JP2000335265A - 車輌の走行用トランスミッション - Google Patents

車輌の走行用トランスミッション

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JP2000335265A
JP2000335265A JP11143228A JP14322899A JP2000335265A JP 2000335265 A JP2000335265 A JP 2000335265A JP 11143228 A JP11143228 A JP 11143228A JP 14322899 A JP14322899 A JP 14322899A JP 2000335265 A JP2000335265 A JP 2000335265A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 HSTを備えた走行用トランスミッションに
おいて、車輌走行中における低速走行モードから高速走
行モードへの切換を無理なく行う。 【解決手段】 駆動源100に作動的に連結された主駆動
軸10と、駆動源からの動力が入力されるHST20と、駆
動源からの動力が入力される駆動軸11と、駆動軸と略平
行に配設された中間軸12と、HSTの出力軸に相対回転
不能に支持された太陽歯車31aを有する第1遊星歯車装
置20aと、中間軸に相対回転不能に支持された太陽歯車3
1bを有する第2遊星歯車装置30bと、それぞれが、第1
遊星歯車装置のキャリア34a及び出力軸23、前記キャリ
ア34a及び駆動軸11、第2遊星歯車装置の外輪体33b及び
駆動軸11、並びに、第2遊星歯車装置のキャリア34b及
び出力軸23の係合/切断を行う第1〜第4クラッチ装置
210〜240とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動源から駆動輪
へ至る伝動経路に介在される走行用トランスミッション
に関し、詳しくは、無段変速装置(以下、HSTとい
う)を備えた走行用トランスミッションに関する。
【0002】
【従来の技術】斜板の操作によって出力を無段に変速し
得るHSTを備えた走行用トランスミッションは、例え
ば、特開昭54-13131号公報に記載されているように公知
である。前記公報に記載の走行用トランスミッション
は、前記HSTの後段側に多段変速装置を備え、これに
よって、農作業時等の低速走行及び一般道路走行時等の
高速走行の双方を行い得るようになっている。
【0003】即ち、該従来の走行用トランスミッション
は、HSTだけでは低速走行及び高速走行の双方に対応
することが困難であることに鑑み、HSTの後段に多段
変速装置を備えるものである。そして、低速走行を行う
場合には、多段変速装置を低速段に係合させた状態でH
STを操作することによって低速領域での速度調整を可
能とし、一方、高速走行を行う場合には、多段変速装置
を高速段に係合させた状態でHSTを操作することによ
って高速領域での速度調整を可能としている。
【0004】しかしながら、前記従来の走行用トランス
ミッションは、車輌走行中における低速走行及び高速走
行の切換を想定されていないものであった。即ち、前記
従来の走行用トランスミッションは、(1)農作業時等の
低速走行を要する場合には、予め多段変速装置を低速段
に入れておいてから、HSTを操作して車輌を走行さ
せ、(2)公道走行時等の高速走行を要する場合には、一
旦、車輌を停止させてから、多段変速装置を高速段に入
れ、そして、HSTを操作して車輌を走行させることを
意図されたものであった。
【0005】従って、前記従来の走行用トランスミッシ
ョンにおいて、車輌走行時に多段変速装置を変速させる
と、以下の不都合が生じるものであった。例えば、多段
変速装置を第1速段に係合させた状態で、HSTを操作
して車速を上げていき、そのまま、多段変速装置を第2
速段にシフト操作する場合を考えてみる。多段変速装置
が第1速段にある場合において最高速を得るのは、HS
Tの斜板が最大まで揺動させられた場合である。従っ
て、この状態で、多段変速装置を第2速段にシフトアッ
プすると、いきなり、HSTの最大出力状態で多段変速
装置が第2速段にシフトされることになり、多段変速装
置に過度の負荷が掛かって故障の原因となると共に、乗
り心地が非常に悪くなるものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記問題点
を解決するためになされたものであり、HSTを備えた
走行用トランスミッションであって、車輌走行中におい
て、低速走行モードから高速走行モードへの切換を無理
なく行うことのでき且つ各走行モードにおいて無段変速
し得る走行用トランスミッションを提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成する為に、駆動源から駆動輪へ至る伝動経路に介在さ
れる車輌の走行用トランスミッションであって、前記駆
動源に作動的に連結された主駆動軸と、少なくとも一方
が可変容積型とされた油圧ポンプ及び油圧モータを有す
る無段変速装置であって、前記駆動源からの動力を前記
主駆動軸から入力し、斜板の操作に応じて無段変速され
た動力を伝動経路後段側へ延びた出力軸から出力する無
段変速装置と、前記無段変速装置の後段側において前記
出力軸と略平行に配設され、前記主駆動軸を介して駆動
源からの動力が入力される駆動軸と、前記駆動軸及び出
力軸と略平行に配設された中間軸と、前記出力軸に相対
回転不能に支持された第1太陽歯車、該第1太陽歯車と
噛合し該第1太陽歯車回りを公転する第1遊星歯車、該
第1遊星歯車の公転に従って回転する第1キャリア、及
び前記第1遊星歯車と噛合する内歯歯車が設けられた第
1外輪体を有する第1遊星歯車装置と、前記中間軸に相
対回転不能に支持された第2太陽歯車、該第2太陽歯車
と噛合し該第2太陽歯車回りを公転する第2遊星歯車、
該第2遊星歯車の公転に従って回転する第2キャリア、
及び前記第2遊星歯車と噛合する内歯歯車が設けられた
第2外輪体を有する第2遊星歯車装置と、前記第1キャ
リアと前記出力軸との係合/切断を行う第1クラッチ装
置と、前記第1キャリアと前記駆動軸との係合/切断を
行う第2クラッチ装置と、前記第2外輪体と前記駆動軸
との係合/切断を行う前記第3クラッチ装置と、前記第
2キャリアと前記出力軸との係合/切断を行う第4クラ
ッチ装置とを備えている走行用トランスミッションを提
供する。
【0008】好ましくは、前記斜板に連結された走行変
速操作手段と、前記走行変速操作手段の揺動角を検出す
る揺動角検出装置とを備え、前記揺動角検出装置からの
