JP2570000Y2 - シール装置 - Google Patents

シール装置

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JP2570000Y2
JP2570000Y2 JP1992076864U JP7686492U JP2570000Y2 JP 2570000 Y2 JP2570000 Y2 JP 2570000Y2 JP 1992076864 U JP1992076864 U JP 1992076864U JP 7686492 U JP7686492 U JP 7686492U JP 2570000 Y2 JP2570000 Y2 JP 2570000Y2
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sealing device
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film lubricant
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貞和 岡
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Uchiyama Manufacturing Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、相互に回転運動する部
材間に装着され、該部材間の内部と外部とを密封するシ
ール装置に関し、具体的には前記シール装置が装着嵌合
される嵌合構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、回転部に装着される密封装置は、
合成ゴム等の弾性体で形成されたシールリップとこれを
補強する金属製の補強環からなっており、これを単数あ
るいは複数組み合わせて用いるが、その嵌合部の構造
は、前記補強環に形成した軸方向の筒状部をハウジング
に嵌入して固定を図っているものが一般的である。以下
図面を参照しつつ詳述する。
【0003】この固定において、高い嵌合力が求められ
る場合には直接金属面同志の嵌合をなさしめるが、その
時密封力を確保するために、図3に示す実公昭39−1
9512号公報のような、補強環(1)の外周面に小径
部(11)を設け、該小径部(11)に粘弾性可塑材
(3)を配設して該粘弾性可塑材(3)の接触圧力で密
封力の補助をなす構造が実施されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た粘弾性可塑材(3)を外周に突出させた構造では、補
強環(1)の異径造形においても、該粘弾性可塑材
(3)の部分成型においても手間がかかり、さらに致命
的なことは図3に示す圧入時、これをハウジング(4)
に接触せしめるとその端面で該粘弾性可塑材(3)の大
部分が削り取られてしまい、従って、その嵌合面にはわ
ずかしか粘弾性可塑材(3)が残存しないから十分な密
封力を発揮しえないという大きな欠点がある。特に嵌合
部に傷がある場合にはそのシール性能は極端に低下する
ため、ハウジング(4)が容易に傷つくアルミ等の材質
である場合には取扱に細心の注意が必要である。
【0005】この不具合を解消するために、外周の全面
を粘弾性可塑材(3)で被覆し、さらに嵌圧入を円滑か
つ確実になさしめるためにその表面を潤滑剤で被膜した
シール構造(図示せず)が開発されたが、該潤滑剤は運
搬・保管時に多の物と擦れると簡単にはがれてしまい、
特に摩擦力の大きい潤滑の最も必要な頂部分の滑り効果
が半減してしまう不具合を発生させる。本考案はこのよ
うな多くの欠点を除去し、低価格で嵌合力と密封力に優
れる密封装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案を図面に基づいて
説明すると、ハウジング(4)と軸(図示せず)との間
に装着され、図1に示すように金属製の補強環(1)と
合成ゴムまたは合成樹脂等の弾性体で形成されたシール
リップ(2)とからなるシール装置であって、前記補強
環(1)に嵌合力を確保する筒部(12)を形成し、図
2に示すように前記筒部(12)の外周に弾性体からな
り大きな波形状とその表面に微小の凹凸部(5)を持つ
コルゲート部(6)を焼付け形成せしめると共に、その
表面に固体被膜潤滑材(7)をコーティングしたことを
特長としている。
【0007】
【作用】本考案は、上記のような、構造をもって下記に
示す優れた作用をなす。すなわち、図1に示した如く、
前記補強環(1)の筒部(12)は外周にコルゲート部
(6)を持ち、その表面に微小の凹凸部(5)を造形し
ており、この凹凸部(5)に固体被膜潤滑材(7)をコ
ーティングしたことにより、前記固体被膜潤滑材(7)
は前記凹凸部(5)の凹部に均一に溜る作用を見せ、嵌
入に際しては大きな潤滑作用が得られるので変形の少な
い正確な装着が可能となる。また、運搬・保管におい
て、他の部材が表面に強く接触し擦れても前記凹部に在
る固体被膜潤滑材(7)は該凹部によって保持され剥離
が防止されて良好な潤滑効果を維持せしめる。
【0008】
【実施例】本考案を実施するに、図2に示したコルゲー
ト部(6)と凹凸部(5)とはそれぞれが寸法的関連を
持つものであり、このコルゲート部(6)は適正なシー
ル保持力(脱力)を保って強い密封作用を働かせるため
に弾性体肉厚bを0.7mm以上に、また外径寸法に応
じ0.6mm〜2.5mmの山谷差aに寸法設定され、
一方、前記凹凸部(5)は前記コルゲート部(6)の突
出寸法によって、トップよりボトムまでが3〜20μm
になるよう選択形成して固体被膜潤滑材(7)の剥離防
止に対処しており、これにより前記コルゲート部(6)
の形状を過度に変形させることなく正確な装着を実現さ
せる。
【0009】この凹凸部(5)にコーティングされる固
体被膜潤滑材(7)としては様々な潤滑材が使用可能で
あるが、例えば、PTFEあるいは二硫化モリブデン等
の滑性の極めて良好な材料が好適な材料となり得る。
【0010】
【考案の効果】本考案によると、シール装置の嵌合時、
表面に配された固体被膜潤滑材(7)が良好な滑り嵌入
性を与え変形を押えてスムーズな挿入を約束する。ま
た、筒部(12)の軸方向に弾性質量を異ならせしめた
コルゲート部(6)によって応力緩和の少ない継続的な
嵌合力と密封作用が得られ、正確な位置への装着によっ
て長期間のシール寿命を約束する。この固体被膜潤滑材
(7)は表面の凹凸部(5)によって固く着持され、運
搬あるいは保管での取扱性を大きく向上せしめた。
【0011】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1の拡大部分断面図である。
【図3】本考案を使用しない従来の構造を示した断面図
である。
【0012】
【符号の説明】
1 補強環 12 筒部 2 シールリップ 3 粘弾性可塑材 4 ハウジング 5 微小の凹凸部 6 コルゲート部 7 固体被膜潤滑材

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 補強環と弾性体で形成されたシールリッ
    プとからなるシール装置において、前記補強環に筒部を
    形成し、前記筒部の外周に弾性体からなり表面に波形状
    を形成してなるコルゲート部を焼付け形成せしめると共
    に、その表面に微小の凹凸部を形成して該凹凸部に固体
    被膜潤滑材をコーティングしたことを特長とするシール
    装置。
  2. 【請求項2】 前記筒部外周の弾性体形状は、弾性体肉
    厚bが0.7mm以上で、外径寸法に応じ山谷差aが
    0.6mm〜2.5mmの波形状を形成してなることを
    特徴とする請求項1のシール装置。
  3. 【請求項3】 前記微小の凹凸部寸法は、トップよりボ
    トムまでが3〜20μmであることを特長とする請求項
    1のシール装置。
  4. 【請求項4】 前記固体被膜潤滑材はPTFEあるいは
    二硫化モリブデンよりなることを特長とする請求項1の
    シール装置。
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JP2009058051A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Nok Corp 往復動軸用密封装置
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