JPH0984823A - 生理用ナプキン - Google Patents

生理用ナプキン

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JPH0984823A
JPH0984823A JP7248027A JP24802795A JPH0984823A JP H0984823 A JPH0984823 A JP H0984823A JP 7248027 A JP7248027 A JP 7248027A JP 24802795 A JP24802795 A JP 24802795A JP H0984823 A JPH0984823 A JP H0984823A
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JP
Japan
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absorbent
layer
hydrophilic
body fluid
central
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JP7248027A
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English (en)
Inventor
Mieko Nasu
美恵子 那須
Kiyoshi Ishita
喜好 井下
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生理用ナプキンは、長時間体液を吸収して
も、表面側に形成する中高部を、使用者の体液流出部に
フィットして装着する事が可能となる。 【解決手段】 透水性の表面シート1と非透水性の防漏
シート2との間隔に、体液吸収性の吸収層3を介装す
る。また、吸収層3の表面シート1側又は防漏シート2
側に、吸収層3よりも幅狭な中央吸収体12を配置す
る。この中央吸収体12を、体液吸収側に配置する親水
性素材から成る親水層14と、非親水性の繊維から成る
非親水層15とにより構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生理用ナプキンに係る
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、生理用ナプキンは、透水性の表面
シートと非透水性の防漏シートとの間隔に、体液吸収性
の吸収層を介装し、この吸収層の表面シート側に、吸収
層より小型の吸収体を配置したものが存在する。この従
来方法は、小型の吸収体を吸収層の表面に配置して、使
用者と接触する表面側の形状を中高に形成し、フィット
性と吸収能力を高めようとするものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来方法は、親水性素材のみを用いて吸収体を形成して
いるため、吸収体は、水との親和性を有し、吸収能力を
高めている。しかし、体液等の水分を吸収すると、吸収
体は、保型性が著しく低下し、厚みが急激に薄くなる欠
点を有していた。そのため、従来方法のナプキンを装着
した場合、ナプキンは、吸収した体液によって、表面側
の中高部の突出形状が小さくなり、使用者へのフィット
性が悪いものとなる欠点を有していた。
【0004】本発明は上述の如き課題を解決しようとす
るものであって、生理用ナプキンは長時間使用し、体液
を吸収しても、表面側に形成する中高部を、使用者の体
液流出部にフィットして装着する事を可能とし、体液の
漏れを確実に防止しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の如き課題
を解決するため、透水性の表面シートと非透水性の防漏
シートとの間隔に、体液吸収性の吸収層を介装し、この
吸収層の表面シート側に、吸収層よりも幅狭とする中央
吸収体を配置し、この中央吸収体の体液吸収方向を親水
