JP2646922B2 - 無段変速機の変速比制御装置 - Google Patents
無段変速機の変速比制御装置Info
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Description
【産業上の利用分野】本発明は一対のプーリに巻装され
るベルトの巻き付け径比を変化させて無段変速を行う無
段変速機の変速比制御装置に関する。
るベルトの巻き付け径比を変化させて無段変速を行う無
段変速機の変速比制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プライマリプーリとセカンダリプ
ーリの間に駆動ベルトを巻装し、両プーリに巻装される
ベルトの巻き付け径比を変化させて無段変速を行うベル
ト駆動式の無段変速機が知られている。この無段変速機
は車両の運転情報に応じて決定された変速比と現変速比
に基づく変速制御油圧を変速比制御バルブに供給し、同
バルブで調圧されたプライマリプーリ制御油圧をプライ
マリプーリの固定側プーリ材と可動側プーリ材の相対間
隔を接離操作する油圧アクチュエータに供給する。これ
によって、一対のプーリに巻装されるベルトの巻き付け
径比を変化させて無段変速を行う。一方、セカンダリプ
ーリの固定側プーリ材と可動側プーリ材の相対間隔を接
離操作する油圧アクチュエータへはレギュレータバルブ
により調圧された油圧が供給され、駆動ベルトの挟持力
を調整している。更に、無段変速部を含む動力伝達系に
は前後進段を切り換える前後進切り換え部が配備され、
同切り換え部の前後進切り換え用の油圧アクチュエータ
には変速レンジ切り換え用のマニュアルバルブを介して
圧油が供給され、前後進切換用油圧アクチュエータが前
後進段を切り換える様に構成されている。
ーリの間に駆動ベルトを巻装し、両プーリに巻装される
ベルトの巻き付け径比を変化させて無段変速を行うベル
ト駆動式の無段変速機が知られている。この無段変速機
は車両の運転情報に応じて決定された変速比と現変速比
に基づく変速制御油圧を変速比制御バルブに供給し、同
バルブで調圧されたプライマリプーリ制御油圧をプライ
マリプーリの固定側プーリ材と可動側プーリ材の相対間
隔を接離操作する油圧アクチュエータに供給する。これ
によって、一対のプーリに巻装されるベルトの巻き付け
径比を変化させて無段変速を行う。一方、セカンダリプ
ーリの固定側プーリ材と可動側プーリ材の相対間隔を接
離操作する油圧アクチュエータへはレギュレータバルブ
により調圧された油圧が供給され、駆動ベルトの挟持力
を調整している。更に、無段変速部を含む動力伝達系に
は前後進段を切り換える前後進切り換え部が配備され、
同切り換え部の前後進切り換え用の油圧アクチュエータ
には変速レンジ切り換え用のマニュアルバルブを介して
圧油が供給され、前後進切換用油圧アクチュエータが前
後進段を切り換える様に構成されている。
【0003】そして、プライマリプーリ用油圧アクチュ
エータに油圧を供給するとプライマリプーリの巻き掛け
径比が大きくなって、低変速比(高変速段)が達成さ
れ、逆に、プライマリプーリ用油圧アクチュエータの油
圧を低下させるに応じてプライマリプーリの巻き掛け径
比は小さくなり高変速比(低変速段)が達成される。
エータに油圧を供給するとプライマリプーリの巻き掛け
径比が大きくなって、低変速比(高変速段)が達成さ
れ、逆に、プライマリプーリ用油圧アクチュエータの油
圧を低下させるに応じてプライマリプーリの巻き掛け径
比は小さくなり高変速比(低変速段)が達成される。
【0004】ところで、図6に示すように、セカンダリ
プーリの油圧アクチュエータであるセカンダリシリンダ
2には常時レギュレータバルブ3側よりライン圧が供給
され、プライマリプーリの油圧アクチュエータであるプ
ライマリシリンダ1には変速比制御バルブ4よりプーリ
制御油圧が供給される。しかもプライマリシリンダ1側
がセカンダリシリンダ2側よりその受圧面積が大きくな
るように設定されており、このため、同一油圧を両シリ
ンダに供給するとプライマリプーリの巻き掛け径比がセ
カンダリプーリより大きくなり、低変速比(高変速段)
が達成され、逆に、プライマリシリンダ1側の油圧を低
下させるに応じて高変速比(低変速段)が達成される。
プーリの油圧アクチュエータであるセカンダリシリンダ
2には常時レギュレータバルブ3側よりライン圧が供給
され、プライマリプーリの油圧アクチュエータであるプ
ライマリシリンダ1には変速比制御バルブ4よりプーリ
制御油圧が供給される。しかもプライマリシリンダ1側
がセカンダリシリンダ2側よりその受圧面積が大きくな
るように設定されており、このため、同一油圧を両シリ
ンダに供給するとプライマリプーリの巻き掛け径比がセ
カンダリプーリより大きくなり、低変速比(高変速段)
が達成され、逆に、プライマリシリンダ1側の油圧を低
下させるに応じて高変速比(低変速段)が達成される。
【0005】変速比制御バルブ4はプライマリポート4
01、セカンダリポート402、ドレーンポート403
及び制御圧ポート404を備える。内部のスプール5は
ばね6によってプライマリポート401とセカンダリポ
ート402とを連結させる方向に押圧され、制御圧ポー
ト404を介してソレノイドバルブ7からの目標変速比
に基づく変速制御油圧を受けるとスプール5はプライマ
リポート401をドレーンポート403に連通させる方
