JP2570035B2 - 無段変速機の変速比制御装置 - Google Patents

無段変速機の変速比制御装置

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JP2570035B2 JP33064491A JP33064491A JP2570035B2 JP 2570035 B2 JP2570035 B2 JP 2570035B2 JP 33064491 A JP33064491 A JP 33064491A JP 33064491 A JP33064491 A JP 33064491A JP 2570035 B2 JP2570035 B2 JP 2570035B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一対のプーリに巻装され
るベルトの巻き付け径比を変化させて無変速を行う変
速機の変速比を制御する装置、特に、変速比制御バルブ
がエンジンの運転情報に応じた変速比に基づきそのスプ
ールを切り換えて、各プーリ制御油圧を両プーリの両油
圧アクチュエータに供給し、両プーリの巻き付け径比を
変化させて無変速を行う無変速機の変速比制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プライマリプーリとセカンダリプ
ーリの間に駆動ベルトを巻装し、両プーリに巻装される
ベルトの巻き付け径比を変化させて無変速を行うベル
ト駆動式の無段変速機が知られている。この無段変速機
はエンジンの運転情報に応じて決定された変速比と現変
速比に基づく変速制御油圧を変速比制御バルブのスプー
ルに供給し、同スプールの油圧切り換え作動に基づき調
圧された各プーリ制御油圧をプライマリ及びセカンダリ
の両プーリの各固定側プーリ材と可動側プーリ材の相対
間隔を接離操作する両油圧アクチュエータに供給する。
これによって、一対のプーリに巻装されるベルトの巻き
付け径比を変化させて無変速を行う。更に、無変速
部を含む動力伝達系には前後進段を切り換える前後進切
り換え部が配備され、同切り換え部の前後進切り換え用
の油圧アクチュエータには変速段切り換え用のマニュア
ルバルブからの各切り換え制御圧油が供給され、前後進
切換用油圧アクチュエータが前後進段を切り換える様に
構成されている。
【0003】ところで、図7に示すようにプライマリプ
ーリ(駆動側)及びセカンダリプーリ(従動側)の両油
圧アクチュエータであるプライマリシリンダ1とセカン
ダリシリンダ2はそれぞれに供給される圧油レベルが上
昇するに応じて各プーリに巻装されるベルトの巻き付け
径比を大きく調整出来るように構成される。ここでセカ
ンダリシリンダ2には常時レギュレータバルブ3側より
ライン圧が供給され、プライマリシリンダ1には変速比
制御バルブ4よりプーリ制御油圧が供給される。しかも
プライマリシリンダ1側がセカンダリシリンダ2側より
その受圧面積が大きくなるように設定されており、この
ため、同一油圧を両シリンダに供給するとプライマリプ
ーリの巻き付け径比がセカンダリプーリより大きくな
り、低変速比(高変速段)が達成され、逆に、プライマ
リシリンダ1側の油圧を低下させるに応じて高変速比
(低変速段)が達成される。
【0004】変速比制御バルブ4はプライマリポート4
01、セカンダリポート402、ドレーンポート403
及び制御圧ポート404を備える。内部のスプール5は
ばね6によって常時プライマリポート401とセカンダ
リポート402とを等圧化させる方向に押圧され、逆
に、低変速比制御圧ポート404を介してソレノイドバ
ルブ7からの目標変速比に応じた変速比制御圧を受けて
スプール5はプライマリポート401をドレーンポート
403に連通させる方向に押圧される様に構成されてい
る。
【0005】このソレノイドバルブ7には、制御手段8
からの目標変速比と現変速比に応じた変速比制御圧信号
が入力され、同信号に基づきソレノイドバルブ7がソレ
ノイド供給圧P1を変速比制御圧P2に調圧している。
ここで制御手段8はエンジン回転数やエンジン負荷等の
エンジンの運転情報に応じて目標変速比を算出し、目標
変速比と現変速比に応じた変速制御油圧信号を出力する
様に構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このよう
に、制御手段8が目標変速比信号をソレノイドバルブ7