信号に基づいて、第1クラッチ装置を係合させ且つ他の
クラッチ装置を切断させる低速走行モードと、第2クラ
ッチ装置を係合させ且つ他のクラッチ装置を切断させる
中速走行モードと、第3クラッチ装置及び第4クラッチ
装置を係合させ且つ他のクラッチ装置を切断させる高速
走行モードとを切り換えるように構成することができ
る。
【0009】また、好ましくは、前記走行変速操作手段
を一方向へ揺動させることによって、前記低速走行モー
ド、中速走行モード及び高速走行モードが順に切り換わ
るように構成することができる。
【0010】また、好ましくは、前記第1クラッチ装置
は、通常状態において係合し、且つ、前記揺動角検出装
置からの信号に基づいて切断されるようにすることがで
きる。
【0011】また、好ましくは、前記第2クラッチ装置
を強制的に係合させる係合装置を備えることができる。
【0012】さらに、前記第1外輪体及び前記中間軸に
作動的に連結された従動軸を設け、該従動軸から駆動輪
への動力を取り出すように構成することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る走行用トラ
ンスミッションの好ましい実施の形態につき、添付図面
を参照しつつ説明する。図1は本実施の形態に係る走行
用トランスミッション1を備えた車輌の伝動経路を示し
た模式図である。また、図2及び図3は、それぞれ、前
記走行用トランスミッション1に関連する部分の油圧回
路図及びブロック線図である。
【0014】前記走行用トランスミッション1は、駆動
源100から駆動輪110へ至る伝動経路に介在される
車輌の走行用トランスミッションであって、前記駆動源
100に作動的に連結された主駆動軸10と、前記駆動
源100からの動力を前記主駆動軸10を介して入力
し、後段側に延びた出力軸23から出力する無段変速装
置20と、前記無段変速装置20の後段側において前記
出力軸23と略平行に配設され、前記主駆動軸10を介
して駆動源100からの動力が入力される駆動軸11
と、前記駆動軸11及び出力軸23と略平行に配設され
た中間軸12と、前記出力軸23に支持された第1太陽
歯車装置30aと、前記中間軸12に支持された第2太
陽歯車装置30bと、前記第1遊星歯車装置の第1キャ
リア34a及び前記出力軸23の係合/切断を行う第1
クラッチ装置210と、前記第1キャリア34a及び前
記駆動軸11の係合/切断を行う第2クラッチ装置22
0と、前記第2遊星歯車装置の第2外輪体33b及び前
記駆動軸11の係合/切断を行う第3クラッチ装置23
0と、前記第2遊星歯車装置30bの第2キャリア34
b及び前記出力軸23の係合/切断を行う第4クラッチ
装置240とを備えている。なお、図1において、12
0はロータリ耕耘装置等のけん引作業機の動力取出軸と
なるPTO軸、160は後輪への動力取出軸である。
【0015】前記HST20は、駆動源100からの動
力を前記主駆動軸10から直接に入力する油圧ポンプ2
2と、出力軸23を有する油圧モータ34とを備え、前
記油圧ポンプ22及び油圧モータ24の少なくとも一方
が斜板25によって容積を可変とし得る可変容積型とさ
れている。本実施の形態においては、油圧ポンプ22を
可変容積型としている。前記主駆動軸10は、後端部が
前記油圧ポンプを貫通して伝動経路の後段側へ延びてい
る。一方、HST20の前記出力軸23は、前述のよう
に、伝動経路の後段側へ延びている。なお、該出力軸2
3は、図1に示すように、互いに軸線回り相対回転不能
に連結される複数の軸としても良いし、若しくは、一体
の軸としても良い。
【0016】図4に、前記第1及び第2遊星歯車装置3
0a,30b並びに第1〜第4クラッチ装置210,2
20,230,240付近の縦断面図を示す。図1及び
図4に示すように、前記駆動軸11は、前記主駆動軸1
0と同軸上に配設され且つ該主駆動軸10と軸線回り相
対回転不能に連結されており、これにより、主駆動軸1
0を介して駆動源100からの動力が入力されるように
なっている。該駆動軸11の後端部は、PTO系動力伝
達経路に連結されており、該駆動軸11を介してPTO
軸120に動力が伝達される。
【0017】図5に、前記第1遊星歯車装置30aの横
断面図を示す。図1,図4及び図5に示すように、前記
第1遊星歯車装置30aは、前記出力軸23に相対回転
不能に支持された太陽歯車31aと、該太陽歯車31a
と噛合して該太陽歯車回りを公転する遊星歯車32a
と、該遊星歯車32aの公転に従って回転するキャリア
34aと、前記遊星歯車32aと噛合する内歯歯車が設
けられてた外輪体33aとを備えている。そして、該外
輪体33aには、従動軸13が軸線回り相対回転不能に
連結されている。該従動軸13には、適宜の動力伝達機
構を介して、中間軸12も作動的に連結されている(図
1及び図4参照)。
【0018】図6に、前記第2遊星歯車装置30bの横
断面図を示す。図1,図4及び図6に示すように、前記
第2遊星歯車装置30bは、前記中間軸12に相対回転
不能に支持された太陽歯車31bと、該太陽歯車31b
と噛合して該太陽歯車回りを公転する遊星歯車32a
b、該遊星歯車32bの公転に従って回転するキャリア
34bと、前記遊星歯車32bと噛合する内歯歯車が設
けられてた外輪体33bとを備えいる。
【0019】なお、図5及び図6中の矢印は、図1に示
す構成において、主駆動軸10を時計回りに回転させた
場合における第1遊星歯車装置及び第2遊星歯車装置の
それぞれの外輪体、キャリア及び太陽歯車の回転方向を
示している。これら遊星歯車装置の各構成部材の回転方
向は、駆動源から遊星歯車装置への動力伝達機構の構成
によって適宜設定することができる。
【0020】次に、前記各クラッチ装置について説明す
る。前記第1クラッチ装置210は、図1及び図4に示
すように、出力軸23に相対回転不能に支持された第1
駆動側部材210aと、出力軸23に相対回転自在に支
持され且つ前記第1遊星歯車装置の第1キャリア34a
に対し相対回転不能に連結された第1従動側部材210
bとを備えている。該第1駆動側部材210a及び第1
従動側部材210bには、それぞれ互いに係合可能とさ
れたクラッチ板が備えられている。
【0021】さらに、前記第1クラッチ装置210は、
出力軸23に軸線方向移動自在に支持された第1押動部
材210cと、前記第1駆動側部材210a及び第1従
動側部材210bの各クラッチ板を互いに係合させるよ
うに、前記第1押動部材210cを付勢する第1付勢部
材210dとを備えている。そして、前記第1押動部材
210cによって画される係合側油室211及び切断側
油室212にはそれぞれ後述する第1係合側吸入ライン