性素材にて形成した親水層とするとともにこの親水層の
吸収層側を、非親水性の繊維から成る非親水層として成
る事を特徴とする。
【0006】第2の発明は、透水性の表面シートと非透
水性の防漏シートとの間隔に、体液吸収性の吸収層を介
装し、この吸収層の防漏シート側に、吸収層よりも幅狭
とする中央吸収体を配置し、この中央吸収体の体液吸収
方向を親水性素材にて形成した親水層とするとともにこ
の親水層の防漏シート側を、非親水性の繊維から成る非
親水層として成る事を特徴とする。
【0007】第3の発明は、透水性の表面シートと非透
水性の防漏シートとの間隔に、体液吸収性の吸収層を介
装し、この吸収層の表面シート側に、吸収層よりも幅狭
とする中央吸収体を配置し、この中央吸収体の体液吸収
方向を親水性素材にて形成した親水層とするとともにこ
の親水層の吸収層側を、非親水性の繊維から成る非親水
層とし、この親水層の表面シート側を、親水性の内側シ
ートで被覆した事を特徴とする。
【0008】また、親水層は、吸収紙とパルプ及び吸収
性ポリマーを積層して形成しても良い。
【0009】また、非親水層は、目付30g/m2〜200g
/m2、密度1.5kg/m3〜50kg/m3の非親水性繊維
から成るものであっても良い。
【0010】また、吸収紙は、目付10g/m2〜30g/
2にて形成しても良い。
【0011】また、パルプは、目付30g/m2〜150g/
2にて形成しても良い。
【0012】また、吸収性ポリマーは、目付10g/m2
〜150g/m2にて形成しても良い。
【0013】また、中央吸収体は、折り返さずに形成し
ても良い。
【0014】また、中央吸収体は、非親水層を内側に配
置して三つに折り返して形成しても良い。
【0015】また、中央吸収体は、非親水層を内側に配
置してΩ状に折り返して形成しても良い。
【0016】
【作用】上述の如く構成したものに於て、第1乃至第3
発明の生理用ナプキンは、いずれも、表面側を突出して
中高に形成している。そして、この生理用ナプキンを装
着すると、表面側の中高部を使用者の体液流出部の体形
に対応して、フィット性を良好に接触する事が可能とな
る。
【0017】また、上記、第1発明に於て、生理用ナプ
キンは、使用者の体液を表面シートから吸収層側に透過
する。そして、この体液は、吸収層の表面シート側に配
置する中央吸収体によって吸収される。この中央吸収体
は、吸収性に優れた親水層と、保型性に優れた非親水性
の非親水層とにより構成している。そのため、中央吸収
体は、体液を吸収しても、厚みが急激に薄く変化するよ
うな事はなく、非親水層の厚みを一定して保持する事が
可能となる。
【0018】また、この生理用ナプキンは、吸収層より
も幅狭な中央吸収体を、吸収層の表面シート側に配置す
るものであるから、表面側に突出する中高形状を大きく
形成する事が可能となる。そのため、使用者の体液流出
部の体形に中高部を十分にフィットして装着する事が可
能になる。
【0019】また、この中央吸収体に接触しない体液
は、大きな吸収能力を有する吸収層に吸収分散され、体
液吸収を良好とする。また、この吸収層の体液は、吸収
層の外面側に配置する防漏シートによって外部への透過
を阻止され、ショーツへの汚染を防止する事が可能とな
る。
【0020】また、上記の第1発明の生理用ナプキン
は、吸収層の表面シート側に中央吸収体を配置したが、
第2発明の生理用ナプキンでは、吸収層の防漏シート側
に中央吸収体を配置している。
【0021】この第2発明の生理用ナプキンは、使用者
の体液を表面シートから吸収層側に透過する。また、吸
収層は、その大きな吸収能力によって体液を吸収分散す
る。また、吸収層の体液は、吸収層の防漏シート側に配
置する中央吸収体に吸収される。
【0022】この中央吸収体は、吸収性に優れた親水層
と、保型性に優れた非親水性の非親水層とにより構成す
るものであるから、体液を吸収しても、厚みが急激に薄
く変化するような事がなく、非親水層の厚みを一定して