に供給して同バルブ7が変速比制御圧を変速比制御バル
ブ4に供給しようとしても、ソレノイドバルブ7が故障
し、或いは同バルブの駆動ケーブルが断線してしまった
場合、変速比制御バルブ4には変速比制御圧が供給され
ず、変速比制御バルブ4のスプール5はバネ6によって
プライマリポート401、セカンダリポート402を連
通させ、結果として無段変速機は低変速比(高変速段)
に切り換えられる。
【0007】このような異常事態に陥った場合、車両を
所定の安全地帯や修理工場に移動させることと成るが、
その移動走行の際、高変速段しか使用出来ず、発進性や
坂道の走行が不可能となることも推測され、問題と成っ
ている。逆に、ソレノイドの非通電時によって、変速比
制御バルブ4に変速比制御圧が供給されない場合、スプ
ールがプライマリポートをドレーンポートに連通させる
ような構成の変速比制御バルブを採用すると、この場
合、走行途中の故障時に高変速比(低変速段)に切り換
えが行われ、エンジン及び無段変速機のプライマリプー
リが過回転してしまい、ベアリング等の回転部材の異常
摩耗等が生じるという問題が生じてしまう。
【0008】この場合に、エンジンと無段変速機側との
間に配設されたクラッチを切り離し、回転部材の異常摩
耗を防止するという構成を採ったものが特開平1−26
6022号公報に開示される。しかしこの場合でもプラ
イマリプーリ側が過回転してしまい、ベアリング等の回
転部材の異常摩耗等が生じるという問題が解決されな
い。 本発明の目的は、変速比制御バルブに供給される
変速比制御圧が異常レベルに陥った場合にのみ変速制限
バルブを切り換えて、異常時の走行を容易化出来る無
変速機の変速比制御装置を提供することに有る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明はプライマリプーリとセカンダリプーリの
間に駆動ベルトを巻装し、目標変速比と現変速比に応じ
た変速比制御圧を変速比制御圧供給手段が発生し、変速
比制御バルブが上記変速比制御圧に基づき調圧した各プ
ーリ制御油圧を上記両プーリの各固定側プーリ材と可動
側プーリ材の相対間隔を接離操作する両油圧アクチュエ
ータに供給し、上記両プーリの巻き付け径比を変化させ
て無変速を行う無段変速部を備え、且つ、上記無
速部を含む動力伝達系に配備されると共に変速段切り換
え用のマニュアルバルブからの各切り換え制御圧油を
後進切換用油圧アクチュエータで受けて前後進段を切り
換える前後進切り換え部を備えたもので、特に、上記変
速比制御バルブには同バルブのスプールを上記プライマ
リプーリ制御油圧が排除される位置に切り換える際に油
圧の供給を受ける低速段ポートが形成され、上記低速段
ポートには上記マニュアルバルブより同バルブがローレ
ンジ或いは後退段レンジに切り換えられた際に圧油を供
給する低速段切り換え油路が連結され、上記低速段切り
換え油路には同油路を上記変速比制御圧が低圧化した際
にのみ連通させる常閉の変速制限バルブが装着されたこ
とを特徴とする。
【0010】
【作用】マニュアルバルブが低速段切り換え油路及び変
速制限バルブを介して変速比制御バルブの低速段ポート
に連通し、このマニュアルバルブがローレンジ或いは後
退段レンジに切り換えられ、しかも、変速比制御圧の低
圧化時にのみ変速制限バルブが低速段切り換え油路を解
放し、圧油を低速段ポートに供給するので、変速比制御
圧の低圧化時にのみ、マニュアルバルブがローレンジ或
いは後退段レンジに切り換えられれば、必ずプライマリ
プーリの油圧アクチュエータの圧油を排除して無段変速
部を高変速比(低変速段)に切り換えることができるよ
うになる。
【0011】
【実施例】図1の無変速機の変速比制御装置は車両の
動力伝達系に配備される。この動力伝達系は図2に示す
様に、エンジン1、流体継手2、無段変速機3、減速機
4、ディファレンシャル5、左右アクスルシャフト6及
び図示しない駆動輪を備え、この順に回転力が伝達され
る様に構成されている。流体継手2はエンジン出力軸7
と一体回転するポンプ8、このポンプ8の回転エネルギ
をオイルを介して受けるタービン9及び直結クラッチ1
0から成る。なお、ポンプ8の先端はタービン軸11と
同心的にケーシング14の基部に軸受12を介し枢支さ
れる。ここではこのポンプ8の先端がオイルポンプ13
の駆動軸を兼ねており、これによって無段変速機3及び
