JP2570020Y2 - 動弁用バルブリフタ - Google Patents

動弁用バルブリフタ

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JP2570020Y2
JP2570020Y2 JP4706692U JP4706692U JP2570020Y2 JP 2570020 Y2 JP2570020 Y2 JP 2570020Y2 JP 4706692 U JP4706692 U JP 4706692U JP 4706692 U JP4706692 U JP 4706692U JP 2570020 Y2 JP2570020 Y2 JP 2570020Y2
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shim
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憲臣 保坂
武久 近藤
章 日高
信隆 林
宏一 上原
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株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えば内燃機関にお
いて、吸排気弁のバルブステムと接触しながらカムシャ
フトの回転に従ってシリンダヘッドボア内を往復摺動す
る動弁用バルブリフタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、動弁用バルブリフタには、例えば
特開昭63−147907号公報に記載されたものがあ
る。この動弁用バルブリフタでは、図4に示すように、
バルブリフタボディ20の冠面部20aの裏面には凹部
21が形成され、この凹部21内には、吸排気弁のバル
ブステム22と接触するインナーシム23が次に述べる
ように装着されている。つまり、インナーシム23の側
面部の互いに反対側の部位にはセグメント状の切欠部2
4が形成され、該切欠部24の直線部とインナーシム2
3の凸円弧状部との連設部に角部23aが形成されてい
る。一方、前記切欠部24には凹部21の側壁部及び該
側壁部に形成された加締め部25の一部が入り込んだ状
態となって、凹部21の側壁部には、前記角部23aに
係合する突出部26が形成されている。このため、凹部
21の側壁部及び該側壁部に形成された加締め部25に
角部23aが食い込んだ状態となっている。従って、イ
ンナーシム23は加締め部25によって前記突出部26
に対して強固に固定されるから、前記切欠部24に入り
込んだ加締め部25及び凹部21の側壁部によって凹部
21内でのインナーシム23の回転が阻止される構成と
なっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の動弁用バルブリフタでは、シリンダヘッドボア27
の上方に設けられた吸排気バルブ開閉用のカム28の回
転によりバルブリフタボデイ20を回転させようとする
力が加わり、バルブステム22の当たり部となるインナ
ーシム23にも回転させようとする力が加わるから、イ
ンナーシム23の各角部23aで、凹部21の側壁部の
前記角部23aと対向する突出部26に応力が集中し
て、該突出部26がへたるから、インナーシム23の回
転を確実に防止できない。また、バルブリフタボディ2
0がアルミニウム合金等軽金属材料で形成され、インナ
ーシム23が鉄系の金属材料で形成されているから、そ
の線膨張係数の差により凹部21内でインナーシム23
ががた付く。また、インナーシム23が凹部21内から
抜け出すおそれもある。
【0004】この考案は上記課題を解決するためになし
たもので、組み立て易くできると共に、使用中における
インナーシムの回転、がた付き及び抜け出しを確実に防
止できる動弁用バルブリフタを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案の動弁用バルブリフタは、請求項1におい
ては、バルブリフタボディの冠面部の裏面に凹部を形成
し、該凹部内に、吸排気弁のバルブステムと表面部が接
触する円板状のインナーシムを嵌合させる一方、該イン
ナーシムの前記バルブステム側の外周部に、一端が前記
インナーシムの表面部に、他端が該インナーシムの側面
部にそれぞれ連設された面取り部を形成し、該面取り
に、前記凹部の側壁部に形成された加締め部を係合させ
たものである。
【0006】また、請求項2においては、バルブリフタ
ボディの冠面部の裏面に凹部を形成し、該凹部内に、吸
排気弁のバルブステムと表面部が接触するインナーシム
を嵌合させる一方、該インナーシムの前記バルブステム
側の外周部に、一端が前記インナーシムの表面部に、他
端が該インナーシムの側面部にそれぞれ連設された面取
り部を形成し、該面取り部に、前記凹部の側壁部に形成
された加締め部を係合させると共に、該加締め部をイン
ナーシムの表面部に係合させたものである。
【0007】また、請求項3においては、バルブリフタ