79a及び第1切断側吸入ライン79a’が接続されて
いる。
【0022】該第1クラッチ装置210は、斯かる構成
により、圧油が供給されない場合においては押動部材2
10c及び付勢部材210dの作用によって第1駆動側
部材210aと第1従動側部材210bとが係合し、且
つ、第1排出側吸入ライン79a’から排出側油室21
2に圧油が供給される場合には該圧油の作用によって第
1駆動側部材210aと第1従動側部材210bとが切
断されるようになっている。なお、第1係合側吸入ライ
ン79aを介して係合側油室211に圧油を供給可能と
しているのは、押動部材210c及び付勢部材210d
の作用に加えて、圧油の作用を利用し、これによって、
第1駆動側部材210aと第1従動側部材210bとの
係合をより確実に行う為である。
【0023】前記第2クラッチ装置220は、図1及び
図4に示すように、駆動軸11に相対回転不能に支持さ
れた第2駆動側部材220aと、駆動軸11に相対回転
自在に支持され且つ前記第1クラッチ装置の第1従動側
部材210bに適宜の動力伝達機構を介して作動的に連
結された第2従動側部材220bとを備えている。該第
2駆動側部材220a及び第2従動側部材220bに
は、それぞれ互いに係合可能とされたクラッチ板が備え
られている。なお、本実施の形態においては、第1従動
側部材210b及び第2従動側部材220bに互いに噛
合する歯車を形成し、これによって両者を作動的に連結
させている。
【0024】さらに、前記第2クラッチ装置220は、
駆動軸11に軸線方向移動自在に支持された第2押動部
材220cを備えている。該第2押動部材220cは、
後述する第2吸入ライン79bから供給される圧油の作
用を受け、第2駆動側部材220a及び第2従動側部材
220bの各クラッチ板を互いに係合させるものであ
る。なお、図中、220dは、第2押動部材220cを
第2駆動側部材220a及び第2従動側部材220bの
各クラッチ板から離間させる付勢部材であり、第2クラ
ッチ装置220に圧油が供給されない場合において、第
2駆動側部材220a及び第2従動側部材220bの各
クラッチ板の切断を確実に行う為のものである。
【0025】前記第3クラッチ装置230は、図1及び
図4に示すように、駆動軸11に相対回転不能に支持さ
れた第3駆動側部材230aと、駆動軸11に相対回転
自在に支持され且つ前記第2遊星歯車装置30bの第2
外輪体33bに適宜の動力伝達機構を介して作動的に連
結された第3従動側部材230bとを備えている。該第
3駆動側部材230a及び第3従動側部材230bに
は、それぞれ互いに係合可能とされたクラッチ板が備え
られている。なお、本実施の形態においては、第3従動
側部材230b及び第2外輪体33bに歯車を形成し、
両者間を歯車伝達機構によって作動的に連結させてい
る。
【0026】さらに、前記第3クラッチ装置230は、
駆動軸11に軸線方向移動自在に支持された第3押動部
材230cを備えている。該第3押動部材230cは、
後述する第3吸入ライン79cから供給される圧油を受
け、第3駆動側部材230a及び第3従動側部材230
bの各クラッチ板を互いに係合させるものである。な
お、図中、230dは、第3押動部材230cを第3駆
動側部材230a及び第3従動側部材230bの各クラ
ッチ板から離間させる付勢部材であり、第3クラッチ装
置230に圧油が供給されない場合において、第3駆動
側部材230a及び第3従動側部材230bの各クラッ
チ板の切断を確実に行う為のものである。
【0027】前記第4クラッチ装置240は、図1及び
図4に示すように、出力軸23に相対回転不能に支持さ
れた第4駆動側部材240aと、出力軸23に相対回転
自在に支持され且つ前記第2遊星歯車装置30bの第2
キャリア34bに適宜の動力伝達機構を介して作動的に
連結された第4従動側部材240bとを備えている。該
第4駆動側部材240a及び第4従動側部材240bに
は、それぞれ互いに係合可能とされたクラッチ板が備え
られている。なお、本実施の形態においては、出力軸2
3に相対回転自在に支持させた回転部材250を介し
て、第2キャリア34bと第4従動側部材240bとを
作動的に連結させている。
【0028】さらに、前記第4クラッチ装置240は、
出力軸23に軸線方向移動自在に支持された第4押動部
材240cを備えている。該第4押動部材240cは、
後述する第4吸入ライン79dから供給される圧油を受
け、第4駆動側部材240a及び第4従動側部材240
bの各クラッチ板を互いに係合させるものである。な
お、図中、240dは、第4押動部材240cを第4駆
動側部材240a及び第4従動側部材240bの各クラ
ッチ板から離間させる付勢部材であり、第4クラッチ装
置240に圧油が供給されない場合において、第4駆動
側部材240a及び第4従動側部材240bの各クラッ
チ板の切断を確実に行う為のものである。
【0029】次に、主に、図2及び図3を参照しつつ、
前記第1〜第4クラッチ装置の油圧回路70について説
明する。該油圧回路70は、図2に示すように、油タン
ク90から油を吸入し、圧油を吐出するクラッチ装置用
油圧ポンプ71と、該油圧ポンプ71から吐出される圧
油が流れるクラッチ装置用圧油ライン72とを備えてい
る。該圧油ライン72は、該圧油ラインの作動油圧を設
定するリリーフ弁75aの後段側で潤滑油ライン73に
分岐されている。潤滑油ライン73は、各クラッチ装置
210〜240へ潤滑油を供給するためのものである。
なお、図中、75bは、潤滑油ライン73の潤滑油圧を
設定するリリーフ弁である。
【0030】一方、圧油ライン72は電磁比例弁76を
介して作動油ライン77に接続可能になっている。該作
動油ライン77は後段側が4本に分岐されている。前記
電磁比例弁76は、圧油ライン72と作動油ライン77
とを接続させた場合の,該作動油ライン77の急激な油
圧上昇を防止する機能を有している。
【0031】前記作動油ライン77の分岐された後端
は、それぞれ、第1〜第4切換弁78a〜78dに接続
されている。さらに、該第1〜第4切換弁78a〜78
dの前流側には、排出ライン91が接続されている。
【0032】前記第1切換弁78aの後流側には、第1
係合側吸入ライン79a及び第1切断側吸入ライン79
a’が接続されている。該第1係合側吸入ライン79a
及び第1切断側吸入ライン79a’の後端は、それぞ
れ、前述のように、第1クラッチ装置の係合側油室21
1及び切断側油室212に連通されている。前記第1切
換弁78aは、後述するコントローラからの信号に基づ
いて、作動油ライン77を第1係合側吸入ライン79a
に接続し且つ第1切断側吸入ライン79a’を排出ライ