流体継手2にオイル供給を可能としている。
【0012】無段変速機3は前後進切り換え部15及び
無段変速部16から成る。ここで前後進切り換え部15
は一対の軸受12,17間に枢支されるタービン軸11
の前後に前進クラッチ18と後進ブレーキ19を備え
る。前進クラッチ18はタービン軸11と一体の前回転
体20の周辺部と後述の遊星歯車列21のキャリア22
の周辺部を接離するもので、前進クラッチ用の油圧ピス
トン23によって切り換えられる。ここで遊星歯車列2
1はタービン軸11と一体のサンギア24、その周辺で
噛合しキャリア22に枢支される複数の遊星ギア25、
遊星ギア25が噛合する内周歯を備えたリングギア26
とで構成される。後進ブレーキ19はリングギア26の
外周部とケーシング14との間を接離させるブレーキ機
能を有し、後進ブレーキ19用の油圧ピストン27によ
って切り換えられる。
【0013】この場合、前進クラッチ18のみが接合す
るとタービン軸11とキャリア22側が一体化され、エ
ンジン回転(タービン回転)がそのまま無段変速部16
の主軸28に伝達され、後進ブレーキ19のみが接合す
るとキャリア22はタービン軸11の回転と反対方向に
回転し無段変速部16の主軸28に伝達される。
【0014】無段変速部16はキャリア22と一体の主
軸28とこれに所定間隔離れて平行に配備される副軸2
9を備え、主軸に主プーリ30が副軸29に副プーリ3
1がそれぞれ設けられ、且つ、両プーリ間にエンドレス
のベルト32が掛け渡してある。プーリ30,31は共
に2分割に構成され、可動側プーリ材301,311は
固定側プーリ材302,312に相対回転不可に相対間
隔を接離可能に外嵌される。この可動側プーリ材30
1,311には固定側プーリ材との相対間隔を接離操作
する油圧アクチュエータとしてのプライマリシリンダ3
3とセカンダリシリンダ34とが装着される。この場
合、主プーリ30の固定側プーリ材302に対し可動側
プーリ材301を近付けて主プーリの巻き付け径を大き
くし、副プーリ31の固定側プーリ材312より可動側
プーリ311を遠ざけて巻き付け径を小さくし、これに
よって巻き付け径比(副プーリ巻き付け径/主プーリ巻
き付け径)を小さくし、即ち、低変速比(高変速段)と
し、逆に操作して高変速比(低変速段)を達成する様に
構成されている。
【0015】減速機4は副軸29と一体のギア35にギ
ア列36を介しファイナルギア37を連結した構成を採
り、ディファレンシャル5はファイナルギア37と一体
の図示しないデフケーシング内に作動機構を収容し、左
右回転差を許容した上で回転力を2分割して出力する周
知の構成をとる。このような図2の無段変速機3の油圧
回路を図1と共に説明する。この油圧回路はオイルポン
プ13を備え、その吐出油が流体継手2と、前後進切り
換え部15の前進クラッチ18及び後進ブレーキ19
と、無段変速部16のプライマリシリンダ33及びセカ
ンダリシリンダ34に供給される。
【0016】ここでオイルポンプ13はエンジン回転に
応じ駆動し、その油圧を変化させ、このため同吐出圧は
その最大許容圧がラインプレッシャレギュレータバルブ
38で規制され、しかも設定値で有るライン圧を保持す
る様に、レギュレータバルブ39が調圧作動する。ライ
ン圧路40の一部はクラッチプレッシャコントロールバ
ルブ41によって設定値に調圧され、クラッチ油路42
を経てマニュアルバルブ43に供給される。このマニュ
アルバルブ43は変速段切り換え用の手動切り換えレバ
ーに連動し、前進側D,2,Lの各レンジと、後進側R
レンジと、ニュートラルN及びパーキングPの各レンジ
を備える。
【0017】このマニュアルバルブ43は特にクラッチ
油路42に連通する給油ポート431、前進クラッチ1
8に連通する前進ポート432、後進ブレーキ19に連
通する後進ポート433、Lレンジで給油ポート431
に連通するLポート434をそれぞれ形成される。ここ
では特に、後進ポート433とLポート434が逆止弁
44を介し低速段切り換え油路45に連通される。この
低速段切り換え油路45は変速制限バルブ54及び後述
の低変速段ポート494側に連通する。この場合、前進
側D,2,Lの各レンジでは前進クラッチ18が接合さ
れ、エンジン回転がそのまま無段変速部16に伝達さ
れ、後進側Rレンジではエンジン回転が逆転されて無段
変速部16に伝達される。
【0018】変速制限バルブ54は低速段切り換え油路