保持する事が可能となる。
【0023】また、この第2発明の生理用ナプキンは、
中央吸収体よりも幅の広い吸収層を、中央吸収体よりも
表面シート側に配置している。そのため、この生理用ナ
プキンは、上記の第1発明に比較して、表面側に突出す
る中高形状は小さいものとなる。しかし、吸収層は、中
央吸収体の外周端面に形成する角部を被覆し、使用者に
接触しないものであるから、この角部が使用者の肌に強
く当たるおそれがなく、柔軟な使用感を得る事が可能と
なる。
【0024】また、中央吸収体及び吸収層に吸収した体
液は、吸収層の外面側に配置する防漏シートによって外
部への透過を阻止され、ショーツへの汚染を防止する事
が可能となる。
【0025】また、第3発明の生理用ナプキンは、吸収
層の表面シート側に中央吸収体を配置し、この中央吸収
体の親水層の表面シート側を、親水性の内側シートで被
覆している。この生理用ナプキンは、内側シートを中央
吸収体よりも表面シート側に配置するため、第1発明に
比較して、中央吸収体の外周端面の角部が、使用者の肌
に強く当たるおそれがなく、柔軟な使用感を得る事が可
能となる。また、この生理用ナプキンは、吸収層の表面
シート側に中央吸収体を配置するものであるから、第2
発明に比較して、表面側に突出する中高の形状を大きく
形成する事ができ、使用者の体液流出部へのフィット性
を良好とした装着を行う事が可能となる。
【0026】このように、第1発明乃至第3発明の生理
用ナプキンは、従来の親水性素材を用いた方法の如く、
体液吸収によって厚みが急激に薄く変化すおそれがな
く、非親水層の厚みを一定して保持する事が可能であ
る。このため、生理用ナプキンは、長時間使用しても、
使用者の体液流出部の体形に中高部をフィットして装着
する事が可能となる。その結果、体液流出部から流出す
る体液を中高部で迅速に吸収し、体液の漏れを確実に防
止するとともに使用感を良好とする事が可能となる。
【0027】また、親水層は、吸収紙とパルプ及び吸収
性ポリマーを積層して形成すれば、吸収紙の有するスポ
ット吸収性によって、体液を迅速にパルプ側に吸引する
事が可能となる。また、パルプは、吸収した体液を内部
に分散吸収し、吸収能力を高める事が可能となる。ま
た、吸収性ポリマーは、接触した体液を瞬時にゲル化
し、体液の逆流による横漏れを防止する。
【0028】また、非親水層は、目付30g/m2〜200g
/m2、密度1.5kg/m3〜50kg/m3の親水性繊維か
ら成るものとすれば、適度の弾力性と優れた保型性を得
る事が可能となる。また、非親水層は、好ましくは、目
付50g/m2〜150g/m2、密度15kg/m3で形成す
る。また、非親水層は、目付30g/m2未満で形成する
と、厚みが薄すぎて保型性が低下する。また、目付200
g/m2を超えて形成すると、厚みが厚すぎて、違和感
を生じる。また、密度1.5kg/m3未満で形成すると、
保型性が悪いものとなる。また、密度50kg/m3を超
えて形成すると、弾力性が損なわれ、剛性が大きくなっ
て、使用感が悪い。
【0029】また、吸収紙は、目付10g/m2〜30g/
2にて形成すれば、優れたスポット吸収性を得る事が
でき、体液の迅速な吸収を可能とする。また、吸収紙
は、好ましくは、目付13g/m2〜20g/m2にて形成す
る。また、目付10g/m2未満で形成すると、吸収が不
十分となるとともに強度が低下し、加工時に破れ等を生
じ易いものとなる。また、目付30g/m2を超えて形成
すると、厚くなり違和感を生じ易いものとなる。
【0030】また、パルプは、目付30g/m2〜150g/
2にて形成すれば、十分な吸収能力を得る事が可能と
なる。また、パルプは、好ましくは目付70g/m2〜100
g/m2にて形成する。また、目付30g/m2未満で形成
すると、吸収スピードが低下し、体液の横漏れを生じ易
いものとなる。また、目付150g/m2を超えて形成する
と、厚すぎて違和感を生じる。
【0031】また、吸収性ポリマーは、目付10g/m2