ボディの冠面部の裏面に凹部を形成し、該凹部内に、吸
排気弁のバルブステムと表面部が接触するインナーシム
を嵌合させる一方、該インナーシムの前記バルブステム
側の外周部に、一端が前記インナーシムの表面部に、他
端が該インナーシムの側面部にそれぞれ連設された切欠
き部を形成し、該切欠き部に、前記凹部の側壁部に形成
された加締め部を係合させたものである。
【0008】
【作用】上記請求項1及び2の構成により、インナーシ
ムの組込みは、凹部内にインナーシムを嵌合させた後、
該インナーシムの面取り部に対して凹部の側壁部を加締
めることで行う。
【0009】また、インナーシムの組込み後、インナー
シムの側面部が凹部の側壁部に接触して、両者間に摩擦
抵抗が生じる一方、凹部の側壁部に形成された加締め部
がインナーシムのバルブステム側の外周部に形成された
面取り部に係合している。このため、インナーシムの回
転及び抜け出しが抑えられる。
【0010】また、冷熱サイクルが繰り返された時、ク
リープによりインナーシムの側面部と凹部の側壁部との
間に隙間ができても、前記面取り部と加締め部との係合
状態が保持されているため、インナーシムの回転及び抜
け出しは生じない。
【0011】請求項3の構成においては、上記に加え
て、切欠き部によるインナーシムの回り止め作用を、前
記面取り部による回り止め作用より大きくすることとな
る。
【0012】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図面により説明
する。
【0013】図1(1)は動弁機構を示す断面図、同図
(2)、(3)はそれぞれ(1)中のインナーシム装着
状態の異なる例を示す拡大断面図、図2(1)、
(2)、(3)は図1に示すインナーシムを示す平面
図、A−A線に沿う側断面図、斜視図、図3(1)、
(2)、(3)は図1に示すものとは異なるインナーシ
ムを示す平面図、B−B線に沿う側断面図、斜視図であ
る。
【0014】図1において、1はカム1aが形成された
カムシャフト、2は吸排気弁のバルブステム、3はバル
ブスプリング、4はバルブスプリング3の上端部を抑え
るリテーナ、5はリテーナ4をバルブステム2の上端部
に固定するコッタ、6はアルミニウム合金等軽金属材料
よりなるバルブリフタボディ、7、8は弁間隙を調整
するためにカムシャフト1とバルブリフタボディ6との
間に装着された鉄系の金属材料からなる円形のシムであ
る。
【0015】バルブリフタボディ6の冠面部6aの表面
には凹部9、裏面には凹部10がそれぞれ形成されてい
る。
【0016】凹部9内にはアウターシム7が、凹部10
内にはインナーシム8がそれぞれ嵌合されている。
【0017】そして、バルブリフタボディ6が内燃機関
のシリンダヘッドボア11内に嵌合されると共に、バル
ブスプリング3による付勢でインナーシム8の表面部
8aにバルブステム2が接触させられ、またアウターシ
ム7の表面部7aにカム1aが接触させられて、動弁機
構が構成されている。
【0018】インナーシム8のバルブステム2側の外
周部の複数箇所(実施例では4個所)には、図2
(1)、(2)、(3)に示すように面取り部12が形
成され、該面取り部12は、一端がインナーシム8
表面部8aに、他端が該インナーシム8の側面部8b
にそれぞれ連設されている。
【0019】一方、前記凹部10の側壁部の複数箇所
(実施例では4個所)には加締め部13が形成されてお
り、該加締め部13は前記面取り部12に係合してい
る。
【0020】以上の構成において、インナーシム8
組込みは、凹部10内にインナーシム8を嵌合させた
後、該インナーシム8の面取り部12に対して、凹部
10の側壁部10aを加締めて形成した加締め部13を
係合させることで行う。
【0021】また、インナーシム8の組込み後、該イ
ンナーシム8の側面部8bが凹部10の側壁部10a
に接触して、両者間に摩擦抵抗が生じる一方、凹部10
の側壁部10aに形成された加締め部13がインナーシ
ム8のバルブステム2側の外周部に形成された面取り
部12に係合している。このため、インナーシム8
凹部10内に抑え込まれて抜け出ることがなく、また回
転することもない。
【0022】更に、使用中の冷熱サイクルの繰返しでク
リープによりインナーシム8の側面部8bと凹部10
の側壁部10aとの間に隙間ができても、前記面取り部
12と加締め部13との係合状態が保持されているた
め、インナーシム8の回転及び抜け出しは生じない。
【0023】尚、この実施例では、面取り部12が形成
されたインナーシム8を使用したが、図3(1)、
(2)、(3)に示すように切欠き部14が形成された
インナーシム8を使用しても良い。前記切欠き部14
の底部14aは、その両側部にそれぞれ形成された立上
り面部14bには前記加締め部13が係合している。こ
のため、切欠き部14によるインナーシム8の回止め
効果は、前記面取り部12によるインナーシム8の回
止め効果より大きくなる。
【0024】また、面取り部12や切欠き部14の構成