45を通常時に閉鎖する常閉弁であり、図6に示すよう
に、上流ポート541、下流ポート542、変速比制御
圧Pcを受ける制限ポート543及びドレーンポート5
44を備える。この変速制限バルブ54のスプール55
は制限ポート543との対抗部分が通常時に所定レベル
以上(Pc1以上)の変速比制御圧Pcを受けており、
その際にはばね56の弾性力に抗して右移動し、実線で
示す閉位置Aに保持されて上流及び下流ポート541,
542を遮断し、変速比制御圧Pcがソレノイドバルブ
47の故障等によって低圧化した際には、2点鎖線で示
す開位置Bに切り換えられて上流及び下流ポート54
1,542を連通させる。
【0019】オイルポンプ13に続くライン圧路40の
一部はプレッシャコントロールバルブ46によって設定
値に調圧され、同油圧が変速比制御圧供給手段としての
ソレノイドバルブ47によって目標変速比に応じた変速
比制御圧Pcに調圧される。なおこのソレノイドバルブ
47は変速コントロールユニット48に接続され、同コ
ントロールユニットの出力信号に応じた変速比制御圧P
cを後述の変速比制御バルブ49に出力する。なお、変
速コントロールユニット48はエンジン回転数N、スロ
ットル開度θ、吸入空気量Q等のエンジン運転情報を各
センサ50,51,52より取り込み、最適変速比を算
出してその目標変速比に現変速比を修正出来る出力信号
でソレノイドバルブ47を駆動させる様に構成される。
無段変速部16のプライマリシリンダ33とセカンダリ
シリンダ34はそれぞれ、変速比制御バルブ49の主ポ
ート491、副ポート492に連通され、特にセカンダ
リシリンダ34はライン圧路40にも直結される。
【0020】変速比制御バルブ49は主ポート491、
副ポート492のほかに前述の低変速段ポート494、
ソレノイドバルブ47の変速比制御圧Pcを受けるパイ
ロットポート493、オイルタンク60に連通するドレ
ーンポート495を備え、スプール53によって油路の
切り換え制御が成される。ここで、スプール53のパイ
ロットポート493との対抗部分は、図5に示すよう
に、大径部531と小径部532を有し、一端にはばね
57を付設する。スプール53はばね57の押圧力Fs
を右方向に受け、大径部531と小径部532の面積差
S(=A−B)に変速比制御圧Pcが働き油圧力Fpを
左向きに受ける。しかも、このスプール53の小径部5
32の端面は低速段ポート494に対抗し、低速段切り
換え油圧を適時に受けるようにも構成される。
【0021】このため、スプール53は、基本的に押圧
力Fsと油圧力Fpのバランス位置に切り換え移動し、
図3に示すように変速比制御圧がPc1で不感帯a1を
脱し、移動量を増加させる。この時、スプール53の
移動(変速比制御圧Pcが増)に応じて副ポート492
が閉鎖され、一定移動の後に完全に閉鎖され、更に、一
定移動の後にドレーンポート495が順次解放量を増加
させる。 の場合、変速比制御圧Pcが大きいと副ポー
ト492が閉じ、主ポート491がドレーンポート49
5に連通し、高変速比(低変速段)となり、変速比制御
圧が小さいと副ポート492が大きく開き主、副ポート
491、492の油圧が等しくなり、低変速比(高変速
段)となる。
【0022】このような無変速機の変速比制御装置は
車両の走行時において、エンジン回転を流体継手2を介
して受け、これを指定変速レンジ、エンジン回転数、ス
ロットル開度θ、吸入空気量Q等に基づく目標変速段で
変速し減速機4側に出力する様に作動する。この際、マ
ニュアルバルブ43がLレンジ或いは後進Rレンジに切
り換えられると、給油ポート431がLポート434と
逆止弁44或いは後進ポート433と逆止弁44を介
し、変速制限バルブの上流ポート541に加わる。この
通常時には変速比制御圧PcはPc1以上の通常圧にあ
り、変速制限バルブ54は閉状態を保持し低速段切り換
え油路45は閉じ、無段変速機3は通常作動する。
【0023】他方、ソレノイドバルブ47がそれ自体の
故障或いはケーブル断線等によって非作動に陥った場
合、変速比制御圧Pcは低レベルに落ちこみ、変速比制
御バルブ49のスプール53はばね57により右移動
し、主、副ポート491、492を連通させ、無段変速
部16を低変速比(高変速段)に切り換える。これと同
時に変速制限バルブ54のスプール55も右移動して、
上流及び下流ポート541,542を連通させる。この