〜150g/m2にて形成すれば、体液を瞬時にゲル化吸収
し、体液の逆流等を防止する事が可能となる。また、吸
収性ポリマーは、好ましくは目付10g/m2〜150g/m
2にて形成する。また、目付10g/m2未満で形成する
と、体液のゲル化吸収能力が低下する。また、目付150
g/m2を超えて形成すると、吸収性ポリマーの目付量
が多すぎて、吸収性ポリマーの積層を維持する事が困難
となる。
【0032】また、中央吸収体は、折り返さずに形成す
れば、折返しの手数を要さずに、廉価に形成する事が可
能となる。
【0033】また、中央吸収体は、非親水層を内側に配
置して三つに折り返して形成すれば、この形成厚みを大
きく設ける事ができ、体液流出部へのフィット性を高め
る事が可能となる。また、この三つに折り返した中央吸
収体は、折り返えさずに形成する方法の中央吸収体に比
較して、同一の装着幅で形成した場合に於ても、表面積
を大きくする事ができ、体液の吸収能力を高める事が可
能となる。
【0034】また、中央吸収体は、非親水層を内側に配
置してΩ状に折り返して形成すれば、上記の中央吸収体
を三つに折り返す方法に比較して、厚み方向の弾性力が
大きくなり、その結果、体液流出部へのフィット性を更
に高める事が可能となる。
【0035】
【実施例】以下本発明の第1実施例を図1〜図3に於て
説明すれば、(1)は、表面シートで、メッシュシート、
不織布等の透水性の素材にて形成する。また、この表面
シート(1)の裏面側には、図2に示す如く、ポリエチレ
ン等の非透水性の素材から成る防漏シート(2)を配置す
る。また、表面シート(1)と防漏シート(2)との間に、
体液吸収性の吸収層(3)を介装して、ナプキン本体(4)
を形成している。また、この吸収層(3)は、コットン、
パルプ、吸収性高分子等の素材から構成し、防漏シート
(2)及び表面シート(1)よりも幅狭に形成している。
【0036】また、ナプキン本体(4)は、表面シート
(1)及び防漏シート(2)を吸収層(3)の外周に突出し、
この突出部分を止着固定する事により、吸収層(3)の外
周に、図1に示す如くフラップ(5)を形成する。
【0037】また、ナプキン本体(4)は、図1、図2に
示す如く、吸収層(3)の両側に横漏れ防止片(6)を配置
する。この横漏れ防止片(6)は、不織布等の素材を二つ
折りして形成し、この二つ折りの折返部(7)を、内方に
対向して配置する。また、この折返部(7)を除く外側
を、フラップ(5)の表面に止着固定する。また、横漏れ
防止片(6)は、折返部(7)の内面に、図1に示す如く、
伸張状態の弾性体(8)を長さ方向に止着し、この弾性体
(8)の収縮力によって、図2に示す如く、吸収層(3)の
両側で堰状に立ち上げ可能とする。このように形成する
と、横漏れ防止片(6)は、使用者の体液流出部の両側の
肌に接触し、肌を伝わる体液の横漏れを防止する事が可
能となる。
【0038】また、ナプキン本体(4)は、防漏シート
(2)の外面にホットメルト等の粘着剤を塗布して、ショ
ーツ内面への止着部(10)を形成する。また、この止着
部(10)の表面を、離型紙(11)にて剥離可能に被覆し
ている。
【0039】また、ナプキン本体(4)は、吸収層(3)の
表面シート(1)側に中央吸収体(12)を配置し、表面側
の中央部を高く突出して、中高部(13)を形成する。こ
の中央吸収体(12)は、親水性素材にて形成した親水層
(14)を体液吸収方向に配置し、この親水層(14)の吸
収層(3)側に、非親水性の繊維から成る非親水層(15)
を配置している。
【0040】また、中央吸収体(12)は、親水層(14)
を、図3に示す如く、吸収紙(16)とパルプ(17)及び
吸収性ポリマー(18)を積層して形成する。この吸収紙
(16)は、目付10g/m2〜30g/m2にて形成し、優れ
たスポット吸収性を有しているため、体液の迅速な吸収
を可能とする。また、パルプ(17)は、目付30g/m2
〜150g/m2にて形成し、大きな吸収能力を有してい