向に押圧される様に構成されている。
01、セカンダリポート402、ドレーンポート403
及び制御圧ポート404を備える。内部のスプール5は
ばね6によってプライマリポート401とセカンダリポ
ート402とを連結させる方向に押圧され、制御圧ポー
ト404を介してソレノイドバルブ7からの目標変速比
に基づく変速制御油圧を受けるとスプール5はプライマ
リポート401をドレーンポート403に連通させる方
向に押圧される様に構成されている。
【0006】このソレノイドバルブ7には、制御手段8
からの目標変速比と現変速比に応じた変速制御信号が入
力され、同信号に基づきソレノイドバルブ7がソレノイ
ド供給圧P1を変速制御油圧P2に調圧している。ここ
で制御手段8はエンジン回転数やエンジン負荷等の車両
の運転情報に応じて目標変速比を算出し、目標変速比と
現変速比に応じた変速制御信号を出力する様に構成され
ている。
からの目標変速比と現変速比に応じた変速制御信号が入
力され、同信号に基づきソレノイドバルブ7がソレノイ
ド供給圧P1を変速制御油圧P2に調圧している。ここ
で制御手段8はエンジン回転数やエンジン負荷等の車両
の運転情報に応じて目標変速比を算出し、目標変速比と
現変速比に応じた変速制御信号を出力する様に構成され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このよう
に、制御手段8が目標変速比信号をソレノイドバルブ7
に供給して同バルブ7が変速比制御圧を変速比制御バル
ブ4に供給しようとしても、ソレノイドバルブ7が故障
し、或いは同バルブの駆動ケーブルが断線してしまった
場合、変速比制御バルブ4には変速比制御圧が供給され
ず、変速比制御バルブ4のスプール5はバネ6によって
プライマリポート401とセカンダリポート402とを
連通させ、結果として無段変速機は低変速比(高変速
段)に切り換えられる。
に、制御手段8が目標変速比信号をソレノイドバルブ7
に供給して同バルブ7が変速比制御圧を変速比制御バル
ブ4に供給しようとしても、ソレノイドバルブ7が故障
し、或いは同バルブの駆動ケーブルが断線してしまった
場合、変速比制御バルブ4には変速比制御圧が供給され
ず、変速比制御バルブ4のスプール5はバネ6によって
プライマリポート401とセカンダリポート402とを
連通させ、結果として無段変速機は低変速比(高変速
段)に切り換えられる。
【0008】このような異常事態に陥った場合、車両を
所定の安全地帯や修理工場に移動させることと成るが、
その移動走行の際、高変速段しか使用出来ないため、坂
道の走行が不可能となることも推測され、問題と成って
いる。他方、ソレノイドの非通電時によって、変速比制
御バルブ4に変速比制御圧が供給されないときに、スプ
ール5がプライマリポート401をドレーンポート40
3に連通させるような構成の変速比制御バルブを採用し
た場合、例えば、高速走行途中で故障すると高変速比
(低変速段)側に切り換えが行われ、エンジン及び無段
変速機のプライマリプーリが過回転してしまい、エンジ
ンが破損したり、駆動ベルトが破断したり、ベアリング
等の回転部材の異常摩耗等が生じるという問題が生じて
しまう。
所定の安全地帯や修理工場に移動させることと成るが、
その移動走行の際、高変速段しか使用出来ないため、坂
道の走行が不可能となることも推測され、問題と成って
いる。他方、ソレノイドの非通電時によって、変速比制
御バルブ4に変速比制御圧が供給されないときに、スプ
ール5がプライマリポート401をドレーンポート40
3に連通させるような構成の変速比制御バルブを採用し
た場合、例えば、高速走行途中で故障すると高変速比
(低変速段)側に切り換えが行われ、エンジン及び無段
変速機のプライマリプーリが過回転してしまい、エンジ
ンが破損したり、駆動ベルトが破断したり、ベアリング
等の回転部材の異常摩耗等が生じるという問題が生じて
しまう。
【0009】この場合に、エンジンと無段変速機との間
に配設されたクラッチを切離し、エンジンの破損を防止
するという構成を採ったものが特開平1−266022
号公報に開示される。しかし、この場合でもプライマリ
プーリ側が過回転してしまい、駆動ベルトの破断やベア
リング等の回転部材の異常摩耗が生じるという問題が解
決されない。
に配設されたクラッチを切離し、エンジンの破損を防止
するという構成を採ったものが特開平1−266022
号公報に開示される。しかし、この場合でもプライマリ
プーリ側が過回転してしまい、駆動ベルトの破断やベア
リング等の回転部材の異常摩耗が生じるという問題が解
決されない。
【0010】本発明の目的は、変速比制御バルブに供給
される変速比制御圧が異常レベルに陥った場合における
走行を容易化出来る無段変速機の変速比制御装置を提供
することに有る。
される変速比制御圧が異常レベルに陥った場合における
走行を容易化出来る無段変速機の変速比制御装置を提供
することに有る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明はプライマリプーリ、同プライマ
リプーリの溝幅を調整するプライマリプーリ用油圧アク
チュエータ、セカンダリプーリ、同セカンダリプーリの
溝幅を調整するセカンダリプーリ用油圧アクチュエー
タ、両プーリ間に掛け渡された駆動ベルトからなる無段
変速部と、車両の前進段及び後進段を切り換える前後進