については、底部が斜面状の態様に限ることなく、任意
の形状が選択可能である。
【0025】
【考案の効果】以上の通りこの考案は、バルブリフタボ
ディの冠面部の裏面に凹部を形成し、該凹部内に、吸排
気弁のバルブステムと表面部が接触する円板状のインナ
ーシムを嵌合させ、該インナーシムの前記バルブステム
側の外周部に、一端が前記インナーシムの表面部に、他
端が該インナーシムの側面部にそれぞれ連設された面取
り部又は切欠き部を形成し、該面取り部又は切欠き部
に、前記凹部の側壁部に形成された加締め部を係合させ
ており、また、前記加締め部をインナーシムの表面部に
係合させた結果、インナーシムの回止め及び抜け止めが
確実に行えると共に、インナーシムの側面部と凹部の側
壁部との間に生じる摩擦抵抗によりインナーシムの回止
めを強化できる。従って、使用中におけるインナーシム
の回転、がた付き及び抜け出しを確実に防止できるか
ら、弁間隙の調整機能を損なうことなくバルブリフタの
耐摩耗性の向上が図れる。
【0026】また、インナーシムの組込みは、凹部内に
インナーシムを嵌合させた後、該インナーシムの面取り
部又は切欠き部に対して凹部の側壁部を加締めるだけで
良いから、バルブリフタを容易に組み立てることがで
き、従って作業能率の向上が図れる。
【0027】更に、請求項3記載の考案においては、上
記に加えて、切欠き部によるインナーシムの回り止め効
果を、前記面取り部による回り止め作用より大きくする
こととなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(1) この考案の一実施例の動弁機構を示す
断面図である。 (2) (1)中のインナーシム装着状態の一例を示す
拡大断面図である。 (3) (1)中のインナーシム装着状態の他の例を示
す拡大断面図である。
【図2】(1) 図1のインナーシムを示す平面図であ
る。 (2) (1)に示すインナーシムのA−A線に沿う側
断面図である。 (3) (1)に示すインナーシムの斜視図である。
【図3】(1) 図1のものと異なるインナーシムを示
す平面図である。 (2) (1)に示すインナーシムのB−B線に沿う側
断面図である。 (3) (1)に示すインナーシムの斜視図である。
【図4】(1) 従来例の動弁機構を示す断面図であ
る。 (2) (1)中のインナーシム装着状態を示す拡大底
面図である。
【符号の説明】 2 吸排気弁のバルブステム 6 バルブリフタボディ 6a 冠面部 8、8 インナーシム 8a 表面部 8b 側面部 10 凹部 10a 側壁部 12 面取り 13 加締め部 14 切欠き
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 林 信隆 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社 アツギユニシア内 (72)考案者 上原 宏一 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社 アツギユニシア内 (56)参考文献 実開 平1−103703(JP,U)

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブリフタボディの冠面部の裏面に凹
    部を形成し、該凹部内に、吸排気弁のバルブステムと表
    面部が接触するインナーシムを嵌合させる一方、該イン
    ナーシムの前記バルブステム側の外周部に、一端が前記
    インナーシムの表面部に、他端が該インナーシムの側面
    部にそれぞれ連設された面取り部を形成し、該面取り
    に、前記凹部の側壁部に形成された加締め部を係合させ
    たことを特徴とする動弁用バルブリフタ。
  2. 【請求項2】 バルブリフタボディの冠面部の裏面に凹
    部を形成し、該凹部内に、吸排気弁のバルブステムと表
    面部が接触するインナーシムを嵌合させる一方、該イン
    ナーシムの前記バルブステム側の外周部に、一端が前記
    インナーシムの表面部に、他端が該インナーシムの側面
    部にそれぞれ連設された面取り部を形成し、該面取り部
    に、前記凹部の側壁部に形成された加締め部を係合させ
    ると共に、該加締め部をインナーシムの表面部に係合さ
    せたことを特徴とする動弁用バルブリフタ。
  3. 【請求項3】 バルブリフタボディの冠面部の裏面に凹
    部を形成し、該凹部内に、吸排気弁のバルブステムと表
    面部が接触するインナーシムを嵌合させる一方、該イン
    ナーシムの前記バルブステム側の外周部に、一端が前記
    インナーシムの表面部に、他端が該インナーシムの側面
    部にそれぞれ連設された切欠き部を形成し、該切欠き部
    に、前記凹部の側壁部に形成された加締め部を係合させ
    たことを特徴とする動弁用バルブリフタ。
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