ン91に接続させるクラッチ係合位置と、作動油ライン
77を第1切断側吸入ライン79a’に接続し且つ第1
係合側吸入ライン79aを排出ライン91に接続させる
クラッチ切断位置とをとるようになっている。
【0033】一方、前記第2〜第4切換弁78b〜78
dの後流側には、それぞれ、第2〜第4吸入ライン79
b〜79dが接続されている。そして、該第2〜第4切
換弁78b〜78dは、それぞれ、作動油ライン77を
第2〜第4吸入ライン79b〜79dに接続する圧油供
給位置と、第2〜第4吸入ライン79b〜79dを排出
ライン91に接続する圧油排出位置とをとるようになっ
ている。
【0034】次に、以上の構成に係る走行用トランスミ
ッションの各構成部材間の連動機構について、主に図3
を参照しつつ説明する。なお、図3中、Pfmax及びPrmax
は、それぞれ、HSTの車輌前進方向最大出力時及び車
輌後進方向最大出力時における斜板の揺動端を示してい
る。即ち、斜板は、PfmaxとPrmaxとの間で揺動可能とな
っている。また、Nは、斜板のニュートラル位置を示し
ている。
【0035】油圧ポンプ22の斜板(図3においては図
示せず)は、ポンプ容量制御軸26に支持されており、
該軸の回転に伴って揺動するようになっている。該軸2
6には、コントローラ15に接続された斜板側ポテンシ
オメータ29が備えられている。そして、該ポテンシオ
メータ29からの信号に基づいて、コントローラ15が
該軸26の回転角度を検出し得るようになっている。さ
らに、該軸26は、シフター28の基端部を相対回転不
能に支持している。
【0036】前記シフターの外方端部は、シリンダー3
09に軸線方向移動自在に内挿されたピストンロッドに
連結されている。即ち、ピストンロッド310の軸線方
向への移動に応じてシフターの外方端が揺動し、これに
よって、ポンプ容量制御軸26が回転し、斜板が揺動す
るようになっている。
【0037】前記シリンダー309は、ピストンロッド
の大径部310aによって、前進側油室309a及び後
進側油室309bに分離されている。そして、該前進側
油室309a及び後進側油室309bには、それぞれ、
前進側ライン306及び後進側ライン307の後端部が
接続されている。
【0038】前記前進側ライン306及び後進側ライン
307の前端部は、3位置切換弁305の後流側に接続
されている。一方、該3位置切換弁305の前流側に
は、圧油ライン303及び排出ライン308が接続され
ている。即ち、前記3位置切換弁305は、前進側ライ
ン306を圧油ライン303に接続し且つ後進側ライン
307を排出ライン308に接続するF位置と、前進側
ライン306及び後進側ライン307を閉塞するN位置
と、前進側ライン306を排出ライン308に接続し且
つ後進側ライン307を圧油ライン303に接続するR
位置とをとるようになっている。なお、図3中、301
は油タンク、302は油圧ポンプであり、304は圧油
ラインの作動油圧を設定するリリーフ弁である。
【0039】一方、前記斜板は、適宜の動力伝達機構を
介して、走行変速操作手段に連結されている。本実施の
形態においては、該走行変速操作手段として、変速レバ
ー140を用いている。該変速レバー140は、変速レ
バー支持軸141に相対回転不能に支持されている。そ
して、該変速レバー支持軸141には、コントローラ1
5に接続された変速レバー用ポテンシオメータ131が
備えられている。即ち、コントローラ15は、前記ポテ
ンシオメータ131からの信号に基づいて、変速レバー
の揺動角を検出する。
【0040】以下、変速レバー140を(i)レンジ1内
で揺動させる場合(以下、ケース(i)という)、(ii)レ
ンジ1からレンジ2へ移行させ、レンジ2内で揺動させ
る場合、(以下、ケース(ii)という)、及び、(iii)レ
ンジ2からレンジ3へ移行させ、レンジ3内で揺動させ
る場合(以下、ケース(iii)という)を例に、走行用ト
ランスミッション1の伝動機構について説明する。
【0041】ケース(i) 変速レバー用ポテンシオメータ131からの信号に基づ
いて、コントローラ15は、電磁比例弁76に接続信号
を出力すると共に、第1切換弁78aにクラッチ係合位
置をとらせる信号を出力する。他方、コントローラ15
は、第2〜第4切換弁78b〜78dに対しては、信号
を出力しない。該第2〜第4切換弁78b〜78dは、
圧油が作用しない状態においては、切断位置にあるか
ら、変速レバー140がレンジ1内に位置する際には第
1クラッチ装置210のみが係合状態となり、他のクラ
ッチ装置220〜240は切断状態となる。表1に変速
レバーの揺動位置とクラッチ装置の係合状態との関係を
示す。表1において、○印がクラッチ係合状態、無印が
クラッチ切断状態を示している。
【0042】
【表1】
【0043】第1クラッチ装置210が係合すると、第
1遊星歯車装置30aの第1キャリア34aと出力軸2
3とが一体回転することになる。即ち、第1クラッチ装
置は、第1キャリア34aと出力軸23との係合/切断
を行う。
【0044】第1太陽歯車31aは出力軸23に相対回
転不能に支持されているから、ケース(i)の場合、第1
遊星歯車装置30aの入力、制御及び出力の関係は、第
1太陽歯車31a及び第1キャリア34aが入力且つ制
御で、第1外輪体33aが出力となる。一方、第2遊星
歯車装置30bには動力が伝達されず、該第2遊星歯車
装置30bはフリー状態となる。この状態は、車輌を低
速走行させる低速走行モードである。
【0045】なお、第1クラッチ部材は、圧油が作用し
ない状態においても、押動部材210c及び付勢部材2
10dによって係合状態とされているが、前記第1切換
弁78aの斯かる動作によってより確実な係合状態を得
ることができる。
【0046】一方、コントローラ15は、3位置切換弁
305に対しては、以下の信号を出力する。
【0047】・変速レバー140がニュートラル位置に
ある場合 コントローラ15は変速レバー用ポテンシオメータ13
1からの信号に基づいて、変速レバー140が斯かる位
置にあることを検出する。これに応じて、該コントロー
ラ15は、前記3位置切換弁305に対しN位置をとら
せるような信号を出力する。3位置切換弁305がN位
置をとる場合、シリンダー309には圧油が作用しない
から、斜板はニュートラル位置に保持されたままであ
る。従って、HSTの出力軸23は回転しない。
【0048】前述のように、変速レバー140がレンジ
1内にある場合、第2遊星歯車装置30bには動力が伝
達されないから、第1遊星歯車装置30aに動力が入力
されない限り、従動軸13は回転しない(図1参照)。