切換部と、上記前進段を達成する前進段達成用油圧アク
チュエータと、上記後進段を達成する後進段達成用油圧
アクチュエータとを備えた無段変速機において、上記車
両の運転状態を検出する運転状態検出手段と、同運転状
態検出手段により検出された車両の運転状態に応じて上
記プライマリプーリ用油圧アクチュエータへ供給する油
圧を調整する油圧制御手段と、同油圧制御手段によりそ
の位置が切り換えられて上記無段変速部の変速比を制御
する変速比制御弁と、車室内に配置されたシフトレバー
により自動変速レンジ、低速段固定レンジ、後退レンジ
の夫々に対応した位置に切り換えられる変速レンジ切換
弁と、上記油圧制御手段の故障を検出する故障検出手段
とを備え、上記変速比制御弁は、上記故障検出手段によ
り上記油圧制御手段の故障が検出され且つ上記変速レン
ジ切換弁が上記自動変速レンジにあるとき、上記プライ
マリプーリ用油圧アクチュエータヘ油圧が供給される第
一位置へ切り換えられるとともに、上記変速レンジ切換
弁が上記低速段固定レンジ又は上記後退レンジにあると
き、上記前進段達成用アクチュエータ又は上記後進段達
成用アクチュエータへ供給される油圧により上記プライ
マリプーリ用油圧アクチュエータから油圧が排出される
第二位置へ切り換えられることを特徴とする。請求項2
の発明は、特許請求の範囲第1項記載の無段変速機の変
速比制御装置において、上記変速比制御弁を上記第二位
置へ切り換える油圧は、上記変速レンジ切換弁を介して
供給されることを特徴とする。
めに、請求項1の発明はプライマリプーリ、同プライマ
リプーリの溝幅を調整するプライマリプーリ用油圧アク
チュエータ、セカンダリプーリ、同セカンダリプーリの
溝幅を調整するセカンダリプーリ用油圧アクチュエー
タ、両プーリ間に掛け渡された駆動ベルトからなる無段
変速部と、車両の前進段及び後進段を切り換える前後進
切換部と、上記前進段を達成する前進段達成用油圧アク
チュエータと、上記後進段を達成する後進段達成用油圧
アクチュエータとを備えた無段変速機において、上記車
両の運転状態を検出する運転状態検出手段と、同運転状
態検出手段により検出された車両の運転状態に応じて上
記プライマリプーリ用油圧アクチュエータへ供給する油
圧を調整する油圧制御手段と、同油圧制御手段によりそ
の位置が切り換えられて上記無段変速部の変速比を制御
する変速比制御弁と、車室内に配置されたシフトレバー
により自動変速レンジ、低速段固定レンジ、後退レンジ
の夫々に対応した位置に切り換えられる変速レンジ切換
弁と、上記油圧制御手段の故障を検出する故障検出手段
とを備え、上記変速比制御弁は、上記故障検出手段によ
り上記油圧制御手段の故障が検出され且つ上記変速レン
ジ切換弁が上記自動変速レンジにあるとき、上記プライ
マリプーリ用油圧アクチュエータヘ油圧が供給される第
一位置へ切り換えられるとともに、上記変速レンジ切換
弁が上記低速段固定レンジ又は上記後退レンジにあると
き、上記前進段達成用アクチュエータ又は上記後進段達
成用アクチュエータへ供給される油圧により上記プライ
マリプーリ用油圧アクチュエータから油圧が排出される
第二位置へ切り換えられることを特徴とする。請求項2
の発明は、特許請求の範囲第1項記載の無段変速機の変
速比制御装置において、上記変速比制御弁を上記第二位
置へ切り換える油圧は、上記変速レンジ切換弁を介して
供給されることを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1の発明では、無段変速部と、前後進切
換部と、前進段達成用油圧アクチュエータと、後進段達
成用油圧アクチュエータとを備えた無段変速機におい
て、車両の運転状態に応じてプライマリプーリ用油圧ア
クチュエータへ供給する油圧を調整する油圧制御手段が
故障した場合、変速比制御弁が油圧制御手段によりその
位置が切り換えられない状態に陥ったとしても、故障検
出手段により油圧制御手段の故障が検出され且つ変速レ
ンジ切換弁が自動変速レンジにあるときには、この変速
比制御弁は、プライマリプーリ用油圧アクチュエータヘ
油圧が供給される第一位置へ切り換えられ、低変速比
(高変速段)を確保出来、更に、変速レンジ切換弁が低
速段固定レンジ又は後退レンジに切換えられると、この
変速比制御弁は、前進段達成用アクチュエータ又は後進
段達成用アクチュエータへ供給される油圧によりプライ
マリプーリ用油圧アクチュエータから油圧が排出される
第二位置へ切り換えられ、高変速比(低変速段)を確保
できるようになる。請求項2の発明では、特許請求の範
囲第1項記載の無段変速機の変速比制御装置において、
変速比制御弁を第二位置へ切り換える油圧は、変速レン
ジ切換弁を介して供給されるので、手動操作により第二
位置への切り換えが行われる。
換部と、前進段達成用油圧アクチュエータと、後進段達
成用油圧アクチュエータとを備えた無段変速機におい
て、車両の運転状態に応じてプライマリプーリ用油圧ア
クチュエータへ供給する油圧を調整する油圧制御手段が
故障した場合、変速比制御弁が油圧制御手段によりその
位置が切り換えられない状態に陥ったとしても、故障検
出手段により油圧制御手段の故障が検出され且つ変速レ
ンジ切換弁が自動変速レンジにあるときには、この変速
比制御弁は、プライマリプーリ用油圧アクチュエータヘ
油圧が供給される第一位置へ切り換えられ、低変速比
(高変速段)を確保出来、更に、変速レンジ切換弁が低
速段固定レンジ又は後退レンジに切換えられると、この