る。また、吸収性ポリマー(18)は、目付10g/m2〜1
50g/m2にて形成し、体液の瞬時によるゲル化吸収を
行って、体液の逆流による漏れを防止可能とする。
【0041】また、非親水層(15)は、目付30g/m2
〜200g/m2、密度1.5kg/m3〜50kg/m3の親水
性繊維から構成している。そのため、体液等の水分を吸
収しても、適度の弾力性と優れた保型性を得る事が可能
である。
【0042】また、この中央吸収体(12)は、図3に示
す如く、折り返さずにそのまま平坦に形成している。そ
のため、折返しの手数を要さず、廉価に形成する事が可
能となる。
【0043】また、ナプキン本体(4)は、中央吸収体
(12)の両側に臨ませた位置を表面シート(1)側から加
熱圧縮して、図1、図2に示す如く、円弧型のエンボス
部(20)を形成する。このように形成すると、ナプキン
本体(4)は、エンボス部(20)の両側を容易に立ち上げ
可能とし、ナプキン本体(4)を受皿状に変形し、体液の
横漏れ防止に優れた効果を生じる事が可能である。
【0044】上述の如く構成したものに於て、ナプキン
本体(4)を使用者が装着するには、止着部(10)の表面
を被覆する離型紙(11)を剥離し、この止着部(10)を
ショーツの内面に止着しながら、ナプキン本体(4)をシ
ョーツの内側に固定する。このナプキン本体(4)は、吸
収層(3)の表面シート(1)側に配置する中央吸収体(1
2)によって、表面側に突出する中高部(13)の形状を
大きく設けている。そのため、使用者の体液流出部に中
高部(13)をフィットして接触する事が可能となる。
【0045】また、装着したナプキン本体(4)は、使用
者の体液流出部から流出する体液を表面シート(1)から
吸収層(3)側に透過する。そして、中央吸収体(12)
は、表面シート(1)から透過した体液を親水層(14)に
吸収する。この親水層(14)は、吸収紙(16)とパルプ
(17)及び吸収性ポリマー(18)を積層して形成してい
る。そのため、親水層(14)は、吸収紙(16)の有する
スポット吸収性によって、体液を迅速にパルプ(17)側
に吸引する。また、パルプ(17)は、吸収した体液を内
部に分散し、体液の吸収能力を高めている。また、吸収
性ポリマー(18)は、接触した体液を瞬時にゲル化し、
体液の逆流を防止する。
【0046】また、この中央吸収体(12)は、親水層
(14)の吸収層(3)側に、保型性に優れた非親水層(1
5)を配置している。そのため、中央吸収体(12)は、
体液等の水分を吸収しても、従来方法の如く、厚みが急
激に薄く変形するような事がなく、非親水層の厚みを一
定して保持する事が可能となる。このため、ナプキン本
体(4)は、長時間使用しても、表面側に突出する中高部
(13)の形状を大きく形成し、使用者の体液流出部の体
形に中高部(13)をフィットして装着する事が可能とな
る。その結果、使用者から流出する体液は、中高部に迅
速に吸収され、体液の横漏れを確実に防止するとともに
使用感を良好とする事が可能となる。
【0047】また、この中央吸収体(12)に接触しない
体液は、大きな吸収能力を有する吸収層に吸収分散さ
れ、体液吸収を良好とする。また、この吸収層(3)の体
液は、吸収層(3)の外面側に配置する防漏シート(2)に
よって外部への透過を阻止され、ショーツへの汚染を防
止する。
【0048】また、上記第1実施例に於て、ナプキン本
体(4)は、中央吸収体(12)を吸収層(3)の表面シート
(1)側に配置した。しかし第2実施例に於ては、中央吸
収体(12)を、図4に示す如く、吸収層(3)の防漏シー
ト(2)側に配置している。
【0049】この第2実施例のナプキン本体(4)は、使
用者から流出する体液を表面シート(1)から吸収層(3)
側に通過する。また、吸収層(3)は、その大きな吸収能
力によって表面シート(1)の体液を吸収分散し、体液吸
収を良好とする。また、防漏シート(2)側に移動した体