ため、たとえ走行時に故障状態に陥っても、無段変速機
3が低変速比(高変速段)に切り換わるので、エンジン
1やプライマリプーリ30側の過回転を防止出来る。し
かも、運転者がLレンジやRレンジ選択すると、必ず
無段変速部16が高変速比(低変速段)に切り換えら
れ、たとえ坂道であっても容易に走行出来るようにな
る。
【0024】
【発明の効果】以上のように、この発明は変速比制御圧
の低圧化時にのみ、変速制限バルブが低速段切り換え油
路を解放し、マニュアルバルブがローレンジ或いは後退
段レンジに切り換えられれば、必ずプライマリプーリの
油圧アクチュエータの圧油を排除して無段変速部を高変
速比(低変速段)に切り換えることができるので、たと
え、走行時に故障状態に陥っても、無段変速機が低変速
比(高変速段)に切り換わり、エンジンやプライマリプ
ーリ側の過回転を防止出来、マニュアルバルブがローレ
ンジ或いは後退段レンジに切り換えられれば、必ず無段
変速部を高変速比(低変速段)に切り換えることがで
き、緊急時の走行、特に走行抵抗の大きい坂道走行等を
容易に行うことが出来る。しかも、正常時の走行中にL
レンジに切り換えても高変速比(低変速比)にはなら
ず、エンジンやプライマリプーリ側の過回転を防止出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての無変速機の変速比
制御装置の油圧回路図である。
【図2】図1の無変速機の変速比制御装置が装着され
た車両の動力伝達系の概略構成図である。
【図3】図1の変速比制御装置が用いる変速比制御バル
ブのスプールの移動量特性線図である。
【図4】図1の変速比制御装置が用いる変速比制御バル
ブのドレーンポート495及び副ポート492の開口量
と変速比制御圧の変化特性線図である。
【図5】図1の変速比制御装置が用いる変速比制御バル
ブのスプールの拡大側面図である。
【図6】図1の変速比制御装置が用いる変速制限バルブ
の拡大側面図である。
【図7】従来装置の油圧回路図である。
【符号の説明】
1 エンジン 3 無段変速機 13 オイルポンプ 15 前後進切り換え部 16 無段変速部 18 前進クラッチ 19 後進ブレーキ 30 主プーリ 31 副プーリ 32 駆動ベルト 33 プライマリシリンダ 34 セカンダリシリンダ 43 マニュアルバルブ 45 低速切り換え油路 47 ソレノイドバルブ 48 変速コントロールユニット 49 変速比制御バルブ 53 スプール 54 変速制限バルブ 301 主プーリの可動側プーリ材 311 副プーリの可動側プーリ材 302 主プーリの固定側プーリ材 312 副プーリの固定側プーリ材 494 低変速段ポート Pc 変速比制御圧

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プライマリプーリとセカンダリプーリの間
    に駆動ベルトを巻装し、目標変速比と現変速比に応じた
    変速比制御圧を変速比制御圧供給手段が発生し、変速比
    制御バルブが上記変速比制御圧に基づき調圧した各プー
    リ制御油圧を上記両プーリの各固定側プーリ材と可動側
    プーリ材の相対間隔を接離操作する両油圧アクチュエー
    タに供給し、上記両プーリの巻き付け径比を変化させて
    変速を行う無段変速部を備え、且つ、上記無変速
    部を含む動力伝達系に配備されると共に変速段切り換え
    用のマニュアルバルブからの各切り換え制御圧油を前後
    進切換用油圧アクチュエータで受けて前後進段を切り換
    える前後進切り換え部を備えた無変速機の変速比制御
    装置において、上記変速比制御バルブには同バルブのス
    プールを上記プライマリプーリ制御油圧が排除される位
    置に切り換える際に油圧の供給を受ける低速段ポートが
    形成され、上記低速段ポートには上記マニュアルバルブ
    より同バルブがローレンジ或いは後退段レンジに切り換
    えられた際に圧油を供給する低速段切り換え油路が連結
    され、上記低速段切り換え油路には同油路を上記変速比
    制御圧が低圧化した際にのみ連通させる常閉の変速制限
    バルブが装着されたことを特徴とする無変速機の変速
    比制御装置。
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