変速比制御弁は、前進段達成用アクチュエータ又は後進
段達成用アクチュエータへ供給される油圧によりプライ
マリプーリ用油圧アクチュエータから油圧が排出される
第二位置へ切り換えられ、高変速比(低変速段)を確保
できるようになる。請求項2の発明では、特許請求の範
囲第1項記載の無段変速機の変速比制御装置において、
変速比制御弁を第二位置へ切り換える油圧は、変速レン
ジ切換弁を介して供給されるので、手動操作により第二
位置への切り換えが行われる。
【0013】
【実施例】図1の無段変速機の変速比制御装置は車両の
動力伝達系に配備される。この動力伝達系は図2に示す
様に、エンジン1、流体継手2、無段変速機3、減速機
4、ディファレンシャル5、左右アクスルシャフト6及
び図示しない駆動輪を備え、この順に回転力が伝達され
る様に構成されている。流体継手2はエンジン出力軸7
と一体回転するポンプ8、このポンプ8の回転エネルギ
をオイルを介して受けるタービン9及び直結クラッチ1
0から成る。なお、ポンプ8の先端はタービン軸11と
同心的にケーシング14の基部に軸受12を介し枢支さ
れる。ここではこのポンプ8の先端がオイルポンプ13
の駆動軸を兼ねており、これによって無段変速機3及び
流体継手2にオイル供給を可能としている。
動力伝達系に配備される。この動力伝達系は図2に示す
様に、エンジン1、流体継手2、無段変速機3、減速機
4、ディファレンシャル5、左右アクスルシャフト6及
び図示しない駆動輪を備え、この順に回転力が伝達され
る様に構成されている。流体継手2はエンジン出力軸7
と一体回転するポンプ8、このポンプ8の回転エネルギ
をオイルを介して受けるタービン9及び直結クラッチ1
0から成る。なお、ポンプ8の先端はタービン軸11と
同心的にケーシング14の基部に軸受12を介し枢支さ
れる。ここではこのポンプ8の先端がオイルポンプ13
の駆動軸を兼ねており、これによって無段変速機3及び
流体継手2にオイル供給を可能としている。
【0014】無段変速機3は前後進切り換え部15及び
無段変速部16から成る。ここで前後進切り換え部15
は一対の軸受12,17間に枢支されるタービン軸11
の前後に前進クラッチ18と後進ブレーキ19を備え
る。前進クラッチ18はタービン軸11と一体の回転体
20と後述の遊星歯車列21のキャリア22とを接離す
るもので、前進クラッチ18用の油圧ピストン23によ
って切り換えられる。ここで遊星歯車列21はタービン
軸11と一体のサンギア24、その周辺で噛合しキャリ
ア22に枢支される複数の遊星ギア25、遊星ギア25
が噛合する内周歯を備えたリングギア26とで構成され
る。後進ブレーキ19はリングギア26の外周部とケー
シング14との間を接離させるブレーキ機能を有し、後
進ブレーキ19用の油圧ピストン27によって切り換え
られる。この場合、前進クラッチ18のみが接合すると
タービン軸11とキャリア22側が一体化され、エンジ
ン回転(タービン回転)がそのまま無段変速部16の主
軸28に伝達され、後進ブレーキ19のみが接合すると
キャリア22はタービン軸11の回転と反対側に回転し
無段変速部16の主軸28に伝達される。
無段変速部16から成る。ここで前後進切り換え部15
は一対の軸受12,17間に枢支されるタービン軸11
の前後に前進クラッチ18と後進ブレーキ19を備え
る。前進クラッチ18はタービン軸11と一体の回転体
20と後述の遊星歯車列21のキャリア22とを接離す
るもので、前進クラッチ18用の油圧ピストン23によ
って切り換えられる。ここで遊星歯車列21はタービン
軸11と一体のサンギア24、その周辺で噛合しキャリ
ア22に枢支される複数の遊星ギア25、遊星ギア25
が噛合する内周歯を備えたリングギア26とで構成され
る。後進ブレーキ19はリングギア26の外周部とケー
シング14との間を接離させるブレーキ機能を有し、後
進ブレーキ19用の油圧ピストン27によって切り換え
られる。この場合、前進クラッチ18のみが接合すると
タービン軸11とキャリア22側が一体化され、エンジ
ン回転(タービン回転)がそのまま無段変速部16の主
軸28に伝達され、後進ブレーキ19のみが接合すると
キャリア22はタービン軸11の回転と反対側に回転し
無段変速部16の主軸28に伝達される。
【0015】無段変速部16はキャリア22と一体の主
軸28とこれに所定間隔離れて平行に配備される副軸2
9を備え、主軸にプライマリプーリ30が副軸29にセ
カンダリプーリ31がそれぞれ設けられ、且つ、両プー
リ間にエンドレスのベルト32が掛け渡してある。プー
リ30,31は共に2分割に構成され、可動側プーリ材
301,311は固定側プーリ材302,312に相対
回転不可に相対間隔を接離可能に外嵌される。この可動
側プーリ材301,311には固定側プーリ材との相対
間隔を接離操作する油圧アクチュエータとしてのプライ
マリシリンダ33とセカンダリシリンダ34とが配設さ
れる。ここで例えばプライマリプーリ30の固定側プー
リ材302に対し可動側プーリ材301を近付けてプラ
イマリプーリの巻き掛け径を大きくし、セカンダリプー
リ31の固定側プーリ材312より可動側プーリ311
を遠ざけて巻き掛け径を小さくすると、全体として巻き
掛け径比(セカンダリプーリ巻き付け径/プライマリプ
ーリ巻き付け径)は小さくなり、低変速比(高変速段)
が達成される。また、逆に操作すると高変速比(低変速
