JP2570103Y2 - 車両用シートのアームレスト固定構造 - Google Patents

車両用シートのアームレスト固定構造

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JP2570103Y2
JP2570103Y2 JP1992021903U JP2190392U JP2570103Y2 JP 2570103 Y2 JP2570103 Y2 JP 2570103Y2 JP 1992021903 U JP1992021903 U JP 1992021903U JP 2190392 U JP2190392 U JP 2190392U JP 2570103 Y2 JP2570103 Y2 JP 2570103Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、車両のシートの分野
に係り、特に車両用シートの側端にアームレストを固定
する構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用シートのシートクッション
側端へアームレストを固定することが行われている。そ
の際、アームレストをシート側から固定しようとして
も、シートクッションの内容物が障害となってボルト締
付用の工具が入らず、締付作業が困難である。そのた
め、従来では、図5に示すように、シートクッション1
00の側端(A、B、C)に対しアームレスト101を
外側からボルト102で固定しているが、アームレスト
外表面(意匠面)にボルト102やボルト孔103が表
れる。このため、アームレストパッドアッセンブリ10
4をボルト締めした後、これをカバーアッセンブリ10
5でカバーリングしてボルト固定部を覆い、最終的なア
ームレスト101としている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】したがって、アームレ
ストを表皮一体発泡成形で製作することができない。こ
のことは、アームレストのパッドとカバー(表皮)との
密着性、表皮のタルミやシワ、外表面のデザインの自由
度等において、仕上品質を向上させる上での制約となっ
ている。また、アームレストのパッドアッセンブリを組
み付けた後のカバーリング工程が必要であり、その分工
程数も多くなる。
【0004】本考案の課題は、アームレストを表皮一体
発泡成形で製作できるようにして仕上品質を向上させる
とともに、アームレスト固定後のカバーリング工程を廃
止して工程数を削減できる、かつ固定状態も強固なアー
ムレスト固定構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、シートクッシ
ョンフレームと、シートクッションフレーム上に載置さ
れたシートクッションパッドと、これらシートクッショ
ンパッドおよびシートクッションフレームを覆うクッシ
ョン表皮とを有する車両用シートの側端にアームレスト
を固定する構造において、前記アームレストには下部に
ステーを水平に突設する一方、前記シートクッションフ
レームにはその側端部に、シートクッションフレームと
シートクッションパッド間に位置して前記ステーを保持
可能なステーサポートおよび先端部がシートクッション
フレームより下方に延在するブラケットを固定し、前記
ステーを前記ステーサポートに嵌合、係止させるととも
に、アームレスト下部を前記ブラケットの先端部に内側
からネジ締結手段によって締結したことを特徴とする。
【0006】つまり、シートクッションフレームの上側
及び下側で、ステーサポート及びブラケットによりアー
ムレストを固定したものである。これにより、シートク
ッションフレームに穴を開けてここにステーを挿入する
のとは異なり、シートクッションフレームの上側のステ
ーサポートと下側のブラケットとにより広い固定領域で
強固な固定状態が得られる。
【0007】また、シートクッションフレームの上側で
はステーとステーサポートの嵌合構造とし、下側のブラ
ケットではネジ締結構造としてこれら2種類の固定手法
を組み合わせることにより組付けも容易である。さら
に、ブラケットの内側からネジ締結手段がアームレスト
側にねじ込まれるため、アームレストの外表面(意匠
面)にボルト孔やボルト等が表れず、固定後のカバーリ
ングが不要になる。したがってアームレストを表皮一体
発泡成形により製作することが可能となる。
【0008】
【実施例】図4に本考案の一実施例の全体外観を示す。