従って、HSTの出力軸23が回転しない場合、即ち、
変速レバーがニュートラル位置にある場合には、車輌は
停止したままとなる。図7に、斜板角度と車速との関係
を示す。
【0049】・変速レバー140をニュートラル位置か
ら車輌を前進させる一の方向(図3において反時計回り
方向)へ揺動させた場合 コントローラ15は、変速レバー用ポテンシオメータ1
31からの信号に基づいて、変速レバー140の斯かる
揺動を検出する。そして、これに応じて、該コントロー
ラ15は、前記3位置切換弁305に対しF位置をとら
せるような信号を出力する。3位置切換弁305がF位
置をとる場合、圧油ライン303と前進側ライン306
とが連通し且つ排出ライン307と後進側ライン307
とが連通する。これにより、シリンダー309の前進側
油室309aに圧油が流入し、ピストンロッド310は
図3において右方向へ移動する。従って、シフター28
がPfmax方向へ揺動して、斜板がHSTを正回転させる
方向(伝動経路後流側を向いて反時計回り方向、以下、
正方向という)へ揺動する。
【0050】一方、斜板側ポテンシオメータ29から斜
板の揺動角に関する信号がコントローラ15にフィード
バックされる。コントローラ15は、変速レバー用ポテ
ンシオメータ及び斜板側ポテンシオメータの双方からの
信号に基づいて、斜板の揺動角が変速レバーの揺動角に
リンクするように、3位置切換弁の位置制御を行う。即
ち、コントローラ15は、前記両ポテンシオメータ13
1,29の信号に基づいて、3位置切換弁305をF位
置とN位置との間で適宜移動させる。このようにして、
変速レバー140の揺動角に応じたHST出力を得てい
る。
【0051】図8に、レンジ1における第1遊星歯車装
置30aの回転速度ベクトル(角速度ベクトル)図を示
す。図8(a)及び図8(b)は、それぞれ、レンジ1内にお
いて変速レバーを前記一方向へ少し傾斜させた場合及び
大きく傾斜させた場合の回転速度ベクトル図である。
【0052】前述のように、ケース(i)においては、第
1太陽歯車31a及び第1キャリア34aに入力且つ制
御としてのHST出力が入力し、外輪体から出力を得て
いるから、第1太陽歯車31aの正方向(反時計回り方
向)への回転速度が速くなるに従って、外輪体33aの
正方向への回転速度は速くなる(図8参照)。従って、
HSTの正方向への出力増加、即ち、変速レバーの前記
一方向への傾斜に従って、外輪体33aの正方向への回
転速度、即ち、従動軸13の正方向への回転速度が速く
なり、前進方向への車速が増加する(図7におけるレン
ジ1の右方向部分参照)。
【0053】・変速レバー140をニュートラル位置か
ら車輌を後進させる他の方向(図3において時計回り方
向)へ揺動させた場合 この場合には、第1遊星歯車装置30aの各構成部材の
回転方向が負方向(時計回り方向)である点を除き、変
速レバー140を前記一方向へ傾斜させた場合と同様で
ある。即ち、変速レバーを前記他方向へ傾斜させるに従
って、後進方向への車速が増加する(図7におけるレン
ジ1の左方向部分参照)。
【0054】ケース(ii) 次に、変速レバー140がレンジ1からレンジ2へ移行
する場合、即ち、図3において変速レバーがa1点に達し
た場合を説明する。コントローラ15が、ポテンシオメ
ータ131の信号に基づいて、変速レバー140がa1点
に達したことを検出すると、これに応じて、コントロー
ラ15は、クラッチ装置に対しては、第1切換弁78a
をクラッチ切断位置に位置させると共に、電磁比例弁7
6を一旦遮断させた後再接続し且つ第2切換弁78bを
圧油供給位置に位置させる。即ち、ケース(ii)において
は、第2クラッチ装置220のみが係合する(表1参
照)。
【0055】第2クラッチ装置220が係合すると、駆
動軸11の動力が第2従動側部材220b及び第1従動
側部材210bを介して第1キャリア34aに入力され
る。即ち、第2クラッチ装置220は、第1キャリア3
4aと駆動軸11とを係合状態とさせる。
【0056】従って、第2クラッチ装置220が係合す
ると、第1遊星歯車の第1キャリア34aに駆動軸の動
力が入力し、且つ、第1太陽歯車31aに制御入力とし
てのHST出力が入力することになる。この第2クラッ
チ装置のみが係合する場合、走行用トランスミッション
1は中速走行モードとなる。なお、第2遊星歯車装置3
0bは、前記ケース(i)と同様に、フリー状態のままで
ある。
【0057】一方、コントローラ15は、前記3位置切
換弁305に対しては、R位置をとらせる信号を出力す
る。3位置切換弁305がR位置をとると、圧油ライン
303と後進側ライン307とが連通し且つ排出ライン
307と前進側ライン306とが連通する。これによ
り、シリンダー309の後進側油室309bに圧油が流
入し、ピストンロッド310は図3において左方向へ移
動する。従って、シフター28がPrmax方向へ揺動し
て、斜板がHSTを負回転させる方向へ揺動する。
【0058】そして、斜板側ポテンシオメータ29から
のフィードバック信号及び変速レバー側ポテンシオメー
タ131の信号に基づいて、コントローラ15は、3位
置切換弁305をR位置とN位置との間で適宜移動させ
る。即ち、レンジ2においては、変速レバーを前記一方
向へ傾斜させるに従って、斜板はHST出力を負方向へ
変化させるように、揺動させられる。
【0059】図9に、レンジ2における第1遊星歯車装
置30aの回転速度ベクトル図を示す。図9(a)〜(c)
は、それぞれ、順に、レンジ2内において変速レバーを
前記一方向(図3において反時計回り)へ傾斜させてい
った場合の回転速度ベクトル図である。
【0060】レンジ1においてHST出力が最大となっ
た状態で、レンジ1からレンジ2へ移行する。従って、
図8(b)における第1太陽歯車31aの回転速度と、図
9(a)における第1太陽歯車31aの回転速度は等し
い。ここで、レンジ2における第1遊星歯車32aの公
転速度(第1キャリア34aの回転速度)は、レンジ1
のHST最高出力状態(図8(b)の状態)における第1
遊星歯車32aの公転速度(第1キャリア34aの回転
速度)と等しくなるように設定しておく。斯かる設定
は、駆動軸11から第1キャリア34aへの動力伝達部
材の歯数比により行われる。これにより、変速レバーが
a1点に達した時点、即ち、レンジ2に入った時点にお
ける第1外輪体33aの回転速度は、レンジ1における
最速回転速度と等しいものとなる。
【0061】この状態において、レンジ2においては、
前述のように、駆動軸11から第1キャリア34aに一
定の動力が入力される。一方、第1太陽歯車31aは出
力軸23に相対回転不能に支持されているから、該第1