段)が達成される様に構成されている。
軸28とこれに所定間隔離れて平行に配備される副軸2
9を備え、主軸にプライマリプーリ30が副軸29にセ
カンダリプーリ31がそれぞれ設けられ、且つ、両プー
リ間にエンドレスのベルト32が掛け渡してある。プー
リ30,31は共に2分割に構成され、可動側プーリ材
301,311は固定側プーリ材302,312に相対
回転不可に相対間隔を接離可能に外嵌される。この可動
側プーリ材301,311には固定側プーリ材との相対
間隔を接離操作する油圧アクチュエータとしてのプライ
マリシリンダ33とセカンダリシリンダ34とが配設さ
れる。ここで例えばプライマリプーリ30の固定側プー
リ材302に対し可動側プーリ材301を近付けてプラ
イマリプーリの巻き掛け径を大きくし、セカンダリプー
リ31の固定側プーリ材312より可動側プーリ311
を遠ざけて巻き掛け径を小さくすると、全体として巻き
掛け径比(セカンダリプーリ巻き付け径/プライマリプ
ーリ巻き付け径)は小さくなり、低変速比(高変速段)
が達成される。また、逆に操作すると高変速比(低変速
段)が達成される様に構成されている。
【0016】減速機4は副軸29と一体のギア35にギ
ア列36を介しファイナルギア37を連結した構成を採
り、ディファレンシャル5はファイナルギア37と一体
の図示しないデフケーシング内に作動機構を収容し、左
右回転差を許容した上で回転力を2分割して出力する周
知の構成をとる。このような図2の無段変速機3の油圧
回路を図1と共に説明する。この油圧回路はオイルポン
プ13を備え、その吐出油はレギュレータバルブ39に
より調圧され、流体継手2と、前後進切り換え部15の
前進クラッチ18及び後進ブレーキ19と、無段変速部
16のプライマリシリンダ33及びセカンダリシリンダ
34に供給される。
ア列36を介しファイナルギア37を連結した構成を採
り、ディファレンシャル5はファイナルギア37と一体
の図示しないデフケーシング内に作動機構を収容し、左
右回転差を許容した上で回転力を2分割して出力する周
知の構成をとる。このような図2の無段変速機3の油圧
回路を図1と共に説明する。この油圧回路はオイルポン
プ13を備え、その吐出油はレギュレータバルブ39に
より調圧され、流体継手2と、前後進切り換え部15の
前進クラッチ18及び後進ブレーキ19と、無段変速部
16のプライマリシリンダ33及びセカンダリシリンダ
34に供給される。
【0017】ここでオイルポンプ13はエンジン回転に
応じ駆動し、その油圧を変化させ、このため同吐出圧は
その最大許容圧がオイルプレッシャリリーフバルブ38
で規制され、しかも設定値で有るライン圧を保持する様
に、レギュレータバルブ39が調圧作動する。ライン圧
路40の一部はクラッチプレッシャコントロールバルブ
41によって設定値に調圧され、クラッチ油路42を経
てマニュアルバルブ43に供給される。このマニュアル
バルブ43は変速レンジを切り換える弁で、車室内に配
置された手動切り換えレバー(シフトレバー)に連動
し、前進側D(自動変速),2,L(低速段固定)の各
レンジと、後進側Rレンジと、ニュートラルN及びパー
キングPの各レンジの夫々に対応する位置を備える。
応じ駆動し、その油圧を変化させ、このため同吐出圧は
その最大許容圧がオイルプレッシャリリーフバルブ38
で規制され、しかも設定値で有るライン圧を保持する様
に、レギュレータバルブ39が調圧作動する。ライン圧
路40の一部はクラッチプレッシャコントロールバルブ
41によって設定値に調圧され、クラッチ油路42を経
てマニュアルバルブ43に供給される。このマニュアル
バルブ43は変速レンジを切り換える弁で、車室内に配
置された手動切り換えレバー(シフトレバー)に連動
し、前進側D(自動変速),2,L(低速段固定)の各
レンジと、後進側Rレンジと、ニュートラルN及びパー
キングPの各レンジの夫々に対応する位置を備える。
【0018】このマニュアルバルブ43は特にクラッチ
油路42に連通する給油ポート431、前進クラッチ1
8に連通する前進ポート432、後進ブレーキ19に連
通する後進ポート433、Lレンジで給油ポート431
に連通するLポート434をそれぞれ形成される。ここ
では特に、後進ポート433とLポート434が逆止弁
44を介し低速段切り換え油路45に連通される。この
低速段切り換え油路45は後述の低変速段ポート494
に連通する。この場合、前進側D,2,Lの各レンジで
は前進クラッチ18が接合され、エンジン回転がそのま
ま無段変速部16に伝達され、後進側Rレンジではエン
ジン回転が逆転されて無段変速部16に伝達される。
油路42に連通する給油ポート431、前進クラッチ1
8に連通する前進ポート432、後進ブレーキ19に連
通する後進ポート433、Lレンジで給油ポート431
に連通するLポート434をそれぞれ形成される。ここ
では特に、後進ポート433とLポート434が逆止弁
44を介し低速段切り換え油路45に連通される。この
低速段切り換え油路45は後述の低変速段ポート494
に連通する。この場合、前進側D,2,Lの各レンジで
は前進クラッチ18が接合され、エンジン回転がそのま
ま無段変速部16に伝達され、後進側Rレンジではエン
ジン回転が逆転されて無段変速部16に伝達される。
【0019】オイルポンプ13に続くライン圧路40の
一部はプレッシャモジュレータバルブ46によって設定
