間シート(15)への経血の迅
速な通液が可能となる。
【0068】そして、外側シート(14)を通過した経血
は、中間シート(15)に接触する。この中間シート(1
5)は、外側シート(14)よりも親水性が高く、外側シ
ート(14)からの経血の迅速な吸引を可能とする。ま
た、経血が粘性を生じている場合にも、中間シート(1
5)は、ウォーターニードリング加工による小孔を設け
ているから、この小孔からの経血の通液が可能となる。
【0069】そのため、経血の目詰まり等による通液障
害を生じにくく、中間シート(15)による経血の良好な
通液が可能となる。
【0070】また、上記中間シート(15)を通過した経
血は、内側シート(16)に接触する。この内側シート
(16)は、外側シート(14)や中間シート(15)に比
べ、スポット吸収性が高く、中間シート(15)を通過し
た経血を、迅速に吸収する事が可能となる。
【0071】また、この経血を吸収した内側シート(1
6)は、スポット吸収性を有しているため、経血が殆ど
外周方向に拡散せず、吸収シート体(17)方向にのみ経
血を吸収する。
【0072】また、内側シート(16)を通過した経血
は、吸収シート体(17)に接触する。この吸収シート体
(17)は、内側シート(16)を通過した経血を、瞬間的
に吸収し、ポリマーでゲル化するので、外周方向に拡散
する事がなく、経血の拡散による横漏れを防止できる。
【0073】また、更に、吸収シート体(17)では、経
血を吸収し切れない場合にも、吸収シート体(17)より
も幅広なポリマーシート(1)が経血を吸収し、確実な経
血の吸収が可能となる。
【0074】また、ナプキン(25)は、長時間にわたる
使用や、また経血の吸収量が多い場合にも、横漏れ防止
片(12)の大きな隆起によって、経血のサイドフラップ
(6)方向への流出を防止でき、確実な横漏れ防止を行っ
て、衣類等の汚染防止が可能となる。
【0075】また、上記第1実施例では、ナプキン(2
5)は、表面シート(5)のポリマーシート(1)側に、外
側シート(14)、中間シート(15)、内側シート(16)
を形成した。しかし、第2実施例では、図4に示す如
く、ナプキン(25)は、第1実施例で設けた外側シート
(14)を省略している。このため、第2実施例のナプキ
ン(25)は、第1実施例のナプキン(25)に比し、経血
の透過性が多少劣るものの、構成部材が少なく薄型に形
成している。
【0076】このため、ナプキン(25)は、廉価な製造
が可能になるとともに薄型で違和感の少ない装着が可能
となる。
【0077】また、ナプキン(25)は、幅広部(7)、サ
イドフラップ(6)、撥水性の被覆シート(11)、弾性糸
(13)、横漏れ防止片(12)とによって、第1実施例で
説明したのと同一の作用により、経血のサイドフラップ
(6)方向への流出を防止できる。また、長時間にわたる
使用や、また経血の吸収量が多い場合にも、経血が横漏
れ防止片(12)を乗り越えて、幅広部(7)方向に漏出す
る事がなく、確実に横漏れを防止して、衣類等の汚染防
止が可能となるものである。
【0078】
【考案の効果】本考案は上述のごとく構成したものであ
るから、万一、経血が幅方向に拡散した場合にも、表面
シートの両側表面に固定した横漏れ防止片が経血の横漏
れを防止し、衛生的な装着が可能に成る。
【0079】また、表面シートのポリマーシート側に、
外側シート、中間シート、および内側シートを形成すれ
ば、外側シートは、経血を滞留する事がなく、中間シー
トへの迅速な通液を行う。そして中間シートは、親水性
が高く、小孔を設けているから、経血の通液性を良く
し、目詰まりをなくし、経血の内側シートへの通液を迅
速に行う。そして内側シートは、スポット吸収性が高
く、経血を外周方向に拡散する事がなく、ポリマーシー
ト方向にのみ吸収を行う。
【0080】また、表面シートのポリマーシート側に、
中間シート、内側シートを形成すれば、外側シートを同
時に設けた場合に比し、経血の透過性が多少劣るもの
の、構成部材が少なく廉価な製造が可能となる。また、
薄型に形成しているため、違和感の少ない装着が可能と
なるものである。
【図面の簡単な説明】
図1 第1実施例の拡大断面図 図2 外側止着部をホットメルトで形成した実施例の拡大断面
図 図3 第1実施例の平面図 図4 第2実施例の断面図 図5 吸収シート体の拡大断面図
【符号の説明】
1 ポリマーシート 2 防漏シート 3 内面止着部 5 表面シート 6 サイドフラップ 7 幅広部 8 外面止着部 9 止着面 11 被覆シート 12 横漏れ防止片 13 弾性糸 14 外側シート 15 中間シート 16 内側シート 17 吸収シート体 27 リリーステープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−220191(JP,A) 特開 昭61−176345(JP,A) 特開 昭62−221348(JP,A) 特開 昭63−230164(JP,A) 実開 平5−37223(JP,U) 実開 平3−118723(JP,U) 実開 平4−83326(JP,U) 実開 平4−83230(JP,U) 実開 昭63−148323(JP,U) 実開 平3−118724(JP,U)