液は、中央吸収体(12)に吸収される。
【0050】この親水層(14)は、前記の第1実施例と
同様に、図3に示す如く、吸収紙(16)とパルプ(17)
及び吸収性ポリマー(18)を積層して設けている。その
ため、親水層(14)は、吸収紙(16)の有するスポット
吸収性によって、体液を迅速にパルプ(17)側に吸引す
る。また、このパルプ(17)は、吸収した体液を内部に
分散し、体液の吸収能力を高めている。また、吸収性ポ
リマー(18)は、接触した体液を瞬時にゲル化し、体液
の逆流を防止する。
【0051】また、中央吸収体(12)は、体液等の水分
を吸収しても、厚みが急激に薄く変化するような事がな
く、非親水層(15)の厚みを一定して保持する事が可能
となる。そのため、ナプキン本体(4)は、長時間使用し
ても、表面側に突出する中高部(13)の形状を大きく形
成し、使用者の体液流出部の体形に中高部(13)をフィ
ットして装着する事が可能となる。その結果、使用者か
ら流出する体液は、中高部に迅速に吸収し、体液の漏れ
を確実に防止する事が可能である。
【0052】また、この第2実施例のナプキン本体(4)
は、図4に示す如く、幅広の吸収層(3)を、中央吸収体
(12)よりも表面シート(1)側に配置するため、上記の
第1実施例に比較して、表面側に突出する中高部(13)
の形状は小さいものとなる。しかし、この場合、吸収層
(3)は、中央吸収体(12)の外周端面の角部(21)を被
覆し、使用者側に接触しないものとなるから、この角部
(21)が使用者の肌に強く当たるおそれがなく、柔軟な
使用感を得る事が可能となる。
【0053】また、第3実施例のナプキン本体(4)は、
図5に示す如く、吸収層(3)の表面シート(1)側に中央
吸収体(12)を配置し、この中央吸収体(12)の親水層
(14)の表面シート(1)側を、親水性の内側シート(2
2)で被覆している。この第3実施例のナプキン本体
(4)は、図5に示す如く、中央吸収体(12)よりも内側
シート(22)を使用者側に配置するため、第1実施例に
比較して、中央吸収体(12)の角部(21)が、使用者の
肌に強く当たるおそれがなく、柔軟な使用感を得る事が
可能となる。また、吸収層(3)の表面シート(1)側に中
央吸収体(12)を配置するため、第2実施例に比較し
て、表面側に突出する中高部(13)の形状を大きく形成
する事ができ、使用者の体液流出部に中高部(13)のフ
ィット性を良好とした装着を行う事が可能である。
【0054】また、上記の各実施例に於ては、中央吸収
体(12)を、図3に示す如く折り返さずに形成してい
る。しかし、他の実施例に於では、中央吸収体(12)
は、図6に示す如く、非親水層(15)を内側に配置して
三つに折り返して形成する。このように形成すると、中
央吸収体(12)は、形成厚みを大きく設け、中高部(1
3)の突出形状を大きく形成する事が可能となる。ま
た、この中央吸収体(12)は、上記の、折り返えさずに
形成する図3の実施例と同一の装着幅で設けても、三つ
折りの構成を有しているため、表面積を大きなものとす
る事ができ、体液の吸収能力を高める事が可能となる。
【0055】また、中央吸収体(12)は、図7に示す他
の異なる実施例の如く、非親水層(15)を内側に配置し
てΩ状に折り返して形成する事が可能である。このよう
に形成すると、上記の、中央吸収体(12)を三つに折り
返す図6の実施例に比較して、厚み方向の弾力性が大き
くなり、その結果、体液流出部へのフィット性を更に高
める事が可能となる。
【0056】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成したものである
から、生理用ナプキンは、使用者の体液流出部に中高部
をフィットして装着する事が可能となる。そのため、体
液は、中高部に迅速に吸収され、漏れを確実に防止する
とともに使用感を良好とする事が可能となる。
【0057】また、中高部を構成する中央吸収体は、親