値に調圧され、同油圧が変速比制御圧供給手段としての
ソレノイドバルブ47によって目標変速比に応じた変速
比制御圧Pcに調圧される。なおこのソレノイドバルブ
47は変速コントロールユニット48に接続され、同コ
ントロールユニットの出力信号に応じた変速比制御圧P
cを後述の変速比制御バルブ49に出力する。なお、変
速コントロールユニット48はエンジン回転数N、スロ
ットル開度θ、吸入空気量Q等のエンジン運転情報を各
センサ50,51,52より取り込み、最適変速比を算
出してその目標変速比に現変速比を修正出来る出力信号
でソレノイドバルブ47を駆動させるように構成され
る。ここで無段変速部16のプライマリシリンダ33と
セカンダリシリンダ34はそれぞれ、変速比制御バルブ
49の主ポート491、副ポート492に連通され、特
にセカンダリシリンダ34はライン圧路40にも直結さ
れる。
一部はプレッシャモジュレータバルブ46によって設定
値に調圧され、同油圧が変速比制御圧供給手段としての
ソレノイドバルブ47によって目標変速比に応じた変速
比制御圧Pcに調圧される。なおこのソレノイドバルブ
47は変速コントロールユニット48に接続され、同コ
ントロールユニットの出力信号に応じた変速比制御圧P
cを後述の変速比制御バルブ49に出力する。なお、変
速コントロールユニット48はエンジン回転数N、スロ
ットル開度θ、吸入空気量Q等のエンジン運転情報を各
センサ50,51,52より取り込み、最適変速比を算
出してその目標変速比に現変速比を修正出来る出力信号
でソレノイドバルブ47を駆動させるように構成され
る。ここで無段変速部16のプライマリシリンダ33と
セカンダリシリンダ34はそれぞれ、変速比制御バルブ
49の主ポート491、副ポート492に連通され、特
にセカンダリシリンダ34はライン圧路40にも直結さ
れる。
【0020】変速比制御バルブ49は主ポート491、
副ポート492のほかに前述の低変速段ポート494、
ソレノイドバルブ47の変速比制御圧Pcを受けるパイ
ロットポート493、オイルタンク60に連通するドレ
ーンポート495を備え、スプール53によって油路の
切り換え制御が成される。ここで、スプール53のパイ
ロットポート493との対抗部分は、図5に示すよう
に、大径部531と小径部532を有し、一端にはばね
57を付設する。スプール53はばね57の押圧力Fs
を右方向に受け、大径部531と小径部532の面積差
S(=A−B)に変速比制御圧Pcが働き油圧力Fpを
左向きに受ける。しかも、このスプール53の小径部5
32の端面は低速段ポート494に対抗し、低速段切り
換え油圧を適時に受けるようにも構成される。
副ポート492のほかに前述の低変速段ポート494、
ソレノイドバルブ47の変速比制御圧Pcを受けるパイ
ロットポート493、オイルタンク60に連通するドレ
ーンポート495を備え、スプール53によって油路の
切り換え制御が成される。ここで、スプール53のパイ
ロットポート493との対抗部分は、図5に示すよう
に、大径部531と小径部532を有し、一端にはばね
57を付設する。スプール53はばね57の押圧力Fs
を右方向に受け、大径部531と小径部532の面積差
S(=A−B)に変速比制御圧Pcが働き油圧力Fpを
左向きに受ける。しかも、このスプール53の小径部5
32の端面は低速段ポート494に対抗し、低速段切り
換え油圧を適時に受けるようにも構成される。
【0021】このため、スプール53は、基本的に押圧
力Fsと油圧力Fpのバランス位置に切り換え移動し、
図3に示すように変速比制御圧がPc1で不感帯a1を
脱し、移動量を増加させる。この時、スプール53の左
移動(変速比制御圧Pcが増)に応じて副ポート492
が閉鎖され、一定移動の後に完全に閉鎖され、更に、一
定移動の後にドレーンポート495が順次解放量を増加
させる。この場合、変速比制御圧Pcが大きいと副ポー
ト492が閉じ、主ポート491がドレーンポート49
5に連通する第二位置に達し、高変速比(低変速段)と
なり、逆に、変速比制御圧Pcが小さいと副ポート49
2が大きく開き、第一位置側に達し、主ポート491、
副ポート492の油圧が等しくなり、低変速比(高変速
段)となる。
力Fsと油圧力Fpのバランス位置に切り換え移動し、
図3に示すように変速比制御圧がPc1で不感帯a1を
脱し、移動量を増加させる。この時、スプール53の左
移動(変速比制御圧Pcが増)に応じて副ポート492
が閉鎖され、一定移動の後に完全に閉鎖され、更に、一
定移動の後にドレーンポート495が順次解放量を増加
させる。この場合、変速比制御圧Pcが大きいと副ポー
ト492が閉じ、主ポート491がドレーンポート49
5に連通する第二位置に達し、高変速比(低変速段)と
なり、逆に、変速比制御圧Pcが小さいと副ポート49
2が大きく開き、第一位置側に達し、主ポート491、
副ポート492の油圧が等しくなり、低変速比(高変速
段)となる。
【0022】このような無段変速機の変速制御装置は、
まずマニュアルバルブ43がDレンジにあるときはエン
ジン回転速度、スロットル開度θ、吸入空気量Q等に応
じて目標変速段を設定する。そしてこれに基づいて駆動
されたソレノイドバルブ47からの変速比制御圧Pcに
よって変速比制御バルブ49を第一位置側に移動して所
望の変速段となるように制御する。また、マニュアルバ
ルブ43がLレンジ或いは後進用のRレンジに切り換え