太陽歯車31aの回転速度はHSTの回転出力に比例し
て変化する。
【0062】前述のように、変速レバー140がレンジ
2に位置する場合、変速レバーの前記一方向への傾斜に
従ってHST出力は負方向へ変化するから、第1太陽歯
車は変速レバーの前記一方向への傾斜に従って正方向か
ら負方向へ回転する。
【0063】第1遊星歯車32aの公転速度(第1キャ
リア34aの回転速度)が正方向に一定で、且つ、第1
太陽歯車31aの回転速度が正方向から負方向へ移行し
ている場合、図9(a)から(c)に示すように、第1外輪体
33aの正方向への回転速度は大きくなる。
【0064】前述のように、ケース(ii)に入った時点に
おける第1外輪体33aの最低回転速度と(図9
(a))、ケース(i)における第1外輪体33aの最速回転
速度(図8(b))とが等しいから、レンジ(ii)において
は、前記レンジ(i)の最速回転速度よりも、さらに第1
外輪体33aが高速回転することになる。即ち、ケース
(ii)は、ケース(i)の低速走行モード場合に比して、よ
り高速出力を得る中速走行モードとなる。
【0065】このように、変速レバーがレンジ2に位置
する場合、変速レバーの前記一方向への傾斜に応じて、
第1外輪体33aはレンジ1におけるよりも高速範囲に
おいて、正方向に増速回転し、これによって、従動軸1
3が正方向に増速回転して車輌の前進速度が増速する
(図7におけるレンジ2部分参照)。
【0066】ケース(iii) 次に、変速レバー140がレンジ2からレンジ3へ移行
する場合、即ち、図3において変速レバーがa2点に達し
た場合を説明する。コントローラ15が、ポテンシオメ
ータ131の信号に基づいて、変速レバー140がa2点
に達したことを検出すると、これに応じて、コントロー
ラ15は、クラッチ装置に対しては、第2切換弁78b
を圧油排出位置に位置させると共に、電磁比例弁76を
一旦遮断させた後再接続し且つ第3切換弁78c及び第
4切換弁78dを圧油供給位置に位置させる。なお、第
1切換弁78aはクラッチ切断位置に位置させたままで
ある。即ち、ケース(iii)においては、第3クラッチ装
置230及び第4クラッチ装置240のみが係合する
(表1参照)。
【0067】第3クラッチ装置230が係合すると、該
第3クラッチ230を介して、駆動軸11の動力が第2
遊星歯車装置の第2外輪体34bに入力される。即ち、
第3クラッチ装置230は、駆動軸11と第2外輪体3
4bとを係合させる(図1参照)。
【0068】一方、第4クラッチ装置240が係合する
と、該第4クラッチ装置240を介して、出力軸の動力
が第2遊星歯車装置の第2キャリアに入力される。即
ち、第4クラッチ装置240は、出力軸23と第2キャ
リアとを係合させる(図1参照)。
【0069】従って、第3クラッチ装置230及び第4
クラッチ装置240が係合すると、第2遊星歯車装置3
0bの第2外輪体33bに駆動軸から動力が入力し、第
2キャリア34bに制御入力としてのHST出力が入力
することになる。この第3クラッチ装置及び第4クラッ
チ装置だけが係合することによって、走行用トランスミ
ッションは高速走行モードとされる。
【0070】即ち、ケース(iii)においては、第2外輪
体に入力し、第2太陽歯車から出力を得るようにしてい
るので、前記ケース(ii)の中速走行モードよりも、さら
に、高回転出力を得ることができる。なお、第1クラッ
チ装置210及び第2クラッチ装置220は切断状態と
されるから、第1遊星歯車装置には動力が入力されず、
従って、該第1遊星歯車装置はフリー状態となる。
【0071】一方、コントローラ15は、前記3位置切
換弁305に対しては、F位置をとらせる信号を出力す
る。従って、ケース(i)の場合と同様に、変速レバーを
前記一方向(図3において反時計回り)へ傾斜させるに
従って、HST出力が負方向(時計回り方向)へ増速す
ることになる。
【0072】図10に、レンジ3における第2遊星歯車
装置30bの回転速度ベクトル図を示す。図10(a)及
び(b)は、それぞれ、レンジ3内において変速レバーを
前記一方向へ少し傾斜させた場合及び大きく傾斜させた
場合の回転速度ベクトル図である。
【0073】変速レバー140がレンジ3に位置する場
合には、前述のように、駆動軸11から第2外輪体34
aに一定の動力が入力される。一方、出力軸23に対し
て係合状態となる第2キャリア34bには、該出力軸2
3からHST出力が入力する。即ち、レンジ3において
は、外輪体入力、キャリア制御で、太陽歯車出力とな
る。
【0074】本実施の形態においては、第2外輪体34
bと第3従動側部材230bとが直接噛合しているか
ら、該第2外輪体34bの回転方向は主駆動軸10の回
転方向と反対になる。即ち、主駆動軸10を時計回りに
回転させた場合、該第2外輪体34bは負方向(時計回
り方向)に回転する。
【0075】第2外輪体34bの回転速度が負方向に一
定で、且つ、第2キャリアの回転速度が負方向へ増速す
ると、図10に示すように、第2太陽歯車の負方向への
回転速度は大きくなる。該第2太陽歯車31bは中間軸
12に相対回転不能に支持され、該中間軸12は従動軸
13に一対の歯車を介して連結されているから、第2太
陽歯車の負方向への回転速度が増速すると、それに伴っ
て、従動軸は正方向へ増速する
【0076】従って、変速レバーがレンジ3に位置する
場合、変速レバーの前記一方向への傾斜に応じて第2太
陽歯車が負方向に増速回転し、これによって、従動軸が
正方向に増速回転して車輌の前進速度が増速する(図7
におけるレンジ3部分参照)。
【0077】このように構成された本実施の形態に係る
走行用トランスミッションにおいては、前記種々の効果
に加えて、以下の効果を得ることができる。即ち、駆動
源に作動的に連結された主駆動軸と、該主駆動軸を介し
て入力される動力を無段変速して出力軸から出力するH
STと、前記該出力軸に略平行に配設された駆動源から
動力が入力される駆動軸と、前記出力軸及び駆動軸に略
平行に配設された中間軸と、前記出力軸に相対回転不能
に支持された第1太陽歯車を有する第1遊星歯車装置
と、前記中間軸に相対回転不能に支持された第2太陽歯
車を有する第2遊星歯車装置と、前記第1遊星歯車装置
の第1キャリア及び前記出力軸の係合/切断を行う第1
クラッチ装置と、前記第1キャリア及び前記駆動軸の係
合/切断を行う第2クラッチ装置と、前記第2遊星歯車
装置の第2外輪体及び前記駆動軸の係合/切断を行う第
3クラッチ装置と、前記第2遊星歯車装置の第2キャリ
ア及び前記出力軸の係合/切断を行う第4クラッチ装置
とを備えるようにしたので、前記各クラッチ装置の係合
/切換を制御することによって、車輌走行中に、無理な