ここで、車両用シート1のシートクッション2の側端に
アームレスト3が固定されている。アームレスト3は、
上方に延びる立上り部4と、これに連続してほぼ水平に
延びる水平部5とが一体に形成された逆L字状をなし、
立上り部4において上側固定部6と下側固定部7とによ
りシートクッション2の側端に固定されている。この図
4におけるシートクッション2とアームレスト3との固
定部の垂直断面について、図1に分解状態を、また図3
に組付け状態を示す。
【0009】図1から明らかなように、アームレスト3
は金属製芯材としてのアームレストフレーム10と、こ
れを所定の厚さで包み込む発泡ポリウレタン等のアーム
レストパッド11と、このパッド11を覆う最外層のア
ームレスト表皮12とを主体とする。
【0010】アームレスト3には、棒状のステー13が
側方に突出して設けられている。このステー13の一端
部はアームレスト3の内部に差し入れられ、アームレス
トフレーム10に対し、例えばアーク溶接によって固定
されている。このステー13は、シートクッション2の
側端に向かって突出し、その先端はテーパ状に形成され
るとともに、アームレスト3に近い基端側の部分にはロ
ック溝14が形成されている。このステー13のアーム
レスト3に対する固定位置は、図4における上側固定部
6に対応している。アームレスト3の下側固定部7に対
応する2箇所には、図1に示すように2個のナット部材
15が埋め込まれ、アームレストフレーム10に対し、
例えばアーク溶接によって固定されている。これらのナ
ット部材15は、アームレスト3の、ステー13が突出
している側の側面に開口している。
【0011】なお、このようなアームレスト3は、アー
ムレストフレーム10にステー13およびナット部材1
5がそれぞれ溶接された状態で、周知の表皮一体発泡成
形によりパッド11の層および表皮12が形成される
が、ステー13は、その発泡成形に際して、発泡型への
吊下げ(固定)に利用可能である。
【0012】一方、シートクッション2は、シートクッ
ションパッド18と、この表面を覆うクッション表皮1
9と、下面に位置するクッションスプリング20とを備
え、下側からパイプ状のシートクッションフレーム21
で支持されている。
【0013】このようなシートクッション2の側端部の
下側部分には、筒状のステーサポート22が埋設されて
いる。ステーサポート22は、シートクッションパッド
18の下部に形成された切欠部18aにおいてブラケッ
ト24の円筒金具部23に取り付けられ、ブラケット2
6を介してシートクッションフレーム21で支持されて
いる。ブラケット24は2本のボルト25によりブラケ
ット26に固定され、このブラケット26はさらに上述
のシートクッションフレーム21に、例えばアーク溶接
によって固定されている。
【0014】ステーサポート22は、構造的には車両用
ヘッドレストのステーサポートと同様のものであって、
例えばプラスチックからなり、その先端部に複数のスリ
ット27および抜止め用の爪部28を備えていて、円筒
金具部23への挿入の際にはその爪部28が中心側に弾
性変形させられ、挿入完了時にはこれが開いて、円筒金
具部23からの抜けを防止する。ステーサポート22の
アームレスト3側の開口部には、図2に示すようなロッ
ク機構29が設けられている。このロック機構29は、
ステーサポート22の開口部にロック部材30がピン3
1によって回動可能に設けられ、そのロック部材30に
形成された爪部33が、ステー13に形成された前述の
ロック溝14にスプリング32の弾性力によって食い込
む構造のものである。
【0015】図1に戻って、ステーサポート22より下
側に、2本のボルト34によるボルト締結部が形成され
る。そのために上述のブラケット26は、シートクッシ
ョンフレーム21より下方に延び、この部分に各ボルト
34を通すボルト孔35が形成されている。
【0016】以上のようなアームレスト3とシートクッ
ション2とは、次のようにして固定されている。図1に
おいて、まず、アームレスト3のステー13が、シート
クッション2側のステーサポート22に差し込まれ、嵌
合される。この嵌合が完了した状態では、図2に示すよ
うに、ステー13のロック溝14にステーサポート22
のロック部材30がはまってロックされ、ステーサポー
ト22からのステー13の抜けが防止される。次いで、
図3に示すように、シートクッション2側から2本のボ