水層と非親水層とから構成するものであるから、体液を
吸収しても、保型性に優れる非親水層が一定の厚みを保
持する事が可能となる。そのため、生理用ナプキンは、
長時間使用しても、表面側の中高形状を保持する事がで
き、使用者の体液流出部に常にフィットした装着を可能
とするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の平面図
【図2】図1のA−A線端面図
【図3】折り返さずに設けた中央吸収体の断面図
【図4】第2実施例の断面図
【図5】第3実施例の断面図
【図6】三つに折り返した中央吸収体の実施例の断面図
【図7】Ω状に折り返した中央吸収体の実施例の断面図
【符号の説明】
1 表面シート 2 防漏シート 3 吸収層 4 ナプキン本体 12 中央吸収体 14 親水層 15 非親水層 16 吸収紙 17 パルプ 18 吸収性ポリマー 22 内側シート

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透水性の表面シートと非透水性の防漏シ
    ートとの間隔に、体液吸収性の吸収層を介装し、この吸
    収層の表面シート側に、吸収層よりも幅狭とする中央吸
    収体を配置し、この中央吸収体の体液吸収方向を親水性
    素材にて形成した親水層とするとともにこの親水層の吸
    収層側を、非親水性の繊維から成る非親水層として成る
    事を特徴とする生理用ナプキン。
  2. 【請求項2】 透水性の表面シートと非透水性の防漏シ
    ートとの間隔に、体液吸収性の吸収層を介装し、この吸
    収層の防漏シート側に、吸収層よりも幅狭とする中央吸
    収体を配置し、この中央吸収体の体液吸収方向を親水性
    素材にて形成した親水層とするとともにこの親水層の防
    漏シート側を、非親水性の繊維から成る非親水層として
    成る事を特徴とする生理用ナプキン。
  3. 【請求項3】 透水性の表面シートと非透水性の防漏シ
    ートとの間隔に、体液吸収性の吸収層を介装し、この吸
    収層の表面シート側に、吸収層よりも幅狭とする中央吸
    収体を配置し、この中央吸収体の体液吸収方向を親水性
    素材にて形成した親水層とするとともにこの親水層の吸
    収層側を、非親水性の繊維から成る非親水層とし、この
    親水層の表面シート側を、親水性の内側シートで被覆し
    た事を特徴とする生理用ナプキン。
  4. 【請求項4】 親水層は、吸収紙とパルプ及び吸収性ポ
    リマーを積層して形成した事を特徴とする請求項1、2
    又は3の生理用ナプキン。
  5. 【請求項5】 非親水層は、目付30g/m2〜200g/m
    2、密度1.5kg/m 3〜50kg/m3の非親水性繊維から
    成るものである事を特徴とする請求項1、2又は3の生
    理用ナプキン。
  6. 【請求項6】 吸収紙は、目付10g/m2〜30g/m2
    て形成した事を特徴とする請求項4の生理用ナプキン。
  7. 【請求項7】 パルプは、目付30g/m2〜150g/m2
    にて形成した事を特徴とする請求項4の生理用ナプキ
    ン。
  8. 【請求項8】 吸収性ポリマーは、目付10g/m2〜150
    g/m2にて形成した事を特徴とする請求項4の生理用
    ナプキン。
  9. 【請求項9】 中央吸収体は、折り返さずに形成した事
    を特徴とする請求項1、2又は3の生理用ナプキン。
  10. 【請求項10】 中央吸収体は、非親水層を内側に配置
    して三つに折り返して形成した事を特徴とする請求項
    1、2又は3の生理用ナプキン。
  11. 【請求項11】 中央吸収体は、非親水層を内側に配置
    してΩ状に折り返して形成した事を特徴とする請求項
    1、2又は3の生理用ナプキン。
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