く低速走行から高速走行までの無段変速を行うことがで
きる。
【0078】さらに、本実施の形態においては、HST
の斜板を操作する変速レバーと、該変速レバーの揺動角
を検知するポテンシオメータ131とを備え、該変速レ
バー140の揺動角に応じて、第1クラッチ装置を係合
させ且つ他のクラッチ装置を切断させる低速走行モード
と、第2クラッチ装置を係合させ且つ他のクラッチ装置
を切断させる中速走行モードと、第3クラッチ装置及び
第4クラッチ装置を係合させ且つ他のクラッチ装置を切
断させる高速走行モードとを切り換えるようにしたの
で、1つの操作レバーでHST及び各クラッチ装置の操
作ができ、操作性を向上させることができる。
【0079】さらに、前記変速レバーを一方向へ揺動さ
せることによって、低速走行モード、中速走行モード及
び高速走行モードが順に切り換わるように構成している
ので、より操作性を向上させることが可能となってい
る。
【0080】また、本実施の形態においては、第1クラ
ッチ装置を、圧油の作用がない限り係合状態をとるよう
に構成しているので、各クラッチ装置用の油圧回路が正
常に作動しなくなった場合であっても、レンジ1におけ
る車輌走行が可能となる。即ち、クラッチ装置用油圧回
路が故障した場合であっても、第1クラッチ装置は係合
状態のままである。従って、レンジ1(低速走行モー
ド)における走行が可能となる。
【0081】さらに、第2クラッチ装置を強制的に係合
状態とさせる係合装置を備えておけば、HSTが故障し
た場合であっても、車輌を走行させることが可能とな
る。例えば、図3に示すように、コントローラ15に接
続された緊急スイッチ350を設けておき、該緊急スイ
ッチ350からの信号に基づいてコントローラ15が第
2クラッチ装置を強制的に係合させるように構成するこ
とができる。
【0082】このように、第2クラッチ装置を強制的に
係合可能としておけば、HSTが故障した場合であって
も、動力を駆動輪へ伝達することが可能となる。即ち、
第1クラッチ装置によって第1太陽歯車と第1キャリア
とが一体となった状態で、第2クラッチ装置を介して駆
動軸11から第1キャリアに動力が伝達されるから、第
1キャリアの回転に応じて第1外輪体が回転することに
なる。
【0083】さらに、本実施の形態においては、第1遊
星歯車装置を出力軸上に支持させ且つ第2遊星歯車装置
を中間軸上に支持させておき、前記第1遊星歯車装置の
第1外輪体及び前記中間軸の双方に作動的に連結される
従動軸から、駆動輪への動力を取り出し得るように構成
し、第1遊星歯車装置及び第2遊星歯車装置をそれぞれ
別々の軸に支持させているので、各遊星歯車装置の構成
が簡略化,低コスト化すると共に、さらに、トランスミ
ッションの組立効率が向上する。
【0084】なお、本実施の形態においては、前記主駆
動軸10からHST20へ直接に動力を入力させたが、
本発明は斯かる形態に限られるものではない。例えば、
これに代えて、図11に示すように、HST20に入力
軸21を備え、該入力軸21と主駆動軸10とを適宜の
動力伝達機構で連結することも可能である。
【0085】さらに、本実施の形態においては、主駆動
軸10と駆動軸11とを別体とし、両者を軸線回り相対
回転不能に連結したが、両者を一体とすることもでき
る。斯かる場合、主駆動軸のうち,第2クラッチ装置及
び第3クラッチ装置を支持する部分が駆動軸となる。
【0086】また、本実施の形態においては、主駆動軸
10と駆動軸11とを同軸上に配設したが、本発明は斯
かる形態に限られるものではない。例えば、図11に示
すように、HST20に入力軸21を備える場合には、
該入力軸21を後段側へ延在させ、該入力軸21と駆動
軸11とを軸線回り相対回転不能に連結させ、これによ
り、駆動軸11に主駆動軸10を介して駆動源からの動
力が伝達されるように構成することもできる。
【0087】
【発明の効果】本発明に係る車輌の走行用トランスミッ
ションによれば、駆動源に作動的に連結された主駆動軸
と、前記駆動源から前記主駆動軸から入力し、斜板の操
作に応じて無段変速された動力を出力軸から出力する無
段変速装置と、前記無段変速装置の出力軸と略平行に配
設され、前記主駆動軸を介して駆動源からの動力が入力
される駆動軸と、前記駆動軸及び出力軸と略平行に配設
された中間軸と、前記出力軸に相対回転不能に支持され
た第1太陽歯車を有する第1遊星歯車装置と、前記中間
軸に相対回転不能に支持された第2太陽歯車を有する第
2遊星歯車装置と、第1キャリアと前記出力軸との係合
/切断を行う第1クラッチ装置と、第1キャリアと前記
駆動軸との係合/切断を行う第2クラッチ装置と、第2
外輪体と前記駆動軸との係合/切断を行う前記第3クラ
ッチ装置と、第2キャリアと前記出力軸との係合/切断
を行う第4クラッチ装置とを備えるようにしたので、車
輌走行中において、低速走行モードから高速走行モード
に亘る変速操作を無理なく行うことができ且つ各走行モ
ードにおいて無段変速することができる。
【0088】また、前記斜板に連結された走行変速操作
手段と、前記走行変速操作手段の揺動角を検出する揺動
角検出装置とを備え、前記揺動角検出装置からの信号に
基づいて、第1クラッチ装置を係合させ、且つ、他のク
ラッチ装置を切断させる低速走行モードと、第2クラッ
チ装置を係合させ、且つ、他のクラッチ装置を切断させ
る中速走行モードと、第3クラッチ装置及び第4クラッ
チ装置を係合させ、且つ、他のクラッチ装置を切断させ
る高速走行モードとを切り換えるように構成すれば、1
つの走行変速操作手段によって、無段変速装置及びクラ
ッチ装置の操作を行うことが可能となり、操作性を向上
させることができる。
【0089】また、前記走行変速操作手段を一方向へ揺
動させることによって、前記低速走行モード、中速走行
モード及び高速走行モードが順に切り換わるようにすれ
ば、さらに操作性を向上させることができる。
【0090】また、前記第1クラッチ装置は、通常状態
において係合し、且つ、前記揺動角検出装置からの信号
に基づいて切断されるようにしておけば、前記クラッチ
装置の係合/切換を行う装置が故障した場合であって
も、低速走行モードでの車輌走行が可能となる。即ち、
例えば、前記クラッチ装置が油圧式クラッチである場合
において、油圧回路が故障した場合であっても、低速走
行モードでの車輌走行が可能となる。
【0091】さらに、前記第2クラッチ装置を強制的に
係合させる係合装置を備えておけば、無段変速装置が故
障した場合であっても、第2クラッチ装置を介して駆動
軸から第2キャリアに動力を伝達することができる。従
って、無段変速装置の故障時においても車輌を走行させ