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ショーツ内面への内面止着部を外面側に
    形成した防漏シートと、透水性の表面シートとの間に、
    表面シートおよび防漏シートよりも幅狭で体液吸収性の
    ポリマーシートを介装し、 このポリマーシートの両側に、表面シートと防漏シート
    とから成るサイドフラップを突出するとともにポリマー
    シートの長さ方向の中央部の両側に、防漏シートを延長
    突出して幅広部を設け、 この幅広部の外面側にショーツ外面への外面止着部を形
    成するとともにこの幅広部およびサイドフラップの表面
    を、撥水性の被覆シートで被覆し、 この被覆シートのポリマーシート側を外側へ折返し、ポ
    リマーシートの両側に横漏れ防止片を形成するとともに
    この横漏れ防止片に弾性糸を接続し、横漏れ防止片を収
    縮方向に付勢した事を特徴とする生理用ナプキン。
  2. 【請求項2】 ショーツ内面への内面止着部を外面側に
    形成した防漏シートと、透水性の表面シートとの間に、
    表面シートおよび防漏シートよりも幅狭で体液吸収性の
    ポリマーシートを介装し、 このポリマーシートの両側に、表面シートと防漏シート
    とから成るサイドフラップを突出するとともに表面シー
    トとポリマーシートとの間に、外側シートを形成位置
    し、この外側シートを、ポリプロピレンの表面をポリエ
    チレンで被覆した複合繊維50wt%以上で構成する目付8g
    /m2〜15g/m2の通液性不織布により形成し、 この外側シートのポリマーシート側に、中間シートを形
    成位置し、この中間シートを、レーヨン20wt%以上で構
    成する親水性繊維を目付18g/m2〜40g/m2とし、これを
    ウォーターニードリング加工して形成し、 この中間シートのポリマーシート側に、内側シートを形
    成位置し、この内側シートを、パルプ90wt%以上で構成
    する親水性繊維を目付30g/m2〜50g/m2で設けたスポッ
    ト吸収性を有する不織布により形成し、この内側シート
    のポリマーシート側に、ポリマーとパルプとの混合物か
    ら成る吸収シート体をポリマーシートよりも幅狭に形成
    し、 このポリマーシートの長さ方向の中央部の両側に、防漏
    シートを延長突出して幅広部を設け、この幅広部の外面
    側にショーツ外面への外面止着部を形成するとともにこ
    の幅広部およびサイドフラップの表面を、撥水性の被覆
    シートで被覆し、 この被覆シートのポリマーシート側を外側へ折返し、ポ
    リマーシートの両側に横漏れ防止片を形成するとともに
    この横漏れ防止片に弾性糸を接続し、横漏れ防止片を収
    縮方向に付勢した事を特徴とする生理用ナプキン。
  3. 【請求項3】 ショーツ内面への内面止着部を外面側に
    形成した防漏シートと、透水性の表面シートとの間に、
    表面シートおよび防漏シートよりも幅狭で体液吸収性の
    ポリマーシートを介装し、 このポリマーシートの両側に、表面シートと防漏シート
    とから成るサイドフラップを突出するとともに表面シー
    トとポリマーシートとの間に、中間シートを形成位置
    し、この中間シートを、レーヨン20wt%以上で構成する
    親水性繊維を目付18g/m2〜40g/m2とし、これをウォー
    ターニードリング加工して形成し、 この中間シートのポリマーシート側に、内側シートを形
    成位置し、この内側シートを、パルプ90wt%以上で構成
    する親水性繊維を目付30g/m2〜50g/m2としたスポット
    吸収性を有する不織布により形成し、この内側シートの
    ポリマーシート側に、ポリマーとパルプとの混合物から
    成る吸収シート体をポリマーシートよりも幅狭に形成
    し、 このポリマーシートの長さ方向の中央部の両側に、防漏
    シートを延長突出して幅広部を設け、この幅広部の外面
    側にショーツ外面への外面止着部を形成するとともにこ
    の幅広部およびサイドフラップの表面を、撥水性の被覆
    シートで被覆し、 この被覆シートのポリマーシート側を外側へ折返し、ポ
    リマーシートの両側に横漏れ防止片を形成するとともに
    この横漏れ防止片に弾性糸を接続し、横漏れ防止片を収
    縮方向に付勢した事を特徴とする生理用ナプキン。
  4. 【請求項4】 外面止着部は、止着テープにより形成
    し、この止着テープの止着面を、幅広部の外面に固定し
    たリリーステープに剥離可能に止着した事を特徴とする
    請求項1、2、3記載の生理用ナプキン。
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