られると、給油ポート431がLポート434と逆止弁
44(或いは後進ポート433と逆止弁44)を介して
低速段切換油路45及び低速段ポート494に連通され
る。これによって変速比制御バルブ49は図中左動し、
第二位置側に移動し、プライマリシリンダ33をドレー
ンポート495に連通させ、無段変速部16を高変速比
(低変速段)に切り換えてその位置に保持する。
まずマニュアルバルブ43がDレンジにあるときはエン
ジン回転速度、スロットル開度θ、吸入空気量Q等に応
じて目標変速段を設定する。そしてこれに基づいて駆動
されたソレノイドバルブ47からの変速比制御圧Pcに
よって変速比制御バルブ49を第一位置側に移動して所
望の変速段となるように制御する。また、マニュアルバ
ルブ43がLレンジ或いは後進用のRレンジに切り換え
られると、給油ポート431がLポート434と逆止弁
44(或いは後進ポート433と逆止弁44)を介して
低速段切換油路45及び低速段ポート494に連通され
る。これによって変速比制御バルブ49は図中左動し、
第二位置側に移動し、プライマリシリンダ33をドレー
ンポート495に連通させ、無段変速部16を高変速比
(低変速段)に切り換えてその位置に保持する。
【0023】一方、Dレンジ走行中にソレノイドバルブ
47や変速コントロールユニット48の故障、ハーネス
の断線等で変速比制御圧Pcが発生しなくなったとき
は、変速比制御バルブ49はその左端に配設された故障
検出手段をなすばね57により第一位置に切換えられ、
主ポート491と副ポート492とが連通され、低変速
比(高変速段)に変速する。このため、たとえ高速走行
時にソレノイドバルブ47や変速コントロールユニット
48が故障してもプライマリプーリ30が過剰回転する
ことはない。さらにLレンジに切り換えれば、必ず無段
変速部16を高変速比(低変速段)とすることができ、
坂道でも走行可能にできるし、Rレンジとすれば必ず後
退段とすることができるので修理工場まで運転していく
ことが可能となる。
47や変速コントロールユニット48の故障、ハーネス
の断線等で変速比制御圧Pcが発生しなくなったとき
は、変速比制御バルブ49はその左端に配設された故障
検出手段をなすばね57により第一位置に切換えられ、
主ポート491と副ポート492とが連通され、低変速
比(高変速段)に変速する。このため、たとえ高速走行
時にソレノイドバルブ47や変速コントロールユニット
48が故障してもプライマリプーリ30が過剰回転する
ことはない。さらにLレンジに切り換えれば、必ず無段
変速部16を高変速比(低変速段)とすることができ、
坂道でも走行可能にできるし、Rレンジとすれば必ず後
退段とすることができるので修理工場まで運転していく
ことが可能となる。
【0024】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明では、油
圧制御手段が故障しても、走行時であれば必ず無段変速
部を低変速比(高変速段)に切り換えることができ、プ
ライマリプーリが過剰回転することを防止でき、さらに
変速レンジ切換弁が低速段固定レンジ或いは後退レンジ
に切り換えられれば、必ず無段変速部を高変速比(低変
速段)に切り換えることができ、緊急時の走行、特に走
行抵抗の大きい坂道走行等を容易に行うことが出来る。
特に、変速レンジ切換弁をマニュアル操作することによ
り、変速比制御弁を第二位置へ切り換えるようにした場
合、特に、緊急時の操作性を良好にでき、確実に高変速
比(低変速段)を達成できる。
圧制御手段が故障しても、走行時であれば必ず無段変速
部を低変速比(高変速段)に切り換えることができ、プ
ライマリプーリが過剰回転することを防止でき、さらに
変速レンジ切換弁が低速段固定レンジ或いは後退レンジ
に切り換えられれば、必ず無段変速部を高変速比(低変
速段)に切り換えることができ、緊急時の走行、特に走
行抵抗の大きい坂道走行等を容易に行うことが出来る。
特に、変速レンジ切換弁をマニュアル操作することによ
り、変速比制御弁を第二位置へ切り換えるようにした場
合、特に、緊急時の操作性を良好にでき、確実に高変速
比(低変速段)を達成できる。
【図1】本発明の一実施例としての無段変速機の変速比
制御装置の油圧回路図である。
制御装置の油圧回路図である。
【図2】図1の無段変速機の変速比制御装置が装着され
た車両の動力伝達系の概略構成図である。
た車両の動力伝達系の概略構成図である。
【図3】図1の変速比制御装置が用いる変速比制御バル
ブのスプールの移動量特性線図である。
ブのスプールの移動量特性線図である。
【図4】図1の変速比制御装置が用いる変速比制御バル
ブのドレーンポート495及び副ポート492の開口量
と変速比制御圧の変化特性線図である。
ブのドレーンポート495及び副ポート492の開口量
と変速比制御圧の変化特性線図である。
【図5】図1の変速比制御装置が用いる変速比制御バル
ブのスプールの拡大側面図である。
ブのスプールの拡大側面図である。
【図6】従来装置の油圧回路図である。
1 エンジン 3 無段変速機 13 オイルポンプ 15 前後進切り換え部 16 無段変速部 18 前進クラッチ 19 後進ブレーキ 30 プライマリプーリ 31 セカンダリプーリ 32 駆動ベルト 33 プライマリシリンダ 34 セカンダリシリンダ 43 マニュアルバルブ 45 低速切り換え油路 47 ソレノイドバルブ 48 変速コントロールユニット 49 変速比制御バルブ 53 スプール 301 プライマリプーリの可動側プーリ材 311 セカンダリプーリの可動側プーリ材 302 プライマリプーリの固定側プーリ材 312 セカンダリプーリの固定側プーリ材 494 低変速段ポート Pc 変速比制御圧