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る走行用トランスミッショ
ンの好ましい一実施の形態が適用された車輌の伝動経路
図である。
【図2】図2は、図1に示す走行用トランスミッション
に関連する部分の油圧回路図である。
【図3】図3は、図1に示す走行用トランスミッション
に関連する部分のブロック線図である。
【図4】図4は、図1に示す走行用トランスミッション
における各クラッチ装置及び各遊星歯車装置付近の縦断
面図である。
【図5】図5は、図1に示す走行用トランスミッション
における第1遊星歯車装置の横断面図である。
【図6】図6は、図1に示す走行用トランスミッション
における第2遊星歯車装置の横断面図である。
【図7】図7は、図1に示す車輌における車速と油圧ポ
ンプ斜板の傾斜角との関係を示す波形図である。
【図8】図8は、レンジ1における第1遊星歯車装置の
速度ベクトル図である。図8(a)及び(b)は、それぞれ、
レンジ1において無段変速装置を正方向へ低出力及び高
出力とした場合の速度ベクトル図を示している。
【図9】図9は、レンジ2における第1遊星歯車装置の
速度ベクトル図である。図9(a)〜(c)は、それぞれ、レ
ンジ2において無段変速装置の出力を正方向か負方向へ
変化させていった場合の速度ベクトル図を示している。
【図10】図10は、レンジ3における第2遊星歯車装
置の速度ベクトル図である。図10(a)及び(b)は、それ
ぞれ、レンジ3において無段変速装置を負方向へ低出力
及び高出力とした場合の速度ベクトル図を示している。
【図11】図11は、図1に示す走行用トランスミッシ
ョンの変形例が適用された車輌の伝動経路図である。
【符号の説明】
1 走行用トランスミッション 10 主駆動軸 11 駆動軸 12 中間軸 13 従動軸 20 HST 22 油圧ポンプ 23 出力軸 24 油圧モータ 25 斜板 30a 第1遊星歯車装置 31a 第1太陽歯車 32a 第1遊星歯車 33a 第1外輪体 34a 第1キャリア 30b 第2遊星歯車装置 31b 第2太陽歯車 32b 第2遊星歯車 33b 第2外輪体 34b 第2キャリア 100 駆動源 110 駆動輪 210 第1クラッチ装置 220 第2クラッチ装置 230 第3クラッチ装置 240 第4クラッチ装置
フロントページの続き Fターム(参考) 3D039 AA02 AA04 AB11 AC03 AC24 AC26 AC32 AC37 AC39 AC40 AC54 AC74 AC78 AC79 AC88 AD06 AD23 AD43 AD44 AD53 3D042 AA01 AA05 AA10 BA02 BA07 BA08 BA13 BA19 BA20 BC01 BC07 BC08 BC10 BC13 BC17 BD01 BD04 BD06 BD08 BD09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源から駆動輪へ至る伝動経路に介在
    される車輌の走行用トランスミッションであって、 前記駆動源に作動的に連結された主駆動軸と、 少なくとも一方が可変容積型とされた油圧ポンプ及び油
    圧モータを有する無段変速装置であって、前記駆動源か
    らの動力を前記主駆動軸から入力し、斜板の操作に応じ
    て無段変速された動力を伝動経路後段側へ延びた出力軸
    から出力する無段変速装置と、 前記無段変速装置の後段側において前記出力軸と略平行
    に配設され、前記主駆動軸を介して駆動源からの動力が
    入力される駆動軸と、 前記駆動軸及び出力軸と略平行に配設された中間軸と、 前記出力軸に相対回転不能に支持された第1太陽歯車、
    該第1太陽歯車と噛合し該第1太陽歯車回りを公転する
    第1遊星歯車、該第1遊星歯車の公転に従って回転する
    第1キャリア、及び前記第1遊星歯車と噛合する内歯歯
    車が設けられた第1外輪体を有する第1遊星歯車装置
    と、 前記中間軸に相対回転不能に支持された第2太陽歯車、
    該第2太陽歯車と噛合し該第2太陽歯車回りを公転する
    第2遊星歯車、該第2遊星歯車の公転に従って回転する
    第2キャリア、及び前記第2遊星歯車と噛合する内歯歯
    車が設けられた第2外輪体を有する第2遊星歯車装置
    と、 前記第1キャリアと前記出力軸との係合/切断を行う第
    1クラッチ装置と、 前記第1キャリアと前記駆動軸との係合/切断を行う第
    2クラッチ装置と、 前記第2外輪体と前記駆動軸との係合/切断を行う前記
    第3クラッチ装置と、 前記第2キャリアと前記出力軸との係合/切断を行う第
    4クラッチ装置とを備えていることを特徴とする走行用
    トランスミッション。
  2. 【請求項2】 前記斜板に連結された走行変速操作手段
    と、 前記走行変速操作手段の揺動角を検出する揺動角検出装
    置とを備え、 前記揺動角検出装置からの信号に基づいて、 第1クラッチ装置を係合させ、且つ、他のクラッチ装置
    を切断させる低速走行モードと、 第2クラッチ装置を係合させ、且つ、他のクラッチ装置
    を切断させる中速走行モードと、 第3クラッチ装置及び第4クラッチ装置を係合させ、且
    つ、他のクラッチ装置を切断させる高速走行モードとを
    切り換えるように構成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の走行用トランスミッション。
  3. 【請求項3】 前記走行変速操作手段を一方向へ揺動さ
    せることによって、前記低速走行モード、中速走行モー
    ド及び高速走行モードが順に切り換わることを特徴とす
    る請求項2に記載の走行用トランスミッション。
  4. 【請求項4】 前記第1クラッチ装置は、通常状態にお
    いて係合し、且つ、前記揺動角検出装置からの信号に基
    づいて切断されることを特徴とする請求項2又は3に記
    載の走行用トランスミッション。
  5. 【請求項5】 前記第2クラッチ装置を強制的に係合さ
    せる係合装置が備えられていることを特徴とする請求項
    1から4の何れかに記載の走行用トランスミッション。
  6. 【請求項6】 前記第1外輪体及び前記中間軸に作動的
    に連結された従動軸を設け、該従動軸から駆動輪への動
    力を取り出すように構成されていることを特徴とする請
    求項1から5の何れかに記載の走行用トランスミッショ
    ン。
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