ルト34がアームレスト3のナット部材15に締め込ま
れ、アームレスト3のステー13より下側部分がブラケ
ット26を介してシートクッションフレーム21に固定
されて、アームレスト3の組付けが完了する。
【0017】このようなアームレスト3の組付工程で、
上側固定部6においては、ステー13を相手方のステー
サポート22に差し込むだけでよく、また、それによっ
てアームレスト3が位置決めされた状態で下側固定部7
のボルト締めを行うことができる。
【0018】また、アームレスト3の外表面(図1およ
び図3において右側の側面)には、見栄えを悪くするボ
ルト孔等は一切表われない。
【0019】なお、以上説明した実施例では、ステー1
3およびステーサポート22が1組設けられていたが、
これを例えば2組にすることも可能であり、またその場
合、下側固定部7のボルト34を1本とすることもでき
る。
【0020】
【考案の効果】本考案によれば、ステーサポート及びブ
ラケットとによって、アームレストをシートクッション
フレームの上方及び下方位置で固定することができるた
め、シートクッションフレームに直接ステーを挿入した
りネジ止めしたりする構造に比べて広範囲の固定領域が
確保でき、したがってシートクッションフレームの上方
及び下方位置で強固な固定構造が得られる。しかも固定
部が外から露見しないという特徴を有する。つまり、
ームレストを全てシートクッション側から固定する構造
が実現するため、アームレストの外部意匠面にボルト孔
等が表われない。したがって、アームレストを表皮一体
発泡成形で製作することが可能となる。それによって、
従来のようなアームレスト組付け後のカバーリング工程
が廃止でき、またその表皮一体発泡成形によれば、アー
ムレストに凹状部分も容易に形成することが可能で、デ
ザイン上の自由度が高められるし、また表皮の密着性が
高く、シワ等も生じ難いため、仕上品質を向上させるこ
とができる。なお、アームレストのステーは、本来的に
はシートクッションに対する固定手段の一部であるが、
表皮一体発泡成形の際、そのステーを発泡型への吊下げ
部に利用できる副次的な効果もある。
【0021】さらに、アームレストのシートクッション
側への組付けに際し、その上側固定部については、アー
ムレストのステーを相手方のステーサポートに嵌合、係
止させるいう簡単な作業で足りる。しかも、ステーがス
テーサポートに嵌合されることによって、下側固定部に
おけるネジ締結手段の締付作業の際に、アームレストが
位置決めされる結果となるため、ボルト締め等の締結作
業がしやくなり、全体としてアームレストの組付工程が
容易化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるアームレスト固定構造
の分解断面図。
【図2】その固定構造におけるステーサポートのロック
機構の概略断面図。
【図3】図1のアームレスト固定構造の組付状態の断面
図。
【図4】図3のアームレスト固定構造を含む車両用シー
トの斜視図。
【図5】従来のアームレスト固定構造を示す分解斜視
図。
【符号の説明】
2 シートクッション 3 アームレスト 13 ステー 14 ロック溝 15 ナット部材 21 シートクッションフレーム 22 ステーサポート 29 ロック機構 34 ボルト

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッションフレームと、シートク
    ッションフレーム上に載置されたシートクッションパッ
    ドと、これらシートクッションパッドおよびシートクッ
    ションフレームを覆うクッション表皮とを有する車両用
    シートの側端にアームレストを固定する構造において、 前記アームレストには下部にステーを水平に突設する一
    方、前記シートクッションフレームにはその側端部に、
    前記シートクッションフレームとシートクッションパッ
    ド間に位置して前記ステーを保持可能なステーサポート
    および先端部が前記シートクッションフレームより下方
    に延在するブラケットを固定し、前記ステーを前記ステ
    ーサポートに嵌合、係止させるとともに、アームレスト
    下部を、前記ブラケットの先端部に内側からネジ締結手
    段によって締結したことを特徴とする車両用シートのア
    ームレスト固定構造。
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