Claims (2)
- 【請求項1】プライマリプーリ、同プライマリプーリの
溝幅を調整するプライマリプーリ用油圧アクチュエー
タ、セカンダリプーリ、同セカンダリプーリの溝幅を調
整するセカンダリプーリ用油圧アクチュエータ、両プー
リ間に掛け渡された駆動ベルトからなる無段変速部と、 車両の前進段及び後進段を切り換える前後進切換部と、 上記前進段を達成する前進段達成用油圧アクチュエータ
と、 上記後進段を達成する後進段達成用油圧アクチュエータ
とを備えた無段変速機において、 上記車両の運転状態を検出する運転状態検出手段と、 同運転状態検出手段により検出された車両の運転状態に
応じて上記プライマリプーリ用油圧アクチュエータへ供
給する油圧を調整する油圧制御手段と、 同油圧制御手段によりその位置が切り換えられて上記無
段変速部の変速比を制御する変速比制御弁と、 車室内に配置されたシフトレバーにより自動変速レン
ジ、低速段固定レンジ、 後退レンジの夫々に対応した位置に切り換えられる変速
レンジ切換弁と、 上記油圧制御手段の故障を検出する故障検出手段とを備
え、 上記変速比制御弁は、 上記故障検出手段により上記油圧制御手段の故障が検出
され且つ上記変速レンジ切換弁が上記自動変速レンジに
あるとき、上記プライマリプーリ用油圧アクチュエータ
ヘ油圧が供給される第一位置へ切り換えられるととも
に、 上記変速レンジ切換弁が上記低速段固定レンジ又は上記
後退レンジにあるとき、上記前進段達成用アクチュエー
タ又は上記後進段達成用アクチュエータへ供給される油
圧により上記プライマリプーリ用油圧アクチュエータか
ら油圧が排出される第二位置へ切り換えられることを特
徴とする無段変速機の変速比制御装置。 - 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載の無段変速機の
変速比制御装置において、 上記変速比制御弁を上記第二位置へ切り換える油圧は、
上記変速レンジ切換弁を介して供給されることを特徴と
する無段変速機の変速比制御装置。 【0001】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3330643A JP2646922B2 (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | 無段変速機の変速比制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3330643A JP2646922B2 (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | 無段変速機の変速比制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0642625A JPH0642625A (ja) | 1994-02-18 |
JP2646922B2 true JP2646922B2 (ja) | 1997-08-27 |
Family
ID=18234969
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3330643A Expired - Lifetime JP2646922B2 (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | 無段変速機の変速比制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2646922B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4857004B2 (ja) | 2006-03-29 | 2012-01-18 | 富士重工業株式会社 | 無段変速機の制御装置 |
DE112018000231T5 (de) * | 2017-03-31 | 2019-09-05 | Aisin Aw Co., Ltd. | Hydrauliksteuerungsvorrichtung für Automatikgetriebe |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60149551U (ja) * | 1984-03-16 | 1985-10-04 | 日産自動車株式会社 | Vベルト式無段変速機の油圧制御装置 |
JPH01116364A (ja) * | 1987-10-29 | 1989-05-09 | Daihatsu Motor Co Ltd | Vベルト式無段変速機の制御装置 |
-
1991
- 1991-12-13 JP JP3330643A patent/JP2646922B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0642625A (ja) | 1994-02-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970408 |